P.O.RのSymbian向け実装発見!

Geominder – Unleash the power of location-based reminders
 σ(^^)が修士論文で研究していた位置情報に基づいたリマインダー(秋葉原に行ったらCD-Rを買いあさる、みたいなのを想起支援する仕掛け)ですが、なんと海外のケータイ(SymbianOS)向けの実装を発見しました。携帯電話の基地局(セル)IDを元にするらしく、GPSなどのデバイスは不要。
 早速使ってみようと思ったんですが、残念ながらS60のVersion2用でこないだ買ったE61(同Version3搭載機)では動きません。速攻でサポートにリリース予定がないかメールしてみました。

使いやすさ日記をリニューアルしました

 ようやく使いやすさ研究所の使いやすさ日記コーナーをリニューアルしました。

 今回からMovableTypeによるブログ形式になったので、トラックバックの動作試験も兼ねて紹介しておきます。

 最近では、σ(^^)が記事を書くことはほとんどなくて、ユーアイズの多くのスタッフが持ち回りで書くような形式になっています。ネタのバラエティも広がってきていると思います。是非ご笑覧下さいませ。

 

『古田さん、それって使いやすいですか?』第十八回掲載

"使いやすさ"への取り組み / 古田さん、それって使いやすいですか? 第18回 | Ricoh Japan
 そういえばこちらもご紹介するのを忘れていました。第18回、無事掲載されました。
 「誰にでも使いやすい、なんて無理」という話をすると時々聞かれる「じゃぁユニバーサルデザインの話ってなんなの?」というツッコミに対して、自分なりに所見を書いてみました。σ(^^)はユニバーサルデザインについては専門家ではないですし、議論が割れるところでもあると思います。ご意見などありましたらお気軽にお寄せ下さい。

CD/DVDの破棄

 年末の大掃除に向けてネタのひとつをば。

 ユーザテストの記録映像をDVD-Rで残すことは多いと思いますが、その処分はどうしてますでしょう?そのまま捨ててしまうのはさすがにマズいですが、手で割るのを割と力が要りますし、金属片やプラスチック片が飛び散って大変です。かといって何万円もする本格的なメディア・シュレッダーを購入するのもなぁ、と思ったりします。

 先日DVD-Rを処分する時にちょっとリサーチしてみましたのでまとめてみます。

■もっとも安価な方法

 こちらで紹介されている方法が簡単でヨサゲです。CD/DVDは記録面にレーザーを照射することで情報を書き込みますが、実際にはレーベル面からの方が記録部分には近い(記録面から見ると透明な保護層が分厚いだけ)ので、レーベル面を破壊するところがポイントですね。

 枚数が多いとちょっと手間ですが、プロジェクト単位(数枚?十数枚)の破棄ならこれで充分かも知れません。破壊レベルもかなり高いです。 ガムテを使うあたりはゴミ分別的には無駄が多い気はします。

 あとは、電子レンジで“焼く”と激しく火花が散ってヒビだらけになるという話ですが、なんだかレンジに悪そうなので試してません(^^;)。

■記録面にキズをつける系

 ELECOM ディスクデータクラッシャーSCR-CD001 は記録面にキズをつけることで読み込みを不可能にするという商品のようです。お値段\3,150とお手頃ですが、研磨機で記録面を磨いてやれば読めちゃうんじゃないの?という不安はありますね。まぁ、よほど重要なデータが入ってそうなディスクでない限り、キズをみて諦めるんでしょうけど。ただ、USBから電源を取る、というのがやや面倒ですね。乾電池式の方が手軽だったかも知れません。

 マクセルのCD-Poit(CDポイッと)はディスクの最内周部にTOC情報(ディスク全体のデータの管理情報)が記録されているのに着目し、その部分だけにキズをつけることに特化したお手軽な製品です。今回紹介する中ではもっとも手早く実施でき、かつ普段場所もとらないという長所がありそうです。実売価格も下のシュレッダーと同じか少し安い程度みたいです。こちらも破壊レベルとしては低めですが、現状あまり問題ではないかも知れません。ただ将来、「TOC情報が壊れていてもピットレベルでデータを取り出せます」みたいなデータ救出ツールが登場したら、なんて一抹の不安はあります。

■PLEX ERASER(ソフト版)

