30プリウスの車検とショック交換

Pocket

セカンドカーの30プリウスが車検の時期になりました。ディーラーで事前見積もりをしてもらったところ、ショックが1つ交換しないと通せそうにないということだったので、1つだけ純正で交換するよりも格安品で4つとも交換してしまった方が安いし気持ち的にもいいだろうということで、今回は持ち込み取付をお願いできる整備工場にお願いして交換と車検を済ませました。

購入したのはこちら。ノーブランドの中華品です。

個人的にはどうせならKYBのNew SR Specialくらいにしたら乗り味もよくなるんじゃないかと提案したんですが、正式な所有者である同居人がそんなに乗らないのでもったいないと反対。

車検屋さんにも意見を求めたんですが、「中華製は2年もたずにダメになることもある」とのことでした。ただこのプリウス自体、次の車検まで乗るか微妙なところだし、普段はゴミ捨てくらいの超短距離下駄車なので同居人に判断をまかせた次第です。

で、S0008なるショックに交換された車両を受領して走り出した瞬間に口から出た言葉は「おっそ!」でしたw。なんかすごくもっさりしたというか、「パーキングブレーキ戻し忘れてる?!」という、なにか重いものを引きずっているような感覚です。その代わりというか、ロールは抑えられてしっとりした乗り味にはなっています。”ちょっと馬力が足りない高級セダン”のような感じです。スピードが乗ってさえいれば、カーブを曲がる時の沈み込みの少なさは割と好みかも。アクセル開度との相関を体感する運転車以外の人には好評を得やすい商品かも知れません。ドライバーが楽しくなるショックではないかな…。

そもそも自分の車両のショックだけ後から交換したことってないので、こんなに変わるんだぁ、という感じ。父親がVWパサートとかハイエースで替えていたようですが、そこまで違いを実感するほどではなく。

これが燃費とかにどう影響するのかは追々追記していきますが、感覚だけでいうとメチャメチャ落ちそうです(まぁもともと近場専用下駄車でこの車種にしてはそんなに燃費良くないんですが。14km/Lくらい。)

30プリウスにドライバッテリー、ライセンス球交換

Pocket

プリウス(ZVW30)を点検に出したら、

  • 補機バッテリーがヘタっててヤバい
  • ライセンス(ナンバープレート)球が片方切れてる

という指摘を受け、DIYで対処しますといって帰宅。

最近では日々の近場の食事、スーパーへの買い出し、ゴミ捨てくらいしか乗らないので、ハイブリッド車の補機バッテリーとしてはシビアコンディション。ろくに充電されない状態が長く続いています。前回乗り始めの時にPanasonicのCAOSの大きめのを奢ったのに、さすがにこのコンディションでは2年保たなかったか…。一応エンジン切れてる状態で電圧は14V出ているもののディーラー曰く充電能力が激しく劣化しているとのこと。

今後も同じ様な使い方、コンディションが続くと思われるので、今回は過放電に強い(過放電やらかしても劣化しづらい)ドライバッテリーをチョイス。COLT時代にも使っていたOptimaのイエロートップを14年ぶりに。

まだ普通に売ってるってスゴいですね。

値段もそんなに変わってない?CAOSヨリ1ランク高いイメージあったんですが誤差の範囲ですね。

特に苦労もなく15分ほどで交換完了。

ちなみにカローラスポーツの方も新車時搭載バッテリーがだいぶヘタってて一緒に替えたろうかと思ったんですが、どうも今のカローラ系はこれ系のxxBxxL/Rみたいな規格ではない模様。EN規格という欧州系のサイズ規格で、イエロートップはそのサイズ用は出てないっぽい。CAOSもナサゲ(Panasonic自体からは一般ランク品としては出ている)。てことでこれはもう少し時間のある時に再検討。

交換直後11Vしかなかったのでちょっと遠回りして高速も1区間だけ走ってきたんですがすぐに14V台にあがって問題はなさげ。特段パワーが増したとか音質が上がったとかはないかな。ともあれシビアコンディションでも健康に働いてくれれば言うことなしです。

■ライセンス球

ライセンス球含め主要なランプ類もこれまた2年前の夏に受領した時にまとめてLEDランプセットみたいなのでごっそり交換したんですが、早くも片切れ。左右で色味が違うのも気になるので結局2個セットで再購入。

