クラウド時代の多重ペルソナユーザをどう捉えるか?

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人には、いろんな顔がある。仕事の顔、アホな顔、ポジティブな顔、ブラックな顔、素顔。
いろんな側面があるから面白い。

でも、このクラウド時代、インターネットを通した自分って、どんな風に見えているんだろう???

インターネット上で "理想の自分" を演出するための工夫をしている人はたくさんいます。
今回は、Twitterのアカウント管理を例に挙げて、これからのユーザの捉え方を、考えてみたいと思います。

★Twitterでの多重アカウントは、自己実現の手段?

まず、私のよく知っている @do_gugan_works さん。仕事用とプライベート用で、アカウントを分けています。プライベートな情報は、マニアックすぎる(笑)から、仕事用のつぶやきだけを見たい人には、興味がないかもしれない、という判断のようです。

それから、脳科学者の茂木健一郎さん。 日本語の人格と英語の人格(ご本人の言い方)で、アカウントを分けています。@kenichiromogi@kenmogi 。日本人に発信したい情報は日本語で、世界に発信したい情報は英語で、という使い分けでしょうか?

それから、ライブ中継用と通常のつぶやき用でアカウントを分けている方もいらっしゃいます。Twitterでのライブ中継は便利ではありますが、読み手からすると、TL(タイムライン)が占領されて不快な思いをすることもありますよね。アカウントを分けておけば、読み手が自由にフォローを選択することもできるようになります。

他にもいろいろありそうです。
お付き合いするコミュニティのカテゴリや情報リテラシー別に、アカウントを使い分けている人。
自分の扱っている商品情報と開発者情報で、アカウントを使い分けている人。
ボットと人などなど。

いずれも、読み手が自分に対してどんな情報を欲しているのか、読み手がどんなことを嫌がるのかを意識しているアカウント管理だと思います。つぶやきだけで、個人のキャラクターを判断して、つながっておく価値があるかどうか判断されるわけだから、結構大事なことですよね。

★ID進化論?

そういったID管理に対し、さまざまな分析をしている人もたくさんいます。
5/15に参加したアーバンコンピューティングフォーラム「創造するアーキテクチャ4」では、ID進化論と題して、ウェブサイト上のIDのお話がたくさんでてきました。

・ 固定ID(ユニークID)は、 相対ID(クォンタムID)になっていく。
・ みてわかるIDから、みてわからないIDになっていく。
・ 2次創作、N次創作による、アイデンティティのゆくえ・・・
さまざまな現象を、社会学的、心理学的両方のアプローチからディスカッションされる会となっていました。
>>ムービー

#クォンタムIDとは、自己に完結せず他社/社会との関係性によって表現されるコンテクスト価値。

★多重性のあるユーザをどう捉えるか

さて、じゃあ開発者としては、ユーザ、お客さんをどんな風に捉えていけばいいのか?
1人の人が複数のペルソナを持っているなら、より多角的なアプローチが必要です。
例えば、

[捉える時]
・その人の背景にある、重層的なコミュニティをきちんと捉えること
・その人の価値形成に影響をもたらした要素を、ヒストリーとして捉えること
・その人の目指すゴールと現状のギャップを捉えること

[設計する時]
・多重人格性が実現できる設計にすること
・ペルソナ法では、コンテクスト別に人格変容まで扱い、要件に落とし込むこと

こういうアプローチが必要になってきます。

インターネット環境の変化で、人と人とのつながり方がダイナミックに変わっている今だから、自己演出の方法が変わっているというのもあたりまえ。
このことを忘れずに、開発していかなくっちゃいけないと思います。

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