Synology DS1511+のHDDが二台同時に逝った時の復活記録

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去る4月頃、2011年からWD GREEN 3TB x 5発で稼働していたRAID5(正確にはSynology Hybrid RAID)アレイがかなりのピンチを迎えました。もともとDisk3とDisk4でエラー警告が出てたんですよ。正確にはDisk4は一度出た切りでその後あまり出なくなり、Disk3だけが定期的にバッドセクターを吐いてました。で、とりあえず替えのWD RED 5TBを調達したものの、普通に使えてるし最悪RAID5なのでいきなりDisk3が完全に動かなくなってからでも遅くはないだろうとか、横着心が勝って放置してました。(ちなみに2014年頃にも一台のHDDが再起動というか一度止めてコンセント移設した後のブート時にクラッシュ。同じ3TBに交換してます)

春めいてきてサーバー周りの室温も上がってきたなぁ、という折り、DSMの自動更新が振ってきて再起動。そのままピーピー音が出て起動不能に。「あー、ついに逝ったか。しかしこんな時の為にスペアディスクは買ってあるぜ」とばかりにDisk3を交換。無事に起動しRAIDのリビルドを始めました。ところが今度はその過程でDisk4がエラーでRAIDアレイがクラッシュとの表示。リビルドはディスクに連続アクセスをするのでその負荷でもともと予兆のあったDisk4もいったんでしょうか。もしくはたまたま普段アクセスしないので顕在化してなかったバッドセクター領域に、リビルドだけにアクセスが及んで発現?ともあれRAID5なので1台までは死んでも復旧可能ですが、2台同時に死んだらアウトです。一応、以前にDS215jを実家に置いて遠隔バックアップはしているので、大事なデータは保全できるのですが、バックアップ対象にしていない領域もあるし、手間もあるし(遠隔リカバリは転送量が大変なことになるので、実家からDS215jを運んでこないとならない)、(ノ∀`)アチャーという感じ。

クラッシュ後にディスクをリマップする的なチェックボックスをONにして再起動すると、延々ディスクチェックというか修復は走ります。数時間放置しておくとまた起動してきてリビルドをするとこれまた数時間でピーピー鳴り出してRAIDクラッシュ。延々この繰り返しです。2,3日かけて数回位返した後、ラチがあかないってんでサポートに連絡。Synologyのサポートはなんとポート開放しておくと中の人が直接SSHでログインして診断してくれます。最悪、Disk4でバッドセクターでているところのファイルは復旧できなくてもそこだけDS215jから引っ張ってくるので、そこだけ回避してなんとかRAIDのリビルドを完遂させることはできないでしょうか?というお願いの仕方をしてみたんだけど、そこはあっさりスルーされて、「こりゃ治らないんで、HDDを市販のデュプリケーターツールで複製してそれを代わりに刺してみて」という至極一般的な結論を言い渡されました。

ただ、それをしようとすると3TBのディスクがもう一台必要に。まぁ、最終的にはそれもやむなしと思いつつ、もう少しなにかできないかとバッドセクターの復旧で検索してみると、HDD Regeneratorというオンラインソフトに行き当たりました。文字通りバッドセクターの回復ツールで60%の確率で直せると謳っています。いくつか日本語のレビュー記事もありさほど怪しそうでもないので導入。1セクタだけ修復できる試用版もありましたが、何度もやるうちにHDDが本当に死んだらその方が痛いので、最初から料金(当時のレートで1万円くらい)を支払ってフルバージョンで。Windows上でも実行可能ですが、USBメモリに専用ツールを焼いてブートして実行。ちなみにSATAモードをIDE互換モードにしておかないとパフォーマンスが大きく低下することがあると注意書きされていました。またリビルド同様HDDに連続的な負荷がかかるので発熱でとどめをささないよう、12cmファンの風をあてながらやりました。最初ファンを上においてたんですが「微振動がHDDに良くないんじゃね?」という指摘を受け適当な台を用意したり。

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結果として写真のように9時間半かけて305のセクターを修復。これをDS1511+に戻してリビルドしたところなんと完遂!もちろん継続利用はさすがに恐いので、もう一度、今度はあえてWD以外にしてみようということでHGSTのDeskstar NASの5TBをゲットして、再びDisk4を交換してリビルド。Synology Hybrid RAIDなので、2台で2TBずつ増えた分でRAID1を組んで全体のアレイを拡張するところまで自動でやってくれました。またおいおい残り3台も5TBかそれ以上のドライブにリプレイスしていこうと思います。

予算の関係で5TBを選びましたがプラッター的にハンパなのかどこもあまり在庫がなくちょっと困りました。もうちょっと奮発して6TBにしとけばよかったかな?

