スイッチ付き卓上マイク

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 妹の店で使うのに、スイッチ付きの卓上マイクを探してました。「~クレープをお待ちのお客さまぁ~」みたいな呼び出し用です。
#ROLLSでは皮(?)の焼き貯めをしておりません(^^)/。
mic.jpg
 この時、クレープを手にもってるワケで、普通のカラオケのマイクみたいなスライドスイッチじゃ不便だし衛生的にも問題アリだろうということで、手の甲や肘で押せる大きめのPush-to-Talkなボタンがついてる、って条件で探してたんです。元々この手の商品は家電量販店じゃ置いてなくて苦労しました。ググっても見つからない。「業務系の製品を探すしかないかなぁ。きっと万単位の値段するんだろうなぁ。」と諦めかけていたところ、たまたま久しぶりに立ち寄った秋葉原でスンナリ発見。しかも\6,000でゲット(後で別の店で\5,400で見つけたのは妹にはナイショだ)。端子もキャノン型ではなく標準プラグなのもグッド。店に既設の有線放送のアンプに差すだけ。
 UNI-PEXというメーカーの製品でした(この製品の情報は見あたらず)。
 ユーザテスト・ラボでも、観察室から進行役に指示を出すのにこの手のマイクは便利ですよね。っていうか観察室でマイク切り忘れてると進行役が迷惑。逆に入れっぱなしで観察室の会話が筒抜けの方が便利な場合もありますが、そういう時にはスイッチをオンの状態でロックすることもできるので無問題。マイクの角度調節ができないのが玉に瑕かな。
 妹に送る前に会社のラボで使ってみようかしら。なんて、ウソです。兄ちゃん、すぐに送ってやるからな。待ってろよ。>日々声を枯らしているらしい妹

WikiにGUIフロントエンドがあったら,,,

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 某友人の最近の仕事を聞いてインスパイアされたんですが、WikiにWindowsやMacネイティブなフロントエンド・アプリがあったら良くないですか?
 専用アプリがなくても、ブラウザだけで読み書きできるのがWikiの良いところではあるんですが、やっぱり整形ルールとか敷居が高いと感じる人も少なくないワケで、せっかく情報共有ツールとしての素地の良さが、一部使えない人がいるってだけでオミットされちゃうのってもったいない気がします。
 ワープロ・ライクなWYSIWYG(死語?)ツールがあって、そこで編集すると、裏でWiki整形ルールのテキストを吐いてサーバーに送信してくれる、みたいな。整形ルールが書けるユーザだってその方が楽は楽ですよね?たまたまそういうツールが入ってないマシンからアクセスする時はブラウザ“でも”読み書きできます、っていう考え方です。大事なのは誰でも気軽にコンテンツを追加したり改変したりできるってことで、HTMLブラウザなんてしみったれたユーザ・インターフェイスに囚われる必要は全くないワケです。
 あっ、2ちゃんねると2ちゃんねるブラウザがあるように、PukiWikiあたりにはそろそろ登場しても良いですよね。
 ざっとググってみたんですが、とりあえず日本語では見つかりませんでした。Flashを使うというアプローチはあるみたい。MovableTypeみたいに、編集欄の外に「太字」ボタンみたいなのを置いてJavaScriptで選択部分を「”」で囲む、みたいな実装方法ならブラウザ上でもできますが、やっぱり理想はユーザから整形ルールが見えない(意識させない)形でしょうねぇ。
 どう?やってみない?>最近VB.NET買って面白いテーマ探してる某友人

道具眼コラム追加 「25.自分の常識は他人の常識!?」

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 先日某所でセミナーの講師をした時に仕入れたネタをば。
 ヒトは自分が知っていることを、他人も知っていることのように誤認してしまう傾向がある、ということを客観的事実として検証しようという認知科学のトレンドについてです。
 ブログにゃちと長い、という意見をいただいたので、コラムに移動しました。

暗がりでも歩行者をロックオン

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レスポンス 【ホンダミーティング】新型レジェンドのナイトビジョンは…「!」 [Response]
 ほぉ、人をロックオン(^^;)してくれるナイト・ビジョンですかぁ。サイバー(死語)だなぁ。ついでに歩きタバコの火を発見したらフェイザー砲でジュっと(以下略)。
 こういうのは高級車から装着されていくのが世の常。どこか後付キットを出してくれないすかね(カーナビはもとより、後方カメラ、後方センサ、車間距離センサ、ETC、ヘッドアップディスプレイなど全て後付でつけてあったりするσ(^^)の愛車…)。
 

明日30日はネットワーク工事

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 明日8月30日は新居のBフレッツ回線開通工事です。午後からサーバー設備の移転作業を行いますので、しばらく不通時間が発生します。
 同一県内移動でIPアドレスの変更などは伴いませんので、物理的に運搬、配線などにかかる数時間の遮断で済む予定です。夕方には終わらせたいところ。
 ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。