 先日CD/DVDドライブで有名なPLEXTOR社から、PLEX ERASERなる光学メディアのデータ破壊装置が発売されました。 記録用のレーザーでデータを上書きすることでデータを読めなくする仕組みのようです。ディスクを挿入すると自動的にデータ破壊が始まるので、通常の外付けドライブと間違えないようにトレイがオレンジ色してるのもユーザビリティ屋的には感心してみたり。ガジェット好きなσ(^^)としては最もそそるソリューションですが、お値段\25,000ほどするので、ちょっとなぁ、と。

 と思いつつ情報を精査していると、どうやら元々はPLEXSTOR製のドライブに添付のソフトで実現していた機能とのこと。あれ?ウチのマシンにも1台PLEXTORのDVDドライブあるぞ、と思い調べるとなんと対応していました!ちょっとわかりづらいですが、添付ユーティリティのPlexTools Professionalの中にあります。ちょっと完成度がイマイチで、処理中でも「開始」ボタンが押せるようになっていて、うっかり押すとハングアップしたり(^^;)。処理時間はクイックで数秒、フルで3分半程度でした。おそらくクイックはTOCのみを破壊してるのでしょう。DVD-Video形式で焼いたDVD-Rをクイック処理した後でプレーヤーにかけてみましたが、ちゃんと読めなくなっていました。ちょっと得した気分です。ここ1年位の同社製DVD-Rドライブをお使いの方は対応しているか調べてみてはいかがでしょう。

 ただ、こういった手法は外見的には破壊したことが見てとれないので、例えば半透明ゴミ袋で見えてると漁られそうで気分的には不安が残りますね。「データ破壊済み」みたいなスタンプ作ってレーベル面に押しときたい気分です。

■CD/DVD対応ハンドシュレッダー

 意外にもハンドシュレッダーでも光学メディアに対応したものがありました。例えばサンワサプライのPSD-16はAmazonで\2,361と値段もお手頃です。クロスカット(より安全な縦横のカット)と書いてありますが、CD/DVDやクレジットカードはストレートのみのようです(製品ページに破砕写真有り)。クレジットカードやキャッシュカードのような磁気ストライプだとクロスの方が安心な気もしますが、光学メディアならストレートでもあまり問題はない気はしますね。

 割と力がいりそうなイメージがあるんですが、実際にはどうなんでしょう?ちょっと試してみたいですね。 見かけたら買ってしまうかも知れません。


Captcha認証の是非

 ご無沙汰しております。

 ここんとこリコーさんとこの連載の掲載のお知らせくらいしか更新がなくて恐縮です。

 あ、16回目も無事掲載された様です。

 “使いやすさ”への取り組み / 古田さん、それって使いやすいですか? 第16回 | Ricoh Japan

 さて、ロクにエントリはない一方で、スパムコメントの多さには辟易しています。本ブログで利用しているMovableTypeも色々対策がなされており、TypeKeyというID無しの場合はコメントの即時掲載がされない仕組みになっていますが、このID無しでスパム投稿スクリプトによるコメントが多く、時々スパム以外のコメントも見落としてしまうという失礼をおかしてしまっています。

 で、ふと思ったのは、最近流行のCaptcha認証(ぐにゃっと変形した文字を読み取って記入させることで、スクリプトではなく人間が操作していることを証明する技術)が利用できないかな、ということ。探してみるとやっぱり、MovableTypeで利用できるプラグインを見つけました。厳密にはMovableTypeのプラグインというよりAuthen::CaptchaというPerlモジュール(やっぱりあるんですねぇ)を利用した簡単なハックみたいですね。

 さて、このCaptcha認証。初めて知った時には非常に感心したものですが、1つだけ欠点があります。それは視覚障害者の方が音声読み上げブラウザなどで閲覧する際にバリアになってしまうという点です。随分前にCNETでも取り上げられています。曲がりなりにもユーザビリティ屋のサイトで使ってもいいのかなぁ、と(^^;)。あと、当サーバーでホストしている他のブログも一律にこのプラグインが機能してしまうことになるので、σ(^^)の一存でも決められません(意見下さい。>利用者の方)。従来のTypeKey認証とは併用可能のようです。つまり、TypeKey認証を通った後はCaptcha認証は不要になります。

