Mac用UT記録ツール『Silverback』

被験者の操作、表情、音声をまとめて録画できるユーザビリティテストツール『Silverback』
http://www.100shiki.com/archives/2008/07/silverback.html

Camtasia/MoraeのMac版とでもいうべきツールが出たようです。画面キャプチャ+ビデオ+音声をQuickTime動画に記録してくれるようです。 お値段もCamtasiaより安い模様。

Camtasiaみたいに、クリック箇所にマーカーを合成することもできるし、FrontRowリモコンでチャプターも打てるのかな?被験者の顔映像を半透過で合成できるあたりがMacらしいですね。

最近のMacはビデオカメラも内蔵してるので、Mac1台でWebテストが実施できるのが便利そうですね(マイクはピンマイクつけたほうが良い場合もあるでしょうけど)。

ただ、Webテストだととりあえず一番ユーザが多いWindows版IEで評価しましょうってのが基本だったりすると思うんですが、Parallelsでもいけるかな?

SANYO HM-W300買ってみました

以前のエントリ「汎用性の高そうなワイヤレスマイクシステム SANYO HM-W300」で紹介したHM-W300ですが、来月のユーザテスト案件で役立ちそうなので購入してみました。

来月の案件は通常の会議室2部屋を使い簡易観察室を設ける予定なんですが、Webのテストなので、画面はRGBケーブルで引き回し、音声を別途送る手段が必要なんですが、これがあれば物理的な配線が不要なんじゃないかと。

届いてビックリしたのはその小ささ。カタログで見て想像してたよりずっとコンパクトでした。比較用にMacのワイヤレスキーボードに載っけた写真を貼っておきます。マッチ箱よりちょっと長いって感じでしょうか。送信機(マイク)側は背面にマグネットがついていてそこらに固定することがでいます。例えばデスクトップPCを使ったテストならPC本体の側面などに貼っつけて置くなんてことができそうです。

DSCN0230

DSCN0229更に2つ一緒に持ち運べるキャリングケースもついていました。

充電器は先端が二股になっており、2台まとめて充電することができます。

受信機側には音量調整がなく、「イヤホン」か「ライン」かを選択するのみです。送信機側の内蔵マイク使用で、受信機にイヤホンをつないだ場合、「イヤホン」モードではかなり音が小さく、イヤフォン使用時でも「ライン」を使った方が良さそうです。送信機側を内蔵マイクではなくライン機器で使った場合はまた違うかも知れません。 

マイク端子とライン入力端子とどう違うの?という方もいるかも知れませんので、軽く解説しておきます。マイク端子は文字通りマイクから出ている線をつなぐところで、一般的なイヤフォン端子と同じ形(Φ3.5mmのミニプラグ)をしていることが多いです。一方ライン端子とは、一般にオーディオ機器同士をつなぐための端子で、本来、赤と白のRCAピン端子をしています(ステレオの場合)。テレビとビデオデッキの間の赤白黄色のケーブルのうちの赤白のアレです。紛らわしいことに、本製品の入力端子は小型化の為にライン規格の信号をイヤフォン、マイク用の端子で装備しているんです。ライン端子に比べマイク端子に流れる信号はとても弱いので、おそらく市販のマイクを直接つなげてもまともに聴けない音量にしかなりません。どうしてもピンマイクなどの外部マイクを使いたい場合は、別途マイクアンプと呼ばれる装置を間にはさんで、音量を増幅してやる必要があるので注意が必要です。裏技としては、マイク入力端子のあるビデオカメラにマイクをつなぎ、ビデオカメラの外部出力端子から赤白線をΦ3.5mmのミニプラグに変換するケーブルを使って本製品につなぐ、という手もあります(最近、マイク入力がないビデオカメラも多いですが)。

ちなみに2.4GHz帯の電波を使うので、無線LAN、Bluetooth、電子レンジとは相性が悪いはずですが、無線LANアクセスポイントが3台ほどある我が家では特に問題ありませんでした。さすがに加熱中の電子レンジの直近に置いたらダメでしたが(笑)。

