Omoidoriで文庫本を非破壊自炊できるのか?

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前日のOmoidoriレビュー記事に「文庫を非破壊で自炊できそうか?」というコメントをいただいたのでちょっと実験。

ただカールした写真を取り込むフォトプレッサーは未購入なので、たまたま裁断済みでスキャン待ちだったページをテストするだけです。個人的には非破壊はフォトプレッサーやブックプレッサーを使っても手間の観点から実用的ではないと思います。

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また色調補正も写真に特化したOmoidoriアプリでは、当然ながら基本モノトーンで文字をくっきりさせたい自炊文脈での補正には足りないでしょう。またテカリ防止の為に左右のライトを切り替えて2枚撮ったものを合成するという本機の特徴が、文字のブレなどの原因にならないかという懸念もあります。

ただ、そこらはプレッサーなくても実験できるな、ということで本記事を起こしてみました。

でスキャン例です。iPhone6sを使用。ページ丸ごとははばかられるので内容が読めないように下半分をカットしています。

OMI_0003

思ったより解像度は出てます。等倍でみてもフォントにブレやボケなどは感じません。ルビまでくっきり読めます。ただやはりガンマ補正としては書籍(小説)向けじゃないというか、無駄に紙の質感まで残ってたり裏写りも。また最大の問題としてはトリミングが効いてません。周囲に色々映り込んだものが除去されてない(右に見えているのは机の縁、上は謎ですがおそらくOmoidoriの内部構造が鏡に映り込んでいるものでしょう)。範囲的にも文庫本はギリギリで、実際にはページ番号などのノンブル行より上に余白があるんですが、縦方向に余裕がなくこんな感じに切り取られます(これ以上エリアを上にすると、下が切れる)。

σ(^^)の望む(bReaderの変換アプリであるbrc.exeがきっちり仕事してくれる)品質にするには、ガンマ補正とトリミングが必須でしょう。しかし1枚1枚がカメラロールに保存されるのをPCに吸い出して一括処理にかけるにしても、ガンマはともかくトリミングは自動化はほぼ無理でしょう。毎ページ、手で位置決めをしているわけなので、同じ範囲を切り取ってもダメだろうと。プレッサーに印を入れて毎回隅を合わせるようなことをすればあるいは、ですが。

てことで、まぁどんなに手間がかかっても非破壊で取り込みたい&読めればOKという人は、フォトプレッサーやブックプレッサーを組み合わせれば「とにかく読める」状態にはできると思います。しかし実用的にはかなり厳しいだろうなと。σ(^^)にはこれを何百ページも繰り返すのは無理です(笑)。

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