東芝、1分間で充電可能な新型電池を開発 – CNET Japan
やや遅ればせながらですが、これスゲーですな。ノートPCなんかの利用形態が激変する気がします。
これを機にACアダプタの規格を業界で統一していってほしいものです。出先でバッテリが切れた時に、ちょいと「アダプタと電気貸してください」とか言えるし、街頭充電スタンドなんかのサービスもいっきに現実的になりますよね。
iPod Shuffleレビュー
縁あって今iPod Shuffle(512MB)が手元にあり、試用中です。
とりあえず軽い&小さい!音質はσ(^^)の耳にはHDD iPodとの違いは判別不能。モーターなどの稼働メカがない分、クリアに感じられるのはプラシーボ効果ですか、そうですか。
さて、問題のシャッフル機能です。普通にHDD iPod利用中のiTunesマシンに差してみたところ、通常の命名ダイアログが出てました。その後はとりあえずランダムで512MB分転送されたようです。iTunesウインドウの下部に設定ゾーンが現れ、毎回全曲置き換えるかどうかなどの設定ができます。「★★★★★」評価の曲を多めに混ぜるといったこともできるみたいです。USB接続なので毎回512MBや1GBを全部差し替えるのは時間がかかりますね。かといって同じ曲がかかるのもイヤかも。音楽領域を1回のシンクで聴き終わるくらいに絞った上で全入れ替えにするのがヨサゲ。★★★★★曲はそのままで、その他だけ入れ替え、みたいなことはできないんだろうか?
で、通勤時に使ってみました。「おぉ、こんな曲入れてたっけ。」、「懐かし~」、「この曲なんだ??」の連続なのは楽しい。ただ、「なんだ?」って思った時に曲名をチェックできないし、「あぁ、この曲好きだった。今後も聴きたい」って思ってもOn The Goに追加したり★を増やしたりもできない。シャッフル自体はHDD iPodにもあるワケだし、個人的にはあまりメリットがないなぁ。HDD iPodの価格やサイズが許容できない人向けですかね。
操作上使いにくい点も。本体もボタンも小さいので、シャツのポケットに入れたまま布越しに操作するのがツライです。ポケットの中で本体が転がってるから、どこがボタンか手探りで探し当てるのが大変。シャツポケ派の σ(^^)にはそれだけで致命的。アームバンドよりはクリップをアクセサリとして提供してほしかったですね。ただ、その手のパーツを引っかけるための凹みなども皆無なスッキリ形状なので、3rdパーティも設計しずらいだろうなぁ。iMacやMac miniで頻繁に利用するUSBなどのポートまで背面にもっていってしまうの同様、デザイン性を最優先の最近のAppleらしいデザインにまた呆れてみたり。
新車情報 放送終了orz
c o r e * d u m p e d: 新車情報 放送終了 [core*dumped]
エエェェ(´д`)ェェエエ。終わっちゃんだ。>新車情報
三本さん、最近若手に試乗をまかせたりしてたのに、それでも厳しかったんですね。
σ(^^)はガルウィングでない車にあんま興味がないのですがw、それでも一応仕事柄、大雑把には国内外の代表車種くらいは把握してないと、と思って毎週録画して流し見してたんですが…
実はこの番組、それとは別の意味で興味深く思っていました。三本さんは歯に衣を着せない物言いに定評のある人で、持ってきた車は誉められるよりも苦言を呈されることの方が遙かに多い。それなのにメーカーはせっせと試乗車を提供し続ける。これはスゴいことだと思います。実際の番組とメーカー広報とのパワーバランスは知らないですが、この制作モデルでこれだけの長い年月続いたんですもんね。
三本さんの尊敬すべき点は、