汎用性の高そうなワイヤレスマイクシステム SANYO HM-W300

ふとネットサーフィンしてて見つけました。入出力端子付きのワイヤレス音声伝送システムです。トランスミッター側にマイクが内蔵されており、単純にワイヤレスマイクとしても使えるのはもちろん、ライン入力で外部機器の音声を飛ばすこともできます(マイク端子は無い模様)。一方、レシーバー側はライン出力とイヤホン出力が切り替えて出せるようで、ヘッドフォンや小型スピーカーだけでなく、HDDレコーダーなどのデバイスにも接続できますね。

伝送はリニアPCMなので音質も良さそう。ただ2.4GHz帯の電波を使うので、無線LANやBluetoothとの干渉はどうなんでしょうね?

普通の会議室を2部屋使ってユーザテストをする場合、普通はビデオカメラを使うので音声も一緒に撮って、そこからAVケーブルで観察部屋に撮り回しますが、PC画面をより高画質で伝送する必要があるWeb等のテストの場合、ビデオカメラではなくRGBケーブルで映像を流したりします。その場合に、簡単に音声を併送できるルートとしては手頃かも知れません。充電式なので、数時間程度なら電源配線もいらないですし。どうせならレシーバー側にスピーカーも欲しかった気はします。現状だと電池式のアクティブスピーカーと組み合わせる感じですかね。

細かい話ですが、各ユニット上部に壁掛け用の穴が空いてるんですが、レシーバー側は下向き三角、トランスミッター側が上向き三角ってのが芸が細かいですね。どっちがどっちか見分けるのに便利そうです。

手書きアンケート用紙を自動集計するASPサービス「Altpaper」

アンケート用紙を集計自動するサービス「Altpaper」

 ウホ、これはいいかも知れません。

 Word + 専用プラグインで印刷したアンケート用紙を記入後にスキャンして送付すると、集計して返ってくるというサービスのようです。
 マークシートにあるような塗りつぶし式のチェックボックス(サークル)みたいですね。ちゃんとグリグリしないとダメなんかしら?手書き認識にも対応っぽいですが、どれだけの品質なんでしょうね。

 どのみちスキャン画像と認識結果を画面上で見比べながら手作業で校正もできるみたいなので、手書き部分も含めて自分でExcelなんかに転記するよりは効率ヨサゲです。

 しかも、300枚まで無料!

 ユーザビリティ系の調査業務ならたいてい足りるんではないかと。配布型のアンケートだけでなく、進行役の記録シートにも使えそうなので、ユーザーテストにも役立つ予感。

 今度、機会があったら試してみようと思います。

P.S.

 ただいまMovableTypeの更新作業中で、コメント欄と検索欄が正しく動作しない状況です。復旧まで今しばらくお待ち下さい。

遅いネットワークをシミュレートする方法

-=NEGiES Official Homepage=-
 とある案件で、遅いネットワークでSkypeビデオがどれくらいマトモに映るかを検証する必要ができたので、なんとかプロキシの類でデモできないかと調べたところ上記のツールを見つけました。Windowsのアプリで、アプリ別、ポート別に帯域制限をかけたり遮断したりすることができます。帯域も絞れるファイアウォールといった感じですね。パケットモニタとしてもなかなか使いやすさそうで、応用が利きそうなので覚え書きがてらご紹介しておきます
 また、Webだけで良いのであれば、SloppyというJavaベースのツールも発見。こちらはJava環境さえあれば、LinuxやMacOSXでも動くようです。しかもインストール不要で、ブラウザからリンクをクリックするだけで立ち上がるようです。

小型トランシーバー DJ-PX2

 少し前のエントリで書いた小型トランシーバー、ALINCOのDJ-PX2を購入して、先日実際にユーザテストに使ってみたのでレビューしてみます。

 結論からいえばほぼ満足です。今まではベルトクリップ付きの機種で腰につけて耳までイヤホンを取り回していたのですが、PX2のサイズなら胸ポケットに入れてショートケーブルのイヤホンを使うことで、非常にスッキリさせられます。厚みが薄めなのが良いです。

 下の写真はCFカード、SDカードと並べた様子です。

DJ-PX2

  ショートアンテナは縮めたり外したりはできず固定です。受信専用モデルで割り切れる場合は、DJ-RX2の方が良いでしょう。ただ一般的な胸ポケットならスッポリ隠れてしまう程度ではあります。

