IKEAのMatter対応IoTスイッチBILRESAがドチャクソに高コスパだった件

IKEAのスマートホーム商品群がリニューアルされ、IKEAスマートハブやアプリに依存せずMatter互換となりました。MatterはApple、Google、Amazonと乱立するIoT家電連携規格の統一を図るために制定された規格です。Geminiさんによる概要はこちら。

Matter(マター)は、Apple、Google、Amazonなどが主導し、2022年に誕生したスマートホームの新しい共通規格です。

最大の特徴は「メーカーの垣根を越えた互換性」です。これまでは「Apple HomePodでは動くが、Echoでは動かない」といった制限がありましたが、Matter対応製品なら、どのプラットフォームからでも一括で操作が可能になります。

セットアップも非常に簡単で、セキュリティも強固。スマート家電選びの失敗がなくなる、まさに次世代の標準ルールです。

SwitchBotやNatureRemo、Sesameなども順次対応していますが多くはセンターハブデバイスを経由することが条件だったりします。

今回、最近音声認識精度が激落ちして問題になっているGoogle Home (Nest)にストレスMaxな同居人に照明のON/OFFを物理ボタンでダイレクト操作できるようにしてほしいということで検討。

IKEAのBILRESA(ビルレーサ)を購入しました。こちらはMatter対応の新世代シリーズの操作スイッチデバイスで、なんといってもその価格が驚異的です。ホワイトが1台699円、ベージュ、オレンジ、グリーンの3色セットが1,999円です(いずれも税込み)。

参考に、Switchbotのリモートボタンがひとつで2,480円、CANDY HOUSE (Sesame)リモートでも1,078円(公式価格、送料別)です。

しかもこれらのスイッチ製品は同社の製品を操作するか、同社のハブモジュール経由でMatter対応するのみで、単体ではMatterネットワークに参加できません。我が家にはSwitchbotハブ(2/3)もSesameハブ3もあるのでそれでも良かったんですが同居人が今回照明を操作したい部屋にはどのどちらもありませんでした。また照明機器自体はNatureRemoも旧モデルから赤外線信号で行っており、この機種自体もMatterに非対応です(Nature RemoでMatter対応なのは現時点でnanoとLapisのみ)。IKEAのMatter対応前のハブも隣室にはありますが、対応できるかあまりちゃんと調べないでたまたまIKEA店頭で見かけたので買ってみた、という感じです。

ハードウェア仕様

BILRESAの電源は単4電池2本です。本体下部にUSB-Cポートのような穴がありましたが、単に電池ブタをあけるための爪でしたw。ボタンは2つあり凹みの大小で識別できます。爪を下側と考えると写真のような向きになり、上側が大きい凹み、下側が小さい凹みとなって触覚でも一応区別ができます。それぞれ1回押し、2回押し、長押しで異なる操作をアサインできるようです(ただし後述のGoogle Homeでは長押しは選べなかった)。

背面にはマグネットがついており両面テープで壁などに貼り付けられる鉄板も付属しています。ちなみに電池ブタは壁につけたままでも開閉して電池交換できるので、仮にガッチリ固定してしまっても問題はなさそうです。

Google Homeアプリから使えた!

MatterってなんとなくAppleの「ホーム」アプリからは使えるイメージがあったんですが、同居人はAndroid派なのでiPhoneやHomePodのない場所からでも使えた方がいいかなということで、予備知識なしでGoogle Homeアプリのデバイス追加から行ってみました。

するとデバイスの追加画面にしっかりMatterデバイスの項目があります。

BILRESAのパッケージには説明書のペラ紙やパッケージにIKEAアプリ用とMatter用のQRコードが記載されていました。正直違うのかもわかりませんが、Matter用は3台別々にQRコードが記載され、本体背面にも印刷されています。IKEAアプリ用は単にIKEAアプリをダウンロードするリンクだったかも知れません。ともあれ今回は本体背面に個別に印刷されたQRコードを使用。あっけなくGoogle Homeデバイス上にスイッチデバイスが2つ登録されました。どうもこれはBILRESAにある2つのボタンがそれぞれ1つのデバイスとして見えているようです。あとは「自動化」タブでこれらのボタンが押されたら特定の操作(今回はNature Remoの制御下にある照明のオン/オフ)に紐付けるだけです。ちなみにボタン1度押しと2度押しでそれぞれ別の操作をアサインできるので、BILRESA1台で4つの操作を実行できそう。マニュアルによると長押しもできるらしいですがGoogle Homeでは扱えないようでした。