ユニットケースごと交換するキットも売ってて配光的にはたぶん綺麗なんでしょうが、交換も面倒だし、自分で滅多に見ないところなのでそこまでコストかけなくていいかなということでこちら。

無駄に明るすぎない、青白すぎない(色温度が高すぎない)という条件で手頃でした。規格的には汎用性の高いT10ですが、なるべく均等に光が広がった方がナンバープレート球としてはよろしいだろうということで、わざわざそれ専用としているものをチョイス。

それでも2箇所から照らしてる感はあってナンバープレートが均一に見える感じではないですが、まぁ車検通ればいいやと。明るさは充分じゃないかと思います。さて今度は何年もってくれるかな?とりあえず夏に車検なのでそれで通ればと。

GPSロガー弐号機を作る(費用メモあり)

Pocket


■前回までのあらすじ

私は車でお迎え来てもらう時とかにドンピシャで飛び乗る為に、車両位置のリアルタイムトラッキング手段を色々模索してきました。クルマには同居人がスマホもって運転してるので、Appleの「友達を探す」とか色々試してきましたが、どれもバッテリーとの兼ね合いで更新頻度が遅くてイマイチ。またカローラスポーツはT-Connectナビを装着していれば専用アプリで追跡できるんですが、これも移動中の更新は行われず駐車場所がわかるだけという残念仕様。

ならもう自作したるわい!ということでRaspberry Pi Zero Wベースの自作ロガーと自作サーバーを作ったのが2019年のこちらの記事。

コロナで電車で仕事に出向くことも減り、駅まで迎えに来てもらうこともほぼなくなってしまった昨今ですが、とりあえずシステム自体はしっかり動いています。SDカードをReadOnlyにしてるので劣化も抑えられてるのかも。

■クルマが増えたからもう一台作らないとね

で、2020年の夏に30プリウスが増えて、そちらにも搭載したいなーと思いつつ実行には踏み切っていませんでした。まぁ同居人が乗って迎えにくるのは大抵(安全装備が充実している)カロスポの方だしとか。でもまぁプリウスにはPioneerの車載モバイルルーターDCT-WR100Dを設置済みなので、Wi-Fi常時接続環境も整っているし、こないだプリウス盗まれて「あーロガー積んでなかったー!」ってなる夢を見たので(笑)、ようやく実行することにしました。あと最近Youtubeでジャンク修理動画とか某半田付けライブとか見ていて、電子工作熱が高まったというのも。

パイオニア 車載用Wi-Fiルーター カロッツェリア DCT-WR100D

パイオニア 車載用Wi-Fiルーター カロッツェリア DCT-WR100D

19,800円(04/20 00:58時点)
Amazonの情報を掲載しています

■材料集め

今回買い揃えたパーツ

ということで必要な部材集め。今回はあらかじめ必要な部材もわかってますし、めんどくさがらずコスパにこだわって最安を攻めることにしました。記録のためこの記事にきっちり残しておこうと思います。

(注:以下のパーツを揃えて組み立ててもそれだけでGPSロガーとして機能するわけではありません。Linuxをインストールして設定する必要がありますし、サーバー側にも自作システムが必要です。いずれGithubにでも公開しようと思いますが、現時点ではまだ準備が整っていません。今回の追加に際して複数のクルマのログを扱えるようアップグレードも必要ですね)

パーツ価格(送料)購入店
Raspberry Pi Zero W\1,320(+\200)スイッチサイエンス
microSDカード\599Amazon
ケース\650(+\200)ソリノベ研究所(Yahoo!)
GPSユニット\2,680(+\600)秋月電子通商
[参考] ジャンパワイヤ\100秋月電子通商
12V USB電源アダプタ
エーモン 2881
\800Amazon

ちなみにAmazonで揃えるとこちら。

エーモン USB電源ポート MAX2.1A 後部座席延長用 2880

エーモン USB電源ポート MAX2.1A 後部座席延長用 2880

649円(04/19 17:12時点)
Amazonの情報を掲載しています

結構差が出ました。特にZERO W本体とケースが大きく違いました。ずっとAmazonのウィッシュリストに入れててその相場を信じてた。ZERO Wは現在はピンヘッダが装着されたWHというモデルが主流で余計に価格差があったのかも。ピンヘッダーは初号機ではついてないのを買って、ハンマーソケットというメスのソケットを取り付けたのをベースにしました。どっちでも良かったんですが、4ピンしか使わないのに他のピンが全部でてるのもショートとかしそうでイヤだなーと思い、今回もピンのないWを指名買い。

