操作部も映せるツインカメラ搭載ケータイ撮影機

携帯の液晶と操作部を2つのカメラでTVに映す新製品「RN-600W」[ケータイWatch]

以前ご紹介した写ミールの類似製品ですが、こちらはツインカメラ搭載で、テンキー側の操作の様子も撮影できるそうです。

ユーザテストではユーザがどう操作したのか指の動きも見たいということが少なくありません。これはいいアイデアかも。ただ、本当に「カメラ追加しました!」ってだけで、ユーザテスト用にはちと重たい&邪魔かも知れませんね。映像出力も普通に2系統出てるだけなので別途画面分割機を組み合わせなければならないようです。ニッチ製品なのでそれでも結構なお値段。専用設計で小型化したら逆に多くの現場では手の届かないお値段になってしまいそうですし、なかなか難しいところです。

Windows7の問題ステップ記録ツールが興味深い件

トラブル解決、自動化処理もWindows 7なら簡単! ユーザーサポートに「問題ステップ記録ツール」

Windows7には問題点ステップ記録ツールというユーティリティが搭載されています。これはユーザがクリックや文字入力といった操作をする度に画面キャプチャを撮り、通しで見られるHTMLアーカイブを作成してくれるツールです。

誰か遠隔地にいる人のPCサポートをする時に、相手の画面が直接見えていることのメリットは今更言うまでもありません。WindowsXPとVistaにはリモートアシスタンスという機能があり相手の画面をストリーミングで見たり、直接操作したりできるという画期的なツールでした。実際σ(^^)もよく利用しています。ただ欠点としては

  • (相手がLive Messengerユーザである場合を除き)つながるまでが非常に煩雑
  • ネットワークが全体なので「ネットがつながらない!」というトラブルには無力
  • ストリーミングのため、それなりにネットワーク帯域がないと辛い
  • 企業内LANなど非UPnP環境なファイアウォール下では使えないことも
  • Messenger IDやメールアドレスなどの個人情報交換が必須

といった点がありました。特に1番目はLiveアカウントを設定するにせよ、招待ツールを使うにしろとても煩雑で、最初に直接出向いて設定してしまえるならともかく、トラブルが発生してから電話越しで相手に設定してもらうのはちょっと無理がありました。

一方この問題ステップ記録ツールは、単に画面写真の羅列が見られるだけというショボさの引き替えとして、上記の欠点をほぼ克服していると言えます。

相手:「なんかエラーが出て進めないんだよね。」

σ(^^):「どんなエラーが出てますか?」

相手:「なんか英語でよくわからない。」

みたいな「エラーくらい読み上げてくれよ」的な正直こっちがイラっとくることも少なくないような状況では、画面写真だけでも非常に有益ですし。

■起動が簡単

まず起動ですが、このツールの実行ファイル名はPSR.exeです。Windows7の場合、Winキー→P→S→R→リターンだけで起動できることになります。これは画期的だと言えますw。

■ネットを経由しなくても受け渡し可能

で、記録ボタンを押してから問題の操作をしてもらい終了すると保存ダイアログが出て、ZIPファイルが書き出されます。実際には解凍して中身のファイルをIEなどで開く訳ですが、ネット越しで誰かに渡すこと前提で最初からZIPに圧縮してくれる点は気が利いていますね。メールが送れるなら添付してもいいですし、もしネットがつながらないといったトラブルならUSBメモリに入れるなりCDに焼くなりして手渡しするという手もあります。

■匿名性が高い

匿名性が高い点も個人的には便利な場面もあります。σ(^^)なんぞはボランティア好きなのでmixiなどの直接面識もなくメールアドレスも知らない人の面倒をみたりするんですが、そういう時にLiveアカウントやメールアドレスを聞き出すのは気が引けます。そんな場合もこのツールなら適当なアップローダーにファイルを置いてもらうなどして受け渡しができます。まぁ、画面写真を含むのであまり不用意にコミュなどに「ちょっとウチの状況みて!」とアップするのは推奨できませんが。

会社の同僚(でもプライベートのアドレスやLive IDを交換するほどの仲ではない人)が「最近自宅のネットがつながらなくて」とか言ってきたら、「じゃぁ、こういう手順で操作して、出てきたファイルを明日もってきてくれる?」とかなんとかできます。オフィスで印刷して、「じゃぁ、ここをクリックして」とペンで丸つけて渡してあげても良いでしょう。

