"使いやすさ"への取り組み / 古田さん、それって使いやすいですか? 第12回 | Ricoh Japan
掲載されました。また写真がない。やっぱ寂しいなぁ。機能重視な性格なので、つい必須でない写真はケチってしまいます。例えば今回、UXでの商品選びみたいな話をしているので、σ(^^)がまさにそれを理由に乗り続ける愛車の写真くらいポンと入れりゃいいんでしょうけどね…。今後の課題にします。
当初1年間(12回)の予定で始まった連載でしたが、皆様に応援いただいたお陰で、引き続き書かせていただくことになりました。ありがとうございます。
ちょっとネタ切れ気味なので、少し毛色がかわるかも知れません(認知科学寄りのネタとか)が、これからもご愛読いただければと思います。ご意見、感想なども歓迎です。
簡易テキスト入力スピード測定ツール
近日某所でVAIO type U(UX90PS)とOrigamiのSmart Caddieの比較レビュー記事を書く予定なので、超簡単なテキスト入力スピード測定ツールを作ってみました。
任意に設定した課題テキストを任意回数入力し、その時間推移を記録します。Excelなどにコピペして集計することを前提に、CSV(カンマ区切りテキスト)で表示しますので、適当にコピーして利用してください、というヌルい仕様ですw。
しかも思いつきで1時間ほどで作ったのでタイマー精度とか適当です(悪評高いVisualBasicのタイマーコントロールを利用)。なので秒単位でしか記録しないようにしてあります。
普通にテキストフィールドの入力文を判定しているので、ソフトキーボードだろうが手書きパレットだろうが測定できます。基本コントロールしか使ってないので、もしかしたらWindowsMobile用にビルドできるかも知れません。そしたらW-ZERO3でも比較できますね。後で挑戦してみます。
興味のある方はご自由にもっていって下さい。 要望があればソースも置きます。
ちなみにσ(^^)の場合、デスクトップ機で画面の課題テキストを打った場合3秒程度。type UXのキーボードだと9秒くらいかかります(ATOK2006。予測変換使用せず)。
ちゅうか、Smart Caddieがコネー !
Webレイアウト再生課題の提案と議論
ほとんど思いつきだったんですが、こないだとあるユーザテストで、トップページのスクリーンショットをボカした用紙を被験者に渡して、どこに何があったか再生してもらう、とういタスクを実施してみました。
基本的にはクライアントに「ほらこんなに詰め込んでも、読み手は目に留めてもいないでしょ」的なことを言えればと思ってのトライアルです。まぁ概ねそんな感じの結果になりました。
こういうことされてる方っていますか?いくつか検討の余地もあるかと思っていて、色々と意見がいただければ思い紹介してみます。
■提示方法
おそらくWebページの閲覧自体は心理学用語でいう再認課題なので、完全な白紙に書き起こしてもらう必要はないはずです。Webを訪れてパっと見の瞬間で想起ができればいい話ですからね。では具体的にどれくらいのボカし具合が適切なんでしょう?
一応今回は、mixiのホーム画面の例で言えば、右の画像くらいのボカし具合で、例えばバナーや画像、検索フォームなどは仮に初見でも想像はついてしまうレベルで実施しました。それはそれで再生課題でも再認課題でもないんじゃないの?という議論はあるかと思います。
■分析
相手が「ほらね」、「う~ん、ホントだ」で納得してくれればいいんですが、それなりに定量的な分析も必要になる場合もあるかも知れません。そうだとして、何をどうカウントすべきなんでしょう?
その他、先行事例やアイデアなどありましたら是非お聞かせ下さいませ。
なお、手軽にお試しいただけるよう、mixiのホーム画面を使ったお試しPDFファイルを用意しました。よろしければお手元で印刷して「ここは何で、こっちは何…」と実際に書き込んでみてください。
『古田さん、それって使いやすいですか?』第十一回掲載
"使いやすさ"への取り組み / 古田さん、それって使いやすいですか? 第11回 | Ricoh Japan
恒例のアレが出ました。
消費者も少しは設計のことを知ってると良いよね、ってお話にしてみました。
M200のディスプレイのフレームが黄金色になってる(^^;)。これは画面内のリコーさんのホームページが原色に近づくよう調整したらこうなっちゃったんですよね。
さて、来月でいよいよ最終回、、、、と思ってたら、、、もしかして、、、、
しかし、本当にそろそろネタ切れです。開発者向けにはいくらでも書けることがあるんですが、一般消費者向けのメッセージって意外に難しいです。一番やりたかったことのはずんなんですけどね。多分、個々の製品の善し悪しの指摘ではなく、一般化した形で「使いやすさを見る目」を伝えるってのが、やっぱりまだまだ難しいということなんだと思います。精進せねばっ!
