AutoHotKeyでOBS未起動時は起動、起動時は手前に移動

Stream DeckやLoupeDeckなどのマクロキーパッドでOBS Studio(でもなんでも)の起動ボタンを作る時、単純に.exeを指定して起動しようとすると、既に起動しているインスタンスがあった時に多重起動警告が出てしまいます。起動オプションをざっと眺めても、警告を出なくすることはできるものの、多重起動にはなってしまうぽい。

そこで、AutoHotKeyを使って

  • 未起動時は起動する
  • 既に起動していたらそちらのウインドウに切り替える

という動作を実現してみました。このスクリプトを適当な空いてるキー(下のコード例ではCtrl+Shift+Alt+F1)にアサインし、それをStream Deckで呼び出す感じです。

他のアプリやゲームに応用したい時は、

  • SetWorkingDir(作業フォルダの指定)の行に実行したいファイルを含むフォルダのパス(アプリによっては不要かも)
  • Run(実行ファイルの指定)の行に起動したい.exeファイルのフルパス
  • WinExist(起動中かの判定条件)のところは”ahk_exe (.exeファイル名)”

ぶnにそれぞれ置き換えればよいはずです。この例ではWinExistで実行中プロセスから該当.exe名を探して判定しますが、AutoHotKeyでは他にもウインドウタイトルとかでもマッチして判定できるので、例えば「ブラウザで特定のタイトル文字列を含むタブが存在したら」みたいな判定もできると思います。

AutoHotKeyのインストールと初期設定が必要なのでややまわりくどいですが、Stream Deck以外からでも、なんなら直接キーボードショートカットとしても使えるので参考まで。

加水分解でベタベタになったDELL XPSのキーボードパネルをクイックハック

父親から、貸していたDELL XPS 15 2-in-1(9575)のトラックパッドが浮いてきているという写真が送られてきました。

あ…これはアカンやつです。パームレスト下のリチウムイオンバッテリーが膨張してパームレストやトラックパッドを押し上げてますね。とても危険な状態なのですぐに使用を中止させ回収。バックパネルを外してバッテリーを取り外してみると形状は元通りになったので、破壊的な変形まではいかなかったし、動作も問題なさそう。バッテリーさえ交換すれば直せそうです。

このPCは2021年にいちど社外バッテリーの交換してました。

3年強ですね。貸し出してたので利用状況はわかりませんが、おそらく最近はほとんどAC電源つなぎっぱなしで使ってたはずで、なにか正常にシャットダウンせずに異常発熱してしまったか、社外品クオリティかってところですね。以前購入したショップは買えなくなっていたので、こちらから再注文。

(中華互換バッテリーのご利用は自己責任で。品質だけでなく廃バッテリーの回収をしてないと割と詰みます)

さくっと交換完了。

[本題] 加水分解が進行してベタベタになってた…

バッテリー問題は解決したんですが、久しぶりにみて驚いたのはパームレストなどキーボード面のパネルがベタベタになっていたこと。父は飲み食いしながら汚い手で使うタイプではないですが、一方でこまめにPCを掃除するタイプでもない。「もう…」と思いながら掃除しようとしてハタと気付く。これは汚れではなく加水分解によるネバ付きによるものだと。樹脂パネルはこれがダメですね。MacBookやSurfaceが金属パネルなのは高級感だけでなく地味にこういうところで耐久性に差が出ます。DELLのフラッグシップモデルであるXPSでこれはちょっとなぁ。

アルコールウェットシートで拭くくらいではどうにもならず。XPS9575は底面パネルはネジで簡単に外れますが逆にキーボード側のパネルはメインボードからなにから全て外さないとダメなので、分解洗浄はちょっと現実的ではありません。壊して追加修理代が発生したらたまらない。

AliExpressならカット済みのラップフィルムが2,500円くらいでありますが、配送に2週間くらいかかってしまう(国内ECにはナサゲ)。それだけPCがないと父も不便なので、一応注文だけしておいて次に帰省する時にでも施工しようかなと。ということで今回は間に合わせのクイックハックに挑戦。