・辛口ではあるが悪意ではなく、本当に製品をよりよくするための提案に基づいたコメントをするため、イヤミではない
・同一コースで燃費や騒音を計測したり、縞々棒でトランクスペースの広さを測るなど、ここと決めた要素に関してはしつこいくらいに定量化にこだわる
といった点が挙げられると思います。
σ(^^)は他の製品ジャンル、特にデジタル・ガジェット系でもこういう番組が実現できたらいいなとずっと思っていました。メーカーは宣伝になって、消費者も参考になって、面白い、そして多分批評家も楽しいw。そんなwin:win:winな形で、上手く製品の使い勝手の部分も消費者に意識してもらえるようなメディア。どっかやりませんかねぇ。
Thunderbirdレビュー
少し前からメールソフトThunderbirdを試験導入しています。今まで試したIMAP4対応メーラーの中ではかなりこなれていて使いやすいと思います。Wanderlustの起動回数も随分減ってきました。
ただし不満もいくつか。
迷惑メール検出は、一度迷惑指定したものに関しては次から自動で迷惑判定される率は高いように思いますが、いきなり無実のメールを迷惑判定することも結構あります。これではどのみち迷惑メールをゴミ箱に直行はできないカンジですね。ちなみに我が家ではサーバー側にSpamAssassinを稼働さており、英語のspamメールに関してはそちらでほぼ判定を行いprocmailでスパムフォルダに直行させています。日本語のメールに関していえば、ひと目で判断できるんだし、手作業振り分けでもいいかとも思っちゃいますね。
それと、σ(^^)のように複数マシンを使い分ける場合、迷惑判断の学習データが一元化されないのが問題になります。デスクトップで学習させたメールを、ノートではまた誤判定して、とかなるとウンザリします。突き詰めて調べればデータの実体はわかるでしょうから、それを同期させればいいんでしょうが、どうせならIMAPなりLDAPを無理に使ってでも自動で同期してくれないものでしょうか。
というか、こういうアプリケーションの設定をXMLなりで記述してネットワーク経由でシンクロさせるようなサーバー・フレームワークってないんですかね?同じアプリさえインストールしてあるマシン間なら認証ひとつで全く同じ環境がすぐに作れます、みたいな。PCは仮想化の流れなんだから誰も考えてないわきゃないと思うんですけどね。ネットワークに限らず、USBフラッシュに一元保存できるとかもアリでしょうね。
#ついでに世の中のアプリケーションのライセンスの考え方もそういうものに対応
#した流れになっていって欲しいものです。設定ファイル内にライセンス・データがあ
#るアプリだけ起動できるみたいに。そうしたら富山の置き薬的に、インストールだけ
#はあちこちに無料でしておいてとか。
#仮想化って資源効率化だけでなく有効なバックアップ・ソリューションだと思います。
閑話休題。その他の不満点としては、メール作成画面の宛名指定部分がいまいち使いづらいところ。アドレス消しても行が詰まってくれなかったり、せっかくGUIアプリなのにアドレスをドラッグ&ドロップで入れ替えできなかったり。いや、ヘッダのTo:やCc:を選択しなおせばいいのはわかるんだけど、やっぱ感覚的に上からTo:、Cc:、Bcc:でないと落ち着かないワケですよ。
添付ファイルをD&D登録できるエリアもOutlookなんかよりは狭いし(宛名エリアの右側部分のみ)。
あと、やっぱ編集ペイン内ではemacsキーボードショートカットが使いたいですねぇ。出自を考えればそういう設定やプラグインがあってもよさそうなもんなんですが。誰か知りませんか?
