クラウンクロスオーバーにパフォーマンスダンパーを装着(安く買えたもんで)

■パフォーマンスダンパーとは?

クラウンクロースオーバーはじめトヨタの一定以上のクラスの車種にはカタログオプションでパフォーマンスダンパーというのが用意されています。これは左右に伸縮性のある”つっかえ”をして車体の歪みからくる様々なデメリットを低減するといったものです。タワーバーに似ている発想ですがガチのつっかえ棒ではなく、バネ構造(厳密にはスプリングではなく油圧的ななにか)をもっていて制振するという違いがあるようです。トヨタ車用はTRDのブランドでディーラーオプションとして販売されていて、中の技術はYAMAHAが噛んでいるようです(ロゴがついてる)。ドアスタビライザーが実質アイシン製であるように実際の企画製造はヤマハっぽいですね。

あまりクラウンクロスオーバーでのレビューが見当たらないんですが、とりあえずトヨタ公式でアルファードにつけて五味さんがレビューしている動画がこちら。

河口まなぶさんが自腹で60プリウスに装着したレビューがこちら。

なお、車種によって取り付けるダンパーの数や場所が違います。アルファードは前後2本、プリウスはかなり多いようですが、クラウンクロスオーバーはフロント1本のみです。

■特価だったので衝動買い

さて、このパフォーマンスダンパー、クラウン用は工賃別の本体価格が5万円。もともと納車1年くらいのタイミングで追加して乗り味の変化を楽しもうと思ってたんですが、ちょうどその頃仕事が減って金欠だったので見送っていました。

そんな折り、ふとAmazonのウィッシュリストをみると値段が爆下がりしているのを発見。

約2.3万なので半額以下です。しかもあやしいショップではなくAmazon販売品。残り一点だったので深夜の勢いでポチってしまいました。ちなみに残り1点でしたので、今はもう4.7万円くらいに。ただKeepaによると過去にも何度か2万円台に落ちているようなので、気になる方は気長にウォッチしてみるといいかも知れません。

■取り付けはDIY

なんかせっかく安く買えたので別で工賃が万単位でかかっちゃうのもなんだなー、とか、通販品を持込で作業依頼するとお店にも旨味が少なくていい顔されないイメージとかあって、DIYでチャレンジすることに。

大枠は、

  • エンジンカバーを外す(ボルトネジx13本くらい)
  • もとからついている4本のボルトを取り、代わりに付属ネジを使ってダンパーを固定する
  • エンジンカバーを戻す

という行程になります。エンジンカバーはてっきりクリップ止めだと思ったんですが、プラスねじ穴のついた六角ボルトでした。ダンパーの固定ボルトの締結力(ネジを締める強さ)が指示されているのでトルクレンチが必要なのと、作業性を考えるとフロントだけでもリフトできることが難所でしょうか。トルクレンチは40N・mと20N・mの箇所があるので、そのレンジに対応したものが必要になります。あとは作業効率でいうと電動ドライバーがあると早いです。

リフトアップにはジャッキやウマよりも転倒リスクが低いカースロープが良いと思います。理想はこれくらい(17cm)上がると良いですが、お値段もさることながら全長が長いので作業後の保管場所に困る人はご注意ください。

自分はもとから駐車場にあるスロープと高さ10cmのコンクリートブロックでなんとかしてしまいましたが、後輪にこういう車輪止めをかましておくと良いと思います。

そこまで半身を車体の下にいれるほど奥まった箇所ではないので、リスクは最低限かなとは思いますがDIYされる方は伸張に作業してください。オイル交換(下抜き)に慣れている/作業環境がある方ならどうにかなるレベルかなと思います。

基本的にはネジを緩めて締め直すだけなのでものの30分もあればできると高をくくってたんですが、電動ツールを発掘するのが面倒で全て手回しでやったためか1.5時間くらいかかった気がします。16時台に始めて終わることには真っ暗でした。

■装着後の感想

現在二日目でまだそれほど走れてないですが、一応自動車専用道も含めて軽く走ったファーストインプレなど。この手のレビューって難しいのは取り付け前の状態を再確認できないことですよね。「あれ?これって前はどうだっけ?」と思っても比べる手段がない。

