dg Itsu-deru Converter Ver.1.0公開

 久しぶりにプログラミングをしました。VisualStudio2005初利用です。

 内容的には超ニッチですので、メリットを享受できる人は世界に15人くらいしかいないと思います。

  • 本の発売日をスケジュール帳で管理しておきたい
  • Palmを使っている
  • 発売日管理Palmware「Itsu-deru」を使っている
  • 母艦にWindowsを使っている

人向けのツールです。Windows向けの購入予定書籍管理ツール「BookCheker」でネット上の新刊情報を取り込み、購入予定のものをチェックした後、CSV形式でエクスポートできるんですが、それをItsu-deru形式に変換し、PalmDesktopに貼れるようクリップボードにコピーするツールです。

 Itsu-deruは登録しておくと、予定表にも同期して発売日にスケジュールとして表示してくれるので非常に便利で、PalmOS搭載PDAを使い続けるキラーアプリの1つです。今までは、同じくItsu-deru形式出力に対応した「こっみくす感想日記」さんを活用していたんですが、ComicChekerであれば一度買ったことのある作者の新刊にフラグをつけてくれるし、検索機能などより便利な機能が満載です。

 ところで、VistualStudio2005を初めて使ったんですが、これは良いですね。デザイナーのレイアウト補助機能も便利だし、例外エラーが出た時のヘルプも随分親切になりました。VisualBasic.NET2003からの移行でしたが、マニュアルは一切みずにスンナリ使えました。まぁ、やってることがごく簡単だからってのもあるでしょうが。つーか、こんなごく簡単なアプリで.NET Framework 2.0必須でごめんなさい、ってカンジです(^^;)。

 

ビデオカメラ用ワイヤレスマイク

 前エントリでちらっと触れた、ワイヤレスマイクユニット[SONY]を購入してみました。

 (前エントリの)コメント欄に書いたんですが、やはり前評通り、本体マイクで録画すると5.1chのMPEG2ファイルができあがるので、PC上での取り扱いでやや問題が起きます。Windows Media Player(=動画眼)の場合、AC3コーデックで一応音は出るのですが、やたら音量が小さいなどの現象が起きています。5.1ch対応の編集ソフトも必要になりますし。

 ユーザテストの記録に5.1chは不要なので、2chで記録したいのですが、DCR-SR100は本体だけでは2ch記録ができません(アナログ出力は2chダウンミックスになりますが)。そこで必要になるのがアクティブインターフェースシューに装着する外部マイクです。

受信機の写真

 で、いくつか選択肢があるんですが、やはり買うならこのハイテク感あふれるBluetoothワイヤレスマイクでしょう(笑)。 もう見るからにサイバーです。まるでSF映画に出てくる電波兵器のようです。型番からして、ECM-HW1[hatena]ですもん。絶対狙ってますって!

 右の写真がレシーバーを取り付けた状態です。電源は本体から供給。スイッチは通常のON/OFFと5.1ch CENTERモードがあります。ONだと内蔵マイクがオフになり、ワイヤレスマイクからの音声のみが2chで記録されます(ただしマイク自体はモノラルのような気がしています)。

 5.1ch CENTERモードの場合、内蔵の4chに加え、ワイヤレスマイクの音声がセンタースピーカー用チャンネルに記録されます。つまり、ホームシアター環境で視聴した場合、セリフ用の真正面のスピーカーからの声に割り当てられるワケです。

送信機の写真

 つづいて左の写真がマイク(送信機)です。このようなネックストラップの他に、クリップやアームバンドも付属しています。スイッチはON/OFFだけです。受信機とのBluetooth接続認証も自動で行われます(数秒)。 電源は単四電池2本。

 内蔵のマイクは無指向性です。この手のマイクは机上で使うと、マウスの音など雑音を広いやすいので、被験者にネックストラップで下げてもらうか、進行役の被験者側の腕にアームバンドでつけるのが良いかも知れません。