3Dプリンターでトップカバーを作ってみる

ということで簡単に計測して図面を作り3Dプリンターで0.5mm厚の樹脂板を作ってみました。

写真は仮造形用の安いフィラメントで試作したもの。こっちの方が色がグレーで形状がわかりやすいので。こんな感じの板を左右2分割で造形し(プリンターのサイズ的な制約)、両面テープで固定。液晶パネルの開閉にも問題なさそう。電源ボタンやトラックパッドの外周の段差ははっきりわかるけど実用上問題はなさそうなのでデザイン重視でピッタリにしてみました。コンマ何mmの世界になるとDFM式の3Dプリンターだと斜めに設計しても階段状になってしまって綺麗には出ないんですよねー。

0.5mmはかなりペラペラです。もっと薄くもできますが、あんまり薄いと簡単に反ってしまう可能性があるので難しいところです。PC自体が発熱体なので。でもまぁ今回は最終的にはフィルムに貼り替える想定の一時凌ぎなのでまぁトライアルで。60℃くらいで変形してしまうPLAではなく70℃くらいまでは耐えられそうなPETG-CFがいいかなーと思ったんですが、やはり造形(面)の綺麗さでPLA Basicを採用。更に綺麗に出せるPLA-CFも在庫があったんですが耐熱性が通常のPLAより劣るっぽので今回は見送りました。本当はABSやASAなんかも使ってみたいんですけど匂いがキツいらしいのでなかなか手が出ません。またよりすべすべな底面(ビルドプレート面)を使うべく、反転して造形しています。上側はアイロン処理をしたとしてもやはり荒れが残ります。

仕上がりはこんな感じ。ちょっと左側がズレてるのはこの後で貼り直しました。

ところどころのシールは父のキー判別のライフハックなのでスルーしてくださいw

ビルドプレート面を使っても多少は造形線が残っちゃいますね。右上の電源ボタンの周囲の円とかははっきり見えます。手触りとしてはほぼわからない位スベスベしてますが将来的に細かい皮脂など汚れが溜まってくるかなどは要観察。

さて、次に帰省するまでに持つかな?

Perplexity Proが1年無料なのでLINEMOを契約した/Edgeで簡単に呼び出せる設定も

■生成AIサービス購読の悩み

ChatGPTなどの生成AIサービス、色々ありますよね。ChatGPT、Copilot、Claude、Geminiなど。そしてそれぞれが有料の上位プランを提供しており、一般に

  • より高精度なモデルの利用権
  • 応答が高速
  • 画像生成やアップロード回数

などで無料プランとの差別化を図っています。

上位プランは月額3千円($20)程度が相場です。

自分はプログラミング支援に特化したGitHub CoPilotを契約しており、この上更に一般用途の有料AIサブスを契約するのはちょっとキツいなぁと思って躊躇していました。

そんな折、Softbankが自社スマホ契約者に向けてperplexity Proが1年間無料になるオプションを発表しました。perplexityはChatGPTやClaude、Gemini(日本未提供?)を使い分けられるプロキシー的なサービスで、Youtuberのドリキンさんも何度か愛用してると語っていたもので、有料版であるProは執筆辞典で月額2,950円、年額一括払いすると2カ月分お得になって29,500円となります。ChatGPTの上位モデルであるChatGPT-4oやClaudeのClaude3 opusが利用できるので、それぞれは個別にサブスク契約するよりもお得と考えられます(厳密には個別契約にもなにかしら付加価値があるかも知れません)。

自分はSoftbankユーザではなかったのですが、今回のキャンペーンはサブブランドのY!mobileやLINEMOも対象。LINEMOであれば月額980円~のミニプランがあります。通信量に応じて料金が上がっていく半従量プランですが、使わずに寝かせておけば月額980円の支出で2,950円のperplexity Proが使えるということに!更に執筆時点のキャンペーンで新規契約者に7か月後にPayPayポイント5,940Ptが還元されるので、1年の約半年は実質無料とも言えます。

現在自分のメインiPhoneはdocomoの使い放題プランで、圏外時のバックアップに基本料無料のpovo2.0をeSIMで入れています。ただpovo2.0だとトッピングがない時は128kbpsなので例えばSNSでも写真とかあると結構めんどい。たまたま建物の奥とかで一時的にdocomo圏外の時に、わざわざトッピングまでして使うかとまではいかず、ほぼ役に立っていない状態でした。このバックアップをLINEMOにすれば月3GBの範囲でバックアップとしても有用なんではないかという判断も。

そんなこんなの判断でサクっとLINEMOを新規契約してiPhoneの第三SIM(第二eSIM)として設定しました。iOSの仕様で同時に有効化できるのは2回線までなのでpoco2.0を休眠状態にし、docomo + Softbank体制です。

■速いぞLINEMO!これならSBメインもありか?

