動画眼3のアップデート 2022年4月

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2021年末に公開した動画眼3をちょこっとアップデートしました。

コードサインができたら正式に3.0にしようかなと思い2.9.9としてましたがまだWindowsで実現できてないので2.9.10とします(笑)。なんかよくよく調べても安い証明書でコードサインしたところでWindows上でのセキュリティ警告の出方はほとんどかわらないっぽいのと、現状での反響をみるとデジタル証明書の費用が見合わない気がして…

Mac版は後述の必要性があってデジタル署名してみました。MacとWindowsで別個に年1万円くらいするのが地味に痛いです。なんせ無料配布のソフトなのでご勘弁ください。未署名だと会社のPCにインストールできないよとか具体的なデメリットをご連絡いただければモチベーションになるかも知れません。

ともあれ変更内容と修正内容について説明していきます。

■新機能

SRT形式の字幕ファイルのインポートに対応

SRT形式とは字幕の形式の1つで、実は動画眼2ではこの形式の読み込みに対応していました。Premiere Proが音声テキスト書き起こしにベータ対応した時点で実装したんですが、その後、話者識別フラグ(「話者 1」「話者 2」)が書き出されるテキスト形式を使った方が便利だと気付いて動画眼3ではそちらを使う用にし、SRT形式でのインポートはつけていませんでした。

しかし先日試したNottaというクラウド書き起こしサービスでもSRT形式出力が可能で、より様々な書き起こし手段への対応という観点で復活させた形です。

使い方はPremiere Proテキストの追加読み込みと同じで、「ファイル」メニューの「ログを追加する(インポート)」を開きます(今回「インポート」という文言を足してみました)。「ファイルを開く」ダイアログが開くの下部のプルダウンメニューでSRT形式を選択します。Windows版なら最初から形式選択プルダウンメニューが見えていますが、macOSの場合は左下の「オプション」を押さないと出て来ないのでご注意ください。

macOSでのダイアログ例

SRT形式には話者識別の情報が含まれないので、インポート時点ではすべて話者コード0になります。

自動スクロールの抑制チェックボックスを追加

動画眼3では動画の再生に伴ってメモ一覧が連動してスクロールします。ただ手動でメモ一覧をスクロールした際に、強制的に元の再生位置に戻るのがフラストレーションに感じることもありました。

そこで今バージョンでは自動スクロールをON/OFFするチェックボックスをつけてみました。設定は保存されます。

  • 手動スクロールしたら自動スクロールが解除される
  • 再生地点を移動したらまた自動スクロールが再開される

みたいな制御も検討していますが、どういう形が便利か詰め切れてないので、一旦任意でON/OFFという形にしてみました。ご意見いただければ幸いです。

ちなみに従来でもメモ内容を編集している時は自動スクロールは抑止されていました。

動画編集ソフトライクなJ/K/Lショートカットに対応

Premiere ProやDaVinci Resolve、frame.IOといった動画編集ソフトで一般的なJ/K/Lキーを使った再生制御ショートカットを実装してみました。再生速度をシームレスに加減速しながら視聴するためのシャトルダイヤル的な操作方法です。

  • Lキー:押す度に加速。停止中に押すと1倍速再生。
  • Kキー:停止キー(等倍再生に戻る)。停止中に押すと1倍速再生。
  • Jキー:押す度に減速。停止中に押すと0.75倍速再生。

文で読んでもイメージしづらいかもですが、指3本を横並びのJ/K/Lキーに置いて下記操作をすると幸せになれるかも知れません。

ちなみに動画再生ソフトではJキーで1xから更に減速していくとスローではなく逆方向再生に切り替わります。しかし動画眼3が使用するChromeブラウザのVideoコンポーネントが逆方向再生に対応しておらず、苦肉の策としてスローとなるようにしてみました。必要かどうかは微妙です。

またPremiere ProではKキーは常に停止。frame.IOでは停止からの再生もできるという違いがありました。わかってれば後者の方が便利かなと思いそちらに倣いました。

また各種テキストボックスにフォーカスがある時は聞きません(文字入力になる)。

■不具合修正

ログのインポート後に動作が不安定になるのを修正

別ファイルから追加読み込みした後に件数が多いと重くなってしまう不具合がありました。動作を最適化したのでPremiere Proからの書き出しファイルなど行数の多いデータでも瞬時に終わるようになったかと思います。

