マイナ免許証開始初日レポ@神奈川県

本日2025年3月24日(月)にいよいよマイナ免許証が開始されました。ちょうど運転免許証更新期間中だし、マイナンバーカードも更新したてだったのでせっかくだからとこの日をまって早速マイナ免許証にしてきました。

■マイナ免許証のメリデメ

保険証と違って移行は任意

マイナ免許は今後強制移行になるわけではなく、

  • マイナ免許証だけもつ(従来免許証は返却)
  • 従来免許証だけもつ(マイナ免許証は作らない)
  • 両方もつ

の3パターンから好きな持ち方を選択できます。手数料は講習区分で違いますが、基本的にマイナのみがもっとも安価で、両方持つ場合がもっとも高いですが、従来免許証に加えてマイナ免許証をとる時の差額は+100円です。またマイナ免許証を作っておくと次回更新時にオンライン講習を選択でき、対面講習と比べて300円(優良)~600円(一般)安くなるので長期的に見れば元はとれるかなという感じ。免許センターに行くと地味に駐車場代が高かったりしますが、それも不要になります(オンライン講習でも受け取りは出向く必要はありますが、その場合は最寄り警察署で良いかと)。

メリット

  1. 従来免許証と2枚持ちができる、またはマイナカードに集約し携行物が減らせる
  2. 更新時の講習がオンラインで受けられる(優良と一般区分のみ)
  3. 住所変更が市区町村役場の転居届けだけで済む(従来免許証がない場合)
  4. マイナ免許証だけの発行だと手数料がちょっと安い
  5. 住所地外での更新が早くなる

といった辺り。個人的に魅力に感じるのはやはり1番目と2番目です。普段免許証は財布に入れてますが、最近のキャッシュレス化であまり財布を出さなくなってるので、なんだかんだで持ってでかけるのを忘れがち。2枚持ちして運転免許証を車のとこかに隠しておけば、いざという時でも不携帯にならずに済みます(車上荒らし対策で隠し方は工夫が必要でしょう)。

また更新時の講習がオンライン受講できるようになるのも魅力。自宅近所の警察署では即日発行に対応してないので、いままでは基本的に免許センターに行ってました。これが混むし駐車場が少ないしで地味に大変。最近でこそ免許センターの駐車場(1,000円)が広くなって近隣の民間駐車場を使う必要は基本的になくなりましたが。オンライン受講の場合でも免許証の受け取りには行く必要がありますが、それだけなら別に後日警察署受け取りでも同じだと思うので、今後事故や違反をやらかさない限りは免許センターに行かなくて済みそう。あわよくば生涯最後の免許センターかと思って雰囲気を味わってきましたw。

デメリットと制限

必ずしもデメリットとまではいえないけど、現状の制約みたいな点も含めてまとめると、

  1. 2枚持ちの場合、従来免許証も同時に記載変更するので市役所ワンストップ転居手続きはできない
  2. マイナンバーカードに都度インストールするので、マイナンバー更新や紛失時は再度手続きが必要
  3. 現状ではスマホのマイナンバーカードには格納できない
  4. 身分証としての使用は各社まちまち

辺り。2枚持ちをすることで、メリットの3.は打ち消しになります。じゃぁ車に乗せっぱなしにしない人はマイナ免許証のみにするのが安いしいいか、ってとこなんですが、もしマイナンバーカードを紛失した場合、現状では再発行が1ヶ月程度かかり、そのあいだに免許証もないという状態になるのが普段から運転する人には致命的です。

3.はとっとと対応してほしいですね。そしたら基本不携帯にはならずに済みます。

4.に関しては基本マイナンバーカードを身分証として使えば携帯電話の契約などでeKYC認証するのには問題ないですが、例えばレンタカーを借りる時など免許証の提示が必要な時に、マイナ免許証で通用するかどうかは企業側の対応次第になるようです。なにかの記事で読んだ情報によると、日産レンタカーはカウンターに読取り装備(アプリを入れたスマホ?)を配備、トヨタレンタカーは自分のスマホで情報を読み出して提示、とのことです。まぁ各社追々対応はしていくでしょう。一番対応が難しそうなのは海外での国際免許証としての認定かも知れませんね。

■初日から特攻してみた@横浜市

まぁ混んでるだろうなと思いつつも誕生日も過ぎていたし、どうせなら初日にゲットしてやろう!と思っていってきました。最後に言ったのが5年前になるので、平日の人出はよく覚えてませんが、まぁまぁ人がいました。下の写真は①の申請書の発券機に並ぶところの様子。

従来ならこれが現地について最初に並ぶところなのですが、マイナ免許証を希望する人は、先に別室の⓪番に行く必要があります。初日だけあって係員が入り口で必死に連呼していたのでことなきを得ましたが、知らないと①に向かってしまうのが人情ですよね。今後リナンバーするんでしょうか。

覚えてる範囲で窓口(丸数字)の順番を書き出すと、

  1. ⓪マイナンバーカードに免許証APを搭載
  2. ①タッチパネル端末で申請書の発券
  3. ②手数料を払って印紙を購入
  4. ③視力検査
  5. ④写真撮影
  6. ⑤講習を受講、新しい免許証を受領
  7. ⓪マイナンバーカードに免許証データを書き込み
  8. ①タッチパネル端末に戻ってオンライン講習に必要な電子証明書の書き込み(希望者のみ)

つまり、マイナ免許証を発行する人は最初と最後に手続きが増えるという感じです。

⓪免許証APの搭載(インストール)