 どちらのモデルもイヤホン(マイク)はやや大降りだったので別に用意しました。最初、市販品で代用しようと思ったのですが、まずピンジャックの径が一般的な3.5φではなく、2.5φなのと、普通のモノラル仕様のイヤホンを挿すとピン配列の関係で送信状態にロックされてしまうという問題が発生しました。プラグの挿し具合を途中で止めれば大丈夫なのですが、業務で使うので安定第一で純正品を追加購入しました。胸ポケットからとりまわすにはやや無駄に長いんですが、まぁ仕方ないかなと。

 基本的なUIは上面の電源スイッチと前面のボリューム(四角い方がUp、丸がDown)のみ。チャンネルなどの設定は前面下部の電池カバーを外した中にあるDIPスイッチで行います。急に混線しだしたのでサクっとチャンネルを変えたい時や、二進数が苦手な人にはちょっと扱いづらいかも知れません。

 いずれにせよポケットにすっぽり入ってしまうので、被験者さんからみてイヤホンしか見えないというのは極力意識させない意味では有益かなと思います。これから買う方は片方をこの機種にすることをお奨めします。ただし本体にマイクが内蔵されていないので、観察ルーム用は他の機種が良いと思います(PX2だと付属のイヤホンマイクを使う必要がある)。特殊小電力型のトランシーバーでしたら問題なくつながるはずです。

 あと、ユーザテストで観察室からのメッセージをトランシーバーで伝える場合、1つ問題になるのは、PTTボタンを押してすぐにしゃべると、聞いてる側で最初のコンマ何秒かが欠けてしまう点です。話す側の人に「ボタンを押して一瞬待ってから話しだす」ことを徹底してもらいましょう。

トランシーバー物色

 観察室設置型のユーザテストではトランシーバーがあると便利です。観察室側から進行役にメッセージを出すのに便利だからです。

 聞くところによると、多くのインタビュー調査会社ではそういったサービスを拒否するところも多いそうです。実際、σ(^^)が時々臨時で進行役を依頼される某調査会社もそもそも機器を持ってすらいませんでした。確かに進行役の負荷は高いので嫌がる気持ちもわかります。しかし、より適切でスムーズな進行のためにはやはり用意するべきだと思います。単に観察室(クライアント)側から追加の質問が出せる、というだけでなく、例えば以下の様に進行役にとってもメリットがあります。

  • 被験者から対象製品・サービスなどに関する背景質問が出た時にフォローしてもらえる
  • 機器トラブルの時に解決方法をアドバイスしてもらえる
  • 進行上のミス(タスクをとばした等)や進行ペースの遅れ等に関する指摘を受けられる

 観察室から適切なフォローが受けられれば、むしろ進行役の負担は減ることすらあると言えます。もちろん、なるべく完結な言葉で用件を伝えるなど、進行役と被験者の会話を阻害しない配慮が観察室側にも必要ですが…。慣れていないクライアントさんにマイク持たせちゃうと、要領を得ない質問を長々とされて(被験者とも)会話を中断せざるをえなくなったりなんてことも実際にありますしね。

  • 悪い例 「えーっと、聞こえますか?もし時間があったらついでに聞いてみて欲しいんですけどぉ、先程被験者の方が純正ナビではなく後付を選んだと言ってたじゃないですか?その理由をどうしてかなと思いまして…」
  • 良い例「後付ナビにした理由を聞いてください」

■そろそろ買っちゃおうかな…

 さて、土日に某社のお手伝いで久しぶりに観察室アリのテストをしました。そこではσ(^^)が昔薦めて買ってもらった赤外線のオーディオレシーバーを使っていました。なぜか電池は充分にあるのにセッション中に雑音が入りまくって会話を中断する羽目になりました。またこれは前から思っていたんですが、イヤホンのコードが長すぎて取り回しが不便です。この会社では特殊小電力のトランシーバーもあるんですが、ややデカくて重いのと、これまた時々混信があって不便に感じていました。

