macOSでギガぞうWi-Fiにつながらない時の信じられない馬鹿馬鹿しい解決方法

最近、ファミレスノマドをする機会が増えてきたので久しぶりに公衆Wi-Fiサービスである「ギガぞうWi-Fi」を契約しました。ファミレスに無料Wi-Fiがあったりしますが、1時間で認証が切れてしまうので、ターミナル作業とかしてると非常に煩わしいんですよね。「ギガぞうWi-Fi」は昔からをWi2系列の新サービスのようです。

しかし複数店舗で試してもMacBook Proから接続ができず、電波状況以外の原因で問題があることが確定したので、色々試行錯誤してようやくつながった方法をメモしておきます。結論だけみたい方はスクロールしてすっ飛ばしてください。

本来のステップ

ギガぞうWi-FiはWebページの接続説明がかなり乏しいし、トラブルシューティングのFAQも全く役立たずです。その替わりというか正規の方法としては「専用ツールで設定するだけでOK」というスタンス。が、そのツールでやってもつながらない→役立つヘルプ情報がない、というスパイラルです。

macOSの場合ツールといってもアプリをインストールする方式ではなく、ブラウザで構成プロファイル作成ページにアクセスして、そこでログイン情報を入力すると、たぶんそれを埋め込んだ構成プロファイルが生成されダウンロードできます。これをMacBookにインストールするとWi2eapというSSIDのWi-Fi設定がシステムに追加されます。本来はこれで都度認証する必要がなくなるはずなんですが、なぜか毎回IDとパスワード入力ダイアログが出ます。

公式FAQに「Wi-Fi接続時に、Wi2のログイン画面が表示されてしまう場合について」といエントリがあり、そこには

これは、SSIDに接続後、OSがインターネット接続状態を確認したときに、アプリでのユーザー認証が完了していない場合に起こります。
この場合でも、バックグラウンドではアプリによる認証処理は続いているため、ユーザー認証が完了次第、インターネットがご利用可能になります。

電波状態や通信速度によっては、ユーザー認証が完了するまでに最大15秒程度かかる場合がございます。
ログイン画面が表示されたとしても、ID/パスワードを入力せず、しばらく待っていただくと、自動認証処理が完了してインターネットがご利用できる状態となります。

と書かれています。が、待てど暮らせどインターネットに接続されることはありません

追加で試したこと(解決せず)

  • マイページからMacBookのMACアドレスを登録
    • もちろんmacOSのダミーMACアドレス機能はオフにし、ハードウェア本来のMACアドレスを登録しました
  • ログインIDは「(Aではじまるお客様ID)@gigazo@wi2」形式、パスワードはマイページにログインできることを確認した正しいもの、の組み合わせで認証

最終的に接続成功した方法(要iPhoneアプリ)

では、以下に私が成功した方法を説明します。なおOS環境はmacOS Tahoe(26.0.1)です。

1. macOS用のプロファイルを導入しておく

こちらで正規の手順で構成プロファイルを作ってインストールは済ませておきます。

正常に完了していれば、「設定」アプリで「プロファイル」と検索すると「構成プロファイルをインストール/表示/削除」という項目がヒットし、選択すると右側に「Wi2 high security profile」という項目が表示されるはずです。

これをすることでWi2eapというWi-Fiへの接続設定がシステムに登録されるようになります。ただしこれだけだとWi-Fiにはつながるんですが利用認証のID/PWが通らないのでインターネットに接続できません(何度もID/PWを聞かれる)。

2. iPhoneにiOS向けの「ギガぞうWi-Fi」アプリをインストール

こちらをインストールします。たぶんiPadからでもいけます。Androidでは試せていません。

アプリを起動するとログインを求められるので、マイページに入る時のお客様IDとパスワードでログインします。正常に設定を済ませるとこちらは普通にWi2eapというWi-Fiに接続できるようになるはずです。