 ちなみに受信機側にイヤホン端子があり、ワイヤレスマイクが拾った音をモニタすることができます。最近のビデオカメラ本体はイヤホン端子が省かれてることが多いのでこれは助かりますね。



 で、まだ実戦投入はしていないのですが、テレビの前にマイクを置いて、カメラを持って部屋中ウロウロしたり、戸を閉めてみたりしたんですが、その限りでは音が途切れたりすることはありませんでした。我が家にはIEEE801.11a/b/gの無線LANが稼働していますが、今のところ影響は受けていないようです。電子レンジまでは試してないですが、開発者が30m飛ばすことにこだわった[SONY]というのは伊達ではないようです。

 ユーザテストの場合、音声が途切れるのは致命的だったりもしますが、一方では設定の手軽さもポイントです。品質的に問題が無さそうであれば、強力な評価機材になりそうな気がします。

 来週、某社スタッフの運転教習 兼 最新車種の装備をいじろうぜイベントがあるんですが、例えばバックモニタを試用する際に、車内にこのマイクを設置してドライバの声を拾いつつ、映像は車外から車全体の挙動を撮る、なんてことをしてみようかなと思っています。「私(運転者)はこの辺がギリギリだと思います」なんて発話プロトコルと、実際のバンパーの位置の映像とを同時に録れれば、車両感覚の訓練にはよさそうかなと。

HDDビデオカメラ新調しました(SONY DCR-SR100)

 大嫌いな書類仕事の中でも特に嫌いな確定申告を終わらせた自分への御褒美として、ビデオカメラを買ってあげました(^^)/。

 過去に何度か書いたかも知れませんが、ユーザテストなどのビデオ分析にはシークが速いデジタルメディアが便利です。特に当サイトでは「動画眼」というPC上の動画ファイルを用いる分析支援ツールを作ってる関係上、撮影データを手軽にMPEGなどのPCで扱える動画形式にできることは重要視しています。

 で、従来はVictorのEverio GZ-MC500[do-gugan]を使用していたんですが、いくつか不満がありました。ひとつは4GBのCFメディアを使うため、1セッション毎にデータをPCに吸い出さないといけないこと。もうひとつは外部マイク入力がなかったことです。この機種を買った後に、1.8インチの20~40GBのHDDを内蔵したEverio[do-gugan]が発表され、周りのユーザビリティ屋さんが買ったりもしてましたが、やはりマイク入力は無しで買い換えるには至っていませんでした。

 ユーザテストはそう騒がしい部屋で行うわけではないので、大抵は内蔵マイクでも足りるんですが、時々声が小さい被験者さんがいたり、音響製品など音を出すものを評価する時なんかには、バウンダリマイクやピンマイクが使いたくなるんですよね。

 で、このSONY DCR-SR100[製品サイト]もやはり外部マイクはなくて、発表時にはスルーしていたんですが、たまたま読んだレビュー記事で、アクセサリシューにガンマイクや Bluetoothを使ったワイヤレスマイクユニット[製品サイト] があることを知り、急遽購入に至りました。

 まだ買ったばかりで、実際の業務には投入していませんが、とりあえずのファーストインプレッションをば。

■主な特徴

 前述の通り、ワイヤレスマイクユニットが使え、マイクユニットをここ[製品サイト] の一番下にあるような形で被験者に身につけたりしてもらえば、綺麗に声がとれるのではないかと。 Bluetoothは802.11b/gの無線LANと周波数帯が同じで環境によっては混信の不安はありますが、どうなんでしょうね。通常のガンマイクとどちらを買おうか思案中です。ちなみに本体内蔵マイクは4chで、作成されるMPEG2データはDolbyDigital 5.1ch形式になるようです。ユーザテストで使うには余分なスペックですね。しかもガンマイクをつけない限り2ch記録にはできないようで…

 通常のマイク入力はないので、選択肢は純正のガンマイクかワイヤレスマイクのみになりますが、とりあえずHDD型のビデオカメラでは唯一外付けマイクが使える、というのが、ユーザビリティ業務用としては最大のポイントかと思われます。