 冒頭に書いたように結構大手の調査会社でもトランシーバーを持っていないケースもあるし、いっそ今時のより良い製品を自前で持っておこうかなと思いました。誰かの参考になるかも知れないので、物色履歴を覚え書きしておきます。

■Bluetoothレシーバーでなんとか

 まず今時、トランシーバーを使わなくていいんじゃないかと。どうせすぐ隣の部屋で到達距離はさして必要ではないんだし、最近の数グラムのBluetoothレシーバー(ヘッドセット)で代用できないかと。例えばウチにあるPlantronicsのDiscovery640Eなんかだとわずか9g。受信だけで良いのでオーディオ用のレシーバーに片耳イヤホン挿して使う手もありますね。またこんな製品も見つけました→。ちょっと攻殻機動隊っぽくてイカしますねw。

 というか、いっそモノラルの受信だけでいいので補聴器くらいのサイズの製品がないもんかと思ったんですが、残念ながら見つかりませんでした。

 送信側はPCを使うのが一番簡単かも知れません。それも2台用意して普通にSkypeとかでつなぐのが楽でしょう。1台でマイク入力の音声をBluetoothデバイスに直接流すのは意外に工夫がいりそうです。ケータイ用の送信機は最近どこにでも売っていますが、これもマイクの音声を直接は入れられずラインアンプなどが必要になりそうです。なるべくシンプルな組み合わせでできないかもう少し物色してみます。

■王道のトランシーバーでは?

 チャンネルによっては混信の可能性があったり、PTTボタンを押してすぐに話すと受信側で頭がわずかに欠けてなんてしゃべったか聞き取れなかったりする問題はありますが、手軽さではやはりトランシーバーが良いかも知れません。場合によってはクライアントさんに直接使ってもらうこともあるものですから、シンプルさは大切です。

 そんなトランシーバーでなるべく小さいものを物色したところ、アルインコのDJ-RX2という機種を見つけました。この機種はガイド用途などを狙った受信専用モデルで、W54×H75×D15mm/約36g(電池別)という小型っぷりがGoodです。送信側は普通の特殊小電力トランシーバーでOKだそうです。ヨドバシで14,000円くらいのようです。

 また普通のトランシーバーでも同社のDJ-PX2というモデルがRX2と同じディメンションであるようです。値段は3,000円ほど高い模様。でもこの価格差だと普通に送受信できるPX2を買っておいた方が良いかも知れませんね。アンテナが邪魔っぽいですが。

 受信専用モデルとしては、SONYにもRCB-U33というのがあったみたいですね。こっちの方が微妙に小さく厚い、W50×H72×D20mmだそうです。どこかに売れ残っていればこれでもいいかも。

 とりあえず、近いうちにお店で現物を見てこようと思います。

ビデオ分析に便利な動画プレーヤー DV

窓の杜 – 【NEWS】DVDやSWF/RMファイルの再生にも対応するシンプルで軽量な動画プレイヤー「DV」

 昨今はHDD内蔵ビデオカメラも普及してきて、ユーザテストをMPEG撮りしてる方も多いのではないかと思います。動画ファイルだとPC上で閲覧すればスライダーで再生点をサクサク移動できる点も便利ですよね。

 そんなPC上でのビデオ分析を更に便利にするのに、動画眼ではキーボードショートカットで一定秒数の早送りや巻き戻しを搭載してきました。ようするにトランスクライバ(テープ起こし用のカセットプレーヤー)のビデオ版みたいなことができるわけです。この機能、マウスホイールでできたらずっといいなぁ、と思っていて、実は以前IPA認定の天才プログラマーである近藤さん@中京大にプロトタイプを付くってもらってあり、個人的には非常に便利に使わせてもらっていました。ソースももらっているのでいずれ動画眼にも取り込もうと思っていました。しかし、どうもVistaと相性が悪く動画再生時にエラーが頻発してしまう現象に見舞われていました。近藤さんも忙しい身なのでなかなか時間をとってもらうのは心苦しく、σ(^^)のスキルではお手上げ状態でした。

