動画眼インストーラーの動作検証

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先日リリースしたインストーラー版の動画眼、動画眼Noteですが、パッケージングを帰省中の実家で行ったため、XP環境や.NET Frameworkが未導入の環境で正しく動作するか未検証でした(Vistaでは複数台で検証済み)。

で、横浜に戻ってきたので、(VMWareによる仮想マシンですが)比較的クリーンな状態のWindows XP(SP3)で動作チェックしてみました。結果、当たり前ですがキチンと.NET Framework 3.5の導入プロセスが開始され、勝手にMicrosoftからダウンロード、インストールが行われた後、動画眼がセットアップされました。素晴らしい。マニュアルに「.exeがエラーになって起動できない時は、Windows UpdateやMicrosoftのサイトから、ほにゃららをDLして導入して下さい」などの説明がサックリ不要になったばかりか、ユーザの手間も大幅に減りましたね。Visual Studio 2008に大きく自腹を切った甲斐があったかな?

ちなみに、.NET FrameworkはVisual Studioで作成したアプリに共通で必要になるソフトウェアで、従来にそれを必要とするアプリを利用したことがあれば既に導入されており、その場合は改めて入れる必要はありません。ただ、必要バージョンが異なる場合は個別に導入が必要です。現行の動画眼、動画眼Noteでは.NET Framework 3.5という版を利用します。これは、XPにもVistaにも標準では入っていないので、どちらか先にインストールする際に上記導入処理が行われると思います。少々お時間を取らせますが、最初の1回だけなのでご了承下さい。

動画眼、動画眼Noteをインストーラー形式配布にしました

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前エントリにチラっと書いたんですが、動画眼でバグ修正があるたび(11、12月で5回m(..)m)に、差し替えていただくのはユーザビリティ的にどうよ、ってことで、インストーラーが作成できるVisual Studio 2008製品版を導入しました。しかも、Windows MobileやOfficeアプリケーション開発もできるProfessional版にdive from stage of Kiyomizu temple!! (Standard版より4万円ほど高いorz)。なんか開発系で回収できるよう仕事とってこなきゃ…

ともあれそういうわけで、めでたく動画眼および動画眼NoteをMSIインストーラー形式で配布できるようになりました。zipファイルを解凍していただくと、msiファイルとsetup.exeが出てきますので、setup.exeをダブルクリックしてインストールして下さい。デスクトップとスタートメニューにもショートカットが自動登録されます。おそらくですが、次回以降のバージョンも同様の操作で簡単に上書きインストールができるはずです。

また動作に必要な.NET Framework 3.5ですが、おそらくインストーラー起動時に未導入であれば自動的にMicrosoftからダウンロードされインストールしてくれるようになったんじゃないかと思います。ウチのマシンは全部導入済みで試せてないのですが。上手くいった、いかなかった等、お知らせ戴ければ幸いです。

難点はセットアップファイルの分、容量が増えてしまったことですが、まぁ企業ユーザさんがほとんどでしょうからご勘弁いただければと。あと、多分あまりニーズがないだろうということで、ソースファイルの公開を停止しています。単に面倒だからという理由なので、ご入り用の方がいれば用意します。ご連絡下さい。

動画眼 1.3.2 を公開しました

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入院中の余暇を利用して、動画眼をちょびっとバージョンアップしてみました。

某社の皆さんからリクエストを頂いていたのですが、入力済みのメモ行を右クリックして表示する編集ダイアログを刷新して、タイムコードも変更できるようになりました。

あと、細かい点ですが、いわゆるアバウト画面(ヘルプ->「動画眼について」で表示)を設置。サポートページURLへ跳べるハイパーリンクを貼っておきました。某社さんではクライアントさんに納品するデータに添付することもあるらしく、素性を知らずにもらった人がアクセスできるようにとの配慮です。

そろそろインストーラー形式での配布にしたいところですが、VisualStudio2008 Express EditionってMSIインストーラー作れないんですよね。手持ちの2005 Standard Editionをそろそろアップグレードするとしますかねぇ…お金ないけど。というか、2008からWindows Mobie(スマートフォン)向けのビルドはProfessional Editionからしか作れなくなっていて、どっちかうか決心がつかずにいたんですよねー。WMアプリで作ってみたいものはあるんですが、なかなかヒマもないし、とりあえず2008はStandardにしとこうかな…

