TP-LINK TL-SX1008が故障、交換へ

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2021年11月に購入した10Gbps x8のスイッチングハブTP-LINKのTL-SX1008が何の前触れもなく朝起きたらダウンしていました。電源を入れ直しても回復せず故障と判断。

こちらの製品は法人向けで5年保証となっているので、1年過ぎてましたが保証期間内でした。ネットでググると結構多いようです。ハードウェアVerが1.0と2.0があるらしいものの違いはわからず。2.0を修理に出したら1.0になって戻って来た、という事例も。ウチは1.0でした。

で、公式サイトのフォームから症状を連絡そしたところ「検査するから送ってくれ。ただ半導体不足で交換品お届けまで時間を要するかも知れない。」的な返事が返ってきました。あちゃーと思いつつも宅急便で送付。ちなみに送付時は送料こっちもち、返送時はあっちもち、というシステム。

結局中3日ほどで「マザーボード部品劣化の問題を確認できました。新品手配をさせていただきます。」と発送連絡が来ました。ほぼ即時で交換品が入手できてほっと一息。ちなみに交換品もVer1.0でした。

交換品は無事動作。この機種はファンの音がうるさいと互換サイズのNoctureに交換改造する人が多く、公式ページにもわざわざ赤字で警告が載ってるほどメジャーなDIYで、自分も交換するつもりでパーツを同時購入してあったんですが、面倒だったのと言うほどうるさくもないなと思い放置してありました。結果的に交換して保証非対象とならずに済んだので良かったと思います。まさかこんなに平均寿命が短いとは…これが対策品ならいいんですが同じVer1.0だしまた1年前後で壊れたやイヤだなぁという不安はあります。

とはいえ、今回「待たされるんならつなぎに代替品を買おうか」と一応調べてみたんですが、これ自体も当時より値上がりしてるし(購入当時3.8万、今5万ェ…)、同等価格帯の代わりになるモデルも見当たらずですね。RTX1300も買ってSPF+でつながるハブがあればいいなとも思ったんですがすぐ手が出せるものはなさそう。

ルーターを買い換え RTX1210 → RTX1300

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数年前に導入したRTX1210を10Gbps対応を果たしたRTX1300に更新しました。自宅がフレッツ光クロスのエリアに入ったので、10Gbps化を見越してですが、現時点ではまだ申し込んでいません。以下、1Gbpsのフレッツ光(正確にはドコモ光コラボ、OpenCircuit v6Direct)環境でのベンチになりますのでご了承ください。

秋頃の発表では定価20万近くしており、ウゲーという感じでしたが家電量販店はともかくネット通販系では13万前半まで実売が落ちていたので特攻しました。RTX1210からISDN周りを省いたRTX1220が発売されており、ISDN環境が必要な人向けにRTX1210は高く売れるんじゃないか?という目論みがあったんですが、期待は外れました。むしろRTX1220にしか来てない機能追加があったりして、ISDNイラネって人には1220の方が価値が高まってしまった結果、1210はあまり値が付かないのが現状のようです。だったら実家にもっていてって拠点間VPNとか張ってみようかな、、、

■設定移行作業

同じRTX系列は設定ファイルの互換性が高く、今回変更のあったVLAN周りは使用していないので、基本的に設定まるっとコピーでいけるはずと思いつつ、この機会にゴチャゴチャしてきているフィルター周りの番号整理などしつつクリーンセットアップしようか悩みました。が、結局年末年始も色々やることあって腰を据えてとりかかれそうにないので、とりあえず丸コピーに(;´Д`)。

・管理者パスワード周り

従来、YAMAHAルーターの管理者ログインはユーザ名が空欄でしたが、セキュリティ強化のためユーザ名が必須になっており、気をつけれ、というペラ紙が同梱されていました。

なので、まずRTX1300を素で起動して設定用のMacを直結し192.168.100.1から管理画面に入って新規に管理パスワードも設定しました。その後にRTX1210からエクスポートしたconfigファイルをアップロードして再起動したんですが、パスワードはクリアされていました。新しいID/PWも1210で設定していたものも通じずに何度かやり直しているうちにロックされてしまったり。

結論としては、パスワード周りは初期化されるので、admin/adminで入って再設定する必要がありました。ので、最初の電源投入時のパスワード設定は適当でもヨサゲ(データ移行する場合)。