 あと、カメラ本体のの操作で、USB経由でつながったPCの内蔵DVDドライブを使って直接DVDメディアにDVD-Video形式の書き出しができる、という点も、ヨサゲです。ユーザテストの記録として残す(あるいは納品する)だけなら手間暇かけて編集などせず、簡単に焼ければ用は足りますしね。年明けに実家の親にEverioを買わせたばかりなんですが、ちょっと早まったなぁと思います(Everioも光学ドライブを直づけできるモデルが出ましたしね)。

 また直接焼くのではなく、とりあえずMPEGファイルをPC側に吸い出すのことも可能で、ちゃんとバックアップ済みのファイルを記憶しており、新規撮影分だけを自動でPCに転送してくれるようです(まだ試してない)。

■ハードウェア全般

 一般的なDVカメラに比べると、あるいは他社のHDDカメラに比べてもやや大ぶりな筐体ですね。業務では三脚での使用が中心でしょうからあまり問題ではないでしょうが、長時間の手持ちだとやや疲れそうな気はします。

 エルゴ的なデザインはさすがSONYというカンジで、右手で持った時の各種操作スイッチの位置が非常にしっくりきます。店頭で手にもってみた瞬間にかなり買う気が強まりました。個人的には久しぶり(というか買うのは初めて)の横型カメラですが、やはりこのスタイルが廃れないのは持ちやすさの点が理由なんでしょうね。

 ただモードスイッチはビデオ->静止画->再生のサイクリック動作で、基本的にビデオカメラで静止画と撮るつもりがないσ(^^)にはやや煩雑ですね。こういうので静止画撮影を兼用する人って本当に多いんでしょうかね?詳しくない人には訴求すると思いますが、ビデオカメラとしては不要なレベルで高画素化することにはり弊害も色々あるんですけどねぇ。この辺りは消費者を啓蒙していきたいところであります。

 形状的に右手でつかむ部分にHDDが入ってそうな雰囲気ですがどうなんでしょうね。だとしたら発熱が気になります。EverioはCFタイプも内蔵HDDタイプも鬼のように熱くなりますからね。初めて使う人に必ず「なんかこれスゴい熱いですけど大丈夫ですかね?」と聞かれrますw。SR100もマニュアルに「高熱になると回路保護のためシャットダウンすることがあります」みたいなことは書いてあるので、それなりに熱くはなるんでしょう。この辺りは追って長時間運用をしてみて報告します。

 もう1点、試用してみて購入に傾いた理由は動作のレスポンスの良さです。電源オンの時間がEverioに比べると圧倒的に速いです。この手のカメラは総じてバッテリの持ちがあまりよろしくないので、AC利用の業務用途はまだしも、普通に外に持ち出して使うには、マメに電源をオフにして節電をすることになるんですが、「あっ」っとシャッターチャンス(って言うんですか?動画の場合)が来たって時にすぐに撮影が開始できるのは有り難いですね。

■GUI

 最近のハンディカムによく見られるタッチパネル式のUIです。秀逸なのは、トップメニューを自分でよく使う項目にカスタマイズできる点ですね。詳細なセットアップの中のフローはやや使いにくいんですが、よく使うものをトップ階層に出しておけば、それほど困ることはないでしょう。ただ、手ぶれ補正や操作音等の単純ON/OFF操作はトップ画面上のボタンをタッチする度にトグル動作で切り替わって欲しかったですね。二値しかないのに、一旦階層を下がらなければいけないのは面倒に思いました。タッチパネルUIのおかげで、本体のハードスイッチ数が非常に少なくなっている点は大きなメリットだと思いますが、従来ON/OFFトグルでできていたような操作の操作ステップ数が増えるようなことはなるべく避けるべきかと。GUIボタンにインジゲータがついていて、トグル動作しような期待をしてしまいがちだけに余計に気になりました。