ボタンを押してから実際に照明が点いたり消えたりするまでわずかにラグがあります(2秒位)。実はインストール操作を対象の照明のある部屋(Google Nest Hubを設置)ではなくリビング(Google Home MiniだったかNest Miniを設置)で実施したので、もしかするとリビングのMiniを親機として認識してるのかな?と思いつつ、それを確認したり変更したり手段がアプリ上になさそうなので放置しています。MatterデバイスはWi-FiだけでなくThreadという短距離通信規格も使います。おそらくBILRESAは単体ではWi-Fiデバイスを内蔵しておらず、近接のハブ機器にThreadで通信しているはずで、その親機として使うNestデバイスが特定の1台なのか宅内の最寄りのものとメッシュ的につながるのかはよくわかっていません。

まとめ

IKEAのBILRESAは700円という安価ながら単体でGoogle Homeなどのある環境にMatter規格で接続でき、Matter非対応の旧型Nature Remoのようなスマートホームデバイスの操作にも使えました。

他社製品に比べると少し厚みはありますが、汎用的な単4電池が使えるのもメリットかなと思います。既にAppleやGoogle、Alexaといったスマートハブを導入していれば、赤外線送信デバイス側は(Matter非対応品も含めて)かなり幅広く使えそうなので、めちゃうくちゃ使いでのある製品だと思います。

この値段なら使い捨て感覚なので、こんど表面にレーザー加工で文字なども入れてみようかなと思います。

新世代のフィラメント真空保存バッグが良かった

エンプラフィラメントやPETG-HFなど事前乾燥必須なフィラメントが増えてきて、以前買ってあった真空保管バッグが足りなくなったので追加で購入しました。

2年ぶりくらいな気がしますが、地味に改造されてて良かったのでご紹介。買ったのはアリエクですが、たぶんこれと同じものです。ただAmazonのこれは付属の電動ポンプが有線っぽいので注意。今回紹介したいのがバッグ自体なので、付属ポンプはお好みで。

なにが良いってポンプを密着させて空気を吸い出す弁のところがハードパーツになっていて、雑にさっと当ててもしっかり噛んで吸い出しができる点。この1点に尽きます。以前買ったものや百均などで売っている汎用品だとペラペラの弁でかなり位置取りが難しく、真芯を捉えないと吸いだしが行われない感じでしたが、これだと厚みのあるハードパーツにテーパーがついていて一発でピタッと位置固定ができます。またペラペラの旧型は固いテーブルの上などに置かないとなりませんでしたが、弁自体が固いので、裏から手で押さえてやればしっかり吸い出せます。場所のないところでも処理できて地味に便利。そんなこんなで吸い出すまでの時間がとにかく早い!これだと手間に感じて結局使わなくなる、ということが避けられそう。

弁がハードパーツというだけなら、今は3Dプリンターメーカー純正のeSUNやELEGOOのものも改善済みっぽいですね。ただeSUNはトップ写真以外は旧型弁のものも写ってるのでやや不安。

ただ最初に紹介した黒いタイプは追加で良い点もあって、まず角が丸くカットされていて手に刺さらない点が良き。あとギチギチに吸い出した時のサイズというか余白感も若干小さい気がします。バッグ自体が正方形に近いのが効いてる気がします。フィラメントの残量にもよるので主観ですがかなりコンパクトになる印象。もうこれに全部交換しようかな。唯一何点としては透明部分が少ないので中見がやや判別しづらいところかな。全く見えないわけではないし、なんなら表面にテプラとか貼っておけばいいかなとも思案中です。

ちなみにアリエクだとポンプ無しでも買えるので、5枚とか10枚バッグだけ追加したいといった場合割安です。本記事執筆時点で5枚792円、10枚1,369円でした。

3Dプリンタービルドプレート取扱メモ

X1-Carbonで使用するビルドプレートの種類が増えて、IPA洗浄NGとか糊禁止とか注意事項が覚えきれなくなってきたので自分用にまとめてみます。特に最近PCやナイロンなど高温フィラメントにも手を出しつつあって、使い分けが重要になってきてるので。

