ロケーションフリーTVでユーザテスト

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 SONYから出ているエアボードというコードレステレビをご存じでしょうか?アンテナ線やAVケーブルをベースユニットに接続しておくと、画面部分のみを取り外してコードレスで家のどこでも視聴できる、というものです。
 昨日とあるテスト中にあると良いなという場面に出くわしたので、半ば衝動的に現行のLF-X1を購入してみました。
 σ(^^)がお手伝いするような規模のユーザテストだと、専用の観察ルームが隣接している本格的なラボではなく、普通の続き部屋の会議室を利用したりすることが多く、ビデオ関係のケーブルを這わすのも大変だったいります。こういう時に無線LANベースでコードレス視聴ができるのが重宝します。また最近のモデルでは有線LANを経由することができますので、建物のLAN配線を借りられればやや離れた部屋からでも視聴できます。どのみちケーブルを敷くにしても、AVケーブルよりもEthernetケーブルの方が長尺のものの入手性が良いので好都合なワケです。更に現行モデルではインターネットを経由した配信も可能で、ファイアウォール的な問題だけ対処できれば、遠隔からストリーミングで見学するということも最低限の装備で実現できることになります。ちなみに将来的にはPSPやPCを視聴端末として利用するソフトウェアを提供する計画もあるようです


 インターネット経由の視聴は未テストですが、無線による室内コードレス視聴は充分なクオリティがあるように思いました。MPEG+無線LANを利用しているので、アナログなトランスミッタで送信するよりも画像が安定します(逆に一定距離以上遠ざかるとパッタリ途切れますが)。
 液晶の実ドットがSVGA(800×600)とのことですが、おそらく配信しているMPEGはもう少し荒いと思います。ややジャギーが気になります。ケータイ電話などの小さいデバイスを触っている様子をアップにした映像などはちょっとつらいかも知れません。
 遅延は2秒程度あります。通常は実用上問題ないと思いますが、WebやPCソフトのテストでRGB信号も別途引き込んでいる場合は同期が問題になるかも知れません。
 残念なのはモニタ側にAV出力が無い点ですね。あればそこからデッキにつないで記録もできるので、メディア交換や記録/停止の操作が観察室側で行えて便利だったんですが。ただモニタ側でタッチパネル操作して、ベース側からそれに応じた赤外線リモコン信号を飛ばすことで機器操作をするという機能はあるので、対応したビデオデッキやDVDレコーダーを準備できるならば実験室側に設置して遠隔操作するという手はあります。
 またベース部には外部入力が2系統あるので、2台別々のアングルのカメラを接続しておいて、観察室側から切り替える、という芸当もできます。
 会議室などを使った簡易的なテストとしてはなかなかの仕様ではないでしょうか。
 
 再来週に行う予定のユーザテストでクライアントの合意が得られたら実戦投入してみようと思ってますので、またレポートします。

“ロケーションフリーTVでユーザテスト” への6件の返信

  1.  ちょうど車でのテストがあったので、実験車と観察車間で視聴テストをしてみました。
     当然といえば当然なんですが、アナログなUHFトランスミッタに比べ、一定距離以下では安定するのですが、限界距離を超えるとプツっと全く映らなくなります。しかも、すぐに距離が戻っても再接続にラグがあります。なので、2車間の距離がダイナミックに変化するような実走行のテストには不向きかも知れません。テストコースや駐車場内で移動しないのであれば逆に配線の手間が減って便利でしょう。
     ちなみに日本では屋外での5GHz帯は違反になるので、2.4GHzだけを使うように設定を変更する必要があります。

  2.  今日は自宅にベースユニットを設置。オフィスにモニタユニットを持ち込んでNetAV(インターネット経由の視聴)を試してみました。ビットレートを最高にしてもやはり画質は荒れますね。ブロックノイズが目立ちます。遅延も約5秒ほどあるようですが、途切れたりはなくスムースに視聴可能でした。
     ベース側のネットワークがブロードバンドルーターなどによるNAT環境の場合はポートを1つ空ける必要があります(TCPのみ)。

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