まず一般道で道路の凹凸やマンホール、段差などによるコツコツ感は小さくなった、、ような気はします。ただクラウンのそれは元から結構上質だったので劇的かというとそこまでではないかも知れません。また初日だけなにか全体にへんな振動を感じ、同乗者にも「なんか乗り心地悪くなってない?」と言われました。ちょっと腹に来るというか。思わずドライブモードでAVSを固めにしたくなったほど。ただ取り付け作業で少し体調が悪かったのもあったのか、個人的には翌日には気にならなくなりました。

ハンドリングも追従性、回頭性が上がったように感じます。以前カローラスポーツでタイヤをミシュランPilot Sport5に履き替えた時の感覚に近い。クイっと思い描いた通りに曲がれる感じ。

高速(第三京浜、K7)で一番感じたのはレーンチェンジの応答性が上がったというか、最低限のステアリング操作でスッと移れるようになった感じ。片側のタイヤがラインをまたいだくらいでもうハンドル戻しはじめちゃうというか「あれ、こんなに少ない操舵量でレーンチェンジできてたっけ?」と感じました。しかしもう比べる術はなし…

コツコツ感も一般道よりはわかりやすく軽減されている気はしますが、もとから良かったしなぁとも。決してドライブモードをコンフォートにしたようなフニャフニャさでいなしているのではなく、しっかしコツンと感触があって、それがピタっと収まる感じ。前の前に乗ってた初代LEVORG A型がこんな感じだっけなぁという気になりました。ただなんかよりAVSをマメに固く切り替えたいとか、タイヤに空気をしっかり入れたいという気もしました。なにかしらの不快さからくるのか、気持ち良くてよりスポーティに走りたくなるからなのか自分でも正直まだ解釈ができてません。

近いうちにしっかり空気圧点検して首都高に行こうかなと思います。

■まとめ

狙っていたパフォーマンスダンパーが半額以下で手に入って非常にアガってましたが、同乗者にビミョーな反応をされてちょっと自分でも冷めたというか冷静寄りの感想になっています。ドアスタビライザーの時ほどの劇的な違いはないかな?定価で買って工賃まで払ってたらちょっとガッカリかも位。

というか効果が近いので両方つけると相乗効果というよりはカブるところがあって1+1が1.75くらいにしかならないとかはあるのかも?まぁでも2.2万円なら全然アリです。

これからまた走り込んで追加の気付きがったら追記します。(でもこういうパーツはどんどん印象が日常化して元の状態との違いがわからなくなってきますね…)

PICASOU2 ProからCarMate TV + FireTV Stickに乗り換え

クラウンの車載映像環境ですが、これまでOttcastのPICASOU2 Proを使っていました。

これはいわゆるAIBOXと呼ばれるジャンルの有線CarPlay端末をエミュレートするAndroid端末で、CarPlay対応カーナビからはiPhoneが接続されたかのように振る舞い、CarPlayやAndroid Auto接続では使えないアプリも自由に使え、タッチパネル操作も可能で、なおかつ走行中も制限なく利用可能というデバイスです。最近の純正ナビは従来のキャンセラーとは相性が悪い(GPS信号をカットして停止状態に見せかけると、ナビや運転支援機能の精度に支障が出る)ので、その代替として注目を浴びています。特にこのPICASOU2 ProはHDMI入力を備えているため、AppleTVやFireTV Stick(以下FireTV)、Chromecast with GoogleTVのようなストリーミング端末、Switchのようなゲーム機、果ては地デジチューナーなどの映像もこれ経由でナビ画面に映せるという特長を持っていました。

ただし問題点もあって、クラウンなどの12.3インチ超ワイド画面のナビだと、多くのアプリが想定外の縦横比なため、異常に横に長くなり、結果的にものすごく使いづらくなりがち。横幅基準でかなり大きい画面だと認識されて表示要素がかなり大きくなり、逆に縦スクロールがめちゃめちゃ必要になる感じです。まあタッチパネルによる操作も近くは良いのですが、自分の座席と反対側の端っこのボタンは背中を浮かせないと手が届かなかったりしがち。

購入当初はせっかくのワイド画面を活かして、ナビアプリと動画アプリを二画面表示して運転席寄りにナビを表示しつつ、助手席には動画を見せる、みたいなことをしたかったんですが、メモリが4GBしかないせいか不安定で、しまいには車載側のナビまで影響が出たりして最近はナビ系アプリは一切使わないようにしていました(なんとなく車両からGPS信号をとってるとダメな気がしたので)。