間違いもあるかもなので参考程度に。

■まとめ観点

  • 特徴メモ(使用感、テクスチャなど)
  • 使用可能フィラメント(NGがあれば明記)
  • 洗浄方法(NGがあれば明記)
  • 糊(推奨される糊、NG)
  • 上限温度
  • 剥離タイミング(冷ましてから/熱いうち)

あたりかなと思います。特にNGでプレートをダメにしてしまうのを避けるのが主目的です(造形失敗よりも重大)。

スムーズPEIプレート

一時期メインで使っていたプレートです。底面が文字通りスムーズなので出荷品には重宝。ただ使い方や剥がし方を間違えるとダメージを受けやすく、買い換えるにも良いお値段なので、最近は必要最低限にしています。表面に跡が残るようだともう造型物にも影響してしまうレベルの劣化です。ただし600番のサンドペーパー で磨くとある程度は復活するようです。

  • 対応フィラメント:ほぼ全て
  • 洗浄方法:洗剤と水(アセトンNG)
  • 糊:PLA以外では液体orスティック糊を使用。PC/PAはスティック糊
  • 上限温度:120℃
  • 剥離:冷ましてから(公式記載は「数分待って」)

常温プレート SuperTack

比較的低温でもしっかり定着するので、加温時間や電気代を節約できるという触れ込みの割と後発のプレートです。耐久性も高めでPLAやPETGなど一般的な用途の普段使いに便利。標準の常温プレートが置き換わったと思われます。ただいうほど「常温」ではない印象。加熱オフにこだわって使おうとすると定着せず、結局70℃くらいにした方が安定する感触。

  • 対応フィラメント:TPUはNG、PLA SILKも非推奨
  • 洗浄方法:汚れたら洗剤と水(アセトンNG)
  • 糊:PLA以外では液体orスティック糊を使用。PC/PAはスティック糊
  • 上限温度:120℃
  • 剥離:スクレイパーでそっとはがす。くっつきすぎている時は50℃くらいに温める

BIQU CryoGrip Pro Glacier

水色が特徴のSuperTackに近い特性の社外プレート。同じ水色のCyroGrip Proシリーズには2種類、Frostbite(フロストバイト)とGlaicier(グレイシャー)があるので注意。自分はより使用フィラメントが多く、テクスチャーもスムーズ寄りのGlaicierのみ購入しています。エンプラまで対応するGlaicierとPLA/PETGにベストはFrostbiteという棲み分けのようです。

ただこれもSuperTuckと同様、そこまで万能、完璧じゃない印象。定着しない時はしない。結局ちょこちょこ温度を上げて使ってます。

  • 対応フィラメント:ノズル300℃以下ならなんでも
  • 洗浄方法:洗剤と水、またはアルコール
  • 糊:不要
  • 上限温度:記載無し
  • 剥離:プレートを曲げてはがす。くっつきすぎている場合は少し冷ます

Bambu 3D効果転写プレート

表面の微細な凹凸を転写して底面に構造色でキラキラ模様を出すプレートです。面白いですが意外と難易度が高いというか実質PLA専用という感じ(公式にはTPUも対応らしい)。PETGはほぼ定着しないので注意が必要です。ASAは一応いけましたが、たぶん糊を使うと凹凸が埋まってしまって回復不能なダメージを負います。Bambu Studioのプレート選択ではスムーズPEIを指定します。

表面シートが劣化したら貼り替えも可能なんですが、なぜか個人的なお気に入りのカーボン柄はシートの販売がなくプレート付きで買うしかない。

  • 対応フィラメント:PLA/TPUのみ
  • 洗浄方法:油分が残っていると模様が綺麗に出ないので温水と洗剤でしっかり洗浄
  • 糊:厳禁
  • 上限温度:記載無し
  • 剥離:プレートを曲げてはがす。くっつきすぎている場合は少し冷ます

Darkmoon G10 Garoliteプレート

ガラス繊維とエポキシ樹脂を主材料とするガロライトという材質を使ったプレート。3Dプリント用途以外で販売されている板を買って来て磁石で鉄製プレートに貼り付けて使うのが主でしたが、海外のDarkmoonという個人ブランド(?)がBambu互換形状のプレートとして販売していたので買ってみました。送料が結構高くて総額1万円超えでしたがキヨミズりました。

