テレビで見て、ちょっと気になっている商品があります。山野楽器のハンドロールピアノです。
紙鍵盤のように薄くぺらぺらしていて、何所にでも持ち運びが可能のようです。
実際に触ったわけではないので何ともいえないのですが、キーストロークが無い(少ない)鍵盤で、表現力のある演奏ができるのでしょうか?
キータッチのフィードバックはあるらしいのですが、どんな感触なのか気になります。
フィードバックは、クリック感や音で「感じられれば良い」というものでもなく「自分の癖が反映できる」まで感覚にフィットさせる必要があると思います。
そのためには、ある程度のストロークによる“遊び”が欲しいのです。
以前のブログでバーチャルキーボードについて取り上げたこともありますが、楽器のキーボードだけなく、パソコンのキーボードも携帯性などが追求されている時代です。
ミニマムにしつつ、遊びを持たせるなんて大変だとは思いますが、気軽にピアノが弾けるようになるために、これからの技術に期待します!
メディアを乗り継ぐスキル
人は、テレビを観るとき、後方に15度仰け反り、PCを見る時には前方に15度屈み込むのだという話を聞いたことがあります。
例えば、テレビを観ていて気になったお店をみつけ、ネットで詳細をチェックするというようなシーンでは、この30度の間で何度も腹筋が使われるっていうことになりますね。
この腹筋、メディアの性質に応じて私達が無意識に行っている「目を凝らす」という動作と関わりがあるようです。公的なメディアから私的なメディアへの切替には、この「目を凝らす動作」が必要となります。
また、ネットでお店情報を確認した後そこへ行こうと思ったら、お気に入りに登録し「マーキング」を行います。持ち歩けるようにマップを印刷したり、時にはケータイにデータをメールしてみたりする場合もありますね。
この「目を凝らす」「マーキング」を行う間、人はより適切なメディアを選択し乗り換えることができるのです。
テレビ、ネット、ケータイ、雑誌、それぞれをうまく使いこなすのは大変なことです。
[media specifc information :特定のメディアでしかできない表現]がそれぞれあるということを意識し、うまく乗り継ぐための情報もデザインできればよいと感じました。