TeraStation ProのHDDを総取っ替えした時の覚え書き

Pocket

実家で使っていたTeraStation Pro (TS-HTGL/R5シリーズ)のHDD3が故障し、ついでに買い換えることになったのでヤフオクで処分する為に預かって来て復旧作業。

500GBx4=2.0TBモデルだったで、ちょうど以前使っていたTeraStation Livingから抜いて放置してあった500GBドライブを使って換装。前者はWD、後者はHitachiだけど、まぁ同じ筐体のモデルで採用されてた同士だから平気でしょと。

まずは保管してあったLivingのHDDのうち1台を、Proの故障したHDD3と交換。これがマズかった。HDD内にLivingのファームと設定が残っていたのが正常なHDD1,2,4にコピーされてしまったorz。ホスト名やIPアドレスどころか型番までLivingのものに。HDD3を抜いて元のHDD1,2,4だけにしても変わらず。3対1という以前に元からあったファームが、別モデルのそれで上書きされるとかチェック甘いなぁ…。モデル名とかチェックせずに単に一番新しいファームを選んで他のHDDにミラーするような仕組みなんですかねぇ。まぁ、こんな変則的な交換する人もそうそういないだろうけど…

仕方ないので、どうせデータは必要ないしということで4台全部Living由来のHitachiに総取っ替えしてゼロから環境構築することに。ランニングタイム的にもずっと眠ってたHitachiの方が状態良いでしょう(1台逝ったPro内の他の3台も遠からず逝く可能性大)。各HDDをWindows機にマウントし、全てのパーティションを削除しHDDトレイをつけかえます。この際、ケーブルの脱落防止のプラスチック部品が経年劣化で脆くなっているので折らないように注意。σ(^^)は1本完全に折り、もう1本ヒビを入れてしまいましたorz。

真っ新なHDD4台を入れて電源投入。しかしここでまたハマる。当初、ファームの入っていないHDDで起動した場合、EMモード(Emergencyモード)で起動し、PCから最新版のファームウェアアップデーターを使ってファームウェアを流し込んでやればいいと思ってたんですが、実際にはEMモードすら起動せずTFTPモードというのになりました。これは本体内に最低限のソフトしかなく、文字通りTFTPでファームイメージをダウンロードしてブートするモード。基本的にはメーカーサポートで対処する用のモードで公式サイトには手順が明かされていませんが、ググると出てきます。公式から落としたアップデータをググると出てくるパスワードで解凍し、2つのファイル、initrd.buffaloとUimage.buffaloを用意(詳細はググって下さい)。それをWidnows用のTFTPサーバーに置いてTFTPモードのTeraStationに落とさせる、という形になります。この際、TFTPサーバーは決め打ちの192.168.11.1なのが地味に面倒で、一時的にネットワーク環境を変更しなければなりません。今回はルーターを介さずにTeraStationとWindows機を直結して、Windows機のIPアドレスを192.168.11.1に手動で固定することで足りました。

TFTPサーバーとしてはこの手法の定番であるTFTPDを使用。Vectorで探すと同名の別ものが出てくるので注意。ここでハマったのは設定画面の自動的に起動以外チェックボックスをONにしておくこと(こちらの記事に助けられました)。これをしないと、Uimage.buffaloの転送成功がログに残るものの実際には転送されず無限ループします。実際に転送が始まると10分程度はゆうにかかり、タスクトレイのアイコンがオレンジからブルーに変わります。オレンジのままの時はログにどう出てようと実際には転送できてないと考えて下さい。Uimage.buffaloが終わると続いてinitrd.buffaloも転送され、合計20分程度で音がして再起動し、無事EMモードに入ります。この状態でPC側でファームウェアーアップデーターを起動すればTeraStationが見えるはずです。ちなみに見えるだけならネットワークセグメントが違っていても見えますが、実際にアップデートしようとするとコケます。σ(^^)はEMモードで起動した時点で安心してネットワーク設定を元にもどしたところ、EMモードも192.168.11.xxxのままでアップデートに失敗しました。TFTPDで通信できてた状態でそのまま続けてアップデーターまでかけてしまうのが吉です。

なおファームウェアインストールが完了すると同時にアレイ1がスパニングで構築されます。念のためディスク消去を入念にかけた後、RAID5にでもして出品しようと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)