ともあれ1,2週間かかりましたがどうにか完全復旧できました。実は実家に寄るついでがあったのでDS215j持って来ちゃってたんですが結局使用せず。後日また愛知まで設置しに帰省したりで、HDD代も含めると結構な出費に…まぁ、でもまだまだ現役で働いてくれそうなので喜ばしい限りです。SynologyいいよSynology。オススメです。あとHDD Regeneratorも。救えるケースばかりとは限りませんが、体験版は試して見る価値あるかも知れません。

実はほぼ時を同じくしてWebやメールサーバーであるLinux機も10年以上つかってるHDDがついにダウンしてまた苦労した(してる)んですが、それはまた別記事で。室温があがってくるとなにかと不調になりやすいので皆様もバックアップや冷却にはくれぐれもお気を配りくださいませ。

 

最近の買い物まとめメモ

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最近色々買ったけど個別にレビュー書いてる時間がないので、とりいそぎの型番記録とかんたんレビュー、経緯など私的記録。

■冷蔵庫 SHARP SJ-GF50A-R

9月は冷蔵庫モデルチェンジシーズンで各社2014年モデルが投げ売り状態だったので、いいかげん容量不足で詰め込み過ぎてすぐに凍って色々ダメになっていた冷蔵庫を買い換え。310Lからいっきに501L。三菱だと600L級も狙えたけど、同居人がプラズマクラスターの脱臭機能を重視したり、冷凍室よりは野菜室の性能が大事かなってことで。Panaは中段引き出しドアの取っ手の向きが使いにくいと却下された。初値32万の製品が半額の15万程度で購入。今は12万台の店も。冷蔵庫ってヘンな商材ですな。

ヨドバシ.comにて注文。ヤマトの人が2人で設定してくれました。キッチンの間口がウエストくらいと足元で微妙に違っていて、足元はかなりギリギリ。最初からこの長さで伝えてたら作業距離されてたかもってレベル。それでもブランケットをはさんでどうにかしてくれました。引っ越しや買い換えでまた運び出す時のことを考えると憂鬱になります。

こころエンジンとやらでちょいちょいしゃべるんだけど、タメ口パターンと丁寧語パターンが混在していてキャラや世界観の設定がなってない感じでイラっとくる。キャラクタービジネスを甘くみてる感じ。遠からずオフにすることでしょう。

冷蔵庫としての性能はとくに不満なし。冷蔵庫内のものが凍らないのはもちろん、野菜室の野菜がしなびたりもせず。ただ冷蔵庫のチルド室はバターとか納豆とかつめこまれてあまり機能してないw。

あぁ、でもオシャレなガラスフラットドアにあったせいで、

  • 取っ手がなく開閉しづらい
  • マグネットがつかないのでキッチンタイマーやラップホルダーがつけられない

など不便になって部分も。

■Synology NAS 2台

σ(^^)がもっとも信頼し、推奨するSynologyのNASを立て続けに2台。まずは3.5inch x2ベイのDS251jを実家に設置。自宅のDS1511+のバックアップに。DS1511+は3TBx5のRAID5で現在7TB程度使用してますが、バックアップ不要なエリアもあるので、とりあえずDS215jに6TBドライブを一機のみいれてみました。足りなくなったらもう一台追加しようと。

実家もウチもIPv6 IPoE環境なので、固定IPv4アドレスがない実家へも問題なく接続。IPoEならIPv4 PPPoEの速度制限も受けないせいか、いまのところ無事に同期できてるようです。

そして同居人が自分用のNASが欲しいというのでSynologyを勧め、2.5inch x4ベイのDS414slimをチョイス。こちらもまずは2台だけディスクを搭載。寝室に設置したので、消灯後に電源ランプの青色LEDが眩しい。調べるとsshでログインしてコマンドラインで消灯させられるんですが、どうも再起動すると思ってしまうようで、結局我慢ならずテープ貼られて上から油性ペンで塗りつぶされちゃいましたw。これくらい設定で選べるようにしといてほしいですね。

そちらも相変わらずNASとしての機能や使い勝手には満足です。

■タンブラーボトル洗浄機 THERMOS APA-800

同居人が水筒女子なのでプレゼントしてみました。漂白剤と電気の力で汚れを浮かせて金属製タンブラーの内側がピカピカになるというシロモノ。もともとそんなに汚れた水筒がなかったので、フヨフヨがドバー!ってことにはならなかったんですが、やはり一目見てピカピカだ!ってくらいには綺麗になります。勢いで、自分用のマグタンブラーも買ってしまいましたw。

■Windows10(Windows Hello)対応指紋リーダー FP-RD2

Winows Vistaの頃はMicrosoft純正の指紋リーダーがあってWindowsログオン等の利用できていたのですが、64bit版ドライバーが出ないまま使えなくなって、デスクトップでの生体認証からは遠ざかっていたんですが、このほどWindows10にしたところ、各種生体認証の共通プラットフォームであるWindows Helloが使える用になり、それ用に動作報告があったFP-RD2を早速買って見ました。以前のMS純正のタイプのような指で押さえつけるタイプではなく、タブレットやノートでおなじみのライン型で指を滑らす必要があるので、リーダー本体を両面テープで卓上にガッチリ固定。その上で指を滑らすようにしたところイイカンジにログオンできるようになりました。サイズもスリムでいいです(ノートに側面などにインストールできるくらいなんだから、もっと小さくもできそうなもんですが)。はやく顔認証ができる後付けカメラが出ないですかね。

 

他にも色々買った気がしますが、とりあえず。大物2つは別記事にて。

TimeMachine環境の移植/統合

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同居人のMacBookがようやく納品され、我が家のMacが5台になったんですが、同居人が買って使ってたTime Capsule 2TBモデルが手狭になってきました。我が家は他にもMac mini ServerとSynologyのDS1511+がTime Machineサーバーとして利用可能で、色々紆余曲折であちこちに分散してバックアップしていました。Windows Home Serverと違ってTime Machineは別マシン間の重複ファイルはハードリンクで容量削減とかはしてくれないので、まぁ分散しててもいいのですが、ともあれ容量が足りないと。そこでこの機に整理をしようと思い立ちました。