Premiere Proの書き起こしデータを読み込む際、話者名を標準の「話者 1」などから変更してあるケースに対応

Premiere Proの書き起こしデータ(テキスト形式)は標準で「話者 1」のようなフラグをもっています。従来この数字の部分を識別して動画眼3上での話者コード(色分け)情報に置き換えていました。しかしこれをPremiere側で事前に変更してしまうと正常に読み込めずクラッシュしてしまうバグをもっていました。

今回、もし数字を拾えなかった場合は一律で0を割り当て、正常にデータを最後まで読み込めるように修正しました。

M1 (Appleシリコン)用バイナリが実行できない問題の修正

macOS用として、M1 (Appleシリコン)搭載機用とIntel搭載機にわけてインストーラーを配布していましたが、前者が「壊れている」といったエラーになり使えない状態でした。現行macOSの仕様で、dmgファイルをローカルで生成してそこからインストールする分には動くのですが、一度サーバーにアップして、ダウンロードしたものを使うとセキュリティでひっかかるという仕様のようです。しかもM1のみ。ので、自分の環境では気付きませんでした。

今回コードサイン(デジタル署名)によって実行可能になったんじゃないかと思います。

言ってもそんなに重いソフトではないのでたいした差はないかもですが、とりあえず初回起動時の最適化がない分、起動が速い気がするくらいです。

内部ライブラリの更新(セキュリティ向上)

直接はユーザが意識することはないですが、内部のChromeコンポーネントが100系となるElectron 18系に更新されました。最適化やセキュリティアップデートも含まれるので、特に新機能の追加がなくても定期的にやっておきたいところです。

OBS Studioでリアルタイム日時を挿入する

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先日OBS Studioを使った録画案件でリアルタイムの日時(時計)を入れてほしいという要望がありました。

以前も紹介しましたが、Windowsの場合はSnazという時刻やストップウォッチをテキストデータとして保存しつづけるユーティリティを動かし、そのファイルをテキストソースで読み込む方法がありました。

[blogard url=”https://do-gugan.com/blog/archives/2020/12/telopping_while_remote_ut.html”]

しかし最近MacBook Proを使うようになり、改めてmacOSでも同様のツールがないか探してみたんですが見付からず。ちょっとしてスクリプトを書けば済みそうな気がしたんですが、ならばと思いついてWebページとしてJavaScript + CSSでデザインも込みで実装しOBSの「ブラウザ」ソースで読み込んでしまえと。

同様の考え方は既にあったみたいで、こちらなど表示形式もカスタマイズできていい感じです。

ただ今回要望のあった日付は入れられないし、CSSもOBS上に設定が必要だったので、URL一発で日時表示ができるページを作ってしまいました。

URLはこちら。>https://do-gugan.com/obs_clock/

デザインはこんな感じです。位置やサイズはOBS側で好きに変更可能。

OBSにブラウザソースを使って日時を挿入

OBS Studioの「ブラウザ」ソースをシーンに追加し、上記URLを指定するだけです。

「ブラウザ」ソース設定例

OBSの内蔵ブラウザでJavaScriptを実行するので、最初に読み込んで表示されてしまえばあとはインターネット通信はなくても良いはず。1秒毎にサーバーに読みに行ったりすることはありません。フォントはGoogleフォントで丸ゴシック系のものを使ってます。白い背景でも見えるよう黒縁をつけています。

現状カスタム性はまったくありませんが、要望があれば日付のON/OFFや曜日表示、カラー変更くらいはつけてもいいかも知れません。あとローカルにファイル一式をおいて読み込むこともできそうな気がするので、GitHubにでも公開しましょうかね。

取り急ぎ現状のものでよろしければご自由にお使いください。(サーバー不調などで予告なく停止していたらごめんなさい)

動画眼3の公開ベータ版をリリースしました

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2022年、あけましておめでとうございます。

秋ごろから取り組んでいた動画眼の新バージョン、動画眼3の公開ベータ版をリリースしました。なんとか2021年末を目標にしていましたが、やたら仕事が立て込んできて、仕事納め後に最終調整して大晦日も作業していたんですが、結局日をまたいでしまったので元旦リリースとしました。

