玄関ポーチライトの制御をSwitchBotからSesameボット2へ移行

玄関ドアの外側の屋根のある部分(以下ポーチ)の照明をIoT制御したいと思って、クラウドファンディングで買って余ってたSwitchBotを使っていました。壁スイッチはPanasonicのコスモワイドシリーズ21の3ボタンタイプで、そのままだとSwitchBotと相性が悪かったので、3Dプリンターで固定具を作りました。

しかしこれがどうも安定動作にもっていけず。設置時点で大丈夫そうだと持ってもしばらくするときちんとボタンを押し込めず。基本的にオートメーション機能で日没前に点灯し、日の出で消灯みたいな自動化をしてるんですが、スイッチは1つのトグルなので、きづくと点灯消灯が逆転していたり…

そこで、ついに重い腰を上げてSesameボット2に乗り換えてみました。こちらの方がアームの稼働(回転)範囲が広いし、ボディ外側に出ているアームを交換したりカバーパーツを付けたりもできるので、最悪でもまた3Dプリンターでオリジナルアームを作ってみたりできるんじゃないかと。ソフト面ではSesameアプリ単体ではオートメーション機能がなく自動化ができませんが、Matter対応なので、Google Home/Alexa/Apple Homeに登録すればそちら経由でなんとかなるだろうという目論見。

CANDY HOUSE キャンディハウス Bot 2 ホワイト

CANDY HOUSE キャンディハウス Bot 2 ホワイト

3,480円(04/15 18:25時点)
Amazonの情報を掲載しています

(Sesame製品はAmazonoよりも公式ストアの方が安いことが多いのでご注意ください)

早速3Dプリンターで固定具を製作

CGの左がSwitchBot用、右がSesameボット2用です。Sesameボット2の方が若干フットプリントが小さく、さらに両面テープが貼ってある部分は小さいので、固定プレートは小さめ。アームの位置も異なるので位置もかなり下がります。これでも3連の一番上のスイッチの真ん中あたりを押す想定です。

実際に取り付けた様子がこちら。

レイアウト的に3つボタンそれぞれに3台のボット2を配置するのは難しそうですね。左側に配置して引っ張るアダプタをつけるとかですかね。

BOOTHにも出品しておきました。匿名配送でやりとりしたい方はご利用ください。

・セッテイングには少しクセがある

SwitchbotとSesameボット2に大きな違いは、前者がアームを倒して戻すという往復動作をするのに対し、後者(本品)はアームを360°回転する仕組みです。そのお陰でモデルカーの車輪を回すみたいな応用も効くのですが、ことスイッチを押すという目的だと逆に少しまどろっこしく感じることも。

具体的には「0.x秒正回転」「0.x秒逆回転」みたいな動作を時系列に組み合わせて「台本」というもの作ります。角度ではなく時間で指定します。例えば今回のセッティングでは試行錯誤の結果、

  • 0.3秒回し、
  • 0.2秒戻す

という台本になりました。「おなじだけ0.3秒戻す」んじゃないの?と思われるでしょう。これが本品の面倒くさいところです(^^;)。まず本体を基準にした絶対角度で指定できません。あくまで今のアーム位置から相対的にn秒間回すことしかできないのです。回転速度は一定時間の通電である程度一定の角度を得られそうなものなんですが、それでもなんらかの外的要因でアームの角度が変わってしまうとアームがきちんとボタンを押しきらない、ということも起こりえます。手で回しても簡単には回りはしないのですが、ボタンをグっと押し込んだ後とかにノックバック(反動)で大きめに戻ったりしがち。そんなこんなで綺麗に毎回同じ動作を繰り返すということがそもそも苦手な製品だと感じました。

そんな中でどうにかやりくりをして見出したポイントが、

  1. 長めに回して確実に押す
  2. 押す力を緩めるくらいの意味でほんの少し戻すステップを入れてやると、あとは勝手に反動で戻る
  3. 本体の固定をしっかりする

という3つ。アームがどんな角度からスタートしても確実にボタンまで到達するように長めにします。すると当然早くタッチしてしまった場合も続けてグイグイ押し続けることになります。でもそうするしかない。この時、本体が負けて滑落しないよう3.のしっかり固定しておくというのが大事になります。そして充分な時間をかけてボタンを押したあとで、同じだけ戻すとまたアーム位置が不確定になります。その代わりに0.1秒という極短時間戻す動作を入れると押す力がふっと抜けて、ボタンのバネの力でいい感じに跳ね返されて、概ね一定の位置に戻ることを発見しました。

跳ね返って戻るという不確定な動作に頼るのは甚だ気持ち悪いのですが、現状上手くいきそうなのはこのパターンのみでした。

ちなみに公式も含めてググると「回転モード」みたいなのが選べる設定画面が出てきますが、これは初代ボットにあったもので、ボット2からは削除されているぽいです。あくまで、正回転、逆回転、止めるの組み合わせに秒数を組み合わせて「台本」を組むのがボット2です。

なおこの台本は0番から9番まで10本作っておけます(0番始まりなのがエンジニア脳な人が作ってるなという感じで微笑ましい)。後述のSesameリモートをペアリングした場合、解錠ボタンを施錠ボタンが0番と1番に紐付く様です(逆かも)。コスモ21の場合、ONとOFFの動作は同じなので、台本0と台本1には同じ設定を入れました。そして微妙な位置調整が必要になった時のために、台本2は「0.1秒(最小単位)戻す」だけのセッティングをしました。どうしてもボタンを押し込んだままの位置で止まってしまった、といった時に使うようです。台本2~9はスマホアプリからのみ実行可能ということになります。あと台本に名前がつけられずにあくまで0~9のどれがなんだったかはユーザが覚えておかないとならないのが残念。

とまぁ、いままで色々使って来たSesame製品の中ではちょっと設定回りが惜しい気がしています。それでもSwitchbotよりは確実にボタンを押して照明をON/OFFできてるので、今の時点では替えて正解だったかなと思っています。操作の反応もSwitchbotよりクイックな印象。あっちは「あれ?反応しなかった?もう一回押すか?」ってなるレベルで待たされることありました。