まず⓪番の部屋へいって写真のような無人のセルフ端末でカードリーダーにマイナンバーカードを置くと「免許AP搭載」という処理が実行されます(十数秒くらい)。

ちょっとボカしいれちゃいましたが、モニタ右にある箱がカードリーダーで上に乗せるだけです。おそらく初めての時だけでいいんじゃないかと思います。

「免許AP搭載」ってなんのこっちゃ?ってことですが、ようはマイナンバーカードのICチップの空き領域に免許証データを保存する区画を作成するということだと思います。おサイフケータイのFelicaチップにSuicaやiDのデータ領域をフォーマットするのと同じです。ICチップって実はプロセッサやストレージをもつコンピューターなんですよね。ただ自力で電力を供給する仕組みがないのでリーダーからの電磁波をうけてプログラムを実行します。AP搭載とはまんま「アプリをインストール」の意味と思って良いと思います。

実際にはそんな仕組みを利用者が理解する必要はないんですが、なんかこういう利用者に説明する気ゼロのワーディングがマイナンバーカード自体や役所手続きを得体の知れないものに感じさせる大きな要因なんじゃないかなと思います。「免許情報を書き込む下準備をします」とか一文書いてあるだけでも違うんじゃないですかねー。

これ初日だからマイナ免許証を使いたい全ての人がやる手続きになりますが、次回以降は「免許AP搭載済み」かそうでないかでまた順路が別れたりして、「自分はどっち?」ってなる予感しかしません(毎回必要かも知れませんが)。

①タッチパネル端末で申請書の発券

ちょっとうろ覚えですが、ここでマイナ免許のみ、従来免許のみ、2枚持ちの選択肢を選んで、マイナ免許証を作る場合はマイナンバーカードも挿入して署名用パスワードを入力させられた気がします。

それでこの後で各窓口で見せるA4の申請書が印刷されてきます。⓪のAP搭載もここで一緒じゃ駄目なん?と思わなくもないが、きっとなにか事情があるんでしょうとも…

あとは暗証番号2つを決めます。昔は2つとも自分で決めてた気がしますが、今回は1つ目は強制で決められて、2つ目だけ自分で4桁入力する感じでした。あわててスマホを取り出して撮っておきましたが、ちゃんとレシートみたいなのもプリントされます。これにはQRコードやバーコードも印字されており、最後のマイナンバーカードへの免許データ書き込みの時に必要になります。

ここから受講までは基本従来の手続きと変わりません。④の写真撮影時に係員が「二枚持ちですねー」と口頭確認をしていたくらい。聞こえた範囲で自分の前の人達はみんな「二枚持ち」を選択してたようです。

⑤講習

今日は初日のトラブルか、普通は講習聞いている間に出来上がってくる新しい免許証がなかなか出来上がってこず、前の講習も長引いて教室に入るまでに待たされたし、自分達の講習が終わったあとも20分くらい待たされました。

ようやく免許証が出来上がってきて配布となりますが、

  • マイナ免許のみの人(18人)
  • 2枚持ちの人(32人)
  • 従来免許のみの人(十数人)

の順番で配ってました。マイナありの人は追加手続きがあるからということかも知れません。()内はうろ覚えですが係員が言っていた人数比率です。結構な数の人がマイナ免許ありでしかも2枚持ちを選んでいたようでした。

⓪マイナンバーカードに免許証データを書き込み

新しい免許証を受け取って(マイナ免許証のみの人は手ぶらで)最初の0番の部屋に戻り、12台くらいある書き込み端末にそれぞれついている人に、免許証、マイナンバーカード、①で発券されたレシートを手渡します。途中マイナンバーカードをリーダーに置くよう言われるのでその通りにしたりすると数十秒くらいで書き込みが完了です。

てっきりこれで終わりかと思いきや、係員の方が「オンライン講習を利用したい人は、さらに①のタッチパネル端末に行って署名用電子証明書を書き込んでいってください」的なことを言ってきます。「ん?なんだそれは?」と寝耳に水状態。自分はe-Taxをしているので署名用電子証明書がなんなのかは理解してるつもりですが、今の段階で誰が何を証明するために署名するの??という感じ。

頭が「???」となりつつも次回オンライン講習は選択していので言われるままに①の端末に。そこで出てきた画面がコレ。最初と同じ端末なのに、時間的に切り替えてるのか、トップ画面からして違います。

さて、「次回オンライン講習を受けたいので証明書のなんとかをしろって言われるままに来て見た」って人が選ぶべきはどちらでしょう?(そもそも一番デカい枠付きなのはボタンじゃないんかい!)

ざっと読むと「住所・氏名・生年月日を連携・解除する」と「本籍のみ連携」の二択に見えます。なんかよくわからないが全部連携しとけばいいやと左を選択したところ、「こっちはマイナ免許証のみ作った人向けです」みたいなエラーが出ました。そしたら消去法で右か?ってなるわけですが、マジで何言ってるかわからないので結局近くにいた係員に聞いちゃいました。やはり、マイナ免許のみの人は左、2枚持ちの人は右で正解だったようです。ならそう書けよとw。これ絶対近い将来テプラが貼られる奴やん。ユーザーは「なんちゃらかんちゃらを連携したい」と思ってここに立つわけではなく、「次回オンライン講習を利用できるようにしたい」と思ってるわけです。ユーザーコンテクストというものに基づいた表記をしてほしいものです。

帰宅して改めて神奈川県警のサイトをみるに、

オンライン講習を受講するには、事前に以下の手続が必要です。

  • 免許証とマイナンバーカードの一体化手続
  • 署名用電子証明書の運転免許センター又は警察署への提出
  • マイナポータルでのマイナンバーカードと免許情報の連携手続

とあります。係員が「署名用電子証明書」といっていたので2番目の話っぽいですが、端末にはそんな単語はどこにもなく、むしろ3番目の手続きをしてる感がありますね。うーん、わからん。

