Macで独立型のWebカメラ背景ぼかし XSplit VCam

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オンライン会議で部屋の背景を見られたくないみなさんこんにちは!

私もワークデスクの後ろはすぐ壁なんですが、そこに作業デスクを追加設置してかなりゴチャゴチャしてきているので、ちょっとそのまま見せるのはどうかという感じです。最近のオンライン会議ツール(Zoom/Teams/Meetなど)には当たり前のようにバーチャル背景がついていますが、個人的には品質はイマイチだと思っています。人物と背景の境界線処理が雑。また業務で使うブラウザベースのオンラインインタビューツールなんかだとバーチャル背景のような高級な機能は含まれておらず、そのまま参加してしまうとインタビュー相手はもとより見学にきた多数のクライアントに部屋が丸見えになってしまいます…

そこで私はNVIDIAがリリースしているNVIDIA Broadcastを愛用していました。これは同社のグラフィックボードRTXシリーズ(20×0シリーズと30×0シリーズ)の処理性能を使って背景をボカしたり、フェイストラッキングをしたり、音声面では強力なノイズ除去も利用できるフリーソフトウェアです。これのためにRTX dGPUが搭載されたノートPCに買い換えたほどです。

ところが最近M1Max搭載のMacBook Pro 16′ 2021を購入し、やはり仕事のオンライン会議ツールでそちらも活用したくなります。音声のノイズキャンセルについてはAudio Hijack + Loopbackというツールでほぼ不満は解消されました。

しかし背景交換については良い案がなく、結局ほとんどの場面でWindowsデスクトップを使っていました。

■ハードウェア処理できるOBSBot Meetは来年春まで出ない

まず目に付いたのは超小型のAI人物追跡機能付きWebカメラOBSBot Tinyで有名なOBSBot社のクラウドファンディング中の新型OBSBot Meetがあります。

(ちなみにOBSBot Tinyは最近手に入れてとても良いカンジなので近々改めてレビューしたいと思います。)

OBSBot Meetはカメラ内でAI処理をして背景を消したりボカしたりできるという触れ込みで、PC/Macにはボカし済みの映像が最初から届くので、専用ソフトのインストールもいらないし画像処理の負荷がないのが特長です。しかし今予約しても届くのは来年2022年の3月。クラウドファンディングとはいえ海外購入したものが、将来的に国内代理店でサポートが受けられるのかも不透明。故障時に本国送りとかになるくらいなら多少高くても国内販売後でもいいかと思ってしまいます。

■そこでXSplit VCamですよ

もうハードでもソフトでもいいからウェブ会議ソフトから独立して仮想カメラとして機能する背景交換ツールがないのかなぁ。そうWindowsでいうXSplit VCamみたいな…などと調べていたところ、当のVCamが今年8月にMac対応していたことを知りました。M1対応については明記がないですが、アクティビティモニターでみると種類が「Apple」になってるのでM1(Appleシリコン)対応済みのようです。

なんだよはやく言ってくれよ!XSplitはOBS Studioの競合となる配信ソフトXSplit Broadcasterなどで有名なところで映像処理技術には定評があります。国内ではソースネクストがパッケージ版、ダウンロード版ともに販売していますが、Mac版はまだないっぽいです。Mac版が必要な人はXSplit公式サイトから購入しましょう。

公式の購入ページ(投稿時点)

こんな感じの画面になるんじゃないでしょうか。英語なので簡単に説明します。Vcamは一番左のグリーンのところです。隣のPresenter、Broadcasterは別のソフトなので今回は関係ありません。ただしこれらも抱き合わせしたセットに興味ある場合は一番右のPremium Bundleもチェックしてみると良いでしょう。

Premiumというのが背景ぼかしを含む有料版機能が使えるバージョンなので、今回気にすべきはこのVCam Premiumということになります。

上のLicense Duration(ライセンス期間)のバーで1ヶ月、3ヶ月、12ヶ月のサブスクかLifetime(買い切り)が選べます。12ヶ月が$30、買い切りが倍の$60だったので買い切りにしてしまいました。有料機能を試用したい場合は1ヶ月$8をとりあえず買ってみるのもアリかも知れませんね。

使ってみた

試した感触は上々です。精度面ではNVIDIA Broadcasterと同等レベルと言えるんじゃないかと思います。髪の毛のふちが多少誤爆したりはしますがZoomやTeamsの内蔵機能よりは明らかに上です。手を素早く振っても多少指が欠けたりしますが通常のオンライン会議でそんなことしないので問題ないかなと。遅延は皆無ではないですがオンライン会議なら問題ないかなと。OBS Studioに貼ってみた感じサイズは1280×720までのようです。

機能としては、以下のものを背景に指定でき、そのボカシ量をスライダーで100段階で選ぶことができます。

  • オリジナル(カメラ映像のまま。これにぼかしをかければ背景ぼかしに)
  • 消去(真っ黒)
  • 静止画、動画などローカルのメディアファイル
  • Youtube動画
  • Webページ
  • Unsplashの写真

Youtube動画やWebページを背景にできるのは面白いですね。Unsplashは動画素材サイトのようです。

まあウォーターマーク(透かし)画像を入れられたり、背景映像の明るさコントラスト、サイズなどの調整もできます(「オリジナル」のカメラ映像の背景を独立で調整することはできません)。

更に凝ったことをしたい時は、OBS Studioにいれてそちらで加工するのがいいかなと思います。「消去」を使って黒背景にすると黒髪の日本人だと上手くぬけないので、緑一色(OBSのクロマキーフィルターのデフォルト値に合わせるなら#00ff00)の画像を作って背景にしておくのが良いです。で、OBSで映像ソースに「クロマキー」フィルターを適用すれば綺麗に背景が透明になるので、あとは他の画像を重ねたりサイズを変更したりはし放題です。二重に仮想カメラを通るので遅延は多少ありますが、少なくともM1MaxのMacBook Proなら「気にしてみれば」程度かなと思います。

ひとつ惜しいのはボカシがいまいち綺麗ではないという点。写真は標準の部屋の背景(右側中断)を選択し、ぼかし強度を38にした状態。

なんだか縦横に縞のような模様が目立って気になります。元画像に直線要素があるとそれがやたらと強調される感じ。NVIDIA Broadcastでは気になったことがないので、ブラー処理のアルゴリズムの違いなのかな?と思います。後ろに本棚やキャビネットがあるような環境だと少しうるさく感じるかも知れません。実際ウチの背景ともちょっと相性が悪くて残念です。いっそ背景を写真でとってPhotoshopで綺麗なボケ加工をしたものを静止画として合成しようかな(笑)。

