Photocasting

 ただいま、サンフランシスコではMacworldExpoの基調講演中。恒例のライブストリーミングはやってナサゲなので、Engadgetの速報ブログ記事をリロードしまくっています。

 さて、2:50JST現在、目新しい言葉はPhotocastingですかね。なんのことはない、RSSでオンラインアルバムの更新を通知するく仕組みです。でもJobsが例に出してる利用シーンは、「おじいちゃんのマシンのスクリーンセーバーに、常に孫の最新の写真」みたいなもの。これはスゴい。技術的にはなにもスゴくないけど、ユーザ・エクスペリエンス的には画期的だと思います。この機能に特化したフォトスタンドとか出れば面白いと思います。折しも来月妹に子供が生まれ、旦那の実家の両親(PCリテラシー無し)にビデオや写真をどう送ればいいか相談されたりもしたんですが、そんな製品があればうってつけですね。

 やっぱAppleはエクスペリエンス・デザインがウマいなぁ。ちくちょう…

 

 と、感心してたら、ちょうどEngadgetの日本語記事で、こんなのが出てました。

『古田さん、それって使いやすいですか?』第六回掲載

"使いやすさ"への取り組み / 古田さん、それって使いやすいですか? 第6回 | ricoh JAPAN
 報告が遅れましたがリコーさんへの記事連載、6回目が掲載されました。
 今回は練習問題がなくなっちゃいました。楽しみにしてる人がいたらごめんなさい。
 さて、次回からいよいよ個別商品別のシナリオについて触れてみようと思ってるんですが、カテゴリは何にしようかなぁ。デジカメ?プリンタ?

立体物がリンクになる技術

フィギュアをカメラ付き携帯で撮影するとサイトにアクセス、NTTが実験
 これ面白いですね。フィギュアなどの立体物をケータイのカメラで撮影して特徴情報をサーバーに投げることで、一意のリンクにリダイレクトする技術だそうです。
 ってことは、例えば渋谷のモヤイ像を撮って送れば渋谷駅前の地図が返ってくる、なんて使い方もできるワケで、なんだか有名なランドマークへのリンク権争奪戦勃発の予感。
 人の顔撮って人物認証なんてSFまがいなこともできそうでサイバーだ(さすがNTTサイバースペース研)。国民の顔をコレでDB化なんてことになったら恐いぞ。まぁ、サングラスとか帽子とかに弱いんだろうけど。

ネットデイに参加してきました

 今日は横浜市内の小学校で実施されたネットデイに参加してきました。

 ネットデイとは教室にインターネットを引き込むボランティア活動のことです。教室のPC普及率が全国最低の横浜市は、小学校へのインターネット導入に保護者や地域のボランティアをベースにした導入計画を採用していて、それをサポートするNPO「NPY(ネットデイ・プロジェクトよこはま)」という団体もあります。σ(^^)が元いた研究室は最近では教育系の研究が盛んで、認知科学的アプローチやコンピューターを活用した教育実践の話には少なからず興味もあるし、推進派だったんですが、横浜市の現状を知り、「なにはともあれインフラ整備しないことには、先生や後輩達の実践研究も現場で活かしようがないじゃんっ!」ってことに。元々知人宅のインターネット導入支援やPC設定代行などが趣味とも言えるほど好きだし、スキルを役立てられるかとも思って、早速NPYに連絡を取り、とりあえず体験として今日の某小学校のネットデイへ参加させていただきました。

 元々ネットデイはアメリカ(シリコンバレーだっけ?)でお古のPCを教室に寄付して学校教育に活用してもらおう的な活動だったと記憶しているので、PCを持ち込んで設定までする、というイメージで参加してみたんですが、これが大違い。もちろんアフターネットデイと呼ばれるそういうフェーズもあるんですが、今日はその手前、教室の壁にローゼットを組み付けるまでの配線工事。体育館の床下とか校舎のフロア間の配線は別の日に済んでいて、今日の部分は比較的簡単なところではありましたが、なんと結局PCには一度も触らず、電動ドライバやケーブルキャッチャーばかり手にしていました(^^;)。小学校の校舎なんてフリーアクセスなワケもなく、天井あけてカテ5eケーブル通して成端してテスターかけてハブにつなぐ、って工程です。天井の石膏ボードを扱う時に粉塵をずいぶんかぶってしまったので、次の機会では防塵ゴーグルを持ってこうかと。イーサケーブルの成端なんて何年ぶりだろ。配線の順番なんてすっかり忘れてました。白オレンジ、オレンジ、白緑、青、白青、緑、白茶、茶だったか。うん、忘れないようにしておこう。