というわけで、道具眼では皆様からのカンパを受け付けております(笑)。

動画眼1.2.1リリースしました

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動画眼の1.2.1をリリースしました。

ログ欄でマウスのホイールによるスクロールができるようになりました(←今までできなかったのかよっ!)。スクロール量は設定画面でカスタマイズできます。

その他、細かいバグ修正が主です。

  • 設定画面のオフセット秒数が記録時と再生時とで二重に適用されていたのを修正(←かなりアホなバグ)
  • MediaPlayer側の再生カウンタと見かけ上ピッタリ同期するようになった
  • 1.0.2で直したはずの修正ダイアログでキャンセルするとメモが消える件が復活していたのを再修正
  • 追加した行がハイライトされ、スクロールも追従するようになった

など。

あと、今回から設定の保存方法が変更になりました(VB2008のMy.Settings方式)。今までインストールディレクトリ下にあったconfig.iniは使われなくなりましたので捨てて構いません。で、お手間ですが再度設定画面から設定しなおして下さい。といっても今のところオフセット秒数とスクロール行数だけですが。インストールディレクトリに書き込みをしなくなったので、納品データと一緒に光学メディアに焼いたものを直接実行してもエラーが出なくなったんじゃないかと思います(試してませんが)。ちなみに設定はWindowsのアカウント毎に個別に保存されます。デフォルトは1秒と3行です。

そういえば光学メディアに焼く場合のデフォルトは別ファイルを一緒に焼くことで調整できた方が便利かも知れませんね。まぁ、実際に要望があればやってみます。

動画眼、動画眼Noteに簡易Undo実装

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とあるお方より要望をいただきまして、動画眼および動画眼Noteにアンドゥ機能を実装しました。こちらからどうぞ。

つーか、今までなかったってのがダメダメですよね。ユーザビリティ屋として(笑)。

ただ、実装としては簡易的な手抜きアルゴリズム(裏でString変数に丸ごとコピーして保持してるだけ)なので、以下の制約があります。

  1. 戻れるのは1ステップのみ
  2. 「やり直し」(Redo)も不可
  3. 数千行レベルのデータを扱った場合の挙動が未検証(遅くなったり不具合が出たりするかも)
  4. 動画眼Noteのメモ欄を手操作で編集した場合には非対応

3.に関してはこのツールでそこまでの規模のデータを扱うことはないだろうと思ってますが、もし不都合など起きましたらお知らせ下さい。

4.はやってやれないことはないんですが、手入力の場合、どの単位で戻ればいいのかチューニングが難しそうなので見送りました。例えば1文字単位で戻れるようにしても、1ステップのみではあまり意味ないでしょうし。

ちなみに、今バージョンはどちらも1.1.0としました。機能追加があった場合に2セグメント目、バグ修正だけなら3セグメント目をカウントアップするというナンバリングです。

ユニバーサロンにて動画眼をご紹介いただきました

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ユニバーサロンリポート: リッツ・カールトンホテルの顧客第1主義を紹介--人間中心設計推進機構のフォーラム

先日のHCD-Net(人間中心設計機構)のフォーラムで発表させていただいた動画眼ですが、毎日新聞のアクセシビリティ関連コーナー「ユニバーサロン」に記事がでてまして、その中でチラっとだけですが「動画眼」にも触れていただきました(^^)v。

動画眼/動画眼Note 1.0正式リリース

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前エントリに書いた通り、本日、人間中心設計機構のフォーラムで動画眼を展示発表しました。

これを気に、いくつかのバグ修正とマニュアル整備を施し、あらためて1.0として正式リリースいたしました。こちらからどうぞ。

実は昨日の時点で既に1.0を公開してたんですが、今日会場で動画眼のバグに気づき、いきなりの1.0.1差し替えとなりました(^^;)。もし昨日の時点でダウンロードされた方がいらっしゃいましたら、お手数ですが再度落とし直してやって下さい(動画眼Noteの方は変更ありません)。会場でも「すみません、ダウンロードは明日以降にお願いします。」なんて行ってました…無事アップデートできましたので、会場でアドレスなどをメモされてった皆様もどうごお持ち下さいませ。

古いツールなのであんまり興味をもっていただけないかなぁと思っていたのですが、意外に説明すると関心を持っていただき、無償です、ってところで「じゃぁ使ってみます」とおっしゃっていただけた方が多数いらっしゃいました。というか、多分今日初めて知った、という方が大半だったように思います。まだまだPR不足でしたね。そういう意味では、今回発表の機会をいただけて良かったなと思います。まぁ、ツールの概要を説明したところ「お、それは便利だ」とおっしゃっていただける方が多く、この手の作業が色々な現場で日常化してるなぁと感じられて嬉しく思いました。