速度計測してみるとこれが速い。サブブランドだからといって絞られてたりはしなそげ。もう少し継続的な観察は必要ですが、混雑時間帯でも極端に遅くならないのであれば十年ぶりくらいにSoftbankメインに返り咲きもありかなぁと思ってたりします。私用のdカードGOLDが改悪されて使いづらくなってるので、家計用に使ってるPayPayカード側に特典を寄せてくのもアリかなとか。ただドコモ光をSoftbank光に替える気はあんまりないので、その辺も含めておいおい検討かなと。

■perplexity Pro特典ゲット

これといって罠もなくLINEMO契約者として1年無料契約をすることができました。

サイトロゴに「pro」マークがつき、AIモデル、画像生成モデルで選択肢が以下のように増えます。

AIモデル選択肢(執筆時点)
画像生成モデル選択肢(執筆時点)

デフォルトや「Sonar Large 32K」も含めて、どれをどう使い分けていくべきかはそれはそれで悩ましいですが、思った結果が得られない時に変更して試してみようと思います。どうせなら設定画面に潜らないでも切り替えできるといいんですが、、

ちなみに最近はChatGPT系のMicrosoft CoPilotに代わりClaudeの無料版を使うことが多かったので、現在のところClaude Opusメインがいいかなーと思っています。新しく追加されたClaude Sonnetも気になるところですが、この画面写真をみるに処理速度のSonnet、精度のOpusという感じなんですかね?

GoogleのGeminiはまだ表示されないぽいです。

■ブラウザ(Edge)で素早く呼び出せるようにする

CoPilotよりClaudeと書きましたが、なんだかんだでCoPilotを使うこともまだまだあります。なんといってもWindowsやEdgeでは素早く呼び出せるので、単なる検索ならCoPilotで済ませてしまうことも多いです。

そんな感じで結局CoPilotばかり使ってたら課金した甲斐がないので、素早くperplexityにアクセスできる方法を模索。Edgeの場合検索エンジンとして登録することで手早く利用することができました。こちらの記事を参考に設定。

https://note.com/sangmin/n/n08ec8100a8ee

結果として、Edgeのアドレスバーで「pa」と打ってスペースまたはタブを押すとアドレスバーがperplexityの検索欄相当になり、検索語(プロンプト)を入力してリターンするだけでperplexityの結果画面にとびます。GoogleやBingを完全に置き換えることは現状できなそげですが、逆にこの機能使いこなせばかなり便利になりそう(知らなかった)。特定のショートカット文字+スペースまたはタブで任意のサイトの検索ができるので、他にも、am=Amazon.co.jp、yd=ヨドバシ.com、bc=ビックカメラ.com、kk=価格.com、dg=このブログ、などを一挙登録。めちゃくちゃ捗る。もっと早く知りたかった。なおショートカット文字は別に2文字でなくてもいいんですが、上記記事に倣ってみました。perplexityだからperじゃね?と思って変えてみたんですが、やはり脳内で発音する音に即した方がしっくりくるな思い、結局記事にある通りpaにしました。

■まとめ

月3千円はなーと思っていた有料サブスクAIですが、Softbankが回線契約者向けの1年無料プランを打ち出したおかげで当面は手軽に使えそうです。Softbank回線契約がない人もLINEMOを契約すれば実質980円以下、キャンペーンの還元も考えればさらに半額程度で使うことができます。有料AIを積極的に使いたい人、お試ししてみたい人にはお得なんじゃないでしょうか。

(本記事は案件でもアフェリエイトでもありませんw)