 面白かったのは、児童も一緒に参加ってことです。この辺りは学校によってスタンスはまちまちのようですが、今日参加したところでは保護者だけでなく児童自身も積極的にヘルメットかぶって脚立登ってって状態でした。お昼は校長先生や保護者の方が振る舞ってくれたり、ちょっとしたお祭り気分。横浜市があえてこういう形で学校のIT化を進めようとする理由が、単なるコストの問題だけではないんだなって感じですね。

 一緒にいった同研究室出身の後輩しんご君とも話してたんですが、インフラはあくまでインフラ。あとはどういう実践でそれを役立てていくかがその後のより重要な問題なわけです。普段使えない道具を扱えたりする配線作業も楽しいですが、実際の活用方法の提案などのフェーズでもお手伝いできればいいなと思います。

 早起きがとにかく苦手なσ(^^)ですが、当面横浜市では毎週のように市内のどこかの小学校でネットデイ、という状況が続くようなので、また予定が合い次第お手伝いに行きたいと思います。NPOの正会員にもなったことですし。一緒にいってみたい、という人があればお声をおかけ下さいませ。

 

P.S.

 児童の移った写真のネット掲載は色々と問題なので作業風景の写真は無しです。あしからず。

 

『古田さん、それって使いやすいですか?』第四回掲載

“使いやすさ”への取り組み / 古田さん、それって使いやすいですか? 第4回 | ricoh JAPAN

 報告が遅れましたが、株式会社リコーさんのサイトで書かせていただいているコラムの第4回が掲載されました。

 今回は、以前ヒューマン・インターフェイス学会(当時は部会)の大会HISで発表した「道具眼モード」という2つの評価視点について触れてみました。

 この話も、その後放置気味でもったいないとは思ってるんですけどね。当時の予稿集のコピーやポスター発表のポスターは使いやすさ研究所のこちら(7番目)からPDFなどでダウンロードできますので、ご興味をお持ちになった方はどうぞ。是非色々な方と議論をさせていただけたらと思います。

 とか言っているうちに第5回分の原稿締め切りが近づいてたり。うぅ、次どうしよ…

省電力周りがかなり改善されそうなWindows Vista

これでゆっくりスリープできる?–Windows Vistaの電源管理対策 [CNET Japan]
 この記事を見ると、Windows Vista(XPの次のバージョン)では省電力周り、というか「電源を切る」というユーザ・エクスペリエンスが随分向上しそうで楽しみですね。
 今まで、

  • スタンバイ…Suspend。メモリ上にデータを保持。すぐ起きるが、電気を消費している。Macはこっちのみ
  • 休止状態…Hibernation。HDD上にデータを保持。完全に電源が切れるが復帰もちょっと待たされる

という2つのスリープ状態があったのですが、「ようわからんのでそのまま(起動しっぱなし)」って人が多かったらしく、単純化することで環境問題にも寄与しようってなことみたいです。
 記事によるとデスクトップ向けにはハイブリッドなモードが提供されるらしく、HDDに待避をしつつスタンバイ状態を保持。つまりすぐに起きられる浅い眠りをしつつ、もし停電とかでメモリ上のデータがトンでもHDDから復帰可能ってワケです。これは素晴らしい。言われてみると、今までなかったのが不思議なくらいですね。 
 アプリケーションがスリープに入るのを拒否できなくなるってのも重要だと思いますね。今までは、ノートPCの液晶をバタンと閉じてカバンに放り込んでしまうと、何かの調子でスリープに入るのを拒否するアプリがいて電源入ったままになってしまったりしてました。だから完全に電源が落ちるのを見守るまでカバンにしまえなかったんですが、原則それが無くなるのだとすればとても良いことだと思います。
 Office12の目的指向UI [PC Watch]にしてもそうですが、Microsoftはユーザビリティに本当に莫大なリソースを費やしている企業だと思います。(使いやすさに関して)「MSはダメで、Macは素晴らしい」と言われていた時代が懐かしいですね。今や完全に逆転してる気がします(もちろん、Microsoft製品にもまだ改善の余地はありますし、Appleも時折独創的なUXを創出している点は見逃せませんが)。
 成果が世の中の役に立つスケールを考えても、ユーザビリティ屋が仕事をする場所として、今もっともエキサイティングな会社なのは間違いないですね。羨ましい。