ただしTFTPのパスワードは旧機種のままっぽい。

・プロバイダ設定が一部移らず

設定をコピーして再起動し、ONUなどの接続を切り替えた直後、何故かWANにつながりませんでした。プロバイダ設定を確認したところ、IPv4 over IPv6 トンネルの設定でIPv4アドレスが空欄になっており、プロバイダからの情報をみて再入力してやったら解決しました。うちは現在v6プラスでIPv4アドレスも固定になるプランなのでちょい特殊かも知れませんが、いずれにせよダウンタイムを最低限にした場合は、プロバイダの情報をすぐに参照できる準備をしておくか、旧機種にアクセスできるようにしておく、設定画面のスクショを撮っておくなどするのが無難かも知れません。

・フレキシブルLAN/WANポート設定

RTX1300の新機能として、LAN1/2/3と物理10ポートの対応付けを自由に設定できる「フレキシブルLAN/WANポート」という機能が追加されました。物理ポート9/10のみが10Gbps対応なので、これをWAN/LANのどこに使うかを切り替えるためのものです。

ウチでは当面LAN3を使用する予定がなく、LAN側に10Gbps接続したかったので、ポート10をLAN1に変更しました。これだけは引き継ぎ元にない設定なので改めて行う必要があります。

こんな画面があり、直観的に設定することができます。

ポート10をLAN1に変更した状態

ちなみに設定を移行する前に行いましたが、移行後もそのまま有効になっていました。

・LANマップの端末情報DBの移行

書き出したconfig含まれていないとしてLANマップ上でつけた機器名称などの情報(端末情報DB)があります。これの移行方法がよくわからず困りました。公式サポート情報によるとTFTPで流し込めるようなのですが、具体的な手順がわからず。ここで吸い出したCSVを投入するの?それとも吸い出しからTFTPを使うの??という感じ。

端末情報DBはRTFS領域に保存されるファイルであるため、TFTPを用いてファイル転送 (書き込み、読み出し)を行うこともできます。

http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/lanmap/#DEV_SEARCH

かなり試行錯誤の末、TFTPを使わずUSBメモリ経由でコピーできました。

  1. Web管理画面の「機器一覧」画面から「CSVで保存」でdevinfo_db.csvを取り出す
  2. USBメモリかmicroSDに保存しRTXに挿す
  3. RTXに管理者でログインする。
  4. 「show file list /」でルートディレクトリの一覧を表示
  5. 「lanmap」ディレクトリがない(dashboard等はみえる)場合「make directory /lanmap」で作成する
  6. 「copy usb1:/devinfo_db.csv /lanmap/devinfo_db.csv」でコピーする(microSDの場合は「usb1:」を「sd1:」に変更)
  7. もう一度「機器一覧」を読み込む(初回は変換で待たされるかも)

これでいけました。機器一覧に反映されても、すぐにはLANマップには見えないらしく、しばらくしてリロードしたら反映されてました。

■ベンチとCPU負荷観察

speedtest.netのmacOS用アプリで計測してみましたが、あんまり違いが出ませんでした。

RTX1210
RTX1300
RTX1300 休日午前9時台

むしろ遅くなっている気すらします。いずれにせよプロバイダ側がネックになってそうなので、また後日、平日昼間などに再測定してみようと思います(配線戻すのは面倒なのでRTX1300だけ)。

RTX1300交換後にfast.comで測ったら600Mbps出ました(すみません、RTX1210では未測定です)。

RTX1300

プラシーボかも知れませんがWebページを開くのはサクっと速くなった気はします。

では処理能力が上がって負荷率はどうなったかということで、CPUゲージのダッシュボードも眺めてみました。speedtest.net計測中の様子です。

RTX1210
RTX1300

RTX1300はクアッドコアらしく、コア別のゲージが出るようになってました。逆にトータルの負荷はわからないですが、まぁなんいせよ余裕はできた気がします。

■まとめ

取り急ぎ移行は完了しました。やはり1Gbps契約のままでは数値の上で大きな向上は感じられませんが、瞬間的なWebページの表示などはサクサクになった気がします。元々ルーター由来のトラブルはほぼなかったので、安定度なども比較が難しいですが、時々同居人がSplatoon3やってて切断エラーになるなど言っていたのが治るのか経過観察してみようと思います。

フレッツ光クロスへの移行は、もう少し下調べをしてから行うつもりです。戸建てですが賃貸なので光ファイバーの引き直しなどが発生するかなど。

ホテルルーターをWi-Fi6に対応したGL-AXT1800(Slate AX)に更新

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最近のホテルには普通にWi-Fiが完備されていて、それにつなげばインターネットには出られますが、私はマイルーターを持ち込みます。SIMカードが入るモバイルルーターではなく、ホテルの有線またはWi-Fiネットワークを使いつつ、独自にネットワークを作りWi-Fi電波を飛ばすタイプのルーター(ここではホテルルーターと呼びます)製品です。