このツールに着想した頃はまだDVテープ記録が主流でしたが、今はMPEG直接記録のHDD型ビデオカメラが当たり前になってきてますから、より敷居は低くなって来てます。これを気にお役に立てる場面が増えればいいなぁ、と思います。

お試しいただいた方には、是非ご要望、バグ報告などお気軽にお寄せいただければ嬉しく思います。

動画眼を久々に更新しました

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実は、こんど人間中心設計機構が開催する「2008年度フォーラム「満足感の向上を目指して ~HCDの挑戦~」のポスターセッションである「2008年度人間中心設計推進機構ツール研究発表(PDF)」の中で、拙作の動画眼を展示することになりました。他の発表ツールはちゃんとした企業さんが売りに出されている製品ばかりで、3年近くも放置してあったσ(^^)の日曜プログラマー・レベルのツールを持ち込むのはややお恥ずかしいのですが、とある方からご推薦いただきましたので。

ちなみに自分では何件かの案件で時々は活用したりしてました。ちょうど今回の発表のお話をいただいた前日にも、某案件で使ってもらうべく紹介をしたところでした。で、その紹介した方からいくつか要望をいただいたのと、眠らせている間発売されたVistaでの動作確認も改めてやろうと、久しぶりに手を入れてみました。

詳しい変更、修正内容はこちらに譲りますが、大きな修正として開発環境をVisualStudio2008に変更した関係で、必要な.NET Frameworkのバージョンが1.1から2.0に変更になりました。今まで動いていた方で、起動できなくなった方は、お手数ですが改めて.NET Framework 2.0をインストールして下さい。Windows Updateのカスタマイズから簡単に導入できます。

あと、操作上の大きな変更点として、ログの中の行クリックで動画再生位置のジャンプが行われていましたが、色々考えた末、ダブルクリックしないとジャンプしないようにしました。これは賛否両論あろうかというところですので、要望が多ければ初期設定で選べるようにもしたいと思います。

また、ログ上のタイムコードが積算の秒数からより扱いやすい「hh:mm:ss」表記になりました。従来バージョンや動画眼Noteのログファイルも読み込み時に自動的に変換されると思います。

あとは細かいバグ修正です。

さて、発表まであと三日。それまでには昔書きかけてたマニュアルも完成させ、この機会に1.0としてリリースしたいと思いますです、ハイ。ウチは既にVistaばかりになってしまってますので、XPでの動作確認などもお寄せいただけると助かります。

簡易テキスト入力スピード測定ツール

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 近日某所でVAIO type U(UX90PS)とOrigamiのSmart Caddieの比較レビュー記事を書く予定なので、超簡単なテキスト入力スピード測定ツールを作ってみました。

画面写真

 任意に設定した課題テキストを任意回数入力し、その時間推移を記録します。Excelなどにコピペして集計することを前提に、CSV(カンマ区切りテキスト)で表示しますので、適当にコピーして利用してください、というヌルい仕様ですw。

 しかも思いつきで1時間ほどで作ったのでタイマー精度とか適当です(悪評高いVisualBasicのタイマーコントロールを利用)。なので秒単位でしか記録しないようにしてあります。

 普通にテキストフィールドの入力文を判定しているので、ソフトキーボードだろうが手書きパレットだろうが測定できます。基本コントロールしか使ってないので、もしかしたらWindowsMobile用にビルドできるかも知れません。そしたらW-ZERO3でも比較できますね。後で挑戦してみます。

 興味のある方はご自由にもっていって下さい。 要望があればソースも置きます。

 ちなみにσ(^^)の場合、デスクトップ機で画面の課題テキストを打った場合3秒程度。type UXのキーボードだと9秒くらいかかります(ATOK2006。予測変換使用せず)。

 ちゅうか、Smart Caddieがコネー !

ビデオデータの切り出し機能、その後

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 hkondo氏にffmpegの最新版をコンパイルしてもらい、コマンドラインオプションを色々弄って試しています。

○静止画切り出し

 これは基本的に問題なさそうです。タイムコードを渡してJPEGファイルに書き出すことができます。MPEG2でも問題無し。

○動画切り出し

 こっちは苦戦中。というか悩み中。まず動画コーデックも音声コーデックも変更しないでただ切り出す、という指定ができるんですが、MPEG2ソースの場合なぜか上手くいかない。まぁ、サイズも縮めば好都合だろうと思い、多少変換に時間がかかっても別フォーマットに変換することを考えつつあるんですが、何を使うべきかが悩ましい。おそらく要件としては、