署名用電子証明書をなぜ提出するか自体もピンと来ない。次回オンライン講習を申し込む時点とかで電子申請書に”電子署名”して(申請書を)提出するとかならわかるんだけど、電子証明書自体をしかもこの段階で提出ってどういうこと??最大限想像を働かせるとしたら、自身の公開鍵情報をあらかじめ警察に渡しておくってことかな?そうすると次回申請書を自分の秘密鍵で署名と暗号化して送信した時に、警察がそれをチェックできる的な??いやホントわからん。マイナ免許のみと2枚持ちでやってることが全然違いそうな点もわからん。そしてなにより「これで本当に次回オンライン受講できる状態になったのか」がまったくわからん。更にいえば後でマイナポータルからでも手続きできたような気もする。なんだかなー。

2025.3.25追記:

itmediaの記事によると、ここから更にマイナポータルで免許証との連携手続きが必要なようです。その説明はなかったような?5年後にしたっけ?と悩むくらいなら今やっておくのが良さそう。ただしなんらかの理由で免許証が再発行になったらやり直しだそうで。

「マイナ免許証読み取りアプリ」で読み取って表示してみる

マイナ免許証の記載事項を確認できるアプリは一般にも配布されていて、AppStore/Google Play Storeから誰でもインストールできます。

読取りボタンを押すと出てくる画面はこんな感じ。

ここでまたブリ切れですよ(笑)。「免許情報を表示するための暗証番号」ってどれやねん、と…

4桁数字ってだけえもマイナンバーカードの暗証番号(4つ)、免許証の暗証番号(2つ)あるぞと。共通のもあるのでどれが正解かはわかりませんが、少なくとも免許証発行にに強制で決められた1つ目ではなさそう。

さらに先へ進むとマイナンバーカード上のいくつかの番号をイラスト付きでこことこことここのを転記せよ、となります。認証としてそれ必要か?ってなります。券面にそのまま書いてある数字なので。

で、カードをかざして読み取るとこんな感じで従来免許証の券面を模した画像がでてきます。

この画面はアプリ上に保存でき、都度マイナンバーカードを読み取らなくても閲覧できます。これで済めばマイナンバーカードすらいらない気もしますが、きちんといつ読み込んだデータか表示が入るので、保存したものは証明にはならないんでしょうね。

■まとめ

ということで、初日時点のフローなどを覚えている範囲で書き連ねてみました。これから手続きしようという方の参考になれば幸いです(あくまで神奈川県の例です)。

ユーザビリティ屋としてはITシステム回りには色々と不満も書き連ねましたが、総じて免許センターのスタッフの練度は高く、最大効率で人をさばくようにデザインされていたように思います。ここからまた日を追ってテプラや張り紙やアナウンスが最適化されていくことでしょう。多少トラブルで待ち時間が発生しましたが、きちんと即日でマイナ免許証を作ることができ一安心です。夢の「財布もたない生活」にまた一歩近づきました。

メインスマホのキャリアを変更~いいとこどりでマルチSIM構成に

メインのiPhone回線は数年前からdocomoのパケホ->パケホ5G->eximoと無制限プランを使っていました。スマホ自体ではそこまで通信しないのですが、データプラス回線を1,000円で契約して車載ルーターに組み込んで30GBまで使えるようにしていました。別でデータをそこそこ使える回線を契約するよりは安いかなと。また自宅はドコモひかりなので1,000円ほど割引き。dカードGOLDの割引きもという感じ。

ahamoが登場した当時乗り換えなかったのは、それらの割引きがあればまぁまぁ安い状態だったのと、セルラーモデルのApple Watchにワンナンバーオプションが入れられなかった点。他社のY!mobile/LINEMO/UQ mobileといったサブブランドや格安SIMもそこがネック。必須というほどでもないけど、やぱりApple Watchもセルラー回線入ってた方が安心かなと。あとはビジュアルボイスメール。iOS18で留守電というか書き起こし機能がついたものの、やはり圏外の時に留守電があると安心。そして普通の1417とかにダイヤルする留守電には戻りたくない。

そんなこんなでズルズルdocomoの高いプランを使ってきましたが、最近は電波や速度面で不満を覚えることが増えました。広いホームセンターやスーパーなどで同居人とdiscord通話つないだまま別々に徘徊したりするんですが、建物の奥の方にいくと結構電波が届かず通話が途切れることが。相手のSoftbank(Y!mobile)回線は大丈夫ぽいのでdocomoの問題ぽい。そして昨年LINEMOをPerplexity目当てでサブ回線契約してiPhoneにバックアップのeSIMとして登録。ことあるごとに速度測定とかしてみると明らかにdocomoより速い。

以下はStalink Miniが届いた時に手持ち回線で色々比較したものですが、同じiPhoneに入っているdocomoとLINEMOでかなり違います。たまたま4Gだったのもありますが、モバイルルーターのデータプラス回線でもそこまでという感じ。Softbankの5Gなんてナンチャッテ5Gといわれて速度は出ないと言われているのにこんだけです。

サブブランドですら普通にStarlinkより速いSoftbankへ回帰したい気持ちが強まっていました。(iPhone 3Gが出る少し前E61とか使ってた頃から、iPhone4sか5くらいまでSoftbank、その後auにして、数年前にdocomoと渡り歩いてきました)。だいたいどれもエリアに不満があったのがきっかけだった気がしますが、まぁ生活圏も電波状況も変化してきてるので、今の行動範囲では自分やパートナーが試した限りSoftbank良さそうだぞと思った次第。

あと、先日OpenSignalのベンチマークレポートでauとSoftbankが結構良いスコアとってたニュースも後押しになった気がしています。

■よし数年ぶりにキャリア見直すかっ!