これぞSNS!? mixiGraph

mixiGraph [公式サイト]

 σ(^^)は比較的mixiをゴリゴリ愛用しています。人的ネットワークを外化するというSNSのコンセプトに興味を持ち、日本語化されたSNSがなかった時代からいくつかのシステムのアカウントを取ったりして試用していました。まぁ、mixiは日本ではデ・ファクトだから使っているという感じですね。

 ただ本来のSNSとしては大きな不満点があって、

  • “友達の友達は友達”的なつながりを発見するのを支援していない
  • 所属コミュニティが似通っている同志を発見するのを支援していない

といったあたりがないと、やっぱり醍醐味に欠けると思うわけです。

 で、なんか良い外部ツールがないか探していて、mixiGraphというツールを見つけました。

mixi Graph 画面写真

 写真の通り、マイミク(直接の知人であるつながり)を辿って可視化してくれるツールです。Windows版とMacOSX版があります。これはなかなか面白いです。いじってたら「仕事の知り合いと高校の同級生に共通の知人がいる!」なんてことがわかったりしました。可視化のアルゴリズムもなかなかのもので、ある人物のアイコンをドラッグすると、そこにつながったマイミクが納豆の糸に引かれるようにぬちゃーっと(笑)移動していきます。

 惜しむらくは、自分で各人物をダブルクリックしないとその先が探索されないので、ある程度あたりをつけて自分でネットワークを展開していかなければならない点ですね。まぁ、これは完全自動でやるとなればデータ量が指数関数的に増大することになるので、アプリもサーバーもとんでもない負荷になることでしょう。実際、mixi自身がこういった機能を実装できないでいるのはそういう技術的な制約なんでしょうね。

 あとは、mixiComComのように、所属コミュニティの重複っぷりを調査してくれるような機能が追加されれば、「友達の友達にすごく趣味が合いそうな人がいるから紹介してもらおう」みたいなことができたりするんでしょうね。

 mixiの有料サービスには今のところ必要性を感じていませんが、投資の意味で一銭を投じてみようかなと思いました。

EOS Capture、イイ!

EOS Capture 画面写真

 EOS Kiss Digital Nに付属のEOS Captureというツールを使ってみました。これはカメラをUSBケーブルでPCに接続して、遠隔シャッター操作をしたりするユーティリティです。撮影した画像はカメラの内蔵メモリではなく、直接PCのHDD上に保存され、Canon製写真管理ソフトDigital Photo Professionalですぐに展開表示されます。デジカメに外付けの巨大なストレージとモニタを増設したカンジです。

 利点としては、

  • PCの大きな画面で確認ができるので、カメラ内蔵の小さな液晶画面では気付かないようなブレやピンぼけもしっかりチェックできる
  • 遠隔シャッターを使えば本体のシャッターボタンを押した揺れでブレてしまう失敗もない(普通はリモコンやセルフタイマーを使う)。
  • 現在の設定モードが右の写真のように見やすく表示されるので、本体の液晶やファインダ内の表示で確認する必要がない。

 室内でブツ撮りする時にはすごく便利です。レポート作成用にケータイの画面写真をバシバシ撮りまくる時にも使えそう。


 最近までこのツールの存在しら知らなかったんですが、意外な付加価値ですね。Windows版だけでなくMacOSX版まで提供しているところがエラい。次回以降のカメラ選びでは重要な要件になりそうです。他社がどうなのか調べてみたところ、コニカミノルタは一部機種用にフリー。ペンタックスもフリー(Win/Mac)。ニコンは別売りのようですが有料だけあってかなり多機能っぽいです。

MS、HUDでゴーストカーを映すナビ?

Engadget Japanese
 お、これは面白いですね。HUDで先導ゴーストカーを映して案内するナビだそうです。Microsoftが特許申請してるんだとか。
 ちゃんと精度が出れば直感的でヨサゲですね。σ(^^)は右と左を言葉で聞くとすぐ逆に解釈してしまうクセがあるので、ゴーストカーのウインカーが光ったりする方が間違えないかも。