理由はいくつかあって、

  • 持ち込む機器がたくさんあり個別にホテルWi-Fiの設定をするのが面倒。自宅のWi-Fi設定のまま接続できると便利。
  • ホテルのWi-Fi設備の規格が古いと損した気になる。できるだけ有線に近い最高速度で使いたい。
  • 持ち込んだ機器同士で自由に通信できるローカルネットワークを構築したい。

などです。仕事でひとりで止まる時でも、ノートPC 2台、スマホ2台、iPad、Meta Quest2、Amazon FireTVくらいは持ち込みますし、同居人も持参デバイスが多い方です。もうSSIDの方を自宅に揃えちゃう方が楽なのです。またPC上のコンテンツをQuest2やFireTVで再生しようなんてことをすると、ローカル通信がブロックされないことや速度が出ることも重要です。

■GL iNet一択?

ホテルルーターの要件としては、

  • WAN側が有線とWi-Fi両方対応していると柔軟性が高い
  • 小型で持ち運びが楽
  • 電源がUSBで取れると専用ACアダプタ不要で荷物が減る

という辺りでしょうか。ホテルによって有線があるところとWi-Fiオンリーなところがありますが、もし有線があるならそちらを使いたいものです。個人的には最後のUSB電源であることも重視。どのみちマルチポートのUSB充電器やケーブルは色々持っていくのでそれで済ませたい。

ただこれらは性能と相反する要素で、できるだけ小さく、USB 5Vで駆動でき、とするとWi-Fi性能は低かったり有線ポートも減らされたりしがち。

そして「ホテルのWi-Fiでいいじゃん」って人が大半でしょうから各社ともあまり積極的にこのカテゴリの開発を進めてない気がします。例えばBUFFALOだと2019年に出たWMR-433W2が最新。11ac(Wi-Fi5)にはかろうじて対応しているものの、433MHz止まり。有線ポートも100Mbpsが1つだけで有線->有線のルーティングはできません。

これだったらそれこそホテルのWi-Fiに直接つないだ方がマシじゃないかってレベルでしょう。

そんな中で頑張っているのが海外(香港?)メーカーのGL.iNetです。実はここのホテルルーター製品を買うのは3台目。

最初がGL-AR750S(ペットネームSlate)。

Wi-Fi規格はBUFFALOと同じ5GHzで433Mbpsですが有線がWAN/LAN完備で1Gbpsでした。これが電源コネクタの接触不良か電源が勝手に切れるようになり、次の買い換えたのはGL-MT1300 (同Beryl)。

5GHzが867Mbpsにアップ。電源ポートがUSB-Cになりました。電源投入後、起動して電波が跳ぶまでの時間が「あれ?」って思うくらい遅いのが気になりましたが、どうせ滞在中は入れっぱなしだし概ね満足していました。

下の今回購入の最新モデル含め、共通機能としては、

  • 有線WAN x1、有線LAN x2
  • WAN側は有線、Wi-Fiに加えUSBテザリングも対応。iPhoneの高速回線を内蔵テザリングよりマシな条件で共有可能。
  • オープンソースのOpenWRTというLinuxベースのルーターを拡張して作られており、豊富な拡張が可能。
  • VPNサーバーを搭載しているが、相変わらずL2TPなどスマホと相性の良いものは非対応。
  • Beryl以降はUSB-C電源駆動

■Wi-Fi6対応モデル登場!

そして今回購入したのがGL-AXT1800(ペットネームはSlate AX)です。外観はBerylの色違いという感じですが色のせいかSlate(屋根瓦)にWi-Fi6(802.11ax)を示すであろうAXをつけた感じになっています。

そう、Wi-Fi6に対応し5GHzで1,200Mbpsに対応しました。果たしてホテルのWAN条件的、Wi-Fiチャンネル空き状況的に実効性のある速度差が出るかはなんともですが、UT現場やセミナーなどに提供したりもするので、少しでも余力があり安定動作するなら投資価値はあるだろうと。

実はまさにホテルに滞在している時にふと「新型出たかな?」と検索して知って、その場でホテル宛てに注文。しかしAmazonの配送遅延を喰らいチェックアウト日の受け取りとなってしまった為、まだ実際のホテル環境でテストができていません。今回は簡単なファーストインプレのみ。

