多機能デジタルフォトフレーム SAMSUNG SPF-86V

最近、家電店でもコーナーが作られるほどメジャーになってきたデジタルフォトフレームですが、恋人も家族もいないσ(^^)は萌えイラストくらいしか飾る位しか用途がなく、いまいちモチベーションが上がらなかったのですが、

  • 寝室に電波置き時計がほしかった
  • ファミレスなどの打ち合わせでUSBサブモニタがあると便利かと思った
  • ネットワーク周りの機能が楽しげだった

などの理由で、SAMUSUNG SPF-86Vを衝動買いしてみました。ネットワーク対応フォトフレームとしては、SONYやBUFFALOが有名どころ(?)ですが、あちらはPicasaやDLNAサーバーからプルして持ってくる色合いが濃く、SAMSUNGはFTPサーバー搭載でPCからアクセスしてファイルを置く、という微妙な性格の違いがあります。また設定に関してもWebインターフェイスを持っており、ブラウザから各種操作が行え、UPnPルーターならWAN経由でも操作ができるので、将来飽きて実家にプレゼント、なんて時にもメンテナンスはこっちからできてサイバーだなと。

spf86v1

■単機能フォトフレームとして

液晶の画質は正直いまひとつです。ノングレアタイプなので見やすいことは見やすいですが、こと写真を飾るということにおいてはピカピカ液晶に比べると色気がないカンジ。また全体的に色の鮮やかさが控えめな印象です。ただ、ここら辺は店頭で見比べても五〇歩百歩という印象で、今月でるSONYのがヨサゲだなぁ、とも思いつつ、後述の時計としてのデザインでコレで妥協しました。

テレビに遅れること何年、写真の世界はいまだにワイド化が進んでおらず、今買うならまだ4:3かなぁ、ということでワイドモデルは敬遠してみました。他の非ネットモデルでは黒フレームもあるのですが、なぜか86Vはウッドのみの模様。

spf86v2 このモデルは操作UIがサイドパネル部分に埋め込まれたタッチセンサーで実装されており、フレームに触れると写真のようにボタンが光ります。これはなかなか良いと思いました。消灯時はほとんど見えません。LGのように背面にボタンを配置する製品もありますが、いまいち使いづらいのと、壁掛けにしづらいだろうなと(まぁ、SPF-86Vは壁掛け非対応なんですが)。田舎のおじいちゃんおばあちゃんにプレゼント、なんて売り方をする製品ではこういう直感的な操作感が大事だと思います。

ただ、操作はいまひとつモッサリ。もう少しサクサク動くといいなぁ。といってもそうしょちゅう操作するものではないので、消費電力増やしてまでプロセッサパワーを上げるのもナンセンスかも知れません。

SONYやFUJI FILMの製品などは光センサで部屋が暗くなったら自動で電源オフになるエコ機能を売りにしてますが、今回は寝室で時計代わりの利用を想定してたので、むしろ消えては困るとスルー。通常のリビングなどで使うにはそういう機能はポイント高いですね。フォトフレームなんで、基本触らずに済ませるかってとこが重要かと。

spf86v3 次の写真は背面の様子。ボールジョイントのスタンドで、縦横や角度など設置の自由度は割と高いです。ただ電源プラグが垂直に飛び出ており、壁掛けに転用するのは難しいです。どうせ背面が出っ張っているので、下側からL字プラグで出してくれよ、、、と思います。

ちなみに電源ボタンだけは背面で、写真で右下の方に映ってる円形の部分です。意匠に紛れて見つけづらいです。σ(^^)としたことが、マニュアルを見るまでわかりませんでした…。

音楽再生はMP3かWMA。iTunes派はσ(^^)としてはAACがイケるBUFFALOがうらやましい点です。

■時計として

無線LANが設定済みなら、時計合わせはNTPサーバー経由で行ってくれるので電波時計に準じた正確さは維持できそうです。ちなみにサーバーは指定できません。どこを見にいってるかも不明。

