春のはほぼ完成していたのに、なかなか配布ビルド環境の更新とかマニュアル書いたりとかする時間がとれずにいましたが、ようやく更新できました。
ダウンロードか配布ページかGitHubリポジトリからどうぞ。
今回の目玉は動画眼3と動画眼マーカーの連携をより簡単にする時刻同期機能です。詳細は以前の記事にまとめてあります。
簡単に書くと、いままでは録画環境(OBS Studioやレコーダー)と動画眼マーカーのタイムコードを手動で「せぇの!」で合わせる必要がありましたが、動画眼マーカー側は時刻で記録するようにしました。そして動画眼に動画とメモをインポートする時点でその動画が何時何分に録画開始されたかを指定することで帳尻をあわせます。バタバタしがちなセッション開始時点の作業が減るので使いやすいんじゃないかなと。動画の録画開始時刻も動画ファイルのファイル名やタイムスタンプから半自動で取得する工夫もしてみました。よろしければお試しください。
■その他の更新内容
新機能
- Premiere Proで書き出したcsv形式のマーカーのインポートに対応
- Premiere Proの書き起こしデータの新フォーマットに対応(v21辺りからの:区切り->;区切りへの変更等)
- 「ヘルプ」メニューに動画眼マーカーへのリンクを追加
修正
- 100分を越えるタイムコードが正しく表示できなかったのを修正
- Shiftキーを押しながらジャンプでn倍動作がキーボードショートカット(Ctrl+W/Q)では効いていなかったのを修正
仕様変更
- macOSでも全てのウインドウを閉じたらアプリケーションを終了するようにした(Windowsは元から)
- Windowsのインストーラー形式が変更。Setup.exeをダブルクリックするだけでインストールが完了し、スタートメニューの登録されるようです。一度起動したらSetup.exeは削除してOKです。
今回から配布パッケージの作成と署名にElectron-Forgeという仕組みを使用しています。その関係で
- 英語環境でもアプリ名が漢字で「動画眼3」と表示されるようになったかも(以前はdo-gagan3)
- 内部名称がかわって設定が引き継ぎされないかも
- Windowsでインストール手順が変わった
1つ目は色々いじってみたんですが解決できず。たぶん海外で使ってる人はほぼいないと思うので、漢字表記で統一することにしました。実際に英語環境でテストできてないですが、たぶん「動画眼3」って見えてると思います。日本語以外の環境の方、ご不便をおかけします。
またWindowsはインストーラーが完全に別モノになりました。Squirrel.Windowsという仕組みを使っています。特長として、
- Setup.exeをダブルクリックするだけで、「次へ」など押さずにインストール完了する
- インストールはユーザごと(単一PCでも複数ユーザが使いたい場合、各々でSetup.exeを実行する必要があります)
- (試した範囲では)電子署名していなくても警告が出ない?
- ブラウザのように操作なしで自動更新できる(仕組みを用意できる)
という雰囲気です。Setup.exeを実行するだけで動画眼3が開くと思います。この時点でスタートメニューにもショートカットが登録されていると思うので、次からはそちらで起動します。Setup.exeは捨てても大丈夫だと思います。
自動アップデートについてはmacOS環境もあわせて追々検討します。業務アプリなのである日勝手に更新されたのがバグってたりするとご迷惑おかけするので慎重姿勢です。ただこのブログで更新をウォッチしている人ばかりでもないと思うので、なんらかアップデートが通知される仕組みは作りたいです。