・微妙に大きくなった外観

Slate AX(左)とBeryl(右)の比較

今まで使用していたBerylと並べて撮ってみました。写真だけみて購入したのでてっきり中身だけアップデートしたイメージでしたが、筐体も少しだけ大型化していました。並べなければ忘れてしまうような違いですが、ちょっとだけショック。

またフロントの動作ランプが小型化し、下向き(トップカバー側は切り欠きがなく被さってる感じ)に変更され、眩しさが軽減したかなと思います。正直Berylはホテルで就寝時ちょっと気になってたので、これは歓迎。

ビルドクオリティは特別高くもないですがまぁルーターとしては普通。Berylはちょっとガジェットぽくない水色でしたが、Slate AXはまぁ普通のダークグレーという感じ。

少しだけ大きい(;´Д`)

重ねてみました。一回り大きくなったのがわかりますでしょうか?まぁこれでも一般的な家庭据置用Wi-Fi6ルーターよりは全然小さいのでアリなんですが。

背面ポート比較。レイアウトは違うが内容は同じ。

背面のポートは微妙に配置が逆順になっています。WANポートが一番外側なのは同じ。

冷却ファンが装備された(Berylは少なくとも外からは観察不能)

なんと底面を覗くと冷却ファンが見えました(左はヒートシンク?)。Wi-Fi6/1,200Mbpsの負荷を処理するにはやはり発熱量が大きいんでしょうか。まだそれほど負荷をかけていませんが、とりあえず(故障してなければw)アイドリング時は回転しないようです。ただそれだけにトップカバーは結構温かい状態です。ヤケドするレベルでないですが、カイロ代わりに肌に当てるには熱すぎるというレベル。まぁ静かなのに越したことはないですが、基本触るものでもないので安定第一でしっかり冷やしてくれるならアリかなと思います。

ちなみにBerylは底面を見ても通気穴が狭く中にファンがあるかどうかは視認できません。少なくとも記憶にある限りは音が聞こえたことはない気がします。そこまで性能を求めず、静音性、コスパ、サイズを重視するなら今からであってもBerylを選択するのも手かも知れないですね。

付属ACアダプタの出力はPD 40W

付属ACアダプタは5V x 4Aで20Wタイプのものでした。コンセント形状を国ごとに付け替えできるタイプでやや大きめ。交換パーツは日本向けのもののみ付属。出張/旅行用なので荷物を減らしたい人はもっと小さくてコンセントのブレードが畳めるものが使いたいところです。例えばこれとか。

・管理画面がサクサク化

管理画面のデザインは基本的にBerylと同一ですが、全体的にレスポンス良く動くようになったなという印象。IPQ6000 1.2GHz クアッドコアプロセッサーのお陰なんでしょうか。

基本設定項目としては、

  • 電波の強さはマックス/高/中/低の4段階。ホテルで使うだけなら相当に弱めても平気でしょう。
  • 5GHz帯はDFS(法律で義務づけられた定期的に混信を防ぐためにチェック)を要するチャンネル(W53/56)を使っていいかON/OFFがあり、デフォルトOFFでW52だけが選べるようになっています。わかりやすいかも。
  • 2.4GHz、5GHzそれぞれにメインのSSIDとゲスト用SSIDを設定可能。ちなみに有線LANはメイン側(192.168.8.0/24)に接続され、ゲスト側(192.168.9.0/24)で相互通信はできません。
  • ちなみにWi-Fiの暗号化はWPA3まで対応していますがBerylの時になぜかiPhoneからつながらなくてWPA2-PSKに落としていました。

■まとめ

今月また仕事でホテル泊まり予定があるので、実使用レポートはその時に追記しようと思います。忘れなかったらBerylも持っていって速度比較などもできればなと。

ともあれ、国産メーカーが実質撤退したかというような気すらする希少なホテルルーターカテゴリでWi-Fi6対応モデルが出て嬉しく思います。活発に開発をしているGL.iNetのことなのでiPhone15?がWi-Fi 6Eに対応する頃にはまた新型が出てくれると期待して、それまでがっつり活用していこうと思います。

新天地6GHz帯が使えるWi-Fi6Eルーター BUFFALO WNR-5400XE6を即買いしたが…

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今か今かと待っていたWi-Fi 6E対応製品。2022年9月2日に6GHz帯Wi-Fi使用の認可がおりたことを受け、本日9月5日に以前からチラ見せされていたBUFFALOとNECの6E対応製品が発表になりました。