他にもNetflixアプリがAndroidTV用ではなく多分スマホアプリ版なせいだと思うんですが、トップ画面に使いもしないゲームがズラっと並ぶなど使い勝手が最悪だったり。

ではPICASOU2 Proの特長であるHDMI入力にAppleTVを使ってリモコンで操作すればイイジャナイ、というかもともとそれがしたくて購入したわけですが、これも問題があって、ナビ側の処理落ちでヒドく音ズレが起きて視聴に堪えないという…。ほんならシステムレベルで音ズレ補正があるFireTV Stickなら、、、と思うワケですが、今度はずっと放置されているバグで音声が左のみのモノラルになってしまうという。

もう「ハンパなAndroid機能なくていいから、HDMI入力映像を単純にCarPlay出力してくれて、音ズレやモノラルバグがなければそれでいいのに…」と思っていたんですが、そしたら当のOttocastから出ました。Car Mate TVおよびCar Mate TV Proです。

送出側が有線CarPlay、入力側がHDMIの単機能変換デバイスです。PICASOU2 ProやPICASOU3のようなAIBOXが4,5万円するのに比べ、これらは実質1.5~2万円程度と半額以下で購入可能です。もちろん技適取得済みです。

・ラインナップ整理

無印とProの違いは、ProにだけワイヤレスCarPlayレシーバーの機能が追加されています。車両の有線CarPlayポートを専有してしまうかわりに、無線経由CarPlayを受けられるようになります。値段はほぼ変わらないんですが、自分は無印をあえてチョイス。何故ならProは起動時に「CarPlay」「HDMI」の選択画面が毎回出るっぽいからです。もしかするとHDMI信号の入力を検知して自動で「HDMI」が選ばれるかもと思ったんですが、公式サイトやレビュー動画をみても触れられていなかったので、滅多に使わないCarPlayのために毎回1タッチ操作が増えるリスクを嫌って無印に。CarPlay使いたい時はUSBを刺し替えればいいかなと。

また非常にわかりにくいですが無印にも2種類あるようです(上記リンクの1番目と2番目)。型番やスペック、最新ファームウェアのバージョン番号までどう見比べても同じなのですが、見た目が明らかに違います。2番目の方は外観はProと同じで〇の中にロゴが入ったデザインです。サイズは誤差レベルで1番目の方が小さいのかなと思いましたが、たぶん2番目の方が「2024新型」と書いてあるのでより新しい改良モデルの可能性があったのと、本体から生えているUSBケーブルが2番目の方が短くて取り回しが良さそうなのでそちらを選びました。設置環境によってはケーブルが長い1番目を選ぶのも良いかも知れません。

■不満は解決した?

・FireTVのモノラル化バグは解消

最大の懸念であったFireTVの音声がモノラルになる(L音声が左右両スピーカーから出る)バグは出ませんでした。こういうテスト用動画でみてもちゃんと「右」って出ている時に声でも「みぎっ」って聞こえます。PICASOU2 Pro + FireTVだとなにも聞こえない状態でした。

・音ズレはマシにはなってるが完全ではない

では音ズレは?というと、PICASOU2 Pro + FireTVよりいくぶんマシになった気はしますが、ゼロではないという感じ。下の写真はFireTVのシンク補正画面です。

真ん中の青いブロックが左から右へと繰り返し流れていき、緑のボールはずっと上下にバウンドしています。ブロックとボールがブロック崩しのように衝突する瞬間に音がなり、視覚と聴覚のズレを見極める仕組みです。リモコンの左右ボタンで下の黄色いノブを左右に動かしズレ幅を補正します。おそらく▲のところが補正ナシだと思います。

さすがに補正ゼロ(▲位置)だと音ズレを感じ、Car Mate TV + Toyota 22ナビだと写真の位置(-12ノッチ)前後がいい感じです(正直前後2,3ノッチくらいだと違いがわからないレベル)。PICASOU2 Pro経由の時はさらに5ノッチくらい左にしていました。