その状態でiOSの「設定」アプリを開き、Wi-Fi設定画面にいくと「Wi2eap」という設定ができてると思うので、右側「i」ボタンをタップします。

すると詳細画面が開きます。ここにユーザー名、パスワード欄があり、タップするとFaceID/TouchIDで認証された後、「お客様IDとは似ても似付かない文字列に@gigazo@wi2がついたID」と「見たこともない長いパスワード」が表示されます。これをMac側で表示されているID/PWとして入力するとあら不思議、すんなり接続/認証できました。

IDもPWも長いですがタッチするとコピーできるので、ユニバーサルクリップボード連携ができていれば、iPhoneでコピー、MacBookでペーストができると思います。認証ダイアログに直接ペーストしてもいいですが、自分は念のためMacBook側のテキストエディタにペーストして内容を視認してから使いました。

考察

ようするにギガぞうWi-Fi公式ツール(構成プロファイル生成Webアプリ)が壊れている、もしくは最新のmacOSに対応しないまま放置されているんじゃないかと思います。

構成プロファイル(.mobileconfig)はApple ConfiguratorというApple純正ツールで中身を確認できますが、普通に生成時に入力したIDに「@gigazo@wi2」を付加したIDが登録されていました。パスワードはマスクされていて見えませんが、ようするに手入力した場合と同じ内容が送信されるよう組まれているわけです。手入力で通らないものは構成プロファイルでも通るわけがありません。

プロファイルを作成する時に、上記の方法でiPhoneから取得したID/PWを使ってやれば、きちんと動作するものができるんじゃね?と思ったんですが、単に生成プロファイルに埋め込むだけでなく一旦認証もしているようで、残念ながらID/PWが間違っているといわれて生成に進めませんでした。

またApple Comfiguratorで編集して正しく機能するプロファイルに更新しようとも思ったんですが、プロファイルが電子署名されているため書き換えNGでした。

結局のとろこ、上記の手順で

  • SSID「Wi2eap」の認証鍵はは構成プロファイルの情報でパスする
  • ID/PW認証はiPhoneから取得し、OSのWi-Fi設定に保存する

の二段階を踏む必要がありそうです。

一度設定してしまえば次からはなにもせずとも自動接続してくれるので実害はないですが、ともあれ公式手順やFAQをいくら眺めても辿り着けない方法が必要だったので共有しておこうと思います。

2016年購入のレーザープリンターLBP6240のトナー交換

2016年に購入したモノクロレーザープリンターCanon LBP6240。すでにWindows10/11や最新macOSへのサポートはありませんが、普通に使えています。

数年ぶりのレーザープリンター Canon Satera LBP6240

もともとここ数年は書類を印刷する機会はほぼなく、たまーに請求書が郵送必須なところに1枚刷って送る、くらいでトナーカートリッジを交換したことはありませんでした。ただなんとなく薄いなーと思って濃度調整は何年か前に上げてたかも。

ただここ1年くらいは3Dプリント品を受注して送付する際、クリックポストの宛名ラベルを印刷することが多く、用紙トレイにもハガキサイズラベル用紙をセットした状態にしていました。それがいよいよ薄くなってきたなと感じたので、

  • トナーを交換する
  • プリンターごと買い換える

という二択で悩むことに。トナーが薄くなっただけで本体買い換えというのもおかしな話ですが、実際調べると、純正トナーは定価で1万円ほど。新品の現行モノクロレーザーが1.4万とかです。そのうち本体が故障するリスクやOS更新で使えなくなるリスクを考えると最新モデルに買い換えるのもアリか?という感じです。ちなみに互換トナーの使用は考慮外としました。安いものなら3千円前後からあるんですが、個人的には特許戦争ではプリンターメーカーを応援したい派。

CANON 国内純正トナーカートリッジ326 CRG-326(T)

CANON 国内純正トナーカートリッジ326 CRG-326(T)

7,930円(11/06 01:41時点)
Amazonの情報を掲載しています

後継機種として候補に挙げるなら、最低限ネットワークプリンターであることは必須。ただし有線LANだけ使えればよくWi-Fiは不要。前回そんなに価格差がなかったのでWi-Fiモデルにしましたが結局一度も使わないし。有線LANも100Mbpsポートなので速度は不要でWi-Fiでも体感は全然かわらないんでしょうが、既に設置場所にLANケーブル引いてあるし。

