[3Dプリント] レーザー彫刻機xTool F1で造型物にマーキングしてみる

先日届いたxTOol F1(以下F1)でさっそくマーキングをテストしてみました。まずはダクトの設置ができてなかった初日、付属のサンプル素材の鏡面ステンレスのタグに。素材は我が家の猫の写真。これを専用ツールxTool Studioに取り込み、AI機能でイラストに変換。Geminiだと単にリアルな線画になっただけだったけど、xTool Studioだといい感じにデフォルメしてキャラクター風にしてくれました。クッションカラーの模様にも猫が入ったりとモチーフは残しつつ、かなり上手く改変してくれます。毛色がほぼ黒猫になってるのは気になったけどヨシ。このAI変換はポイントを消費するらしく、初回無料分で賄えたけど、継続利用するには課金が必要なのかも?

で、それをサイズ調整して使います。テキストは別途追加。オンラインフォントから色々選べますが、たくさんありすぎて精査に時間がかかります。

まだよくわからないのは素材ライブラリの扱い。純正付属素材なので最適化されてるテンプレートが用意されてたんですが、金属なのになぜかブルーライトが選択されている。メーカー純正ソフトで呼び出してパラメーターだし、ブルーライトが最適なのかな?と思って実行してみるも、全然マーキングされない。やっぱりおかしいよな、ってことでこのページから検索して出てきたパラメーターを手動でセットして実行。

こんどはバッチリ入りました。惜しいことに生成した画像の背景が完全な無色ではなかったらしく、点々模様が出てしまいました。いやでもこれ楽しい。

ちなみにテキスト(ベクターデータ)と画像(点描データ)ではパラメーターが違います。オブジェクト毎に別々にパラメーターを探る必要がある感じです。

使い勝手的にもatomm.comの方が使いやすい気がして、xTool Studio内のライブラリは使うかな?って感じ。今後もう少し試行錯誤してみます。

いよいよ3Dプリント品に刻印!

今回はELEGOO PRA PROでテストしました。

テキストフォントなどベクターデータレーザー刻印ではパワー(強さ)と速度、DPI(解像度)そしてパス(繰り返し回数)が主なパラメーターです。特にパワーと速度の組み合わせが影響が大きいです。パスを2回以上にするのはたぶんパワー100%でも足りない時くらいなのかな?少しずつパスを重ねる方が良い場合もあるかもだけど、まぁ可能なら1パスで済むに越したことはなさそう。

で、パワーと速度を少しずつ変えて写真のようなテスト片を作成するためのデータが色々コミュニティにアップされています。F1用となってるものを見つけたのでそちらを使わせてもらいました。

色々なパラメーターをテストするのが目的なので、事前に設定する必要はなくただ出力するのみ。強いて言えば、100x100x2mmでプレートを作ったので、厚みとして2mmを指定し、100x100mmに収まるようサイズ調整したくらい。これを使用したいフィラメント毎に作っておけば、どの色味(=焼き具合)でセットすれば一目瞭然というわけです。

このデータでは左が刻印用のIR(赤外線)レーザー、右側が彫刻処理でブルーレーザーという配置でテストしてくれるようです。用途が違うので、片方だけのデータを使い分ける方がいいのかな?って気もします。

このフィラメントだとIRレーザーで60%出力、300mm/sくらいが一番均一で綺麗な結果になってます。そのパラメーターで実際のプロダクトにマーキングしてみたのがこちら。

実行は3秒くらいで終わりました。いい感じです。アップにするとこんな。高さ4mmですがクッキリと刻印できています。FDM方式の3Dプリンターで例えAMSのようなマルチフィラメント機を使い、0.2mmノズルでもこの解像度は出ないでしょう。

まさにこれがやりたかった!黒地のフィラメントでも刻印は白化してくれて視認性抜群です。

横筋は3Dプリントの積層痕のせいなので仕方なし。レイヤー高0.24mmで造形したものですが、通常は0.2mmか0.16mmを使うことが多いので、もう少し目立たなくなるでしょう。

テスト片の方はトップ面でアイロン処理もしたところへの刻印になるのでこちらも拡大してみます。

400mm/s以上の高速域だと水平なストライプ模様的な質感で、逆に速度が下がっていくと45°の斜め線やそれが交差したような仕上がりで、写真ではわかりづらいですが300mm/sが中間で一番フラットな感じでした。やはりブルーレーザー部分は(刻印では)必要ないので、IRだけもっと細かい区切りでテストするようなデータを探してみたいと思います。

まとめ

とりあえず3Dプリント品にマーキングをしたいとい用途にはバッチリ使えそうで安心です。今後他のフィラメントやカラーでの出方を探っていきたいと思います。

あとは曲面とかでどうなるかですね。焦点距離がかわるので端っこがぼやけるとかあるかも、それに対応するためのオプションRA Pro2も買ってはありますがたぶん連続刻印するのはやや手間なので、どれくらいの曲面(焦点差異)までが許容範囲なのかは探っていきたいです。

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