NECは6GHz帯で4802Mbpsが使え、有線LAN/WANポートがそれぞれ10Gbpsの上位モデルWX11000T12と、廉価のWX7800T8を出しました。発売日は少し後で9/15。単体でみるとWX11000T12の全部入り性能は魅力でしたが、2台でメッシュとなるとちょっとお高いので敬遠。

対するBUFFALOは有線WANのみ2.5Gbpsで、LANは1Gbps x3。6GHzも2401Mbps止まりとやや妥協のみられるスペックのWNR-5400XE6、1機種のみ(2台セットはある)。

我が家はもともとBUFFALO中心でEasyMeshを組んでいたので、6Gbpsの拡張という意味ではお手頃かなと思いこちらをチョイス。

4台で組んでたうち、なんだか調子が悪い中継機とEasyMesh互換だからと買ったLynkSys製ルーターをルプレイスするべく2台セットモデルを購入。

現況の詳細は以下の記事で。

せっかく使い放題の6GHz帯域で2×2の2401Mbps止まりなのはもったいないんですが、スマホが2×2からアンテナを増やすことはそうそうないだろうなと思って妥協しました。

■5GHzの不満と6GHz帯への期待とは?

現行の2.4GHzや5GHzの不満と6GHzのメリットを簡単に説明してみます。最近のWi-Fi高速化技術はチャンネルボンディングといって複数のチャンネルを束ねて速度を出すことが基本です。まず2.4GHzはもっとも普及率が高く、電波の到達性も良いため、ご近所とチャンネルが被る率が半端ないです。しかも電子レンジ、コードレス電話、Bluetoothなど免許不要の規格が入り乱れる帯域なのでさらにノイズが多い場所でもあります。ここはもう一部の安い5GHz非対応のIoT家電用と割りきるべき帯域です。

次に電波の飛びは悪いものの、より速度が出やすいともてはやされてきた5GHzですが、W52、53、56とチャンネル域がわかれており、法律との絡みがあります。W52はもっとも初期から認可されていたチャンネルで屋外でも使える一方、4chしかなく最近のボンディングをしたら1束しか入りません。次に拡張されたW53やW56まで使えばチャンネルにこそ余裕が出るものの、DFSという航空や気象レーダーと干渉してないかチェックする機能が義務化されています。DFSが定期的に働いて1分ほど通信が途切れるのです(一部業務グレードのアクセスポイントだと5GHzを2系統もっていて、途切れないものもあります)。我が家は木造2F建ての割に4台もアクセスポイントを設定して電波強度なども試行錯誤して最適化しているにも関わらず、定期的に通信断が起こるのがストレスでした。それがDFSのせいか確証はないのですが、もうあとはそれくらいかなと。

そこに新しくWi-Fi使用が認可されたのが6GHz帯です。基本屋内用ですがDFSが不要なのです。24時間不断で使えるチャンネルがドカっと拡張され、利用者のほぼいない現在であれば使い放題というわけです。

もちろん、端末側も対応が必要ですが、我が家では現時点で、

  • 同居人のMSIゲーミングPC、Tiamat
  • 自分のゲーミングPC、Razer Blade 14
  • 同居人のメインスマホPixel 6 Pro

があります。まぁ順調にいって今月でるiPhone 14シリーズも対応するんじゃないでしょうか。ということで、メインのノートとスマホはわりと対応してそうなのでどんなものかと、国内最速で導入してみることにしました。

■設定画面

2台セットで、EasyMeshのコントローラー(親機)とエージェント(子機)のペアリングが組まれた状態で出荷されていますが、我が家の既存EasyMeshメッシュに追加するために速攻で初期化。

設定画面の見た目は従来機とほぼ同じで、6GHzの項が増えてる感じです。

設定画面

・チャンネル番号の謎

手動選択できるチャンネルは、191/195/199/203/…/279/283chと24チャンネルもあります。これはチャンネルを束ねない場合の数になります。飛び飛びなのは6GHz帯域のチャンネル番号の振り方のルールのせいのようです。ここに並んでいるのはチャンネルを束ねない20MHz使用時のチャンネル番号ですが、40MHz(2束)、80MHz(4束)、160MHz(8束)も場合にも番号が振られていて、ITmediaのこちらの図表のようになっています。1chと5chを束ねて40MHzで使う時は3ch、みたいになっています。

そして6GHzのチャンネルは1ch始まりで2.4GHzや5GHzのチャンネル名と被ってて、チャンネル名だけではどの帯域か区別がつきにくいよねって話だったんですが、何故かこのBUFFALOの画面では191ch始まりとなっています。