 あと、更に細かいことを言えば、トップメニューを呼び出すボタンは画面右端にあって、トップメニューでページをめくるボタンは左端なんですよね。続けてタッチするので、同じ側に寄っていたら良かったのにと思います。また基本的にタッチ操作は左手でやるので、右端のボタンは押しづらいんですよね。

 またこれも最近のハンディカムのお家芸ですが、「シンプル」ボタンでメニュー構成を極基本的なものだけに限定して操作を簡単にする機能がついています。同様の機能はSANYOなどのデジカメにもありますが、この機種のシンプルモードは相当にシンプルです。迷い様がないくらい。しかもシンプルボタンですぐに抜けることもできます。画面内の文字表示が大きめになるのも良いですね。

 削除やプロテクトで指定した日付のものをまとめて処理する機能なんてのも気が利いてるなと思いました。「こないだスキーに行った時のだけまとめて消す」なんて使い方ができるわけですね。

■HDVカメラ とどっちが良いか?

 余談ですが、購入時に同じくSONYのHDR-HC3と悩みました。DVテープに1080iのハイビジョン撮影ができる製品ですね。画面を撮ったりするのに撮影解像度が高いのは良いのですが、再生環境が限られるため、σ(^^)のように受託でテストして納品するような使い方だとあまりメリットが活かせないかなと。インハウスで利用するのであれば候補に入れても良いかも知れません。

 HC3も外部マイク端子がないですが、上記のシューで2種類の外部マイクを利用することは可能です。

 また、HC3でなにより感激したのは、テープの出し入れが上からできるため、三脚にとりつけたままテープ交換できる点ですね。σ(^^)がユーザテスト用カメラとしては必須だと思っている要件なんですが、久しぶりに満たした製品が登場して嬉しい限りです。

 HDDでかつHi-Visionな機種が登場すればベストなんですけどね。個人的にはテレビで観る必要性を感じないので、1080iよりは720p希望です。ようするにXacti DMX-HD1のHDD版ですね。PCで観られれば良いし、保存サイズも小さいにこしたことはないので、MPEG4歓迎です。今年中にどっかから出ませんかねぇ…

■追伸

  σ(^^)はこういう機材をいじるのが大好きなので、「テストに有効だ!」というエクスキューズが成り立つとすぐに買ってしまうクチです。しかしペースがペースなのであまり元が取れている気がしません(^^;)。今後は、機材のみの貸し出しサービスも提供を考えていきたいと思っていますので、社内でテストを実施してみたいけれど、機材がなくて、という方はお気軽に御相談下さいませ。カメラはもちろん、エアボード(無線でとばせるモニタ)やストリーミングサーバーなどウチの倉庫には新品同様で眠っている機材がいっぱい(笑)。