残念ながら正式版としての公開は間に合いいませんでしたが、機能的にはほぼ完成していて、この後は配布方法の調整(ストアで配布するかとか)になりそうなので、まずは気軽に試せるインストーラー形式でも配布しておくという意味もあって一旦ベータ版として出すことにしてみました。是非お試しいただきフィードバックいただければと思います。

2022.1.7追記:

GitHubリポジトリも公開しました。改善要望やバグレポートなどはこちらのIssuesに直接投稿していただいてもOKです。

■ついにMacに対応!

2019年にフルスクラッチで再構築した動画眼2から2年半でまたもフルスクラッチした動画眼3の最大の見どころは、ついにmacOSに対応した点です。ElectronというWeb技術をベースにしたプログラミング環境に移植することで、ほとんど追加の手間なくWindows用とMac用に両対応させることができるようになりました。自分でもMacを使うことが増えてきていて、Windowsでしか使えない動画眼2をメンテナンスするよりも、ここで頑張ってまたゼロから作り直す手間をかけてもElectronベースに移行しておこうと決心したのです。現時点ではようやく動画眼2相当の機能を盛り込んだというレベルで、2->3になって新しくできるようになったことはそれほどないんですが…

両対応するにあたって、各OS標準のキーボードショートカットとのコンフリクトを避ける意図で、従来シリーズのショートカットから一部変更になったものがあります。特に再生、一時停止のCtrl + SpaceはmacOSではIMEの切り替えなどで使われるので、今回、前後スキップのCtrl + Q/Wと並んでCtrl + Eに変更してみました。個人的には左手小指をCtrlキーにおき、薬指、中指、人差し指をQ/W/Rキーにおいておくとなかなか効率が良いかなと思います。ただし左Ctrlキーが左Shiftキーの上にないWindowsの日本語キーボードユーザも多いと思うので、今後なんらかの手当(ユーザカスタマイズなど)を検討したいと思っています。

またElectronは内部的にはブラウザのChromeを丸まる抱えているような構造で、メディア再生周りもHTML5技術ベースになります。その影響で、対応可能な動画形式がかなり限定される結果となりました。ただデファクト中のデファクトであるmp4は問題なく扱えるので現実としてそう困ることもないかなという割り切りです。またブラウザベースでインストール不要の動画眼Liteを活用するための推奨動画フォーマットはmp4となるので、ご理解いただければと思います。

正式版までの目標

今後、動作検証も兼ねて自分でも実務で使い、細かい調整やバグ修正をしていきつつ、正式版では以下の点を目指しています。

  • コードサイニング証明書によるデジタル署名
  • 自動アップデート機能の実装

1つ目は主にインストール時の警告抑止のためです。Windowsだと結局ダウンロード実績がないとSmart Screen警告が出てはしまうのですが、一応身元表示が出るだけいいかなと。また最終的にMicrosoftストアやMac AppStoreなどでの配布も視野にいれており、そのためのマイルストーンとして念願のコードサイニング証明書取得にむけて手続きを進めているところです。

2つ目は、やはり当サイトを熱心にチェックいただいてる方ばかりではないと思うので、アプリを起動するたびに自動的に新バージョンをチェックしてお知らせするようにしたいと思います。実はこのためにもコードサインが必要だったりして、1つ目とセットで今後の課題としています。

■動画眼のその次

動画眼は基本的に動画ファイルに対してメモをチャプターとして打ち込んでいくツールで、UTやインタビューの事後分析のためのツールです。セッション中にリアルタイムで入力するために動画眼Noteがありますが、今後はこれを大幅に刷新していく予定です。単にセッション中の記録だけでなく、事前のタスク設計や事後のまとめ作業などUT実務のより広いプロセスをカバーする統合ツールを構想しています。これこそWin/Mac両対応にしたいと思っての、その練習として先に動画眼3に着手したようなものです。Electronにもだいぶ慣れてきたので、今年はいよいよこちらの新ツールにも取り組んでいきたいと思います。

今年もよろしくお願いいたします。

OSを問わずブラウザで使える「動画眼Lite」をリリースしました

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前記事のチラ見せからそう間を置かずリリースしていたのに、ブログでお知らせするのを忘れていました。