ケースもAliExpressとかで取り寄せるならともかく、国内で同じケースがこんなに安く買えるとは…

GPSモジュールは秋月でしか買えませんでした。秋月以外のモジュールもありますが、前回のセッテイングがそのまま使えるようにと同一品を注文。

ジャンパーワイヤーは今回はありもので済ませます。GPS基板に4ピンで接続しますが、配列がPi Zeroのそのままとはいかず4ピンヘッダー付きフラットケーブルを使ってもGPS基板側は割いて半田付けになります。もし買うならリンク先のがよさげ。Pi Zeroのソケットがオスメスどっちでも対応できます。GPSモジュールと一緒に買えば実質送料無料でしょう。

microSDカードは8GBで充分でしたがKIOXIAの綺麗なブルーの16GBを見つけたので購入。エーモンのUSB電源アダプタ(12VをUSB 5Vに変換)も自宅に1つ余ったので使用。

トータルで6,000円くらいで済みました。

■組立て

Raspberry Pi Zero Wと秋月GPSモジュール

ラズパイの初期不良があるといけないので、配線を半田付けをする前に一応ブートしてモニタにログインプロンプトが出るところまではチェックしました。GPSはアンテナをつないで外にしばらく置かないとテストできないので省略。

色々忘れてるのでカロスポに壱号機を取り外してきて真似していきます。

GPSモジュールにはバックアップ用のコイン電池CR2032が入っています。ラズパイ本体の電池が切れていても軌道情報を保持して、毎回コールドブートで測位に時間がかかってしまうのを回避できます(コールドブートでよければ電池不要)。今回改めてマニュアルを見ると、電圧が2.4Vを下回ったら交換するか、半年~1年程度で定期交換すべし、となっていました。念のため電圧測ってみましたがまだ3V超でした。1年半くらい使っているので替えてもいいかなと思ったんですが、まぁ不具合出てからでもいいかなとか、自分の使い方なら測位が多少遅くても実害はないので体感でおかしいと感じた時でいいやと保留に。

前述の通りピンヘッダーがない状態だったので半田付けの方法を多少アレンジしたものの、特に問題なく組立完了。細かいことを言えばネジやスペーサーなど上記以外の既有パーツを適当に駆使しました。

失敗したのはスペーサーとケース付属のラズパイ固定用ネジは径が違っていて、ケースにはネジが切られていないので、付属ネジを電動ドライバーでまわしてネジを切ったんですが、スペーサーがゆるゆるで固定できなくなりました。プラリペアなどで固定しようかとも思ったんですが、ケーブルの固さでいいかんじに固定できたので横着してそのままに。外から力が加わることもないので、基板同士が接触することもないかなと。

■ソフト面

色々忘れてたので改めてメモ。

まず当時Raspberry Piの公式というか標準OSはRaspbianと呼ばれていましたが、時は流れRaspberry Pi OSに呼び方がかわったみたいです。でもまぁNAT内にいてリスクも低いので、改めてOSをセットアップしたり、アップグレードするなどはせず、当時のバックアップイメージを復元し、設定だけ変更しました。Win32DiskImagerを使ってバックアップの.imgファイルを新しいSDカードにリストアします。

通常SDカードの劣化を抑えるためにRead Onlyでマウントしているので、以前にもリンクしたシェルスクリプトを実行してR&Wで再起動。ログ送信用Pythonスクリプトを改変して、送信するjsonデータに車の識別IDを含めるように修正。またカロスポとプリウスではWi-Fiの設定が違うので、/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confを修正。これでまたRead Onlyに戻して再起動しても変更内容が巻き戻っていないことを確認。

サーバー側もMySQLのテーブルに車IDのカラムを追加し、受信データを反映するようにPHPスクリプトを修正。また閲覧用ページにも車を切り替えるプルダウンメニューを追加しました。この辺り、コード内に直書きしていて、将来的にコード一式を公開する時にちょっと工夫しないとなって思います。ラズパイのMACアドレスとかを取得して識別子にするようにすれば、イメージ複製時に書き換えるのがWi-Fi設定のみにできるのでスマートかなとも思ったんですが、サーバー側のレコードに毎回MACアドレスが書き込まれるのも無駄だなと思い、結局INT型でカロスポが0、プリウスが1としました。今考えると、送信はMACアドレスを使い、サーバー側でDBに書き込む時に0/1に置き換えれば良かったなとも。