でまぁ単純にSofrbankやauの使い放題系プランにいくかというとそうもいかず。いくつか要件、条件を挙げると、

  • 自宅回線はドコモ光10Gで安定してるので変えたくない
  • Apple Watchはできれば維持したい
  • iPhoneは月3~4GBだが、車載ルーターに月間30GBくらい積んでおきたい
  • 電話はほぼ使わないので5分定額ともなきゃなくていいかも
  • 車載ルーターで楽天モバイルを使うとトンネルとかちょくちょく切れるので除外
  • できればiPhoneはSoftbank系にしたい

という感じ(プランやオプションの呼称はdocomoのもので統一。適宜読み替えてください)。そもそもApple Watchのワンナンバーオプションは、docomo(irumo/ahamo含む)、au、Softbankのみ。Y!mobile/UQ mobile/LINEMOだと諦めるしかない。さりとてauやSoftbankの上位プラン+車載用にデータプラスSIM、という形にそのまま移行すると光セット割がなくなるので割高に。

iPhoneは光セット割の利くirumo 6G辺りにして、車載ルーター用はデータ専用回線にしようか?とも思ったけど、使い放題の楽天モバイルは電波が微妙。さりとて他社で20/30GB級のデータ回線って結構高い。うーむ、価格面では今のeximoより安くするのは結構ムズい。でもできればメイン電波はSoftbankにしてみたい。

ということで紆余曲折ののち、以下の構成にしてみることにしました。

  1. iPhoneメインというか音声回線用にirumo 0.5GBプラン(+ワンナンバー+ビジュアルボイスメール。光セット割は対象外)
  2. iPhoneデータ回線としてY!mobile シンプル2 S(4GB、半年は2G増量が無料、パートナーと家族割で-1,100円)
  3. 車載回線としてLinksMateの余ってたSIMを入れ、2~30GB程度増量

音声用回線に安定のdocomo維持

ユニバーサル接続料とか細かいのは端折りますが、概算でirumo 0.5GBにワンナンバー、留守電をつけて1,450円。そんなに使わないけど一応仕事の電話もとるので安定のdocomoも維持でき、Apple Watchも使え、ビジュアルボイスメールも可。5分定額は思い切って外しました。データ通信量は0.5GBしかないしスピードも上限3Mbpsしか出ないので基本的に使う気なし。非常用という感じ。docomo.ne.jpアドレスは月300円で維持できましたが思い切って捨てました。

データ回線にコスパ良く家族割も狙えるY!mobile

次にY!mobileをセカンドSIMとして入れてデータ通信用として指定します。Sプランで2,365円ですが、同居パートナーと家族割を組むことで1,100円割引き。さらに元々加入しているLYP(Yahoo!プレミアム)が包含されるので実質508円引き。実質757円で月4GB使えます。さらにキャンペーンで半年は2GB増量オプション550円が無料。それが過ぎても、4GBで足りなかった月だけ足すとしてもお手頃。また2回線あった楽天モバイル回線を1本MNP弾にすることでPayPayポイントが17,000ptもらえます。月757円なら2年分くらいペイできてしまう計算です。なんならそれが切れることにまた他社にMNPしてもいいですね。音声回線と切り分けてMNP弾が2倍になるメリットです。特にデータ通信用回線(実際は音声も使える契約)はころころ替えることにも抵抗や手間が少ないです。

動画視聴多めの車載SIMにLinksMate

そして車載ルーター用ですが、もともとサブスマホや姪っ子達の回線で契約していた格安SIMのLinksMateに白羽の矢を立ててみました。LinksMateは1契約で計5枚のSIMを持ててデータをシェアできます(SIM毎の基本料はデータで110円、音声で462円と格安)。既に5枚まで作ってましたが、あまり使ってない端末の回線をeSIM再発行して移行しました。ちなみに親MVOはdocomoで5Gも無料で対応しています。ゲーム好き向けでレスポンスには気を配っていてそこまで極端に速度が落ち込むこともない印象です。あとギガの選択肢が38段階もあって過不足なく選べる感じも特徴です。たくさんの回線を安く持てる格安SIMブランドだと思います。そしてなんと提携のゲームやアプリの通信が9割引きになるカウントフリーオプションというのに550円で入ることができます。X、Instagram、Facebook、AppStore、GooglePlayStoreをはじめなんと動画系でU-NEXT、Abema、dアニメストアなどが対象となっています。実は最近メインのアニメ視聴プラットフォームをNetflixやDMM TVからU-NEXTにしたとこだったんですよね。Netflixはアプリが使いにくくなる一方。DMM TVはOP/EDスキップの制御が選べて最高でしたが、最近U-NEXTも一応OP/EDスキップの手動が選べるとわかって、元々パートナーがポイントでコミック買ってたりして止めづらかったU-NEXTに一本化することに(余談ですがDMMよりOPスキップできない番組が多いのは残念)。ともあれ、車載でU-NEXTとYoutubeが主なので、LinksMateにすることで実際使った通信量に対してコストをかなり抑えられる可能性があるのです。AndroidアプリではなくFireTVアプリになるので、はたしてきちんとカウントフリー計算対象になるかはしばらく使ってみないとですが。上手くすれば元々7GBくらいだった契約を15GBくらいにすれば収まるのでは?と思っています。差額とすれば+数百円。20GBくらい必要になっても+千円くらいで済むので、データプラスと同額くらいです。将来的にU-NEXT以外に主軸が移ったらまた再検討かもですが。