一度補正すればOS全体に反映されるので普段はほぼ気にする必要はありません。ただ自分の知る限りこの補正機能はFireTVにしかありません。音ズレが完全に解消できるならAppleTVに戻したかったんですが、現状それは難しそうです。この音ズレはカーナビ側の性能に依存しているらしいのでCarPlay端末がなんであれゼロにはならないっぽい。ので、CarPlay端末かHDMI出力デバイス側が意識して音をズラして送出してくれる必要があって、現状はFireTVくらいしかそれができなそう、ということです。できればCar Mate TVに補正機能がついてほしいものです。

FireTVは4Kモデルでも実売価格安くていいんですが、最近はホーム画面にすらCMを流すようになっててウザい。あと早送り、早戻しの操作方法やレスポンスもAppleTVのスライドパッドが飛び抜けて快適なんですよね、、

ちょっとまだ電源配線の都合でCar Mate TV + AppleTV 4Kはテストできてないですが、FireTVで音ズレ補正が必要なのを見る限り難しいかなと思っています。tvOS18とかで音ズレ補正機能搭載してくれないかなー…

・補助電源ケーブル不要で動く!

PICASOU2 ProはクラウンのUSB Aポート直結では電力不足で、付属の二股ケーブルで別の充電用USBポートにも接続する必要がありました。しかし処理がシンプルな分、電力消費も抑えられるのか、本機はCarPlay用USBポートに接続するだけで動きました。コンソールボックス内が随分シンプルになった点も地味にメリットです。

そういえば起動時間も若干短いかも?

■設定操作周り

無印Car Mate TVをCarPlay対応ナビにつなぐとHDMI信号待機画面になります(Car Mate TV Proの場合はCarPlayかHDMIか選択画面)。HDMI信号が来ると自動で映るので基本的にCar Mate TV自体に操作要素はほぼありません。ナビ画面をタッチすると画面がフルかアスペクト保持の二択で切り替わります。クラウンのような超ワイド画面の場合、フルにしてしまうと横に太った映像になってしまうので基本触りません。また長押しすると純正ナビに戻ります。この長押し判定が若干渋いという意図通りにいかないことがあるので、できれば短押しに純正ナビ切り替えをアサインしてほしいです。

ファームウェア更新を含む若干の設定は実は本機がWi-FiアクセスポイントとしてSSIDをとばしていて、そこにスマホで接続しWebブラウザから設定画面にアクセスします。SSIDは「Auto-xxxx」(xxxxは個体毎の数字)で、パスワードは「88888888」です。IPアドレスは192.168.1.101。購入時点で最新ファームウェアが適用済みでした。 後でよくみたら最新ファーム来てました。202407~みたいなのが2024年9月現在最新ぽいです。

■まとめ

多機能なAIBOXにかえてシンプルなHDMI変換デバイスのCar Mate TVを導入しました。おそらく手持ちのAIBOX二機種を処分すればお釣りが出るほど安くて良いです。AIBOXは多機能な分、Androidの基本知識がない人に進めづらい部分もありましたが、Car Mate TV自体はほぼ操作要素なしでかつ別途FireTVを買ってもトータルで安くあがるほど安価なので、CarPlay対応車両/ナビをお使いの人にとっては(色々問題のある)ナビ/TVキャンセラーに変わる有望デバイスになるんじゃないでしょうか。

個人的には値段が倍になってもいいのでプロセッサを強化するなどして音ズレ補正機能を搭載してほしいです。ちなみに現在公式情報として、

2024年8月7日時点、HONDA ConnectのZR-V ehev、VEZELやCIVIC及びシビックFLでは、音ズレする事象が確認されておりますが改善策を検討中です。

という記載があります。「トヨタ車でも起きるで?」と言いたいところですが、将来的になにかしら補正機能がついたファームウェア更新が期待できるかも?というところですかね。

■AppleTVも接続してみた。音ズレは…

翌日電源配線を直してAppleTVで再テストしてみました。モデルは第四世代のHD、tvOSは17.6系最新です。

・カラーバランス補正

最近のAppleTVはFaceTime搭載iPhoneを使って自動色味調整ができます。設定モードに入るとTV画面に「ここにiPhoneの画面側を向けて当ててね」っていう枠が出るんですが12.3インチといえどそれが小さすぎて実物のiPhoneサイズと全くあいません。苦心の末、ナビ画面をタッチしてアスペクト比無視のフルスクリーンにしてちょっとだけ拡大した状態で、iPhoneのインカメラを距離1cmくらいに近づけたら計測に進めました。結果として補正前より若干色コントラストが上がって鮮やかになったようです。