高機能なモニターライト、Benq ScreenBar Proを導入

今まで興味はありつつも手を出せずにいたガジェットジャンルがあります。モニターの上に装着するバー状のLEDライト機材(以下モニターライト)です。これは設置位置こそモニターの上ですが、目的は画面を照らすことではなく、デスク上の手元を照らすためのものです。モニターとデスク周りの輝度差を抑えて疲れ目を軽減できると言われています。ホームシアターなどでもテレビ背面の壁を間接照明で照らしたりするのと同じ理屈だと思うんですが、モニターばかりがギラギラ明るく、卓上が暗いと、目線を動かすたびに瞳孔調節も頻繁に発生するのでしんどいということだと思います。なによりオッサンになってきて本当に暗いところが辛くなってきまして、単にちょっとした作業をしたり紙の説明書や手紙、レシートなどを見るだけでも負担です。従来はアームでデスクサイドから伸ばすようなスタンド型照明が中心でしたが、最近はWebカメラのようにモニター上に設置するモニターライトというカテゴリが場所もとらないということで各社参入が増えています。

私も真っ先に食いつきそうなジャンルですが、いくつか問題があって手を出しあぐねていました。まずデスクがIKEAのFREDDEという商品で、上に棚がついており、ここに35インチウルトラワイドモニターを設置しているので、モニター上のスペースがカツカツだったこと。ちなみにサイドから普通のアームライトを生やそうとも考えたんですが、既にマイクアームがいて干渉しそうで無理でした。

更にモニター上にはWebカメラを載せているので物理的に設置が不可能だったんです。カメラを上棚の上に設置することも考えましたが、画角的に見下ろし角度がつきすぎて厳しいなとか。

でもまぁ昨今の「最悪3Dプリンターでなんとかする」思考と、色々なスペックが個人的に刺さる新商品の登場で、「行っちゃえ!」となった次第です。

■BenQ ScreenBar Pro

購入したのがこちらのBenQ ScreenBar Pro。カラーはブラックとホワイトがありブラックをチョイス。

BenQといえば今では大手に数えられるほどのモニターメーカーですが、こうしたモニターにまつわる周辺機器も結構良い商品を出しています。以前のモデルでも手元スイッチがついているものなどもありかなり買う寸前まで行ってました。

ScreenBar Proは先日発売になったばかりの新製品で名前からして上位モデルという感じです。実は上述の手元スイッチは廃されてしまったんですが、いくつかユニークな機能があります。

  • 人感センサーで自動点灯・消灯
  • 調光・調色
  • ウルトラワイドモニターにも対応できる広範囲照射

キーボードを市販のLEDテープで照らしてるんですが、電源がPCと連動しないので消し忘れたり、点けずに使ってたりしがちだったので、自動オンオフはとても魅力的でした。

そして調色で色温度を上げたり(青白く)下げたり(電球っぽい色)が変えられるのも便利。何故かというと、撮影補助ライトとして使えるからです。最近は3Dプリントした造型物など小物を撮ることが多く、その際にデスクを明るくでき、なおかつ部屋の照明やリングライトに色温度を揃えて撮れるなら良いんじゃないかと。少し前に導入したリングライト(カメラレンズ前に装着し対象物を明るく照らすライト)は明るすぎて後ろに影が落ちてしまうのが問題だったので、背後からも照らすことでバランスよく撮れると期待。

安いものだと数千円程度のものもありますが、それらの機能だったり、モニターメーカーとしてのこだわり設計(映り込み防止など)も期待してぶっこみました。

設置スペースは一般的なモニターライトと比べて特別低いということはなさそうですが、モニターフレームに内蔵カメラがあった時にそれを覆い隠さないようギリギリを配慮したスタンドなど、細かいところも色々こだわって設計された感はあります。詳しくは公式ページをどうぞ。

FREDDEの狭いスペースで結局こんな感じで落ち着きました。ScreenBar Proをモニター上に設置。2台あるWebカメラは1つは3Dプリンターでホルダーを作って上棚に貼り付け(左右に首振り可能)。もうひとつのBrioは一旦上に逃がして少し仰角を下げて設置。当初、カメラをモニタ上に残したままScreenBarを棚上に置けばいいかなと思ってたんですが、固定アームに意外と自由度がなくてこういう形に落ち着きました。

かなり見上げるアングルで撮ったので写真ではライトがモニター画面に反射しちゃってますが、普通に使う分には映り込みは全く気になりません。モニターを消してみるとフレームに若干反射してるかな?程度。

そして散らかっていて映せませんが手元はめちゃくちゃ明るくなりました。明るさのゲージは8段階ですが、実際の明るさは16段階、色温度はゲージ通りの8段階。明るさは4ゲージ目くらいで充分明るい。ちなみにオート調光もあり、オンにすると自分の部屋ではゲージは3段階目くらいになるのでかなり明るさとしては余裕がある感じ。