もっと以前の海外動勢に関する記事では、こんな風になっており、190番台はかなり右寄りになっています。しかし今回日本で認可されたのは5925~6425MHz帯(1〜93ch)で、右寄りの6425~7125MHz帯は保留となっているはずなので、正直よくわからん状態です。既存の2.4GHz、5GHzのチャンネル番号とかぶらないナンバリングがどこかの段階で決まったんですかね??肝心のBUFFALOのサイトの図表ではチャンネル番号が記載されていないのですよね。

ちなみに「倍速モード」を変更してもチャンネルの刻みは変わりませんでした。

・EasyMeshのコントローラーはなんとなく移行

BUFFALOのEasyMeshの仕様上、コントローラー(メッシュの親機)以外はWi-Fi設定が電波強度(100/75/50/25%)以外ロックされてしまいます。6GHz帯の設定項目が存在しないWXR-5950AX12をコントローラーにした場合、なんだかおかしなことになりそうだったので、思い切ってWXR-5950AX12をコントローラーにしてみました。EasyMeshのコントローラー/エージェント切り替えは側面物理スイッチのROUTER/APかWB(中継機モード)でかわるらしく、WNR-5400XE6を(ウチではルーターとしては使わないので)APにし、元々APになってたWXR-5950AX12含め、全てWBにしてしばらく放置したところ、勝手に各エージェントが新コントローラーに紐付けなしできたっぽいです。引っ越し機能は一切使ってないです。ちなみにバックホールはすべて有線LAN。

・管理画面の見た目変わらないけどHTMLレベルでは作り直し?

ほとんどの人にはどうでもいい情報ですが、管理画面のHTML構造が結構かわってました。ウチはEasyMeshのデバイス一覧画面が全部UNKOWNと出るだけで識別ができないので、JavaScriptでMACアドレスを照合して機種名に置き換えるChrome機能拡張を作ってるんですが、結構改修しないと動きませんでした。デザイン(見た目)は使い回しなものの、内部的に色々と再構築されてるのかも知れませんね。

■え、まだつながらない??

さて、いよいよ6GHzどうよ?というところなんですが、残念ながら一晩おいてまだ1台も接続確認ができていませんorz。

・Windows 11

Razer Blade 14′ 2021でAX210の8月頃の最新ドライバーをIntelからおとして入れてみました。デバイス名にWi-Fi 6Eが含まれてるし、各種設定項目には6GHzに関するものが見えるので対応/認識してるのは間違いないのですが、6GHz専用に設定したSSIDが見れません。メッシュ(バンドステアリング)のSSIDにつないでも、5GHzのチャンネルにつながってしまうようです。

Windowsで6GHzに対応したWi-Fiアナライザも発見できておらず、そもそも見えているかどうか不明。

・Android

Pixel 6 Proですがこちらも同じでWi-Fi一覧に現れません。こちらは6GHz対応のアナライザアプリを見つけて入れてみたんですが、6GHz帯域に反応なし。

これはどうも、どちらもハード的にはWi-Fi 6E対応なものの、ファームウェアレベルのリージョンロックがかかってるんじゃないかという気がしてきました。出荷時点では日本は6GHzが認可されていなかったので電波を飛ばさないようにロックされていた的な。今後あらためて技適通ったファームウェアやBIOS、ドライバーの更新を待たないといけないということになりそうです。

考えてみたら当たり前とも言えますが、勇んで初日に特攻した結果がこれで残念…

Pixelはおそらく対応してくれるものと思いますが、RazerとかMSIはどうなんでしょうねー。Intelのドライバーだけで対応できればいいですが、BIOS対応まで必要となると島国向けサポートがあるかどうか、あったとしてどれだけかかるか…

もう少し他の購入者の接続成功例を探してみつつ、対応を待ちたいと思います。結局、最速対応は今月末のiPhone14なんてこともあり得ますかね〜。

悲願の木造2F建てフロア間 有線LAN化

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昨年夏に引っ越した木造2階建ての現家ですが、どうにもWi-Fiが安定せず困っていました(前の家も前の前の家でも同じこと言い続けてアクセスポイントを散々乗り換えてきてるので、なんか呪われた(異常電波を発してる)デバイスでも一緒についてまわってるんでしょうか…)。先日BUFFALOのWXR-5950AX12がついにEasyMeshに対応したもののいまひとつ。玄関先のGoogle NestCamなどもちょいちょい切断通知が届く状態。