スゴ録 D97Aレビュー(抜粋)
スゴ録 春夏モデルのRDZ-D97Aが届いて二日目。
個人ブログに書いたレビューから、アニメの画質とかマニアックな評価を除き、ユーザビリティ周りの議論のみの抜粋版をこちらにも載せておきます。
■外観・設置周り
(省略)
フロントパネル内に小型の十字ボタンがあって、リモコンがなくしても基本機能は使える点は面白いですね。まぁ、ウチではあまりそういうことは起きないですが。後述のおでかけ・スゴ録でPSPをつなぐ為のUSBポートもフロントパネル内にあります(USB Aコネクタ)が、これは背面の方が良かったです。わざわざラック前までいかなくてもいつでもつなげる様に手元までケーブルを延ばしておきたいんですが、そういう場合、フロントパネルを開けっ放しにすることになってしまいます。DVカメラと違って、人によっては毎朝でもつないで使うポートでしょうから、抜き差しはPSP端だけにしたいですよね。せめてフタの外に出して欲しかった。
基本ボタンが前面ではなく上面の手前にあるのは押しやすいと思います(まぁ、ほとんどリモコンで済んじゃいますが)。
リモコンの小型ジョイスティックは小さめで押しにくいですね。ここはZ1の方が良かった。ただ、AVアンプの音量も操作できる点は良いです。
■デジタル放送画質
(省略)
■DVD画質
(省略)
■EPG(電子番組表)
どっかのレビューにも出てましたが、ハイビジョン機としては横4チャンネル表示は時代遅れな感は否めませんね。実際、かなり不便に感じます。Z1に比べればページ遷移が遙かに高速ではありますが、せめて地上波主要チャンネルくらいは一覧したいですね。
またデジタル番組表がラテ欄表示(横がチャンネル、縦が時間)なのに対し、アナログ番組表は従来同様、Gガイドの広告入り番組表で、縦横が逆(横が時間、縦がチャンネル)ってのはどうよ、と思います。同じことをするのに2種類のUIが存在するなんて…。また、RDと違い予約設定の自由度が低く、タイトルなどをカスタマイズできないのも不便ですね。例えば、EPG上では全角で「Fate/stay night」となってるのを半角に直したい場合、一度予約し、後から修正しないとダメなようです。後述の携帯からの予約にも関わるんですが、チャンネルも変更できないので、例えば「アナログ番組表で見つけた番組を予約して、デジタル側のサイマル(同内容)放送を録りたい」とか、「デジタルで録ってたけど、コピワンがウザいので、来週からはアナログで録りたい」なんて場合、違うUIの番組表で同じ番組を検索しなおして予約することになります。安全策の一環ではあるんでしょうが、こういう利用シーンもあることを意識してもらえたらなと思います。
東芝RDシリーズは自由度の面では抜きんでていたせいもありますが、全体的にこのような自由度の低さを感じます。
逆に微妙に感心したのは、EPG予約から毎週予約への変更時に、元々入っていた日付の曜日を反映した選択肢になる点ですね。他の多くのシステムでは、単純に毎日曜~毎土曜の選択肢が現れるので、ひとつ間違えると録画し損ねてしまいますが、これならその不安がありません。こちらは良い制約ですね。
■XMB
基本はPSXや実家のWEGAと比べても変化無しですね。高速スクロール時に画面左にスクロールバーのような表示が出ますが、あんまり役立っていないような。
XMBの弱点は項目数が増えたときの検索性の悪さです。本モデルでは録画したビデオをカテゴライズして一階層ツリーを深くすることで対処しています(オートグルーピング機能)。カテゴライズは、「地デジ、BSデジ、、」のような放送種別、「ドラマ、アニメ、、」のような番組ジャンル別などが使えます。「Fate、サクサク、、」など繰り返し予約の番組別にできるとどこかで読んだんですが、残念ながらそれは不可能のようです。ただ、ジャンルは「ドラマ、アニメ、、、」のようなEPG上の区分けとは別に15アイコンを割り振れるようになっており、好きな名前がつけられます。予約側でEPGお仕着せのジャンルとは別のアイコンを割り当てておけば、それ毎にグルーピングされるので、上限15とはいえ、実質的にはのフォルダ分け機能相当だと言えます。録画する番組って、EPGジャンルのすべてを万遍なくって人はいないはずなので、全部リネームできればいいのに、とは思いました。
PSXからずっと持っていた違和感はそのまま。それはXMB表示状態が「ホーム」であることです。当時、CNETの記事にも書いたと思いますが、テレビ機器はやっぱりテレビが映ってる状態がホームの方が自然だと思います。例えば、ある番組を観ていて「ホーム」ボタンを押すとXMBが表示されます。ここでもう一度「ホーム」を押す分には戻れるんですが、例えば設定メニューなどに遷移して設定を変更した後は「戻る」ボタンを連打してもXMBのトップ階層までしか戻れませんし、「ホーム」ボタンを押しても消えません。もう一度、放送波->チャンネルと辿って今観ていた番組を選び直さなければならないワケです。いくらなんでもそりゃないだろ、と思いつつ色々探ってみたんですが、解決に至っていません。多分、そういう仕様なんだと思っています。もし「いや、こうすればできるよ」というのがありましたら是非教えてください。放送波、チャンネルが多いだけにかなり苦痛です。
