インタビュー収録に最適なRODE Wireless GOが進化してII型に

Pocket

コロナ禍で感染対策を行いつつのインタビュー収録では、マイクが肝となります。繰り返し書いて来ましたが、

  • マスクをする
  • 話者同士が距離をあける
  • 間にアクリル仕切り板を立てる
  • 換気のために窓やドアを開ける
  • 換気装置、空気清浄機などを稼働させる

など、すべてが音声収録の障害となります。通常インタビュールームでは二人の間にバインダリーマイクを1機設置で足りることが多いですが、上記対策を行うとそれではかなり聞き取りづらくなります。特に今はセミリモートで遠隔の見学者に生配信をしなければならないことも多く、後編集でノイズを消したりゲインを上げたりするのでなく、リアルタイムに品質の良い収録をする必要があります。

また先日紹介したPremiere Proを使った書き起こしなども視野にいれると、話者毎の高品質な音声収録は更に重要度を増してきます。

当ブログでは小型で便利なワイヤレスマイク、RODE Wireless GO(以下GO)を以前紹介したことがあります。

私も当初1台購入し、バウンダリーマイクの補助として使用していましたが、非常に便利だったので結局2つ目も購入し、モデレーターとインフォーマントの双方がワイヤレスマイクで収録できるように強化しました。

が、発売から1年半ほど経ち、後継機となるWireless Go II(以下GO2)が発表されました。海外で先行して発売されていましたが、一ヶ月ほどしてようやく日本でも発売が開始となりました。

■進化ポイント

もっとも大きな違いは送信機が2台になった点。受信機が1つで二人(二箇所)の音声を収録できるので、インタビュー用途にはフィットします。従来は2ペアで使うには2台の受信機からのケーブルをミックスして録音機器に入れる工夫などが必要でした。その為のオプションケーブルやカメラに2台マウントするステーなども発売されていました。

GOを2セット買うと約5万円、このステーとケーブルでさらに5千円ほどかかることも考えるとGO2の実売4万円はかなりコスパが高いと言えるでしょう(本国で$299だと思うとちょいと高い気しちゃいますが…)。値段が安いだけでなく、セッテイングがシンプルになり、バッテリー管理する機器が1つ減ることもプライスレスです。

しかも進化点はこれだけではありません。

・送信機内にバックアップ録音ができる

送信機内に24時間分の録音データが残るため、万一電波状態が悪く録音機器への送信が途切れても、あとで正常な音声ファイルをサルベージできます。更にVer1.6.0から受信機とリンクしなくても送信機の電源を入れるだけで録音されるAlwaysモードも追加され、単体のICレコーダーx2台としても使えるようになりました。

・USB-CでPCやスマホにデジタル録音できる

GOはアナログ3.5mmジャック専用でしたが、最近のPCやスマホではこのマイク端子がないことも多く、実質ビデオカメラ用という感じでした。しかしGO2はUSBデバイスとして認識できるようになったことでPC/スマホに直接挿し、ZoomやTeamsへダイレクトに音声を渡せるようになりました。iPhone用のUSB-C – Lightningケーブルも発売されます。スマホ内蔵カメラで映像を撮って、音声は2台のワイヤレスマイクで高品質に収録、なんてミニマルなセッテイングも可能です。

・伝送距離が見通し70mから200mに拡大

インタビュー用途でそこまでの見通し距離は必要ないですが、到達距離スペックが向上したということは普通にノイズ耐性も上がっていることが期待されます。特に2.4GHz帯の無線はWi-Fiだけでなく古いコードレス電話や電子レンジとも干渉しやすいので、基本スペックの底上げは有り難いです。

■早速予約して購入しました

まだまだリモート調査が多くて、すぐに必要というほどでなないですが、現在増補版を執筆中の下記書籍にも載せたいと思って速攻で予約しました。

マーケティング/商品企画のための ユーザーインタビューの教科書 (プレミアムブックス版)

マーケティング/商品企画のための ユーザーインタビューの教科書 (プレミアムブックス版)

奥泉 直子, 山崎 真湖人, 三澤 直加, 古田 一義, 伊藤 英明
3,300円(06/20 12:51時点)
Amazonの情報を掲載しています

開封動画はこちら。

サイズ感は初代と全く同一。重さも手で持った感じは違いを感じません。液晶保護フィルムすら互換性ありそう。まだGo2用3枚セットは出てなさそうなのでこれを2セット買うか悩みます。結構お高い。

とりあえず書籍用の写真を撮ってみました。こんな感じでICレコーダー、ビデオカメラ、PC、スマホとなんにでも組み合わせられるようになったのが新型の進化ポイントでしょう。

ICレコーダーにアドオンで離れた話者2名の音声を明瞭に収録
PCにUSB接続で外部マイクとして認識。OBS、Zoom、Teamsなどの音声ソースとしても直接使用可能

付属のアナログケーブル(赤色)はカールコードからややフラットなものに変更されました。カールコードはカールコードでなにかに引っ掛けた時に千切れにくくて良かったですが、新しいケーブルの方がよりスッキリしていいかも知れません。幅は少し広めなので強度もそれなりにありそう。

付属USBケーブルはUSB A to Cが3本。これは充電にも使いやすいという配慮でしょうか。こんな感じの3ポート充電器を用意しておくと捗りそうです。

他方、USB C to CのケーブルやiPhone/iPadにつなぐUSB-C – Lightningなケーブルは別売り。RODE純正のもあるんですが30cmと長めなので、別途ショートケーブルを注文。とりあえずUSB-C to Cケーブルは自宅にあったものでも普通に使えたので、へんな制限はかかってなさそうです。

2021.4.4追記:

サードパーティ製ケーブルについて少し検証してみました。購入したのはこちらの2点。

USB-CとLightning用でそれぞれできるだけ短いのが欲しくてチョイス。USB-C用はPCでもiPad Proでも問題なく使えました。PCはArm64 WindowsのSurface Pro Xでも大丈夫。ただChromebookでは認識されているか画面で識別不能。感度で調べた限り切り替わってなさそう。これはChromebookの問題かもですね。

Lightningの方は残念ながらNGでした。公式の説明によると「Note that you must use a Lightning Accessory Cable, such as the SC15, to connect the Wireless GO II to an iOS device. This is different to the ‘charge and sync’ cable that may have been included with your device.(SC15のようなLightningアクセサリケーブルが必要で、これは端末付属の”充電と同期”用のケーブルとは別物)」とのことです。Lightningアクセサリケーブルという規格は初めて聞きました。ググってもそれと謳う製品は見つけられず。現状確実なのはRODE純正のSC15くらいでしょうか。

SC15は30cmと長いので保留。私は当面iPhoneで使う必要はないので、そのうちいいのが見つかれば買うくらいで。

(追記おわり)

送信機上のバックアップ録音はPC/Mac用設定ツールRODE Centralから有効化しておく必要がありますが、有効にしてあれば電源オンのあいだは常時録音してくれるようで、録り忘れもなく良さそう。バッテリーの減りがどれだけ変わるのかとかは記載が見当たらず。

音質や電波到達距離などはもう少し使ってみないとなんともですが、2チャンネルのワイヤレスマイクシステムとしては非常にコンパクトで多機能、ユーザビリティも高い、とコロナ下のインタビュー録りには最適な製品に進化したなと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)