それとやっぱりWanderlustに戻ってしまいそうな最大要因は、「送信記録を返信元メールと同一フォルダに残す」みたいなことができない点です。多くのメールソフトは自分が送信したメールのコピーを「送信済み」フォルダなどにとっておくことができます。またThunderbirdやOutlookなどはそのフォルダを任意に選ぶことができます。ただし全送信メールを一意のフォルダに残すことしかできません。Wanderlustだと(ちょろっとLISPで設定ファイルを記述すれば、ですが)誰かのメールに返信した場合、そのメールが格納されているフォルダにコピーが残ります。これによって、各フォルダにやりとりの「やり」と「とり」がスレッドとしてペアで保存されるので、後で対話の経緯を概観する時に非常に便利なワケです。
これは個人的にはかなり必須な機能で、世の中の多くの方がこれ無しのメーラーに甘んじていられるのが不思議でなりません。
せめて、Fcc(フォルダカーボンコピー)欄くらいはあって、送信時に手動で保存先を個別指定させておくれと。>Thunderbird
もちろん、Gmailのように検索パワーに物言わせて、必要が生じたときに頑張るアプローチもあるんでしょうけど、大昔にそういうアプローチのメーラーが期待ハズレだったイメージがあるので、どうも。どうなんですか?>ユーザの方々
#招待状も潤沢になってきたらしいし、そろそろ試してみたい
#ので、誰か招待して下さい。
#早速招待してもらいました。ありがとうございました。>Yamauchiさん
CG-PMPPODレビュー
テストの録画機材を揃えよう<道具眼的blog
上記エントリのコメント欄に書いたとおり、コレガのMPEG4録画機能付きHDDマルチメディアプレーヤーCG-PMPPODを買ってみました。
録画スペックは704×240と、横こそDVやDVDとほぼ同等ですが縦は半分と、やや不安でしたが、思ったよりは悪くないです。画質はHigh、Middle、Lowと3段階あるんですが、ピクセル数は同一でビットレートだけ変化するようです(フレームレートも違うかも)。動きが少ないユーザテストなら、MiddleやLowでも充分かも知れません。
実測でHighが1分15MB弱というところなので、1時間900MBくらいでしょうか。HDD容量は20GBあるので、たいていのユーザテストは全セッション丸ごと記録できる位の容量はあると考えて良いでしょう。
ファイルフォーマットはASFコンテナのMPEG4(Simple Profile)で、普通にWindwsMediaPlayerで再生できます。もちろん動画眼でもOK(^^)/。ただ、編集したいとなるとやや特殊なツールが必要になるでしょう。編集したりDVD-Videoに焼くことを考えるなら、後でMPEG2やMPEG1に再変換してしまった方が、巷に充実しているツールが使えて良いと思います。
動画サンプルを上げられると良いのですが。そのうち何か用意します。
またバッテリ駆動時間は短く、残量が減ってくるとやたらと不安定になる傾向があるようで、AC電源利用を前提とした方が良さそうです。バッテリが減っている状態でACアダプタを接続しても不安定さは解消されないので、エアボード同様、使用中は充電されない仕様かも知れません。この辺りは実際に長時間回してみて評価してみたいと思います。
それと一番イタイのはスピーカーを内蔵していない点かも知れません。イヤホン端子に直刺しするような小型のスピーカーを物色してみます。例えばコレ[biccamera.com]とか。
とりあえず実戦投入が楽しみになってきました。こうなると、テープ部をもたない小型のNTSCカメラが欲しくなりますねぇ。SONYのマメカムみたいな。マイクと電源一体型で一応ズームくらいできて、なんてのがないですかね。ACつないどけばスリープに落ちないようならデジカメでもいいのかも知れません。
Norman、愛知万博に来日?
Don Norman’s jnd.org / user advocacy and human-centered design
Norman師匠が愛知万博絡みで6,7月に来日されるようですね。
愛弟子の不詳の弟子wとしては、聴ける講演があるなら行っときたいところです。情報募集。>なゼミ方面
テストの録画機材を揃えよう
せっかくエアボードまで買ったんだから、記録系機材も充実させて、あまり機材を持ち合わせていないクライアントさんの場合に提供できる体制を作ろうかと。
もう少ししたら確定申告で還付金が返ってくるしw。
目標はテープメディアからの脱却。現在(少なくともσ(^^)の周りでは)ユーザテストの記録メディアとしてはDVテープが一般的だと思います。なんといってもカメラがDVなものが圧倒的ですから。カメラで録画せず、画面分割機を通してデッキで録る場合はHDD/DVDレコーダーで録ってDVD-Rに焼いて納品ということもありますが、出張鑑定ではやはり小ぶりなDVウォークマンで一旦DVで録ったりします。