・ワイヤレススピーカー同期

実はAppleTVにも音ズレ補正的な機能がありました。「ワイヤレススピーカー同期」という項目で、文字通りBluetooth経由などのスピーカーを使った時の音ズレを補正しようというものみたいです。TV(今回は車両)スピーカーから信号音を出し、それをiPhoneのマイクに拾わせて時間差を計測してるみたいです。最初「トーン信号を検出できませんでした」的なエラーが出てなかなか計測できませんでしたが、ナビ音量を40以上まで上げ、iPhoneのマイク側をドアスピーカーに近づけてようやく検知してくれました。

結果としてはいまいち。補正できたかどうか微妙です。

本来は針が真ん中(真上)を刺した瞬間に音が鳴るはずが、若干遅れて左右に2目盛りほど針が進んだ瞬間に鳴っています。これだけズレていると、人がしゃべっている動画だとリップシンクが気になります。アニメやゲームとかでも爆発とか何かがぶつかってカン!とか衝突するような効果音だと違和感が生じます。

操作感ではAppleTVの方が抜群に良いのですが、このズレ補正ができるのがFireTV Stickという感じで現状は操作感を我慢してFireTVかなぁというところです。Car Mate TV自体に音ズレ補正機能が搭載されることを切望します。

[3Dプリント] 新型クラウン用のマグネット式リモコンホルダー

クラウンクロスオーバーの運転席周りにFireTV Stickのリモコンを固定する場所がなかったので3Dプリンターで自作して当初は両面テープで固定していたんですが、出張でホテル用に持ち出したい時やちょっと音声認識をさせるのでリモコンを口元に持って来たいことがあるなーということで着脱式にチャレンジ。

シフトレバーを右に倒した時に干渉しないようやや外側(ドライバー側)にオフセットする調整がシビアでした。若干パノラミックビューモニターの起動ボタンが押しづらくはなりますが、これ以上後方寄りにすると、更に右オフセットを大きくとらないとならず、それはそれで邪魔な感じでした。リモコンが斜めになってもよければやり様はあるんですが。でもまぁ自分の体型的に指が自然に届くという意味でもこの辺りがベストかなと思っています。

裏面はこんな感じ。

ベースプレートとリモコン背面プレートそれぞれに百均のマグネットが埋め込んであってピタっとくっつきます。ボタンを押した時にシーソーみたいにリモコン自体がガタついてしまわないよう、プレートの長さも調整しました。ミュートや電源ボタンはまだ不安がありますが、ほぼ使わないのでヨシ!

あとプレートをつけたまま電池ブタを空けて電池交換ができるところもポイントですね。

ちなみに現在の動画サービスボタンがついているProリモコンだと背面の湾曲度が微妙に違っていて互換性がないです。そちらも追加購入してもっているんですが、そっちはBluetoothヘッドフォン切り替えボタンがついててホテル用に便利なので、使い分け。

動画でみるとこんな感じ。

[余談] 車載にFireTV Stickが良いワケ

AppleTV、FireTV Stick、Chromecast with GoogleTVをすべて複数所有している自分が最近は車載用としてはFireTVに落ち着いている理由を簡単に。まぁまずは価格が安いのは大きいですね。あとはDOPのHDMI入力に使う分には問題ないんですが、PICASOU2 ProのHDMI入力経由の場合、ナビ側のCarPlayプロセッサの能力で絵と音にズレが生じます。これをOSレベルで補正できるのがFireTVだけなんですよね。まぁPICASOU2 Pro使うならそちらでネイティブに動画サービスアプリを実行すりゃいいじゃんって話なんですが、クラウンの超ワイド画面だと想定外のアスペクト比で割と使いにくかったり。あと画面タッチも遠いし。

いずれにせよ他のリモコンも大概手元にあるので要望があれば対応のご相談もお受けできると思いますのでコメントでお知らせください(実費くらいは御請求になると思います)。

例のブロワーをプチ改造。起動ドングルをぶら下げるリングを増設

こちらの洗車用ブロワーですが、やはり起動用の安全キーというかドングル的なものを挿しっぱなしだと少なくともLEDが点灯してるだけの電力消費はあるらしく、別の洗車機会に使おうと思ったら完全に空になっていました。