で、OSX ServerのTime Machineサーバーが各マシンのバックアップ状況を一覧できたりして便利なので、当初その内蔵2.5インチHDD 500GBを2TBに換装しようと画策。しかし調べてみるとMac miniは上下2台のうち下側の1台(OSが入っている。ウチではSSDに換装済み)は比較的簡単に換装できるものの、上側はマザーボードや電源ユニットを引き出したりほぼ完全にバラさないと無理そげ。それに最大2TBではどのみち足りないということで断念。

DS1511+には3TBx5のRAID5構成で10TBの容量があるのでまだ余裕はあるのですが、バックアップとしてRAID5を使うのは容量単価的に無駄だなってことで却下。

そして更にリサーチすると、Time Capsuleは割と簡単に換装できるみたい。システム領域はフラッシュメモリにあるらしく、ディスク交換後、AirMacユーティリティでディスクを初期化すればよさげ。分解も今の縦長の形状になってからは割と簡単ぽい。ってことで、純正の最大容量である3TBを越える4TB化にして使うことに。ディスクはWDのGreenかRedか悩んだ末、Greenをチョイス。バックアップなので最悪トンでも履歴を失うだけだし、Redが謳うようなRAIDの振動対策も基本必要ないだろうし、ということで。

■大失敗のTime Capsule換装

しかし結果からいうと失敗でした。

失敗1:WDでは形状があわずSeagateにするべきだった

買って帰った後でこちらのページをみて知ったんですが、HDDの下にはめるおそらく制震用ゴムパーツが、純正のSeagateドライブにピッタリに作られており、WDだとはまらないと…

SeagateにもNAS用ラインナップがあって悩んだんですが、数千円割高だったんですよね。

失敗2:そしてまさかのインターフェイス破損orz

仕方ないので、最悪ゴムパーツを加工するか無しで組み付けてやろうと分解作業に着手。しかし、SATAの基板側のプラスチックの固定具の仕組みがわからず無理して基板から端子ごとむしりとる形になってしまいました。完全に修復不能。上記リンク先でいうとステップの3のとこです。「水平に、手前に引っ張れば取れます。上に引っ張るのではではありませんので注意。」と書いてあるので、マイナスドライバーで水平に水平にと引きはがすようにしたのですが、正確には、「まず黒いプラカバーを上に動かして外した後で、」がつきます。プラカバーが爪で基板にひっかかっているので、これを持ち上げて外さないとコネクタははずれません。これからチャレンジするかたはお気を付けください。

SATAインターフェイスを失いHDDを認識できなくなったTime Capsuleはそれでも起動し、ディスクエラーは出るもののWi-Fiルーターとしては普通に動いてくれました。つまりAirMac Extreme相当としては普通に使えてしまいます(オレンジランプが点滅しっぱなしですがw)。不幸中の幸いということで、彼にはAMEとしての余生を過ごしてもらうことになりました。修理が1万円くらいなら出してもいいんですが、むしろその間、部屋間のWi-Fi幹線が使えなくなるのが致命的なので。

■最後の手段、Synology NAS

すでに3.5inchの4TB HDDを買ってしまったので、これを使う手を考えるしかありません。Mac miniかSynologyに外付けするしか。邪魔だし消費電力的にも不利なのでできれば避けたかったですが…

で、ウチのMac miniとDS1511+はどちらもUSB3.0非対応世代。前者にThunderbolt、後者にeSATAという選択肢があり、外付けケースが圧倒的に安い後者に。Logitecのもので3,000円強で買えました。

■既存バックアップデータの移行

既存の各Macのバックアップデータ(.sparsebundle)は、

  1. DS1511+のRAIDボリューム
  2. OSX ServerのHDD
  3. Time Capsuleから取りだしたHDD

に分散していました。それぞれ、(マシン名).sparsebundleというファイル形式です。結論からいうと単純コピーで行けました(いけてるっぽい)。

1に関してはWeb UIであるDisk Station Managerにログインし、ファイルマネージャーで内蔵から外付け領域にコピー。2はOSX Server上でDS1511+の外付けボリュームをマウントし、ドラッグコピー。3は普通にHFS+Jフォーマットらしく、USB外付けケースで同じくOSXにマウントしてDS1511+にコピー。そして各Mac側でTime Machine設定を書き換え。直後は「最古のバックアップ」「最新のバックアップ」ともに「なし」と表示されますが、一度バックアップをすると最古に去年の日付が出たし、バックアップされたサイズもフルサイズではなく数百MBくらいだったので、ちゃんと統合できたっぽいです。

 

Time Capsuleを壊してしまったことは痛手でいまだに立ち直れてないですが、ともあれ新しいバックアップ環境ができて無事5台ともバックアップが再開できたので一安心です。

オンラインアルバムとしてSonology DS Photo+再評価

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16GBモデルのiPhone4Sを使っている妹が、最近動画撮りだしたら容量足りなくなったというので見てみると、動画ではなく写真が8割ほど締めていることが判明。「動画ファイルを入れて見るとかしない限り16GBで余裕」という勧め方をしてしまったんですが、写真でもそんなにいくんですねーサーセン。というか、厳密にはiPhoneでとった写真ではなく、デジカメで撮ってPCに移した写真を同期したものが2006年の分からドッサリ。(なぜかσ(^^)が苦労して)月単位でフォルダ分けしてあるので、同期する期間を減らせば空くよと説明するも、「たまに子供が赤ん坊だった頃のが見たくなる」と抵抗。んなのiPadやAppleTVで見ろよ、といいたいけれど、まぁ出先で人に見せたくなったりとかもするんだろう。