 

ともあれこれで2台の車を切り替えて追跡できるようになりました。これで雨の日のお迎えにどちらの車で来られても、ギリギリまで雨宿りをしつつ接近を捉えて飛び乗ることができます。折りしもこれを書いている日にAppleのAirTagが予約開始になり、当然発注済みですが、あれはこうした用途には使えなさそうです。電池が1年もつのは魅力ですが、徹底したプライバシー保護がなされていて、所有者のiPhoneが近くにない状態で移動を検知すると音がなってしまったりしますし、そもそも近くのiOS機器を経由してしか位置を検知したり送信したりできないので、走行する車両をトラッキングするには不足でしょう。やはり車のトラッキングには自力でGPS計測をし、自力でインターネットにつながるデバイスであるRaspberry Piが有効といえるでしょう。電源も永続的にとれますし。

プリウスにドラレコ兼デジタルインナーミラー Changer 68装着

Pocket



実は先日プリウスZVW30で事故りました。深夜、壁があって見通しの悪い交差点で側方からつっこまれました。一旦停止はしたはずなんですが証拠がなくて8:2。ドライブレコーダーをつけとけば!と悔やむことに。

でやっと修理上がってきたので速攻で取り付け。前から興味があったデジタルインナーミラータイプのChanger 68をチョイス。

ルームミラーにかぶせたり置き換えたりするタイプなのでフロントガラスがごちゃつかないのが良い。また大抵はフロントカメラが一体型になっているので配線の手間が若干省けます。

Amazonoで探すと同じ様なタイプが山ほど出てくるんですが、このChanger 68にした理由は、

  • リアカメラで後方の映像も録画できる
  • ADAS(正面の衝突警告、車線逸脱警告)
  • BSD(車線変更時に死角に後続車がいないか警告)
  • GPS
  • 駐車中監視

など。ADASやBSDは自動車メーカーが凌ぎを削っている先進安全装備で、こんなポン付けの中華メーカー製品でそんなに信頼できるもの実現できるとは思ってませんが、まぁZVW30はそこら辺なんにもないので、多少なりとも足しになればラッキーくらい。GPSは位置情報が記録できるのもさておき、時計合わせが正確になるのでやはりあるといいだろうと。駐車監視はバッテリーに負担が大きいので結局カロスポでも無効化していますが、プリウスは路上を向けて駐めているので、なんか映ったら面白いかなと(カロスポは建物に向けてるので基本なにも映らない)。

Android 8搭載機種なんかも面白そうかなと思ったんですが、同居人に安定第一だろうと窘められて除外。

なおChanger 68にはシガーソケット電源ケーブルのみ付属してきて、それだとACC電源接続になり駐車監視モードは使えません。別途ヒューズボックスなどから常時電源がとれるケーブルキットが販売されています。

本体の入力はminiUSBコネクタなので、駐車監視モードがいらず、単に嵩張るシガーソケットを使いたくないだけならソケットをぶったぎって自分でACC接続してもいいかもと思いましたが、一応マニュアルで「付属ケーブル以外使うな」となっていたのと、せっかくついてる機能なので試してはみるかってことで、追加で買い足しました。常時電源とりつつACC電源がモード切替信号として使われるので、駐車監視モードが必要な人はやはりこの専用ケーブルキットを買うしかなさそうです。単に常時電源に配線しなおすだけではダメだろうと思われます。実はこの別売りケーブルのことがAmazonの商品ページどころか付属説明書にすら書いておらず不親切、不信感を感じました。「どう考えてもシガー接続で駐車中に動作はしないやろ」という知識がなければ気付けないのではと思います。関連商品にリンクくらい出してほしいものです。

またこのケーブルキット、ヒューズボックスから電源を取れるように各サイズのヒューズ電源取り出しアダプタが付属しているのはいいんですが、ACC電源側は固定。常時側はギボシで付け替え可能。ACC側についてるヒューズのサイズがあわないので結局ぶったぎって、市販のヒューズ電源取り出しケーブルを追加購入して取り付けました。常時とACCで仕様が違うとか、ちょっと意味わからない設計です。