■まとめと要望

まぁ、なんだかんだいってもリモートアシスタンスが使える環境、間柄ならそっちの使った方が何倍も効率的です。ただ、それが叶わない時の次善策としては非常に有効だと思います。是非、XP/Vista環境向けにも配布してほしいですね。WIndows Updateで強制配布しておいてくれるとなお良し。

機能的には、保存した側のユーザが画面写真を閲覧して見られてマズい部分を塗りつぶす機能とかあるといいかも知れません。出力HTMLのデザインも洗練されているとは言い難いです。サムネイルと拡大画面の行き来もやや面倒。例えば、逆に教える側がこれを使って記録して、習う側にこれを見せて真似をしてもらう、なんて使い方はちょっと難しいでしょう。見辛すぎます。そこら辺がもう少し改善されるとさらに有用なツールに発展しそうな気がします。Microsoftとしてもこういうツールでユーザ同士が勝手にサポートしあってくれれば、ユーザサポートコストが減って(゚Д゚)ウマーでしょうから、気合いいれて開発を続けていってほしいものです。

Windows7、とりあえず1台導入

Windows7を法人向けボリュームライセンスで購入してみました(一般売りは2009年10月22日からです)。最終的には数台分必要になるんですが、とりあえずってことで3本分。で、まずはVAIO type Zに導入。正式ドライバは未公開ですが、アップグレードインストールで普通に各種デバイス、機能は使えてるっぽいです。

もともとスペック的に余裕のあるマシンなので、巷で言われるパフォーマンス向上などはいまんとこあまり体感できてません。

ってことで、とりあえず目立ったシェル周りの新機能からファーストインプレ。なお、各画面写真はクリックで拡大表示できます。

■ごみ箱が消えなくなった

Vistaではごみ箱の右クリックポップアップメニューの中に「削除」があり、「ごみ箱を空にする」を選ぶつもりがうっかりそっちを選んでデスクトップからごみ箱アイコンがなくなってしまう、という操作ミスを数え切れない位やらかしていました。どちらも確認ダイアログが出るんですが、その程度の慣れた作業ではもう機械的に「はい」を押してしまいますし、むしろどちらにもダイアログが出るが故に操作を間違えてることに気づかないと言えるでしょう。「Vista ごみ箱」でググるとどっさり出てくるので、σ(^^)だけではないはず。

win7_trashそれを受けてか、Windows7では「削除」がなくなってます。地味に嬉しい。

■ネット接続、切断操作が劇的に楽に

Vistaになって改悪したと思っていた点に、各種ネットワークの接続操作があります。操作ステップが増えてしまってたんですよね。それに比べWindows7ではタスクトレイのアイコンから写真のような、ダイアルアップ設定、ワイヤレスネットワークの一覧画面が表示され、操作したい項目をクリックすると下に「接続」や「切断」ボタンが出ます。

win7_conn 多数のワイヤレスネットワークやVPNに接続するσ(^^)のようなユーザにとってはこれは派手に便利です。

■ジャンプリスト

Windows7のタスクバーに従来のクイック起動を拡張したアイコンが並んでいます。まぁ、MacOSX同様、ランチャー兼ウインドウ切り替えショートカット的なものですね。で、このアイコンを右クリックした時に出るのがジャンプリストです。ここに何を表示するかはソフト側で定義できるようですが、今のところは履歴系の項目が主みたいです。

win7_jump_ie8
・IE8の場合

アクセスしたサイトの履歴が出ます。項目の右端に出るプッシュピンをクリックすると常時表示に格上げできます。

なお、タスクバー上でLive Messengerのアイコンがハイライトしてるのは、起動していることを示すもので、実際にはIE8のアイコンを右クリックしてこのウインドウが出ているものとお考えください。

Operaでは出ないので、ソフト側の対応が必要っぽいです。早期対応を期待。


win7_jump_explorer
・エクスプローラーの場合

アクセスしたフォルダの履歴が出るみたいです。よく使うフォルダにサクっとアクセスできて便利!IE8みたいな常時表示化もできます。

数的にどれだけ出すかってのは制御できるんですかね。レジストリにエントリがあるかな?

win7_jump_livem
・Windows Live Messengerの場合

履歴以外の項目が出る例としては、Windows Live Messengerがわかりやすいかと。オンラインステータスの変更ができます。


今後、いろいろなソフトが便利なショートカットをここに実装でしてくれるのが楽しみです。

■Aero周りの追加お作法も良好

その他、Windows7のUI周りで有名なのは、ウインドウのタイトルバーを、

  • デスクトップ上端にドラッグすると最大化
  • 左右端だと二画面並べて表示
  • つかんで左右にブルブル揺らすと、他のウインドウが最小化

といったお作法があります。こられ、特に最大化操作は小さめの画面で最大化を多様するマシンでは重宝しそう。二日目にして違和感なく使ってます。ダブルクリックよりも楽ちんです。

■(主にユーザビリティ的観点で)人にオススメするか?

