
何か新しいアイデアをメモする時、「どうしても人がうまく描けない」と思うことありませんか?
モノをデザインするために、スケッチやレンダリングを手に豆ができるほど描いた人でも、動いている人の絵だけは、苦手だったりしますよね。実際に、いろんな方と一緒にアイデア展開のワークショップをしていても、人の動きを絵にできず、苦労している方がたくさんいらっしゃいます。私も例に漏れず、人を描くと関節がへんな方向に曲がったり、足が極端に短かったり、手を描き忘れたり、なんだかしっくりこない絵になってしまいます。
でも、実際にアイデアをメモするときには、文章で書くよりも、人の動きを絵で描いた方が明らかに早く的確だし、共有できる。だから、人がいるシナリオスケッチをやっぱり描きたい!と思うのです。
「コトのデザイン」(体験のデザイン)を考えるためには、時間の流れを意識した物語や、人の体験の様子をイメージすることが大事です。シナリオ法のように文章で表現する方法もありますが、新しいアイデアを模索する上では、絵の力のような効果は期待できません。
よくよく考えると、シナリオスケッチは、マッチ棒人間程度で問題ないはずなんです。うまく描くことは求められていないのに、人を描くっていうことに慣れていないがために、ちょっとだけ億劫になっているだけかもしれません。
人を最低限の要素で、簡単に表現するには、どうしたらいいのでしょうか?
マンガの描き方、イラストの描きかたを勉強しなくっても人の体験を表せるように、このブログでの中でも、シナリオスケッチングの技法について追求していきたいと思います。
会社で『シナリオスケッチは、マッチ棒人間程度で問題ない』と言い切っていたトークを聞いた事があります。私もそうだと思います。でも臨場感を出す事でコミュニケーションの『成功』を得られるのも事実。ただ、それが『邪魔』になってクリエイティビティに欠ける場合もあるのでは・・・。
見せる相手と目的に寄るのではないでしょうか?それが私の結論です。
>臨場感を出す事でコミュニケーションの『成功』を得られるのも事実
これ、とってもよく分かります。特に人の表情とかすごく大事ですよね。
うまく臨場感を出すことができれば、それだけで、アイデアがダイレクトに伝わる、すごい武器になりますもんね。
私が「マッチ棒人間程度でもいい」と書いた背景としては、「絵が苦手だからシナリオスケッチできない」っていう状況があまりにも多いので、「マッチ棒人間程度でいいなら描いてみよう」と思ってもらえたらいいな、という狙いがありました。
とにかく、多くの人の苦手意識を取り払って、みんなでスケッチ描いて楽しみたいんです。
サトエさんのようなプロに、「人を描くコツ」を伝授いただければうれしいです!
>それが『邪魔』になってクリエイティビティに欠ける場合もある
クリエイティビティを高めることと、それをうまくコミュニケートすることは、本当に絶妙なサジ加減が必要ですよね。
サトエさんのコメントをみていて、私はまだまだ勉強不足だと思いました・・・。
「アイデアスケッチ」と「シナリオスケッチ」の違いについても然り。機能とかハードのスケッチではなくって、ストーリーとかエクスペリエンスをスケッチしているっていう意識があれば、クリエイティビティを高められなくても、コミュニケーションを深めるためだと割り切ることができるかもしれない、と思います。
そうね、伝えたい欲求を追求すればいいんじゃないかな?「アイデアスケッチ」も「シナリオスケッチ」も他の人に「伝えたい」のは同じよね?(アイデアスケッチは自分に分かれば良い時も多いけど、でも確信をついていないと、時間が経ってから見て”?”と思ってしまう>笑)
この場合「描こうとしない」で「伝えようとする」気持ちを表現できればパスじゃないでしょうか?
クリエイティビティは目に見えないものの方が多いと思います。それを視覚的な美を追求してしまう、あるいはそっちに気を取られてしまうとかえって良くないのではないか?と言いたかったのです。
だから、『マッチ棒人間程度で問題ない』
去年のほぼ日手帳の読む所に
ブレブレでも良い写真は『なんとか写って欲しい』と言う気持ちがある
と言うような内容が書いてあったんです。
スケッチもおなじじゃないかな?
>うまく臨場感を出すことができれば、それだけで、アイデアがダイレクトに伝わる、すごい武器になりますもんね。
美大生やアートスクールではその為に日夜描き込んでいると言い切っていいと思います。社会に出て働く場合、それをするのが彼等の役目です。コンセプトを伝える為に技を磨くのです。商業美術(デザイン)然り、ファインアートでもメッセージを大衆に伝えると言う意味ではまったく同じ、それができなければマスターベションと教授は言っていました。(正確には叱っていました)
アイデア初期のコミュニケーションを通過し、尚かつ『すごい武器』を必要とする際にはその道のプロに依頼するのが妥当です。