便利なはずなのに習慣化しないもの

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 思うとこあって引っ越しました。横浜市民です。
 で、新居には入居時に新品エアコンが2台入れてもらえる契約になっていて、SANYO製のものが取り付けられていました。物好きなσ(^^)は早速公式サイトでスペックをチェック。「6畳間とDKの戸をとりはらって、1部屋として使うつもりだけど、やっぱつけてくれたのは6畳用のエアコンか。ちぇ~。」などと思いつつも、面白げなオプションをハケーン。テレコントローラーですよ。つまり、テレホンでコントロールですよ。SANYO標準のリモコン信号を発する仕様で、一定年式よりも新しい機種であれば原則対応しているようです。21世紀っぽいぜ、ってことで早速注文。ケータイなどからエアコンの電源や運転モードを操作することができるようになりました!
 ところが、これが使わない(^^;)。別に使いにくいワケではないんですが、「もうすぐ帰宅するぞ」って時に「そだ、エアコンを入れとこう」という発想につながらない。帰宅して玄関のドアをくぐった瞬間に「あー、電話操作できるようにしたんだった!」と気付く瞬間の悔しいことといったら…。σ(^^)のアタマが20世紀に置いてけぼりですか…orz
 実は最近、この手の経験が他にもあるんです。
1.Googleデスクバー
 Windowsのタスクバーに常駐するGoogle検索ユーティリティ。ミニブラウザ内蔵で、ブラウザを立ち上げなくても結果が見られるし、どんなアプリを使っていてもキーボード・ショートカットでサクっと検索を実行できて便利極まりないぜ、と普段使っているマシン数台に速攻でインストールしたんですが、結局気付くとブラウザから普通に(Googleツールバーの類は使います)検索してるんですよね。
2.ekitan Express
 駅前探検倶楽部の路線検索をアプリケーション化したものです。ブラウザで検索するのよりも速い(データ通信量が少ない)し、使った駅の履歴は覚えててくれるし、「その一本前に乗る」みたいな細かい調整ができるとあって、速攻で購入したんですが、これも気付くとブラウザで調べちゃってるんですよね。一方で、Googleで「あざみ野から渋谷」と調べると、駅前探検倶楽部にリダイレクトされる機能は一瞬で身に付きました。もっぱらこればかり使ってます。
 うーん、なんなんでしょうね。便利だと思うし、むしろ使いたいと思っているのに、いざ気付くと使い慣れた方を使っている。新サービス、機能を使う習慣が身に付かないんですよ。後の2件は単に普段からブラウザが起動しっぱなしのことが多い、ということも関係してると思いますが、わざわざブラウザ立ち上げてる時すらあったり。
 ヒトは操作ステップ数みたいな効率だけでなく、認知的なプランニングや記憶想起負荷などトータルな負担、効率を考慮して課題遂行方略を決定してるんでしょうかね。うーん、無意識にそんな高度な処理してるかなぁ。単に「慣れじゃん?」で話を終わらせてもいいんだけど、ではそれを上書きして、新ソリューションを使う習慣を身につけるにはどうしたらいいんでしょう。使いたいんですよ。せっかく買ったんだから。主観的には使う方がメリット大きいと思ってるんです。それでも身体が本当に必要としてないと使えない、なんてことは認めたくないっす。

ヒトの動作を誘導するデザイン~JR Suica改札の改善事例

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ITmediaモバイル:デザインで性能が変わる†Suica改札機のわずかな傾き (1/2)[ITmedia Mobile]
 Suica(JR東日本の非接触ICカード改札システム)の改札機のセンサ部分のデザイン形状を変更することで、センサの読み取り性能不足を補うようユーザのカードのあて方を誘導し、実質的な性能を向上させた事例です。
 いいですねぇ。σ(^^)はデザイナではないですが、ユーザビリティ屋としてこういう仕事をしたいと思います。
 先日も仕事仲間と、「回転寿司屋のお湯の蛇口を、コップでなく指で押してしまいそうになる人を減らすには、どういうデザイン形状にしたら良いか」について(回転寿司屋で(^^;))ブレイン・ストーミングしてみたり(結果は後日使いやすさ日記の方で元ネタ提案者から投稿されるかと。なかなかコスト的にも安価なソリューションが出せたと思うんだけどどうかなぁ)。
 ユーザビリティ屋というと「インターフェイスやエクスペリエンスを改善するのが仕事」なワケですが、(特にσ(^^)のようなインディペンデントは)実際にはなかなか改善そのものには立ち会えないんですよね。問題点の指摘止まりで。時には改善提案まで出しますが、そっから先はご一緒できなくて。もっと精進して、そういうフェイズにも呼んでもらえるように頑張ろっと。

勝手ユーザビリティ改善提案を阻む“壁”