■まとめ

ともあれ現状ググって見付かる唯一、Macで独立型、高画質の背景交換ツールかなと思います。ちなみに往年のChromaCamもM1対応済みだったので試してみましたが数年前から進歩が見られず、切り抜き精度などはZoomなど以下という感じで速攻アンインストールしました。

ようやくこれでMacもオンライン会議案件でバリバリ活用できそうです。

M1 Max MBPのために高速SSDをブラックフライデーセールで購入

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せっかく最新インターフェイスを搭載したM1 Max MacBook Proを導入したので、いろいろ周辺機器も刷新したいなと思っていたところ、ちょうどBlack Fridayセールが始まっていい感じにSSD類が安かったので買ってみました。

■M1 Pro/Max MacBook Pro 2021のインターフェイス

MBP 2021のUSB-CポートはThunderbolt/USB4に対応でそれぞれ40Gbps(ギガビット/秒)に対応しています。USB3.2 gen2が10Gbpsなのでさらに上を行く最新高速規格です。ただ現状どちらも対応製品は数えるほどしかなく、今回のニーズにあう製品がまだなさげだったので、涙を飲んでThunderbolt3とUSB3.2Gen2製品を選ぶことになりました。まぁThunderboltは速度でいば3でも40Gbpsなので別にいいんですが。

■ポータルブルSSD SAMSUNG T7 Touch

最近は配信と録画を持ち込みのPCで行うユーザーテスト案件が多く、動画を撮ったり編集後の動画ファイルを納品したりで受け渡しに大容量のストレージを使うことが多いです。USBフラッシュメモリはコンパクトで良いですが速度が遅いので動画ファイルのやりとりではスムーズさに欠けます。逆に速度でいえばThunderboltなドライブ/ケースがありますが、これも搭載機が少ない(特にWindows)ことを考えると仕事での受け渡し用には厳しい。USB4.0もケースが1,2種類あるだけでほしいなというものはなし。現状ではUSB3.2Gen2が最適解でしょう。ちなみにGen2x2という2,000MB/s級の規格もあるみたいでSandiskから出ていますが、PC側の対応が壊滅的らしくどうもUSB4.0対応のMBP2021ですら使えないぽいです(USB4.0の必須規格ではない)。

最近はATEM MINIのダイレクト録画にも使っているSAMSUNGのT5が一番活用されていました。これもUSB3.x/Gen1で500MB/s出るので、ギガ単位の動画でもものの数秒でコピーでき大きな不満はないのですが、せっかくRazer Blade 14MBP 2021もそして自作デスクトップ機もGen2に対応しているので、さらなる高速化を果たしたく1,000Mbps級のSSDを物色していました。というかSandiskのがあるんですが、どうもコイツはATEM MINIで使えないばかりかPC/Macでも一発で認識されなかったりして信用がおけず。

そこでド安定しているT5の後継/上位モデルであるT7に目を付けました。中でもT7 Touchは指紋認証によるハードウェア暗号化に対応しており、Windows/macOSでマウントするたびに専用ツールを実行してパスワード解除、みたいな手間を経なくても暗号化ができ、安全に業務データを持ち運ぶことができます。うっかり紛失しても安心(?)。最近お仕事をした某企業さんのセキュリティチェックでも「ポータブルストレージは暗号化しているか?」みたいな項目があったりしたので、そういうのにも自信をもってYesをチェックできそう。

また指紋でアンロックしておけば開錠ユーティリティのないOSやIoTデバイス、デジカメでも使える可能性があります。いまんとこUSBストレージに直接録画できるカメラは使ってないですが、ATEM MINI Proで使えるといいなと(未検証)。まぁ使えるにしても電源を入れるたびに指紋タッチしないとなので、見た目にアンロックされているかわかりにくく、録画できてない、みたいなこともあるかも知れませんが、、この辺りの使い勝手は実機が届いてから検証しレビューしようと思います。

ちなみにメジャーモデルなせいかSmall Rigで専用マウントも出ています。

さて、このT7 Touch、MBPを買ったひと月前くらいから気になっていたんですが、500GBがヨドバシで1.7万(-10%)、Amazonでも1.4万円くらいしていて悩んでたのが、Black Fridayでなんと9,990円(-1%)に!これはチャンスとばかりに購入。T5はATEM MINI PRO専用に戻し、Sandiskは処分でいいかな。

■Mac用のTB3/USB3Gen2ドックに動画バックアップ用のM.2 SSD

次なるニーズはまずMBP2021用に高速規格対応のハブかドックが欲しいというのがありきでした。うちは自宅ではほぼクラムシェル仕様なので、持って出て帰ってくるたびに、

  • 電源(MagSafe3)
  • Thunderboltディスプレイケーブル
  • USBハブ(イーサネット、Webカメラ、オーディオI/F(マイク)などを接続)

をつながなければなりません。USB Type-Cはそう頑丈な端子とも思えないし、見えない側に手探りで入れるのも至難の業なので、もっとスムーズに抜き差ししたいと。

そこで良いハブやドックがないか物色。ドックも今は中華メーカーのものがわんさか出てますが、(MBP2021に標準搭載されたから)いらないHDMIポートやSDカードスロットなどがついてる一方、USBの規格が古かったり微妙なものが多い。ハブもGen2(10Gbps)に対応したものは少ない状況。またAnkerのThunderbolt3/4ドックもSDカードスロットやHDMIがついている一方USBポートを少なかったり遅かったり微妙。

ちなみに10GbpsハブとしてはELECOMのを使っていますがボチボチ安定しています。これは引き続き持ち出し用に続投にしたい。

あとLANポートはマルチギガビット(2.5~10Gbps)のものを希望だったんですが、どれも1Gbpsでした。まぁ発熱が大きいのでドックとして一体化は難しいのかもですね。

そんな中で目を付けたのがWDのWD_BLACK D50というSSD内蔵ドックです。仕様としては、

  • Thunderbolt™ 3 x 2
  • DisplayPort™ 1.4 x 1
  • USB-C™ 10Gb/s x 2(前面/背面各1)
  • USB-A 10Gb/s x 3(前面x1/背面各x2)
  • オーディオI/O x 1
  • ギガビットイーサネット x 1
  • USB PD給電 最大87W