 そこで当面の代替策がないかと思ってググったところ、ホイールでスキップができるプレーヤーを発見しました。それが冒頭のリンクで紹介されている「DV」です。静止画ビューワーの「MangaMeeya」並にUIのカスタマイズの自由度が高いです。ホイールは標準では音量調節ですが、カスタマイズすればスキップに充てられます(標準では15秒)。その他にもキーボードにあらゆる機能を割り当てられますので、多ボタンマウスでキーストロークを割り当てられるマウス/トラックボールと組み合わせれば、片手でかなりの操作が可能になると思います。

 またWindows Media Playerのサイドバーのように同一フォルダ内のファイル一覧を出しておけるので、セッション毎の動画ファイルの行き来もワンクリックで可能です。

 まだ試してないですが、簡単にスクリーンショットを撮る機能もついているので、レポート作成にも有用ですね(XP以前のWindowsでは、オプション->メディア->レンダラをオーバーレイミキサ以外(VMR9など)にしないと撮れないかも知れません)。

 MPEG2コーデックがインストールされていれば、DVD-Video形式の再生にも対応するようなので、DVDレコーダーで記録したDVD-Rにも対応するはずです。

 設定項目が多いので、導入時にちょっと敷居が高いかも知れませんが、設定をつきつめると手足のように馴染むプレーヤーだと思います。是非おためしあれ。ちなみにフリーソフトです。

 トランスクライバ的に使うには、FFとREWの時間が個別に指定できた方が良いんですが、これは作者の方に要望メールを送ってみました。将来的に対応していただけると嬉しいですね。

 あと、ウチの環境では最初音声にノイズが入ってたりしたんですが、オプション->メディア->プロセスの優先度順位を「リアルタイム」にしてみたらおさまったようです。

 

 いずれ動画眼にもホイールスキップ機能は実装していきたいとは思いますが、当面はこのDVでシアワセになれそうです。

CD/DVDの破棄

 年末の大掃除に向けてネタのひとつをば。

 ユーザテストの記録映像をDVD-Rで残すことは多いと思いますが、その処分はどうしてますでしょう?そのまま捨ててしまうのはさすがにマズいですが、手で割るのを割と力が要りますし、金属片やプラスチック片が飛び散って大変です。かといって何万円もする本格的なメディア・シュレッダーを購入するのもなぁ、と思ったりします。

 先日DVD-Rを処分する時にちょっとリサーチしてみましたのでまとめてみます。

■もっとも安価な方法

 こちらで紹介されている方法が簡単でヨサゲです。CD/DVDは記録面にレーザーを照射することで情報を書き込みますが、実際にはレーベル面からの方が記録部分には近い(記録面から見ると透明な保護層が分厚いだけ)ので、レーベル面を破壊するところがポイントですね。

 枚数が多いとちょっと手間ですが、プロジェクト単位(数枚?十数枚)の破棄ならこれで充分かも知れません。破壊レベルもかなり高いです。 ガムテを使うあたりはゴミ分別的には無駄が多い気はします。

 あとは、電子レンジで“焼く”と激しく火花が散ってヒビだらけになるという話ですが、なんだかレンジに悪そうなので試してません(^^;)。

■記録面にキズをつける系

 ELECOM ディスクデータクラッシャーSCR-CD001 は記録面にキズをつけることで読み込みを不可能にするという商品のようです。お値段\3,150とお手頃ですが、研磨機で記録面を磨いてやれば読めちゃうんじゃないの?という不安はありますね。まぁ、よほど重要なデータが入ってそうなディスクでない限り、キズをみて諦めるんでしょうけど。ただ、USBから電源を取る、というのがやや面倒ですね。乾電池式の方が手軽だったかも知れません。

 マクセルのCD-Poit(CDポイッと)はディスクの最内周部にTOC情報(ディスク全体のデータの管理情報)が記録されているのに着目し、その部分だけにキズをつけることに特化したお手軽な製品です。今回紹介する中ではもっとも手早く実施でき、かつ普段場所もとらないという長所がありそうです。実売価格も下のシュレッダーと同じか少し安い程度みたいです。こちらも破壊レベルとしては低めですが、現状あまり問題ではないかも知れません。ただ将来、「TOC情報が壊れていてもピットレベルでデータを取り出せます」みたいなデータ救出ツールが登場したら、なんて一抹の不安はあります。

■PLEX ERASER(ソフト版)

