“一番それっぽいの”ではなく、“それっぽい一番目の”

 株式会社イードさんのユーザビリティ・ポータルU-Siteで日本語訳が連載されてるJacob Nielsenの「AlertBox」、奥泉さんが翻訳スタッフに加わってペースがあがったのか、一気に3件も掲載されていますね。

 その中の一本、「デフォルトの力」に興味をひかれました。サーチエンジンの検索結果リストのうち、一番上をクリックする人の割合を調査した実験を紹介しています。もちろん一番上を選ぶ人が最多なんですが、この実験では裏で意図的に結果表示に手を入れていて、1番と2番が入れ替わって表示されるようにしてみたりしています。そうすると1番上をクリックする人は少し減るんだそうです(42%->34%)。概要などの内容を吟味している人がそれだけはいるよ、ということですかね。

 後半は、フォームの選択肢には最も選択される可能性が高いものをデフォルトで選択させとくべし、って主張です。通販サイトの住所記入フォームあたりなら確かにそうでしょうね。ただ、アンケートなどフォームの内容によってはちょっと危ない気はします。

 先日こんなことがありました。会社の同僚であり、一緒に道具眼活動もしているNA○KAさんと食事に行き、食後にアンケートの記入を依頼されました。で、「本日は誰と来ましたか?」みたいな設問があって、確か左から

 □会社の人  □友だち  □家族  □カップル  □(あと忘れた)

とかって順の選択肢になってました。なんの気なしに最初の「会社の人」にチェックして記入を続けていたら、彼女が「ねぇ、どれにした?」と覗き込んで来ました。そこでハタと「あ、なんか“会社の人”じゃ冷たいかな」と焦ってみたり。

 でもこういうことって常にあると思います。つまり、ユーザは与えられた選択肢をすべて吟味/比較した上で最適解を選ぶ、なんて方略は取らないってことです。以前のコラムでもユーザはそれほど誠意をもってアンケートには答えないだろうという議論を取り上げましたが、これはアンケートに限らず例えばUIメニューの項目選択などの文脈でも言えます。例えばあるアプリケーションの「ファイル」メニューの中に「保存…」と「エクスポート…」なんて項目が少し離れて存在したとします。やや特殊な形式で保存したいと思った時に、「そういう特別な形式は“エクスポート(輸出)”の方が近そうだね」って思う人はほんの一握り。大抵の人はメニュー項目を上から眺めていき、一番最初に出会った、一定値を超える“それっぽさ”を持った項目「保存…」を選びます。その後にあるもっとそれっぽい項目には気付きすらしないことが多いです。こういうのって、両方比較してちょっと考えれば論理的に正解が選べるってことが多いんですよね。でもSteve Krug曰く「ユーザの視界は猛スピードでハイウェイを疾走しながら看板を眺めるようにUIを見る」のであって、比較吟味なんて悠長なことはしてくれません。

 これはユーザテストをしていて本当によく遭遇するユーザーの行動です。こういうのはユーザビリティ・パターンとは別にユーザーの側の行動パターンあるいは行動ヒューリスティクスとかいう観点で類型化と事例蓄積をしてみたら面白そう。とりあえず、これなんかは名付けて「それっぽい一番目の」ヒューリスティクスなんてどうでしょう?(表題参照)

 というワケで、別にアナタを「友だちじゃない」とか「会社以外では付き合いが薄い人」と認識しているワケではないんです。大切な友人だと思ってます(>NA○KAさん)。しゃぶしゃぶ屋のアンケートごときが「それっぽい一番目の」方略で充分という価値付けだっただけなんです。と、こんなところでフォローしてみるチキン野郎が約一名。

『古田さん、それって使いやすいですか?』第三回掲載

"使いやすさ"への取り組み / 古田さん、それって使いやすいですか? 第3回 | ricoh JAPAN
 株式会社リコーさんのサイトで書かせていただいているコラムの第3回が掲載されました。
 今回のポイントは、一般ユーザはなにも専門家と同じ評価スキル、視点が必要な訳じゃないですよ、という点です。実際、有限の選択肢から最善のものを選ぶだけなので、随分シンプルな課題じゃないでしょうか。
 前置き的な内容でひっぱるのもそろそろ限界ですかね。次回くらいからもう少し実際的な内容にしていきたいと思います。といつも思いつつ、毎回書き始めると「あぁ、これも先に触れとかなくちゃ」という内容に思い当たって軌道修正してしまうんですよね…
 ご意見、ご感想などをお待ちしています。