ひと言でいうと、インストール不要でWindows以外でも使える動画眼のビューワーを作ったよ、というお話です。JavaScriptベースの専用データ形式ファイルを用意する必要がありますが、同時にリリースした動画眼2.4で出力できるようにしてあります。なので、インデックスデータを作る人だけはWindows版動画眼をインストールして使う必要がありますが、閲覧オンリーであれば動画ファイル、htmlファイル、JSファイルの3点セットがあればWebブラウザを使ってインデックス付き動画を再生、頭出しすることができます。Macはもちろん、Webサーバーに置けばタブレットOS(iPadOS、Android、ChromeOS)でも利用可能です(スマホは画面レイアウト的に未対応です)。

動画眼Liteの詳細はこちら。GitHubリポジトリはこちら。ただしわざわざダウンロードしなくても、動画眼2.4からJSファイルをエクスポートする時にHTMLファイルも自動的に最新版を落として適切にリネーム保存してくれるようになっています。

動画眼Liteの動作デモはこちら。ガチのUT動画素材で公開可能なものがないので、個人でYoutubeにアップしたレビュー動画です。またテキストはPremiere Proのβ版機能の「音声のテキスト化」を使って書き起こしたものです。この機能で書き起こしたデータを動画眼にインポートする機能を2.3で実装しています。

組み合わせてご活用いただくとかなり簡単/安価にテキスト書き起こしUT動画見返し環境が構築できると思います。

 

UT/インタビュー動画見返しツール「動画眼」の簡易ビューワーをチョイ見せ

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謹製の動画再生ツール「動画眼2」は動画再生中のメモをタイムインデックスとセットで記録し、メモをクリックすることで簡単に当該シーンを頭出しして再生できるツールです。

最近、手軽に利用できるようになってきた各種クラウド音声書き起こしサービスを使ってUT/インタビューの全発話を文字起こしすることで、全文検索などの新しい利用方法が見えてきており、先日も動画編集ソフトのAdobe Premiere Proが先行公開機能として「音声テキスト化」をリリースして、早速その結果を取りこめるバージョンアップをいたしました。

こうして利用シーンが広がってくると、足枷になるのが

  • 専用ツールのインストールが必要になること
  • Windows専用であること

といった部分になってきます。動画眼2はフリーで提供しているため、年額数万円かかる電子署名を取得するに至っておらず、Windows8/10ですとダウンドーロ/インストール時にSmartScreenによる警告が出る状態です。法人ですとPCへのソフトインストールは許可制だったりして、私自身も実務でクライアントに薦めづらい状況があります。Mac版も作りたいと思いつつなかなか着手できていません。

そんな状況を改善するため、HTML5/JavaScriptを使った簡易ビューワー「動画眼Lite」を作ってみました。特徴として、

  • 動画ファイル、発話データファイルに加えHTMLファイルを同一フォルダにおくだけ
  • Webサーバーに配置せず、PCのローカルストレージ上に置いた状態からでもOK
  • 互換ブラウザさえ入っていれば追加インストール無しで使用可能(現状ChromeとChromeium Edgeで優先検証。FireFoxとSafariも一応動くが一部表示が崩れる。Web経由ならiPadのSafariでも動きました)

となっています。これなら動画と一緒にHTMLファイルと書き起こしデータファイル(せいぜい数KB)を渡せば相手にも簡単に使ってもらえるのではないかと。

実際にこちらで動いている状態をご確認いただけます。UTの動画は使えないのでプライベートで録ったレビュー動画ですが、、また書き起こしはPremiere Proによる処理ママですので一部不正確な部分もありますが、逆にPremiereに放り込むだけでこれくらいの品質の書き起こし&閲覧環境ができますよというサンプルとして。

アプリ版「動画眼2」と比べての制約としては、

  • テキストの編集はできない
  • 検索もできない(ブラウザの検索機能は利用可能)
  • 話者毎の色付け非対応

となります。編集はJavaScriptのセキュリティモデル(ブラウザでローカルファイルを上書きできると危ないから禁止されている)の関係上、実装は難しそうです。検索と色付けは正式リリースまでにはなんとかしたいと思っています。検索と色付けは対応しました。