また宛名印刷専用機だと、感熱紙タイプのラベルライターやビジネスインクジェットも一応検討しましたが、感熱紙ラベルライターは、

  • 感熱でもシールタイプはそんなに安くない
  • 熱で変色の可能性あり

インクジェットは相変わらず

  • 印刷頻度が低いとインクが固まって実効経済性が落ちる

とChatGPTさんに指摘され、レーザー続投に決定。EPSONはインクジェット押しなので除外。設置サイズなども考えて同じCanonのLBP171かLBP121が候補に挙がりました。

キヤノン A4 モノクロ レーザービームプリンター Satera LBP121

キヤノン A4 モノクロ レーザービームプリンター Satera LBP121

10,000円(11/06 15:13時点)
Amazonの情報を掲載しています

せっかく最新型にするなら、

  • スタンバイ時の待機電力低下
  • 印刷速度
  • 解像度

などが向上してるといいなーとか思ってスペックをみたんですが、全然かわってない…むしろ最廉価のLBP121は待機電力上がるじゃんと。ChatGPTさんに年間電気代換算してもらったところ、

  • LBP121: 319円
  • LBP6240: 255円
  • LBP171: 128円

という感じ。おぉ、LBP171にすれば半額じゃん!と思ったんですが、100円ちょっとしか変わらない(^^;)。これだと買い換えの差額回収に何十年もかかってしまいます。

またトナー代も現行機の方が安くみえますが1カートリッジの印刷枚数が違っており、

  • LBP6240 の CRG-LBP6240用のCRG-326:2,100 枚(標準容量)
  • LBP171 の CRG-072:約1,400 枚(標準容量)

とのこと。初回9年かかってるので、次に使い切るまでにプリンターってまだ使ってるの?的なこともありますが、とりあえず印刷のコスパ的にもLBP6240の方が単純計算では割安。

解像度も同じだし、こりゃトナー交換でいいやということに。定価で1万ほどだったものの、価格.comの最安で7千円を切ってたのでそちらを購入しました。

■ちゃんと濃くなった!

当たり前っちゃ当たり前ですが、交換後はばっちり濃さが復活しました。というかLBP6240にはトナー残量を表示する機能がなく、本当にトナー残が減って薄くなっていたのか断言ができなかったんです。本体故障だったら?というリスクがあったので、ほっと一安心です。

結果として目先の出費は1万円ほど節約できました。LBP6240も売れば4,000円くらいにはなりそうですが、元箱がないので梱包が大変だし送料もそれなりにかかると思うとやはりそこまで差は縮まらないかなというところ。買い換える面白みはないですが、現状で不満もないのでまだまだ続投です。とりあえず故障がでないといいな…

[3Dプリント] OBSBot Tiny2 熱停止防止ヒートシンク入りブラケット

WebカメラのOBSBot Tiny2は画質はとても満足していますが、最近30分くらいWeb会議をしていると動作停止します。その時ベース部分を触ると「熱っ!」と声が出るくらい発熱しているので、おそらく熱暴走ないし保護回路による停止状態になっているんだと思われます。ユーティリティOBSBot Centerもデバイスを見失った状態に。しばらく冷ますとなにごともなかったように復帰します。普通にWebカメラとして使うだけなら平気なんでしょうが、本機の大きな特長であるボカシや美顔、仮想カメラといった機能を駆使すると厳しい。

検索すると熱停止まで行っている報告はないようですが、ウチは以前自作した逆さづりブラケットで上下逆さまにして釣っていることや、底面をマグネットでプレートにつけている状況が影響しているのかも知れません。