インターフェイス研究が教育/学習理論にならうべきこと

 TCシンポジウム(マニュアル屋さんの集い)でのパネル討論に参加してきました。

 とりあえずやっぱり緊張すると早口になってしまう癖が出てしまいました。反省。聞いてくださった方、聞きづらかったかと思います。ごめんなさい。

 パネルの議題は、「使い手中心のマニュアル作りはどうあるべきか?」のようなものでした。σ(^^)の方で問題提起してみたのは3点。

  • 背景理解を誘発しない今のマニュアル
  • ジャーゴンってそんなに悪いもの?
  • 熟達者にも簡単シートを!

の三点です(なんかサザエさんの予告みたいだw)。今回のシンポジウムは「脱皮」がテーマだったので、あえて従来アプローチからすればアンチ的な要素を

■背景理解を誘発しない今のマニュアル

 現在の「取り扱い」説明書って、取り扱い方法、つまり手続き的な操作方法を伝達することを第一義としていますよね。でもそれって、σ(^^)が学生だった頃(σ(^^)は第二次ベビーブーム頂点世代)に盛んだった、詰め込み型の教授法そのものです。こういう方法で“使い方だけ”を詰め込まれた文法や公式は、役に立たない(学習者が現実の問題に適用し利用することができない)ことは実感される方は多いのではないでしょうか?

 最近の事例だと、無線LANルーターなんかについてくる「簡単設定シート」みたいなものが例に挙げられます。画面写真と「こう操作してください」の羅列で、「はい、Yahooが見えました。おめでとう。インターネット開通です!」みたいなアレです。その過程には無線LANの接続設定、ルーターのプロバイダ設定、プロバイダのIP電話設定、Yahooトップ画面と様々なものが含まれますが、簡単設定シートだけを読んだユーザからすれば、全てブラウザ上に表示されるもの=インターネットになっちゃいます。だからある日ネットが見えなくなっても、無線が圏外なのか、プロバイダがメンテなのか、相手サーバーが落ちてるのかといった切り分けはできずにただ「インターネットがつながらないっ!」になっちゃう訳です。

 メーカーも「背景理解抜きで使える製品」をウリにしたいでしょう。もちろんユーザだって「ただ使えりゃいい」、「背景知識は知らずに済ませたい」でしょう。でもね、それは

悪いけど今日明日には無理!

そういうものを目指して頑張る人は常に必要ですが、一方で僕らは今日困っている人を助けてあげなきゃならない。そこで理想や体面は二の次。ユーザさんに頭下げて「すみませんけどちょっと時間使って、これだけは理解してといてください。そしたら今よりずっと使えるようになるはずです。」と言える潔さを持ち、なおかつユーザに対しても啓蒙をしていくべきなんじゃないでしょうか?

 カーナビの音声認識技術だって波形マッチングやってるという理解でない人に「決まった言葉しか理解できません」と説明だけしても、「千葉県と滋賀県はいつも間違えるくせに、検索と探索なんて似たような意味の言葉は融通聞かせて受け付けてはくれやしない!」ってことになりますよね。ちょっと時間使って波形マッチングのメンタルモデルが頭の中にあれば、意味の類似度ではなく発音の類似度が重要ってことがわかって、より誤認識されにくいしゃべり方が自然とできるようになると思います。

 難しい概念を隠蔽するとか、かわりに自動でやってあげる、というアプローチもまた教育論的にはすでに時代遅れで、いま教育現場は必死にそれから脱却しようとしています(以前のエントリも参照いただければと思います)。