メリットはとにかく耐久性が高く、-CFフィラメントを使っても劣化しにくい。また糊を使わなくても定着が強く、反りやすいPA6ナイロンに向いてるとのことで買ってみた次第。ただこれらはG10 GaroliteについてChatGPTが言ってることで、Darkmoon公式としては以下の仕様を記載しています。この販売者としてはスムーズPEIの上位版という位置づけのようです。傷みやすい(かつ高い)スムーズPEIを置き換えてかつ長持ちするなら投資価値があるかなという判断で購入しました。まだ届いたばかりなので使用感はまた後日書きたいと思います。

  • 対応フィラメント:PLA/PETG/PCTG/TPU/ABS/ASA(それ以外は非推奨)@公式(CharGPT/Gemini曰く、TPUはくっつきすぎて非推奨、PCは100℃超えの温度なので非推奨)
  • 洗浄方法:普段はIPA、時々温水と中性洗剤
  • 糊:記載無し(ChatGPT曰く厳禁。定着が弱い場合は、4~600番のペーパーで軽く研磨)
  • 上限温度:記載なし(ChartGPT曰く100℃程度推奨)
  • 剥離:記載なし(ChartGPT曰く完全に冷ましてからでないと劣化)
  • Bambu Studioで「高温/スムースPEIプレート」を選択

ちなみにDarkmoonブランドでは他にSatin(サテン)プレートというのを出していて、こちらの方が「PLA/PETGからナイロン、ポリカーボネートまで」と幅広さを謳っています。ただしテクスチャーが粗めのようで見送りました。

エンジニアリングプレート(旧)

  • 対応フィラメント:ABS/ASA/PETG/PA/PC/TPUなど
  • 洗浄方法:油分が残っていると模様が綺麗に出ないので温水と洗剤でしっかり洗浄
  • 糊:基本使用を推奨。液体かスティックかは使い分け。
  • 上限温度:120℃
  • 剥離:剥がす前に10分は冷ます。冷めると勝手に剥がれる。

エンジニアリングプレート(新)

上記エンジニアリングプレートがしばらく購入できず、今のがダメになったらどうしよう、、と思ってたんですが、今年頭くらいかしれっと発売されていました。以前は低温プレートと裏表だったんですが、新発売のものは両面エンジニアリングプレートで、耐久性が向上している模様。まだ買ってないですが、いずれ手を出すと思います。

Bambuから出ている全てのフィラメントに対応ということなので、「迷ったらこれにしとけ」感がある万能プレートです。ただし糊はどのフィラメントでも使用を推奨なので手間。

  • 対応フィラメント:Bambu全フィラメントOK
  • 洗浄方法:油分が残っていると模様が綺麗に出ないので温水と洗剤でしっかり洗浄
  • 糊:基本使用を推奨。液体かスティックかは使い分け。
  • 上限温度:不明
  • 剥離:スクレイパー。がっちり付きすぎている時はアルコールを隙間に流し込む。

■ほぼ使っていないもの

低温プレート

エンジニアリングプレートの裏面。SuperTuckもあるし今は基本使ってないです。

テクスチャードPEIプレート

たしか標準で付属してきたもの。テクスチャーが大きすぎて好きではないので基本使ってないです。定着力も耐久性も高いは良いので初心者向けではあります。

■まとめ

G10 Garoliteプレートが届いたので、これから評価していきたいと思いますが、基本はこんな使い分けかなと思っています。

  • PLA/PETG: SuperTackかGlaicier
  • ASA/ASA-CF/PA6-CF: G10
  • TPU: G10かスムーズPEI

Darkmoonを信じるならPLA/PETG/TPUもG10でいいかもですが、お高いので温存していきたいなという感じ。使ってみたい前々平気そうならG10をゴリゴリ活用していくかも知れません。あと、耐熱温度が高い一方、SuperTackでも割と反りやすいPolymaker HT PLAに最適なものも探したくて、これもG10に期待してみようかな。

あと次にBambu公式で買い物するついでかセールの時に新エンジニアリングプレートは買うかも。スティック糊や液体糊は仕上がりが気になるのでスプレー糊(ケープ)前提で消耗品として使いつぶす用に。

3Dスキャナー RevoPoint INPIRE2、あらためて良いぞ

新車が来て色々形状取りしたい機会が増えて昨年購入したINSPIRE2が本格稼働してきているので再レビュー。なおなぜかAmazonや楽天のRevoPoint公式ストアで取扱がなく、これを書いている時点では公式サイトでしか買えないかも知れません。