ともあれ、これから長期的に安定して稼働するかどうかは見て行きたいと思います。

外での点灯にはSesameリモートnano

玄関ポーチの照明をスマート化する動機その1は、「ドアの外からも点けたり消したりしたい」です。

SwitchBotにはリモートボタンという別売りアクセサリがありましたが、Sesameではリモートやリモートnanoが使えます。今回は小さくて安いリモートnanoを買ってみました。nanoは標準でストラップもついており、キーホルダー的に鍵束やランドセルにぶら下げて使うモバイル用の位置づけなんですが、ストラップは取り外せるようになっています。

CANDY HOUSE キャンディハウス Remote nano ブラック

CANDY HOUSE キャンディハウス Remote nano ブラック

2,180円(04/15 18:25時点)
Amazonの情報を掲載しています

Switchbotリモートボタンの時と同じように玄関にある置き配棚(ルミナスラック)に固定する治具をこれまた3Dプリントで作りました。nanoの背面はフラットなので両面テープで貼り付けるだけの簡単なものです。背面パネルはスライドできる電池ブタになっていますが、これを貼り付けたままでも問題なく開けられます。

取り付けた様子がこちら。

モバイル用ということでフルサイズのリモートよりバッテリーが小さいため、普段はスリープしているようで、ボタンを押してからボット2が反応するまで若干待たされる感じはあります。こういう固定の使い方ならフルサイズ版の方が良かったかなと思います。まぁ今回はまだ持っていないnanoを買って採寸して色々なアクセサリを作ってみたいなという意味合いがあったので。そのうち耐えきれなくなったらフルサイズに替えるかもですが、今のところ耐えられないほどの遅延ではない気がします。

本来的な用途で、例えばスマホをまだ持たせてない子ども用とかには良い製品かなと思います。バッテリーは3~10年保つとのこと。電池はやや馴染みの薄いCR1632というサイズ。

難点としては、初期設定時以外に設定画面に入れないということ。一度設定をして画面を抜けると、次にまた設定画面に行くには、裏面のリセットボタンを細いピンで長押しして再度アプリで新規デバイス追加フローをしなければなりません。省電力との兼ね合いなのかアプリ側から設定を呼びだせないのです。名前を付け替えることすらできません。そして、このリセットのピン穴がまた小さくて刺さるものを探すのが大変、、安定運用が始まればそうそういじることではないとはいえ、初日だけでなんやかんや3回くらいリセットしました。

オートメーション機能が標準アプリにはない

玄関ポーチの照明をスマート化する動機その1は、「朝晩に自動点灯/消灯したい」です。

しかしSesameはもともとスマートロック製品なせいか、現時点で標準アプリ単体ではオートメーション機能がありません。やろうと思ったら、

  • Sesameハブ3経由で、Appleホーム/Google Home/AlexaにMatter連携する
  • Nature Remoと連携する

といった座組が必要になります。Nature RemoはSesameスマートロックやSesameボットの共有キー(QRコード)を使って直接紐付けするので、ハブ3を設置してなくても使えます。一方でたぶんBluetoothを使って通信なので、物理的にSesameボット2とNature Remoが離れている場合不安定になる場合があります(ウチでは警告が出た)。Sesameハブ3を設置して経由する場合、ハブ3とSesameデバイスがBluetooth通信して、ハブ3と他のスマートデバイスはIP通信になるので、Wi-Fiは有線LANを介して家中で安定通信が見込める、という違いがありそう(ハブ3の位置だけは留意が必要)。

我が家では全てあるんですが、なぜかGoogle Homeだけはエラーになって連携できず。今回はAppleホーム(HomeKit)がレスポンスも良かったので「ホーム」アプリでオートメーションを組みました。

ただいずれにせよSesameボット2は照明の物理ボタン(コスモ21)のON/OFFを識別できないので、各アプリが認識するON/OFFを実際の点灯状態は必ずしも一致しないという制約があります。人が手動でスイッチ操作したり、ボットによる押下に失敗したりするとアプリ上のステータスと反転してしまう必要があります。日の出や日の入りでオートメーションをしたら、極力人力で操作しないようにするなどの運用が必要です。またGPSなどと連携して「帰宅したら点灯」みたいなことももし最初から点灯していたら消灯させてしまう結果になるので、あまり上手くないでしょう。これはSwitchbotも同じなんですが。きちんと物理のON/OFFを連動させたければ、壁スイッチ自体をPanasonicのリンクプラスとかに置き換えるか、トグル式ではなくシーソー式のスイッチにするしかないですね。

リンクプラスは無線ブリッジまで含めると高いし、2スイッチモデルまでしかないのでちょっと我が家にはそぐわないんですよね、、

なおシーソースイッチにする場合は、アームセットに含まれるスイッチレゴアームを使う必要がありそうです。シールを貼って引っ張ってオフ動作をする感じ。あれ、でもこれアームの絶対位置を検知しないボット2の仕様だと、連続でONとか連続でOFFしたら簡単にアーム位置がズレでおかしくなるような??公式の動作イメージに載せてくくらいだけど本当に実現できる(実用になる)のかな?