[3Dプリント] OBSBot Tiny2のスライドレールハンガーを製作

ともあれこれでは業務に支障があるので改善を試みたいと思います。

■ヒートシンクをハンガーに内蔵

いきなり完成状態ですがこんな感じ。

基本形は以前製作したスライドレールハンガーのマウントと同じなんですが、

  • M.2 SSD用の銅製ヒートシンクを底面に密着させる
  • ヒートシンクとの固定にも金属製三脚ネジを使い内部フレームから熱伝導を期待

というコンセプト。銅やアルミで三脚ネジが生えているブラケット/プレートなどがあれば良かったのですが、そういう金属は柔らかくて固定具としてはあまり使われないのでしょう。今回はスチール製のこちらのネジを使いました。

ヒートシンクはこれ。

グラフェン加工でブラックだったので。グラフェン加工自体で放熱性がすごく高まるというものでもなさそうですが、表面の腐食を防げるので長期的にみれば良さそう。今回はPCケース外での使用ですし。

金属加工は素人ですが、狙った場所に正確に穴をあけるために、3Dプリンターでこういう治具を製作しました。

ヒートシンクを装着して裏側から真っ直ぐにドリル刃を挿入するもの。一度に大穴をあけると失敗しやすいので、2.5mm->4.5mm->6.5mmと順に径を拡大していきます。またChatGPTさんのアドバイスに従い、穴周辺に潤滑油を塗り滑らせるように少しずつ削ります。CRCでえぇよ、と言われたけど手近になかったのでシリコングリスで…

気付きとしては、

  • ヒートシンクは角が鋭くて空転しだすと痛いので、全体を覆うような治具にすれば良かった
  • 金属のバリが治具を持ち上げて外れてくるので、少し空間を作っておくといいかも
  • 放熱板側の薄い版が歪みやすいので、仕上がりを重視するならひたすら裏面から削るのがいいかも。放熱板側の方が早道ではあるけど。
  • 軍手、ゴーグルなど安全装備をきちんとする

といったところ。

ヒートシンクにはサーマルパッドも付属しているので間にはさんでいます。

■成果は?

冷房が効いた部屋で2時間ほどOBSBot Centerのプレビューを表示している限りは落ちませんでした。ヒートシンクがしっかり放熱しており、逆にOBSBot Tiny2本体のベース部分の熱さはやわらいでいる気がします。

実際にZoomとかTeamsにつないでも負荷はかわらない気がするので、まずは成功かなと思いますが、もしまた実際のWeb会議で落ちるようなら追記します。

[3Dプリント] プリンターのLEDが眩しいのでカバー ~3Dスキャナで曲面形状を採取する

最近、3Dプリント販売品を発送するのにクリックポストのラベル印刷をすることが増えたので、使用頻度が低いので都度電源を落としていたレーザープリンターをスリープ待機させることにしました。プリンターはネットワーク対応のLBP6240です。

ただこのモデルはスリープ中でも高輝度の青色LEDパワーランプが煌々と光っており、寝る時にウザい。パーマセルテープとかで完全に塞いでもいいですが、一応電源が入っているか確認できた方がいいので、3Dプリンターでほどほどに減光するカバーを作ることに。

しかしこのLEDがついているパネル部位はサイドに向かって湾曲しており、単にLEDの外径を元に円柱で押し出すだけではビタ付けができない…

完成したカバーを貼り付けた状態

そこで、3月に買ったばかりの3Dスキャナ、RevoPoint POP3でフロントパネル形状を読み取り、それに沿った背面形状をモデリングする手習い。

スキャンする部位が小さいのでスキャナを動かすまでもなく一発撮りできるし、色も白なのでハードルは低め。練習にちょうどいいかなと。実際にはLED自体が消灯でも点灯でもあまり綺麗にとれなかったですが、フロントパネルの曲面はしっかりキャプチャできたのでヨシ。

RevoScanで読み取ったテクスチャ付きデータ

RevoPoint専用ツールのRevoScanから.3mf形式で書き出し、Fusionに取り込んでボタン背面を削り取ったのがこちら。なおソリッドモデルをメッシュモデルで直接削り取ることは(たぶん)できないので、メッシュモデルに沿ってスケッチで線をなぞってソリッド化しています。今回はパネルが一時曲線なのでサクっとできましたが、上下にも左右にも湾曲している形状だと更に大変。この辺りはもう少し修行したいです。

