前エントリの「劇場版マクロスF 虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~」感想に続き、「劇場版 Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS」も視聴したのでこちらも感想をば。
同様に劇場版視聴時のmixi日記から。
どこの感想ブログ記事を見ても同じなんだけど、 駆け足すぎっ!
原作がめたくそに長いので2時間に納める以上仕方ないんですが、細かい設定端折ってるので、新規組はおろかアニメしか観てない組も置いてけぼりなダイジェスト版です。なんか2クールアニメが途中で挟む総集編並にポンポン話が跳びます。原作(ゲーム)やりつくして「あの名場面を派手な動きと声付きで堪能したい」って人向け。それ以外にはオススメできない。
じゃぁ原作ファン向けのいいとこ探し。とりあえずサービスカットは良かった。セイバーがキャスターに捕まってるとこと、凜のアレ。でも凜の方はちょっと物足りないというか、何が起きたかよくわからない朝チュンとかいうレベルじゃなねぇ、って感じ。でもまぁ凜好きな人はあの枕抱えた泣き顔だけで昇天できるんだろうな。
「ただ一曲を除いて全曲書き下ろし」というその一曲であるところのEMIYAが使われる例のシーン、一番血湧き肉躍るとこですが、正直ちょい期待ハズレかな。やっぱり駆け足なせいで、「溜め」が足りなかった気がする。
でも最後アーチャーの顔がアレになるところでは、(´;ω;`)ブワッと来た。あそこが一番よかった。
BD版は買うか?つーと正直微妙。4,000円台なら考える。つーか、1万円超えてもいいのでディレクターズカットでもう少し話の筋道が通る形に補完してほしい。
当然ながら「駆け足すぎっ!」って印象はかわらず。むしろじっくり見返したことで、改めて「あれスルーしたら話通らなくね?」ってところが増えた印象。最後に書いた値段あがってもいいからディレクターズカットを!という声は届かなかったので、基本、物理特典に興味が薄いσ(^^)は結局安い通常版を買いました。発売直後はむしろ通常版の方が品薄だったので、同じことを考えた人が多かったんじゃないでしょうか。
あと、冒頭の墓場での戦闘シーンで凜がシロウの事を「シロウ!」って下の名前で叫ぶのはミス?その後で「衛宮くんっ!」って言ってるし。まだ共闘する前だから後者が正しいよね。
各英霊の正体も赤アーチャー以外は触れられもしないし、金ピカにいたってはクラスもわからないんじゃないかな?そうかと思えば彼だけがあるシーンでいきなり真名呼ばれてたり。ホント、初見の人はハナから対象として想定してない作りです。セイバー派のσ(^^)としては、シロウと赤アーチャーが戦ってる時の会話を聞いて、セイバーが自分の想いを重ねて色々考えるところをもう少し演出入れてほしかったかなとか。いや、セイバーのルートじゃないのは重々承知なんですけどね…
まぁ、短い尺にあの長い原作を詰め込むのはそもそも無理なのは引用した日記にも書いてますが、それでも「よく頑張った!」という程ではないのが惜しいところ。ディレクターズカットは無理にしても、BD-Jで解説を表示するくらいの特典はあっても良かったんじゃないですかねぇ。
サービスカットはセイバーがキャスターに囚われて洗脳を受けるところと凜とシロウが魔術刻印移植の儀式をするとこの2点。これは各キャラが好きな人にはかなりのご褒美でしょうw。
Blu-ray版としての画質、音質は満足です。これもはやり劇場版で見た時はフィルムだったのか、むしろ解像度上がってる印象です。キャラの顔がアップになった止め絵なんかは作画も素晴らしく、色も綺麗に出てると思います。ただし戦闘シーンなどの引きは顔の描写などだいぶ手抜きになってます。ポーズ禁止w。夜のシーンが多い作品ですが、バンディングはほとんど目立たなかった印象。
音質はBGM、効果音とも低音がかなり強くてサブウーファーいらずでズンズン来ます。
原作、特にUBW好きな人は買い。劇場で見てよくわからなかったのでじっくり見返そうというFate初心者は、たぶん何度見返してもわからないので素直に原作ゲームをプレイするのをオススメします。