ってことで、サーバー/クラウドに上げておいてアプリからさくさく閲覧できるソリューションを物色。条件としては、

  • iPhoneでもiPadでも使える
  • 同期が簡単
  • 閲覧が簡単(リストではなくタイルビューが欲しい)
  • 速い
  • 安い(できれば無料)
  • それなりに名の知れて信頼感のあるサービス
  • そこから簡単にメールやFBポストができるとなお良し

あたり。クラウドストレージの無料容量を使うとすると、5GBだと足りない。古くからのHotmail使いだったけどSkyDriveは使ってなかったらしく25GB権はもらえなかったっぽい。

でまぁ、中略して結局落ち着いたのがSynology製のNASがもってるPhotoStation(Webアルバム)およびDS Photo+(iOSアプリ)を再活用してみようと。

■Synologyおさらい

Synologyは日本ではマイナーですがQNAPなどの競合にあたる海外NASブランドで、2011年に評価機をいただき本ブログでもレビューをしたことがあります。海外有力NASブランドの特徴として、

  • HDDが別売りで、ベイ数が違うモデルがラインナップされている
  • ファームウェアが共通化されており国産NASより多機能

というのがあります。Synology製品のファームDisk Station Manager(DSM)はもはやOSと呼べるほど多機能で、Ajax駆使しまくりのGUI操作が快適で、つい先日も4.2がリリースされたばかりです。2年も前のモデルなのにいまだに機能やパフォーマンスが向上するメジャーバージョンアップが提供されるなんて、国産製品ではちょっと考えられないですね。

ウチは5ベイのDS1511+ですが、NASだけでなくWebサーバー、メールサーバー、ルーターにまでなります。使ってないですがAsteriskまでパッケージが提供されていますw。もちろん国産NASがもっているスマフォ向けのリモートアクセス機能なども国産NAS以上に充実しています。例えばBUFFALOはリモートアクセス・ファイルブラウザ的なアプリ1つでPDFも写真も動画も一応表示できますってレベルですが、Synologyは目的別にアプリが用意されており、写真専用に配布されているのが表題のDS Photo+[公式]というわけです。

■DS Photo+のメリット

・同期が簡単

DS Photo+ではアルバム=フォルダというシンプルな管理な上、その実体ファイルはSMBやAFPで普通にネットワークドライブ上に見えてるので、特別専用のアプリを使ったりもっさりしたWebインターフェイスから操作をしなくても、普通にフォルダを掘って写真ファイルをコピーするだけで準備完了です。

現状は横浜自宅にあるDS1511+を使うので、まぁ別途コピーが必要ですが、自宅内に設置してあればお使いの写真管理ソフトの保存先をネットワークドライブにしておけばそもそも同期とか不要でしょう。

・閲覧が簡単

リテラシーの低い家族が使うので、標準の「写真」アプリに近い見た目がよかろうと。多くのファイルビューワーだと、左にサムネイル、右にファイル名やメタデータという配置のテーブルビュー(リスト画面)が使われてたりしますが、写真に限って言えばメタデータいらないので、タイル状に写真サムネイルだけが並ぶのがいいだろうと。これはiOS6からコレクションビューという名前でAPIが提供されており、これを使えばこの手のUIは比較的簡単に実装できます。しかしそれ以前だと各社独自に実装していたので、出来にバラツキがあります。

下に、DS Photo+、Web Access i (BUFFALO)、SugarSyncの一覧画面を並べて見ます。

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DS Photo+ Web Access i SugarSync

どうです?DS Photo+はタブバーのアイコンと背景色以外は標準写真アプリそっくりです。

BUFFALOは一応サムネイルビューと呼ぶモードがあるものの、サムネイルが小さくて写真の判別が難しい上に、4インチ画面に最適化すらされず放置されています。また先日仕事先のLinkStation用に設定しようとしたところ、LinkStation側のWebAccess機能のバージョンが古すぎて非対応だと切り捨てられていました。アプリのバージョンアップにあわせてファーム側も対応していってくれないんだ、、的な。ちょっと長期的に活用するのは不安が残ります。

SugarSyncは悪くないですがやはり見落としします(まぁ無料5GBじゃ足りないのでどのみち今回の用途にはあわないんですが参考まで)。

・速度も速い

速度もだいぶ違います。検証は愛知の実家で、Synologyは横浜、LinkStationは実家の状態で比較したんですが、明らかに横浜から持って来てるSynologyの方が速い。設定画面にサムネイル品質というのがあるので、おそらくNAS側でサムネイルを事前生成してあるんではないかと。標準アプリで本体内の写真を見るよりは遅いですが、WiFi環境なら実用レベルかと(ちなみに前記事のSoftEther VPN経由)。一方、Web Access iはたぶん写真データを丸ごとダウンロードしてiPhone側でサムネイルを作ってるらしく、まさに写真のように1つ1つが五月雨式に白紙アイコンからサムネイルに置き換わっていく感じです。ファイルブラウザに毛が生えたような作りなので、不可視フォルダである.AppleDoubleとか見えちゃってるのもダサいというか、リテラシー低い家族には使わせたくないですね。