という感じで、USB周りがGen2でポート数も多めなのが良い。PC/Macとの接続はThunderbolt3で2ポートでディジーチェーンもできるので、ウチみたいにThunderboltケーブルで外部ディスプレイを使用している環境にそのまま割り込ませることが可能。あるいはDPも使える。イーサネットが1Gbpsなのが残念ですが、SDカードスロットがないところも無駄がなくて良い。Power-Deliveryが87WなのでM1Maxの140Wには足りないですが、そもそも常時全力運転した上で、Thunderboltディスプレイをバスパワーで駆動した場合の最大想定らしいので、(うちはディスプレイは普通にコンセントから電源とってるし)まぁ大丈夫かなーと。最悪MagSafe3ポートは使っても他のインターフェイスをつぶさないのでいいやと。

そしてD50の特徴として、内部にM.2 NVMe SSDを搭載している点があります。1TBモデルと2TBモデル、そしてSSD無しモデルがあります。無しモデルは公式にDIYで組み込めるとは言ってなさそうですが、先人達の検証で普通に使えることがわかっています。高速な外付けドライブがあれば業務用の各種動画データをオフラインでバックアップできます。案件終わったら一定期間をとった後削除が望ましいですが、いつまでも内蔵ストレージに入れておくより、自宅におきっぱでかつNASのように万一にもネット越しにみられる心配がないところに保管しておくのが一番です。そう考えるとこの外付けドックにストレージが入っているというのは良い塩梅なんじゃないかと。

D50の執筆時点の価格は、

  • 2TBモデル: 74,800円(SSD差額 37,000円)
  • 1TBモデル: 56,800円(SSD差額 19,000円)
  • 無しモデル: 37,800円

で、M.2 SSDの1TB/2TB製品の市価を考えると無しモデルを買って自分で組み込むのがコスパが良さそう。

てことで、とりあえずD50だけ買って後日M.2 SSDを買えばいいや、と思っていたんですが、Black FridayでSAMSUNG、Crucial、WD他主要SSDメーカー品の思わぬ安さにD50が届いたその日に注文してしまいました…

さて、D50はThunderbolt3対応であり規格上は40Gbps(メガビット/秒)まで出ることになります。メガバイト換算では5,000MB/s。しかしコントローラーの制限なのか実効速度は2,750MB/s程度っぽい。ということはNVMeでも最新のGen4x4みたいな7,000MB/s級の高価な製品を入れても活かしきれないということになるので、R/Wともに3,000MS/s前後のものをを狙って物色してみました。

最終的に選んだのがこちら。同じ速度/価格帯ではドックと同じWDだし、Adobe CC使用権ひと月分がついて(サブスク契約してるからいらんけど売れる?)最安でした。セール前が1.3万円が1万428円。

こちらは保管庫なのでT7 Touchよりも容量重視で1TBをチョイス。またD50に入れる際にはヒートシンクが必要なので、こちらをチョイス。

D50の冷却ファンがM.2 SSDの長辺方向に風が吹くレイアウトなので、風が抜けて良さそうかなと。逆にマザーボード上でこの向きに風を通すのって難しそう…

■まとめ

今月は出費が嵩んだのでこれらのSSDはもう少し先でいいやと思ってたんですが、セール価格が予想以上に安かったので勢いでポチってしまいました。なんかいつもここまで目ぼしい商品がない気がしていたBlack Fridayセールですが、今年はメジャーブランドの商品が割とたくさんあってヤバい気がします。さすがにこれで打ち止めにしておきたんですが…

NVIDIA BroadcastのないMacでもWeb会議にノイズキャンセルを使いたい

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M1MaxのMacBook Proを導入し、自宅デスクトップとしても当面はメインに使うことになりそうなわけです。今のご時世大抵のサービスはWinows/Mac両対応でほぼ問題ないのですが、悩ましいのがWeb会議で活用しまくっていたNVIDIA Broadcastです。NVIDIAのグラフィックボードRTXシリーズのコンピューティングパワーを活かして音声ノイズキャンセルやWebカメラの背景ぼかし処理、オートフレーミング処理などを行ってくれる仮想デバイスツールです。こればっかりは将来に渡ってMac版が提供されることはなさそう。UT実査などでWireless Go2をなどダイナミックマイク系の特性(近くの大きな音だけ拾う)のマイクを使う時はまぁなくてもいいかなと思いますが、自宅のコンデンサマイクはエアコンなどの微細なノイズも拾いまくってしまうので、なんらかのノイズ除去が必要です(ダイナミックマイクをカメラの画角に入ってしまうような口元にマイクスタンドで持ってくるのは避けたい)。これにはNVIDIA Broadcastがうってつけだったのですが、、

■札束で殴る方法は自重

以前から気になっていたのはUNIVERSAL AUDIO(以下UA)のオーディオI/FにC Suite C-Vox Noise & Ambient Reduction(以下C-Vox)プラグインを組み合わせる方法。UA社のオーディオI/FはDSP搭載で各種フィルターをハードウェア処理でかけることができる特長をもっています。そのひとつに超強力なノイズ軽減フィルターであるC-Voxがあります。ほぼ遅延なしで声を削ることなく綺麗にノイズを消せるらしいし、PC側に処理負荷もかからないので良さげなんですが、なにせハードが最低でも数万、C-Voxプラグインが$349もするのでうっかりすると10万円コースです。なかなか日本でのレビューもなく、ちょっとギャンブルでもあるのでなかなか特攻もしづらい。しかも今回はMac本体に多額の出費をしたばかりなのでさすがに自重。

UAのApolloシリーズは値段でDSPコア数が違うんですが、C-Voxをきっちり動かすのに何コアあればいいのかとかも公式サイトみてもよくわからず。基本1つのプラグインは1つのDSPコアがあれば動くんでしょうかね?