ATOK2006がイイカンジ

ATOK 2006 for Windows あなたの日本語入力環境がもっと快適になる。|新機能ダイジェスト
 σ(^^)はここ数年、かな漢字変換はATOKを愛用しています。導入時の理由は、オンラインサービスを使ってマシン間のユーザ辞書同期ができるからです。σ(^^)のように数台のマシンが使い分ける環境だと、単語登録をマシン毎にするのはバカらしく、この機能が発表された瞬間にATOKに乗り換えました。Mac版とも同期できるし重宝しています。
 そして先日最新版のATOK2006がリリース。早速導入してみました。大手ベンダーなのにダウンロード購入できるのも嬉しいですよね。PCソフトの無駄にデカい箱にはウンザリ。
 一番の注目は、上記リンクを辿って一番上に出てくる機能です(アニメーションデモ有)。さきほどブログを書いていて、「舵角」という言葉は変換できませんでした。で、バックスペースで「かく」を消して、「だ」で変換。その後、「かくど」と打って変換、「度」を削る、という作業をしました。ATOK2006はこの作業を監視していて、
「だかく」で【舵角】を変換できるようにしますか?
とポップアップが表示されます。そこでShift+Enterを打てばユーザ辞書登録完了(無視して続きをタイプすることも可能。これはかなり気が利いていますね。
 たいていの人はIMEなんて標準のものしか使わないし、もしたまたま買ったとしても、毎年アップデートするなんて人も、本業が物書きって人でもなければ稀でしょう。そういう意味で、この手のソフトはOfficeと同じくらい、魅力あるバージョンアップを提供するのに必死なワケですが、今回のコレはかなりお気に入りです。出てくる度にちょっぴり嬉しくなりますね(^^)/。「こいつめ、またひとつ、オレ好みに育ったな」みたいなw。
 ATOK2007に向けての希望としては、特定アプリの特定入力フィールドを識別して入力モードを変える機能とか。具体的に言えば、ブラウザのアドレス欄やメーラーの宛先欄では英字モードになるとかってことですね。本来、アプリケーション側で、各入力欄のデフォルトのIME状態を指定することは可能なんですが、海外産のソフトだとあんま気にされてなかったりすることも多いです。それに、日本語ドメイン名やアドレス帳に日本語で登録してある人などもいると思うと、アプリ側で完全に日本語入力を排除するワケにもいかないでしょう。ATOKにはhttp://など特定のキーワードをうつと自動的に英語モードになる機能も備わっていますが、最近はそんなのいちいち打たないし、www.で始まらないホスト名だってたくさんあります。メールアドレスなんてどうしようもないですね。なんで、あるアプリのある入力欄にキャレットがあることを関知したら、IMEの側で制御をしてくれるといいなぁ、と。IME側で検知することって技術的には可能なんでしょうかね?是非ご検討を。>JustSystem殿

透明窓付きHDD

ヘッドの動きが見える透明窓付きHDD「WD Raptor X」発売
 いよいよ、店頭に並んだみたいですね。>WDの透明窓付きHDD
 昔、メルコ(現BUFFALO)が限定で出した時にむちゃくちゃ欲しかったんですよね。
 HDDってちゃんと動いていないと不安なデバイスの代表格だと思うんですが、こういう風に覗き窓がついていると、単なるファッション的な意味だけでなく、アンビエント的な情報提示にもなるんじゃないですかね(異常時のプッシュ性は弱いですけど)。
 うーん、欲しい。でも使うならサーバー用なんだろうけど、ウチのサーバー機はSATAじゃないしなぁ…

『古田さん、それって使いやすいですか?』第八回掲載

"使いやすさ"への取り組み / 古田さん、それって使いやすいですか? 第8回 | Ricoh Japan
 毎度毎度の連載が掲載されました。
 今回はコンセプト的には割と気に入っています。このサイトをご覧になってるような方には単なる用語解説ですが、今までまったくユーザビリティに意識が無かった人には、こういった用語が使いやすさ/にくさを表現する協力な“道具”になると思います。そういう意図で、一般向けにユーザビリティ用語をかみ砕いて、プロっぽい用例までつけてみました(笑)。こういう用語を一般の方がしたり顔で使ってくれるようになれば嬉しいですね。
 ちなみに同じようなコンセプトで、当サイトには「ユーザビリティ・パターン」というコーナーを作っています。よろしければ併せてご笑覧下さいませ。

W-ZERO3ならP.O.R.が作れそう

窓の杜 – 【NEWS】電波強度と現在地の住所をリアルタイムに確認できる「W-ZERO3 Monitor」
 こういうソフトが作れるってことは、.NET環境からモデムをたたいてATコマンドで基地局情報が取れるということですね。それが知りたかった。おまけに緯度経度を直接取得できるATコマンドもあるらしい。しかもこのコマンド発行だけなら無料なので、(電池の持ちを別にすれば)定期的に叩いてもOK。
 これはP.O.R.向けですねぇ。にわかにW-ZERO3買う気が高まってきましたよ。しかも今日は、VisualStudio 2005の発売日。Windows Mobileのアプリ開発ができる最低ラインのStandard Editonが、アップグレード[Amazon.co.jp]なら\19,200で買えますな。
 うーむ、今日、車検代が予定より15万もオーバーしそうだという連絡がなければ速攻で手を出してたかも。とりあえず、今月はサーバー移行と確定申告に邁進。諸々の結果次第かな。