ともあれ、できあがったのがこちら。曲線のフィット感はバッチリでした。

光の透過具体(部材の厚み)を少し試行錯誤して完成。

このプリンターも2016年購入でもうすぐ10年選手(発売は2014年)。公式にはWindows8.1位でサポートが止まっていますが、普通にWindows10/11でも使えてるので、まだまだ現役で使えそうです。

仕事でA4ドキュメントを印刷することはほぼないので、A6のラベル用紙をメイントレイにセットしてクリックポスト宛名印刷専用機となっていますが、、

写真で見るAYANEO Airのスティック交換

少し前にAYANEO Airの右スティックをひっかけて折ってしまいました。キャップが外れたのでなく、レバーのステーが根元から折れてしまい、、、

基本これでFPSとかはやらないので不便がなく半年ほど放置してたんですが、同居人がゲーミングUMPCに興味を持ちだしたので、お試しということでFPSプレイできるように直すことに。

本機のスティックはNintendo Switch LiteやJOY-Conに使う薄型のモジュールが使われており入手性は悪くないです。AYANEOはサポートに連絡すると修理を受け付けるかわりに「自分で交換しろ」とばかりに部品を送って寄越すという話も聞きますが、面倒なので市販品を買うことに。最初、RedditでGuliKitのスイッチが使えたという書き込みをみて、こちらを購入(こちらはダメだったやつ)。

GuliKitはゲーミングコントローラーでは割と知られているブランドだし品質も良いだろうと。しかし、取り付けてみると下にドリフトがある。2つセットなのでもうひとつにも付け替えてみたんですが、そちらは右と下にズレる(下図)。できれば0.1は切りたいところ。

ChatGPTさん曰く、AYANEOだとニュートラル位置の電位がSwitchと異なるので互換性がないかも、的な回答が。ホールスティックではなく従来式の可変抵抗タイプ、特にALPSのが無難だぞ、と言われるも、実際に探してみてもこういう薄型で可変抵抗、ALPS製の物は発見できず。可変抵抗タイプだと調整ネジでドリフトを補正できたりするんですが、そもそも薄型でそんなネジがついたものがなさそう。

他に良いのがないか物色していたら、他の出品者が出している、同じGuliKitのアイテムで、「TMG電磁式」と「ホールスイッチ」が選べるのを発見。

たぶんホールスイッチは所謂ホールエフェクト式のスイッチかな?TMRはトンネル磁気抵抗式という更に新しいモジュールっぽい。この業者では値段は同じ。

自分はたまたま別の業者からTMRの方を買っていたという形。これまたChatGPRさん曰く、TMRの方が高精度だが、AYANEOと相性が悪い場合があり、実績のあるホールセンサー式が無難とのことで、買い直してみることに。最初に買ったTMRは無駄になっちゃいますが、あくまでSwitch用なので不良と決めつけて返品するのもなんだなと思い諦めることに。

結果的に、どちらもまぁまぁドリフトが生じています。ただゲームで実害がでるほどでないので、一旦ホールエフェクトの方で様子見。どうしても問題になるようなら別途安物の可変抵抗式を探すか、メーカーに問い合わせて純正部品が調達できるか聞いてみようと思います。

■写真でみる交換手順

以下自分用の記録です。参考にされる方は自己責任でお願い致します。

ちなみにAYANEO公式の分解動画はこちら。修理を目的としたものではないのでやや見づらいし中国語ですが、参考に。

Live broadcast of AYANEO AIR being dismantled

Uploaded by AYANEO on 2022-07-26.

