好かれることが目的ではないサイト

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Alertbox: 最も嫌われる広告テクニック(2004年12月6日) [U-Site]
 U-Siteに連載されてるNielsenのコラムで、ユーザが嫌う広告手法に関する調査結果が出ており、こうした手法は一見効果的に見えるが、使わない方が良いよ、と論じています。
 でも、今時こういう小汚い手法で広告を出したり、spamを送りつけたりしてるのってたいていアダルト系だったり激安通販だったりするワケで、そういう輩の広告って結局露出が勝負。目に留まった画像や文句が充分に扇情的だったり、破格だったりすればクリックしてしまう人って多いでしょう。大半の人に嫌われたって一定の効果はあがるんでしょうよ。今、Nielsenがこれを誰に向かって言いたかったのかが、よくわかんないですね。
 Normanが「誰のためのデザイン」で散々言われたコメントじゃないですが、そういうサイトの運営者は「Nielsenのいう通りにデザインすれば、確かにユーザに好印象を与えるサイトができるさ。だが売り上げは伸びないんだよ」とか言われそうw。ユーザに好かれるためにサイトを運営しているところばかりではないし、ユーザからしたって心情的に嫌いでも使い続けるサービスだっていくらでもありますし。
 確かNielsenの本だったと思いますが、使いにくくてもディズニーのサイトがアンケートでは人気。「だってディズニーだもの」とコメントが載ってましたよね。
 別に彼の主張を否定したワケじゃないけど、現時点でこういう広告だしてるのって大半は確信犯でやってると思われ、「馬の耳に念仏」なんじゃないかなぁ、と思った次第。

暗号化機能が便利なUSBフラッシュメモリFlashGo!

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イメーション株式会社|FlashGO! USBフラッシュメモリ(FG-128USB2, FG-256USB2, FG-512USB2, FG-1GUSB2)
 USBフラッシュメモリをコレ↑の256MBに買い換えてみました。これに買い換えた理由は、
・回転式でフタが分離しない
・セキュリティ機能が便利
の2点です。
 あの小さなキャップは使用中に置き場に困るので、このデザインは非常に関心しました。端子むき出しで持ち運ぶと、一緒に入れた何かを傷つけそうですし。
 セキュリティ機能とは、一般的にファイルにパスワード・ロックをかける機能を指します。USBフラッシュメモリは、仕事でもちょっとしたファイルの受け渡しに便利なので、打ち合わせなどで先方から何かデータを入れてもらったりします。すぐにPCに移せばいいのですが、うっかりそのまま落としてでもしたら大変なことになります。そこで、暗号化(パスワードロック)をすることで、万一に備えることが重要です。
 最近では多くの製品がユーティリティを提供しているのですが、多くは暗号化(パスワードロック)に専用のアプリケーションが必要で、相手にそういったツールを利用してもらうことは難しいことが多いです。その点、このFlashGo!は秀逸で、あらかじめ暗号化部分を別パーティションとして分割しておくだけで、特に専用ツールをインストールしなくとも暗号化保存をすることができます。ありそうでなく、ずっと求めていた仕様です。
 具体的には、接続するとマイコンピュータに2つのボリュームがマウントされます。片方のドライブは最初容量2MBで、開くとImationDiskManagerII.exeという実行ファイルだけが入っています。これを実行するとパスワードを聞かれるので、正しい値を入力すると、フルサイズのドライブが再マウントされる、というイメージです(再マウント後はアプリは見えない)。アプリを実行する形式なのは微妙に残念ですが、再マウント後は取り外すまで通常ドライブとして読み書きできるので、一般的な暗号化ソフトが付属するタイプのUSBフラッシュメモリフラッシュメモリ製品よりは使いやすいでしょう。
 パーティションとして分割してしまうので、大きめのサイズのファイルを入れようとすると、どちらのボリュームにも入らない、みたいなことが起きうるのが残念といえば残念ですね。フォルダ扱いならなお良かったんですが、Windowsのファイルシステムの制約でしょう。
#あっ、Macではセキュリティ側のドライブは読み書き不能です。
 ちなみに、暗号化ドライブだとパフォーマンスが落ちるかどうか、HDBENCH3.30で計測してみました。

