2016年購入のレーザープリンターLBP6240のトナー交換

2016年に購入したモノクロレーザープリンターCanon LBP6240。すでにWindows10/11や最新macOSへのサポートはありませんが、普通に使えています。

もともとここ数年は書類を印刷する機会はほぼなく、たまーに請求書が郵送必須なところに1枚刷って送る、くらいでトナーカートリッジを交換したことはありませんでした。ただなんとなく薄いなーと思って濃度調整は何年か前に上げてたかも。

ただここ1年くらいは3Dプリント品を受注して送付する際、クリックポストの宛名ラベルを印刷することが多く、用紙トレイにもハガキサイズラベル用紙をセットした状態にしていました。それがいよいよ薄くなってきたなと感じたので、

  • トナーを交換する
  • プリンターごと買い換える

という二択で悩むことに。トナーが薄くなっただけで本体買い換えというのもおかしな話ですが、実際調べると、純正トナーは定価で1万円ほど。新品の現行モノクロレーザーが1.4万とかです。そのうち本体が故障するリスクやOS更新で使えなくなるリスクを考えると最新モデルに買い換えるのもアリか?という感じです。ちなみに互換トナーの使用は考慮外としました。安いものなら3千円前後からあるんですが、個人的には特許戦争ではプリンターメーカーを応援したい派。

CANON 国内純正トナーカートリッジ326 CRG-326(T)

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後継機種として候補に挙げるなら、最低限ネットワークプリンターであることは必須。ただし有線LANだけ使えればよくWi-Fiは不要。前回そんなに価格差がなかったのでWi-Fiモデルにしましたが結局一度も使わないし。有線LANも100Mbpsポートなので速度は不要でWi-Fiでも体感は全然かわらないんでしょうが、既に設置場所にLANケーブル引いてあるし。

また宛名印刷専用機だと、感熱紙タイプのラベルライターやビジネスインクジェットも一応検討しましたが、感熱紙ラベルライターは、

  • 感熱でもシールタイプはそんなに安くない
  • 熱で変色の可能性あり

インクジェットは相変わらず

  • 印刷頻度が低いとインクが固まって実効経済性が落ちる

とChatGPTさんに指摘され、レーザー続投に決定。EPSONはインクジェット押しなので除外。設置サイズなども考えて同じCanonのLBP171かLBP121が候補に挙がりました。

キヤノン A4 モノクロ レーザービームプリンター Satera LBP121

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せっかく最新型にするなら、

  • スタンバイ時の待機電力低下
  • 印刷速度
  • 解像度

などが向上してるといいなーとか思ってスペックをみたんですが、全然かわってない…むしろ最廉価のLBP121は待機電力上がるじゃんと。ChatGPTさんに年間電気代換算してもらったところ、

  • LBP121: 319円
  • LBP6240: 255円
  • LBP171: 128円

という感じ。おぉ、LBP171にすれば半額じゃん!と思ったんですが、100円ちょっとしか変わらない(^^;)。これだと買い換えの差額回収に何十年もかかってしまいます。

またトナー代も現行機の方が安くみえますが1カートリッジの印刷枚数が違っており、

  • LBP6240 の CRG-LBP6240用のCRG-326:2,100 枚(標準容量)
  • LBP171 の CRG-072:約1,400 枚(標準容量)

とのこと。初回9年かかってるので、次に使い切るまでにプリンターってまだ使ってるの?的なこともありますが、とりあえず印刷のコスパ的にもLBP6240の方が単純計算では割安。

解像度も同じだし、こりゃトナー交換でいいやということに。定価で1万ほどだったものの、価格.comの最安で7千円を切ってたのでそちらを購入しました。

■ちゃんと濃くなった!

当たり前っちゃ当たり前ですが、交換後はばっちり濃さが復活しました。というかLBP6240にはトナー残量を表示する機能がなく、本当にトナー残が減って薄くなっていたのか断言ができなかったんです。本体故障だったら?というリスクがあったので、ほっと一安心です。

結果として目先の出費は1万円ほど節約できました。LBP6240も売れば4,000円くらいにはなりそうですが、元箱がないので梱包が大変だし送料もそれなりにかかると思うとやはりそこまで差は縮まらないかなというところ。買い換える面白みはないですが、現状で不満もないのでまだまだ続投です。とりあえず故障がでないといいな…

BambuLab X1/P1/A1にH2DっぽいLEDを追加するBIQU Panda Status

BambuLabの2025年モデルH2Dには、ビルドプレート前面にLEDバーがついており、プリントの進捗などが一目でわかるようになっています。すごく実用的かというとどうかわかりませんが、先進感があるというかゲーミングデバイスみたいでちょっとウラヤマシイ…

オレ達のBIQUサンがそんな従来モデルのX1/P1/A1(miniを除く)ユーザー向けにPanda Statusをリリースしてくれました。このステータスLEDバーを後付けできるキットです。

造形中は進捗のパーセンテージにあわせてライトが左から右へ伸びていくので、遠目でもどれくらい完了したかわかります。これは地味に便利なのでは?

