最新AndroidからキャストできないReflector4に代わるソフトを探す

ユーザーテスト案件で、iPhoneとAndroidの画面キャプチャを録画/配信する機会があり、久しぶりにReflector4を使おうとしたのですが、なぜかAndroid14の端末からキャストできなくなっていました。複数の端末でテストし、他のGoogle NestHubなどには普通にキャストできているので、なにかしらReflector4側が最新Androidにキャッチアップできてないのかも知れません。ちなみに同じくらい老舗のAirServerもダメでした。

さて困ったぞということで代替ツールを探してみました。結果として見つけたのがApowersoftのApowerMirrorというツール。もう一つほぼ同じ仕様、価格のツールもありましたが、こちらの方が若干遅延が少ない気がしたのと、Reflector4のようにPC側でスマホっぽいフレームを付加できた点でこちらを選びました。

OS内蔵のUIからもキャストできましたが、専用アプリをスマホにインストールした方が手早くホストPCをネットワーク上から検索してキャストを開始できました。またホストPCアプリにQRコードを表示して、スマホアプリでそれを写して接続することもできます。切断状態からキャスト開始までの手順がアプリを使った方が手早い印象なので、素直に使っておくのが吉かなと思います。

無料は低画質720pモード+透かし有り+10分までなので、実務で使うには実質有料プラン一択です。買い切りの価格はReflector4に比べると3,4倍するので、年に数回しか使わない私は当面月額サブスクリプションを当月毎に使用することにしました。そうしてるうちにReflectorの方がアップデートして使えるようになるかなという期待も含め。

解約方法メモ

ちなみに課金はpaddle.comというソフトウェアの請求プラットフォームを経由していて、解約手続きはちょっとわかりにくかったです。paddle.netへアクセスし、「Look up my purchase」(私の購入履歴)をクリックしてメールアドレスを入力。そうするとhelp@paddle.comから「Verify your email」というタイトルのメールが届くので、その文中にある「Verify and show purchases」というボタンをクリック。するとサイトに戻って購入履歴一覧が出てきます。ApowerMirrorの履歴が見付かると思いますが解約などのリンクは見当たりません。

そこで右の「Get Help」を押すとチャットボットが開くので「Cancel subscription」(購読を解除)と打つと購読解除のリンクを返してくれて、そこから解約できました。

■まとめ

今時、OS標準ツールでiPhone -> MacやAndroid -> Windowsなどでスクリーンキャストする方法は色々ありますが、セッション(参加者)毎にiPhone/Androidが入れ替わり、かつそれをOBS Studioに取り込むといったことまで考えると、単一のツールで管理できた方が楽でしょう。その意味ではこうした汎用ツールもまだまだ有用と言えます。

$40程度で買い切りできるReflectorはまだまだ価格優位性があるので、どうにかAndroid14以降も使えるようになっていってほしいものです。4が出てだいぶ経つのでそろそろ5とかに有償アップデートでもいいので。

ワイヤレスマイクのレシーバーを見やすい角度で保持できるスタンドを自作

みなさん、小型ワイヤレスマイク使っていますか?Rode Wireless Go辺りから始まったバッジ型(?)小型ワイヤレスマイクの潮流は、ユーザーテストや1on1のインタビューでとても手軽に良質な音声収録を可能にし、かつマイク本体に録音もできる機種であればバックアップ録音や、事後の音量バランス調節なども行える保険として有益です。

私もこの辺りを実際に現場に投入して一長一短ありつつも便利に使っています。

されこれらのマイクの共通の特徴として、マイク子機(トランスミッター)2台とPCやビデオカメラに有線でつなぐ親機(レシーバー)から成り立っています。レシーバーにはリアルタイムの音量(レベル)やバッテリー残量など重要な情報が表示されています。これをごちゃつきがちなモデレーターのデスクに見やすい位置に置いて、ステータス確認したい時にat a glance(チラ見)でチェックできるようにしておきたい、というのが本記事のトライアルです。

これらのレシーバーは軽量な上に背面や底面にカメラのコールドシュー(ストロボを取り付けるレール)につけるクリップがついていて、安定性がよろしくない。カメラの上にとりつける時はありがたいスタンドが、安定悪くしていて机の上に置いておくとケーブルに引っ張られたりしてすぐにクルクル明後日の方を向き出してしまいます。また仮に自分向きに置けたとしても、RODE製品は上面、DJIやHollylandはフロント面にディスプレイが来るので、覗き込むなりしないと見えなくて微妙なストレス!

これを解決するスタンドを3Dプリンターで自作してみました。その完成品がこちら!

「コールドシューを斜めにしただけの台~」(CV.のぶ代)

RODE型のレシーバーは下から差し込むようにつけます。

RODE Wireless Pro取り付け例

DJI/Hollylandのように薄い面がモニタの機種は台を180度逆向きにして差し込みます。

Hollyland Lark Max取り付け例

PCにUSBケーブルでつないで脇に置いておけば安心です。ままでクリップでそのケーブルに挟んで固定してたりしましたが、それだと下を向いちゃったりでいまひとつでずっと気になってたんですよね、、

なおコールドシューのパーツはRemix OKで公開くださっていた拾いものをベースに、両側から刺さるように改造した上で流用させていただいています。

さらに3DプリントのPLA素材なんてスカスカで軽いのでちょっとなにかにぶつかっただけで動いてしまいます。そこで、テテーン!

底に穴をあけてジンバル用のウェイトを入れてみました。

買うとちょっと高いですが、前に別のことで買って使わなくなっていたものを流用。これでズッシリさあが増して動くにくくなった気がします。さらに底に滑り止めのシートも貼ってみてもいいかも知れません。これがぴったり刺さる穴径がなかなか作れなくて三度目の正直でやっとピタっとはまりました。手ではもう抜けません、、必要なら三脚ネジになにかネジこんで引っ張るとかすればいいかも。

stlファイル置いておきます。ほしいという奇特な方はどうぞ。利用せていただいたコールドシューパーツのライセンスが改変OK、商用NGなので直接の販売はできません、送料実費くらいでならどうだろ…まぁいざとなればもっと緩いライセンスの部品をくっつけなおすだけなんですが。

今回利用した元パーツもクレジットせねばなりません。こちらの作品です。Ratasichさんありがとう。

そして再頒布は同じ条件で公開しなければならないので、ご利用になる方は以下をお願いいたします。クリエイティブコモンズライセンスのBY-NC-SA 4.0 DEEDです。

  • 再頒布、改変はOK
  • 元製作者のクレジット必須
  • 商用不可

■市販品で作る

今回の計画段階で、ありものを組み合わせるだけでも近いものはできるなと思いました。

コールドシュー部品はこれがおすすめ。両側から差し込めます。三脚ネジ互換のネジも付属しています。

これを何か小さめのミニ三脚に装着するだけです。三脚側もネジが出ているのが多いので、メス-メスのアダプタ。

あとは向きが変えられる雲台がついたミニ三脚ですね(もしくは三脚+雲台)ですね。個人的にはあまり背が高くなりすぎず、値段もそこそこに抑えるとこんなんかなぁ。

百均とかにいけばなんかあるかも。個人的には「これ!」ってのがなくて「作っちゃえ」となりました。結果的にフットプリントが小さくできたので、色々なものがあって渋滞しがちなモデレーター、オペレーターのデスクで邪魔にならなくていいんじゃないかなと思います。