・シェアもできる

実はDSMには単にファイル共有サービスやアプリ向けに写真データを送信するだけでなく、自前のWebアルバムサービスPhotoStationを内蔵しています。つまりPicasa Webアルバムやflickrみたいなブラウザ閲覧できるページを簡単に公開できるわけです。アプリからはそのURLを簡単に取得できるので、写真データ自体はNASにおいたまま、URLをメールとかで人に伝えて見せることもできます。もちろんFacebookやTwitterにシェアすることも可能。

なお、インターネットに公開する場合、80/443番ポートを本機に向けて通過させ、適当なドメイン名をとるなどが必要になります。「http://ホスト名/photo/」にアクセスするとPhotoStationになります。ホスト名だけ(/)だと、5000番ポートにリダイレクトされて管理画面のログイン画面になりますが、そちらのポートを空けないでおけば不正アクセスされることはないでしょう。PhotoStation用に独自ポートを空けることもできるっぽいですがなぜか上手くいきませんでした。自宅内から見られれば良いというのであればこの辺は一切気にする必要なしです。DS Photo+側には単にIPアドレスだけ指定すればOKです(/photo/はつけない)。

・ユーザ単位で作れる!

そしてこれを今までは知らなかった(DSMのどこかの時点で追加された?)んですが、DSMのユーザ毎に独立で公開できることがわかりました。普通は共有フォルダのphotoフォルダ下のフォルダがアルバムとして見える関係なんですが、設定画面で個人公開をオンにすると、SMB(UNC)的には\\IPアドレス\home\photoという個人フォルダ下のphotoフォルダが公開対象になります。PhotoStationのURLは「http://ホスト名/~ユーザ名」、DS Photo+側のサーバー指定は「IPアドレス(ホスト名)/~ユーザ名」で良いようです。これを使えば、元々あったσ(^^)のアルバムとは全く独立に家族の写真をホストすることができます。これも国産NASではあまりない機能なんじゃないでしょうか。

 

とりあえずはインターネット公開はせず、自宅内からの閲覧で使ってもらおうと思います。要望があれば横浜でポートあけてもいいんですが、まぁiPhone4Sの3Gだと実用になるか微妙だし。いずれは実家にももう一台2ベイクラスのを一台設置したいなぁとか思ったり。

DS1511+のOSをDMS4.2に更新。SMB2.0対応の効果は?

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SynologyのNAS、DS1511+のOSというかファームウェアDSMが4.2になりました[公式]。今更かよっ!って感じですがWindowsファイル共有のSMBプロトコルが2.0に対応したのと、AFPでもファイル転送速度が高速化されたのがハイライト。SMB2.0はWindows Vista以降で採用された新しいファイル共有プロトコルで、高速化が目玉。Sambaでは2年近く前にリリースされた3.6から対応しています。

一応更新前後でベンチとっておきました。

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DSM4.0 DSM.4.2

 

んー、2011年にLinuxサーバーにSamba 3.6を変えた時同様、。あんま変わらないですね(シーケンシャルはむしろ落ちてるorz)。後は、高レイテンシ時の速度低下が抑えられるのがSMB2のメリットなんですが、これは実家からVPNでアクセスした時に変わるかなぁ。

AFPの方はMacで手頃なベンチマーク方法がわからなかったので割愛。

AmazonでSynology製NASの取扱モデルが拡充されたっぽい

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縁あってレビューさせていただいたSynology製NAS「DS1511+」の姉妹モデルの、Amazon.co.jpでの取扱が拡大したようです。レビューのまとめとして比較紹介してみます。

2011年秋現在、タイの洪水被害でHDDが高騰し、それを使用するNAS製品も軒並み値上げされています。今はNASを買う良い時期ではないのかも知れませんが、Synology製品は基本的にHDDが別売りで、しかも複数ベイのモデルなら後から柔軟にHDD構成を変更できるという特徴があるので、とりあえず直近で必要な容量のドライブを最低限確保して、値下がり時期を待って全ベイを埋めるなり高容量ドライブに換装するなりという戦略がとりやすいんじゃないですかね。

なお、基本OSとしてはDisk Stationが組み込まれており、使用感は1511+に近いと思いますが、今までの記事で紹介してきた個々の機能についてはモデルによって搭載してない場合もあるかも知れません。また下記データに記載ミスがある可能性もあります。ご購入前に公式サイトなどで仕様をお確かめ下さい。

モデル 使用ドライブxベイ数 公称スピード 備考

DS110j
3.5” or 2.5”x 1 (記載なし) CPU: 800MHz
消費電力:9-19w

DS111の前モデル?こちらの方が数千円安いみたいです。


DS111
3.5” or 2.5” x 1 Read 105.59 MB/秒
Write 60.71 MB/秒
CPU: 1.6GHz
消費電力:7.7-18.7w

1ベイモデル。せっかくSynology製品を買うならRAID対応モデルの方が良いような気もします。


DS411 slim
2.5” x 4 (記載なし) CPU: 1.6GHz
消費電力:9-16w

2.5’ドライブ専用の小型、静音、省電力モデル。


DS411j
3.5” or 2.5” x 4 (記載なし) CPU: 1.2GHz
消費電力:11-30.8w

DS411より1万強安い分、CPUが1.6->1.2にダウン。デザインも大きく違うので好みで選びたくもなりますね。


DS411
3.5” or 2.5” x 4 Read 105.3 MB/秒
Write 47.8 MB/秒
CPU: 1.6GHz
消費電力:11-29.7w

これもDS411系列。スペックからするとこちらの方が後継?型番が似ているので注意。


DS211+
3.5” or 2.5” x 2 Read 108MB/秒
Write 55MB/秒
CPU: 1.6GHz
消費電力:13-24w
ホットスワップ