 TypeKey認証ってやっぱり敷居が高いんですよね。MovableTypeやその派生ブログシステムを利用している人には馴染みがあるでしょうけど、それ以外の通りすがりの人がコメントしようとした時なんかにはそこで「めんどくさそうだからいいや」ってことになっちゃうでしょうね。現実問題、ウチのサイトを視覚障害者の方がご覧になっていて、なおかつコメントしてくださる可能性は低そうなのと、その場合は従来通りTypeKey認証という手段が選択可能、ってことでアリかなぁ、とも。

 うーむ。

 Captcha認証以外にもスパムコメントを受けにくくするテクニックはいくつかあるんですよね。hiddenでパラメーターを埋めるとか、半角英数字だけのコメントは受け付けないとか、CGIのパスを変えるとか。ただこれらはMovableType本体に手を加える必要があるので、バージョンアップの度に同じ手間がかかったりしてメンテナンスが大変なんですよね。

 うーむ。

mixiの機能要望サービス

 皆さんはmixiを利用されていますか?今朝方は500万人突破が報じられましたね。女性比率がわずかに大きいというのも珍しいですね。

 さて、そんなmixiの中で面白いサービスが立ち上がりました。表題の「機能要望サービス」です。ユーザがmixiに対して、「こんな機能が欲しい」という要望を出し、他のユーザが「良い(ほしい)/悪い(いらない)」をコメント付で投票できる仕組みです。

 開設から三日目ですが、既に2,000件に迫る要望が挙げられているようです(内容的には重複も目立つ)。今までも、一部のオンラインソフトウェアなどで配布サイトに掲示板を設けて要望やバグレポートを受け付ける試みをしていたところはありましたが、ここまで大規模なものはなかったんじゃないでしょうか。研究対象としても美味しそうなだけでなく、単純に、一般ユーザでもこうして受け入れ口を用意してあげればこんな良い意見を発することができるんだ、ってことが嬉しいですね。

 今後運営側がこの膨大な要望をどう捌いていくかが見物ですが、他の企業が取り入れたくなるような良い成功事例が残せると良いですね。

(ちなみに利用方法ですが、(少なくとも今日現在では)自身のトップ画面の右サイドバーの一番下に「あなたの機能要望をお待ちしています」というテキストリンクがあります。)

 

NielsenのAlertbox書籍版発売になりました

人机交互論: ニールセンのAlertbox

 タルさんのブログ経由。

 U-Siteで連載していたNielsenのコラムAlertboxが書籍化されて発売されました。タルさんの書いてらっしゃる通り、内容はWebで読めるものですが、やはり紙の本になってると読みやすさが違います。内容も細切れなので電車などのちょっとした時間に読むのにも切りがつきやすくて良いかと。

 よく一緒に仕事をする奥泉直子さんも翻訳に携わっているので、売れるといいなと(^^)/。是非買ってあげて下さい。

#そんでもってどうせ買うなら是非こちらのアフェリエイトリンクから(笑)→

『古田さん、それって使いやすいですか?』第十三回掲載

"使いやすさ"への取り組み / 古田さん、それって使いやすいですか? 第13回 | Ricoh Japan
 恒例のが掲載されました。今回はちゃんと写真がありますよ(^^;)。普段あんまりユーザビリティなんて気にしない、って方を巻き込む、という本来のテーマに立ち返って、日用品を題材にとりあげ、「そういわれてみれば、道具の使いやすさって普段からやってることなのね」と身近に感じてもらうことを狙ってみました。

今年もHQLでセミナーやります

人間の構造と特性の理解と製品展開(東京)|講座「人間生活工学」|教育|人間生活工学研究センター(HQL)
 今年もHQL(人間生活工学研究センター)でセミナー講師をさせていただくことになりました。まだ若干名空きがあるようなので、ご興味、ご関心をお持ちの方は是非いらして下さい。
 認知科学や心理学の知見から、ものづくりの参考になりそうなものをピックアップしてご紹介し、ちょっとしたグループ演習作業をしていただく予定です。
 内容は昨年とほぼ同じになりそうなので、去年ご参加いただいてる方はちょっともったいないかも知れません。それ以外、特に工学がご専門の方など、今までソフトサイエンス(人間など定量化が難しい対象をテーマにした“ユルい”科学)にご縁が無かった方などにはちょっと風変わりで目新しいお話になるかも知れません。