 ちなみに誤解しないでいただきたいのは、背景知識理解“だけ”を推し進めてもダメだということです。僕らの世代の中学英語は「This is a pen.」というもっとも基本的な文法構造から初めて徐々に複雑な表現形態を覚えて行くの積み上げ式が良いと信じられていました。ところが現在の教科書でLesson 1は「How are you?」から始まります。いきなり疑問文です。もちろん疑問文なのが重要なのではなく、現実場面でもっとも有益な知識だからです。ちなみにアメリカの幼稚園の作文授業ではいきなり「通販で買った花瓶が割れてました。クレームのお手紙を出してみましょう」あたりから始まるんだそうです。文法概念なんてのは使ってるうちに身に付く。そこの理解は目的ではない訳です。不規則動詞を思い出してください。英語の不規則動詞は皆さん暗記的に覚えさせられたと思いますが、日本語の不規則変化な誰に習うでもなく使いこなせていますよね?つまり学習ってのはその知識を使うべき場面で自然に起こるもので、知識単体で“伝達”してもしょうがないんだ、という考え方です(ここいらも上でリンク張ったエントリで触れてます)。

 背景知識だけ詰め込んでもダメ。先ほどの「簡単設定シート」の類でユーザが「さぁ、インターネットつなぐぞぉ!」って気になってる時に、上手く背景知識を織り込んであげるのが理想なんじゃないでしょうか。

 インターフェイス分野でもこういった教育/学習理論の知見の中に倣うべきものは非常に多いのではないでしょうか?マニュアル込みで製品の学習を“デザイン”しましょうというお話。

■ジャーゴンってそんなに悪いもの?

 これは以前にコラムでも取り扱ってます。そもそも人は放っておいてもジャーゴンを作る(時にはそれ自体を楽しみさえもする)じゃないですか。マルキューとかシロガネーゼとかw。それって実はヒトとしての基本的な方略だし、コミュニケーションの効率化に大事だよね、って話。

 こないだ買ったEverioではデフラグのことを「ディスクの整理」と呼んでました。専門用語を独自の身近な日常語で置き換えることはよくやられますが、本当に有効でしょうか?冗長になってマニュアルが分厚くなるし、別メーカーのものに買い換えたら通じないし、せっかくデフラグを勉強していた上級ユーザにも通じない。たぶん店員さんに「これのディスクの整理をしてたら…」と質問しても「は?」とか言われちゃいますよね。

 もちろん、マルキューやシロガネーゼみたいなすぐに意味がわかるジャーゴンをデザインすることは大事だし、扱う概念自体が新規なものなその理解に対する“足場かけ”は重要だとは思います。

■熟達者向けにも簡単参照シートを!

 熟達者でもマニュアル見ないと使えない情報ってあります。例えばケータイの初暗証唱番号とか、ルーターの管理ページのアドレスとかですね。こういうのって、初心者向けの冗長な説明フローの中に埋もれていたり、時には上記の例の様に呼び方すらかえられてマニュアルのどっかに埋もれています。「玄人はこれだけで充分。玄人でもこれだけは必須」って情報を、呼び方やフォーマット決めて、マニュアルの裏表紙に書いとく、みたいなデ・ファクトを確立したい今日この頃です。

 とまぁ、そんな感じで話をしてきました。How toやWhat is型の情報は今後、どんどんオンラインヘルプの延長としてシステム自体に組み込まれて行くでしょう。そんな中で依然としてマニュアル(紙であれ電子媒体であれ)の役割として残るのは背景概念の説明の部分なんじゃないでしょうか?単なる“取り扱い”説明書ではなく学習書、簡単設定シートだけではなく簡単理解シートも添付しようよ、って言ってみる。

『古田さん、それって使いやすいですか?』第二回掲載

“使いやすさ”への取り組み / 古田さん、それって使いやすいですか? 第2回 | ricoh JAPAN

 株式会社リコーさんのサイトで書かせていただいているコラムの第2回が掲載されました。

 今回は自身で考えてみて下さい的な内容にしたので、写真というか具体事例がないのでちょっと寂しいですね。今後はなるべく入れて行きたいと思います。一方で自分でも考えてみる、というのも欠かせないと思っていますので、「問題と答え」っても引き続き何かしら含めていきたいと思っています。