カバーを外すところまではこちらも参考になると思います。

【10】AYANEO AIR スタンダード 実機感想レビュー「分解してサウンドスピーカーの逆相問題を解決しようとする」Ryzen 5 5560U搭載ゲーミングUMPC 中華ゲーム機の大のパソコン

8Wで動くPS3のゲームを検証する動画はこちらです→https://youtu.be/1tHIe2XrWls AYANEO AIRが安く買える海外の本家公式AYANEO SHOP→https://store.ayaneo.com/ 今やゲーミングUMPCのトップに君臨するアヤネオから新商品AYANEO AIRが発売されましたので実機でご紹介します。日本ではろくな情報が出ていないのでじっくり商品を分析していきます。 今回はAYANEO AIRの問題の一つである音が悪い事への問題を解決できるか検証します。他の所では頭ごなしにコピペ記事で終わらせていますがおじいさんの所ではさらに踏み込んでレビューします。 Please email us here to request a review infomation@osakablog.info I also blog at the same time as this Youtube, so you can appeal with text and videos. My blog is here.

ではやっていきます。

推奨工具

基本は精密プラスドライバーでOKです。PH0がヨサゲですが、一部PH00の方が回しやすかった箇所も。たぶん軸が充分長ければPH0でいけると思います。自分はこちらの電動ドライバーを使いました。先端にLEDライトがあるので小さなネジを明るく照らせてやりやすかったです。

あと、極小のスピーカーコネクターの抜き差しに、こちらのコネクタ引き抜き工具が重宝しました。一箇所しか使わないのでコスパは微妙ですが、この手の作業をちょいちょいするという方は持っていて損はないツールだと思います。

ENGINEER エンジニア 基板コネクター抜き SS-10

ENGINEER エンジニア 基板コネクター抜き SS-10

818円(11/05 16:39時点)
Amazonの情報を掲載しています

あとはフィルムケーブルの抜き差しにピンセットがあると良いです。最近のお気に入りはこちら。

厳密にはトゲ抜きらしいですが、先端が細いわりにしっかりと掴めて良きです。

ケースのこじ開けにはこういうギターピック型のツールを使用しました。極薄の金属タイプのもあるんですが、傷つけやすいので今回は樹脂製を優先して使用し、充分開けられました。

あとはネジが大量に出るので、その管理にマグネットシートとかあると良いと思います。外した順に並べておくと紛失しづらいし、間違えにくいです。

分解手順

今回の交換ターゲットは赤丸の右スティックです。一度交換したスティックが既についている状態ですが、こちらはドリフトが発生しているので、再度交換していきます。

注意事項として、今回バッテリーコネクターが見当たらず電源が接続されたまま作業をしています。金属の工具などを触れさせるとショートの危険性があります。可能なら先端をテープなどで絶縁するといいかも。また電源スイッチに触れて起動してしまいがちです。慌てずその度にシャットダウンさせてください。バッテリーコネクタを見つけられたら抜いておくのが一番確実です。

まずは上面。センターの細長いパネルと、LT/RTボタンを外します。

LBボタンとの境界の隙間に爪を入れて持ち上げるといくつかのロックがパキパキっと音をたてて外れます。細くて折れやすいパーツなので慎重に。左右のLT/RTボタンも外側から爪を入れて持ち上げると外れます。ここまでは素手でOK。

3つの樹脂パーツを外した状態。赤丸がついていた箇所です。

外した下に4つのプラスねじが出てくるので全て外します。

LT/RTボタンの下にも1つずつネジがあります。

続いて、底側。USB-Cポートの両サイドと、microSDカードスロットのフタの中に矢印の向きにネジがあります。計3つ。フタの中のネジは少し長いドライバーが使いやすいでしょう。

これで外装のネジは全て外せたので、いよいよ背面カバーを外していきます。すべてケースパネル同士の爪で固定されているだけなので、ゆっくり慎重にピックを入れてパキパキと剥がしていきます。

まずはRBボタンのところを両手で開き、できた隙間にピックを入れてこじるとパキっと最初のロックが外れます。そこから徐々にピックを下げてひとつひとつ外していきます。

ぐるっとLBボタンまでいくと背面パネルが外れますが、リボンケーブルがつながっているのいでちぎらないよう注意して開き状態にします。本当はこのリボンケーブルを外した方が安全ですが、ちょっと外しにくかったので自分はこのまま作業しました。うっかり落としたりしてテンションがかかると千切れるかも知れないので安定した広い場所で作業します。

