カロスポネタとしては最後の投稿になるかも知れません。クラウンが来たら2019年購入のカロスポは入れ替えです。5年の残価設定ローンの期限まで1年あるのですが、下取りで167万の査定がつきました。2月時点で残債が147万円だったので少しお釣りが来てクラウンの支払いに充当されます。ただ必ずしも下取りにしなくても良いという条件だったので、いくつかの売却手段も検討してみました。
まずガジェットの売却に愛用しているヤフオクなどの個人売買は車だとちょっとトラブル時のやりとりが面倒になりそうなので除外。
■モビリコ
次にディーラーで提案されたのが横浜のトヨタ系ディーラーがやっているモビリコという個人売買プラットフォーム。個人売買ではあるのですが、出品できるのはディーラーのメンテナンスパックで整備を受け続けていた車両だけ。買い手からすると一定の品質が担保され、またトヨタファイナンスのローンで購入できるのがメリットです。売り手は仲介手数料を5%とられはしますが、匿名で売却でき、トヨタディーラーに車両を引き渡せばあとはよしなにしてくれます。出品料は無料でスマホアプリから簡単に出品でき、価格も好きな時に変更できます。サービスとしてはなかなかよくできていますが、いかんせん2018年だかにスタートした地場ディーラー主体のサービスなので利用者が圧倒的に少ない。ある程度人気のある車種やグレード、カラーならそれなりに検索する人もいるんですが、ウチのはMOPモリモリとは言え、カラーは正直不人気色。またギリギリ3万kmを越えてしまったことで、「~3万km」での検索条件から漏れてしまったのもあるかも知れません。結果的に1ヶ月ほど出品していても閲覧数が70、お気に入りされたのが1件のみという感じでした。ご自慢のAIによる診断で207-250万が平均という表示が出ていて、その値段で売れるなら5%とられてもディーラー下取りよりだいぶお得だよなぁと思ってたんですが、鳴かず飛ばずでした。
ディーラーでの登録情報は自動的にアプリに反映されているものの、果たしてこの相場算出にカラーやグレード、装備などが勘案されていたのかどうか…結局執筆時点の190万そこそこでも売れていません。176万を切ると5%の手数料で下取りの167万より損をするので、かなり微妙なラインになってきています。
売り手にも買い手にもメリットがあるサービスだと思うので、しっかり成長していって利用者数を増やしてほしいものです。
■カババ
カババもフリマベースの仲介サービスですが、
- 手数料は買い手負担で売り手はゼロ
- 査定士が来て車両の状態をチェックした上で適正な出品価格をアドバイスしてくれる
- 出品手続き(写真撮影なども含む)はすべておまかせ
という感じで売り手側の負担が少ないです。売却後に故障トラブルなどがあったときにカババが10万円までもってくれる整備保証オプションもあります。
モビリコと並行して出品もできるので申し込んでみたんですが、やたら査定が混み合っていて一ヶ月先になると言われて断念しました。
もし売却予定があるのであれば早めにコンタクトをとってみると良いかも知れません。
■一般買い取り店
一応、ワンチャンあるかと近場の買い取り店にも査定にもっていきました。大手代表としてガリバーと小規模買い取り店で、以前コルトVer.Rの時になかなか良い値をつけてくれたお店。あれから3回も引っ越しをしたのに何故かまた近所に戻ってきてご縁があるとは。
ガリバーは前回最終的にコルトを売った店舗でしたが、あまり良い印象はなく、とにかく「本部とかけあうから、色々回ってから最後に来てくれ」商法で、奥にひっこんだまま1時間近く待たされた挙げ句、5,000円くらいしか上乗せにならずで、それならベースの値段を出してくれた店に行けば良かったんですが、もう色々面倒で決めてしまいました。今回はその手にはのるまいと決め、一番最初に行きました。「他にいってからまた来て」と言われたら断るつもりで。が、見積もりは140万ちょいくらい。ディーラーの下取り提示額を伝えたらあっさり白旗を揚げました。ちなみにホワイトやブラックなら30万くらいは上乗せになったらしいのでやっぱり色って大事なんすね。まぁリセールのために欲しい色を我慢する気はサラサラないですが。
次に前回(といっても9年前)いい値がついた小規模店。こちらも残念ながら140万円。
なるほど買い取り店の相場がだいたい把握できたので2店で終了。
最近は一括査定サイトに連絡して各店から同一日時に査定士に集まってもらってその場で一斉に見積もってもらって競わせるのが流行ですが、結果的にどれもディーラー査定に届かなかったと思うとやらなくて良かったなと思いました。
■まとめ
まだモビリコの出品は続けていますが、結果的にディーラー下取りより良い値にはならないだろうなという予感が高まってきています。昨年は異常なまでの納車遅れで中古車相場も下がっていましたが、年が明けてこの2,3月くらいで急激に相場が落ちてきています。もうちょっと納期が早まっていれば売り抜けもできたかもですが、結局去年10月のクラウン契約時の下取り額を保証してくれているディーラーがもっとも良条件で、最新の相場を反映している他の手段は不利になったという構図かなと理解しています。
とにかくモビリコの診断相場が良すぎただけじゃないかと。穿った見方をすれば、そうやって今お乗りのお車がこの値段で売れる可能性がありますよと仄めかすことで新車契約を取りやすくする匂わせ販促ツールとも感じます。あの金額が出品平均か落札平均かすらもハッキリしません。出品平均だとするとそりゃ個人の希望額が見えているだけなので高めになるはずです。また利用者が少ないのではないかという問いに対して、「GAZOOやgooにも自動出品されるので大丈夫です」みたいな説明だったのに、実際に検索してみても自分の車両がヒットしないばかりか、これらのサイトはどうみてもディーラーで撮影された業販車両のみで、個人出品ぽい写真の車両自体が見当たりません。その辺りを担当にツッコんでみても「確かそう聞いてるんですが」とハッキリしない返事しか来ませんでした。正直モビリコに関しては色々な面で優良誤認かまされて他の手段を検討するチャンスを奪われたなという印象が大きいです。全トヨタ規模で同内容のサービスをやってくれたらとても頼もしいんですけどね…
個人事業主として、わざわざ一瞬車両を自分名義にして百万円以上の売上が立ってしまうのも節税的に不利な面もありそうですし、あと一週間ほどで出品を止めて下取りにして、新車納車と同時に返却、というのが手間もかからずいいかなという諦めムードです。
2023.4.12追記:結局モビリコで購入者は現れず、ディーラー下取りで170万弱くらいで返却しました。AI査定でいらぬ夢を見させられましたが、新車納車時に乗っていってそのまま乗り換えもでき、書類手続きも最低限で済んだので手間的にはとても楽だったので満足しています。
購入費用やオプション、諸費用、税金含めて370万円ポッキリでした。4年で200万円、月4万でレンタルしていた感じですかね。保険などは別になりますが、オプションを盛々にしてたことを加味すると、Kintoよりはちょっと得だったんじゃないかって感じですね(契約当時Kintoはなかったですが)。