あと32GBのMicroSDカードが付属すると書いてますが見当たりませんでした。問い合わせるのも面倒なので手持ちで余ってるのを挿して使ってます。

■取り付け

本体は純正ミラーを外さずに上にかぶせてシリコンバンドで止める方式。ちょっと不安定な上にトータルの厚みがでがちです。素人設置には楽ですが、個人的には付け替えタイプが良かったかな。またフロントカメラ一体型なので、ミラーが動いちゃうとADASのキャリブレーションも狂うわけですが、純正ミラーだとボールジョイントが緩めでちょっと触っただけで動いてしまいます。その意味でもジョイントを固めにしたりぎっちりネジ締めできるような専用アームを添付してくれた方がいいなと。

バックカメラは普通に有線で車両後方まで引き回すのはそれなりに大変です。カメラから20cmくらいのところにコネクタがあり、カメラが通らない隙間もコネクタだけにして通していける形。それでもトランクリッド側に通すのにヒンジ部分のゴムブッシュを通るのは苦労しました。というかコネクタが破損しましたorz。なんとかビニールテープでグルグル固定したんですが、最初は走行中の振動で映像が乱れまくり。コネクタ自体も車両にタイラップでガッチリ固定していまんとこ事なきを得ています。バック信号線もそのコネクタから分岐していて、せっかく最近の車はナビ裏に信号線が来ているのに使えず、バックランプからとる必要がありました。ZVW30の場合、バックランプは本体側、カメラ位置はテールゲート側とわかれるので更に面倒でした。カメラ自体もよくある立方体のバックカメラと比べるとややデカいです。

ミラー本体から生えるのは、

  • メイン電源ケーブル(miniUSBケーブル)
  • GPSアンテナケーブル
  • バックカメラケーブル

の三本。まぁゴチャっとしてスタイリッシュとは言い難いですね。

全体に、スマートさが足りないですが、まぁポン付けとしてはこんなものかなと。カーナビやETCの取り付けができる人ならさほど難しくはないと思います。逆にそういう経験がない人には付属マニュアルみても情報が乏しすぎて途方に暮れるでしょう…

■ファーストインプレ

・液晶パネル

以前、NOTEの試乗した時に初めてデジタルインナーミラーを昼間試した時も感じたんですが、全体に明るくて眩しいです。今回改めて夜も載ってみてさらに実感しました。これは液晶のバックライトのせいなんでしょうね。目の端に常に明るい表示がしかも映像として動いていて結構気になります。

またフレアというのかヘッドライトや街頭などの照明が拡散して白飛びしてしまうのもイマイチ。例えば左右のヘッドライトの明るさで肝心のナンバーが見えなくなる感じ。ギリギリまで接近すればナンバーが読めるくらいになるので実用上(事故ってコマ送りで解析する時)には問題ないかもですが、上記の眩しさもあって気になります。ハイライト調整みたいなのが欲しいところ。

有機ELディスプレイで作ったら黒が沈んでリアルミラーみたいな見え方になるんですかねぇ。実際の映像よりもコントラストが出て暗いところでも明るく見えるのがデジタルミラーの利点なわけですが、必要なものだけハッキリ見える方向に進化の途上だなと感じました。

ちなみに明るさ調整は5段階ですが、たぶん全体もしくはバックライトの明るさをかえているだけで、コントラスト的な調整はかかってなさげ。一番暗くしても夜は結構目障りです。もう少し使うと慣れるかも知れませんが、ウチの場合、ついてる車とついてない車を行き来することになるので、より時間がかかりそうです。

・フロント映像&ADAS(前方)

前方の車両を検知するとロックオンのマーカーとして正方形が重なって表示されるのがちょっとカッコイイです。距離に応じて正方形の色が緑->黄色->赤と変わります。欲を言えばもうちょっとマーカーらしいデザインだとよりサイバー感が出るのになと。本当にただの正方形なんでちょっと安っぽい。

また最大の問題点は「基本はミラーの代わりとして後方を映しているので目にする機会がない」というところ(笑)。たぶんですが、リアカメラを有効にしてBSDが稼働している間はADASは死んでる気がします。一応設定画面では両方オンにできてるっぽいんですが、リアカメラにしてる間、接近警告とか前方車両発進メッセージとかが鳴ってない気がします。