またデータファイル形式も動画眼2の.dggn.txtを直接読み込むことは難しいので、動画眼2側で動画眼Lite形式のファイルを吐き出す機能を追加する予定です。

■技術的詳細

以下、JavaScriptの制限など技術的なメモ、課題を書き記しておきます。どなたかお詳しい方に「こんなやり方あるよ」などアドバイスをいただければ有り難いです。

・ファイルを減らす

動画に同梱するファイルをなるべく減らすという意図で、CSSなども久しぶりにHTMLのヘッダー内に置く書き方をしました。またjQueryなどの外部ライブラリも基本使わないでPure JavaScriptで書いています(単に私がjQueryあまり得意でないというのもあるけど…)。

再生制御系のアイコン(▶/II)くらいはもう少し綺麗に描画したいんですが、font-awesomeみたいな外部記号フォントやビットマップを使うとファイルが増えるので躊躇しています。インターネット上のリソースにリンクするのも手だと思いますが、どうせここまでやったなら完全スタンドアローンにこだわってみたいなとか。フォントとかビットマップのようなバイナリをbase64でHTMLに埋め込む方法もあるんでしたっけ?でももし下記のようにメモデータもHTMLに埋め込む場合、あんまりHTMLの可読性が落ちるのもなんだなという気がしますね。

・データファイルの読ませ方

HTMLファイル上のJavaScriptに外部ファイルを自動で読ませるには、外部.jsファイルしかなさそうで、現状はタイムコードとメモのレコードをjson形式にしてあります。HTML側にフォームをもたせて、INPUTタグでユーザがファイルを選択すれば任意のデータファイルを食わせられるんですが、ユーザビリティとしてHTMLファイルを開いたら動画もメモ一覧もパっと出る方が楽だし間違いなくていいかなと思って、自動で読めることを重視しています。

.jsファイル内でオブジェクトを宣言するのであればjsonにこだわらず、オリジナルの.dggn.txtに近いカンマ区切り形式でもいいはずと思ったんですが、なんとなくJavaScriptならjsonだよね、みたいな感覚があったのと、手編集時にもミスが起きにくいかなくらい(そうでもないかな?)。

もっといえば、HTMLファイル内にデータまでもたせてしまえば、動画とHTMLファイルの2つだけで完結できるのでそれはそれでアリかも知れないとか思っています。どのみち動画ファイルのファイル名はハードコーディングするしかないなと思ってますし。1つのフォルダに複数セッションの動画をつっこんで渡すような場面で、ファイルが1つでも減るのは良いかも知れません。

あるいはJavaScriptで同一フォルダ内のファイル一覧が取得できればプルダウンで複数動画選択とかもできそうとか。でもこれもセキュリティ上の制約でできない気がします。

Premiere Proの音声テキスト化をユーザテスト見返し効率化に活用する

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■Long story short…

  • Adobe Premiere Proがクラウド音声書き起こし機能を実装し、簡単に字幕付き動画が作成できるようになった
  • 書き起こしたテキストはsrtフォーマットでエクスポート可能だった
  • 拙作の動画インデクシングツール「動画眼」をsrtインポートに対応させた
  • ユーザテスト(UT)やインタビュー動画をテキスト検索で頭出ししながら視聴できるようになった!

■Premoiere Proの「音声テキスト化」機能がβリリース中

Adobeの動画編集ソフトPremiere Proが音声テキスト化に対応しました。2021年3月現在、まだ正式リリースではなく、事前登録制なのですが、こちらのページから申し込みをしておくと順次利用可能になるようです。

私は12月に申し込んで3月までかかりました。今はもっと早く有効化されるかも知れません。正規機能となった後の料金システムは不明ですが、AdobeのクラウドAI機能はいままで追加料金をとったケースがない気がするので、このまま無料で使えるのかなという望みを抱いています。

精度は他のSTT(Speech To Text)サービス同様、完璧とはいきません。Watsonのように辞書登録機能もないので、例えばユーザーテスト動画を食わせた場合、製品固有の機能名とか画面名みたいな台詞はほぼ壊滅的でしょう。

それでも動画をドロップして数クリックでテキスト化され、字幕として動画に入れることができてしまうので非常に重宝すると思います。

■このテキストを「動画眼」でも使いたい!