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大手サイトの不備を模造サイトで指摘するユーザーたち [Yahoo! コンピュータニュース]
 使い勝手の悪いWebサイトを自サイトにコピーして、HTML、CSSを書き直して勝手改善バージョンを公開かぁ。確かにやり方としてはグレーな部分もあるでしょうが、上手く回れば素晴らしいことです。この企業サイトも器量が狭いなぁ。恥ずべき、責められるべきは高い金とって使い勝手の悪い制作をしたデザイン会社だろうに。そこに払うお金のほんの何割かでもボランティアに回せばよろしかろう?
 σ(^^)もお気に入りのサイトのちょっとしたバグ(Operaで問題がある場合とか)くらいなら「不便なので直して下さい。こうすりゃ直ります。」とメールしたりもしますが、こんなサイトを丸ごとリデザインするような手間をボランティアでかけてくれるなんて貴重以外の何ものでもないですよね。
 またσ(^^)は自分でも多少プログラムをたしなみますが、売り物にするでもなし、やっぱり限られた時間では「動けばいいや」的に妥協しちゃう点も多いです。HTML/CSSや情報デザインもそれほど詳しくないので、(ユーザビリティ屋のサイトのクセに)Webサイトの出来も多分ツッコミ所満載だと思います。それをざわざわ手間暇かけて改善してくれるなんて、羨ましい話しですよ。
 世の中、「バカの壁」ならぬ「成果帰属の壁」みたいなものが立ちはだかってますね。皆が幸せになれるなら、それが誰の手によろうといいじゃないですか。どうせユーザビリティにもデザインにも完成なんて遠すぎる幻で、全ては発展途上なんです。世の中のあらゆるオイシイところはどんどん取り込むべきです。世界のどこかに自分の知らないアイデアや知見が転がっていて、それを「あなたのサイト/製品にも取り込んでみたら?」と紹介してくれる人がいるんなら、それは恥ではなく得なんではないでしょうか。
 もらいっぱなしじゃ申し訳ないとか悔しいっていうなら、逆ギレするんじゃなくて、今度は自分の知見を周りに提供していきゃいいんじゃないですかね。そんな連鎖が生まれたら、世の中ものスゴイ勢いで進歩すると思うんですけどね。理想論ですか、そうですか…
 まぁ現実的な話し、アドバイスする側も、制作者側のプライドという名の「成果帰属の壁」を極力刺激しないような方法は考えることに関しては、もう少し真剣に取り組む価値があるでしょうね。例えばいきなり公にするのではなく、まずはサイト制作者にだけフィードバックする形をとるとか。昨今セキュリティ・ホールの指摘方法についても問題になっていますが、ひっくるめて、こういったの善意を無駄にしないような枠組みや、それを受け入れることは制作者にとって恥じゃないんだというコンセンサスを上手く作っていきたいですね。これは何もこういたボランティア・ハッカーに関する話しに限らず、一般にユーザビリティ・コンサルタントが設計者、デザイナーと付き合っていく上で非常に重要なことでもありますしね。

概念に呼び名がつくと理解が深まるカンジ

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お笑いの専門用語集
 普段、何気なく聞いて笑っている漫才やコントの世界にもちゃんと技法としての呼び名がついているんですね。例えば、

のりツッコミ
 一旦、ボケにつきあった後につっこむこと。ボケAにのり、ボケAにつっこむ場合と、ボケAにのっかりつつ、更にボケBをかました上で、自分でそれにつっこむ場合がある。
天丼
 ある時点でつかったギャグを、少し時間を置いて話題がかわった時点で再利用すること。一種のボケとして話が噛み合わない場所に使う。

なんてのは、「あ~、あれね」とピンと来るんじゃないでしょうか。
 今まで漠然とギャクの連続したもの、として見ていた漫才やコントが、このように技法という形でボキャブラリを得ることで、途端に構造解析したり、自分でも組んでみられる気がする感覚が興味深いです。
 一見、規則性がなく不定形なものの塊にしか感じられていなかったものに対して、一部のパーツのシルエットを与えてやることで、実は単純なパターンの繰り返しや部品の組み合わせから成っていることが“視えて”きたりする。うーん、あんまり良い例が思い浮かばないんですが、例えば素材や調味料の味や香りを知っていると、ある出来上がった料理を見て、それを分析したり、似たようなものを作ったりできる、ってのに近いでしょうか?
 当サイトがユーザビリティ・パターンというコーナーで取り組んでいる事は、多分これに近いことなんだと思います。ぼんやりとしたユーザビリティ上の問題点に対峙した時に、その部分部分を“くり抜いて”いくためのツールなんですよね。
 将来、そういうボキャブラリーを集めた辞書が作られた時、その行き着く先、使われ方は、ヒューリスティック評価法やチェックリスト系の評価手法と同じような形になるのかどうか、ってところも気になりますね。
 あるいは、問題点の評価だけではなく、例えば機械オンチな人に贈る超汎用ガイドブックなんてのも作れるかも知れません。「パソコンの操作ってのは、すべからく“操作対象の指定”と“操作内容の指定”から成り立っています」とか「何か設定を変更した後は、それをコンピュータに記憶され、適用を開始させるための合図が必要になります」みたいな。
 うーん、長くなったので、コラムに掲載しようかとも思ったけど、ちゃんとオチがつかないので、ここ(ブログ)にしとくか。
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