あとミラー裏側にあるフロントカメラは多少の角度調整ができますが、傾き補正はできないぽくて、映像がミラーフレームに対して傾いている感じになるのが無性に気になります。ミラーを傾ければ(フレームに対して)水平にもできるんですが、今度はミラー自体がナナメってるのが気になる…これだけでもフロントを常時表示はないなと思います。

じゃぁ都度切り替えて使うかっていうと、走行中に2回タップまでしてみる場面があるかなぁという感じ。フロントカメラはあくまでドライブレコーダーとして記録用かなと。

・リア映像&BSD

リア映像は正像と鏡像が選べます。後続車のナンバーなどを読みたければ正像を選ぶのもありですが、やはり慣れた鏡像一択な気がします。左後方から来る車両がミラーの右側に移ってたらやはり混乱しますね。これもすべてそうなら慣れるかも知れないですが、他の(これがついていない)車を併用するなら絶対無理。

実際は4:3なり16:9のカメラ出力を横長のミラーに映しているので、上下方向は映っていない部分があり、上下スワイプで画角をかえることができます。またバック信号線をつないでおけばバックギアに連動して画角が下に下がります。これは便利。

BSDはBack-side Detectionの頭文字ですかね?自動車メーカー(TOYOTAだけ?)はBSM、Back-side Monitorって呼んでる気がします。また商品説明に「前後BSM」って書いてあったりしてなにいってんだコイツ?状態です。前を監視したら”B”DSじゃないじゃん!っていう。自動車メーカーオプションの場合はソナーで左右後方の車両を検知して、ウインカーを出して車線変更しようとした時に、後ろに車がいるとドアミラー部分が光って教えてくれます。一方、本機のBSDはリアカメラを使った画像認識ベースで、ウインカーにも連動せずに常時警告が出ます(ミラーの左右端がオレンジ色点滅します)。なので、例えば左から追い越しをして、右側に前から後ろに車両がスーっと映っただけでも発報します。ちと煩わしいです。精度についてはまだなんともですが、普段からfalse-alarmを出しまくっているという状態なので、常に光っていることに慣れてしまっていざって時にスルーしてしまいそうです。

・ドラレコ周り

720pと1080pが選べます。また動画は1分または2分でファイルが切り替わります。事故の衝撃で最後の映像が途切れないように?でもそれいったら本当に必要なのは衝撃を受けた瞬間だし、、、まぁ録りっぱなしにしておく分には問題ないですが、長時間のドライブ映像をなにかに使いたいという時にはやや不便な仕様かなと。

駐車中の映像はタイムラプス(早回し)形式になります。何秒に1コマなのか明記がないですが、犬の散歩してる人や通過する車などはちゃんと映っているので、数秒に1コマくらいは録ってそう。電圧が一定値を切ったら車両のバッテリー保護のために録画を停止してくれます。

本体(ミラー)上での再生もレスポンスはまずまず。スライダー操作が若干しづらいかなという程度。

タッチ1回で表示されるメインメニューから手動で動画や静止画を残すことも可能。ふと面白い看板をみかけたとか、イカれた対向車が交差点の向こうにいる、とかいう時にさっと撮影できます(まぁそんなこと滅多にないけどw)。

・その他ユーザビリティ

どうにも眩しい時やデジタル表示がいらない時は下側にあるボタンをおすと消灯できます。その状態で一応ハーフミラーとして機能しますがかなり像は暗くてミラーとして常用は厳しいなという感じ。またちょっとでも触れたりエンジンをかけ直すとオンに戻ってしまいます。

UIの日本語はヘンテコなところが多いです。言語ファイルくれたらボランティアでもいいので直したい感じ。

メニューに入るのにいちいち録画を停止するかダイアログが出るのが煩雑でちょっとした設定操作にもひと手間ふえて面倒。必要な時に勝手に止めていいので聞かないようにしてほしいです。

ハード面ではフロントカメラのレンズを回転方向に回して角度あわせをしたい。もしかしたら思いっきり回せば動くかもだけど、ちょっと試した限りでは上下左右に向きを変えられるのみぽい。

■まとめ

30プリウスのリアは特殊形状でミラー越しのリアビューは見づらいので、外側のカメラ映像で後方視界が確保できる電子ミラーは有効だと思います。

ただ、この機種に限ったことではないと思いますが、夜間に眩しさを抑えるために是非有機ELパネルを使ったモデルを出してほしいです。でもまぁそれで5,6万とかになったら買わないかもなので難しいところですが。