動画がカウントフリーになるSIM

ちなみにU-NEXTの母体であるUSENとヤマダ電機が共同でやってるY.U-mobileですらU-NEXTカウントフリーは提供していないというのは興味深いです。逆にBIGLOBEがU-NEXTとYoutubeをカバーするフリーオプションを提供していますが、データSIMだと+1,078円/月とちょいとお高いめです。U-NEXTをカウントフリーしてくれるのは検討時点でLinksMateとBIGLOBEの二社っぽいです。あとpovo2.0ベースでDMM動画がカウントフリーになるDMMモバイルPlusというのもありましたが、DMM以外の通信が2GBで990円なので、ちょっと心許ない。povoの他のトッピングと組み合わせてどうかな?というところではありますが、いまんとこパートナーがU-NEXT推しなので今すぐは選べないかなというところです。あとdocomoデータプラス回線でDMM TVを使ってた時、結構な頻度で映像が止まることがあり、そこもパートナー的にはメインにしたくなさそう。ホーム画面に余計な要素載せてこない点とアニメのOP/EDスキップの仕様ははベストなんですけどねー。まぁホーム画面の作りはU-NEXTも充分及第点。

まとめ

そんなこんなでdocomoの上位プランであれもこれも8,000円くらい払ってたのが、irumo 1500円+Y!mobile 800円 + LinksMateで増量+1,000~2,000円見込みという感じでかなり費用を抑えつつ、希望のSoftbank回線(サブブランドだけど)をメインデータ回線にし、なおかつApple Watchやビジュアルボイスメールも維持に成功。Y!mobileは実質2年分無料とも言えるし、音声と切り離したことでデータ回線の流動性が高められたので、定期的にMNPジプシーを繰り返しす戦略も取れそう。

散々悩みましたが、まずは納得の着地点を見つけられたかなと思います。

あとはiPhoneで音声回線とデータ回線を別々で運用した時の使い勝手がどうかというところは多少心配してますが、主回線のSMSがちゃんと受信できれば問題ないかなと予想しています。もしなにかあれば追記していきたいと思います。

Starlink Miniのモバイルルーター化と実地テスト

山奥でStarlink Miniを使ってみたいということで、伊豆のグランピング施設に宿泊してきました。ついでに前から取り組んでいたStarlink Miniへのモバイルバッテリーマウントがようやく形になってきたのでこちらも実際にテスト。

Starlinkをケーブルレスで運用する

以前の記事でモバイルバッテリーを背面に固定したらケーブルレスで巨大モバイルWi-Fiルーター化できるんじゃね?といっていたアレです。

PD 100Wモバイルバッテリー、INIU P63-E1を固定するマウンターを3Dプリンターで設計、出力してみました。(なぜか現在Amazonから消えている?)

バッテリーの厚みが突出していましたが、こんな感じでケーブルレスでStarlink Miniを起動できています。

上下分割式でフタを開けるとこんな感じ。

モバイルバッテリーからL字アングルを介してUSB-Cケーブルを出し、Starlink Mini用防水プラグアダプタにつながっています。使用したパーツはこちら。

Starlink Mini電源アダプタはAmazonになく、アリエクでこちら。ショートケーブルではない変換プラグもありましたが、形状的に上手く収まらず、ショートケーブルの方が融通きいて良かったです。

一応、右下側に有線LANケーブルを通せる穴も開けてあります。電源ランプが覗ける穴も。

Starlink Miniには電源スイッチがないので、モバイルバッテリーの電源ボタンを押せる穴もつけたんですが、小さすぎて指が通らずw。今度造形する時は修正します。

これで電源を入れたらあとは北向きに空を見渡せるところに置いて、Starlinkアプリで向きを確認して修正するのみです。

ただバッテリーの膨らみだけでは角度が足りず、結局標準スタンドを下にかましました。将来的にはなにかしらスタンド機構も持たせたいところです。

山の上だから施設付帯のWi-Fiの速度もたいしたことなかろうと侮っていましたが、普通に下り400Mbpsとか出てStarlinkイラネって感じでしたw。

Starlinkもアンテナ内でのスピードテストでは下り250Mbpsくらい出てたんですが、このテントが少し電波を通しにくい素材なのか、室内に入るといっきに速度が落ちて65Mbpsに(下写真)。

やはり有線LANで室内までケーブルを引き込んで、別のモバイルルーターでWi-Fi電波を飛ばした方が良さそうです。ウチで使っているのはこういうの。

ただ今回のテントは外から中にケーブルを通せる穴は見付からず、結局わざわざStarlink使う必要ないわということで1時間ほどで回収。バッテリー残量100%から使い始め、1時間8分ほどで70%でした。3時間くらいは稼働させられそうですね。ただまぁ衛星に向けての電波送信が電力食いでしょうから、上り通信が続く配信などの使い方ではもっと短い時間で電力を使い切る可能性も。

■まとめ

Starlink Miniが届く前からチャレンジしてみたかったモバイルルーター(ケーブルレス)化に一応の目処がつきました。課題もいくつかあって、

  • Starlink本体の設置角度が調整できる足をつける
    • バッテリーを足にすると残量表示窓のクリアパーツが設置してキズが入りそう
  • バッテリーの給電ON/OFFをできるよう穴を広げる
  • 内部のケーブルも固定したい
  • バッテリー部分に防水性がない
  • 外した時に電源プラグが一緒に抜けない→もう少し固定方法を強化する
  • バッテリーを充電するためにフタを開けなければならない
  • 斜面は3Dプリント積層痕が目立つので削るとか0.2mmノズルで造形するなどフィニッシュ作業

など。もう少し厚みを出せば色々捗るんですが、なんとなくこのStarlink Mini背面の斜面とつながったデザインが捨てがたく、、、

ともあれStarlink Mini側にフィットする土台モデルはできたので、またもっと良い形のPD 100Wバッテリーが見付かれば上積み部分をそれにあわせて改良してもいいかも知れません。