前回の記事

■ケーブルレス運用

前のPOP3 Plusもそうでしたが、RevoPointのモバイル系スキャナは純正グリップ型バッテリーが用意されています。T字になる感じが狭い車内で取り回しに影響するなと思い、写真のように薄いモバイルバッテリーを貼り付けてみました。

薄型モバイルバッテリーと一体化

INSPIRE2はUSB-Cポートですが5V給電で動くので、モバイルバッテリー側はUSB-AのものでOKです。それほど長時間稼働させるわけではないので容量もさほどいらないです。なのでホームセンターでワゴンセールになっていた適当なものを買い、短めのA-Cケーブルでつないでます(ケーブルレスではない…)。

ショートUSBケーブルで接続(まだちょっと長い)

この方がコンパクトにまとまるし、向きを縦横無尽にかえる時も手首の動きだけで自在にできる感じです。もちろんスキャン対象物の大きさは距離によるんでしょうけど、今のところこれが使いやすく感じています。いずれもっとフィットするバッテリーやケーブルがあったら順次交換していきたいと思います。

こう持った方が扱い易い

マーカースキャン一択

せっかくPOP3 PlusからINSPIRE2に買い換えたのでスキャンモードは「マーカースキャン」モードばかり使っています。文字通りマーカーを使ってスキャンするのですが、こちらでないとパラレルレーザーを使ったスキャンができません。RevoMetroを起動すると必ず「特徴スキャン」(=フルフィールド構造光)モードが選択され切り替えに20秒くらいかかるので、マーカースキャンをデフォルトにしてほしいものです。

今回後ほど掲載される車内の内装形状のスキャンでは、スキャンモードを「並行線」、トラッキング方式を「マーカー」、スキャン対象物を「黒い物体」にしています。カメラの露出とレーザーの明るさは「AUTO」にしています。

あとマーカー内径を3mm、6mm、10mmをそれぞれON/OFFできるので、使っている6mm以外はOFFにしておく方が正確に検知できると思われます。

とにかくマーカーをたくさん配置する

マーカースキャンの極意は文字通りマーカーをたくさん配置すること。ただ小さなシールをあちこちに貼るのは結構大変です。ひとつの解決策としてはマーカーブロックを使うことです。買うと高いですが3Dプリンターがあるならモデルデータを拾ってきて自分でプリントも可能です。水平面があれば置くだけ。片付けも一瞬です。マグネットをつけてあれば金属の垂直面にもつけられます。

しかし水平面に置くだけだとカバー範囲も限られます。そこでシールの出番なわけですが、今回はさらに一計を案じました。写真のようにマスキングテープを貼った上からマーカーシールを貼り付けるのです。

このやり方のメリットは複数あります。

  • 貼り剥がしが簡単
  • マステごと他の場所に貼り替えて再利用ができる
  • 黒い対象物に色がついてスキャン精度が高まる

など。、もう最初からこういうマーカーが印刷されたテープが売ってればいいのに!表面が反射材みたいなのだから難しいかな?

テープごと保存して再利用も

デメリットとしては、テープの厚みがスキャンに載ってしまう点ですが、どのみちCADソフト側で手作業でトレースする用途なら大した害ではないかと思っています。自分は使い終わったマステごと収納ボックスのフタに貼っておきました。何度かこうして再利用すればマーカーシールのコストも抑えられます。

しかしこれだけマーカーがあっても割と「マーカーが少ない」と怒られます。感覚的にはこの倍くらいの密度でマーカーをつけた方が結果的には速くスキャンできると思います。

■MacBook Pro M1Maxでも使える

INSPIRE2の最低要件がM1 Proで、推奨はM2 Proなので、M1 Maxはギリギリなところですが、今のところ普通に使えています。たまに画面更新が途切れるといえば途切れるけど、プロセッサの問題というよりはWi-Fiの問題かトラッキングが外れてるような気もします。USBケーブルの方がスムーズかもですが、やはりケーブルレスの方が煩わしさがない気がしています。

最新世代のMacやPCならより快適かもですが、現状手保ちのノートPCではこれが最高スペックなので、車内などでスキャンするにはこれを使うしかなく、まぁ良かったです。自室ではRyzen9 5900X+ RTX4090 + 64GBのデスクトップなのでより快適です。