ADAS/BSDは話のネタになればくらいのオマケ。

とはいえ1.5万くらいでドラレコ兼電子ミラーとしてはまぁコスパはいいかなと思います(特に自分で取り付けできる人)。この先数年くらいは何ごともなく動いてくれればですが。

30プリウスのステアリン具ホイールDIYで革巻きにして、クルーズコントロールにも対応させる

Pocket



ひょんなことから(同居人が)引き継いだ30プリウス(前期/S)ですが、ステアリングホイール(以下ハンドル)が樹脂製なのが気になっていました。私は基本革巻きハンドルが好きで、大学の頃に親に買ってもらったSERAに自分で革巻きして以降、自分で買う新車は全て本革製をチョイスしてきました。しかしこのプリウスは自分で選んで新車購入をしたわけでないので、残念ながら久々の樹脂ハンドル。さりとてカー用品店で売ってる分厚いハンドルカバーも嫌い。ならば仕方ない、純正品ハンドルをパーツで買って交換するかと思って調べるとさすがに2,3万コース。八方塞がりでした。まぁ名義人である同居人が太い方が握りやすくて好きというので市販の分厚いカバーをつけて妥協していました。

しかし、結局99%私が運転してるし、たまたまAliExpressを眺めていたら、たった1,500円かそこら(送料が300円くらい)で手で編んでくタイプのZVW30専用カバーを発見。この手のは20年以上前にSERAでやったきりですが、この値段なら失敗してもいいかってことでチャレンジしてみることに。

途中過程の写真を全く撮れなかったんですが、薄い皮のカバーを両面テープで貼り付け、内側を糸で縫い上げて固定します。最低限の厚みで純正革ハンドルのような仕上がりになるわけです。

公式解説動画も含めみんな車内で作業してるようですが、経験上メチャメチャ大変なのがわかっていたので、後述のクルコンスイッチ取付けも兼ねて一旦ハンドルごと取り外して室内で作業しました。ちょうどシン・エヴァンゲリオンに備えて新劇場版シリーズを見返さないとだったので、「破」を見ながら作業を始め、「Q」の途中までかかりました。3時間強くらいw。両面テープ、糸、針、指ぬきなど必要なものは全て同梱されています(ハンドルを取り外す工具はもちろんないですが)。説明書は英語でいまいちイラストもわかりにくい。公式動画のURLも記載されてますが、両面テープの貼り方が全然違ってたりしてどっちやねん!という感じ。国内の別メーカーのものと思われる動画なども参考にして、ハイブリッドに自分なりにベストと思われるアプローチを選択してみました。両面テープはマニュアルの貼り方をベースに。ハンドルに巻き付け位置あわせした後で保護テープを剥離できないとなので、縁にそって貼る感じ。貼り直しは何度かできるので。あとはきっちり合わせ目を揃えて縫い上げます。もともと縁にそってステッチが入っていて、同色の糸で両側のスティッチを交互に縫っていく感じです。難しいのは終端処理。結び目を作って最後はライターで炙って固めろということでした(やらなかったけど)。糸は二巻き入っているので、失敗してもかなり余裕があります。30プリウスは4本スポークなので4分割。一番短い下端から練習で始め、右下、左下とやって最後に上半分を。最終的には一番目に入るステッチは下端なので、慣れて上手くなってからそこだけやり直してもいいかも知れません。

できあがりはこちら。

ステッチ色は購入時に青を選択。エコカーっぽくていい感じ。目立つシワも入らず言われなければ最初から純正でこうだ、と言われても違和感ない仕上がりになったかなと思います。さすが車種専用商品ですね。SERAの時はカー用品店で買った汎用品だったので、仕上がりが全然違います。細かいことを言うと、右ステアリングスイッチの裏の辺りに少し浮きが出ていて、触るとちょっと気になっていますw。まぁでもこの値段で革巻きになったのは非常にコスパ高いなと思います。手触りは本革のカロスポよりはややペタつく感じがしなくもないですが、樹脂に比べたら圧倒的にサラっとしていて気分が良いです。あとは寿命とか汗をかいたときとかがどうだろという感じですね。