標準価格5,300円とビミョーだったんですが、ふと見たらセールなのか恒久的な価格改定なのか3,385円になっていたので、それくらいなら試してみたいなと思って注文してみました。

実装方法としては、Wi-Fi付きのワンボードマイコンを使ってBambuプリンターのステータスを読み取り、加熱中、造形中、エラー、完了の4ステータスをLEDライトで示してくれるようです。またどうでも良い機能ですがマイクがついていて音楽にあわせてピコピコするモードも選択できます(笑)。というか出荷時設定はそちらです。まぁうまく接続設定できない人でもスペアナとしては使えるよ♡ってことなんですかね、、

取付はかなり無理矢理です。こちらのWikiの手順を見てもらうとわかりますが、

  • メイン基板を固定するボックスはモデルをダウンロードして自分で造形する
  • 電源をとるUSBケーブルは背面のPTFEチューブを通すグロメットをめくってつっこむ(グロメットは完全に閉じない)
  • メイン基板からLEDバーへの配線は壁沿いにテープで固定
  • USB充電アダプタは含まれないので自前で調達するかPanda Hub

という感じ。初めてで綺麗にやろうとすると30分くらいかかります。Wi-Fi周りはメイン基板が発するSSIDにつないでブラウザで行います。そこから自宅Wi-Fiにぶらさがるよう設定を書き込んでやれば独自SSIDにつなぎ直さなくてもローカルネットワークのプライベートIPアドレスでアクセスできるようになり、独自SSIDは飛ばさないようOFFにもできます。ブラウザ設定画面から

  • プリンター本体のペアリング
  • 音楽モードかナンチャッテH2Dモードかの切り替え
  • ライトの色、明るさ変更
  • ファームウェア更新
  • Wi-Fi設定

辺りができます。

とりつけた感じがこちら。完成するとグリーンに点灯します。

ノズルやヒートベッドの加熱待ちはピンクのような微妙な色で、少し光が流れるような動きになります(動画参照)。

そして造形中は進行にあわせて光から右へ伸びていきます。これが真骨頂でしょう。タッチパネル内の進捗バーとシンクロしているのがわかりません。

通常タッチパネルはしばらくすると省電力のため消灯してしまうし、スモークガラスの中もよく見えません。これだけ鮮やかにパーセンテージがわかれば「あとちょっとだから側にいよう」とか「まだまだかかるから他の部屋にいって作業してよう」とかがノーモーションで把握できます。地味に便利(2回言いました)。

また写真撮り忘れたのでこちらの動画でご覧いただきたいのですが、エラーが起きると赤点滅にかわります。これも対応が必要なことがすぐわかり時間を無駄にしないで済みます。

総じてチラ見で加熱中、造形中、エラー発生、完了の見分けがつくので地味に便利(3回目)。

■気になる点

いくつか気になる点もあります。

常に光ってて夜眩しい

まず使ってない時は青白くゆっくり点灯している点。寝室というか最近は作業部屋で寝ている自分としては無駄に明るいので困ります。プリンターが稼働していない時は普通に消えててくれるか、時間帯で消灯するとかファームウェアアップデートで対応してほしいものです。マイコン自体が完全にスリープしてしまうとボタンなど起こす手段がないので、Wi-Fi的には常時オンラインでプリンターには定期的にアクセスしないといけないんでしょうけど、ライトくらいは消せるようにしてほしい。

USB電源をとるコンセントにスマートプラグをかましてタイマー制御したり部屋の照明や明るさ連動にするとかかなぁ。

寝室設置の方はお気を付け下さい。

追記:Idleカラーのカスタマイズで真っ黒(#00000000)を指定すれば消えているっぽいです(少なくとも光っては見えない)。

タッチパネルがロックするバグがある?