ホットスワップ対応の下位モデル。デザインはDS1511+とコレが好きかも。
本国では後継の212もリリースされてるみたいです。


DS712+
3.5” or 2.5” x 2 Read 180.91MB/秒
Write 105.59MB/秒
CPU: 1.8GHz
消費電力:17.6-27.5w
ホットスワップ
LANポートx2

DX150を追加して7ベイでRAIDが組めるマニアックなモデル。LANx2なのでLink Aggregationを使って高速化が狙えます。


DS1511+
3.5” or 2.5” x 5 Read 197.8 MB/秒
Write 165.91 MB/秒
CPU: DualCore 1.8GHz
消費電力:30-68w
ホットスワップ
LANポートx2

今回レビューしたモデル。業務用モデルでDX510を2台接続して15ベイ運用できます!
LANx2でLink Aggregation時の性能も最高だし、ルーターとしての使用も可能。


拡張ユニット DX510
3.5” or 2.5” x 5   DS712+やDS1511+の増設用5ベイeSATAケース。さすがに個人でここまで必要になるケースはあまりないかも知れません。

 

色々なラインナップがありますね。「j」がつくのは日本向けかと思ったんですが、ありとなしで全然別モデルだったりするので注意が必要です。型番の千と百の位がベイ数を
示しているみたいです(ただしDS1511+とDS712+はeSATAポート経由の外付けボックスを使った場合の最大ベイ数)。「+」がホットスワップ対応かな?eSATAポートがついててDX510が接続できるという意味かなとも思いましたが、DS211+が微妙(eSATAポートはついてるけどDX510対応は明記されていない)。

 

我が家のDS1511+は9月に本運用の3TBx5ドライブ体制に移行して二ヶ月が経過しましたが、不具合もなく速度も上々で非常に満足しています。ファイル共有以外ではiOS用のアプリ“DS Photo+”を使ってiPhoneで撮った写真を直接アップロードできるのが重宝しています。iOS5のフォトストリームを使えば特別な環境無しに似たようなこともできますが、あちらは撮った写真を無条件に全転送してしまう点や、Mac(iPhotoベース)とWindows(フォルダ格納)で同期方法が違う等が気になって使っていません。DS Photo+で送信してNAS上の任意のフォルダに貯まっていってくれた方が汎用性が高くて便利です。

先日この連載レビューを読んでくれた知人が業務用に上位モデルを買おうとし、取扱店が少なくて少し苦戦したと言ってましたが、こうしてAmazonでの取扱も徐々に拡充されてきてますし、聞くところによると近々販売ルート自体も増えそうだということです。製品自体はかなり競争力があると思うので、国内認知度があがるにつれシェアも広がっていくんじゃないでしょうか。国産メーカーも負けじと切磋琢磨していって欲しいものです。

DS1511+を活用するためのiOS用モバイルアプリ群を試す

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BUFFALO等の国産NASでもiPhone/iPad/iPod touch向けの連携アプリをリリースしていて、出先からのファイルアクセスをウリにしていますが、DS1511+を含むSynologyのDSMシリーズではファイル、写真閲覧、写真アップロード、音楽、管理と5つもの公式アプリを提供しています(全て無料!)。今回はそれらについて紹介してみます。
(注1:下記の機能をインターネット経由で外出先から使うには、ルーターのポート開放設定を正しく行うか、DiskStation自身をルーターとして利用する必要があります。)
(注2:他にもDS Camという管理カメラの映像をチェックするアプリもあるのですが対応カメラがないので今回は除外)

■DS file(ファイル閲覧)

DSfile1 DSfile2

BUFFALOでいうWebAccess iに相当するアプリです。写真のようにNAS上のファイル/フォルダにリスト画面でアクセスでき、iOSが表示に対応した形式のファイルを開いたり、端末にダウンロードしたりできます。また2枚目の写真にある「電子メール送信リンク」をタップすると、選択したファイルをダウンロードする為のURLが入ったメールが作成されます。例えば出先で「○○のファイルを送って〜」というメールを受け取ったとします。ファイルが小さいものなら一旦手元にダウンロードして転送すればいいんですが、何十MBもある場合は時間がかかって大変です。この機能を使えば一旦手元にダウンロードすることなく相手に直接NASからダウンロードするアドレスだけを送信できるので、iPhoneしかもってない場合でも軽々と対応できる訳です。DropBox等のクラウドサービスにはよくある機能ですがNASで搭載しているものは初めて見ました。

■DS audio

DSaudio1 DSaudio2

文字通り音楽再生の為のアプリです。DiskStation上のMusicフォルダに保存した音楽ファイルを一覧しストリーミングでiOS端末上で鳴らすことができます。ファイルの実際のフォルダ階層は無視され、アーティスト名やアルバム名といったメタデータを元に分類表示されます。管理画面DiskStationManager内で起動するAudio StationというWebアプリで作れるプレイリストにも対応しています。Audio StationではDiskStationに直接接続したUSBスピーカーで再生することもできるのですが、残念ながらDS audioからはそちらに出力することはできないようです。あくまで端末側にストリーミングして再生するアプリで、AppleのRemoteアプリ的な使い方はできません。これができるとDiskStationをPCレスでジュークボックス的に利用できて便利そうなんですけどね。ただしストリーミングで受けた音楽をAirPlayでAppleTVやAirMac Expressに転送して再生することはできます。

