VMWare Fusion 3 vs Parallels 6 私的比較

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もともとWindowsノートも何台もあるし、MacBookAirには仮想環境でWindows動かしたりしないよね、と思って64GBモデルを買ったんですが、結局色々便利でVMWare Fusion 3を入れて使っています。128GBにしなかったことをちょっぴり後悔。

さて、そのVMWare FusionですがSilverbackという画面記録ソフトでマウスカーソルがズレる現象が発生していてちょっと気になっていました。で、Parallels使ってる人に試してもらったところそちらでは発生しないと。だったらってことで乗り換え検討。

2010.12.20追記:仮想PCをWindows7の新規インストールで再構築したら治りました。

ちなみに元々VMWareを選んだ理由は、

  • Windows版で使っていた仮想マシンが遊んでた
  • Parallels体験版のインストーラーが固まってインストールできなかった

といった程度の理由。3Dゲームとかする訳ではないので、パフォーマンスなどはそれほど重視しておらず。やるのは2Dというか紙芝居ゲー中心。最初はCrossOverを使っていたんですが、全画面表示時に拡大されないのが物足りなくて導入しました。あと、ブログ書くのにWindows Live Writer使いたかったというのも(CrossOverでは動かない)。

■Parallels動かすまでにやたら苦労

で、最初に試した時同様、今回もインストーラーが固まって進まなくなる現象発生。英語版も日本語版もダメ。マウントしたディスクイメージ内にあるPDFファイルも開けないという有様。一旦中身を仮想ドライブ外にコピーしたらPDFは開けるようになったものの、インストーラーはDMG上で起動せよ、とエラーになる。ただまぁ結局再起動とかしてたらなんとか動きました。

次に、VMWare用の既存仮想マシンをParallelsに変換する訳ですが、すでにSSD残量が逼迫しているので外付けHDD代わりに使ってないiPod classicを使用。VMWare仮想PCの変換は「インポート」ではなく「開く」から選択するのね。

ここでまた問題発生。変換に失敗したとエラーが出る。理由は表示されず、ただサポートに連絡しろというだけ。VMWareイメージをiPodに追い出したり、それをMac mini上で変換しようとしても変わらず。

結局どうしたかというと、Parallelsには仮想ではない実マシンのWindows環境をネットワーク経由でインポートする機能がありそちらを利用。VMWare上の仮想マシンに(公式からダウンロードできる)Parallels Transport Agentという移行ツールをインストール。転送元PCとParallels実行マシンは同一ネットワーク上に存在している必要があるので、普段公衆無線LANのためにNATで使っているVMWareをブリッジ設定に変更。これで実際には同一PC上の偽Windowsマシンであるにも関わらず、Parallelsからは普通に実マシンとして認識されます。まぁなんとも回りくどいやり方ですが、なんとかこれで転送完了。17GBほどのイメージですが30分くらいで終わったかな。

■動いたら動いたで問題発生

なんとかWindows起動までこぎつけたものの、更に問題発生。VMWareでいうUnityモードに相当するCoherenceモードにできない。これはWindows仮想マシンのデスクトップを隠し、特定のアプリケーションウインドウだけをあたかもMacネイティブなソフトのように表示するモードです。使用にはWindows上にParallels Toolsというのをインストールする必要があり、もちろんそうしたんですが、「Parallels Toolsをいれてくれ」の一点張りで機能しません。

2010.12.19追記:Parallels Toolsを一旦アンインストールしてからインストールしなおしたら解決しました。Coherenceモードいいかもっ!

とりあえず当初の目的であるSilverbackでは問題が出ないことを確認。

次にもともとVMWare上で使っていたソフトを使ってみたところ、ゲーム関係でまたまた問題。大人の事情でタイトルは伏せますがw、DirectXで全画面表示した場合に、拡大表示されずにドットバイドットの額縁表示になってしまいます。これではCrossOverから移行した意味がない。またあるタイトルでは全画面状態ではちらつきが酷くほとんどブラックアウト状態だし、別のあるタイトルではマウスカーソルが見えない。タイトルによってはDirectXの代わりにAPIを使って全画面表示できるものもありますが、今度は拡大処理にスムージングが行われないのでガタガタにとかもう散々。ちなみにWindowsXP SP3でDirectXは執筆時点最新版。

2010.12.19追記:全画面モードで額縁になる件は、仮想マシンの「構成…」設定から解像度変更の項目をいじることで解決しました。ただしこの設定では普通に全画面モードにした時にも800×600のまま全画面拡大されてしまうので、別途(Windows側の)モニタ解像度設定を変更しなければならず、普段使いには不便になります。このあたりの挙動はVMWare Fusionの方が自然ですね。

またチラチラ問題も解決しました(Parallels再インストールのおかげ?)。

■使い勝手は?