■ソフトの力でなんとかしてみる

Audio Hijack

そこで見つけたのがRogue Amoeba社(読めない)のAudio Hijackとうソフトウェア製品です。Web会議用ツールではなく、どちらかといえばソフトウエア・オーディオミキサー?エフェクター?兼レコーダーという感じ。様々な入力ソースはアプリの出力音声に色々なエフェクトをかけて録音したり、別デバイスに出力したりできます。この中に学習型のノイズ低減フィルターが入っており、最大3秒のノイズサンプルを覚えさせることで同種の音を消してくれます。ざっと試した感じノイズ以外の音声の劣化は少なそう。グラフィカルなUIでエフェクターブロックをつないでいく形で構成を作っていきます。エフェクターをかけるごとに遅延は伸びていきますが、低遅延モード(処理が追いつかないと音が飛ぶらしい)にしてNCと音量調整をかける程度ならWeb会議には充分でした(M1 Maxだしというのもあるかも?)。また途中の好きな時点のレコーダーブロックを挿入できるので、例えばエフェクトをかける前の生音をバックアップで録画しておくということがOBSで無駄にソースを増やして例のチェック間違えるとエラいことになるミキサー設定でやりくりしなくて済みます。音声もOBSのマルチトラックで録ってしまうとバックアップトラックが含まれた動画ファイルになってしまい、即渡しには不便になってしまいます。そういう時に万一のバックアップ録音はAudio Hijack側で録っておきつつ完成トラックだけをOBSに渡す、みたいな使い方もできるかなと。NC学習は一瞬ですが毎回環境がかわるような使い方だと地味にひと手間あるかも知れません。でもまぁそれで精度が上がるのならむしろアリかなと(現時点では)思っています。例えば空調音だけでなく打鍵音も除去したければ3秒の学習中にキーをガチャガチャしてやればキーも割と消えます。NVIDIA Broadcastは問答無用で人間の声以外の全てを除去するので、手を叩いたりスイッチを押す音がなくなって場合によっては映像とあわないなんてこともありました。そう考えると、「この音を消せ」とその場で教え込めるのは過不足なくていいのかも知れません。ちなみにグライコやハイパスフィルターなどは普通に揃っているので少し組み合わせてみましたが、結局とNCとボリューム調整だけでいいかなという印象。重ねると遅延も出やすくなりますし。ただDeEsser(サ行の音の余計な成分を消す)があると良かったなと思います(ざっとみて見付からなかっただけで同等のフィルターはあるかも)。

LoopBack

ただしAudio Hijack単体ではエフェクトをかけた後の音声を他ソフトからみた音声入力(仮想マイクデバイス)にアサインすることはできず、更に別のツールを組み合わせる必要があります。同じRogue Amoeba社からはLoopBackというツールが出ています(有償)。フリー昔だとBlackholeというのがメジャーっぽいです。オープンソースでM1にも対応済みだとか。今回はAudio Hijackとバンドル購入ができ、同じソフトハウス同士相性問題もまずないだろうということで安全牌としてLoopBackにしておきました。こういった仮想デバイスなどハードウェアやOSに密接に絡むツールはOSのセキュリティの仕組みが変わるごとに互換性の問題が出たりするので、きちんとサポートが継続されそうなところがいいかなと。実際、インストール手順は少し面倒です。Audio HijackとLoopBackは共通のドライバーレイヤーがACEとかいう名前で独立していて、M1のMacの場合インストールするにはリカバリーモードで起動してセキュリティレベルを落とす(サードパーティの署名付きドライバーを許可する)設定変更が必要になります。こちら英語画面ながらスクリーンキャプチャ付きの紙芝居形式で説明がありわかりやすかった気がします。

Audio Hijackが$65、LoopBackが$109(前者の方が多機能で高そうなイメージあるけど)で、セットで買うと割引きが効いて$143でした。安くはないですが、M1Max買った勢いで少し金銭感覚麻痺してる中で特攻してしまいました。

オススメは一旦Audio HijackをBlackholeで試用してみて不都合なさろうならAudio Hijackのみ購入、ダメならLoopBackとセット購入、という感じですかね。

■カメラの背景ぼかしとフレームトラッキングはどうしよう?

背景ボカシは質を問わなければまぁZoomにもTeams、Meetなどにも一応機能はありますね。ただ個人的にはあの品質はちと許しがたい。こちらもハード製品として気になっているのはOBSBot社のMeet 4K。ソフト処理より綺麗に人物抜き、フレームトラッキングができるようです。カメラのセンサーも今使っているLogicool Brioよりも大きいので画質も良さげ。現在クラウドファンディングで先行予約受付中。ここで安く買うか、日本代理店での発売を待って買うか悩ましいところですが、いずれにせよ最短で来年初頭です…既製モデルをみると日本の代理店は並行輸入品はサポート対象外のようなので、後のことを考えると国内販売を待つ方がいいのかも知れません。

あとはATEM MINI Proでキッチリとグリーンバック用意してガチでクロマキー合成するかとかですね。これ買うか、、、

M1 MaxのMacBook Pro 16’を導入しました

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ついに出ましたね。AppleシリコンのM1を搭載したMacBook Pro(以下MNP)の上位モデル。メモリが16GBに制限されず処理性能も更にアップした真の(?)Proモデル。Pro 13’をスルーしていてよかった。ナンバリングとしてはプロセスルールがかわってないからはM1のままでしたが、ProとMaxがつきました。iPhoneではProとMaxは排他関係にないんですが、M1ではProまたはMaxの2択(無印入れると3択)となります。ややこしい!

全体的にCPUおよびGPUのコア数が増え、最大メモリも64GBまでに増えました。8KやApple ProResなどの重たい動画もハードウェア支援でサクサク編集&エンコができるとのこと。個人的にはGPUの汎用的なパワーよりもハードエンコード支援が速くて綺麗で静かなことが重要なので、かなり惹かれました。

現在は仕事でOBS Studioで3カメラ+αくらいのリアルタイム合成をして配信や録画をしたり、Premiere ProでMax 4Kの映像を扱っています。それらが速く静かに安定して使えるなら、久しぶりにMacをメインに戻してもいいなと思い検討をすることに。

現在メインのWindowsデスクトップはRyzen 3900 + RTX3070です。SSDもGen4ですが、先日4Kソースx2本(正確には同一のソースを時間的に少しずらして重ねる的なレイアウト)を4K出力したら1時間くらいの映像に10時間以上かかってショッキングでした。また出先での実務ではRazer Blade 14のRyzen 5900HX + RTX3070構成。こちらの問題は結構ファンがうるさいことと、USB周りが不安定な点。普段は割と静かですが少し負荷がかかると結構ファンノイズが気になりだし、仕事の時は安定性も考慮して下にファンがついたノートPCクーラーをしいて運用しています。これも一緒にもってくので結構嵩張る。また一番困っているのがUSBキャプチャデバイスやWebカメラを複数つなぐと結構不安定でOBSの映像がブラックアウトしがち。個別に無効化->有効化をしたり、ひどいとOBSやOSを再起動しなければならないことも。USBの電流不足っぽいのでセルフパワーのハブをかましたりしてみてますが、なんかドキドキしながら使っています。