 ご意見、ご感想などをお待ちしています。

 

自分にとって大事なこと≠他人にとって大事なこと

 どこぞの健康雑誌のダイエット特集で「脂肪炎上」という見出しが使われていて、どこぞの社会学の先生が「日本語としておかしい」云々を根拠に批判していた、という話を聞きました。激しくどうでも良い話ですね。こんなのはインパクト勝負なんで、コピーライターだってわかってやってるワケですし。

 ただ、もう少しメタ認知してみると、翻って我々ユーザビリティ屋だって似たようなことをしてる可能性が大いにあります。「ゴミを入れたら膨らむゴミ箱なんてこの世に存在しないんだから、そんなメタファーは適切ではない」なんて指摘をしても、世の中の人は多分誰も困っていないワケです。むしろ親しみがわいてポジティブな評価や効果を得られていることでしょう。

 我々は何かについて専門家になり、人が知らないことを知ってしまうと、それを知らない人に対して教えたくなります。おそらくその感情の奥にあるのは、人より優位に立ちたいといった類のものでしょう。マズローの五段階欲求説で言えば、承認欲求(社会的に評価されたいっ!)のあたり?この欲求を理性的に制御できないと、つい他者を貶めることで相対的に自分の自尊心を満足させる方向に走ってしまいがちになります。そんなコミュニケーションはまた別のネガティブな感情を呼びますし、建設的ではないですよね。

 ユーザビリティ(あるいは認知科学)は実世界で役に立ってナンボのショーバイです。常に実効性を重視し、個人の自尊心を満足させるための道具にはしないようにしたいものです。

 元々からしてユーザビリティ屋は“ダメ出し”が仕事なワケで敵を作りやすい。そんな中で、「デザイナーの奴らはこんな基本的なことも知らない。ユーザのことがなんにもわかってない。」なんて態度を丸出しにしていたら議論になるワケがありません。戒めていきたいものですね。

 以前のコラムで、 「人は自分が理解していることは、同様に他人も理解できる」と思いこんでしまいがちな性質をもっているという研究を紹介しましたが、逆に「ある事柄について知っているのは自分だけ」とか「最近知ったことは、まだ他人は知らないでいる」などと思いがちな性質なんてのもあるかも知れませんね。あるいはその情報価値に対する評価なのかも知れません。「自分にとって大事なことは、他人にとっても大事である」って思考なのかな?

 折しも、Normanが「エモーショナルデザイン」で、ユーザビリティ屋もデザイナーも設計者も、自分の価値観を他セクトに押しつけるだけでなく、協調して製品開発しないとダメだよ、と諭しておられる話と符合しますね。

 ひとつ前のエントリで触れた、人類が総体として賢くなるために乗り越えて行かなければならない壁のひとつだと思います。

リコーさんのサイトで『古田さん、それって使いやすいですか?』連載開始

"使いやすさ"への取り組み / 古田さん、それって使いやすいですか? 第1回 | ricoh JAPAN
 縁あって、株式会社リコーさんの「“使いやすさ”への取り組み」コーナーに月イチで連載コラムを掲載していただくことになり、その第一弾が公開されました。
 消費者の方がユーザビリティに興味を持ってくれるような内容で、という依頼だったので、わかりやすい事例を交えつつ、ユーザビリティを基準にした製品選びのツボを毎回ひとつずつ紹介していけたらと思っています。あんまり、めだって他社製品を紹介できないとか、自分のサイトで書くのとは違った制約もあったりしますが、なんとか上手い事例を見つけつつ頑張っていきたいと思います。
 是非感想、要望などお寄せください。

ユーザテストやってみたい方いますか?

