ハンズフリー時代の通話マナー

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 いよいよ今日から改正道路交通法[nissan.co.jp]が施行され、運転中の片手通話に対して罰則が科せられるようになります。基本的は「通話すんな」ってことでしょうけど、やはりハンズフリー方面に逃げる方も多いでしょう。
 これを機に様々な機器が登場しそうですね。個人的には耳装着型は眼中にないです。
着信するかどうかもわからない運転中にずっとつけてたくはないし、さりとて着信時に慌てて装着するなんて返って危なゲ。やはり非装着のスピーカー型がいいでしょう。マイクの集音性能、ハウリング除去関係、Bluetooth対応などの面で良い製品が出てくるのが楽しみです。
 σ(^^)はトレッキーから来るハンズフリー通話オタクで、固定電話もケータイもハンズフリー機能の付いたものをいくつも買ってきたし、カーナビにもそういったオプションは積極的に付けて利用コンテクストを蓄積してきました。その中で得られた所見の中からひとつ。
 多分これから議論になりそうなものに、自分がハンズフリー、とりわけスピーカーフォンで話していることを相手にどう伝えるか、というのがあるかと思います。単に「聞き取りづらかったら勘弁」という意味もあるし、運転中であれば「あんまり認知負荷が高い話題は今はちょっと…」ということも言外に伝わるでしょう。そして何より、周りに人がいて、その人たちに会話が聞こえる状態かどうかを伝えるのはスピーカーフォン使用者のマナーではないかと思います。相手が普通の1対1の通話だと思って、いきなりプライベートな内容を話してしまうかも知れないからです。24世紀と違って、現時点ではまだまだ電話とは相手と1対1で話をする装置であるという認識が一般的ですもんね。
 問題はそれをどうスマートに相手に伝えるか、です。ケータイの機能としてそういう情報を通知することができれば良いのですが、現状ではそうもいきません。じゃぁ、口頭で都度「ハイ古田です。今○○さんも一緒で、この会話をモニタしています」とか言うのもなんですねぇ。クドいし、それでもし通話相手と○○さんが知り合いで「じゃぁ後でかけ直します」って切れたら、カンジ悪いし、そもそも○○さんに聞かれて困る内容かどうかビミョーな時に通話相手もどうするか困っちゃうでしょうね。どっちかっていうと聞かれたくないけど、ここで切るとカンジ悪いし…などと気を使うでしょう。
 端末に機能を実装するにせよ、音声会話にせよ、プロトコルとして必要なのは、スピーカー通話かどうかというより、緊急度とかプライベート度合いなどの情報なんでしょうね。そういうのを発信時に載せて送れたりするといいですねぇ。どうせ着信者は着信時に相手の名前を確認するのに画面で見るワケで、そこに題名や緊急度、「秘密の内容だから一人でとってね」みたいな短文が表示できたりすると良いですね。
 ちょっと話がそれますが、「教えてほしいことがあるから都合のよい時にかけて」って文面と、PhoneToタグつけたコールバック先番号と、元払いチケットみたいなものを添付したメールが送れるとウレシくないすか?そこからかけなおすと、通話料はメール送信者持ちになるの。そんなことができると相手をdisturbしない通話要求が出せてヨサゲ。

『Emotional Design』概要

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『Emotional Design』概要<道具眼流お作法 [道具眼流お作法]
 少し前になりますが、『誰のためのデザイン?』のD.A.Norman氏の新刊『Emotional Design』の概要を、日本語版刊行に先だって解説してみました。

[TIPS] Symbol Commanderからテキスト入力パネル

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 Symbol lCommanderに慣れてくると、テキスト入力パネル(TIP)もこいつで呼び出したくなってきます。TC1100の場合、標準では画面枠のハードボタンで呼び出せるのと、TabletPCにプリセットされたジェスチャー(ペン先を上下に振る)で呼び出せますが、どっちもペン移動量が長め。
 TIPの実行(.exe)ファイルさえ突き止められればSymbolCommanderに登録できるので、システム関連のフォルダを探ってみました。結果、

  c:\Program Files\Common files\Microsoft Shared\Ink\TabTIP.exe

がそれであることが判明。無事、Graffitiの「K」のようなジェスチャーで呼び出せるようになりました。
 ついでに、持ち方を変えると微調整したくなるタブレットのキャリブレーション画面も下記で一発呼び出しできました。

  c:\WINDOWS\system32\tabcal.exe

TabletPCとジェスチャ・ソフト

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Symbol Commander [製品サイト(日本語版)]
 TC1100に上記のジェスチャ・ソフトを入れてみました。自分でジェスチャをデザインすることもできるPro版って方(非Pro版は既定のアルファベットやシンボルに任意の動作を割り当てるのみ)。フリーで使えるものも2種類ほど試したんですが、やっぱり高くてもこれが一番機能が豊富で使いやすいかなと。
 いや、いいっス。認識トリガが右ボタンなので、通常の右ドラッグ操作が使えなくなるのが痛いけど(ジェスチャ認識を一時的にオフすることは可能)、ペン使ってて「あぁ、Backspace1つ押したいだけなのにいちいち仮想キーボード呼び出して…」とかやってたのが不要になるのがGood。とりあえずGraffiti的なジェスチャでコピペや削除、後退ができるようにカスタマイズ。これだけでもメチャメチャ使いやすくなりやがりますな。
 最近、一緒にTabletPCにハマってる相棒と一緒に道具眼的ジェスチャーをデザインしてみる予定。
P.S.
 ATOKがTabletPCとはビミョーに相性悪い、というかMS-IMEでないとJournalで「手書きをテキストに変換」した時に、「必要なコンポーネントが見つからないため、要求されたコマンドを完了できません。」とか言われちゃう。OneNoteでも手書きをテキストに変換した後の、修正操作ができなくなったりと不具合が出る。う~む、キーボード使う時だけATOKに切替とか自動化できないもんかな。

TabletPCで電子観察シート

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 買っちゃいました。>タブレットPC HP TC1100
 以前書いたとおり、ユーザテストで観察記録に使えないかと目論んでおります。手書き記録は自由にとりつつ、チェックボックスなどのカウントは自動化したい、というニーズを満たせるんではないかと。
 で、MicrosoftからTabletPCのSDK[Microsoft]が出ていて、結構簡単にインク・アプリケーションを作れそうだったので、早速以下のようなアプリケーションを小一時間で試作してみました。
画面写真
 クリックすると拡大
 あくまでユーザ・インターフェイスのプレビューなので、保存も印刷もできないですが、とりあえずペン描画、マーカー描画、消しゴム、範囲選択、移動、拡大縮小などが上記SDKを使えば結構簡単に実装できることがわかりました。保存&読み出しもできそう。ラジオボタンなどは普通のコントロールなので、コードさえ書けばリアルタイム集計とか、観察室側のマシンにネットワーク送信とかいくらでも応用はできます。
 大変そうなのは、エンド・ユーザがタスクセットやチェックボックスなどを設定・追加するインターフェイスですかね。CSV形式あたりで定義してインポートする、なんてのが手頃かなぁ。でもタスク途中にチェックボックスを足したいんですよね。
 時間がとれたら真面目に作り込んでみたいです。