iOS開発修行中に参考になった本を紹介 (2)

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以前のエントリから更に追加で買いまくったので紹介。今回ほぼボランティアなんだけど、投資だけはこんなにしてしまって大丈夫かw?

■木下誠「iOS開発におけるパターンによるオートマティズム」

今回一番役に立った本です。前回紹介した「たのしいCocoaプログラミング」の木下さんの本で、あれほど砕けたノリではないものの、iOS開発でお約束の定型ルーチンのお手本を示してくれています。特にデータの保存と読み込み周りはこの本のおかげで実装できたといっても過言はないです。


■Dave Mark「はじめてのiPhone3プログラミング」

独立の複数筋から激しくオススメされたので購入。Amazonのレビューで翻訳の質がイケてないという指摘があり、また世代的にも古いので最初は下の原著を買ったんですが、UITableView等の理解がおぼつかなくて少しでも負荷を下げようと結局購入。

誤訳も多いと指摘でしたが重版で直ってるっぽいからいいかと思って買ったのに、帰省中に豊橋で一番大きな書店の店頭在庫を買ったらまさかの初版で激しく落胆(帰宅してから気付いた)。これから買う人はお気を付け下さい。

というか改訂版出ないんですかねぇ。


■Dave mark「Beginning iPhone 4 Development: Exploring the iOS SDK」

上記の原著、改訂バージョンです。Kindle版を買いました。章毎にお題を掲げてサンプルアプリを実装していく形式で、なかなか実用的なお題で、ViewController周りなどは参考にしました。

(洋書では普通かも知れませんが)この人もノリは軽めです。


■安倍吉俊、カワサキタカシ「サルにもできる iPhone 同人誌の創り方」

画像ファイルを差し替えるだけで電子書籍アプリを作れるというウリの本です。今回作ったアプリは書籍ではないですがスワイプでページをめくるという部分は同じだったので、こちらの本のコードを大いに参考にさせていただきました。というかこのソースをベースに機能拡張をしていったので、完成形は似ても似つかないですが、ViewControllerのクラス名がいまだにsABViewerだったりしますw。本当にありがとうございました。

半分は安倍さんのイラスト集なのでファンでないと割高感あるかも(笑)。あと技術サイドの著者であるカワサキさんは掲示板も開設しておられるようです。ユーザ登録まではしましたが結局まだ書き込みはしてませんが。


■森巧尚「よくわかるiPhoneアプリ開発の教科書」

カラーで見やすいレイアウトと丁寧なコード解説ですごくとっつきやすい本でした。こちらもテーブル表示の章はずっとにらめっこして大いに助けになりました。

初めて読む入門書としてはオススメの一冊です。


■畑 圭輔「iOS4プログラミングブック」

こちらも推薦を受けて買いました。Ratinaディスプレイ周りを参考にしました。逆に非RatinaなiPhone3GSなどで1ピクセル幅の線を描画してもアンチエイリアスがかかってボケて2ピクセルになってしまうのを回避する方法などをこれで勉強しました。iOSの表示倍率の考え方についてとても詳しく書かれているので、これから更に機種が増えて互換性をとるのがややこしいことになった時にとても重宝すると思います。


■國居貴浩「iOSデバッグ&最適化技法 for iPad/iPhone」

開発後期段階になって効率化やメモリリーク対応の勉強のために買いました。Xcodeの一部である解析ツールの使い方などについて紹介しています。

ただσ(^^)のメモリ管理に対する理解が浅いせいか、ちと物足りない印象でした。Provosioning周りの説明なんかもあるんですが、そういうのはいらないのでもっとタイトルの内容をつきつめて欲しかった気がします。「実践編」みたいな続編を期待。


■Alasdair Allan「Learning iPhone Programming」

ProvisioningやAppStore申請周りについて詳しく知りたいなぁと思って物色していたところ、こちらが章を割いて解説してるっぽかったので買いました。オライリーですが日本語はまだ出てないっぽいです。Kindle版で買いました。

実際結構参考になりましたが、後でAppleが日本語PDFで結構詳しいドキュメントを配布しているのに気付き、もしかすると最初からそれだけで済んだかもという気もしています。これからの人はまず先にそちらを熟読してみて下さい。

全体としては普通にプログラミングの本ですが、目的の章以外は読んでません。その意味でもちょっと割高感。まぁ元の値段自体が安いからいいんですけど。

■高山恭介「iPhoneSDK開発のレシピ」

よくある、「○○をしたい」的な小さなテクニックがたくさん詰まった系の本です。UIAlertViewの中に入力欄を持たせたものが標準でなかったので、これを参考に実装しました(結局使わなかったけど)。あとメールにデータを添付して送信するという部分も参考にしたかな。ヒット率(あー、それしたいわと思う率)は結構高いレシピ本だと思います。


