MicrosoftのカーシミュレーターAirSimを使ってカーナビ等のユーザテストで使う走行映像を作れるか?という検証記事を出したまさにその日、PlayStation4のリアルカーレースゲーム「グランツーリスモsports」がなんと1,990円に値下げされていました。
PSVR対応が気になりつつも他のVRレースゲームで寝込むほどのVR酔いを体験した私はいまいち手が出せずにいましたが、この値段ならばと早速買ってきて、走行動画生成に使えるか検証してみました。現在のレースゲームは16年前に(個人的に)策定した要求仕様を満たせるのか!?
当時の記事はステコンをつないで被験者自身にリアルタイムに操縦してもらう前提。今直近ではとりあえず動画としてそれらしいものが撮れればいいかなくらいの違いはありますが、とりあえず以前の項目に照らしてチェックしてみます。
・BGMをオフにできる?
可能。
・画面上のステータス表示をオフにできる?
可能。さらにスゴイのはリプレイモード時点でUI表示ON/OFFや視点制御が変更できる点。つまりまずは走りやすい第三者視点モードやUI表示ありで走行し、いい記録が撮れたと思ったらリプレイモードに行き、UI表示OFF、運転視点に切り替えて動画を流す、ということができちゃいます。
・GAME OVERにならない?
タイムアタックモードにすればOK。他の車も走らせたい場合もカスタムレースで周回数を多めにしておけば大丈夫でしょう。
・ライバル車両がいない状態で走れる?
タイムアタックモードで可能。
・ステアリング&ペダル・コントローラーに対応?
対応。
・景観が市街地など一般道?
日本の首都高速を模したコースがあります。レベル7で開放なので1,2時間ほど頑張ってプレイする必要があります(笑)。コースがループなので、うまくつなげば自然なループ動画が撮りやすそう。
残念ながら日本の一般道を模したコースはありません。
・ドライバー・ビューで表示できる?
もちろん可能。運転席が映り込むもの、ボンネットがけ見えるもの、何も見えないものなどがあります。
ということで高速道に限っていえばかなり理想的なシミュレーターとなりそうでs。AirSIMと違って他の車のブレーキランプなどもきっちり点灯しますし、日本の公道で見かける車種も多く収録されています。さらに晴天、雨天や昼/夜間も選択可能。
ただしAI車達はあくまでレースとして走行するので、無闇やたらと車線変更をしたりします(首都高なので反対車線はなく基本二車線道路)。またこちらはリアルに80km/hくらいで走行すると後ろからビュンビュン抜いてく感じになります。AIカーの上限速度も設定できれば文句なしなんですが。動画としては、こちらもそれなりに高速で走って動画にした後、遅回しで再生するという手もありそうですがまだ試していません。その場合、こちらも接触せずに綺麗なライン取りで走れる腕前が必要になります。ステリングコントローラーが欲しくなりますね…
あとヨサゲなのはリプレイモードで好きな車両のカメラを選択できる点。上手いAIカーの視点ならばそつなく走ってくれる動画が簡単に得られます。ただしトップ車両だと他の車両との絡みがほとんど映りませんw。
とまぁ完璧ではないですが、「高速道路を走っていて、たまに横から車が来て抜いてったり割り込んできたりする(ブレーキランプも点灯)」みたいな動画くらいなら割となんとかなりそうです。しかもかなりリアル。ナンバープレートがついてない(車名プレート)くらいかな。
あとは二人プレイで上手く連携すればもう少し割り込みなどを意図したタイミングで発生させられるかもは知れません。