DVの欠点は、
- メディア単価が高い(DVD-Rが相対的に値下がりが激しい)
- 分析時にあちこちシーンをシークするのが非効率的
- カメラの駆動メカ周辺がよく壊れる
などです。特に3つ目はテスト中に起きたら致命的です。企業ラボのようにそうそう予備機までは常備できませんし。でも実際よく起きます。σ(^^)なんて、もうテープを挿入&イジェクトする時のローディングの音を聞くだけで不安になります。あんな見るからに神経質そうでfragileなメカは民生機の中でも希有だと思います。
逆にDVD系で怖いのは、もし停電などで録画が異常停止した際に、冒頭からの記録がすべてダメになる危険性がある点です。試したことないですが、同じDVD-VR系でもDVD-RAMは復旧可で、DVD-RWはNGだとか。DVD-Video系は更にダメそうですね。またHDDの場合は落ちどころが悪いと(インデックスが壊れると)前セッションのデータまで道連れになる可能性もあります。
しかしまぁ、実際問題数年この仕事をやってきて、テスト中に停電になったことはないし(車は除く)、DVDレコーディングに対する抵抗は薄れてきました。むしろ前述のDVメカの壊れやすさの方が不安です。もちろん、やり直しが効かないorものすごくコストがかかるようなテスト内容であれば、バックアップとしてDVも回すようなことをする必要がありますが、σ(^^)が現在のところ受託するような規模の業務だと、コストパフォーマンス重視だったりしますし。
またスポーツなどを撮るの比べ、ユーザテストはそうそう激しい動きを伴うことはないので、MPEGのような時間方向の圧縮を伴う記録方式でも、比較的低レートで破綻のない記録がしやすい素材だと言えます。なので、DVに比べ、メディアのコストパフォーマンスは更に効率的と言えるでしょう。
というワケで、近いうちに少し投資をして、DVD(MPEG)系の記録メディアを中核にした装備を充実させ、クライアント側が評価製品以外何も用意しなくても、最低限の観察&記録ができるだけの体制を作りたいと思います。それ系の話題が好きな方のコメントをお待ちしています。
プランA:PCにMPEG録画
安定して動いてくれる限り、これがもっとも汎用性が高いですね。MPEG2であればDVD-RにDVD-Videoに焼いて納品することもできますし、なんといっても動画プレイヤーでスライダを駆使してランダムアクセスできるのは、分析作業には好都合です。動画眼のような分析ツールにもそのまま食わせられます。
MPEGファイルを直で生成するには、HDD容量が大きめのノートPCに、USB接続のキャプチャユニットをつなぐのがヨサゲです。キャプチャユニットの要求仕様は、
- CPU負荷の低いハードウェアエンコードであること
- チューナーは不要
- 電源不要で動くバスパワー対応
といった辺りで、BUFFALO PC-MDVD/U2やIO-DATA GV-MDVD辺りがヨサゲですね。1万強と安価ですし。バスパワー駆動なら、万一停電しても、ノートPC自体がUPS(無停電電源装置)付きのようなものですから、破壊的な停止も起きにくいでしょう。
プランB:HDD/DVDレコーダーで録画
信頼性でいえばHDD/DVDレコーダーでしょう。一番安い80GBクラスでも1回のユーザテストには充分でしょう。DVDに直接記録できますし。ただし欠点もあります。
- 持ち運びに不便
- 別途モニタがないと不安&不便
- PCへのデータ移行が手間
ちゃんと目的の画が撮れているかどうかモニタで常時監視していないと、カメラが落ちていて、真っ黒な絵が撮れてた、なんてことになりかねません。ただ今回の場合、下図のようにエアボードと組み合わせることで、解決できるかも知れません。
これならエアボード経由でレコーダーの操作もできるので、かなりスッキリしそうですね。
むしろ問題はこっちでしょう。単に録って納品するだけならこれでも構わないんですが、もし詳細にビデオを分析する場合、やはりPCにMPEGデータとして渡す方法が乏しいです。一旦DVD-RAMなどを経由する方法は時間がかかりますし。NECのAXシリーズのように、ネットワーク経由でMPEGファイルが取り出せる製品がもっと増えてくれると良いのですが。
プランC:HDDカメラで録画
4GBのMicroDriveに直接MPEG2で録画するビデオカメラですね。画質を高めにして60~90分程度は撮れるので、セッション毎に別ストレージにコピーするとかすればまぁ使えなくもなさそうです。でも、それが間に合わなかったことも考えてもう一枚MicroDriveを買い足すとかするとかなり高額に。ちなみに5GBのMicroDriveを入れても、フォーマットがFAT32な関係で連続録画は4GBまでに制限されるようです。