いずれにせよ電気工事士の資格がないと触れない工事内容になってしまうので断念。

■まとめ

重い腰をあげて(オリジナルマウントが)動作不安定なSwitchbotからSesameボット2に移行して、とりあえずは安定して動作するようになりました。これで毎日定時にON/OFFされてくれれば毎日の手動操作からは解放されそうです。ただ日の出と日の入りトリガーだと少しタイミングとして不満があるので、季節毎に時刻を調整しつつ使って行く感じになるのかな?と思っています。

LIFLEXソーラーウォールライトのバッテリーを交換する~18650電池の選び方

LIFELEX(コーナンのプライベートブランド)のソーラーウォールライトはマグネットでどこでもくっつけられる便利なLEDソーラーライトです。

写真はLED色が電球色のホワイトモデル

買って来てそこらの金属部分にバチンと(強力磁石でペタっといよりバチン!とつくので注意が必要です)つけるだけで配線不要でセンサー照明をつけられます。明るさは三段階で最大なら直視できないほど眩しいです。

気に入って我が家では庭の何か所かに設置しています。先日は木製のてすりに固定する3D プリンター製ホルダーも作りました。

最近光ってないことがある…

しかし最近、ふとみると充電不足なのか光っていないことがあります。単に冬場で日照時間が少ないので充電が足りないのか、そもそも2,3年経ってバッテリーが劣化して充電効率が落ちているのか(まぁ両方でしょう)。残念ながらこのライトは公式では「充電不可」となっており基本使い捨てとなります。んー、ソーラーパネルやLEDは別に壊れてないのでもったいないですね。

実は汎用規格の充電池が入っている

メーカー公式で「充電不可」といっているので、以下はあくまで自己責任の試みとなりますが、これの充電池は汎用品でかつ取り外しも比較的簡単です。

背面をみると普通に電池ブタがあります。おそらくこれは廃棄する時に分別を楽にするための配慮だと思いますが。ただ結構固いです。「廃棄時以外には開くなよ?」という強い意志を感じますw。爪でやろうとせずマイナスドライバーなどを使った方が無難でしょう。

フタをあけるとフツーに電池ボックスです。半田付けなどはされていません。そして装着されているのはいわゆる16850サイズ、3.7Vタイプのリチウムイオン充電池です。これは世の中のバッテリー内蔵機器やモバイルバッテリーでめちゃくちゃ使われている規格です。掃除機とかも分解するとこれが並んで入ってたりします。太さが16mm、長さが85mm、最後の0は円筒形タイプであることを意味するようです。以前海外製のバーコードリーダーでも使われていました。

さすがに家電店やホームセンターでは売ってませんが、Amazonや楽天、アリエクなどでは普通に購入可能です。ただし注意が必要な点として、下の写真のようにプラス極に乾電池のような突起がついている必要があります。

同じ「16850」バッテリーとして売られているものの中にはプラスもマイナスも同じく平らなものや、リード線(ケーブル)が溶接済みのものがあるので注意。バーコードリーダーの時はむしろリード線付きを選ぶ必要がありました。同じ規格ですがケースバイケースで色々な加工パターンがあるので要注意。今回はプラス極がでっぱってるのが必要です。

電圧はどれも3.7Vのはずですが、容量は色々です。最初に入っていたものは1,500mAhでした。ちなみに「株式会社 大進」と書かれています。ネットで見付かるのは5,800mAhとか9990mAhとか

ホンマかいな?といいたくなります。同じリチウムイオン電池、同じ容積でそう何倍も容量アップできるなら世の中の充電式機器にとって大進化です。それとも1,500mAhのものが材料ケチって作られているんでしょうか?

ChatGPTさんに「容量が1,500mAhから9900mAhのものまで差が大きい理由は?」と聞いてみました。


18650リチウムイオン電池の容量が1,500mAhから9,900mAhといった幅広い範囲で表示されている理由は、主に以下の4つの要因が関係しています。


1. 実際のセル容量の物理的限界

現在、正規メーカーが製造している18650セルの最大容量は約3,500mAh程度です。

  • 高容量型(3,000mAh〜3,500mAh) → パナソニック NCR18650Bなど
  • 高出力型(1,500mAh〜2,500mAh) → ソニー VTC5、サムスン 25Rなど

9,900mAhなどの異常に高い数値は、詐欺・偽装の可能性が高いです。


2. 高容量 vs 高出力のトレードオフ

リチウムイオン電池にはエネルギー密度(容量)と放電能力(出力)のトレードオフがあります。

タイプ容量(mAh)最大放電電流(A)用途
高容量型3,000〜3,500mAh5A〜10AノートPC、LEDライト、ポータブル電源
高出力型1,500〜2,500mAh20A〜30A電動工具、電子タバコ、ドローン

→ 高容量タイプは大容量だが放電能力が低く、高出力タイプは放電能力が高い代わりに容量が小さくなる


3. 偽装セル(フェイク18650)

AmazonやAliExpressなどで「9,900mAh」などと表示されている18650電池は、ほぼ100%詐欺です。

  • 実際には、中古セルをリパックしたものや、内部に小さなセルを入れて空間を樹脂で埋めたものが多い。
  • 信頼できるメーカー(パナソニック、ソニー、LG、サムスン)以外の超高容量表記は要注意

例:よくある詐欺セル

  • 「9,900mAh」「12,000mAh」→ 実測 800mAh 〜 1,500mAh
  • 「5,800mAh」→ 実測 1,800mAh 〜 2,200mAh

まともな18650で4,000mAh以上のものは存在しない


4. パックバッテリーの合算表記

一部の販売者が、複数の18650を並列接続した合計容量を表記していることもあります。

例:

  • 3本並列(3,000mAh × 3)= 9,000mAh
  • 4本並列(2,500mAh × 4)= 10,000mAh

→ これを単体セルのスペックとして表示する詐欺業者も存在。


まとめ

  • 信頼できるメーカー製18650の最大容量は約3,500mAh
  • 1,500mAhのものは高出力タイプ、3,000mAh以上のものは高容量タイプ
  • 9,900mAhなどの異常に高い表記は詐欺の可能性大
  • 複数セルの合算容量を1本の仕様として偽装している場合もある

→ 「9,900mAhの18650」= 99%偽物!
購入時は信頼できるメーカーの製品を選ぶのが重要です。


だそうです。さすがだ。

  • まともなのは3,500mAhまで。それ以上は容量詐欺。
  • 1,500mAh前後タイプと3,000mAhタイプは用途で使い分け。

ということのようです。今回のライトは高出力タイプが適しているとういことであえて1,500mAhタイプを採用していた可能性が高そうです。

もっともそれを見越して正規容量っぽい商品もあるかも知れませんし、大手メーカー製を騙る偽ブランド商品もあったりでこのジャンルでは小売り品できちんとしたものを買うのは難しいですね。SAMSUNGとかPanasonic、SONYみたいな信頼あるブランドはほとんど小売りはされてない気がします。