■おでかけ・スゴ録
録った番組をPSPにコピー(デジタル放送の場合はムーブ)して外出先で観られる機能です。(省略)
(省略)
逆にデジタル放送の額縁番組の場合、額縁が保持されてしまい使い物になりません。どうせ解像度変換を行うわけなので、サイドカットや額縁カットが指定できると良いのにと思います。
ちなみに、アナログ放送を変換した場合のファイルはメモステをPCに指してファイルを取り出したり再生したりできますが、デジタル放送の場合はそのメモステ上でしか再生できないよう暗号化された状態になります。画質的にはアナログソースでも問題ないので、なら基本はデジタルで録画し、持ち出す可能性がある番組はアナログでW録画しておくか、ってことになるんですが、ならむしろアナログのMPEG2だけ削除、とかできても良いのになと思いました。現状はわかりやすさ優先なので、MPEG4ファイルの存在は極力意識させずに、元ファイルの裏に寄生しているような見えになっています。かなりマニア向けのUXだと承知で書きますが、地デジ録画番組に対し、アナログでサイマル録画したMPEG4を紐付けするような仕組みがあればなぁ、と思います。もっと言えば、シリーズものなどはMPEG2ファイルを削除してMPEG4だけPSP向けライブラリとして残せるAVセンター的には面白いでしょうね。TV再生には耐えない画質かも知れませんが、SLPみたいな画質設定もあるんだし、選択肢としてはあっても良いかと。また、メモステ経由でPCに保存もできるんですから、ネットワークで一括コピーってもアリなんでは?とも思ったり。
■携帯電話録画予約
(省略)
最大の弱点はGガイドを使っている点ですね。広告が邪魔なのもありますが、地アナ番組しか録れない点が萎えます。とりあえず出先で備忘録的に予約して、帰宅後にデジタルのチャンネルに変更、ということも前述の制約によって不可能です。
(省略)
■ルームリンク(DLNAサーバー機能)
VGP-MR200を購入済みなので早速使ってみました。初期設定は比較的簡単。ただ、本当に「ネットワーク視聴もできます」の域を出てませんね。例えば、リビングで観ていた番組の続きを寝室でサクっと観られる、というものではありません。やはり検索性の悪いツリーメニューで同じ番組はどれかなぁ、と探し、該当シーンまで早送りし、といったことが必要です。ただ前述のグルーピングは反映されるようです。
(省略)
■あまり使わなそうな機能
(省略)
■とりあえずの総括
(省略)
書評「Web進化論」
主にネットディ方面の知人が絶賛していたので、遅ればせながら買ってみました。タイトルだけ聞いていて、著者を知らずにいたんですが、よくよく見たら梅田さんじゃないですか。彼のブログはσ(^^)の周りのブログなんかでもよく引用、トラックバックしてあり、その内容の良さは認識していたので、それなら読んでみよう、と。
さすがに彼の文章は、内容が鋭く濃いながらも、読みやすくわかりやすいですね。物書きとして見習いたいです。中身はタイトル通り、Web、インターネットの歴史的発展の経緯や、Web2.0を含めた今後どんな面白いことが起きそうかということが綴られています。新書サイズなのでサッと読めちゃいますし。
とりあえず、
- Googleは検索エンジンの会社だと思っている人
- Amazonは本屋(ネット通販小売り業者)だと思っている人
- ネットビジネス=無料コンテンツに広告バナーを貼って稼ぐこと、だと思っている人
は、是非読んでみると良いと思います。目から鱗だと思います。これからの10年でインターネットが世界をどう変えていくのか?アルファギークな人達が何にそんなに興奮しているのか?等がよくわかるんじゃないでしょうか。
またもタンジブルUIに走るNintendo Wii
PSPとNintendo DSが揃って登場した時、正直DSのタッチパネルは「ヘッ」って感じでした。でもフタを開けてみると、直感的で新しいインタラクションを盛り込んだアプリケーションでPSPを圧倒、という結果になりました。例えば、σ(^^)が本体と一緒に買った アナザーコードではペンやマイクを使って興味深い演出していましたし、最近は手書き文字認識ライブラリを使った脳力トレーニング系のソフト、言語学習、辞書まで登場しています。