またどちらの環境でもNVIDIAのRTX Broadcastによるマイクノイズ軽減や背景ぼかし、フレーム追尾は重宝していますが、UT実査ではRode Wireless Go2で口元で収録すれば中継には充分な音質だし、それ以上は後でPremiere上でクロマノイズ除去でいいやという感じになってきていて、RTXマストではないかなという気もしてきました(普段のちょっとしたWeb会議にはめちゃめちゃ有効なのは間違いないですが)。

というわけで、

  • OBS Studioがカメラ多めの環境で安定して、かつ静かに使える
  • Premiere Proで4Kクラスのエンコードが速くなる

ならば是非使いたいなと思いました。もしかして今のデスクトップより速くエンコードできるのであれば、もういっそWindowsデスクトップはなくして、Mac/Windowsの高速ノート2台体制も夢ではないかなとか。

とはいえ一般の評価を見てからと思い、イベント即日には予約しませんでした。半導体不足の煽りで初回ロットを逃したら年内買えないかも?という不安はありましたが、、

■どうせすぐ買えないので構成をじっくり考える

シルバーかスペースグレーか

これまでMBPもMacBookもひたすらシルバーを買って来ました。なんかやっぱりMacBookって感じで綺麗だなと。しかし今回は初めてスペースグレーをチョイス。主な理由はキーボード部分がブラックアウトされていて、シルバーのボディからは浮いて見える気がしたから。スペグレでもまだ浮いてる気はしますが、まぁマシなんじゃないかなということで。iMacなんかだと上位モデルという感じもあってせっかく後述のM1Maxにするならより速そうな方にという理由も。

14か16か

ここはかなり迷いました。昔ほどノマドでプログラミングなど長時間作業をするかどうかです。Razer Blade 14で14インチのハンディさは味わっていて、持ち歩いてノートとりなど系作業にはかなりジャストサイズなフォームファクタだなという実感はありました。今回のMBP14/16は少し重量が増していることもあり。そもそも99%は自宅でクラムシェルにして超ワイド5Kモニタにつないでいるので、あまり液晶モニタにコストかけるのはもったいない気も。ぶっちゃけMac miniのM1Max機があるなら自宅用に割りきってもいいかなって思ったくらい。

結局16にしましたが、これは積極的に選んだというよりは在庫やスペックの条件で買えたから買ったというところが大きいです。まぁRazerが14なので使い分けられる様、違うサイズがいいだろうというのも。

ハイパーモードの存在は知ってはいましたが特に気にはせず。あとはスピーカーの音質は16の方が良いらしいというのも聞こえてきていて、まぁあまり内蔵スピーカー使う機会もないけど、音がいいのはいいなって位。

M1ProかM1Maxか

これも正直自分の使い方でMaxいるかどうかは微妙でした。8KやApple ProResの編集とかは当面は機会がないでしょう。iPhone 13 Pro MaxでProRes撮るかもですが、ファイルサイズがエグいので常用はしないかなとか。Proでも「最大20ストリームの4K ProRes再生」ということなのでデコードや合成処理には充分すぎます。

ただコア数よりもメモリ帯域幅がProとMaxでは2倍違うのは気になりました。

まぁ前のMBPが2016年モデルで自分にしては長く使ったし、MacはOS対応サイクルが長いので今度も割と長く使うかもということもあり、そのうち活用するかなということ。あとは後述のメモリとかの組み合わせも考慮すると、M1Maxはコスパは高そうという気がしたこともあり、これまた積極的にMaxにしたというよりは組み合わせとして松モデルが手頃そうだったというところが大きいです。Mac ProやiMacみたいに上位モデルが70万だの天井知らずの価格差ならともかく、今回のPro/Maxの価格差は数万円程度で手が届かなくはない差なので、精神衛生上、上位モデルにしておこうかなという気持ちは働きます。Maxだとバッテリーがもたない、とか爆熱とかあればまた悩ましいですが、今回は仕様で謳うほどは差がなさそうでしたし、購入者の評判を見る限りMaxでもめっちゃ静かだということ。今のSoCは省電力モード専用コアとかがあるので、低負荷時は違わないんじゃないでしょうかね。静かでバッテリー減らないなら上位モデルを避ける理由はかなり減ります。(ちなみに16インチの場合重量が100g違います。Maxだと軽量スマホ1台分くらい重くなるということです。)

メモリ、SSD容量

M1ではCPUとGPUがメモリを共有してそれぞれが必要な分だけ確保するユニファイドメモリという仕組みになっています。つまり前モデルと同じ16GBモデルを買ったとしても、GPUに何割か持って行かれると考えると実質は少なく見積もる必要があるんじゃね?と考えました。初代M1のラインナップもそこが気にあった点ではあります。そもそもアーキテクチャが違っていてメモリの使い方を違うし、VMWareでWindowsも動かせないので、16GBもいらないかなとも思いつつ、まぁなんか数字として減るのは悔しいなと。てことで32GBを選びました。

SSDは出先で動画収録や編集に使うことを思うと大きいに越したことはないですが、まぁコスパを考えて1TB。Razerと同じ。まぁこれだけあれば1回の実務で不足することはないでしょう。またUSB4やThunderbolt4の外部ストレージが出揃ってくれば2,000MB/s級の読み書きができるので、足りなくなったらそっちに逃がせばいいかなと。

16インチの松モデルを選択

というわけで、メモリとSSDが希望通りである16インチの松モデルが結果として手頃だしコスパも良いし、しかもApple Store店舗なら結構在庫あるぞってことで決定しました。

  • M1Max
  • 10コアCPU
  • 32コアGPU
  • 32GBユニファイドメモリ
  • 1TB SSEストレージ

です。下位モデルにメモリやSSDを持っていくと、結局松に価格が近づいていき、だったらMax/32コアGPUにしてしまった方が「ストレージとメモリ容量以外は最高モデル」と思って買った方が気分が良いでしょう(笑)。

■Apple Storeなら結構ピックアップで購入可能!?