1,500mAhで探してみるとこんなのがありました。

同じっぽいブランド、同じセラーですが、2本と4本で値段差が異様に小さい…これはこれでどうなん?って感じですねぇ。

あやしい電池は発火が恐いので、結局それを見越してメーカーも「交換不可」と言っといた方が無難という判断なのかも知れません。それだったきちんと調達したものをマージンのっけてでも交換部品として販売してほしい気もしますが…

きちんとしてメーカーが一般販路で売っているものとしては、オーム電機ブランドのものがありました。同社のソーラーセンサーライト用のようです。ただこれはリチウムイオン電池ではなくリン酸鉄リチウムイオン(LiFePO₄)電池ですね。発火しにくく寿命も長いということでポータブル電源とかで注目されているヤツです。電圧が3.7Vではなく3.2Vです。

ChatGPTさんのまとめてもらった比較表がこちら。

1. LiFePO₄(リン酸鉄リチウム)と一般的なリチウムイオン電池の違い

項目Li-ion(通常の18650)LiFePO₄(3.2Vタイプ)
公称電圧3.6V〜3.7V3.2V
満充電時電圧4.2V3.6V
放電終止電圧2.5V〜3.0V2.0V
寿命(充放電回数)約300〜500回約2000〜5000回
安全性発火・爆発リスクあり非常に安全
エネルギー密度高い低い
用途ノートPC、懐中電灯、Vape太陽光発電、電動自転車、UPS

まさにソーラーライト向けって感じ。これを採用しているOHM電機さんリスペクト。

OHM製なら全部そうとは限りませんが、これとかは3.2Vとなってるのでビンゴですかね。

んー、次に買うならこれにしたいかも。

それはそれとして、今回のLIFELEXのはどうしましょうかね。ダメもとでLiFePO₄タイプをぶちこんでみたい気もします。無難なのは1,500mAhタイプをまともそうなセラーから購入でしょうか。

そんなこんなしてると、同居人が以前買って放置してあったこれを出してきてくれました。

18650電池が脱着できるモバイルバッテリーです。見方を変えれば4本の18650バッテリー+充電器とも言えますw。そもそも元のバッテリーが劣化しているのか単に日照時間が短くて充電できてないだけなのかもわからないので、一旦この電池に替えてみる、あるいはこの充電器を使って元の電池を充電して使ってみる、というのが良さそう。それで電池の劣化でない場合は、ソーラーパネル別体型に買い換えて照らす方向と太陽光を受ける方向を独立で設置できるようにするかないですもんね。ちなみに付属のバッテリーは2,000mhAと記載されてました。4本あわせても10,400mAhにはならない点はさておきw、電池単体でみると無闇に盛ってないだけ好感が持てます。

あるいは一度フル充電してやればこの冬は乗り切って、日照時間が長くなってきて秋までは持たせられるかも知れません。LIFELEXのライトは実は説明書に「買った時は充電減ってるから夏は2,3日、冬は5,6日、日に当てて充電してから使ってね」と書いてあります。これ理屈はよくわからないですが、ある程度初期充電ができてないと持続的に使えない、ということになるので、たまに満充電にしてやることも意味があるのかも知れないなとか。

一旦こちらでやりくりして経過観察してみようと思います。

Starlink Miniを買うたった(届いた)

届きました。注文が2/3早朝、出荷のお知らせが来たのが2/7午後、名古屋から佐川で送られて到着が2/9の昼過ぎ頃でした。納期表示が「通常14日~20日」だったことを思えば早く届いたかなと思います。ちなみにこれを書いてる時点では「1~2週間」に短縮されたようです。

早速セッティング、アクティベート、ベンチマークをしていきます。なお現時点でStarlink Miniの日本語の動画はレアだったので、一応自分でも撮影してみました。動画でみたい方はこちらをどうぞ。

パッケージ内容はこんな感じで、本体の下に電源ケーブルが収まっています。かなりシンプル。IKEAみ。

付属のACアダプタはこれ。USB Type-Cではなくいわゆる5521(外径φ5.5mm 内径φ2.1m)プラグのジャックに防水機構をもたせたもの。プラグ側にゴムパッキンが一体化しています。デカくて角張っていて、電源プラグも折りたためないアメリカンな雰囲気。

出力は「30V x 2.0A = 60A」のようです。USB PDの時は100Wが必要ぽいですが、こっちは60Wでいいんだ?という感じ。

実使用は20~40W程度のようですが、15mとか長尺ケーブルを使うせいか減衰も考慮して高めの電圧で送り出す必要はあるみたい。

いずれにせよあんまりイケてるACアダプタではないので、もしポータブルで使うならUSB PD環境を揃えて使いたいところ。先の記事にも書きましたが、こちらの変換アダプタを注文済み。同梱品だけではUSB PD給電はできず、純正オプションも社外品も翌日配送では入手できないので注意が必要です。

ハード周りで気になったのはその防水プラグ。電源ポートと有線LANポートそれぞれパッキンのついた防水プラグ仕様なんですが、その抜き差しが結構固い。これがStarlinkプラグという大層な名称の有線LANポート用のキャップです。

確実な防水のためには仕方ないんでしょうが、かなりキツキツで、その上つかんで引っ張れる持ち手が小さいので結構グリグリ力を入れて引っ張る必要があります。これがケーブルになると、ケーブル自体を引っ張るわけにもいかず、更につかみ所がないのです。

またこれも防水のためかもですが、実際のポートhじゃ結構奥深いところにあります。

市販のRJ45ケーブルをさすごこんな感じで爪までスッポリ入ってしまって、マイナスドライバーかピンセットでも使わないと外せなくなります(^^;)。ブーツがついててそっちから爪を押さえられるケーブルもありますが、それはそれでブーツの幅で奥に刺さらなそう。