なんといってもXPはもうサポート期間も切れたOSなので、マシンスペックが許すなら移行をオススメしますね。ユーザビリティ以前の問題として。もちろんVistaで向上した使い勝手もまとめて享受できると思えば充分価値があります。ただお作法は結構劇的にかわるので多少の覚悟は必要です。

Vistaからは微妙ですね。UI的に大きく変わったところはなく、基本は便利ショートカットが増えた程度で、今までのお作法はほぼ通用します。Vistaで重さを感じない環境の人はさほど急いで移行する必要はないかもです。Vistaが重いと感じている人は乗り換えて損はないかも。

今後、順次マシンを増やしていって、新機能のホームグループ周りなども検証してみたいと思います。

XXCALさん、クイック・インスペクション評価サービス開始

同じ横浜のご近所さんである株式会社XXCALさんが「クイック・インスペクション評価」なるサービスを開始されたようです。

文字通り迅速でかつ安価なインスペクション評価サービスで、評価者が製品を評価している発話をDVDに入れて納品するだけ、というもののようです。いいなぁ、それ。←レポート嫌い

世の中の開発現場はAgileな方向へ進んでいる(と思う)ので、、ユーザビリティ評価もそれに即した形でサービスできるようになっていくべきですよね。どんな反響があるか楽しみです。

σ(^^)がやるとしたら、DVD納品ではなく先方担当者の方同席の場でやりとりしながらって感じがいいかな。「いや、そこがそうなってるのはこういう理由で」とか「あぁ、だったらむしろこうした方がいいでしょうね」的に評価者の理解が足りない部分や特殊な事情が伴う部分についてフィードバックを受けながらやった方がより発展的な議論ができる気がします。XXCALさんのもその辺りは触れてないですが、もしかしたらそういうお願いの仕方もできるのかも知れませんね。

動画眼 v.1.3.9、地味な機能追加

動画眼に地味めな機能追加を2点ほど。

■行編集にキーボードショートカット追加

従来、右クリックしてポップアップメニューから呼び出す必要があった行修正と行削除をメインメニューからもいけるようにし、そこにキーボードショートカットを追加してみました。

  • 行を修正 –> Ctrl+R
  • 行を削除 -> Deleteキー

Delete一発で行が消えてしまうのもどうかと思いましたが、まぁUndoあるしと思ってとりあえず確認無しにしています。ただ、動画眼のUndoはヒストリー型ではないので、ご注意下さい。

(ヒストリーってどういうアルゴリズムで実装すればいいんでしょうね。単にx個分のデータを保存するだけならいいんですが、途中まで戻って別の修正をした場合どうすんのか、とか考えると結構ややこしそう…)

■タイムスタンプ修正時の繰り上げ、繰り上げ処理

で、その行修正時に、タイムスタンプも修正できるように最近なったんですが、その際、秒カウンターを59以上に回すとちゃんと分カウンタが増えて、秒カウンタが0に戻る、というような動作を組み込みました。00秒や00分をまたいで増減するのがちょびっと楽になったと思います。

テープ起こし支援ソフト「Voice Writing」

MP3等の音声ファイルを使ってテープ起こしを支援するソフトだそうです。いわゆるトランスクライバですね。特長は、

  • キーボードのみで再生制御
  • 再生速度可変
  • 区間リピート
  • フットペダル連携
  • 話者認識

など。一部機能は今後発売される有料の製品版のみで対応予定のようですが(価格も未定)。

ユーザテストだとそんなに全発話をベタ起こしすることはないですし、やるなら業者に丸投げってことも多いですが、製品版の値段次第では持っておいてもいいかも。

公式サイトの記述によるとPanasonicの社内ベンチャー企業だそうです。

産業技術大学院大学の『人間中心デザイン基礎~応用』講座

秋にお手伝いさせていただくことになっている、産業技術大学院大学の一般向け講座『人間中心デザイン基礎~応用』のページが公開になっているようです。

σ(^^)はユーザテストの演習を担当させていただきます。大卒の方なら受講可能なようですので、ご興味をもたれた方は是非ご覧になってみてください。また、「こんな講義なら受けてみたい。」といったコメントもお寄せいただければ参考にさせていただきたいと思います。