購入モデルを決めて探してみると、オンラインは1ヶ月以上かかるものの、Apple Store実店舗ならわりと在庫があるところがチラホラ。現場仕事を翌日に控えた日、残念ながら川崎は受け取りが翌日になっていましたが表参道なら当日受け取り可に!仕事も都内なので、受け取ってホテルでセットアップすれば次の日仕事(ちょうど機材テストの日)に持ち込めるじゃん!本番でないのでダメでもRazerに戻せばいいだけ、ってことでなんか気持ちが盛り上がって店頭受け取り注文をしてしまいました。

コロナ禍で受取時間は30分毎の枠で予約が必要でしたが、少し早く着いてしまい、行列が短いタイミングで係の人に相談してみたら店内に入れてくれて受け取りもできました。

ホテル開封になるとTimeMachineバックアップからの復元ができないわけですが、今回アーキテクチャが変わってる節目だし、久しぶりにクリーンセットアップしてみるのもいいかなと思い、データは後ほど手動でコピーすることに。

■OBS StudioとPremiere Proでテスト

でホテルであれこてセッテイングをし、翌日の機材テストに投入してみました。構成はOBS StudioでFHD録画、Zoomの画面共有でサブモニタ映像(FHD)をまるごと配信。カメラはFHDを3系統、マイクをUSBでWIreless Go2で、あとは簡単な図やテキストという感じ。結果は上々。一度外部モニタの電源が落ちてOBSがクラッシュしましたが、まぁ共有してる画面が突然消えたらしかたないかってことで配線をかえて対処。それ以外はド安定でした。ファンが回る様子もなし。RazerでUSB機器が増えた時のような不安定さもなくバスパワーハブでも安定して絵が出ていました。

また事後にPremiere Pro 22で録画した動画ファイルのサイズを縮め、バックアップの音声トラックを削除してもう一度MP4に再エンコードしてみました。4Kでもなく合成もないので編集操作はサクサク。ただ出力は90分のソースで30分くらい。3倍ですね。正直もうちょっと魔法のような爆速さを期待していましたが「まぁこんなもんか」と。冷静に考えると充分スゴいですが、drikinさんが8Kを3倍で書き出せたみたいなこと言ってたのでFHDなら一瞬じゃねーの!?と予想してたのも確か。DaVinchだともっと速いのかな?Appleのエンコード部分をFinal Cut Proから独立させたCompressorはもってますが、さすがにカット編集すらできないのではいくら速くても使い物にならないし、こういう時のためにもDaVinciを手習いしておくべきか…

■その他所感

重量・サイズ感

やはりスペック通り、一回りゴツく重くなった感は明らかに体感でわかるレベルです。ズシっとしてます。持ち運ぶ時は14インチにすれば良かったかなと思いそう。まぁでも当面は自宅作業がほとんどなのでいいかなー。

端子類

方々で「Appleどうした?」っていわれるくらいレガシー端子が復活しまくっています。MagSafe3はちょっと磁力強めで、本当にコードのひっかけた時に抜けてくれるのかな?と心配になるレベル。

HDMIは2.0なのは残念ですが、まぁ自宅ではThunderboltだし、出先用と割りきるなら荷物減るし4K/30pも出れば充分でしょう。HDMI出力一体型ハブとか持ち歩くのはなんか悔しいので、その分他のポートが充実したハブを買い直しでしょう。

MagSafeがつくかわりにUSB/TBポートが減っているのが気にはなります。まぁ従来は電源用に1ポート埋まることが多かったので差し引きのダメージは少ないですが。PD 100Wがきちんと通るハブもあんまり選択肢がなかったですし。

SDカードスロットも地味に嬉しいですね。

もろもろポートがついたおかげでHDMIやSDカードのためにドングルやミニドックを持ち歩く必要がなくなります。むしろ配信系の現場ではカメラやマイクでUSBを多用するのでとにかく品質の良いUSBハブを探そうと思います。

一方でなくて惜しいのはLANポートです。Mac miniのように10Gbpsとかつけてほしかった。せめて2.5Gや5Gbpsでも。というのも現状でM1やMotereyでばっちり使えるという5G/10GbpsのLANアダプタってあまりなさそうなんですよね。QNAPもいつのまにかMacのサポート打ち切ってますし。あれドライバはかなり強引に入れる必要あるし、なんか使ってていつのまにかOSが落ちて電源切れてるみたいなこと多かったし、やっぱコイツのせいだったのかな?手持ちではBUFFALOとASUSTARの2.5Gbpsは一応認識してリンクアップもできてます(実効速度までは測定してないですが)。5Gbps以上で手頃なものがないんですよね…自宅用のThunderbolt4ドックで5G/10Gbps LAN付きを見つけたら買いかなと思っています。

充電周り

16インチは充電器が140Wタイプになるのも代替品がなくて悩みますね。まぁ普通の作業ならPD 100Wでも充分足りそうですが。充電器とケーブルはType-Cで脱着可能で、Type-C – MagSafe3ケーブルは予備で1本買っておきました。純正は自宅用にして、ホテルなどでは他のデバイスと兼用で100W級の充電器でいいかなと。ケーブルは編み編みタイプになっており耐久性が高そう。

ディスプレイ

M1 iPad ProがミニLEDでローカルディミングに対応した時、カラー表示画素に対してローカルディミングの解像度が低いために、文字が滲んだように見えるブルーミングという現象が話題になりました。正直買わなくて良かったと思ったんですが、今回のMacBook Proでも同じことが起きないか心配でした。初回予約を見送ったのもこれが一番理由として大きかったです。しかしその後のレビューでiPad Proの時より改善されていると聞き「じゃぁ大丈夫かな。やっぱ買おうかな」と気持ちの針が購入側にグググっと動きました。

実際見てみると全然気にならないレベル。目をこらしたらわかるかも知れませんが、黒地に小さな白文字のようなかなり特殊な条件なら見えるかもですが、普通にはわからないです。いいかえると電子書籍とかで反転表示はキツイかもですが、スマホやタブレットと違ってそいう使い方はしないので問題なさげ。Visual Studio Codeで黒背景でプログラミング作業もしてみましたが特に気になっていません。