基本はこういう専用設計のプラグである必要がありそうですね(写真のグレーの方)。

一応、3Dプリントで一般ケーブルを使うカバーが作れないか思案中。

設置&アクティベーション

とりあえず庭で初期設定。植木の影にならないよう脚立の上に設置。

専用アプリによる位置決めや初期設定の様子は是非動画でご覧ください。

アプリは概ねしっかりしてわかりやすい出来なんですが、Webページに遷移して登録するフローがイマイチでした。Apple Payを使って名前や住所、電話番号情報の転記ができるようになっているものの謎のエラーが出て何度やっても通らず、結局全て手入力でクレジットカード決済しました。またその際、自分が悪いのですがメールアドレスを打ち間違い。確認欄もなく確認メールでURLを踏むといった手順もなく、間違えに気付かないまま登録が完了できてしまいました。後からマイページにログインしようとして「メールアドレスが存在しない」的なエラーになって詰み…。ログイン画面ではIDにメールアドレスしか使えないのですが、パスワードリセットでは電話番号を使うことができたのでなんとかサポートのお世話にならずに自己解決できました。なお電話番号も国際形式(81始まり)で入力する必要がありハマる人いそう。電話番号とパスワードで認証した後で、更に二段階認証で登録アドレスにメールが行き「ダメやんけ!」と思ったんですが、再送時にはSMSが選択でき事なきを得ました。間違えたメアドの主には何度も謎メールが届いてしまい申し訳ない。なんかこの辺のフェールセーフのなさがテスラに通じるものがあるなぁと思ったり(偏見)。そもそもメールアドレスを打ち間違えたとわかったのはたまたま動画撮影をしていたからで、それがなかったら「登録まで日数かかるのかなぁ」とか思ってたかも知れません。

■スピード比較

本体に電源が入りアプリとのリンクが確立すると契約前でもスピードテストができます。それがこちら。下り181Mbps/上り15Mbps/レイテンシ23msです。

100Mbpsは超えるっぽいと思ってましたがなかなかです。ただこれはWi-Fi区間を含むかどうか不明。たぶん含んでない気がします。

別途「高度なスピードテスト」というのが実行できて、そちらは「端末-アンテナ間(Wi-Fi速度)」と「アンテナ-衛星間(WAN速度)」が別個に測定できます。ただこれはこれでWAN区間(青)の方が妙に遅い数字になる。じゃぁ総合して181Mbpsってどこから来てんねん、ってことに。

まぁでも確かなのはWi-Fi5(802.11ac)でも足りるってことですかね。ただ後述しますがping値はWi-Fi経由すると結構遅くなる印象はあります。

ここはやはりStarlink外で計測した方がフェアでしょうということで、Ooklaのスピードテストアプリ(iPhone 16 Pro Max )で計測。せっかくなので内蔵セルラーでの速度や5Gモバイルルーター(FS050-W)、自宅回線(フレッツ光10Gbps)とも比べました。またMacBook Proで有線LAN接続も試してみました。動画用に作った画像ですみませんが、こんな感じ。

唯一LINEMO(Softbank低価格ブランドSIM)が180Mbpsを叩き出していますが、それ以外は数十Mbpsくらい。それと比べて160Mbps近く出ているのは立派。しかも5Gエリアとか関係なく空さえ開けていればどこでもこの速度が享受できるわけです。

当然光には遠く及ばないですが、光ファイバーを通すのが難しい集合住宅や賃貸住宅、郊外だったりには貴重です。住所固定プランなら使い放題でも6千円台なので北向きに空が見通せるならアリですね。個人的に光が使えない物件はまず選ばないですが、引っ越してすぐ光が開通できない工事待ちの1,2ヶ月だけ契約するみたいな使い方にも良さそう。

ちなみに10Gbpsの割に光が遅いですがこれは室内のWi-Fiアクセスポイントに庭からつないでいるせいもあるかもです。また2.4GHzと5GHzと6GHzが混在のメッシュWi-Fiなのでもしかすると2.4GHzでつながっていたかも?自宅内で有線LANなら4桁軽く出るのでこれはあくまでWi-Fiがボトルネックになってるとお考えください。

それにしてもSoftbankが”パない”ですね。LINEMOはPerplexityを安く使うために契約していて基本使ってないんですがもったいないな。メイン回線を十何年ぶりにSoftbankにしたい…けどフレッツの光割もあるので、なんか上手い組み合わせを検討しようかな。

閑話休題。あとは有線LANの計測。Starlink Miniの有線ポートにMacBook Proを直結(ハブを介さず)して計測したのがこちら。

speedtestとfast.comで下りが倍違いますが、200Mbps出ました(speedtest.net)。pingも36msなのでか上記の70msと比べるとかなり良くなっています。Starlinkアプリでも23msだったので、ここはWi-Fi区間が足枷になってそうですね。Wi-Fi5なせいなのかルーター自体の性能の問題なのか。レイテンシが気になる使い方(FPSゲームなど)なら有線で使うか有線経由でより新しい規格のアクセスポイント専用機を別に組み合わせた方が良いかも?

一方上りが18Mbps近辺なのは衛星通信側の限界ですかね。特にMiniのアンテナサイズで500km上空の衛星まで送信するんだから仕方ないのでしょう。500kmといったら東京-大阪の距離ですもんね。このA3くらいの板でそんな距離電波を届かせられるというのがいまだによくわからない謎技術。

■車載もしてみた

現状、日本とブラジルでは移動中の利用は法令違反になるので禁止だそうです。ちょっと残念。いわゆる「5GHzは屋外禁止」なのとは別の規制ですかね。それ言い出したら必ず屋外で使うStarlink Miniに5GHz Wi-Fiが内蔵(有効化)されてたらアウトです。こちらの資料によると「移動局としての認可を取れてないから」ということなんですかね。いずれ使えるようになってくれると嬉しいです(何に使うとかはさておき)。

ということで、移動先で車を駐めた状態でテストしてみました。クラウンにはムーンルーフ(サンルーフ)があるので、そのガラスの内側に吸盤で固定するマウントを3Dプリントしていったのですが、上手くつかず後日改善して再挑戦予定。サイズ的には横向きならいけそうでした。そもそもここは熱線カットガラスだと思うので電波透過率も悪い可能性あり。