ボタン類はタッチスイッチですが感度はイマイチ。明るさや色温度のアップダウンボタンをトントントンと連続で叩いても何度かに一回しか反応しない感じ。長押しまでは行かないまでも少し長く指先を触れさせるといいみたい(強く押し込む必要はない)。

ただ基本的にオンオフや調光は自動でしてくれるのでセッテイングが決まってしまえばタッチ操作はほぼ必要なくなると思います。超音波式の対人センサー精度も上々です。自動オフは人を検知しなくなって5分後なので、作業中に誤検知で消えてしまうといったことはなさそう。5分間全く身じろぎしないということはないでしょうしね。もし在室中に誤動作して消えてしまうことがあったらここに追記したいと思います

2024.6.8追記:在席中に消灯w

記事を投稿した翌日ですが、早速在席をしているにも関わらず消灯する現象が発生しました…背筋を伸ばして少し長いWeb記事を読んでいました。マウスのスクロールホイールだけをちょっとずつ動かしているような状態で突然フッと暗く。もちろん腕を振ったりすればすぐに再点灯してくれ、さほどもどかしいということはなかったですが、一応宣言していたので追記しておきます。

(追記ここまで)

電源はUSB-Cアダプタが付属。公式サイトによるとUSB-Aアダプタは故障の原因となるので止めるよう書かれています。付属アダプタは5V/1.7A=8.5Wなので2A出せればAタイプ充電器でもいいかなと思ったんですがやめておいた方がよさそう。デスクにあるマルチポート充電器にまとめてしまおうと思ってたんですが、貴重はCポートはもったいないなと。まぁ仕方ないので付属充電器で使うのが良さそう。

疲れ目軽減、卓上撮影時の補助光としてのメリットの他に、Webカメラでの顔写りの改善という効果もありました。卓上に反射した間接光が顔を下から照らすので天井照明光と相まって女優ライトのように働きます。しかも調色できるので天井照明の色温度に近づけておけば自然な感じ。

■まとめ

前々から気にはなっていたモニターライトとして、自動オンオフ、自動調節、調色など付加機能が充実したScreenBar Proをニュースでみて即決に近い形で購入しました。狭い設置場所事情でしたがなんとかWebカメラと両立できるセッティングを実現。

  • デスクライトとして手元を明るくして疲れ目軽減
  • 卓上での撮影ワークに補助光として活用
  • Web会議時のカメラ映りの改善

とメリットも多岐に渡り、意識せずとも自動でオンオフされるので負担もなく、非常に満足度の高い設備投資になりました。

Keychron K7の長すぎるスペースキーを3Dプリントで改造

先日購入して、スペースキー長すぎ(英数、かなキーを押すのに親指を深く曲げなければならない)問題を指摘しました。

(リンク先はUS配列です。キー配列、LED色、軸の違いにご注意ください)

本記事はそれを改善すべく3Dプリンターでオリジナルキートップを作ってみた、というものです。

■普段使いのMX Mechanicalを観察

自宅の作業部屋でメインのWindows機とMacで使っているMX Mechanical(JIS配列)を眺めてみます。

英数(無変換)キーの右端はCキーの真ん中くらい、かな(変換)キーはMキーに少しかかるくらいです。特にこれまで違和感を抱いたことはなかったので、これくらいであれば問題ないと思われ、これを目標にしてみたいと思います。

あとスペースキーのテカりをみると、基本的に右手で右寄りを叩いているみたいですね(^^)。

■補助ステムが問題だった

いきなり完成体も見せてしまいますが、英数、スペース、かなキーを外したところがこちら。それぞれのキーの下の赤軸キースイッチと、スペースキーの両端部分には長いスペースキーをまっすぐに押し込めるよう補助的なダミーのステム(正式な名前がわからないので本記事では便宜上「補助ステム」と呼んでおきます)があります。