もともと入居直後からなんとか1Fと2Fの間や他の居室を有線LANにできなか検討はしていたものの、古い木造だからか電話やテレビアンテナ線のところに配管が通っておらず、賃貸なので手を出せる範囲も限られていて悔しく思っていました。お風呂場に点検口がありそこにテレビのブースターがきて各部屋にスター型にケーブルが延びているのは確認できたものの、配管は通って無くて同軸ケーブルが壁に直打ちで固定されていってる感じ。壁でも剥がさなければどうにもならないだろうという雰囲気。

BSはサッシにニンジャケーブルを通してバルコニーから各部屋に屋外経由で通したんですが、LANケーブルの同じ様なものはツイステッドペアになってないせいか極端にノイズに弱く100MbpsでしかリンクしないとInternet Watchの記事でみていて除外。

PFCも進化は止まっているし、CATVのようにテレビの75Ω同軸ケーブルの重畳して通信するという同軸モデムでも1Gbps。しかも子機がどこにも在庫なし。

現時点で階下のリビングなどにはマルチギガビットイーサ以上のデバイスはないですが、どうせなら10Gbps通るようにしときたいなぁと。

■残るはエアコン配管を伝っての屋外配線のみ!

いちかばちか業者に依頼したらなにかミラクルな方法で通線してくれるかも!とか思いつつ、現実的には望み薄だろうなぁということで、最終手段としてエアコンの穴を通して外壁に出し、同じくエアコンの配管カバーの中を伝って1Fにおろして、再びリビングのエアコン穴から部屋に引き込むという方法にチャレンジ。なんとか年内に結構するぞと情報とパーツと道具を集め始めました。

2Fの高さにあるエアコン用のダクト。並のハシゴでは届かない高さ…

まず2Fの光ファイバーを引き込んである私の仕事部屋のエアコンは室外機が地上置きでした。作業のためにカバーを外したりするには5mクラスのハシゴが必要になります。しかしそんな二度と使いそうにないもの買っても置き場所に困ります。そしてなによりかなり危険になります。ちゃんとやろうとするとヘルメットやら安全帯やら買い揃えてかなりの額になります。しかもそれらも作業後使い道があるとは思えない。そこだけエアコン業者とかにお願いしてみようかとも思いつつ、まずななんとか室内側から頑張ってぶっこんで通線できないかチャレンジ。

最初に購入したのはこの通線ワイヤー。安くて細い。

当初は細い方がわずかな隙間でも通りやすくて良いかと思ってのチョイスでした。しかしいくらやっても通る気配なし。レビューにも書かれていますが「コシが弱い」ためなにかにぶつかるとフニョンと曲がってしまい、貫通力がありません。最終的にどこかおかしなところに入っていったまま絡んで引き抜けなくなり、途中で切断して壁の中に残置するハメになりました…

ちなみにワイヤーやケーブルを滑りやすくするために、こちらの潤滑剤も購入。あるとないとでどれくらい違ったかは不明ですが、まぁ気持ち的には塗って良かったかなと思います。パラフィンワックスと書いてあるのでロウを塗ってる感じですかね。乾いたあとも無駄にベタつかず悪くなかったです。迂闊に5-5-6とかぬっちゃうと後でホコリやゴミがついてエラいことになるでしょう。使い終わったワイヤーも雑巾でぬぐってやれば特に残ってる感じはしなかったです。

デンサン 入線潤滑剤 デンサンウェット 0.5L ND-55S

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1,470円(02/04 07:06時点)
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次に買ったワイヤーはこちら。ケースがついてない分安いですが、10年くらい前に横浜市の公立小中学校のネットワーク配線ボランティア(ネットデイ)に参加した時に触った業務用ワイヤーの記憶と同等の使用感でした。

エアコン下部パネルをあけてダクトから入線

先端がより柔らかいワイヤーのパーツと、単なる金属ヘッドの側があり使い分けができます。結果的にはサムネで下側にある金属ヘッドのみの方が貫通力があって実用的でした。

ケースがないので縛りを解いた時点や解いていく過程で突然びよーんと飛び跳ねることがあるので不便且つ危険です。こういう時にやはりケースがあればスムーズに出し入れできて良いかなと思いますが、これが以外と高いんですよね。1回しか使わない場合は悩ましいですが、単に保管用というよりは作業自体が楽で安全になるものなので買うのもアリかと思います(セットのものもあります)。

さて、残念ながらこのワイヤーだけでは通せませんでした。エアコンの陰で見えている壁穴からいくらつっこんでも外壁側に出てくる兆しなし。いわゆる貫通スリーブというものが使われておらず、ワイヤーの先端が内壁と外壁の間に入ってしまい延々と壁の中に潜ってしまっている感じ。