 ユーザテスト体験会みたいなものをやってみようかなと。
 Makotoさんがボランティアで学生相手に要求収集のワークショップをやった、とか最近、あちこちで皆さんが頑張っておられるのを見聞きして、σ(^^)もこの業界でできる貢献をもっとしてかなきゃ、とガラにもなく思ってみたり。
 で、ユーザテスト体験会。どんなものかというと、ユーザビリティ活動を現場に取り込みたいと思ってたり、卒業後はそっち系で職探ししたいと思いつつもなかなかユーザテストというものを体験する機会がない、という方達に集まっていただいて、簡単なユーザテストを実施してみましょう、というカンジですかね。ユーザテストって、多分本で読むより自分で参加したり実施したりする方が早道な類のシロモノなので、今そういう機会に恵まれない人が、身近で自身で実施できるようになるだけの最初の一押しだけして差し上げられれば、後は連鎖的に現場に浸透していくんじゃないかなぁ、と期待してみるワケです。今はとにかく現場にユーザテストを実施できる人の数が足りません。おかげさまでσ(^^)がなんとか食べていけてるってのはあるんですが、やっぱりユーザテストなどのユーザビリティ評価を通ってからリリースされる製品の数のケタを増やしてかないと、世の中の「使いやすさ」の底上げは難しいなと思うんですよね。
 もちろん質のことを言い出せば色々と奥が深い部分や注意点も多々ありますし、誰もが教科書的に正しいテストをすぐに実施できるようになるかと言えばそうでもないのかも知れません。でも、きっと全くやらない現場よりは見よう見まねの手習いテストでもやる方がずっと良いと思います。実際にやってみてわからないとか難しいと思えるところが出てきたら、今ならいくらでも相談できるところはるワケですし。まず「これなら自分でもやってみられるかも」と思って最初の一歩を踏み込んでいただけるきっかけ作りができたら、と思うんですが、どうでしょうね?ニーズありますかね?
 追々要項が固まってきたら正式に参加希望者を募りたいと思いますが、まずは簡単にアイデアとしてブログに書いてみて、皆さんのご意見を伺ってみたいなと。
 現時点の思いつきを羅列すると、
・対象はメーカーやソフト&Web制作会社などの現場でユーザビリティに関する取り組みをしてみたいが、どこから手を付けて良いかわからずにいる方、それ系の就職先に興味を持つ学生さんなど。
・最初にこちらで簡単な入門座学を実施する。
・貸し会議室などを借りるのに多少実費負担をしてもらうことになるかも。1セッション分くらいなら機材は手持ちでなんとか。逆に多少高くついてもちゃんとした施設でやりたいという要望が多ければ、ノーバスあたりでマジックミラー付きのテストラボを借りるのもアリ?ラボ構築まで視野に入れてらっしゃる方なら、そういうのも参考になるでしょうね。
・経過や結果をWebで公開すれば、それを見た方の参考にもなるでしょうし、もうちょっと本格的にやれるようになれば、学生さんが就職活動時に「ここで基礎はサラッと流して来ました」とか言えるようになる?(ウチにもっとネーム・バリューがあればねぇ…)
・テスト対象は、参加者の興味次第でなんでも良いと思うんですが、現場からの参加な方に持ち込んでいただいても良いかなとか。あるいは「タダでデータが取れるならウチの製品使ってくれ」とか「将来、現場にユーザビリティ屋が増えるんならお手伝いしましょう」などと言っていただける企業さんも募集。
・参加希望者が増えてきたら、メンター(導師)さんも募集
・以前ノーバスで日本語版作成のお手伝いをした「ユーザビリティの秘訣230」なんかを参考図書としてお土産に渡せると良いなぁ。安く買えないか交渉してみようw。
 とまぁ、とりあえずそんなカンジですかね。5人くらい集まればできるかな?準備できる機材数とか考えると3人とかでも良いんですが、部屋を借りるコストパフォーマンスが悪いかなと。逆に言えば部屋の問題だけクリアになれば何人からでも。交通費が捻出できれば全国どこでも行きますよ、えぇ。
P.S.
 よーし、カッコ良い名前考えよう。通称「柘植学校」みたいな(←アニメ好きw)。「道具眼塾」とか。