この写真でUSB-Cポートの近くに差し込んであるのがそれです。正式名称不明。単に後ろにリング状になってる配線で2つの電極をショートさせるだけのものですが、これを差し込まないと通電しないようになっています。

お子さんやペットがいる家庭などで不意にトリガーを押し込んでしまいブレードが回転して事故につながるリスクを抑止しているんだと思いますが、外した状態で本体に格納したりぶら下げたりするところは皆無なので保管に困ります。

ということで3Dプリンターワーク。

ファンの下の顎の部分にストラップリングを取り付けました。ちょうどその部分がフラットになっていて両面テープを取り付け易かったので。ストラップは百均で買ってきたもの。

ちょっとわかりにくいかもですが、3Dモデルでみせるとこんな部品です。(ドラッグでグリグリ動かせます)。

ブラブラして邪魔な感じもしますがまぁ仕方ない。当初、カチっとはめこむようなホルダーも考えたんですが、外れて紛失するのは一番ダメだなということで、より確実に紐で結ぶ形にしました。まぁこれもリングが破損して外れるかもですが、そう重いものでも引っ張るものでもないので大丈夫かなと。

フィラメントには層間密着性(レイヤーの剥がれにくさ)がPLAより高いPETGを使い、リングの引っ張り方向に層ができないよう、造形の向きにも配慮しました。

とりあえずこれで「使いたい時にはぶら下がっているドングルを差し込む」という運用ができるようになりました。

話題のブロワーを手に入れたぞ

前回までのあらすじ

EXキーパーを施工したクラウンクロスオーバーを1年乗って、純水で手洗い洗車をしてきたものの、やはり黒い部分にシミ汚れがメチャメチャつきました。そこで先日ミネラルオフをDIY施工してだいぶ綺麗になりましたがかなりしんどい作業でした…

純水だからと拭き上げを怠ってたせいか、純水洗車器の樹脂交換をしてなかったので純度が落ちていたか、そもそも洗車頻度が低かったのか定かではないですが、いずれにせよ対策をしないとまた同じことの繰り返しです。でもいくら大判タオルでもやっぱり拭き上げめんどい…

ほなブロワーしかないかーと思っていた折り、この中華ブロワーを動画で知りました。

https://ja.aliexpress.com/item/1005005321976039.html

(アリエクのリンク先は商品が入れ替わっていたり価格や仕様がひっそり改訂されていることもあるので、レビューなどをよくご覧になって自己責任でご利用ください。アフェリエイトリンクではありません。)

洗車で使うブロワーというと、マキタやハイコーキ、あるいは中華激安の汎用品(洗車用ではなく落ち葉を集めるなど一般用途のもの)のイメージがあります。3Dプリンターで作ったフラットノズルを販売している方もいました。これらはAC製品だと安いがケーブルの取り回しが悪く、雑にするとボディに当たって傷つけてしまうリスクがある。一方バッテリー式はそれなりに高い、という感じかと思います。

本製品はバッテリー一体型の込み込みで2.5万円(執筆時点)。安くもないですがダイソンのヘアドライヤーみたいな形状でコンパクトで扱いもしやすそう。風量も充分にありそうということで買ってみました。

手に取って最初に感じたのは「3Dプリント品やこれw」でした。質感があきらかにそう。まぁだから品質が悪い、ということではないんですが、持ち手が手に馴染みづらい四角柱形状なのは3Dプリントでの造形のしやすさなんだろうなぁとか、自分も多少かじっているのでしげしげと眺めてしまいました。なにかしらCF系の素材かな?(熱に弱い)PLAではないと思いたい。

特に気になったのは背面のファンガード部分。

風量を確保するためかなり細くなっているんですが、ここを押すとフニフニとたわみます。強く押したらポキっと折れそう。レビューをみてると最初から折れてたという人も(交換してもらえたっぽいですが)。うっかりどこかにぶつけると簡単に破損しそうなのでちょっと気を遣います。脱着はできなそうなのでここのパーツだけ交換ともいかないでしょう。

脱着云々でいえばすべてがガッチリ接着され一体化しており、バッテリー交換自体できないぽい。電池が劣化したら使い捨てってことかな?

