Excel2007でのVBAに挑戦

 VisualBasic.NETは散々使ってる割に、WordやExcel上でVBAを使ったことはありませんでした。

 今回とある案件でCSV形式のログをあれこれ加工する作業が発生しそうなので、泥縄チャレンジ。

 1からCSVファイルを扱うのを新規アプリで起こすより、Excelベースで必要な入力補助機能を追加してくのが良いかなと。

 とりあえずExcel2007上でマクロを有効にする方法すらわからなかったので、上の本を購入。スクリーンショット付きで手順が解説してあって良かったです。おおまかなお作法がわかりました。まぁ、使い方さえわかってしまえば、コード自体はVBですもんね。

 同じような表紙でも改訂前の2007対応前のものも店頭に残ってたりするのでこれから買われる方はご注意を。

 二冊目は実践的なサンプル集という感じ。今回やりたかった、

  • セル内の数値でMediaPlayerのタイムスライダーを制御して指定点を再生
  • チェックボックスなどのフォームUIを使ったセル値の入力補助

を実現するにあたり、大いに参考になりました。これはアタリでした。

 Excel上でカスタマイズしたUIが使えるってのは、今回の案件に関わらず色々役に立ちそうです。もっとはやく勉強すれば良かった。

PEARとかAjaxとか勉強中

 期末明けのせいか今月は仕事があんまり無いので、プログラミングの勉強に励んでおります。このあいだは某業務で作っているWebアンケートシステムの絡みもあって、PEAR(PHP用の汎用ライブラリ)に挑戦しました。うわ、これは確かに便利ですわ。

 今日は、右の本でGoogleMaps APIとAjaxについて。この本、Google Maps APIを使った簡単なWebアプリケーションを作成するための解説に沿っており、XMLの基礎やPHPを使ったXML-RPCについても網羅していて、最近のフレームワークがいい感じに概観できました。XML-RPCは名前くらいは知っていましたが、具体的な中身を見るに、上に書いたシステムにも取り入れられそうな技術です。

 PEARにしろXML-RPCにしろ、今まで使わなかったのが惜しまれる位です。昔作った独自のライブラリをいつまでも使ってないで、スタンダードに浸ってみる時期なんでしょうね。

Steve KrugのDON’T MAKE ME THINK(ウェブユーザビリティの法則)第二版

7. Krug型ユーザテストの有効性<道具眼コラム

 以前、上記コラムでご紹介したSteve Krugの『DON’T MAKE ME THINK(邦題:ウェブユーザビリティの法則)』の第二版の日本語版が届きました。

 先週外出が多かったので、一週間ほどペリカン便センターで留まっていた様子。

 まだパラパラっと見た感じですが、

  • 一回り小さくB5サイズになってる。個人的には手に取りやすくなってGood(文字サイズは同じ)。
  • 11章アクセシビリティ関係や12章「助けて、ウチのボスが○○しろって言うんです!」などの章が追加されている
  • 旧10章の「映画版ユーザビリティテスト」が無くなってる(ちょっと残念)

などが変わっているようです。初版出版以降、各地でセミナーを開いて(σ(^^)もUPAで聴講しました)、その中で学んだことを取り込んでみた、ということです。

 初版を読んだことがある人は、上記二章を読んでみるのがいいかも知れません(σ(^^)もとりあえずその予定)。初めての方、特にユーザビリティ自体まだよくわからないという人は是非ご覧になるのをオススメします。(Krug本人同様)親しみやすい文体で気軽に読めますよ(翻訳も上手いんでしょうね)。

 

NielsenのAlertbox書籍版発売になりました

人机交互論: ニールセンのAlertbox

 タルさんのブログ経由。

 U-Siteで連載していたNielsenのコラムAlertboxが書籍化されて発売されました。タルさんの書いてらっしゃる通り、内容はWebで読めるものですが、やはり紙の本になってると読みやすさが違います。内容も細切れなので電車などのちょっとした時間に読むのにも切りがつきやすくて良いかと。

 よく一緒に仕事をする奥泉直子さんも翻訳に携わっているので、売れるといいなと(^^)/。是非買ってあげて下さい。

#そんでもってどうせ買うなら是非こちらのアフェリエイトリンクから(笑)→

書評「Web進化論」

 主にネットディ方面の知人が絶賛していたので、遅ればせながら買ってみました。タイトルだけ聞いていて、著者を知らずにいたんですが、よくよく見たら梅田さんじゃないですか。彼のブログはσ(^^)の周りのブログなんかでもよく引用、トラックバックしてあり、その内容の良さは認識していたので、それなら読んでみよう、と。

 さすがに彼の文章は、内容が鋭く濃いながらも、読みやすくわかりやすいですね。物書きとして見習いたいです。中身はタイトル通り、Web、インターネットの歴史的発展の経緯や、Web2.0を含めた今後どんな面白いことが起きそうかということが綴られています。新書サイズなのでサッと読めちゃいますし。

 とりあえず、

  • Googleは検索エンジンの会社だと思っている人
  • Amazonは本屋(ネット通販小売り業者)だと思っている人
  • ネットビジネス=無料コンテンツに広告バナーを貼って稼ぐこと、だと思っている人