■D・H・スタインバーグ「iPadプログラミング (Smart Mobile Developer)」

これはつい最近の購入で、今回のアプリには直接役だってはないですが、iPad(iOS3.2)から実装されたジェスチャー認識機構(GestureRecognizer)についての詳しい説明が参考になりました。オリジナルのジェスチャーコマンドを実装する方法についても紹介されています。また、UIPopoverViewなどiPad独自のGUIパーツはiPhone系の本だとあまり触れられていないので、iPad専用アプリを作るのには重宝します。

GestureRecognizerはもう少し早く知っていれば、今回のアプリにも積極的に活用できたのになぁという印象です。今回のアプリではデバッグ段階で複数のボタンを同時にタップした時に両方反応してしまって思わぬ動作を引き起こす、という現象の抑止にかなり時間を割きました。たぶん、GestureRecognizerを使ってタップ判定を一元化しておけば簡単に抑制できたんじゃないかと予測。


■細谷日出海「iPhoneデジカメプログラミング」

これに至ってはまだ昨日買ったばかりで読んですらいませんが、バーコード読み取りとAmazonから商品情報をひっぱってくる辺りのサンプルが扱われていたので、今やりたいと思ってるアイデアに直接役立つだろうと思って押さえてみました。

バーコードに関しては標準APIではないですが簡単に利用できる外部ライブラリがあるみたいです。またAmazonからの商品情報取得は、Mac用に考えてるアプリで応用できるんじゃないかと。読むのが楽しみです。


 

とまぁ、買いも買ったり、前回分も含めればン万円ですね。申請が済んだ某アプリに対する報酬額が未だに通知されないのですが、元が取れなかったらどうしよう…。まぁ今後の為の投資だと思えばいいんですけどね。こういうのを全部自腹で買わなければならないのは自営業の辛いところです。

ですがまぁ、(震災で大変だったことを別にすれば)総じて楽しい三ヶ月でした。

ゴロ寝読書用読書灯 TWINBIRD LE-H222

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TWINBIRD LEDベッドライト ブラウン LE-H222BR
TWINBIRD LEDベッドライト LE-H222BR
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帰省中の余暇ははのんびり積ん読小説の消化にあてるのに最適(ゲームやBD消化の機材がないから)なのですが、ベッドにゴロ寝して読む時に、枕元に灯りがなく目を(更に)悪くしそうでした。

電気スタンドを買おうとも思ったのですが、ベッドサイドのテーブルに置いたり取り付けたりするスペースがなく、さりとて仰向けメインなので本にクリップで留めるタイプの電池式読書灯にもイマイチ食指が伸びませんでした。

で、今回改めてなにかないものかとAmazonでググったwところ、この製品を見つけました。ポイントは、ベッド枕元のボードに固定する方式で、写真の様にボードと壁に隙間がほとんどなくても取り付けられる点です。またLED光源なので消費電力が低いし、頭の横で使っても熱を感じない点もポイント。光量は二段階。スリープタイマーもついています。ライト部は二軸の自由度があり、かなり柔軟に向きを調節できます。


led1

使わない時はこんな感じで畳んでおけます。またこのまま点灯させてナイトライト的に使ってもOKとのこと。

色は白、黒、茶の三色あって散々迷いましたが、周囲に木目家具が部材が多いので茶色にしてみました。まぁ、それなりに馴染んでるかな?

固定には工具もネジ締めも不要で取り付けも一瞬。


led2

点けるとこんな感じ。写真は光量弱の状態。1つのボタンで切->強->弱->切のサイクリック動作。

首関節の自由度が高いので、仰向け読書時用に下から照らすようなセッティングも楽勝。

色温度の低い電球色で本を読むのが苦手なσ(^^)には、黄色すぎず青すぎず良い色味です。


led3

小ぶりなACアダプタとより薄いボード用のスペーサー、比較用のeneloop(付属品ではありません)。

LEDでも電池式にしなかった点は好印象。サイズが小さいのもいいです。

本体のクッションもスペーサーも、パイプベッドにも使えるよう凹みがついています。

ウチではとりあえずスペーサー不要でしたが、こういうのついてきちゃうと捨てられない性格なので、なんとか内蔵式にしてほしかった。


定価は8,400円と作りの割にはやや高い印象ですが、実売は4,000円台と半額近くで買えるので、ユニークでよく練られたデザイン料と思えば納得のいく範疇だと思います。

HTMLリファレンス本買い換え

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HTMLやCSSのリファレンス本が2001年発行と、だいぶ古くなってきたので、買い換えてみました。たいていのタグはググれば見つかるんですが、逆にこういうリファレンス本はパラパラ眺めていると「こんなことできたのか!」という発見があるのでやはり手元に置いておきたいものです。