とりあえず今回はフロントダッシュボードに雑に置いてテスト。USB PDアダプタもまだないので、通常のACアダプタをAC 1500Wポートにつないで給電。

方角もまずは駐車場枠ありきでできるだけ北に向いたところに駐車。その範囲で雑に置いただけ。車内だとスマホアプリでグルグル全天を見回してのテストもできないので。そんな雑な向き、フロントガラス越しであっても下り数十Mbpsは出ました。ネトゲTPSシューティングのTHE DIVISION2を2人でプレイ。自分より遅延にうるさいパートナーでも不満なくプレイできたとのことです。ファミレスなどのフリーWi-Fiやテザリングだと全然ゲームにならないそうなので、それよりも優位ということになります。

そのためにROAMプランを継続契約することは今のノマド頻度からすると厳しいですが、理論的にはファミレスの窓際席に座って、車も窓近くに置ける位置取りならば、モバイルバッテリーで車内にStarlink Miniを稼働させておき、Wi-Fiで店内から利用するとかできそうですね。いずれ山奥のコテージとかいってエクストリームゲーミングもしてみたしなと。

■まとめ

とりあえず前評判通りに使うことができ、自宅外で100Mbps超のネットワークが使えるという手段が手に入ってワクワクします。場合によっては客先UT現場でモバイルルーターの代わりに持ち込んでもみたいですが、アンテナだけ屋外に設置するというのは多くのクライアントのビル建物では難しいかなぁ。たまにゲスト用Wi-FiがショボくてZoom/Teams配信が切れる時に今は上りが強い楽天モバイルをモバイルルーターで使ってたりするんですが、そういう用途にいいかな?でも上り有線なら楽天モバイルかな(エリアなら)。

とりあえず初回契約したので1ヶ月は色々使ってみたい。その後はたぶん休眠かな。

DIYの宿題としては、

  • キャリングケースを用意する
  • サンルーフマウントを完成させる
  • USB PD給電で使ってみる
  • Ethernetポート用の防水ブーツを自作してみる

辺り。特にキャリングケースは保管する上でもポイント。周辺機器やケーブルも含めて1つのバッグ/ケースにまとめて待機させておきたいです。16インチのノートPCに対応したリュック/バッグを中心に物色かな。ハードケースも気になりはしてます。

また追々記事や動画を追加していきますのでご関心あれば時々覗いてみてください。RSSリーダーをご利用の方は登録しておいていただければと思います。

BambuLab X1-Carbonの品質改善/トラブル防止にやったこと(2025年1月)

最近また色々トラブルが起きがちだったので、改善Modやキャリブレーションを色々試しています。連続してやってるので、具体的にどれがどれだけ功を奏したかは独立して検証できていませんが、あくあまで体感を交えつつ紹介していきたいと思います。

フローダイナミクスキャリブレーション(推奨度A)

Bambu Studioのタブにあるヤツ。英語のままなのであまり目を通したことない人もいるんじゃないでしょうか。今回、写真のように日本語訳して開発元に提供しておいたので、そのうちアップデート時に反映されるかも知れません。その他、目に付く英語表記はかなり訳せたと思います。

さて、メッセージにも「原則として今は自動化されているのでほぼやらなくてもえぇで」的なことが書いてあります。基本的には送信時に出てくる同名のチェックボックスとやってることは同じっぽいです。

ただ自分でキャリブレーションを実行しておくと、フィラメント毎の補正値(Kファクター値)がプリセット保存できるようになります。これをフィラメントの種類/カラー毎やロット毎に作っておくと、「結果を管理」ボタンでこんな感じに一覧されます。

「デバイス」タブでフィラメント名の下をみるとK0.019などと数字がついていればその補正値がセットされているということで、鉛筆マークをクリックしやると、「フローダイナミクスキャリブレーション係数」というところで選択できます。

おそらくですが造形データ送信時に毎回「フローダイナミクスキャリブレーション」にチェックして時間とフィラメントをかけて実行しなくても、ここで一度プリセット取っておけばスキップしても同じ結果が得られるんだと思います。もちろんフィラメントは徐々に湿気などで変質していくので、毎回実行するのが理想かも知れませんが、比較的短期間でじゃんじゃか消費するフィラメントだったら最初に一度キャリブレーションして係数を決めてしまうのが良いんじゃないでしょうか。

そして個人的な感触ですが、いままで造形毎にチェックボックスでキャリブレーションとっても綺麗に出なかったフィラメントが、これをやることでビックリするくらい綺麗になったのです。

この1層だけの薄いシートを造形するテストモデルをキャリブレーション後に造形したら驚くほど綺麗でフラットな造形面になりました。

https://makerworld.com/en/models/100509#profileId-107278

1層目が定着せず素麺状にバラけてしまうようなケースでは一度試してみてください。

ちなみに「自動」と「手動」があり、手動の方は複数のテストパターンが造形され、ユーザが目視でベストなやつを判断して回答するステップがあるようです。自分はまだ試していません。

同様に左サイドバーにはもうひとつ「Flow(流量)」というキャリブレーション項目があります。こちらも押し出しの過不足を補正するもののようです。3枚のサンプルの写真があり、真ん中が適正、左は押し出し箇条、右は押し出し不足の例とのことです。一度は見たことがある造形痕ですね。

こちらも自動と手動があり、手動は目視判定で選ぶようです。自分はこれもまだ試していません。フローダイナミクスキャリブレーション後でも綺麗にトップ面が造形されない時は試してみようと思います。

自分は当面、新しいフィラメントを開封したらフローダイナミクスキャリブレーションの「自動」を実行してそのフィラメントロール専用のK値を採取して使い、都度のキャリブレーションはスキップでいいかなと思っています。

SIS – Seismic Isolation System(推奨度A)

tellus1019さんという方が公開している制振脚です。リンク先はX1/P1系向け。A1向けもあります。

https://makerworld.com/en/models/915508#profileId-879807

純正のゴム足4つと交換するMODで、写真のようにボールベアリングをはさんでヌルヌルに動きます。外周にはTPUで造形するクッションリングがあり、底面には市販の耐震ジェルマットを貼り付けます。