次にスティックスイッチの裏にあるボックス(バイブレーター?)を赤丸のネジ4本で外します。一番左のだけネジの長さが違うので区別しておいてください。

こちらもアンテナ線らしきケーブルがついているので、千切らないよう慎重に除けておきます。

つづけてRTボタンを固定しているネジ2本(赤丸)を外します。

この2本のネジでRTボタンスイッチ基板と、RBボタンは外れます。

次の要所を赤丸で示します。一番下の黒いフィルムケーブルは気をつければ外さなくても作業できます。脱着に自信がある人は抜いた方が無難。むしろ抜き差しで破損させてしまいそうならあえて抜かないという選択肢もアリかなと。

中心辺りの黒いテープの下もあわせてネジが2本。テープの上にジョイスティックモジュールからのケーブル、テープの左にもプッシュ式のコネクタがあります。あと赤丸がついてないですが、右上の赤と黒の線が出ているのがスピーカーケーブルです。

テープの下にあるネジ。

フィルムケーブルを抜きます。抜く前にどこまで刺さっていたか憶えておくか印をつけておくといいかも。

この際、コネクター反対側の黒い部品を起こすのが良いはず。自分は気付かず写真ではそのまま引っ張ってます…逆に差し込む時は差し込んだ後で黒い部品を倒すとロックされるんではないかと。

抜けました。

次はテープ左横のコネクター。上から押しつけて挿すタイプなので、抜くのはピンセットやマイナスドライバー、爪などで真上に持ち上げるだけです。

続いてスピーカーコネクター。かなり小さいのでケーブルを千切らないように。先にピンセットでケーブルを基板の下から取り出して遊びを持たせておくと良いです。写真のコネクター引き抜き工具はマジでオススメ。

これでスイッチ裏の基板はフリーになったはずなので、どかせます。もしRB/RTスイッチ側の黒いフィルムケーブルを抜かない場合には、千切らないように気をつけて手前にパタンと裏返します。

これで目的のジョイスティックモジュールが露出しました。赤丸忘れてますが、写真で左上と右下の2本のネジを外せばモジュールが外れます。

モジュールからフィルムケーブルが生えていて、これが黒い基板の裏側(作業目線で上側)に180°折り返すような形で回り込みます。新品のモジュールのケーブルは下の写真のようになっているはずなので、黒基板取付後に折り返してからコネクターに差し込む形です。

当然ながらスティックが反対側に突き出た状態でネジを締めることになるので、下になにか台をかませて持ち上げて作業すると良いでしょう。

あとは外したのと逆に組み付けていくだけです。

個人的にはバックカバーの脱着が面倒なので、その前に一度電源を入れて動作確認をしました。この時のフィルムケーブルを千切らないよう慎重に。電源スイッチは指紋センサーの下に位置する赤丸のボタンになります。カバーを閉めた後は指紋センサー自体がボタンになってこのスイッチを押し込むのでしょう。フィルムケーブルはつながっているのでログインには指紋センサーも使用可能です。

Windowsが起動したら、ブラウザでコントローラーテストサイトを開いて、動作チェック。スティックを放した状態できちんとセンターが出ているか確認します。AYANEOのツールはデジタルデッドゾーン(中立付近の無効領域)のON/OFFはできるもののキャリブレーションはできないので、この状態でセンターに収まらないようだと厳しいかも知れません。一応WindowsのコントロールパネルからOS側のキャリブレーションはできるのですが、ウチの場合だとあまり効果がなかったようです。

■まとめ

以上、AYANEO Air(初代)の右スティック交換手順をまとめてみました。部品と道具さえ揃っていれば、比較的難易度は低いかなという印象です。ネジとコネクターの脱着のみで、ハンダ付けは不要なのが良いです。ただしバッテリーを外さずに作業するのでショートには注意が必要です。

今回左スティックは交換してませんが、見た感じ同じような手順でできそうに感じました。メイン基板とは独立して作業性は良いです。