これを設置してからタッチパネルがフリーズして無反応になる現象がちらほら起きるようになりました。主にスパゲティエラーなどのダイアログが出た時で、どこを押しても反応せずダイアログを消せなくなります。PCなどに出ているダイアログからは普通に操作可能なのでシステムごとフリーズしているわけではなさそう。そしてPanda Statusの電源を引っこ抜くとタッチパネルの反応が戻ります。ただしダイアログが何十枚も重なっているかのように、キャンセルを連打しないと消えないこともありました(ボタンの色が一瞬かわるので反応してることはわかる)。

予想ですが、本来想定してない頻度でネットワークからステータス取得が行われるため、プリンター本体側に負荷がかかってUIがロックされてる、みたいなことじゃなかろうかと。発売からそれなりに経ってるはずなのにまだこんなバグが出るのかと。あるいはプリンター側のファームウェア更新で発生したのかも知れません。もう少し再現状況を見極めてBIQUに報告しておこうと思います(ライト消灯リクエストもあわせて)。

いずれにせよファームウェア更新機能はあるのでいずれ修正や機能追加も期待。

まとめ

H2Dは価格や置き場の問題で今すぐは手が出ないですが、便利機能のひとつが従来機種にもポン付けで追加できるのはありがたいと思います。刺さらない人には全く刺さらないプロダクトだとは思いますが、個人的に3,000円ちょいで買えるならアリかなと思います。

[3Dプリント] OBSBot Tiny2 熱停止防止ヒートシンク入りブラケット

WebカメラのOBSBot Tiny2は画質はとても満足していますが、最近30分くらいWeb会議をしていると動作停止します。その時ベース部分を触ると「熱っ!」と声が出るくらい発熱しているので、おそらく熱暴走ないし保護回路による停止状態になっているんだと思われます。ユーティリティOBSBot Centerもデバイスを見失った状態に。しばらく冷ますとなにごともなかったように復帰します。普通にWebカメラとして使うだけなら平気なんでしょうが、本機の大きな特長であるボカシや美顔、仮想カメラといった機能を駆使すると厳しい。

検索すると熱停止まで行っている報告はないようですが、ウチは以前自作した逆さづりブラケットで上下逆さまにして釣っていることや、底面をマグネットでプレートにつけている状況が影響しているのかも知れません。

ともあれこれでは業務に支障があるので改善を試みたいと思います。

■ヒートシンクをハンガーに内蔵

いきなり完成状態ですがこんな感じ。

基本形は以前製作したスライドレールハンガーのマウントと同じなんですが、

  • M.2 SSD用の銅製ヒートシンクを底面に密着させる
  • ヒートシンクとの固定にも金属製三脚ネジを使い内部フレームから熱伝導を期待

というコンセプト。銅やアルミで三脚ネジが生えているブラケット/プレートなどがあれば良かったのですが、そういう金属は柔らかくて固定具としてはあまり使われないのでしょう。今回はスチール製のこちらのネジを使いました。

ヒートシンクはこれ。

グラフェン加工でブラックだったので。グラフェン加工自体で放熱性がすごく高まるというものでもなさそうですが、表面の腐食を防げるので長期的にみれば良さそう。今回はPCケース外での使用ですし。

金属加工は素人ですが、狙った場所に正確に穴をあけるために、3Dプリンターでこういう治具を製作しました。

ヒートシンクを装着して裏側から真っ直ぐにドリル刃を挿入するもの。一度に大穴をあけると失敗しやすいので、2.5mm->4.5mm->6.5mmと順に径を拡大していきます。またChatGPTさんのアドバイスに従い、穴周辺に潤滑油を塗り滑らせるように少しずつ削ります。CRCでえぇよ、と言われたけど手近になかったのでシリコングリスで…

気付きとしては、

  • ヒートシンクは角が鋭くて空転しだすと痛いので、全体を覆うような治具にすれば良かった
  • 金属のバリが治具を持ち上げて外れてくるので、少し空間を作っておくといいかも
  • 放熱板側の薄い版が歪みやすいので、仕上がりを重視するならひたすら裏面から削るのがいいかも。放熱板側の方が早道ではあるけど。
  • 軍手、ゴーグルなど安全装備をきちんとする

といったところ。

ヒートシンクにはサーマルパッドも付属しているので間にはさんでいます。

■成果は?

冷房が効いた部屋で2時間ほどOBSBot Centerのプレビューを表示している限りは落ちませんでした。ヒートシンクがしっかり放熱しており、逆にOBSBot Tiny2本体のベース部分の熱さはやわらいでいる気がします。

実際にZoomとかTeamsにつないでも負荷はかわらない気がするので、まずは成功かなと思いますが、もしまた実際のWeb会議で落ちるようなら追記します。

[3Dプリント] スパイラルモードを使って最低量のフィラメントで仕切りボックスを作ってみた

Bambu Studioには「スパイラルモード(Spiral Vase mode)」という機能があります。英語名の通り花瓶のような造型物を壁面層数1で作るためのものです。ソリッドの円柱や長方体をプレートに配置して、「スパイラルモード」のチェックボックスをONにするだけで、

  • 底面と側面を残して中空にする(シェル化)
  • 壁面素数は1層のみ
  • トップ面は0層

にした上でスライスしてくれます。また通常は1層1層で閉じた経路で積層しますが、スパイラルモードでは文字通り螺旋状に一筆書きの経路で造形します。1層1層独立した経路だと必ず始点と終点のところで継ぎ目(シーム)ができます。目立たなくするオプションは色々ありますが完全には消えません。しかしこのスパイラルモードだと底面からトップ面まで一筆で切れ目なく造形するのでシームのない容れ物ができるというわけです。