で、今回店頭で多くの機種を比べてみて、割と時計機能って軽視されてる印象を受けました。当初買うつもりで出かけていったBUFFALOは必ずカレンダーと一緒でないとオーバーレイ表示できず、しかも半透明のグレーの座布団がつく[buffalo]ので、主役であるはずの写真の邪魔になってしまいます。SONYはワイド画面を活かして4:3(3:2)の写真を出しつつ、左にでっかいアナログ時計を表示[gigazine]できたりもしますが、これも狭い液晶の活用という意味では無駄が多すぎます。LGはデジタル時計+小さな日付のフォーマットが選べるものの、かっちりシルバー調の座布団つきのデザイン。意外に、このSAMSUNGのようにデカく座布団なしでシンプルに時刻表示、ってのが無く、今回結局色々目をつぶってでもこの機種を選んだポイントになりました。

ちなみに焼き付き防止なのか時刻の表示位置が写真を入れ替える度に変わります。個人的には一カ所に留まっていて欲しい気がします。液晶なんだから焼き付き防止とか気にしなくていいんじゃないですかね??

ともあれ、大きさや位置などはカスタマイズできたらなお良かったなぁと。

時計専用としてみると、SONYのS-Frameみたいに黒地のデザインがあると、寝室用には良かった気がしますね。8インチとはいえ煌々と光ると寝室では結構眩しいです。例えば部屋が暗くなったり指定時刻になると、黒画面に写真サムネイル。昼間は写真全画面、みたいな切り替えができるといいかも(本機は指定時間に画面を真っ黒にすることは可能で、写真無しで時計+カレンダーなら黒背景のデザインも選べるだけに惜しい…)。

■ネットワーク周り

上にも書きましたが、86Vは無線LANを搭載することで、10インチモデル並の値段になっちゃってるんですが、その甲斐があるかというと少々微妙。まず、アクセスポイントがステルスモードになってると事実上使えないくらい不安定。電波マークはバリ5になるものの、Web管理画面が出てこなかったり。ウチはステルス運用なので、とりあえず無線LAN運用は保留(意味ネー!)。使ってるウチになんとなく動くようになったかも?

また、FTPサーバーですが、ユーザIDとパスワードが毎回乱数で生成されるため、FTPツールに認証情報をプリセットしておくことができません。管理ページに「ftp://123456789:9548513543@192.168.0.xxx」形式で表示されるので、それをExplorer(IEではない)にコピペして使え、というスタイルです。FileZillaで使う場合は、最初のコロンまでがユーザID、@までがパスワード、@移行がアドレスになります。文字コードはカスタムで「SJIS」と指定したら大丈夫みたいです。

SONYやBUFFALOのようにサーバープルで使う場合、RSSかURLで指定する方法があります(アドレス入力はWeb管理画面でも可能)。そのRSSやページに含まれる画像が一括ダウンロードされるカンジのようです。ダウンロード時に液晶解像度にあわせてリサイズするかどうかも設定で選べます。ただ、表示の様子を見てるとリサイズのアルゴリズムはショボイ印象なので、画質にこだわる人はあらかじめPCで800×600に加工して置く方が吉でしょう。

また、POPでメールを受信し、添付写真を取得させる方法もあります。この時、メール本文を写真に重ねて表示できるので、家族持ちの人は色々と使い道がありそうです。が、ウチでやっても空しいだけなのでまだ試してません(笑)。そのうち、サーバーログとかをアンビエント提示する実験はしてみてもいいかもとは思ってます。どっかの天気サイトからビットマップ拾って送りつけるスクリプトを組んでみたりすれば、天気予報表示デバイスにもなりますね。

いやー、でも無線LANをステルス解除するのはなぁ。ファームウェア更新で対応してほしいなぁ。

■USBサブモニタ機能

例によって64bit非対応でしたorz。あと、考えてみたらコイツはバスパワー駆動ではないので、やっぱり冒頭に書いたような用途であれば、別途それ用のものを買うしかナサゲ。

まぁ、フルスクリーンでゲーム中に攻略サイトを表示しておく位には使ってみようかと…

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