ちなみに写真で外されているエアバッグ/ホーンスイッチASSYですが、誤動作/暴発を防ぐためにバッテリーの-端子を外しておくというのがセオリーです。私は最初外さずにやってみたんですが、結局はめこむ時点でクラクションが鳴りまくるということが判明。やはり素直に外すのがよさげです。なんかZVW30は電源完全に切るとエラーが出てリセットが面倒なイメージなんですが、今回は特に問題なしでした。

多くの解説動画では両サイドのステアリングスイッチASSY(シルバー部分)を先に外していますが、実際には外さなくてもハンドルを車両から取り外すことはできます。ただし革を綺麗に下に挟み込んで終端処理をするには結局外す必要があります。ただ広い室内でやった方がネジをなくしたりするリスクも低く簡単じゃないかなと思います。つまり写真の状態で取り外して部屋に持ち込み、左右三本ずつのネジでステアリングスイッチASSYを外すのは部屋でゆっくり、というのがオススメ。

■クルーズコントロールスイッチも装着

30プリウスは上位グレードにはクルーズコントロールが搭載されています。「オート」ではない昔ながらのクルコンです。しかし非装着車にも取付け穴やコネクター、表示ランプなどはついていて、スイッチレバーと年式によって簡単なケーブル追加で後付けができることがわかっています。ある意味30乗りの定番DIYメニューと化しています。ググれば純正部品の品番リストなどもすぐ出てきますが、今回は上記ハンドルカバーと一緒にパチモンキットを注文しました。「年式によって簡単なケーブル追加」というのは、ハンドルコラム内にあるカプラから、助手席足元にあるECUのカプラにつなぐもので、両カプラに配線がないので、ワンタッチコネクターなどで分岐させるのではなく、カプラ内にピンごと追加する感じでとりつけます。ハンドル絡む側は楽勝ですが、ECU側は場所的にもカプラ的にもちょいしんどいです。

日本のAmazonで買えるものだとこれが近いかな。倍くらいしますね。

こちらも必要なパーツは全部入っています。純正スイッチにこだわらないなら手軽でオススメ。ECUへの追加配線が必要かどうかははっきりした条件がわかりませんが、前期でもごく初期で、かつメーカーOPのETC装着車なら不要という感じみたいです。2011年式のうちのは必要でした。なので、確実に不要とわかってる場合以外はECU配線もセットになったキットを買っておくのが無難じゃないかと思います。私が購入したキットの品質としては、レバースイッチは全く問題なし。純正を比べたわけではないですが質感も安っぽさなどなく悪くないです。これも言われないとパチモンだと思わないでしょう。ただレバーを通してハンドルコラムにつけるパネルは微妙にハマりが緩いのと、色がコラム本体とあわない問題があります。プリウスの内装色は色々バリエーションがあるので仕方ないのかもは知れません。普段目に付く場所ではないのでまぁよしとします。ECUケーブルはネットで保護されていて途中で配線に傷付いて断線したりしにくい作りになっています。トータルでパネル色以外は満足感、安心感のあるキットでした。ただしマニュアルは付属していませんので自分でググって調べる必要があります。あと短いアース線みたいなものがついてたんですが使い道がわからず。使わなくでも動作しています。ECU配線がシールドされてないとノイズで誤動作しやすいみたいな話をどっかでみたので、もしかするとアースすると安定したりとかあるのかも知れません。しかしどこにつなげばいいのか全く情報がなく放置。

ECU配線以外は上記写真にあるようなにエアバッグASSYが外せれば取付は簡単です。ただしECU配線を追加するカプラがあるハンドルコラムのロワー(下側)カバーはハンドルがない方が開けやすいです。ハンドルを外す用事があるなら一緒にやるのがオススメ。一応ハンドルつけたままでロワーカバーを外すことも不可能ではないようです。

なんやかんやでカーナビとかDIYできる人なら1時間もかからずできる作業です。いちど要領がわかってしまえば30分切るくらいでしょう。30プリウスでつけてない人みたらやってあげたくなるプチDIYです。流行るのもよくわかる。

ただ普段からカロスポでオートクルーズコントロールを使っている身からすると正直使い勝手としては微妙だし、操作系も混乱するし、なにより「オート」で自動減速かかってる気分になってしまうと危ないかもという気はします。たぶん遠出する時はカロスポを使うので、どれだけ出番があるかw。その意味でも純正部品を買い揃えて7,8千円かけるよりは、中華キットで1,700円くらいで済ませられたのはコスパ良かったなと思います。