充電は前面に専用ACアダプタの丸型ジャック、背面にUSB-Cポートがあります。USB-C充電は汎用性があって良いです。おそらく充電速度はACの方が速いでしょうが、連続して使うのでなければ別にいいかなと。なお1回満充電から使ってみて、ランプがグリーンからオレンジになりました。細かいレベル感は不明ですがもう一台続けてブローできるかどうか、ってところでしょうか。ミニバンとかだと一回が限度かも知れません。

使用感で重要なのはスイッチ周り。稼働はフロントのトリガーを引くのですが、その前段階として2枚目の写真に写っているUSBドングルのようなものを差し込む必要があります。2つのピンをショートさせてるだけっぽいですが、おそらく安全キーでしょう。子供とかがイタズラにトリガーをひいても良いように。これが地味に邪魔くさい。我が家はそういうリスクの心配はないので付けっぱなし運用にしようと思ったんですが、これ挿してると緑ランプが点きっぱなしになります。それだけならたいした消費電力ではないとは思いますが、常時通電しているというのは色々心配もあります。じゃぁ外しておくか、ってなった時に、本体に格納したりストラップでぶら下げるような仕掛けは皆無。完全に独立して保管しておくことになります。なくしたり洗車場所まで持っていき忘れたら詰みです。一応2つ付いてくるんですがどこにどうして保管・運用しようかなぁ…

■使ってみた

実際の洗車後に水滴を吹き飛ばしてみました。

まず動作音がかなりうるさいです。使い手の主観としては低空を航空機が通過しているような轟音に加え、やや耳障りなキーンという音も結構します。本当に航空機が通過してるのと違って、ご近所さんに同じ音圧が届くわけではないですが、やはり住宅街だと時間帯は気を遣うべき音量・音質。自分でもノイキャンイヤホンとかしておきたいレベルです。雨降った夜に、日が昇って乾いてしまうまでに吹き飛ばしておくかー、みたいな使い方は難しいと思います。

その分、風量はかなりしっかり出ているので結構水滴は飛んで行きますが、屋根やボンネットから水滴が完全になくなるまでは行かず、細かいのは残ります。これは元々のボディの水弾き状態にもよると思います。ガラスについた水滴も残りがち。これもコーティングの有無で違うと思います。側面は結構綺麗に飛ぶので、後の水垂れによる跡は残りにくそう。ドアの継ぎ目やドアミラーなど隙間部分の水もまぁまぁとんできます。ただクラウンは元々ドアや窓枠に水滴が入り込みにくいガードがついているので、その処置がされてないクルマだとどうかな?というところはあります。たぶんこういう隙間の水滴を掻き出すように飛ばすのはもっと細いノズルの方が狙いやすいんじゃないかなと。レビューでも書かれてましたが、先端パーツが脱着できて選べるといいかもですね。

クラウンの全周を95%くらい乾かすので数分くらいだったかな。残りを全て吹き飛ばすのは多分不可能です。先の吹き飛びにくい箇所などもありますが、それ以前に永遠にあっちいったりこっちいったりするだけの水滴がいますw。右側をやれば左側へすっとんでいく。そこで左側からブローするとまた右側に戻るだけ、みたいな。小さめのクルマなら片側から反対側に完全に吹き飛ばせるかも知れないですが、クラウンだとちょっと難しいかなという印象。

まぁそれでもマメに拭き上げる手間と比べたら遥かに楽ですし、擦り傷をつける不安もないのは良いです。「ざっと水気を切ろう」と住宅街を一周したりもしてましたが、それよりは遥かに綺麗に乾きます。しばらく使ってみて、ウロコの付き方に違いがあるか観察していきたいと思います。

■まとめ

3Dプリントファームで製造されたっぽい中華ブロワーを買いました。レビューでは発熱で溶けた写真などもアップされているので恐いですが、少し発送遅れた分、対策が施されたバージョンだと思いたい(笑)。

拭き上げよりは楽だし効果はあると思いますが、既存のブロワーと使い比べていないのでどちらがお勧めとかは言いづらいです。ノズルが短くて取り回しは良いので距離感間違えてぶつける、みたいなことは置きにくい形状なのかなと思います。

あとは交換不可のバッテリーがどれくらい保つか、燃えないかってところですね。

安全キーは自分も3Dプリンターでぶら下げる場所をDIYで追加したいと思います。