マミオンさんがアイトラッキング評価サービスを開始だそうです

庶民派ユーザテスト“見エール”
社長さんのブログ記事

パソコン教室も併設していて日本のユーザビリティ屋さんの中では最もシニアのPC利用実体に詳しい(とσ(^^)は思っている)マミオンさんが、アイトラッキング(視点追跡)によるWebユーザテストサービスを開始したようです。大手さんと違って純粋にアイトラッキング調査だけのパッケージングで比較的リーズナブルに実施できるのが売りにしているようです(具体的な金額は見積もり請求してみないと不明ですが)。

わざわざ別ドメインでサイトを立ち上げていて、この手のサービス紹介ページとしては、利用者の声も含めて色々と情報を出しているようなので、ご興味のある方はご覧になってみて下さい。

ビジネスソフト絡みのインタビュー参加者募集のお知らせ(終了しました)

本業絡みで各種ビジネスソフト(Office系、Photoshop等の制作系など)を企業内で利用している方を対象にしたインタビュー調査の協力者を探しています。当ブログをお読み頂いている方にも対象者が結構いらっしゃる気がするので告知させていただきます。ご興味を持たれた方は是非ご応募下さい。

2009.7.29追記:本件募集は締め切らせていただきました。多数のご応募ありがとうございました。

回答期限: 2009年7月13日(月) 午前10時

お仕事とテクノロジーに関するインタビューご協力のお願い

 

「お仕事とテクノロジーに関するインタビュー」にご参加いただける方を、大募集しています。

日々お仕事で書類の作成やコミュニケーションにコンピュータ・ソフトウエアやインターネットのテクノロジーを使う方、ぜひご参加ください!

ご参加いただいた方には謝礼といたしまして20,000円相当のVISAギフト券を進呈いたします。

>>> 応募WEBアンケートはこちら(PC専用) <<<

http://www.surveymonkey.com/s.aspx?sm=gwHRQhup222S41S8HIXYQw_3d_3d

■参加要綱■

《インタビュー内容》

以下のトピックについて、気軽な雰囲気でお話を伺います。

  • お仕事であなたがどの様なソフトでどういった書類を作っていらっしゃるか
  • どの様な方々とどのような形で共同でお仕事していらっしゃるか
  • テクノロジーのお陰でお仕事がはかどる点とはかどらない不平不満

《インタビュー実施主体》

大手国際ソフトウェアメーカー

(参加確定の方には、社名をお知らせいたします)

 

《実施日時》

7月18日~30日(26日、日曜日を除く)10時~20時のいずれか2時間程度。

ご希望の日程を指定いただけます。

 

《実施場所》

平日:大崎ゲートシティ(JR山手線大崎駅)のオフィス

週末/休日:ホテル「ゆうぽうと」 (JR山手線五反田駅)

 

《応募条件》

22歳~55歳までの現在お仕事されている方(学生、主婦、無職の方はご参加いただけません

 

《謝礼》

20,000円相当の商品券(VISAギフト券、交通費込み)

 

《応募方法》

下記アドレスから応募用WEBアンケートにご記入をお願いいたします。

お答え頂いた方の中から、今回の調査の内容にふさわしい方にのみ、改めてインタビュー日程等ご連絡させていただきます。(選に漏れた方へのご連絡はいたしません。予めご了承ください。)

>>> 応募WEBアンケートはこちら (PC専用)<<<

http://www.surveymonkey.com/s.aspx?sm=oRIbEPCPwPjsY8_2fzxYgJEw_3d_3d

 

《回答締切》

2009年7月17日(金) (締め切り延長しました)

皆様のご応募、心からお待ちしています。

ドラゴンフライパシフィック

ブリトン・ワトキンス (当日のやりとりは全て日本語です)

http://www.dragonflypacific.com/

【プライバシーについて】

このアンケートにご記入の個人情報などは、インタビューに参加していただく方の選定と、それに関するスケジューリング以外の目的には一切使われません。

プライバシーポリシーはこちら:

http://www.dragonflypacific.com/privacypolicy.htm

 

【ご応募に関するお問い合わせ先】

担当:古田 dragonfly@[2400:8500:1302:810:163:44:165:56]