さきほど見た理想位置でいうと、黒い補助ステムまでカバーするような幅の英数&かなキーを作ればよさげということになりますが、これがうまくいきませんでした。まずこの黒ステム同士は裏側でつながっており、片方を押すと反対側もへっこむ構造になっていたのです。スペースバーが綺麗に傾かずに押せるようにするためのものなんでしょうが、今回は裏目に出ます。一応そういうスイッチを作って装着してみて、反対側の補助ステムまでへっこむものの、そちら側の赤軸スイッチまではぎりぎり押されないくらいの傾きで済みました。多少見た目や手触りに違和感はでますが、まぁ動作としてはギリギリ許容範囲。しかしさらにもうひとつ問題が。両端の支えを失ったスペースバーがまっすぐ押せないのです。さきほどみたように自分はスペースキーを右寄りで叩きます。そうすると徐々に左側が浮いてきて、十回も叩けば赤軸ステムに差し込んであるだけのキーがポロっと外れてしまうのです。代わりにベースプレート(あるいはキー裏)に張り付けられるようなダミーステムでもあればいいんですが、単なる高さ固定のブロックとかではダメそう。

ということで写真の「Mod」のように、スペースキーがギリギリ補助ステムにのっかる幅に縮め、それに接触しないギリギリまで英数、かなキーを伸長する、というところで妥協。キー同士の感覚も他よりもかなり狭くなっています。英数カナキーもステムに対して片側が伸び、そこばかりを押す形になりますが、一応外れてしまうことなく使えています。

MX Mechanicalと比べてみると、かなキー側はむしろ大きく内側に張り出していて十分な感じ。英数キーはまだまだ足りてないですが、デフォルト状態よりはいくぶんマシという感じです。英数モードに切り替えるつもりでスペースおして空白文字が入ってしまった、ということはほぼなくなりましたが、しばらくタイプしていると若干左手首に痛みを感じる、といったところです。

■見た目を綺麗にしたい

まずキー上の印字ですが、スライサー上でプレビューしてみた感じ、0.2mmノズルを使っても1mmを切るような細い線はきれいに造形されないぽいことがわかり、一旦断念しました。シールで貼るとかも考えましたが、かなと英数の2キーで特に間違えることもないので、自分で使う分にはまぁなしでいっかと。

面のきれいさについては、造形の向きなども試行錯誤しました。表面に傾斜をつけているので、表面が滑らかになるように水平をとろうとするとステムを斜めに造形することになり精度が落ちて刺さらなくなりがち。ステム部分だけ別造形して接着剤でくっつけることも試したんですが、なかなかうまくまっすぐにつかなかったり。やはりこのサイズの造形物だと綺麗さと精度を両立させるのは難しいですね。光造形方式の3Dプリンターならワンチャンあるかもですが。

最終的に、スペースキーは表面が水平になるように(ステムはやや斜める)、英数、かなキーは垂直に立てて造形しました。きれいにサポートがはがれるようにサポート専用フィラメントも活用(これめっちゃ便利なのでおいおい別記事にしたいと思います)。

とりあえずサンドペーパーとリューターで表面を滑らかにしたのが写真の状態。ちょっとしらっちゃけてしまっています。積層痕も多少残っているので、本当はプラサフを噴いて塗装までしたいところです。ただたまたま在庫していたグレーの安物フィラメントの色がいい感じにKeychronのもともとのキーキャップと違和感なくマッチしているので、わざわざまた似た色の塗料を探して買ってくるまでもないかなー、どうしようかなー、というところです。

■まとめ

モバイル(ジム)用に導入したKeychron K7キーボードの大きな不満点の1つである英数・かなキーが外側に寄りすぎてて親指がしんどい問題が一応ある程度納得のいく形にモディファイできました。あとはカーソルキーだけまだ不慣れですが、かなり快適にキー入力できるようになりました。この記事もそれでご機嫌にタイプしています。

これだけ快適だと、MacBook ProやSurface ProXでも使いたくなってきます。早速MBPでも尊師スタイルで使えるようにタイプスティックを注文しました。

これはHHKBアクセサリで有名なバード電子さんのキーボードブリッジの携帯版みたいなアイテムで、MBPのキーとキーの隙間に足を置いて、二枚板でキーボードを支えるものです。まぁMBPのキーボードは特に不満はないのですが、気持ちよさではKeychronという感じなのでしばらく使ってみようかなと。ただ赤軸とはいえMBPのキーボードよりはカチャカチャ鳴ってしまうので、人のいるところでは使えないかも知れません。