人は、テレビを観るとき、後方に15度仰け反り、PCを見る時には前方に15度屈み込むのだという話を聞いたことがあります。
例えば、テレビを観ていて気になったお店をみつけ、ネットで詳細をチェックするというようなシーンでは、この30度の間で何度も腹筋が使われるっていうことになりますね。
この腹筋、メディアの性質に応じて私達が無意識に行っている「目を凝らす」という動作と関わりがあるようです。公的なメディアから私的なメディアへの切替には、この「目を凝らす動作」が必要となります。
また、ネットでお店情報を確認した後そこへ行こうと思ったら、お気に入りに登録し「マーキング」を行います。持ち歩けるようにマップを印刷したり、時にはケータイにデータをメールしてみたりする場合もありますね。
この「目を凝らす」「マーキング」を行う間、人はより適切なメディアを選択し乗り換えることができるのです。
テレビ、ネット、ケータイ、雑誌、それぞれをうまく使いこなすのは大変なことです。
[media specifc information :特定のメディアでしかできない表現]がそれぞれあるということを意識し、うまく乗り継ぐための情報もデザインできればよいと感じました。