Vブレーキ用(Panasonicハリヤ)用Sesameサイクル2アダプタを改良

以前、ママチャリ用であるSesameサイクル2(自転車用スマートロック)をVブレーキであるPanasonicの電動アシスト自転車ハリヤ(2016年モデル)に取り付けるアダプタを製作しました。かこの経緯は以下の2記事に。

初期バージョン(Ver.1)

Sesame Touch対応バージョン(Ver.2)

ぶっちゃけ最近は自転車自体パンクを放置して乗ってなかったんですが、コメントで使ってみたいというご要望をいただき、改めて製作してみることに。せっかくなのでこれを機会にいくつか気になっていた課題も改善してみようと。

課題1: 埋め込みナットの強度問題

以前のバージョンではSesameサイクル2を固定するボルトの受け側として、埋め込み金属ナットを使っていました。下の写真のような部品を熱した半田ゴテでプラスチックを溶かしながらグニュっとインサートする手法です。

これでしっかりと金属ボルトを固定できるはずだったのですが、しばらくつかっていると、このナット自体が抜けてきてしまいました。アダプター側のインフィル(密度)が低かったのかも知れません。できるだけ強い力を掛けないようにしてましたが、振動のせいかわかりませんが、だんだんと緩んできて抜けてしまいます。

そこでブログには載せていませんでしたが改良版として下の写真のように受け部分(黒)をアダプター本体(青)と別体パーツにしました。意図としては積層方向をかえること。このアダプターは寝かせるように 造形するのでレイヤーが水平にできるため、ボルト方向に力が入ると剥がれやすいかなと。そこで黒い部分だけ別体でレイヤー方向が垂直になるように作っていました。

一応これにしてから破損することなく使えていたんですが、アイデアとしては「そもそも埋め込みナットやめて、長いボルトを貫通させて裏側にナットつけて両側から締め付ければいいんじゃね?」というのを思いついて、モデルまでは作ってありました。

今度破損したらこれで作り直そう、と思ったまま寝かせてあったので、今回あらためてこちらを試そうと。造形的には1パーツで作れる方が楽ですし。

課題2: 材質と耐候性

3Dプリンターでもっともメジャーなフィラメント素材はPLAですが、難点として熱に弱いというのがあります。60℃くらいでかつ荷重がかかっていると割と簡単に変形してしまいます。上記の青いのはPLA-CFというカーボンフィバーを練り込んで強化した素材だったんですが、今回あらためて外して眺めると軽く歪みが出てきました。

耐熱、耐紫外線などの耐候性の面ではABSやASAがあります。ABSは造形が大変で匂いがキツいというので我が家では未導入。それよりは匂いがマシというASAは使ってるんですが、これが調整が難しく、どうしても表面が綺麗にならずにダマができてしまいがち。ペーパーでヤスって平らにするも今度は黒い色がしらっちゃけてしまい、更に塗装したりと仕上げにかなり手間。

そこで今回は同じく屋外に向いているという高速PETGを採用。曰く、

「高速 PETG は、通常の PETG が持つ強度を維持し、水、紫外線、極端な温度に対する優れた耐性を提供します。PLA よりも丈夫で耐久性に優れており、プランター ポット、鳥かご、水やり缶、自動車部品などの屋外用アイテムの印刷に最適です。さらに、フリスビーやブーメランなど、長期間の屋外使用や衝撃、衝突、落下に耐える必要がある屋外用玩具にも適しています。」

とのこと。実際表面はかなり綺麗に仕上がりました。PLAには及びませんが、ヤスリ掛けまではギリギツ用ないかなくらい。

課題3: Sesame Touch固定のラッチ機構

上部にSesame Touch(指紋センサー)をとりつける部分があるのですが、上記の青い世代のものはレールの固さだけで固定してました。それがしばらく時間をおいたらガチガチに固着していて外すのに苦労しました。ハンマーで叩いたレベル。

本来はハンドルベース側に小さな突起がついていて少しだけ引っ込むバネ構造になっていてカチっと固定するようになっているので、その構造の再現にチャレンジ。もちろん金属バネを組み込むのは部品管理上手間なので、3Dプリントできる樹脂だけで実現すべく挑戦。

下の白っぽい部分がそれです。別パーツとして造形し差し込んで接着剤で固定しています。

Sesame Touch固定ラッチ
断面図

一応パチっと鳴ってはまるようにはなりましたが、正直強度とか保持力みたいなところは今後モニタリングが必要です。走行してるうちにTouchが緩んで落ちてしまわないかは不安です。

ちなみにSesame Touch単体だけでなく、別売りのタッチホルダー(自転車用)が必要になります。

完成したVer.3

そんなこんなで完成したのがこちらのVer.3です。

ボルトとナットはちょうど手頃なセットがなくて別々に買って組み合わせています。M5で25mmで六角4mmが使えるモノ(自転車いじる人ならHEXレンチの方が都合が良いですよね?)。ナットは別のボルトナットワッシャーのセット商品から取り出しています。

このマウントアダプターにSesameサイクル2をとりつけた状態がこちら。

裏のナット穴側はこんなです。

ボルトの長さが足りなくてナット穴を深めにしてしまったので、締め付けがちょっと大変になりました。この向きにしてナットを先に入れ込んで、下からボルトを差し込んで締め付ける形。

たぶん先にこの2つを合体させておかないと、Sesameサイクル2を最後にとりつける形だと、ナットが重力で落ちてしまうので大変だと思います。もっと長いボルトが調達できるなら、ナット穴をもっと浅くして指で押さえながら締め付けられるようにすればいいかも。