今まで使っていた秀和システムの「詳解 HTML&CSS&JavaScript辞典」 が見やすくて使い慣れてるので、これの改訂版でいいかとおも思ったんですが、ふと同じ出版社からHTML、CSS、JavaScriptがそれぞれ分離独立したシリーズがあるのを発見(著者は違うようですが)。合計すると結構な金額になっちゃいますが、仕事でも頻繁に使うものですし、個々がより詳しいならとこちらにしてみました。

対応ブラウザの表示でFireFoxが2までなのが気になりますが、逆に言えばFF3専用のページを作ることもないだろうということで妥協。買った直後に改訂が出ないことを願います…

リトバスつながりの北村薫の「空飛ぶ馬」

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リトルバスターズで美魚が“とある作家”の言葉として

小説が書かれ読まれるのは、 人生がただ一度であることへの抗議からだと思います

という引用をします。良い表現だなと思ったのでググってみたところ、実在の小説家である北村薫[wikipedia]氏が著書「空飛ぶ馬」で述べた文であることが判明。1994年と10年以上も前の作品ですが、普通にAmazonで在庫があったのでサクっと買ってみました。

ジャンルはミステリに属するらしいですが、人が死んだり怪盗がものを盗んだりはしません。主人公の女子大生が日常の中で出会った不思議な体験を、大学の先輩にあたる落語家、春桜亭円紫に話すと、彼がそれだけを手がかりに謎をするするっと解いてしまう、といういわゆる安楽椅子探偵[wikipedia]モノです。謎といっても、「保育園に寄付された木馬が、ある夜に園児の母親が通り過ぎた際に見たらなくなっていた。でも翌朝にはちゃんと戻っていたし、旦那に話ても「見間違えだろう」ととりあってくれない。でも絶対見間違いなんかじゃないのに!」てな感じの身近な内容です。その話を聞いた主人公が、それを円紫に話して聞かせると、彼がスラっと解き明かしてくれる、というパターン。円紫さんの推理がスゴすぎて爽快です。

リトバス中でも「安楽椅子探偵モノ」と言っているので、作中で美魚が理樹に薦めた本はおそらくこれなんでしょうね。

短編数編で構成された単行本が何冊か出ているようなので、もう少し追っかけてみようかなと思ってます。

「萌えるヘッドホン読本」とMDR-EX90SL

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同人誌として発売された時に興味はありつつも好評品薄で入手できなかった「萌えるヘッドホン読本」が、AQUAPLUSスタッフ、Suara、川井憲二などのインタビューも追加して、一般流通で発売になりました。

この本は文字通りヘッドホン(以下ヘッドフォン)のレビュー本で、各ジャンル毎に既定の曲を使って評価しています。また、様々なグラフで定量化(ソースは主観ですが)もされていて比較もしやすいです。商品写真が皆無で、代わりにそのヘッドフォンを装着した女の子のイラストが見開き左側一杯に描かれているので、モノによっては型番でググらないと「あー、あれか」とわからないのはご愛敬(笑)。

パラパラっと眺めた後は、トイレに置いてw、少しずつ読み込んでいます。見開き完結なので、トイレに閉じこめられた時なんかに良いんですよね(^^;)。その前はVistaのTips本でした。

中身の様子はアキバblogさんの記事をご覧下さい。

で、お店で手にとりつつ「こんなの買ったらまたヘッドフォンも欲しくなったりするんだろうなぁ」と思ったんですが、案の定買ってしまいました(^^;)。>SONY MDR-EX90SL

2006年発売の製品ですが、ジャンル別の評価「ポップス(アニソン)」で唯一10点満点がついていたので興味が湧きました。他に10万、20万コースのヘッドフォンがある中での一人勝ちなので、CPは抜群ではなかろうかと(実売1万円切ってます)。(無事入手できれば)iPhone 3Gも出るし、ヘッドフォンも買って見るのもいいかなと。

結果としては、まずます気に入っています。あちこちのレビュー通り音漏れはしますね。見た目カナル型ですが、じつはお皿部分(?)からも直接音が出るので、事実上は普通の(カナルの対義語として)インナーイヤーフォン的な漏れ方をしてしまいます。

音質は結構気に入っています。普段使っているSuper.fi 5Proよりも高音がキラキラしてて、確かにアニソンにマッチ。ピアノなんかは5proの方がしっかり聞こえて好みなんですが。

コードの取り回しは断然こちらの方が良いです。σ(^^)は胸ポケットにプレーヤーを入れることが多いので、無駄に長くないのは助かります。SHUREほどゴツくてまとめにくくもないし、Super.fiほど細すぎて絡みやすくもない。ユーザビリティに関してはさすが国産って感じです。

まぁ、でも音漏れは気にするタチなので、当分は5 Proと使い分けかなぁ。