2011.10.08追記:Synologyさんからのご指摘で、アプリをリモートモードというのに切り替えると、DS1511+に接続したUSBスピーカーから再生することも可能とのことです。

iOS標準の「iPod」アプリ(iOS5では「ミュージック」)ではLAN内のストリーミングしかできませんが、DS audioはインターネット経由でも利用できます。ただしiPhoneの3G回線でストリーミングを試してみましたが残念ながら途中で何度も途切れてしまう状態でした。高速なWi-Fi接続が必要でしょう。

ちょっとイヤンなのは、DS audioをインターネットから使うために解放するルーターのポートは5000番で、これは管理画面であるDiskStation Managerと共通です。つまり管理画面へのアクセスをインターネット側に晒さなければ音楽も公開できないということです。パスワードを強固にすればいいんですが、ちょっと不安ですね。一応海外の掲示板語られてたワークアラウンドとしては、管理画面へのアクセスを強制的に5001番に回してSSLで接続する、という設定が可能なのでそれをしてかつ5001番ポートを開放しなければ、LAN内からしか管理画面にアクセスできなくなるはず、という指摘がありました。つまりDS audioは非SSLでということになるんでしょうか。ちょっとまだ検証しきれてない部分です。

■DS photo+

名前が似ていて紛らわしいですが、おそらくこちらが写真閲覧アプリです。「おそらく」というのは上手く使えなかったからです。
アルバム作成までは出来たんですが、写真のようにエラーになってしまって先へ進めませんでした。Synologyさんのサポートからフォローがあったら再検証します。

2011.10.08追記:何故か日を改めたら動きました。閲覧、アップロード共にでき、基本的に下記のDS photoは必要なくなりそうです。

IMG_20111008_021550 IMG_20111008_021605

LAN内で使った限り、動きもサクサクです。写真1枚目の右上のボタンをタップして表示されるのが写真2枚目。DS File同様、簡単に公開用URLが取得できるので、出先からある写真を人に送りたい、といった時に一旦端末にダウンロードすることなく相手に通知することができます。

またアップロードは複数枚を一括で行えますが、位置情報使用を許可にしておく必要があるようです。

■DS photo

DSphoto こちらが写真のアップローダーになります。カメラ撮影したものやライブラリにある写真を選択し、タイトルと説明を追加して、保存したアルバムを選択してアップロードできます。アルバムは実ファイルとしてはフォルダに対応付いて保存される他、やはりWebアプリのPhoto Stationで閲覧することができます。Photo Station上でアルバム毎のアクセス権(閲覧のみ/アップ可)を設定できるので、Webアルバムサービスを自宅でホストできる感覚ですね。

個人的にはiPhone上の写真を直接サーバー上のフォルダに保存できる点が便利に感じました。メールで添付したりMobileMe等のWebサービスアップして、またPCでダウンロードするといった手間がない訳なので。残念なのは一度に一つのファイルしかアップロードできない点でしょうか。複数選択して一括アップロードできるようバージョンアップを期待したいと思います。

ちなみにPhoto Stationのポートは5000ではなく80番みたいなので管理画面とは独立に安心して外部に開放することができます。

 

 

■DS finder

DSfinder1 DSfinder2 DSfinder3

こちらは通好みというか管理者向けのアプリです。写真のように各ドライブのステータスをチェックしたり、再起動やシャットダウンなどの遠隔操作ができます。「サーバー検出」というのは本体からピーピー音が出る機能です。企業のサーバールーム等で同型機がたくさんあってどれだっけ?って時に重宝します。「DSM mobile」は管理画面DiskStation Managerのモバイル版がSafariで開くリンクです。

DSMmobile1 DSMmobile2 DSMmobile3

このDSM mobileってのがまたしっかり作り込んであって、写真のように各種サービスの起動/停止はもちろんユーザ管理、はてはリソースモニタまであるとか(グラフはリアルタイムに更新されていきます)、スマートフォンからできる必要あるの?ってくらい何から何まで管理できちゃいます。

とまぁ付随アプリを概観してみて、またまたその実装力に驚かされました。個々の要素技術は目新しいものではないかも知れませんが、1つのNAS製品にこれだけの機能サービスを詰め込んであり、しかもほぼ例外なく日本語化もきちんとされてて、とにかくSynologyというメーカーの開発リソースのリッチさは、国産競合製品に対するそれとは比べものにならないという印象を受けました。

DS1511+のHDD換装と実戦投入

Pocket

SynologyのNAS製品には動的にRAIDアレイを編成してデータを保持したまま容量追加ができるSHR (Synology Hybrid RAID)という機能があることは以前の記事で紹介しました。