Read Write Copy
非暗号化ボリューム 7699 4437 558
暗号化ボリューム 7708 5101 548

 書き込みがむしろ速いくらいですが、まぁ誤差の範囲でしょう。遅くならないだけで上等だと思います。
 機密性の高いファイルをやりとりされる方にはオススメです。先日2GBタイプもリリースされましたし。

車にシッポ生えてる同士なら割り込まれないかも

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ITmedia ライフスタイル:ウワサの車用“しっぽ”を動かしてきました (1/3)
 これ、ようやく発売されたんですね。発表後、噂を聞かないなぁ、と思ってましたが。
 時々、車で実走行をするユーザテストをするんですが、実験車両とバックアップ車両とで追走する場合に、こういう目立つ目印があると、仲間だなってことが伝わって、間に割り込みされにくくなるんじゃないかなぁ、とこないだ思いました。映像なんかを電波で飛ばして走ってると、間に1台入られただけでアウトだったりするんですよね。
 まぁ、このシッポじゃなくてもいいわけですが、値段の割にインパクトあるし耐候性も充分だし、取り付けに加工がいらない(仮止めならマグネットだけでつかないかな?)し、いいかなぁと。
 σ(^^)の愛車セラだと取り付けるスペースがないんだよなぁ(屋根もトランクリッドもないので)。ガラスをはさんで取り付けられるようなマグネットプレートとかあればいいのに。

CSS編集にFireFox + Web Developer

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ツール&サービス:Web Developer 日本語版†インフォアクシア
 σ(^^)は割と初期のバージョンからOperaを愛用していたので、話題のFireFoxにはあまり興味をもっていませんでした。が、しかし、今日発売の『UNIX USER』の記事を読んで、「Web Developer」というWebデザイン支援用のExtention(FireFoxは様々なExtentionを導入することで機能を追加できます)の存在を知りました。
 小さな画面で閲覧する人向けの見栄をチェックするために、規定のウインドウサイズに一発で変更できたりする機能は当然ながら、σ(^^)的最大キラー機能は、CSS編集です。サイドバーに閲覧中ページのスタイルシートの内容が表示され、それを編集すると即座にページの表示に反映されます。MovableTypeなど自前でスタイルシートをあれこれいじるようなサイトのメンテナンスにはメチャメチャ便利ですがな。
 右クリックを押したまま左クリックで「戻る」などのOperaのマウスボタン・ショートカットも、All in One GestureというExtentionでほぼ実現できるし、タブブラウズはもちろん、リンクバー上でのフォルダ作成など、Operaの好きな点はそこそこ網羅できそうなので、しばらくFireFoxな日々を送ってみようかと思います。

PukiWikiにフロントエンドが登場?

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Wikiの今後はCGIからホスティングへ、WYSIWYGの編集も可能に?
 以前、「WikiにGUIフロントエンドがあったら」というエントリを書きましたが、どうやら愛用のPukiWikiでJavaによるWYSIWYGエディタと専用ブラウザの開発が進行しているようですね。これはウレシイですね。

P.O.R. おさらい

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 前エントリで触れたPlace Oriented Reminder (以下P.O.R.)についてご紹介します。
 P.O.R.はσ(^^)が数年前に修士論文で研究、開発していた場所情報にもとづくリマインダ(ToDo)システムです。
 「今度いつ行くかわからないけど、その時には絶対思い出したい」というような用件を記録させておくことができます。
 例えば、
・今度ヨドバシカメラに行ったらDVD-Rメディアを買おう
・レンタル屋で次来た時に空いてたら借りようと思ったソフトをメモ
・レストランのメニューを見て、今度来たら食べようと思う(あるいは写真は美味そうだが「二度と食べない!」と思ったw)メニューを忘れないでおく
といったものです。こういった用件は具体的にそこへ行く予定がない限り通常のスケジュール帳には記載できないですし、かといってただのToDoリストに書いておくだけでは、思い出せる保証がありません。
 P.O.R.シリーズはGPSやPHS基地局情報といった現代の位置情報取得テクノロジを利用して、場所をトリガに用件を想起するというヒトの日常的な認知活動を支援しよう、というコンセプトの研究なのです。
 同種の研究は国内外で散見されますが、残念ながら実用レベルの実装はまだないようです。
 実際のユーザコンテクストを考えると、緯度経度やPHS基地局のCSコードといった絶対位置情報だけでなく、「コンビニ」、「郵便局」みたいな一般化された“位置”情報に基づくリマインドも欠かせないワケで、そういった位置情報“系”の変換には大規模なデータベースが必要で、個人規模では実現は難しいところです。
 P.O.R._シリーズ_というからにはいくつかバージョンがあります。