Parallels側でCoherenceモードが使えていないのでちゃんとした比較ができません。ただ全画面モードの切換はVMWareの方がやりやすいと思います。ちょうどWindowsでリモートデスクトップ接続を使った時のように、画面上部にマウスカーソルをもってくとツールバーがヌルっと表示され、そこから画面モード切替やデバイス設定などを変更したりもできます。Parallelsの方は同様に画面左上(変更可能)にカーソルもってくとペロンとめくれて全画面モードから抜けるボタンが見える感じ。各種操作は一旦ウインドウモードに戻ってからでないとできない。VMWareはバーから直接Unityにしたりもできます。

その他、WindowsアプリをDockに統合したりといった辺りはどちらも似たようなものじゃないかと。

ちなみに、iPod上に書き出したイメージを直接実行したところとんでもなく動作がトロくなりました。やはりAirのSSDの速さで助けられてるところが大きいんですね。ちなみにParallelsの動作要件は1.8GHz以上みたいなのでAirは足りてませんw。

■てことで常用は当面はVMWareでいこうかと

こと2Dゲームに関してはVMWareの方が安定して使えることがわかったので、普段使いはVMWare続投ってことにしました。XPなのでエクスペリエンスインデックスでスコア比較はできませんが、Windows Live Writerや紙芝居ゲーする分にはどちらもAir 11’/1.4GHzでも全く問題ないです。

Silverbackでユーザーテストを録る業務が発生し、なおかつWindows(Internet Explorer)でやってくれ、と言われた時にParallelsのライセンスと買うことにしようかなと。そうこうしているウチにVMWareやSilverbackが更新されてカーソルズレ問題が修正されるかもだし。ただどちらもしのぎを削って進化が激しいので、両方入れておいてバージョンアップの度に両者の進化を観察するのも楽しげなので、お得なキャンペーンとかやってたらうっかり買ってしまうかもw。

んがしかし、Parallels側の仮想イメージからゲームをアンインストールして5GB位に圧縮して、現在SSD残量が8GBほど。両方のイメージを常に持ってくのは結構つらいかもという気がします。Windows Live Writer 2011がXPでは動かないこともあって、Windows7移行したいと思いつつも残量が心配で躊躇してたんですが、いっそWindows7にすることで全てが解決するならニコイツでトータルは変わらないんじゃね?という誘惑にも駆られてみたりw。

 

あー、128GBにしとけばよかったー。いっそ特盛りに買い直すか?

2010.12.19追記:

Parallelsの問題が色々と解決したので、改めて使い込んでみてのレビュー。

Parallelsの利点は、

  • ディスクイメージの圧縮が簡単にできる
  • リモートディスクをCD/DVDとしてマウントできる

の2点にあると感じました。

仮想PCのディスクイメージは、例え仮想PC内でソフトのアンインストールをするなどして容量をあけても即座には小さくなってくれません。膨らむのは自動なんですが、余分な部分を縮めるには圧縮という作業が必要です。でVMWareだと再圧縮時は別ファイルに書き出すので、SSD容量が逼迫しているAirだと外付けドライブを用意しなければならないし時間もかかります。常に容量が足りないからこそ圧縮はマメにやりたい作業なので、いつでもサクっと実行できるParallelsは有り難いです。また圧縮実行前にどれくらサイズが縮むか教えてくれるのもナイス(今やってもあんま効果ないなーと思えばキャンセルできる)。

また光学ドライブのないAirでは他のMacやWin機にツールを入れることでネットワーク経由で仮想CD/DVDとしてマウントすることができます。しかしVMWare Fusionだとこれをマウントできず、外付けドライブをつなぐか、母艦側でISOに変換してもってくるなどしなければならない。Parallelsは余裕でマウントできます。これもAir故に重宝する機能ですね。

などの点で特にAirにはParallelsが優位に感じるのですが、どうも以下の点が気になる。

  • 全画面<->ウインドウ<->Unity/Coherenceモードの行き来がスマートではない
  • アイコンがいや(特にメニューバーに一時停止みたいな赤縦線2本が出っぱなしになるのがイヤw)

イラっとする頻度としてはParallelsへの不満点の方が多いので、やはり普段使いとしてはVMWare Fusion続投かなという結論にはかわりありません(既に買ってますしね)。でもこれからAir用に買うんならParallelsをオススメするかもです。特にゲームしない人は。

いずれにせよ両者は日進月歩でしのぎを削ってますから、どちらも最新版では対応されてる可能性もあります。σ(^^)も気付いたらこの記事を更新していくつもりですが、買われる際はご注意下さい。

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