今回は先にこの2つを組み付けたあとでまとめて自転車に取り付けます。なお、このアダプタを自転車のVブレーキ部分に取り付けるのは元からついているボルトで共締めにします。こちらは六角5mmレンチ。同じレンチが使えると楽なんですが、Sesameサイクル側のボルト頭が大きくなると干渉しそうだったので、、

取付時にはマッドガードに若干干渉しますが一度通過してしまえばギリギリ触れないで済むと思います。この辺りは自転車のモデルや年式によっても違うと思うので、今は自分の2016年式ハリヤ基準です。ご要望いただいた方の年式が微妙に違うので、実際にマッチングしてもらって必要なら調整していこうと思います。

今後、長期的に

  • 解錠/施錠がきちんと機能するか
  • ブレーキの動作に支障がないか
  • Sesame Touchの固定が緩んでこないか
  • アダプター全体が屋外放置で変形や劣化していかないか

などをモニタリングしていきたいと思います。ASAで作った試作品もあるので、どちらも日当たりの良いところに吊しておこうかな。

ハリヤ2017年モデル対応

ウチの2016年式とは違う2017年モデルにお乗りの方からご要望いただいたのでお送りしたところ、そのままでは合わず、Sesame受け部分を2cmズラして欲しいとのことでしたので、以下のバリエーションを作ってみました。

これで取付できたとのことです。やはり年式で結構違うものですね。ちなみに写真左のようにSesame受け部分を接合せずバラで造形してお送りし、どの位置が適正化探ってもらうようにもしたのですが、今回は不要でした。

今後また別モデルでお問い合わせがあった際にはこういう検証用バラモデルもお送りしようかなというところです。これで理想の位置を割り出していただきその数値を元に改めて一体版を作るという感じ。またSesame Touch取付部分も写真のように簡単に有無を選べるので、不要な方はスッキリデザインでお使いいただくことも可能です。

LIFLEXソーラーウォールライトのバッテリーを交換する~18650電池の選び方

LIFELEX(コーナンのプライベートブランド)のソーラーウォールライトはマグネットでどこでもくっつけられる便利なLEDソーラーライトです。

写真はLED色が電球色のホワイトモデル

買って来てそこらの金属部分にバチンと(強力磁石でペタっといよりバチン!とつくので注意が必要です)つけるだけで配線不要でセンサー照明をつけられます。明るさは三段階で最大なら直視できないほど眩しいです。

気に入って我が家では庭の何か所かに設置しています。先日は木製のてすりに固定する3D プリンター製ホルダーも作りました。

最近光ってないことがある…

しかし最近、ふとみると充電不足なのか光っていないことがあります。単に冬場で日照時間が少ないので充電が足りないのか、そもそも2,3年経ってバッテリーが劣化して充電効率が落ちているのか(まぁ両方でしょう)。残念ながらこのライトは公式では「充電不可」となっており基本使い捨てとなります。んー、ソーラーパネルやLEDは別に壊れてないのでもったいないですね。

実は汎用規格の充電池が入っている

メーカー公式で「充電不可」といっているので、以下はあくまで自己責任の試みとなりますが、これの充電池は汎用品でかつ取り外しも比較的簡単です。

背面をみると普通に電池ブタがあります。おそらくこれは廃棄する時に分別を楽にするための配慮だと思いますが。ただ結構固いです。「廃棄時以外には開くなよ?」という強い意志を感じますw。爪でやろうとせずマイナスドライバーなどを使った方が無難でしょう。

フタをあけるとフツーに電池ボックスです。半田付けなどはされていません。そして装着されているのはいわゆる16850サイズ、3.7Vタイプのリチウムイオン充電池です。これは世の中のバッテリー内蔵機器やモバイルバッテリーでめちゃくちゃ使われている規格です。掃除機とかも分解するとこれが並んで入ってたりします。太さが16mm、長さが85mm、最後の0は円筒形タイプであることを意味するようです。以前海外製のバーコードリーダーでも使われていました。

さすがに家電店やホームセンターでは売ってませんが、Amazonや楽天、アリエクなどでは普通に購入可能です。ただし注意が必要な点として、下の写真のようにプラス極に乾電池のような突起がついている必要があります。

同じ「16850」バッテリーとして売られているものの中にはプラスもマイナスも同じく平らなものや、リード線(ケーブル)が溶接済みのものがあるので注意。バーコードリーダーの時はむしろリード線付きを選ぶ必要がありました。同じ規格ですがケースバイケースで色々な加工パターンがあるので要注意。今回はプラス極がでっぱってるのが必要です。

電圧はどれも3.7Vのはずですが、容量は色々です。最初に入っていたものは1,500mAhでした。ちなみに「株式会社 大進」と書かれています。ネットで見付かるのは5,800mAhとか9990mAhとか

ホンマかいな?といいたくなります。同じリチウムイオン電池、同じ容積でそう何倍も容量アップできるなら世の中の充電式機器にとって大進化です。それとも1,500mAhのものが材料ケチって作られているんでしょうか?

ChatGPTさんに「容量が1,500mAhから9900mAhのものまで差が大きい理由は?」と聞いてみました。


18650リチウムイオン電池の容量が1,500mAhから9,900mAhといった幅広い範囲で表示されている理由は、主に以下の4つの要因が関係しています。


1. 実際のセル容量の物理的限界

現在、正規メーカーが製造している18650セルの最大容量は約3,500mAh程度です。

  • 高容量型(3,000mAh〜3,500mAh) → パナソニック NCR18650Bなど
  • 高出力型(1,500mAh〜2,500mAh) → ソニー VTC5、サムスン 25Rなど