動画眼は私が作って配布している動画インデックス付き再生ツールです

動画を再生しながらメモを書くと再生タイムインデックスとセットで記録してくれて、次にそのメモをクリックすると当該シーンが瞬時に頭出しされる、という特徴をもっていて、ユーザテストやインタビュー動画の見返しやプレゼンテーションに活用できます。現状Windows向けでフリーで配布しており、オープンソース化もしています。

このツールで、自分でメモを手打ちするのではなく、各種STTサービスの出力データを食わせて、全発話をインデックス化したら検索とかもできて便利じゃね?ということは3年くらい前に思いつきました。ちょうどAmazonやGoogle、Microsoft、そしてIBMなどがこぞってクラウドSTTサービスに参入しだした頃です。これらのサービスを使えばGoogle Documentなどで書き起こすのと違って、タイムインデックス情報付きの結果が得られるのでフォーマットさえあわせてやれば「動画眼」で簡単にインポートすることができるのです。ただこれらのAPIサービスは初心者には利用が難しく、また動画から音声データを抽出して送信する必要もあったため、そこら辺をGUIで簡単にできるツールとしてLynxTipsをかなり動くところまで作成しました(今はちと事情があってしばらく放置中)。

そんな折り、今回Premiere Proが音声テキスト化機能をβながらサポート。この手のでいつも後回しにされがちな日本語もいきなり対応しています。これなら黒画面(ターミナル)を叩くことなくGUIで動画ファイルから直接書き起こしができます。しかも無料(執筆時点)!これを使わない手はないだろうというわけです。

■Premiere Pro → srt形式書き出し → 動画眼2読み込み → (゚д゚)ウマー

早速同サービスを申し込んで試して見たところ、書き起こしたデータはsrt形式という動画字幕形式のデファクトスタンダード的なフォーマットでエキスポートできることがわかりました。動画字幕用なので当然タイムコードも含んでいます。

そこで早速「動画眼2」にもsrt形式のインポート機能を追加(v2.3)。黒画面なし、マウスクリックだけで発話インデックス再生、検索ができるUTふり返り環境が構築できるようになりました!

実際の様子をYoutubeにあげておきますので、よろしければ見てみてください。

なお、Adobe Premiere Proはサクブクリプション形式のソフトウェアです。

単品、もしくはPhotoshopやIllustratorとセットのコンプリートプランを契約する必要があります。安価で買い切りのPremiere Elementsではこの機能は使えないのでご注意ください。

 

動画眼2をリリースしました!

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2004年からごく一部の方に愛用いただいているUT動画分析支援ツール動画眼をスクラッチから作り直した「動画眼2」を公開しました。

動作イメージ

もはや自分自身、VB.NETを触りたくないし当時の稚拙なコードをメンテナンスするのも苦痛だったので今回C#でゼロから書き直し、UIなどもモダンなシングルウインドウにしました。また別途開発中(現在クローズドベータ段階)のWatsonを使ったかんたん書き起こしツールのログをインデックスとして使うユースケースを強く意識した作りになっています。公開された暁には是非組み合わせてご活用いただければと思います。

動画眼2は引き続きフリーソフト、オープンソースでの公開です。

詳細はこちら↓。

https://do-gugan.com/tools/do-gagan2/

動画眼Noteも雪が降る前くらいには2にしたいなと。

ClickOnceインストールがブロックされる時の対処法

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当サイトでもいくつかのツールをClickOnceで配布していますが、Windowsの設定によってはブロックされることがあります。ActiveDirectoryで企業のセキュリティポリシーが適用されている場合もありますが、個人PCでレジストリなどを編集できる場合は以下の手順で回避することができる場合があります。

(レジストリの編集は自己責任でお願い致します。また編集方法の詳細は適宜ググってください。また本来ブロックするべき出所不定(未署名)のアプリケーションを使えるようにするわけですので、ご自身で安全と判断できるアプリケーションにのみ実行してください。)