■スキャン例

実際のスキャン結果はこんな感じ。改良後ランクル300のインパネに追加された小物入れにぴったりのトレイを作りたかったんですが、単純な長方形ではなくノギスで測るだけでは難しかったので3Dスキャンしました。

手前にあるピラミッドや左端の棒、5角形の面がついたボールみたいなものがマーカーブロックです。

黒い上に置くまで光が届きづらいですが、LEDライトで照らしながらなんとか形が取れました。マスキングテープが何か所が見えているのがわかりますでしょうか。あまり再利用を繰り返すとテープの端が浮いてくるので限度がありますね。

実際に製作したトレイがこんな形状なので、定規やノギスでは厳しかったと思います。

(これが何するものかはまた後日の記事にて)

■まとめ

周りにしっかりマーカーを配置してやれば、パラレルレーザーで割と黒いものでもいけるし、それなりのモバイルPCがあればクルマなどでも使えるし、本当に買い換えて良かったです。車内だとスキャンスプレーを使うのは躊躇われるので有り難い。更に出してMetroX/YやEinsterなどブルーレーザー機ならもっとサクサクスキャンできるのかもですが、当面自分の用途と使用頻度だと8万以下で買えるINPIRE2はベストフィットな気がしています。

とにかくマーカーを大量に配するのが重要だとわかったので、効率良くマーカーブロックやシールを配置する方法を模索していきたいと思います。あとは、できあがったメッシュデータからソリッド化する修行ですね。

増車したので車内Wi-Fiを見直し

ランクル300が来たので車内Wi-Fi契約の見直しをしました。これまでは、

  • クラウン – FS050W + LinksMate (追加SIM)
  • プリウス – DCT-WR100D + docomo in-car connect 1年契約

という形でした。乗車比率は9:1くらいでプリウスは乗っても近距離。ただ自作GPSロケーターを搭載するのでスマホ依存なしで常時接続したかったという感じ。

現状整理

LinksMateの追加SIMについて

格安SIMのLinksMateでは1契約で5枚までSIMを発行してデータをシェアできます。データSIM 1枚追加ごとに110円。サブスマホやタブレット、LTE内蔵PCなどに使っていました。MNOはドコモでトンネルなども含めエリアは不満なし(たまに楽天モバイルに切り替えたりもしますがやはりトンネルで途切れがち)。

またカウントフリーオプションという月550円で対象サービスとの通信が9割引きになる点もポイント。これはベース契約に付帯されるので、5 SIMでシェアの場合、全回線に適用されます。現在我が家でメインで使っているU-NEXTも対象になるので加入しています。

ルーターはSIMフリー 5G対応のFS-050Wを使用。少し高いですが、5G対応だし、屋外使用できる5GHz帯のW56に対応、またバッテリーレス運用のカーモードがあるので車載用としてはうってつけです。

DCT-WR100D + docomo in-car connect について

プリウスでPioneerの車載専用ルーターDCT-WR100Dを発売当初から使用しています。専用プランの docomo in-car connectをプリペイド契約すると、車両が動いてる限り使い放題という仕組みです。もちろん停車したら即止まるということはなく一定時間は普通に使用できます。ような自宅などの固定回線に使われないよう一定基準は適用されますが、車で使う限り事実上無効といえます。1年一括契約で13,200円なので月1,100円となります。他に1日、30日のプランもあります。ルーターとしては2.4GHzしか使えないのと、すごく寒い日に通信が不安定になることがあるのが難点。速度制限の可能性については記述が見当たりません。

今だと後継モデルのDCT-WR200Dが2万円前後です。

ただこの製品はプリペイドSIMを使っていて2年ごとにSIMを買い直す必要があるという罠があります。価格は5,500円。つまり年換算で2,750円の隠れコストが発生します。プランの契約期間とは別のタイミングで襲来するので面倒だし、なんだかすごく損した気になるのが難点。今回これがバカらしくて卒業することにしました

トヨタ車内Wi-Fiについて

ウチでは使ってませんでしたが、新型クラウンとランクル300については車内Wi-Fiというサービスに対応しており、車両に内蔵したWi-Fiルーターで5台まで。2.4GHz専用。価格は少し前に値上がりして1,650円。MNOは当然系列であるau。「直近3日間で6GB以上の通信をした場合」速度制限がかかる可能性ありとされています。