・行き先掲示板連動型

 一番ローテクなタイプです。大学院時代に研究室で利用していたオリジナルのWeb上の行き先掲示板システムに埋め込んで、表示を「帰宅」に切り替えると、Eメール対応ポケベルに「ビデオを返却していくこと」みたいなメッセージが届くというものです。クローズドな行き先掲示板をベースにしていたため非公開。

・いまどこサービス利用型

 DoCoMoのPHSの位置情報サービス「いまどこサービス」を利用したバージョン。Mapionのサイトで電話番号を指定するとそのPHSの位置が表示できることを利用し、Perlスクリプト+cronで定期的にモニタリングして、特定の位置に差し掛かったらポケベルやケータイにメールを送る仕組みでした。いまどこサービスは位置問い合わせの度に料金がかかる仕組みだったのと、マピオンを非公式に利用していたので、実験の域を出られずに開発中止。もちろんソースも非公開。

・ASTEL端末AJ-51用ASP型「POR-ASP!」

 前エントリに書いた通り、AJ-51は特定の書式を使って、ブラウザで閲覧したページに位置情報パラメーターを送信することができたので、それをサーバーサイドで解析して、リマインダを返す、という処理をPHP+PostgreSQLで実装したバージョン。一般ユーザも利用できる形で公開しています。ただ自分でもAJ-51は解約して使っていないので、最近のPHPバージョンアップなどで不具合も出ているかも知れません。
 ASP型の短所は、その場所で「なにかやることあったかな?」と能動的にサイトにアクセスしなければならない点ですね。

・i-mode端末用iエリア利用版「POR-i」

 こちらもASP型で公開済みですが、DoCoMoユーザでなくなってからメンテしていないので、ちゃんと動くかどうか…。i-mode端末用のiエリアという機能を使うと、センタからおおまかな住所コードが取得できるので、それを使っています。
 本当はiアプリを使って自動定期チェック式にしたかったんですが、iアプリはダウンロード元サイトとしか通信できないという制約があり実現不可でした。iアプリDXでようやく利用可能になったらしいのですが、iアプリDXは高いお金を払って公式サイト登録をしないと配布できないらしくアホらしいので放置。

・au gpsOne利用型(構想のみ)

 最近のgpsOne(EZナビ)搭載のau端末なら仕様的にはサーバーを使わずにスタンドアローンで位置も自律取得できそう。サーバーに自分のToDoを預けなくて良いのでセキュリティ的にも安心とヨサゲ。Java端末での位置情報利用はある程度解明が進んでたのですが、その後自分がやはり公式登録しないとアプリ配布できないBREW端末に機種変更してしまい放置。そもそもC言語挫折組だしw。協力者が現れるのを待っている状態。

・au端末向けASP型「POR-au」(構想段階)

 前エントリでの情報を元に、久しぶりに再燃してきました。gpsOne搭載機でなくても、基地局情報を使った簡易計測は使えるので、EZWeb対応機ならどれでもイケるんじゃないでしょうか。もともとそれほど緯度経度に精度が必要な用途じゃないですしね。

au端末で位置情報取得

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 ネットを徘徊中、ふとこんなページを見つけました。DDI PocketのAirH” Phoneシリーズで、端末の位置情報をWebサーバーに渡す方法、いつのまにか公になってたんですね。
 以前、ASTEL端末AJ-51で同様のことができていたので、それを利用して、POR-ASPなるものを作ったことがあるのですが、端末自体がマイナーであまり盛り上がりませんでした。ASTEL自体も終息方向のようですしね。
#P.O.R.シリーズについては次エントリでおさらい紹介したいと思います。
#上記POR-ASPは最近メンテしてないのでまともに動くかどうか不明です(^^;)
 しかし、今をときめく京ぽんをはじめ、AirH” Phoneで同様のことができるとなれば、オモシロそうです。端末としても現役スペックですしね。
 これは京ぽん買いに走るしか!と思いつつ、もう少し詳しい情報を探る。