  • PowerPointに貼れること
  • 特殊なデコーダーを入れなくてすぐに再生できること
  • もし入れるとしてもフリーのもので済むこと

といったカンジでしょうか。PowerPointにしても、バージョンやプラットフォーム(Win/Mac)によっては対応形式に差違があったり…

サイズや汎用性など一長一短なので、最終的には、テンプレートとして、

  • 再エンコード無し(元データ形式によってはうまくいかないかも)
  • PowerPointに貼りたい人向け
  • DVD-Videoに焼きたい人向け
  • 最新のコーデックで小さく縮んで、PC上で綺麗に再生できれば良い人向け

くらいを用意しようかとも。もちろん自分でカスタマイズすればあらゆるパラメーターで変換できるんですが、そこはどっかに裏技として余地を残しておけば良いかと。

 で、試行錯誤の結果。

・MPEG1(音声MP2。拡張子MPG)

 WindowsでもMacでも標準で再生可能だしパワポでも問題無し。ただし最近のコーデックに比べて画質、音質ともにパフォーマンスが劣る。サイズの割に汚い。

・MPEG2(音声MP2かAC3。拡張子MPG)

 切り出したファイルを再変換無しでそのままDVD-Videoに焼ける(そんなニーズあるかな?)。ただし、WindowsXPですら標準では再生に対応しておらず、ソフトDVDプレイヤーか、フリーのコーデックをインストールする必要がある。 DVDドライブを搭載したPCならインストール済みなことも多い。ただし、今のところffmpegをつかっての出力がうまくいっていないのが問題。

・ISO-MPEG4(音声AAC。拡張子MP4)

 拡張子.mp4の世界標準準拠のMPEG4。最近のコーデックなので画質が良い割にサイズは小さい。音声もiTunesなどで使うAACで、MP3よりも高音質。ただしこれもXP自体は再生に対応しておらず、QuickTime6を入れないとダメ(Macや家電メーカーのPCならインストール済みだったりする)。しかもPowerPointに貼れない。PowerPointに貼らなくて良い人向けにはコレが一番無難な気がします。

・DivX(音声MP3。拡張子.AVI)

 これも画質対サイズのパフォーマンスは問題無し。ポータブルプレイヤーなど対応ハードウェアも充実。DVD-RやCD-Rに焼いとくだけで再生できるDVDプレイヤーも1万円を切る価格で入手可能。PCでの再生にはフリーのコーデックをインストールする必要がある。MacOSXもOK。PowerPointだと映像が真っ黒。

・WMV v2(音声MP3。拡張子.WMV)

 試行錯誤の結果、PowerPointでちゃんと表示できたのはこれだけ。少し古いコーデックなので画質面では不満もあるけど、PowerPoint用テンプレートとしてはこれを使っとくしかないかなぁ、という感じ。

・Camtasia(音声MP3。拡張子.AVI)

 対応フォーマット一覧を眺めていてみつけました。また試してはないですが、CamtasiaやMORAEを使って画面をキャプチャしたAVIファイルを加工する場合は利用できそうです。

 という感じ。どうも、PowerPointはAVIコンテナには対応しているものの、外部のDirectShowフィルタは利用できないんじゃないかという気がします。なので、PowerPoint用には、Windows(やMac)が標準で対応している形式を選ばないとダメそう。ffmpegが扱える形式の中では、MPEG1かWMV v2くらいかな。もちろんDV形式のAVIなどは扱えるんだけど、ファイルサイズがバカでかくなるから除外。

 あぁ、でもDVカメラで撮って、iLinkでコピーして、動画眼で必要な部分を抜き出して、それからMPEG2などに縮める、というニーズもあるかな?だとするとDV形式AVIも必要ですかね。

 PC上で再生できりゃいいよ、って人にはISO-MPEG4がいいかな。QuickTime6はほとんど標準みたいなものだし、クライアントに入れてくださいっていうのにも、あまり怪しまれずに済むんではないかと。DivXとか3ivxとか、GPL MPEG1/2とかだとダウンロードサイトとかが知らない人には不安をかき立てそうw。SourceForgeとか知らない人にはドキドキでしょうね。その点、Appleのサイトなら抵抗がないかと。

 MPEG2出力に関してはもう少し検証が必要。

 あと、Everioが吐くAC3音声なMPEG2を読み込むために、デコーダーを組み込んだffmpegを作ってもらったんですが、こういうのはライセンスの扱いが微妙。ソースコードの配布なら特許に抵触しないのでどうにでもできるんですが、コンパイル済みのものを配布した途端にライセンス料が発生する可能性があります。そうなると無料配布をいう形態では扱いが困難になるかも知れません。うーむ。