おやゆびでおの新回転システムについて

昨今の縦長動画の増加を踏まえ、再生時の画面回転方法についてリニューアルしました。従来、カメラ撮影動画くらいしか縦長動画がなかった為、カメラロールからの再生時以外はランドスケープ(横向き)再生を強制していました。端末の向きに自動で連動させるという選択肢もあったんですが、iPhoneだと縦画面固定にして使ってる人も多いだろうから、いちいちその設定をオフにしなくてもランドスケープになるようにとの設計思想です。ちなみにコントロールパネルからOSレベルで回転ロックをしてしまうと、アプリ側では端末の回転信号を受け取れなくなるので、常時縦固定モードにしている場合、自動回転も実現が難しいという前提があります。

そんな中でコンセプトとしては、

  • 縦長と横長が混在する動画をなるべくスムーズに手間無く切り替えたい
  • Plus系機種やiPadでホーム画面が回転するのがイヤで常に回転ロック設定にしている人が、わざわざ横長動画を観る度にコントロールパネルからロック解除しなくても済むようにしたい
  • 横長動画でも好きでポートレイト(縦向き)のまま見る人がいるようなので、その自由も阻害しない

などを重視しました。3番目は電車などでも見かけます。狭い車内では横に持ちにくいとか、あまり見ているものを周囲に大写しにしたくないなどの理由があると思われます。なので、再生しようとしてる動画が縦長か横長かを検知して向きを変えるという仕組みは見送りました(ストリーミング再生の時などに検知にタイムラグができるといった理由もあるんですが)。

で、今回以下の仕様にて開発を進めています。ご意見など伺いつつ改良を加えていきたいと思います。

写真は一時停止中に表示されるクイック設定バーです。従来は①と②のボタンでスキップ秒数を変更するくらいにしか使われてませんでしたが、ここに③の手動回転ボタンと④の回転ロックボタンを追加しました。

回転ロックはコントロールパネルから行うものとは独立のものです。ただしコントロールパネル側でロックされていると、ここでロック解除しても自動では回転しません。前述の通りOS側でロックされた状態ではアプリレベルでは端末の回転を検知できないからです。

そんな場合のために、手動で強制的に回転するのが③のボタンです。押す度に90°ずつ矢印の方向に回転します。ロック状態と再生の向きは保存され、次の動画を再生する時のデフォルト設定になります。

自分で制御したい人、従来通り基本横向きで再生したい人、寝転がって視聴する時に勝手に向きを変えて欲しくない人は、④をロック状態にして使えば良いと思います。たまに縦長動画があったら③で手動で回します。

端末の向きに自動追従させたい場合は、コントロールパネルで回転ロックをオフにした上で、④もオフ状態にします。残念ながら前述の理由で「コントロールパネルでは縦固定にしてるがおやゆびでおは自動回転」はできません。

従来できて新システムでできないことは、「横向きの2方向(ホームボタン右とホームボタン左)のみの自動回転)」くらいじゃないかと思います。

また手動回転をいちいちポーズしてクイック設定バーから③を押すのがめんどくさいという人の為に、再生中の下スワイプにも手動回転動作を割り当ててみました。

なおこれらの影響範囲は動画再生ビューのみです。リスト画面は現状従来通りです。