また使った人が口を揃えて光量不足に弱い点を嘆いているので、室内録りが多いユーザテストには微妙ですね。一般的なオフィスであれば家庭よりは明るいので大丈夫だとは思うのですが。
#今度、オフィスの会議室で撮ってみたファイルを送ってくれない?>kawaguti
この手の製品であれば、カメラ部分も込みで更に配線を簡略化できる点は良いですね。小さいながらもモニタもついてますし。もっと選択肢が増えて欲しいものです。HDD外せなくてもいいので、iPodのような1.8inchドライブを使って、40GBとか60GBの容量のもの希望。データ吸い出しはUSBマスストレージでマウントできれば充分。
その他
あとトランシーバーを買わねば。観察室から実験室のモデレーター(進行役)にこっそり指示を出すのに有効です。
モデレーターが座ってノートPCでも使っていられる状況なら、Messengerなどのチャットソフトも有効だったりはします。非同期でモデレーターが余裕のある時に目を通せるからです。トランシーバーの場合は、観察室側がモデレーターが会話中でない時を見計らって話しかけたりといった配慮が必要だし、あまり長いメッセージを伝達しづらいという点も短所です。
ただそれでもやはりσ(^^)も含めて周りのモデレータ達はクリップボードに止めた観察シートに手書きでメモすることを好みます。往年のページャー(ポケベル)のように、クリップボードに隅にでも貼り付けられるサイズで、テキスト・メッセージが遠隔から送りこめるようなデバイスがあればいいんですけどね。premini+i-modeメールとかw?
トランシーバーは免許不要の特定省電力タイプが良いでしょう。レジャー用とビジネス用で使用チャンネルが違いますので、必ず揃えて買う様、注意が必要です。ビジネス用の方が混信が少ない印象がありますが、実際どうなんでしょうね。モデレーター側にはイヤホンも用意(たいていの場合、イヤホンマイクである必要はないでしょう)。
ロケーションフリーTVでユーザテスト
SONYから出ているエアボードというコードレステレビをご存じでしょうか?アンテナ線やAVケーブルをベースユニットに接続しておくと、画面部分のみを取り外してコードレスで家のどこでも視聴できる、というものです。
昨日とあるテスト中にあると良いなという場面に出くわしたので、半ば衝動的に現行のLF-X1を購入してみました。
σ(^^)がお手伝いするような規模のユーザテストだと、専用の観察ルームが隣接している本格的なラボではなく、普通の続き部屋の会議室を利用したりすることが多く、ビデオ関係のケーブルを這わすのも大変だったいります。こういう時に無線LANベースでコードレス視聴ができるのが重宝します。また最近のモデルでは有線LANを経由することができますので、建物のLAN配線を借りられればやや離れた部屋からでも視聴できます。どのみちケーブルを敷くにしても、AVケーブルよりもEthernetケーブルの方が長尺のものの入手性が良いので好都合なワケです。更に現行モデルではインターネットを経由した配信も可能で、ファイアウォール的な問題だけ対処できれば、遠隔からストリーミングで見学するということも最低限の装備で実現できることになります。ちなみに将来的にはPSPやPCを視聴端末として利用するソフトウェアを提供する計画もあるようです。
インターネット経由の視聴は未テストですが、無線による室内コードレス視聴は充分なクオリティがあるように思いました。MPEG+無線LANを利用しているので、アナログなトランスミッタで送信するよりも画像が安定します(逆に一定距離以上遠ざかるとパッタリ途切れますが)。
液晶の実ドットがSVGA(800×600)とのことですが、おそらく配信しているMPEGはもう少し荒いと思います。ややジャギーが気になります。ケータイ電話などの小さいデバイスを触っている様子をアップにした映像などはちょっとつらいかも知れません。
遅延は2秒程度あります。通常は実用上問題ないと思いますが、WebやPCソフトのテストでRGB信号も別途引き込んでいる場合は同期が問題になるかも知れません。
残念なのはモニタ側にAV出力が無い点ですね。あればそこからデッキにつないで記録もできるので、メディア交換や記録/停止の操作が観察室側で行えて便利だったんですが。ただモニタ側でタッチパネル操作して、ベース側からそれに応じた赤外線リモコン信号を飛ばすことで機器操作をするという機能はあるので、対応したビデオデッキやDVDレコーダーを準備できるならば実験室側に設置して遠隔操作するという手はあります。
またベース部には外部入力が2系統あるので、2台別々のアングルのカメラを接続しておいて、観察室側から切り替える、という芸当もできます。
会議室などを使った簡易的なテストとしてはなかなかの仕様ではないでしょうか。
再来週に行う予定のユーザテストでクライアントの合意が得られたら実戦投入してみようと思ってますので、またレポートします。
“?”がアイコンかアイコンじゃないか?