名刺誤記のお詫び

名刺サンプル写真
 先月の転居後、暫定的にレーザープリンタで作成していた名刺に誤記があることが判明しました。大変申し訳ありません。
 郵便番号が231-0033とありますが、正しくは242-0003です。
 右のデザインの名刺を2004年8月下旬から9月頃にお渡しさせていただいた方は、大変お手数ですが、お手元の情報の確認、更新をお願いいたします。現在正式版を印刷所に発注しておりますので、機会を見て改めてお渡しさせていただければと思います。
 なお、名刺管理を電子化されている方の省力化のため、vCard形式、Microsoft InterConnect形式、QRcode画像形式などの名刺ファイルを用意しております。ご入り用の方はご連絡下さい。
 ご迷惑をおかけしますが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
 また特定カテゴリのみ御覧いただいている読者層を考慮し、便宜上「ユーザビリティ」カテゴリでご報告させていただくことも重ねてお詫びいたします。

Webでもラジオボタンの文字ラベルをクリッカブルにしよう

 出てるところでは散々既出でしょうけど、JavaScript小ネタをば。
 ラジオボタンは、デスクトップOSのGUIでもHTMLでも一般的な選択ウィジェットです。しかし、Webの上で使われるHTMLフォームのそれには、やや不便な点があります。それは文字ラベル部分をクリックして選択することができない点です。
 先日、とある制作業務の中でこの不満をなんとかしてやろうと思い立って、以下の方法を編み出した(?)でご紹介します。
 下の例を触ってみて下さい。一般的なINPUTタグの書き方だと、文字の部分をクリックしても何も起こりません。

Q.私にとってメイドさんのいる生活は、

  • A. 人生の目標です。
  • B. 人生の目的です。

 これに、以下のようにJavaScriptを書き加えると、

<form name=”sample2″>
Q.私にとってメイドさんのいる生活は、
<ul style=”list-style-type:none;”>
<li onClick=”document.sample2.radio2[0].click();”><input type=”radio” name=”radio2″>A. 人生の目標です。</li>
<li onClick=”document.sample2.radio2[1].click();”><input type=”radio” name=”radio2″>B. 人生の目的です。</li>
</ul&gt
</form&gt

 すると、ほぅら、

Q.私にとってメイドさんのいる生活は、

  • A. 人生の目標です。
  • B. 人生の目的です。

Windows上のアプリと同じように、ラベルをクリックできるようになりました。クリック反応エリアが広がるので、ユーザが項目を選択するのがグンと楽になります。
 UL&LIタグを使わない場合は、文字ラベル部分をSPANタグあたりで括って、そこに書けば良いでしょう。ポイントは、同一のnameがついているラジオボタンを、[0]、[1]のように呼び分ける点ですね。
 そういえば、最近いつのまにかGoogleが対応したみたいですね。ソース読んでないので、どういう方法で実装したのか不明ですが。きっとブラウザ汎用性とか研究しつくした上での実装だろうから、このやり方よりも洗練されてる予感。まぁ、実装方法はどうあれ、広まっていって欲しいですね。

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無線LANで音楽を飛ばすAirTunes

アップル – AirMac Express [公式サイト]
ITmedia ライフスタイル:iTunesをワイヤレスで†アップルが「AirMac Express」発表 [ITmedia]
 やっぱりAppleはこういうのウマいなぁ。無線LANアクセスポイントとしては全然欲しくないけど、AirExpressにつないだスピーカーがiTunesから認識されて離れたところのスピーカーを鳴らせるAirTunesという機能はイケてます。マシンに直接USBオーディオなどの外部スピーカーを追加すると、システム・ビープなどの音もそっちから出たりと、ソフトによっては不具合が出るんですが、こういう仕組みなら純粋に音楽だけをリモート・スピーカーで鳴らせるワケですね。
 ファイアウォールとかUSBとかいらないからAirTuneに特化て1万円を切ればなぁ。複数個欲しいもの。
 Appleがユーザビリティ・ラボを閉鎖したりしたと聞き、あそこの評価プロセスに興味を失って久しいですが、こういう製品デザイン、というよりユーザ・エクスペリエンス・デザインをするプロセスって興味ありますね。既存のユーザビリティ業界でやられている要求分析だとかそういうものと根本的に違ったアプローチをしてるんじゃないか、とすら感じます。