120Hz表示はまだSafariですら非対応ということなので評価保留。

いずれにせよ現状では9割は自宅で外部ディスプレイ接続の使い方では活用しきれないのがもったいない。これから現場やノマド機械が増えていくといいなと思います。

スピーカーの音が確かに良い

2016から世代を重ねる毎に音質アップと言われていたので、その積み重ねが一度に来たのか、今世代がスゴいのかはわかりませんが、確かに高音から低音までしっかり、それもかなりの音量で鳴りますね。HomePods 1台よりも全然良いし、逆にHomePods 2台の低音ブーブーすぎてアレな音質よりも実用性では上。部屋のBGMにも充分使えそうなレベル。まぁこれもディスプレイと一緒で普段はクラムシェル使用で活躍の場は少ないですが。逆にホテルとかで使ったら壁ドンされるレベル。

キーボード

2016世代のバタフライキーボードは革命的で大好きでした。超浅ストロークで指の動きを最低限にして高速タイピングができる感覚が素晴らしい。ただバタフライは異物がはさまって不具合を起こす欠点がなかなか改善できず2019年モデルでは次世代のシザー方式に移行してしまいました。個人的にはこのシザー式はストロークも少し深くなっていて好みではなく買い控えの理由でもありました。たぶん今回に強いアピールがないので基本的にはシザーを踏襲したものだと理解していますが、久しぶりに店頭でタイプしてみて「これなら許せるかな」と思った次第。あらためて2019と比べたわけではないのでなにか改善されたのか、単に逆思い出補正なのかはわからないですが、なぜだか今作は特に不満なしです。バタフライと比べて上!という気もしていませんが。

先に書いたようにデザイン的に真っ黒でプラスチック感が増したのは減点要因な気もします。まぁ見慣れるでしょうし、どうせ9割クラムシェルで(以下同分

ケース周り

上面と底面がフラットになった点についてデザイン面では特に好き嫌いを感じないです。Surfaceっぽいかなってくらい。ただフラットということは保護ステッカーなどは綺麗に貼れそう、、という気はしていて、傷つけないうちになにか良いステッカー見つけて買おうかなとは思ったり。ただまぁMacBookの外装はちょっとやそっとで傷はつかないのは長年の経験で信頼しているので、この質感を活かして素で使うのもいいしなと悩ましいです。

iFixItによるとバッテリー交換はちょっとだけ手間がマシになった程度っぽいですね。2016でも交換を経験しているのでDIYでやれるレベルだと良いのですが。またSSDは交換困難なようで残念。統合メモリは仕方ないにせよSSDくらいはM.2でサクっと脱着可能にしておいてほしいものです。

まとめ

Macは筐体の刷新は数年置きで、ここ最近も2012のRetinaモデル、2016のTouchBarモデルと外観が刷新されるのを機に買い換えてきました。M1という意味では周りでAirや13’Proを買ったひとを羨ましく思いつつでしたが、15/16インチという意味では今回もその波に乗れた気がします。さすがにiPhoneのように毎年は買えないですが、OSサポートも長いしまたこの形が変わる頃まで愛用していければと思い、プロセッサとメモリを盛りめにしました。容赦なく肥大化する動画フォーマットを鑑みるとストレージが不足してかないかは不安要素ですが、しっかり活用していきたいと思います。

最近のWindows10はmacOSにひけを取らない良OSだと思う

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学生時代はMac派(Windowsはサブでゲーム用などでもってはいた)、そこから一度Windows派に転身しVAIOなど先進的なノートPCや自宅機を使いまくってきました。この頃は逆にG4 Cubeなどをサブでもっていて最新UIトレンドなどをチェックするくらいで、実用用途にはあまり活用してませんでした。そして2010年に出たMacBook Air 11’を機に再びMacOSXに目覚め、iPhoneとの親和性の良さやPHP開発に便利な環境が揃っていることもあり、メイン仕事機としてMBP15’、サーバーとしてMac miniなどを立て続けに導入し出戻りしました。Windowsは動画編集などデスクトップでマシンパワー、グラフィックパワーが必要な時とゲームをする時用という感じ。

そして最近はWindows開発の仕事もあったりで久しぶりにDELL XPS15 2-in1を導入。早々に故障があったもののハードウェアとしてはかなり満足しています。そして先月のSurface Go、今月のSurface Pro Xの導入を機にあれこれ環境整備をしてみて、かなり快適なセッテイングになってきたのでまとめてみます。

主な要求仕様としては、

  • ATOKで快適日本語入力、辞書同期
  • メモ&Web開発用エディタとしてVisual Studio Code(以下VSCode)
  • 各種サーバー/ルーター管理にターミナルエミュレーター

などがあります。ブラウザとかメーラー、Slack、Officeとかは普通にどちらでも使えるので割愛。とりあえずVSCodeとATOKという時点で、iPad+キーボードは選外です(使ってますけどペンノートとか電子書籍用)。

■Visual Studio Code

Mac/Winで違和感なく行き来できるエディタとして、これまではEmacsやSublime Textを使っていましたが、最近はこれ一本です。拡張機能でほぼなんでもできます。保存と同時にサーバーにアップロードする「SFTP」とか、PC間で設定、や拡張機能のインストール状態まで同期する「Setting Sync」が超絶便利。複数マシンを使い分ける私にはたまりません。ATOKでユーザ辞書が同期されるように、ちょっとした便利機能が1台から他へ自動伝播されます。また「あれどうやるんだっけ?」とググりなおさなくて済みます。またMarkdownも簡単に扱えるのが良いです。議事メモなども最近はこれです。必要に応じて「Markdown PDF」レンダリングされたPDFを書き出して相手に渡したりとか。

唯一不便だったのはWindowsで未だに多いShiftJISの.txtファイルを開いた時の文字化け(UTFとして開いてしまう)です。ちょっとしたREADME.txtなんかをダブルクリックで開いた時に不便なのでながらくVSCodeを.txtに対応づけるのは避けてきました。しかしこちらの記事を参考にして解決できました。

grep検索で問題が出るそうということですが今やREADME.txt的なファイルくらいしかSJISのテキストなんて扱わないので別にいっかと。さらにいえば拡張子毎に指定できるので、.txtにだけ適用しておけば問題なさそう。あとは.csvくらいですかね。Excelから書き出した.csvがSJISだったりしがち。そうそうCSVといえば「Edit csv」という拡張機能も欠かせません。VSCode上で簡易的な表形式表示ができます。ちょっとした内容確認ならExcelより手早くで重宝します。

 