現象:「セキュリティ設定は、このアプリケーションがこのコンピューターにインストールされることを許可していません。」と表示され先へ進めない。

本来なら警告が出つつも「閉じる」の左に「インストール」ボタンが並び先へ進めるはずですが、それがありません。

Winキー押して「regedit」などと入れ、レジストリエディターを開きます。そして、上部の検索欄に「コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\.NETFramework\Security\TrustManager\PromptingLevel」をコピペしていれるか左のツリービューから辿って書きの画面に行きます。

右ペインの上から2番目の「Internet」をダブルクリックし、「値のデータ」欄をDisabledからEnabledに書き換えOKを押します。

これで先の画面に「インストール」ボタンが出現すると思います。ただしツール自体が未署名の場合は依然としてスマートスクリーンの警告(青ダイアログ)が出ます。そちらは「詳細」リンクをクリックすると進めると思います。

ちなみにこの編集は保存操作や再起動なしに適用されます。なので、必要なツールのインストール中にだけ一時的にEnabledにしてOKし、レジストリエディターをそのままにしておいて、インストール終了後にまたすぐDisabledに戻しておくのも良いかも知れません。

新作ツールちら見せ ~UTビデオ分析をクラウドで書き起こしで支援

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7月に予定していた仕事がことごとく延期になったヒマになったので、以前から取り組もうと思っていたUT支援ツール2本に本格的に着手しました。

一般公開まではもうちょっとテストを重ねてからと思っていますが、だいぶ動くようになっているので動画でチラ見せです。

■UT音声書き起こしツール

以前にもトライアルを記事にしてますが、IBM CloudのSpeech to Text(音声からのAIテキスト起こし)サービスを使ってユーザテストの音声を書き起こすツールです。IBM CloudのAIサービス(いわゆるWatson)は有料サービスですが、ユーザ辞書登録的なことができるので、ユーザテストのような業務文脈の対話では有用です。例えば会話の中に出てくる固有製品名や部位名などをあらかじめ学習しておくことで認識精度を上げることができます。一応簡単なWeb UIは提供されていますが、本ツールの優位点として、

  • 動画から音声を自動抽出してアップロードする(Watsonは音声データしか受け付けない)
  • 複数のファイルを一括処理できる
  • 辞書学習周りもGUIで行える
  • 後述の動画眼で読み込めるタブ区切りテキストファイルで書き出す(標準の出力はJSON形式で扱い辛い)

以下、少し古いバージョンですが動いている様子。

■動画眼2

2004年から公開しているビデオインデックス付けツール「動画眼」を完全フルスクラッチで作り直しています。本ツールは動画の特定タイムコードに対してメモを記入し、そのメモを選択することでタイムコードの位置を頭出し再生するというものです。UTなどの記録と分析、プレゼンにと開発してきました。

現行版はVisual Basic.NET/Windowsフォームで作っておりもはや設計も古い為、メンテナンスがしづらくなっていました。今ならもう少し腕前も上がってるぞということでC#/WPFでゼロから作り直しています。

また分析工程でゼロからインデックスメモを書き込んでいくのも大変で現実の業務でもなかなかやらないだろうということで、先のクラウド書き起こしした全発話インデックスをとりこんで、それをみて当該箇所を探してジャンプする、というユースケースを優先した作りになっています。

こちらも動いている様子を動画に録ってみました。

どちらもそう遠からずリリースできると思うのでご興味のある方はこちらのブログかTwitterアカウントをウォッチしておいていただければと思います。

動画眼のソースコードをGitHubで公開しました

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久しぶりに要望があったので動画眼のソースコードをGitHubに公開しました。

https://github.com/do-gugan/Do-gagan

Issue(機能要望やバグ報告)なども書き込めますのでよろしければご利用くださいませ。

急ごしらえしたのでファイルが足りているかわかりませんが、新規クローンでビルドできたので多分大丈夫だと思います。

15年も前のVB.NETコードに継ぎ足し、というかツギハギしてきたものなので小っ恥ずかしいですが、、、

そろそろC#にしてXamarin.FormとかでmacOSでも動くようにできたらなぁとは思いつつ、なかなか本業が忙しくて着手できずにいます。どれくらいニーズがあるのかもあんまりよくわからないので、本気で欲しいという方はお知らせいただければと思います。声が多ければ腰を上げる可能性が高まります(笑)。