夢見る脳

 今日、たまたま見た夢から自分の精神状態を云々している友達のmixi日記を見て、ふと大学生の頃に読んだ本を思い出しました。人は夢をどうして見るのかについて最新の(といってももう1992年出版)理論を展開している本で、フロイトの精神分析的な理論をバッサリ否定しています。「フロイトのせいで、夢の科学は100年は遅れ、いまなお大いなる悪影響の下にある」みたいなことを書いてたのが印象的でした。

 (当時読んだ記憶を元に書くと確か、)この本の主張によると、細胞が寝ている間に生体電気的なノイズを発していて、それを外来の感覚刺激と区別できない脳が意味のある情報として解釈しようとした結果が夢である、ということだったと思います。つまり、本来はランダムパターンでしかない電位信号を、例えば視神経方面から来たらそれを視覚刺激だと思って解釈してしまうということですね。当然本来は整合が取れない入力なんですが、視覚、聴覚、触覚、更には思考にいたるまで、通常認知と同様に記憶などを活用してトップダウン的に補完を行い、一応筋の通った“体験”に仕立ててしまうんだからスゴいですよね。夢が矛盾してたり非現実的だったりするのは、そもそもが一貫した意味のある入力を元にしてないから当然なんですね。

the_cat.png

 右の図を見てください。これは人間の知覚が脳のトップダウン的なバイアスを受けて歪むことを示している有名な図版です。「THE CAT」と書いてありますよね?でも実は、二文字目と五文字目は脳への知覚刺激としては同じ入力のはずなんです。しかし、前後の文字と単語に関する記憶が知覚を“歪めて”しまうために、認知結果が異なってしまうんですね。恐らく上で言っている夢の解釈も、これのすごく高度で複雑な処理が行われて、なんとか意味のあるものに仕上がる、というワケです。

 当時認知の状況依存的な性質についての知識があったかどうか定かではないですが、今、認知の知識を多少なりとも得た状態で考えると、逆に昼間起きているうちに行っている認知活動だって、本質的にはこれくらい「でっちあげ」に近いバイアスを受けていたって不思議ではないということに気付きます。もちろん現実世界からの刺激はずっと系統立っているし、そもそもそれと一貫した刺激を長年受けることで構築してきたデータベースを使って解釈を試みるわけですから、基本的にはそうヒドい矛盾が起きたりとかはしないんですけどね。でも言ってしまえば、人の“現実”感なんてのもその程度のもの(過去の記憶と矛盾しない)でしかないのかも、と思ったり。

 今、この本が研究の最先端でどういう位置づけにあるのかは知りませんが、これを読んだ時、なんだかスゴく興奮しました。もともとカウンセラー志望で心理学科を選んだものの、勉強してみて「なんか違うな」と思い、3年で知覚、記憶などを扱う基礎心理学系のゼミを選んだ頃だったのも重なったんでしょう。もともと既存の概念を根底からひっくり返すような発言や思考が大好きですし(^^;)。一時は真面目に卒論で夢について取り組みたいと思ってました。実験が大変だから無理と教官に止められましたがw…

『古田さん、それって使いやすいですか?』第七回掲載

"使いやすさ"への取り組み / 古田さん、それって使いやすいですか? 第7回 | Ricoh Japan
 毎度おなじみ、リコーさんでの連載、第七回が公開されました。今回は具体的な商品としてデジカメを例に、使いやすさをチェックするツボを探ってみました。あくまで入門用なので、普通にデジカメを使いこなしている方にはちょっと退屈な内容かも知れませんが、「ふーん、今度買う時は気にしてみよう」と思っていただければ幸いです。