因幡電工 ツバ付貫通スリーブ FPW-65

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ブラインド作業ではどうにもならないということで、次に購入したのがこちらのファイバースコープカメラ。前にも買ったはずですが見付からないので。

この手の商品は、

  • 専用モニター付き
  • スマホで受信できるWi-Fiトランスミッター付き
  • 単なるUSBカメラ

の順にお値段が安くなっていきます。うちにはモニター代わりになるタブレットなどはたくさんあるので一番安いUSB型をチョイス。カメラがサイドにもついているタイプが状況把握に便利かなと思ったんですが、8千円〜1万円以上と高かったしカメラユニットの径が大きくなることで入れない場所も出てくるかなということで、この安いのでダメだったら追加で買うということに。

結果、この安いカメラだけで劇的に効率があがり見事通線に成功しました。今回の場合は穴からほんの十数cmの外壁側の口が見えれば充分でした。そこに防水の粘土が持ってあり、そこを正確にワイヤーで突くことで貫通できました。2Fから1Fにのびる化粧カバーのうち、地上から既有のハシゴで届く部分までを外し、なんとかそこまでワイヤーを通すことができ、1Fのエアコン穴から再びリビング室内に通線できました。

購入したケーブルはこちら(実際には白を買いましたが執筆時点で売り切れなので別色にリンクしてます)。

カテゴリとしては、7,8は論外として、5e、6、6Aのどれかになるかと思います。5eは10Gbpsが使えないですし、6Aになるとコストが上がるのとノイズ対策でしなやかさが劣るため通線作業が難しくなるのを懸念して間をとったCat6にしました。Cat6も50mまでは10Gbps通信が可能で、今回の経路ではそれを超えることはないので問題なし。またちょうどこの作業をする1週間くらいまえに出たこの記事で、6も6Aも速度に差が無かったという実験結果だったので。

100mはどう考えてもいらなかったですが、これ以下も見付からず。ただこの巻きから調子のってスルスルと引き出していったところどんどんねじれが貯まってグチャグチャに絡んで大変なことになりました。途中で作業を中断して、反対側を全部巻き取りなおすハメに。なにか丸太みたいなものに通した上で回していけば良かったのかも知れません。そう考えると、こういう中にリール(?)が入っていて穴から引き出す梱包タイプのものにすれば余計な苦労しなくて済んだかなと思います。

節約して上のケーブルにする時は、よくよく慎重に引き出すようにしてください。

ついに階下のリビングに引き込み成功!

大昔に買った成端工具はCat5eまでしか対応していなかったのでこちらも新調しました。

サンワサプライ かしめ工具(ラチェット付) LAN-TL8

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ハサミ型ではなく、憧れの爪の反対側から垂直にかしめるタイプ。8本の芯線に均一に力が入るため仕上がりがよい(通信品質が良くなる)というヤツです。昔はPANDUITとか1万円以上して手が出なかったんですがいつのまにかお手頃になっていました。ラチェット付きなので握りが足りずに半端なところで緩まって失敗、なんてこともなく既定の深さまできっちりかしめることができます。

あとはコネクタとスリーブ。コネクタはCat6の単線に対応しているものを選べばOK。今回2経路ひいて4箇所の成端が発生したので10個入りで足りました。

サンワサプライ モジュラーカバー(先付けタイプ) ADT-MC7L

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スリーブは先にケーブルに通しておかないと詰むヤツ。今はパカっと開いて後から挟むようにつけられるものもあります。爪も保護されるタイプなのでこれから買うならこっちの方がオススメです。

エレコム ブーツパック(グレー・6個) LD-ABLG6

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久しぶりの成端

■ついに有線開通!

EasyMeshのエージェント(子機)も有線バックホールになりました。

リビングのAppleTVも有線で速度バッチリ。YoutubeやNetflixの4Kコンテンツも解像度落ちせずに快適に再生できるようになりました!

リビングのAppleTVでもルーターのある部屋のデスクトップ機と遜色ないスピードを達成

■まとめ

やろうやろうと思いつつふんぎりがつかなかった有線LAN配線ですが、最近とみに他室での通信状況が悪く、ついに重い腰をあげ、色々購入費用は嵩み、「最初から業者に依頼した方が安くあがったんじゃね?」という疑念はありつつ、今は達成感で一杯です。

工具も買ったし部材もだいぶ余っているので、実家とかも折を見て再配線、追加配線などしたいものです。