QRコード

 すると、なんとauのgpsOne端末で同様のことをする方法も有志により解明されているではないですか。この資料を元に、簡単なPHPコードを組んでみました。au端末をお使いの方は、
//do-gugan.com/por-au/
でお試し下さい(右にQRコードも用意しました)。緯度、経度、高度などが表示されるはずです。
 おぉ、ちゃんと表示されますね。これならASP型のP.O.R.は実装可能だなぁ。ASTEL向けのものを少し変更すれば動きそう。むぅ、どこかで時間をとってみよう。
#金欠なのでとりあえず京ぽんはお預けかな…

EXPACK500

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使い方、自由自在 ワンコイン小包「EXPACK500(エクスパック500)」
 激しく今更かも知れませんが、こないだ初めて郵政公社のワンコイン小包「EXPACK500」を使ってみました。これは良いですねぇ。簡単だし便利だし、かなり良いユーザ・エクスペリエンスを提供していると思います。
 この封筒を購入する費用\500がそのまま郵送代になっているので、買い置きしておけば、夜中でもサクっと出せる(ポスト投函でOK)。均一料金なので重さを量ったり、距離を気にする必要も無し(一応30kgまでという規定はあるが、通常の物質ではまずこの大きさで30kgには達しないと思われますw)。
 使ってみて気づいたのは、封をするための両面テープがついている点と、ゆうパックや宅急便のように追跡サービスに対応していること、そのための番号が伝票ではなく小さなシール状になっていて、必要ならはがして一時的に財布にでも貼り付けておける点などです。
 郵便局の窓口でパックを購入し、その場で中身を入れて投函したんですが、まさに宛名書くペンさえあれば良い、というカンジです。
 やぁ、こんなユーザ本位な商品を開発するなんて、やはり民営化のお陰でしょうかね。感心しちゃいました。
 ウチで多いDVDやCD-ROMを1枚だけ送るって用途にはちと割高ですが、とりあえず常備品リストには入れようと思いました。

CNET Review N-Gage編公開

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CNET Japan Reviews ユーザビリティの眼 [N-GAGE QD(Nokia)]
 CNETさんで書かせていただいている製品レビュー記事、Nokiaのゲーム機内蔵ケータイN-Gage編が公開されました。もちろん日本国内では使用できないので、評価もやりづらかったんですが、まぁ変わり種としてご興味のある方はどうぞ。

動画眼のログを字幕形式で表示?

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SAMI 1.0 の理解 [Microsoft]
 Microsoftが、マルチメディア・コンテンツに字幕を付加するためのフォーマットとして上記のようなものを提供していることを知りました。
 まだ試してないんですが、上記ページの一番下にあるような似非XMLなテキストを(同名).smiというファイル名で動画ファイルと同じ場所に置いておけば、WindowsMediaPlayerで字幕として合成表示されるようです。
 一部で、DVDからリップした映画などに字幕をつけたり、音楽に歌詞表示したりといった用途で使われてもいるようです。
 これ、動画眼のメモ記録をこの形式で書き出せるようにしたら便利ですかね?再生にWindowsMediaPlayerがあれば良いことになるので、配布が楽でしょう。まぁ、メモを選んでジャンプってことはできないので、分析作業には向かないですが、プレゼンとかにはいいかも。
 多分、対応すること自体は簡単なはず。基本的には<SYNC>タグのStart属性にタイムコードを入れて、その下の<P>タグにメモ内容を入れるだけで、あとは<HEAD>部分に定型テキストを書き込むだけでしょう。
 時間がとれたらやってみましょうかね。