HDMIの伝送距離を気にして光ファイバー型ケーブルにしてみたら思わぬ効用もあった

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その昔、デジタル信号をやりとりするケーブルにそう品質差はないやろと思っていました。しかし年々高度化、高速化するUSBやHDMIケーブルなどはやっぱり安物はトラブルになりがちですし、昨今は充電ケーブルとしてもスマホはおろかPCまで充電するようになってきたUSBケーブルなんかは品質気をつけないと危ないですよね。

さて今回はHDMIケーブルについてなんですが、最近こちらも5m、10mという長さになってくると低品質のケーブルでは機器を認識しないなどトラブルの元になりやすいという情報を耳にしました。例えばATEM MINI Proなどでは4つあるHDMIポートの1番と2~4番では回路がわかれていて、後者は結構動作がシビアなんだとか。ケーブル長が長くなり信号品質が落ちると、1番では認識するのに2~4番のHDMIポートでは映らない、みたいなことが起きるんだそうな(これ現場で助けになるかも知れない豆知識ですね。いざとなったら長いヤツを1番につなげ!と憶えておきましょう)。

そもそもそうならないよう、長尺のケーブルは特に品質に気を配らないといけないなと思った次第。プロの方々は5mを超えたらリピーター(信号増幅器)をかましたり、中に制御チップの入ったHDMIケーブルを使うんだとか。

リピーターはこんなヤツでしょうか。

電源不要なヤツと外部給電に対応できるヤツがあるようです。USBハブなんかと同じで給電した方がより安定するんでしょうか。そんなに高いものでもないですが、できれば余計な機器や電源は増やしたくないものです。

そこで出てくるのはチップ入りのHDMIケーブル。メタルケーブルだけどなんらかの制御チップが入っているもの。例えばAmazonブランドのコレ。

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こういうのは特長として入力側と出力側が決まっているようです。こちらも10mとしては値段はそう高くはない感じ。さすがAmazonベーシック。「音声に遅延が出る」とレビューに書いてる人もいて少し不安。やはり単なる電気的な結線ではない分、制御/変換処理でレイテンシーがあるんでしょうか?

次に今回初めて知ったのが内部的に光ファイバーを用いたHDMIケーブル。両端のコネクタ部分に変換基板的なものがあって一旦光信号に変換して伝送するっぽいですね。ビックリです。特長として(最近原材料費が高騰している)金属線と比べてメートル単価は安いので、両端の変換基板の分は割高なものの、例えば10mから20mになった時の価格差は小さい、と。長くなればなるほど光ファイバータイプの価格デメリットは小さくなっていく(逆転までは行かない?)ぽい。また光ファイバーなのであまり深く折り曲げるとポキっと折れて回復不能になるという取り扱いの注意点もあります。またAV機器マニアの間では短尺のケーブルでも映像や音質が良くなるというメリットも囁かれているようです。さすがに2mとかだとかなり割高感あるので気軽には試せないですね。むしろHDMI切り替え時の信頼性やレスポンスが上がるなら買ってみたいですが、、

で、こちらも当然変換基板や光ファイバーの品質に差はあろうかと思いますが、とにかく試してみないとと思い、とりあえず手が届くものを1本買ってみました。

買ったのはこちら。

1万円近くしますが、購入時点で20%引きクーポンが出ていて割安感があったのと、別の更に安いものに比べて皮膜が編み込みタイプで頑丈そうだったのがポイント。しかも「無料で終身交換と払い戻しを保証」と書かれています。

ちなみに以前買って現場でも現役で使っている10mケーブルがこちら。

2018年に3,000円くらいで買ってますが、今は更に下がって2,000円くらい。つい先日も現場で問題なく使えてはいましたが、考えてみると以前セミナーで受講生に貸し出した時に映らなかったみたいなことを言われたような気も。

で、光ファイバーのものが届いたんですが、明けてビックリ。「細っ!ちっさ!」って感じ。比較写真をどうぞ。

左が今回購入した光ファイバータイプのケーブル。どちらも10m!

銅線は長さに比例して抵抗により信号が減衰していくので長いケーブルほど太く作らないと品質を担保できないというのはあるんでしょう。10mなんてこなもんだ、という考えがあったんですが、見事その考えを吹き飛ばされました。重さも明らかに軽いです。これがきちんと機能するんもであれば現場に持っていくのも、床に養生テープで配線したりするのも随分楽になります。

外皮をアップにするとこんな感じ。

ケーブル皮膜の質感

ナイロン的な樹脂でしっかり編まれていて摩耗にはかなり強そう。折り曲げにもある程度は抵抗してくれそうな雰囲気はあります。ちなみにAmazonの商品ページを見る限り最小折り曲げ半径などは記載されていませんでした。とりあえずこの直径に巻くのはOKと理解していいんじゃないでしょうか。

コネクタはやはり向きが決まっているようです。

コネクタに「SOURCE」「DISPLAY」の表記があり、向きが固定であるとわかる

うっかり逆向きに設営してしまうと引き直しが大変なので注意が必要ですね。

コネクターはやはり一般ケーブルよりは長いです。機器から突出が長く荷重もかかりがちなので少しドキドキです。うっかり力をかけてコネクタ破損ならまだいいですが、機器側の端子を壊してしまったらエラいことです。

軽くてコンパクトですが、設営時はコネクタ部分や折り曲げ箇所に多少気を遣う必要がありそうです。

一応、相性が出やすいというATEM MINI ProにPCをつないでみましたが、1番でも3番でも問題なく映り、目に見えて気になるような映像の遅延は感じられませんでした。

■まとめ

信号品質が向上し、機器の安定動作が見込めるならばと購入してみましたが、思わぬ副産物として「コンパクトにまとまり軽い」というメリットを発見しました。

当面はメタルのケーブルもバックアップとして用意しつつですが現場での品質評価をしていきたいと思います。問題なさそうなら長尺ケーブルは適宜置き換えていきたいし、クライアントから相談受けたりした時にも自信をもってオススメできるようになっておければと思います。

あとお手頃な短い光ファイバーケーブルがあったらリビングのAppleTV 4KやPS5なんかで映像や音質に違いが出るか検証してみたいなとも。

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