本運用向けの3TB HDD 5台も手元に揃ったので実際にSHRを使った容量増設にチャレンジしてみました。

手順は簡単。DS1511+はホットプラグ対応なので電源も落とさずおもむろにどれか1台のHDDを抜きます。数秒でブラウザで開いた管理画面(DiskStation Manager)内のストレージマネージャに警告が表示され、本体から警告音が鳴り始めます。管理画面で警告を止め、新しいHDDをセット。また数秒経つと「管理」ボタンが押せるようになるので、クリック。ボリューム修復のウィザードが開くので、基本的に「次へ」「次へ」と進めれば完了です。実際にはバックグラウンドで分散したバックアップデータが新しいHDDに書き戻されるので、しばらく(丸一日以上)は若干パフォーマンスが落ちます。この間に他のHDDが壊れたらアウトです(RAID5の場合)。当然ながらこの修復処理が終わらないと次のHDDを交換することはできないので、5台全部のHDDを交換するのに4日かかりました。

以下の写真はストレージマネージャの換装前です。500GBx5の状態では総量1.77TB(5台で2.5TB。RAID5なので1台分はバックアップに割かれて2TB、あとは単位表記上の誤差ですね)。データは9GBちょっと保存されています。

State0a

↓こちらが5台全て換装が完了した状態。総量は10.73TBに増えていますが、同じ「ボリューム1」が1つ見えるだけで、使用中のデータもそのままです(微妙に使用量が増えてますが)。

State5a

時間はかかりますが非常に簡単にHDDを増やすことができます。換装後のベンチはこちら(SMB)。シーケンシャルリードが若干落ちてますが、HDDの回転数が落ちたせいでしょうか?他はほぼ同じか高速になっています。キャッシュが16MB->64MBに増えたせいでしょう。

State5_bench

■UNIX的に見ると何が起きているのか?

sshでログインして覗いてみます。/proc/mdstatの結果です。

Personalities : [linear] [raid0] [raid1] [raid10] [raid6] [raid5] [raid4]
md3 : active raid5 sdc6[2] sda6[1] sdb6[0]
      4883741568 blocks super 1.2 level 5, 64k chunk, algorithm 2 [3/3] [UUU]
     
md2 : active raid5 sdc5[7] sdb5[6] sda5[5] sde5[4] sdd5[3]
      1934606592 blocks super 1.2 level 5, 64k chunk, algorithm 2 [5/5] [UUUUU]
     
md1 : active raid1 sde2[3] sdd2[4] sdc2[2] sdb2[1] sda2[0]
      2097088 blocks [5/5] [UUUUU]
     
md0 : active raid1 sdc1[3] sdb1[1] sda1[0] sdd1[4] sde1[2]
      2490176 blocks [5/5] [UUUUU]
     
unused devices: <none>

md0とmd1はシステム領域(とリカバリ領域?)でRAID1ボリュームとなっています。これは元のまま。代わったのはmd3が増えたこと。どうやらmd2とmd3がLVMのPV領域になっていて、それが合わさって/volume1というLVとしてマウントされてるようです。つまり、元々1.77TあったRAID5領域はPVとしてはノータッチで、増えた分が同じRAID5で新しいPVとして追加されたってことですね。このようにSHRは既存のオープンな技術を、ユーザを煩わせることなく裏でやってくれるというアプローチなワケです。これは技術に明るくない人にとっても使いやすいですし、下手にプロプライエタリな技術を使ってトラブル時にどうしようもなくなるというデメリットも回避できる良い考え方ではないでしょうか。万一ハードウェアが故障しても、UNIXマシンにHDDをつなぎ替えてSoftware RAIDの知識を駆使すればデータがサルベージできる可能性があるワケです。裏でどう動いてるかわかる、というのはエンジニア肌な人にとっては安心感につながる重要な価値の1つだと思います。

まぁ、今回はせっかく新規で運用を始めるので4日かけて移行したボリュームを一旦消して、まっさらの単一PVを作り直しましたけどw。ちなみにベンチで差は出ませんでした。データを入れてしまって、次にHDDを交換する必要に迫られた時は素直にSHRに頼って交換していくと思います。

■iSCSIボリュームも作成

同時進行中のサーバー移行の一環で、我が家のバックアップサーバーをML115上にXenによる仮想化で動いているWindows Home Server v1からMac mini Server上にVMWareで動かすWindows Home Server 2011にしました。せっかくコンパクトなMac mini Serverなので外付けHDDをぶらさげたくはありません。そこでDS1511+のiSCSIターゲット機能を使用してみることに。

DS1511+(DSM)のiSCSIボリュームは既存ボリューム上にイメージファイルとして作成されます(別パーティションにネイティブに作成も可能)。例えば今回は2TBのイメージを作成しましたが、実際にすぐ2TBの領域が消費されるワケではなく、実際の中身の増加に伴って増えていく仕組みです。我が家ではWHS2011はクライアントのバックアップとしてしか使わないので、RAID5上で冗長性が確保されるのはやや無駄なんですが、逆に今すぐ固定で2TB占有されるワケではないという点がむしろお得な気がしてこの方式を採用しました。

DS1511+はVMWare対応ロゴがついてるだけあって、VMWare上の仮想Windowsサーバーからでもあっさりマウントでき、バックアップ対象ドライブに指定したところちゃんと機能しているようです。

 

ちょうどサーバー群を刷新をしようとしてたこのタイミングで本機が入手できたのは本当にラッキーでした。なんか最近はLinuxサーバーで全て自分でインストール&セットアップするほど元気と時間がないんだよなぁ、と思う一方、市販のNAS製品だとできることが限られていてイマイチなんだよ、、、というσ(^^)みたいなのにはホント絶妙の位置づけの製品だと思います。