別途調達が必要なものとして、

  • PLAフィラメント(PETGやABSよりPLAが良いらしい)
  • TPUフィラメント(OVERTUREを推奨)
  • ベアリング
  • 耐震マット(TPUフィラメントで作ることも可だが性能的には耐震マット推奨)

となっています。下3つは説明ページ内にAmazonリンクが貼られているのでそこから入手できます。PLAフィラメントはなんでも良さそうです。ここに貼るとアフェリエイト横取りみたいになってしまうので割愛。英語ですが箇条書きになっているので探してみてください。

載せ替えた後は念のためフルでキャリブレーションしました。

モデルページのように振動ログをとって比較したわけではないですが、体感でも若干静かになったというか揺れが軽減したように思います。ウチはもともと不安定なメタルラック上に設置していて、基本的に振動を抑止するには重量物を置いて慣性で抑えるしかないと思ってました。コンクリートや御影石のような比重の高い板を物色したりしたんですがホームセンターで手に入るコンクリート板は30cm x 30cmまでで、ちょっと足りない。オーディオ用の制振ボードとして売られているこれでも買うかなぁ、と考えていたところでしたが、一旦このSISで満足というか様子を見てみようと思います。

フィラメント詰まり防止Modシリーズ(推奨度B)

AMSも含めてPTFEチューブの中をフィラメントが通ってエクストルーダーまで到達しますが、その途中で引っかかりがあるとモーターが空転して正しくフィラメントが送りも戻りもできなくなりエラーで造形が停止します。これをよりスムーズにするため、一連のModモデルを公開してる方がいました。

まずこれはAMSの4系統が1系統に集約するジャンクション部分に適用するもの

https://makerworld.com/en/models/56906

次にAMS背面から出て本体背面のハブに向かうところに適正な湾曲率を強制するもの

https://makerworld.com/en/models/53037

これがエクストルーダーに入っていくところの曲率を最適化するもの

https://makerworld.com/en/models/63021#profileId-65721

他にも背面のハブの前後をまっすぐにするものや、外部供給をするY字コネクターなどもありますが、一旦上記の3つをインストールしました。

Y字コネクターについては以下のものを購入当初から設置してあったんですが、なんと向きを間違えていたことが発覚。

https://makerworld.com/en/models/51915

AMSからくるものをよりスムーズに通過させるよう、非対象になっているのですが、よくみたらA(=AMS)とM(=Manual)が逆になってました。最初からずっとなのか最近どこかの時点で間違えたか定かではないですが、しっかり直してみました。

これらをほぼ同時にインストールしたので個別の効果は評価できてませんし、全体としてもまだ数回の造形ですが、AMSでマルチカラー印刷するとフィラメント交換の度に引っかかってたような一発で造形できたことも。原理上亜影響は出にくいと思いますし、フィラメントさえあれば追加購入品なしでトライできるのでフィラメント送りトラブルが多いと感じる人はやってみてもいいかも知れません。

BIQU Panda Jetとメタルギア(推奨度C)

BIQUは様々な3Dプリンター用の社外パーツを作っているメーカーで、Bambu(竹)Lab向けはPanda(パンダ)ブランドで展開しています。液晶タッチパネルコントローラーのPanda Touchは有名ですね。

そのPandaのエクストルーダー下部のダクトのModがPanda Jet。

海外公式サイトから買えば数千円です)

冷却ファンが造型物を冷やす風が前後4方向から当たるようになり、造型物の品質が上がるというもの。正直体感できるほどの違いは感じていませんが、海外レビュー動画とかみてると糸引きが減ったりはしていた模様。

また純正パーツが爪と接着剤で固定されていて、交換すると多少オリジナルのパーツを不可逆損傷することになります(もしかするとヒートガンなどで温めながら超慎重になれば無傷で取り外せたかも?)。

更に送料無料にするために追加で、こちらのエクストルーダー内部の交換ギアも購入。

純正の樹脂製ギアに比べてオールメタルで精度や耐久性が向上するというもの。

同時装着したのでどちらの影響下はわかりませんが、つけたらむしろフィラメント詰まりが増えた気がします(;´Д`)。このギアのところにガッチリフィラメントが噛んで、引っ張っても押しても動かず分解を余儀なくされたこと数回。よっぽど純正ギアに戻そうかとも思ってたんですが、これまで紹介してきたキャリブレーションや改善をした頃から徐々にトラブルも減って来たので、いまんとこ容疑はかけつつも保留にしています。手放しでオススメはしませんが、BIQUサイトから購入する際に$49以上で送料無料になるので、なにかもう一品という時には入れてもいいかなくらい。ただしエクストルーダー周りの分解に躊躇がない人向け。

高機能なモニターライト、Benq ScreenBar Proを導入

今まで興味はありつつも手を出せずにいたガジェットジャンルがあります。モニターの上に装着するバー状のLEDライト機材(以下モニターライト)です。これは設置位置こそモニターの上ですが、目的は画面を照らすことではなく、デスク上の手元を照らすためのものです。モニターとデスク周りの輝度差を抑えて疲れ目を軽減できると言われています。ホームシアターなどでもテレビ背面の壁を間接照明で照らしたりするのと同じ理屈だと思うんですが、モニターばかりがギラギラ明るく、卓上が暗いと、目線を動かすたびに瞳孔調節も頻繁に発生するのでしんどいということだと思います。なによりオッサンになってきて本当に暗いところが辛くなってきまして、単にちょっとした作業をしたり紙の説明書や手紙、レシートなどを見るだけでも負担です。従来はアームでデスクサイドから伸ばすようなスタンド型照明が中心でしたが、最近はWebカメラのようにモニター上に設置するモニターライトというカテゴリが場所もとらないということで各社参入が増えています。

私も真っ先に食いつきそうなジャンルですが、いくつか問題があって手を出しあぐねていました。まずデスクがIKEAのFREDDEという商品で、上に棚がついており、ここに35インチウルトラワイドモニターを設置しているので、モニター上のスペースがカツカツだったこと。ちなみにサイドから普通のアームライトを生やそうとも考えたんですが、既にマイクアームがいて干渉しそうで無理でした。