 先日CD/DVDドライブで有名なPLEXTOR社から、PLEX ERASERなる光学メディアのデータ破壊装置が発売されました。 記録用のレーザーでデータを上書きすることでデータを読めなくする仕組みのようです。ディスクを挿入すると自動的にデータ破壊が始まるので、通常の外付けドライブと間違えないようにトレイがオレンジ色してるのもユーザビリティ屋的には感心してみたり。ガジェット好きなσ(^^)としては最もそそるソリューションですが、お値段\25,000ほどするので、ちょっとなぁ、と。

 と思いつつ情報を精査していると、どうやら元々はPLEXSTOR製のドライブに添付のソフトで実現していた機能とのこと。あれ?ウチのマシンにも1台PLEXTORのDVDドライブあるぞ、と思い調べるとなんと対応していました!ちょっとわかりづらいですが、添付ユーティリティのPlexTools Professionalの中にあります。ちょっと完成度がイマイチで、処理中でも「開始」ボタンが押せるようになっていて、うっかり押すとハングアップしたり(^^;)。処理時間はクイックで数秒、フルで3分半程度でした。おそらくクイックはTOCのみを破壊してるのでしょう。DVD-Video形式で焼いたDVD-Rをクイック処理した後でプレーヤーにかけてみましたが、ちゃんと読めなくなっていました。ちょっと得した気分です。ここ1年位の同社製DVD-Rドライブをお使いの方は対応しているか調べてみてはいかがでしょう。

 ただ、こういった手法は外見的には破壊したことが見てとれないので、例えば半透明ゴミ袋で見えてると漁られそうで気分的には不安が残りますね。「データ破壊済み」みたいなスタンプ作ってレーベル面に押しときたい気分です。

■CD/DVD対応ハンドシュレッダー

 意外にもハンドシュレッダーでも光学メディアに対応したものがありました。例えばサンワサプライのPSD-16はAmazonで\2,361と値段もお手頃です。クロスカット(より安全な縦横のカット)と書いてありますが、CD/DVDやクレジットカードはストレートのみのようです(製品ページに破砕写真有り)。クレジットカードやキャッシュカードのような磁気ストライプだとクロスの方が安心な気もしますが、光学メディアならストレートでもあまり問題はない気はしますね。

 割と力がいりそうなイメージがあるんですが、実際にはどうなんでしょう?ちょっと試してみたいですね。 見かけたら買ってしまうかも知れません。


Webレイアウト再生課題の提案と議論

mixiホーム画面のサンプル

 ほとんど思いつきだったんですが、こないだとあるユーザテストで、トップページのスクリーンショットをボカした用紙を被験者に渡して、どこに何があったか再生してもらう、とういタスクを実施してみました。

 基本的にはクライアントに「ほらこんなに詰め込んでも、読み手は目に留めてもいないでしょ」的なことを言えればと思ってのトライアルです。まぁ概ねそんな感じの結果になりました。

 こういうことされてる方っていますか?いくつか検討の余地もあるかと思っていて、色々と意見がいただければ思い紹介してみます。

■提示方法

 おそらくWebページの閲覧自体は心理学用語でいう再認課題なので、完全な白紙に書き起こしてもらう必要はないはずです。Webを訪れてパっと見の瞬間で想起ができればいい話ですからね。では具体的にどれくらいのボカし具合が適切なんでしょう?

 一応今回は、mixiのホーム画面の例で言えば、右の画像くらいのボカし具合で、例えばバナーや画像、検索フォームなどは仮に初見でも想像はついてしまうレベルで実施しました。それはそれで再生課題でも再認課題でもないんじゃないの?という議論はあるかと思います。

■分析

 相手が「ほらね」、「う~ん、ホントだ」で納得してくれればいいんですが、それなりに定量的な分析も必要になる場合もあるかも知れません。そうだとして、何をどうカウントすべきなんでしょう?

 その他、先行事例やアイデアなどありましたら是非お聞かせ下さいませ。

 なお、手軽にお試しいただけるよう、mixiのホーム画面を使ったお試しPDFファイルを用意しました。よろしければお手元で印刷して「ここは何で、こっちは何…」と実際に書き込んでみてください。