まぁ、これはMacでもWindowsでも同じ話なんですが、逆にこれによってシームレスに行き来できるというところが素晴らしい、と。

■ターミナル

Macではシンプルながらなんの不足もない「ターミナル」が標準搭載されています。UNIX的なシェルやOpenSSHなども入っているのでなにも考えなくてもサーバーメンテナンスなどに使えて良かったです。かたやWindowsではPuTTYとかを自分で導入しなければならない時代が長く続きました。またcmd.exeでファイル操作をしたい時もついdirではなくls(UNIX作法)としてしまったりでイラっとすることも。しかしMicrosoftが方針転換をしてLinuxコミュニティと仲良くなってくれたおかげで、ここら辺の状況が随分かわりました。

まだベータ版ですがWindows Terminalが提供されています。これはタブ型のターミナルエミュレーターソフトです。cmd.exe、PowerShellはもちろん自前でインストールしたシェルを登録して使うことができます。Windows標準の仮想LinuxプラットフォームWSLのコンソールとしても使えるっぽいですが、仮想環境が使えないSurface Pro Xなどもあるので現状はGit for Windowsに付属するGit Bashを標準シェルとして登録して使っています。写真はタブで右からGit Bash、cmd.exe、PowerShellをひとつのウインドウで開いたところです。背景の透過度も指定できます。ターミナルエミュレーターは半透過に限りますw。Ctrl+ホイールでフォントサイズが動的に変えられるのも地味に便利。開発中はログをtailするウインドウとかデーモンを再起動する用、ファイルを編集する用といくつも開くので、都度最適化できると嬉しいんですよね。

Windows Terminal画面写真

場合によってこれらを使い分ける必要はまだありますが、それがワンストップで共通のフォントやサイズのUIからアクセスできるのはとても良いです。ちなみに「Settings」を開くとJSONファイルがエディタで開くので手で編集する必要があります。正式版ではGUIになるのかも知れませんが、これはこれでありかなと思います。

中にprofilesというセクションがあり、PowerShell、cmd、Azureコントール用の設定がデフォルトであり、ここに好きなものを追加すると写真にあるメニューに表示されるようになります(写真はGit Bashを自分で追加した状態)。さらにdefaultsというセクションを作っておけば、フォントや選択した範囲を自動でクリップボードにコピーするかなどの共通設定が作れます。詳しくはこちらが参考になると思います。

惜しい点としては、

 

  • 設定をPC間で同期する仕組みがない
  • タブを別ウインドウに分けたり合体させたりできない
  • 背景半透明化はフォアグラウンド時のみ(バックグラウンド時は真っ黒になる)

位でしょうか。もちろん複数ウインドウで開くことは可能ですが、ブラウザのようにタブを別ウインドウかしたりができません。これも正式版に向けて是非対応してほしいところです。

また最近のWindows10ならOpenSSH(sshコマンド)も標準で入っているのでここから他のマシンに入って作業も簡単。PuTTYやTeraTermを使うより、Macで作ったconfigやらをゴッソリ持ってこられるのでサイコーです。公開鍵認証ログインなんかも使えます。

最終的にWSLなんかも含めてシェルをどうするかはわかりませんが、とりあえずそれも含めて入り口として使えるWindows Terminalは個人的にはキラーアプリです。

■スマホ写真の同期

ノマド中にスマホから1枚だけ写真を撮りだしてPC上でブログなどに貼りたい、なんてことが多々あります。iPhone + MacだとiCloud経由で勝手に同期されて便利でしたが、WindowsやAndroidだとこれというソリューションはありませんでした。以前からサードパーティのサーバーを介して写真を転送するツールはいくつかあり、現役ではSendAnywareなどがそれにあたりますが、やっぱりちょっと面倒くさいし、第三者サーバーを介すというところが少し不安でもあります。またiCloudの写真同期は全ての写真(のサムネイル)を読み込んでしまうので各端末上でそれなりにストレージを食うのが気になります。モバイル機で今とった写真が欲しいだけなのに!

しかしこれまた最新のWindows10ではソリューションが提供されました。現状Androidのみですが「スマホ同期」というアプリが備わっています。

これはスマホ側にも専用アプリを入れておく必要がありますが、最近の写真25枚(最新アップデートで2,000枚になった?)やSMSなどが同期されたり、電話の受発信をWindowsからできるようになったりします。ちょうどiPhoneとMacの連携を真似たような感じですね。しかも写真は全てではなく最新のみ。Macでいうと初期のPhotoStreamに近いですね。完全バックアップソリューションではないですがむしろそれがいい!2,000枚とか余計なお世話ですが探した限り設定で選べたりはしない様子(まだ対応版が手元に配信されてないのかも)。アプリを開いた時にストリームで読み込むならまだしも、常時最新2,000枚(サムネイルでも)はちょっとオーバースペックかなぁ。

ちなみにAndroidアプリ側で転送をWi-Fi接続時のみに制限するオプションはあります。まぁ使いたいのは出先なのでLTE時の同期もオンせざるをえないですが、そんなにバシャバシャとるわけでもないし、しばらくは影響を様子見かな。はやくiOSでも対応してほしいです。OneDriveやDropBoxのiOSアプリでもできてるので写真については問題なさげですが、SMSや通話の転送はAPI的に難しいかもですね。AppleとしてもmacOSの優位性を捨てることになるのでなかなか許可はしないかな?

 

もともと多様なメーカーが凌ぎを削るWindows機の方がハード的には抜きんでていたりコスパが良かったりしました。特に小型軽量化の面やインターフェイスの充実など。そこへAppleはRetinaディスプレイやスリープ復帰の速さ、快適なトラックパッド、そしてデザインなど独自開発の強みを活かした構成をかけ、個人的にもそこに魅力を感じてMacに出戻ってきていました。しかし近年MicrosoftもPCを自社開発しはじめ、ディスプレイやインスタントスリープ、トラックパッド、デザイン、全ての面で追いつき、更に2-in-1、電磁誘導ペン、LTE内蔵、常時接続、狭額縁などAppleが手を出していない部分を先んじるようになってきています。あとSurfaceが劣ってるのはキーボード(僅差)、塗装の強度と修理性くらい(Surfaceは壊れると修理せずリビルド品と交換)ですかね。それに加えてソフト面でもこれだけ盛り返してきてる。一昨年購入したPixel3XLをみて「長年iPhoneメインだったけどAndrodiでも十分やってけそう」と感じたのと同様、「もうWindowsオンリーでもそんなに困らないかも」と思い始めています。