今回、DIY用のボルトやナットをしまっておく引き出しに仕切りをつけたいと思って初めて試してみました。こういう小物入れみたいな箱を普通にモデリングして造形すると壁面だけのの割には意外と時間と材料を使います。しかし今回は強度はほぼいらないので、1層だけで作るスパイラルモードが使えるんじゃないかと考えました。実際かなりフニャフニャですが、中に入れたボルトやナットが散らばらなければOKです。

材料はかなり前に買った透明PETGです(TINMORRY PETG Eco)。前の3Dプリンターの時に買ったものでそろそろ2年くらい経ってそう。ただし時々乾燥はかけてた気がする。

壁面が1層ながら極力厚み(=強度)が出たらいいなと思いノズルは0.6mmにしてみました。レイヤー高さも0.36mmをチョイス。ちなみにプレビュー調べでなぜか0.4mmノズル、0.24mmよりも時間がかかりました。あと当たり前ですが材料も30g->50gと増えました。

横幅はビルドプレート一杯まで長さをとったので念のため四隅にブリムをつけて反りを抑えています。

1時間ほどでできあがったのがこちら。

水平方向に積層痕はもちろん出ますが、各層にシーム(継ぎ目)がないのでなかなかに滑らかです。強度的にはまさにペットボトルみたいな感じでおせばフニャっと曲がります。PLAだともう少し固いかも(でも薄いのですぐパキっと割れそう)。

あと0.6mmノズルでレイヤー高も上げた分、透明度もなかなか。

強度や耐熱性が要らない用途ではなかなか使えるかも知れない。フィラメントの使用量も最低限なので、「次のスプールも買ってあるしそろそも使い切りたい」という微妙な残量のスプールでしたが見事感想できました(使い切れなかった…)。厳密に必要な高さが決まっている用途ではなかったので、最悪途中でフィラメントが切れて止まったらそこまでで使えばいいや、くらいに思ってたんですが。でもまさにそいう高さがあまり厳密に決まってない消耗品的なボックスを作るのに適してるなと。

個人的には名前の通り花瓶を使う場面はないし、たぶん実際に水など液体を入れるのには向かない気もしますが、こういう仕切り箱やペン/工具立てみたいな雑整理アイテムには活用できそうです。GridfinityBento3Dなどがしっかりしたボックスを作るというほどでもない消耗品におすすめです。もうちょっとだけ厚みを出すのに0.8mmノズルが欲しくなったかも。

[3Dプリント] DAISO カラー糸用ケース

我が家にあるこのDAISOのカラー糸。18糸も入って破格のコスパです(現在は廃番で16色のものにかわったっぽい?)。

ただこのブリスター+厚紙のケース、一度開封してしまうとほとんど役に立たず中身がバラバラになってしまいます。我が家ではジッパー袋にまとめて入れてたんですが、検索性が悪いので3Dプリンターで専用ケース作りました。

写真ではわかりにくいですが、ボトムケースには糸巻きのサイズにあわせた円柱状の凹みが9本つけてあり、2本ずつ並べて入れておけばバラバラにならずに一覧できる形で保持できます。(ていうか全部納めてみたら3色行方不明だった!)

フタは透明PETGです。性質上アクリルのような完全透明にはならないですがまぁ中身がなんとなく透ける感じ。色付きで中身が見えないよりはマシかなと思って。

Bambu純正の透明PETGではないですが、Bambuのガイドに従ってパラメーターを調整してみました。0.8mmノズル推奨ではありますが我が家にあったのは0.6mmまで。あと肝心のフィラメントもだいぶ前に買ったものなので吸湿してた可能性も。まぁなんとなく中身が見えればいいやと思って事前乾燥はかけずに実行。

あんまり時間もかけたくなかったので壁厚は1mm。ちょっと力を入れると割れそうではありますが、まぁ軽いものだし普通に扱う分には平気かなと。

100円の糸セットに使うケースの方が高いという可能性もあるけどキニシナイ!(材料費計算シナイ!)

これでバラバラで探しにくかった糸が見つけやすくなり、絡んだりすることも防げそうです。

ちなみに現在DAISOで販売している16色カラー糸セットは写真を見る限り袋になったみたいですね。コスト削減で2色減らされた上に包装も簡略化ということですかね。ただ粘着シールで何度かは口を締められるなら少し便利になってる?

DAISOなら利用者も多いし、BOOTHに出品しようかとも思ったけど、100円の糸のケースにお金出す人おるんか?って感じなので保留かな~