は、是非読んでみると良いと思います。目から鱗だと思います。これからの10年でインターネットが世界をどう変えていくのか?アルファギークな人達が何にそんなに興奮しているのか?等がよくわかるんじゃないでしょうか。

夢見る脳

 今日、たまたま見た夢から自分の精神状態を云々している友達のmixi日記を見て、ふと大学生の頃に読んだ本を思い出しました。人は夢をどうして見るのかについて最新の(といってももう1992年出版)理論を展開している本で、フロイトの精神分析的な理論をバッサリ否定しています。「フロイトのせいで、夢の科学は100年は遅れ、いまなお大いなる悪影響の下にある」みたいなことを書いてたのが印象的でした。

 (当時読んだ記憶を元に書くと確か、)この本の主張によると、細胞が寝ている間に生体電気的なノイズを発していて、それを外来の感覚刺激と区別できない脳が意味のある情報として解釈しようとした結果が夢である、ということだったと思います。つまり、本来はランダムパターンでしかない電位信号を、例えば視神経方面から来たらそれを視覚刺激だと思って解釈してしまうということですね。当然本来は整合が取れない入力なんですが、視覚、聴覚、触覚、更には思考にいたるまで、通常認知と同様に記憶などを活用してトップダウン的に補完を行い、一応筋の通った“体験”に仕立ててしまうんだからスゴいですよね。夢が矛盾してたり非現実的だったりするのは、そもそもが一貫した意味のある入力を元にしてないから当然なんですね。

the_cat.png

 右の図を見てください。これは人間の知覚が脳のトップダウン的なバイアスを受けて歪むことを示している有名な図版です。「THE CAT」と書いてありますよね?でも実は、二文字目と五文字目は脳への知覚刺激としては同じ入力のはずなんです。しかし、前後の文字と単語に関する記憶が知覚を“歪めて”しまうために、認知結果が異なってしまうんですね。恐らく上で言っている夢の解釈も、これのすごく高度で複雑な処理が行われて、なんとか意味のあるものに仕上がる、というワケです。

 当時認知の状況依存的な性質についての知識があったかどうか定かではないですが、今、認知の知識を多少なりとも得た状態で考えると、逆に昼間起きているうちに行っている認知活動だって、本質的にはこれくらい「でっちあげ」に近いバイアスを受けていたって不思議ではないということに気付きます。もちろん現実世界からの刺激はずっと系統立っているし、そもそもそれと一貫した刺激を長年受けることで構築してきたデータベースを使って解釈を試みるわけですから、基本的にはそうヒドい矛盾が起きたりとかはしないんですけどね。でも言ってしまえば、人の“現実”感なんてのもその程度のもの(過去の記憶と矛盾しない)でしかないのかも、と思ったり。

 今、この本が研究の最先端でどういう位置づけにあるのかは知りませんが、これを読んだ時、なんだかスゴく興奮しました。もともとカウンセラー志望で心理学科を選んだものの、勉強してみて「なんか違うな」と思い、3年で知覚、記憶などを扱う基礎心理学系のゼミを選んだ頃だったのも重なったんでしょう。もともと既存の概念を根底からひっくり返すような発言や思考が大好きですし(^^;)。一時は真面目に卒論で夢について取り組みたいと思ってました。実験が大変だから無理と教官に止められましたがw…

エモデザ発見

出てました。ブック1st渋谷で最後の一冊。
地下のデザインのコーナー。今までの著作とは置き場も異なるんですね。
想定は今までと同じ。カラー写真は冒頭にちょっぴりだけ。ちと残念。

「Emotional Design」邦訳が出ます!

Yahoo!ブックス
 待ちに待ってたEmotional Designの日本語版が出るようです。まだAmazonには登録されてないみたいですね。ISBNからして、このリンク先にそのうち登場するでしょう。是非こちらからお買い求め下さい(笑)。
 しかし例によって微妙なタイトル(副題)だなぁ。「微笑を誘う」だけでは偏った部分しか表せてない気がしますね。
2004/10/18 追記
 出たようです。渋谷のブック・ファーストには在庫があるとのこと。Amazonにはまだ掲載されてないなぁ。
2004/10/19 追記
 Amazonにも載りましたね。上記リンクからたどれます。

Apple Human Interface Guideline復刊

Human Interface Guidelines(Apple Computer, Inc.) 復刊リクエスト投票 [復刊ドットコム]
 へぇ、あの本が復刊されるんですね。当時のMacintoshのソフトウェアをデザインする上での指針がまとめられた公式本です。学生の頃、視覚障害者のために、ボリュームを0にした時は音のかわりに画面をフラッシュさせて視覚的にアラームを知覚できるようにしておきましょう、とか書いてあって「なるほど」と思ったものです。こういう良質な資料のおかげで、当時のMacintoshのソフトウェアの品質や一貫性が保たれていたんですよね。
 復刊ものにしてはそんなに値段もハネ上がってないし(当時もこれくらいだったような?)、お読みになったことがないという方はこの機会にゲットしてみてはいかがでしょう?
 はて、ウチのはどこに埋まってるかな…
P.S.
 おや、一緒に電子出版要望の投票も行われていますね。σ(^^)はむしろこっちが欲しいなぁ。みなさん、投票よろしくお願いします。