ジャストシステム、東京地裁での敗訴を受け会見
なんかもう触れるのもバカらしい話ですが、一応時事ネタなのでサラっと扱ってみます。
・松下が出願した平成元年時点で本当に特許になるほどの新規性があったの?
そもそも元の特許自体、いまや当たり前のいわゆるバルーンヘルプのインタラクションな訳ですが、MacOSのSystem7とか出てなかったのかな?どうしても現在の感覚で考えると、なんでこんなものに特許としての新規性が認められるの?という気がしてしまいますね。今これだけ当たり前になっているということは、元々のアイデアが優れていたことを証明している訳ですが、単なる早い者勝ち居座り系のサブマリン特許なら情状酌量の余地無し。もしそうならσ(^^)も松下製品不買運動に参加しようかな。
・争点がアイコンかどうかって…
ボタンが「?」だけの製品では松下敗訴の判例が出ているワケですよ。「?」ボタンによるバルーンヘルプ(WhatIsThis型ヘルプ)はWindows自体にも搭載されてるし松下も控訴していない。
だからってマウスの絵が入ってたらアイコン、「?」だけならセーフ、ってなんかもうヤケクソの水掛け論ってカンジですよね。普通に考えれば「?」だってアイコンでしょう?元々が表形文字かどうかまでは知りませんが、現在では(平成元年当時も)言語によらず世界中の大多数の人が同じ概念を想起できる「記号」なワケですよ。いや、別に松下がもっと広範に権利を主張して良いということが言いたいワケではないんです。特許申請の文面がどうあれ、元々の含意はGUIインタラクションを指していることは容易に推測できますよね。GUIボタンをマウスでクリックするというインタラクションそのものが問題だったワケで、「“?”は文字だからCUIなんです。対象外なんです。」とかそういう議論じゃないだろ、と。なんだか「天下のMicrosoftに盾突く度胸はないけど、少しでもお金とれるところを無理矢理探しました」みたいな小狡さは否めませんね。
このヘンが憲法第九条の解釈問題なんかにも通じる、特許議論のバカらしさなんですよね。
ただ、バカらしいとは言え、Amazonの1クリック特許同様、こういう類のものがいちいちまかり通るとソフトウェア開発者の負担が、本来の設計開発以外の部分で激増してしまいます。特許が怖くてアマチュアのプログラマーやオープンソース系プロジェクトが作品を公開できない、なんて時代にならないことを祈ります。
今年の抱負と書き初め
某方面からの圧力で、今年の抱負を宣言しろと。しかも内容まで指定(笑)。「あんたは今年これに取り組め」と。まぁ、言われると全く言い返せない指摘なので従うしか無いワケですが…
というわけで今年のσ(^^)の課題は右の通りです。
ダブル・ミーニングになってまして、ひとつは「飽きない」こと。まぁ、なんか色々と中途半端なのは然り。色々と完成させて行きたいです。
もうひとつは「商い」。σ(^^)はお金の話がとても苦手なんですよね。交渉下手という意味でも、経理の知識がないという意味でも。そろそろ道具眼を法人化しようよって話もずっとあるんですが、その辺が苦手なので及び腰になっています。少し前向きに取り組まなければいけない課題であり、時期でもあると思います。
とりあえず経営と経理と営業を担当してくれる人募集、と書いてみる(←早速逃げてんじゃん)。