9,900mAhなどの異常に高い数値は、詐欺・偽装の可能性が高いです。


2. 高容量 vs 高出力のトレードオフ

リチウムイオン電池にはエネルギー密度(容量)と放電能力(出力)のトレードオフがあります。

タイプ容量(mAh)最大放電電流(A)用途
高容量型3,000〜3,500mAh5A〜10AノートPC、LEDライト、ポータブル電源
高出力型1,500〜2,500mAh20A〜30A電動工具、電子タバコ、ドローン

→ 高容量タイプは大容量だが放電能力が低く、高出力タイプは放電能力が高い代わりに容量が小さくなる


3. 偽装セル(フェイク18650)

AmazonやAliExpressなどで「9,900mAh」などと表示されている18650電池は、ほぼ100%詐欺です。

  • 実際には、中古セルをリパックしたものや、内部に小さなセルを入れて空間を樹脂で埋めたものが多い。
  • 信頼できるメーカー(パナソニック、ソニー、LG、サムスン)以外の超高容量表記は要注意

例:よくある詐欺セル

  • 「9,900mAh」「12,000mAh」→ 実測 800mAh 〜 1,500mAh
  • 「5,800mAh」→ 実測 1,800mAh 〜 2,200mAh

まともな18650で4,000mAh以上のものは存在しない


4. パックバッテリーの合算表記

一部の販売者が、複数の18650を並列接続した合計容量を表記していることもあります。

例:

  • 3本並列(3,000mAh × 3)= 9,000mAh
  • 4本並列(2,500mAh × 4)= 10,000mAh

→ これを単体セルのスペックとして表示する詐欺業者も存在。


まとめ

  • 信頼できるメーカー製18650の最大容量は約3,500mAh
  • 1,500mAhのものは高出力タイプ、3,000mAh以上のものは高容量タイプ
  • 9,900mAhなどの異常に高い表記は詐欺の可能性大
  • 複数セルの合算容量を1本の仕様として偽装している場合もある

→ 「9,900mAhの18650」= 99%偽物!
購入時は信頼できるメーカーの製品を選ぶのが重要です。


だそうです。さすがだ。

  • まともなのは3,500mAhまで。それ以上は容量詐欺。
  • 1,500mAh前後タイプと3,000mAhタイプは用途で使い分け。

ということのようです。今回のライトは高出力タイプが適しているとういことであえて1,500mAhタイプを採用していた可能性が高そうです。

もっともそれを見越して正規容量っぽい商品もあるかも知れませんし、大手メーカー製を騙る偽ブランド商品もあったりでこのジャンルでは小売り品できちんとしたものを買うのは難しいですね。SAMSUNGとかPanasonic、SONYみたいな信頼あるブランドはほとんど小売りはされてない気がします。

1,500mAhで探してみるとこんなのがありました。

同じっぽいブランド、同じセラーですが、2本と4本で値段差が異様に小さい…これはこれでどうなん?って感じですねぇ。

あやしい電池は発火が恐いので、結局それを見越してメーカーも「交換不可」と言っといた方が無難という判断なのかも知れません。それだったきちんと調達したものをマージンのっけてでも交換部品として販売してほしい気もしますが…

きちんとしてメーカーが一般販路で売っているものとしては、オーム電機ブランドのものがありました。同社のソーラーセンサーライト用のようです。ただこれはリチウムイオン電池ではなくリン酸鉄リチウムイオン(LiFePO₄)電池ですね。発火しにくく寿命も長いということでポータブル電源とかで注目されているヤツです。電圧が3.7Vではなく3.2Vです。

ChatGPTさんのまとめてもらった比較表がこちら。

1. LiFePO₄(リン酸鉄リチウム)と一般的なリチウムイオン電池の違い

項目Li-ion(通常の18650)LiFePO₄(3.2Vタイプ)
公称電圧3.6V〜3.7V3.2V
満充電時電圧4.2V3.6V
放電終止電圧2.5V〜3.0V2.0V
寿命(充放電回数)約300〜500回約2000〜5000回
安全性発火・爆発リスクあり非常に安全
エネルギー密度高い低い
用途ノートPC、懐中電灯、Vape太陽光発電、電動自転車、UPS

まさにソーラーライト向けって感じ。これを採用しているOHM電機さんリスペクト。

OHM製なら全部そうとは限りませんが、これとかは3.2Vとなってるのでビンゴですかね。

んー、次に買うならこれにしたいかも。

それはそれとして、今回のLIFELEXのはどうしましょうかね。ダメもとでLiFePO₄タイプをぶちこんでみたい気もします。無難なのは1,500mAhタイプをまともそうなセラーから購入でしょうか。

そんなこんなしてると、同居人が以前買って放置してあったこれを出してきてくれました。

18650電池が脱着できるモバイルバッテリーです。見方を変えれば4本の18650バッテリー+充電器とも言えますw。そもそも元のバッテリーが劣化しているのか単に日照時間が短くて充電できてないだけなのかもわからないので、一旦この電池に替えてみる、あるいはこの充電器を使って元の電池を充電して使ってみる、というのが良さそう。それで電池の劣化でない場合は、ソーラーパネル別体型に買い換えて照らす方向と太陽光を受ける方向を独立で設置できるようにするかないですもんね。ちなみに付属のバッテリーは2,000mhAと記載されてました。4本あわせても10,400mAhにはならない点はさておきw、電池単体でみると無闇に盛ってないだけ好感が持てます。

あるいは一度フル充電してやればこの冬は乗り切って、日照時間が長くなってきて秋までは持たせられるかも知れません。LIFELEXのライトは実は説明書に「買った時は充電減ってるから夏は2,3日、冬は5,6日、日に当てて充電してから使ってね」と書いてあります。これ理屈はよくわからないですが、ある程度初期充電ができてないと持続的に使えない、ということになるので、たまに満充電にしてやることも意味があるのかも知れないなとか。

一旦こちらでやりくりして経過観察してみようと思います。