更にモニター上にはWebカメラを載せているので物理的に設置が不可能だったんです。カメラを上棚の上に設置することも考えましたが、画角的に見下ろし角度がつきすぎて厳しいなとか。

でもまぁ昨今の「最悪3Dプリンターでなんとかする」思考と、色々なスペックが個人的に刺さる新商品の登場で、「行っちゃえ!」となった次第です。

■BenQ ScreenBar Pro

購入したのがこちらのBenQ ScreenBar Pro。カラーはブラックとホワイトがありブラックをチョイス。

BenQといえば今では大手に数えられるほどのモニターメーカーですが、こうしたモニターにまつわる周辺機器も結構良い商品を出しています。以前のモデルでも手元スイッチがついているものなどもありかなり買う寸前まで行ってました。

ScreenBar Proは先日発売になったばかりの新製品で名前からして上位モデルという感じです。実は上述の手元スイッチは廃されてしまったんですが、いくつかユニークな機能があります。

  • 人感センサーで自動点灯・消灯
  • 調光・調色
  • ウルトラワイドモニターにも対応できる広範囲照射

キーボードを市販のLEDテープで照らしてるんですが、電源がPCと連動しないので消し忘れたり、点けずに使ってたりしがちだったので、自動オンオフはとても魅力的でした。

そして調色で色温度を上げたり(青白く)下げたり(電球っぽい色)が変えられるのも便利。何故かというと、撮影補助ライトとして使えるからです。最近は3Dプリントした造型物など小物を撮ることが多く、その際にデスクを明るくでき、なおかつ部屋の照明やリングライトに色温度を揃えて撮れるなら良いんじゃないかと。少し前に導入したリングライト(カメラレンズ前に装着し対象物を明るく照らすライト)は明るすぎて後ろに影が落ちてしまうのが問題だったので、背後からも照らすことでバランスよく撮れると期待。

安いものだと数千円程度のものもありますが、それらの機能だったり、モニターメーカーとしてのこだわり設計(映り込み防止など)も期待してぶっこみました。

設置スペースは一般的なモニターライトと比べて特別低いということはなさそうですが、モニターフレームに内蔵カメラがあった時にそれを覆い隠さないようギリギリを配慮したスタンドなど、細かいところも色々こだわって設計された感はあります。詳しくは公式ページをどうぞ。

FREDDEの狭いスペースで結局こんな感じで落ち着きました。ScreenBar Proをモニター上に設置。2台あるWebカメラは1つは3Dプリンターでホルダーを作って上棚に貼り付け(左右に首振り可能)。もうひとつのBrioは一旦上に逃がして少し仰角を下げて設置。当初、カメラをモニタ上に残したままScreenBarを棚上に置けばいいかなと思ってたんですが、固定アームに意外と自由度がなくてこういう形に落ち着きました。

かなり見上げるアングルで撮ったので写真ではライトがモニター画面に反射しちゃってますが、普通に使う分には映り込みは全く気になりません。モニターを消してみるとフレームに若干反射してるかな?程度。

そして散らかっていて映せませんが手元はめちゃくちゃ明るくなりました。明るさのゲージは8段階ですが、実際の明るさは16段階、色温度はゲージ通りの8段階。明るさは4ゲージ目くらいで充分明るい。ちなみにオート調光もあり、オンにすると自分の部屋ではゲージは3段階目くらいになるのでかなり明るさとしては余裕がある感じ。

ボタン類はタッチスイッチですが感度はイマイチ。明るさや色温度のアップダウンボタンをトントントンと連続で叩いても何度かに一回しか反応しない感じ。長押しまでは行かないまでも少し長く指先を触れさせるといいみたい(強く押し込む必要はない)。

ただ基本的にオンオフや調光は自動でしてくれるのでセッテイングが決まってしまえばタッチ操作はほぼ必要なくなると思います。超音波式の対人センサー精度も上々です。自動オフは人を検知しなくなって5分後なので、作業中に誤検知で消えてしまうといったことはなさそう。5分間全く身じろぎしないということはないでしょうしね。もし在室中に誤動作して消えてしまうことがあったらここに追記したいと思います

2024.6.8追記:在席中に消灯w

記事を投稿した翌日ですが、早速在席をしているにも関わらず消灯する現象が発生しました…背筋を伸ばして少し長いWeb記事を読んでいました。マウスのスクロールホイールだけをちょっとずつ動かしているような状態で突然フッと暗く。もちろん腕を振ったりすればすぐに再点灯してくれ、さほどもどかしいということはなかったですが、一応宣言していたので追記しておきます。

(追記ここまで)

電源はUSB-Cアダプタが付属。公式サイトによるとUSB-Aアダプタは故障の原因となるので止めるよう書かれています。付属アダプタは5V/1.7A=8.5Wなので2A出せればAタイプ充電器でもいいかなと思ったんですがやめておいた方がよさそう。デスクにあるマルチポート充電器にまとめてしまおうと思ってたんですが、貴重はCポートはもったいないなと。まぁ仕方ないので付属充電器で使うのが良さそう。

疲れ目軽減、卓上撮影時の補助光としてのメリットの他に、Webカメラでの顔写りの改善という効果もありました。卓上に反射した間接光が顔を下から照らすので天井照明光と相まって女優ライトのように働きます。しかも調色できるので天井照明の色温度に近づけておけば自然な感じ。

■まとめ

前々から気にはなっていたモニターライトとして、自動オンオフ、自動調節、調色など付加機能が充実したScreenBar Proをニュースでみて即決に近い形で購入しました。狭い設置場所事情でしたがなんとかWebカメラと両立できるセッティングを実現。

  • デスクライトとして手元を明るくして疲れ目軽減
  • 卓上での撮影ワークに補助光として活用
  • Web会議時のカメラ映りの改善

とメリットも多岐に渡り、意識せずとも自動でオンオフされるので負担もなく、非常に満足度の高い設備投資になりました。