当初スペックで飛びついたのはPSPの方でしたが、UMDの読み込みストレスもあって、最近ではたまに動画ビューワーとして使うだけ。ゲーム機として活躍しているのは後から買い足したDSばかりです。
最近ですと、数独というパズルゲームが両機種で発売になっていますが(PSPでは「カズオ」というタイトル)、内容が同じなだけにUIの差が如実に表れていて興味深かったです(DS版しか持ってないですが、UI比較資料としてカズオも買ってみようかと思っています)。
さて、そんな中、E3で両社の次世代機の詳細が明らかになりました。PlayStation3は、2の時と同じく、次世代メディアの再生機としても利用価値のあるAVセンター的なコンセプトに対し、Wiiはこれまた現行機と同様、完全にゲーム機という姿勢を貫き、大変興味深いコンセプトのコントローラーを前面に押し出して来ましたね。詳細は、言葉で説明するより、下記リンクからイメージ映像をご覧いただいた方が早いでしょう。
コンセプトビデオ : E3 2006 : Nintendo (注:動画です)
それぞれが実際のタイトルとしてリリースされるかどうかはさておき、かなり刺激的ですね。むしろ逆にこのUIデバイスを利用して、AVセンター的な活用法もできたら、XMBでビデオ予約がいまひとつできないウチの両親とかでもスンナリ使えたりして。
まぁ、結局いつかは両方買うんだろう、既にXbox360持ちのσ(^^)ですが…
VistualStudo2005にWindows標準アイコン集が入ってました
Visual Studio 2005 Image Library [microsoft]
現在開発中の新ユーティリティで、ツールバーUIを採用してみたんですが、メニューと違ってアイコンが必要になるので困っていました。
そんな折り、ふと2ちゃんねるで知ったのですが、VS2005にはWindowsやOfficeで見かけるアイコンがZIP圧縮で付属しているようです。
標準のインストールパスなら、
C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\Common7\VS2005ImageLibrary\VS2005ImageLibrary.zip
がそれです(Standard Editionで確認)。
これはかなり助かりますね。自分でアイコンが描けるプログラマってのもあまりいないでしょうし、Microsoft的にも、Windowsアプリの外観に一貫性を持たせられて両得でしょう。
VS2005はいいです。My.settingクラスの実装でアプリケーションの設定を保存する処理がものすごく簡単になりましたし。
無料のExpress Editionもあるし、良いアプリケーションを誰もが作れるようにすることで、OS自体の価値を上げてくという戦略は至極真っ当で良いですね。
Excel 2007のカラースケールは是非欲しい
Excel2007でカラースケールを適用した表[Enterprise Watch]
あぁ、これはσ(^^)にとっては便利です。ユーザテストの結果で、縦にタスク、横に被験者をとった表で、達成率や時間を表した時に、問題がある部分や逆に好成績だった部分をわかりやすくするために、一定スコア以上/以下のセルにこのように色をつけるんですが、今のExcelの「条件付き書式」機能では3パターンまでしか指定できないですよね。
おそらくこのカラーパターンという新機能は、それを多段階にしかも一発で処理してくれるものだと思われます。
Office27は結果指向UIなど目新しいインターフェイスも目白押しなので、発売が楽しみです。
『古田さん、それって使いやすいですか?』第十回掲載
“使いやすさ”への取り組み / 古田さん、それって使いやすいですか? 第10回 | Ricoh Japan
先のエントリをポストしたついでにチェックしてみたら公開されてました。>第十回 今回は、一般ユーザと開発者との相互理解を少しでも促進しようと思って書いてみた内容です。 一般ユーザが開発プロセスを知るために、ユーザテストへの被験者参加を勧めてみたんですが、残念ながら募集サイトのURLは掲載してもらえませんでした。代わりにこちらで紹介してみます。
■株式会社ユー・アイズ・デザイン
σ(^^)が一番よく仕事してるところです。ここの被験者になると、進行役のσ(^^)と鉢合わせ、なんてことも。場所は渋谷か横浜が主。 リンク先は電子証明書の設定が正しくないので、ブラウザが警告ダイアログを出すと思いますが、「信用」してやって下さい(^^;)。
■マイクロソフト
ここは謝礼が現金ではなく、「お好きなマイクロソフト製品」です。といってもOfficeとか開発ツールなどの高いのは除外ですけどね。場所は調布が多いようです。
■あんぱら(株式会社イード運営)
こちらはユーザテストだけではなくアンケートの依頼も多いようです。実査は六本木中心。