ルーター機能が車両に内蔵されてるので配線やバッテリーの心配なく使いまくれるのでもっともお手軽だと言えますが、docomo in-car connectよりも割高感は否めません。値上がりも痛い。また車両ごとの契約になるので、クラウンとランクル300それぞれで契約するのは、それぞれの車を毎月ガッツリ使うのでない限りちょっともったいないかなという感じ。1台だけなら割とアリだと思います。

■LinksMateに集約することにした。

今回、ランクル300納車と、docomo in-car connectのSIM有効期限切れがまとめて来たので、思い切って見直しすることに。まず回線契約ですが車3台をすべてLinksMateの追加SIMで統一して高速通信容量を共有することにしました。残り2回線は実家の姪達のスマホ用に割り当ててるので、まとめて30GBプランに強化。30GB以上のプランだと低速時も1Mbps(30GB未満だと200kbps)になるのもポイント。

姪っ子達の音声SIM費用を除外して計算するとSIM 3枚、30GBプラン、カウントフリーオプションで3,394円/月となります。真の使い放題ではないものの、車内Wi-Fiを三台個別に契約するよりかなり割安です。また大手キャリアのデータプラスのような1回線1,100円でデータ容量をシェアできるものは主回線につき1子回線しか契約できなかったりするので比べるべくもありません。

またLinksMate自体ゲーマー指向の会社で速度の落ち込みもそれなりに抑えられている気がします(自分が昼間あまり乗らないのもあるかもですが)。

■ルーターも富士ソフトで統一

LinksMateは専用ルーターがないので、別途自前でSIMフリーまたはdocomo用のものを調達する必要があります。今回はクラウンで使っていたFS050Wをもう一台ランクル300用に追加、30プリウス用は4Gで妥協し下位モデルのFS040Wを購入することにしました。プリウスは使用頻度も走行距離も少なく、DCT-WR100Dの性能でも困っていなかったので。

また、通常のFS040Wは1.3万円、別売りのカークレイドルが付属するかわりにバッテリーを省いたカーセットが注文時17,800円だったのでそちらを選択しました。ちなみに040WはeSIM非対応なので、nanoSIM再発行は必要でした。

バッテリーレス運用にするとリチウムイオン電池が膨張したりといったリスクが避けられる一方、コンビニとかにちょっと駐めてエンジンを切る度にルーターも再起動になるのが難点。5GHzを使う場合、航空レーダーとの干渉をチェックするDSF(1分間)も毎回やり直しになります。ただFS040は5GHz(W56)と2.4GHzを同時に有効化できず、ウチの場合GPSロケーター(ラズパイZeroW)が2.4GHz専用なので、どのみち2.4GHzで運用せざるを得ず、DCT-WR100D同様、エンジンに完全連動でいいやとなりました。

ちなみにFS045Wという2025年モデルもありましたが、2020年発売の040Wよりも高い割に、4G LTEの速度が300Mbps -> 150Mbpsに落ちてしまうのでスルーしました。050Wも含めたスペック比較表はこちら

上位モデルのFS050Wは5Gに対応し、Wi-Fiも6になります。2.4GHzとW56も同時使用可能なのでクラウン同様ランクル300用は奮発してこちらにしました。

惜しいのは040Wと050Wでは管理用スマホアプリが別な点。それぞれ個別にインストールしておく必要があります。また外付けのLANアダプターでFireTV Stickと有線LAN接続にしています。これでDSFの1分間をまたずに比較的短時間で(FireTVは)通信可能になります。

こちらはカーモード(USB電源供給に連動して電源ON/OFF、かつWi-FiをW56に固定)にしつつもバッテリーは入れています。マニュアルには「カーモード使用時はバッテリーは外せ」とあり、厳密には電源連動していません。コンビニとかでいちいち電源を切らずに短期復帰したいのと、なんとなくLANアダプターがバッテリーレス運用だと不安定な気がするからです。そこはもう少し検証してみたいですが、たまにLAN通信ができなくなることがあるのは確かです。

■まとめ

2台のスマホと3台の車載ルーターの5回線を束ねて高速通信量を無駄なく使える体制に見直しました。

ちなみにiPadなどたまにしか持ち出さず、盗難時にGPSで位置検索ができればいいや程度のデバイスはpovo2.0で実質無料で低速回線が使い放題になるeSIMに移行。

5回線で30GBで足りるかどうかは今後様子見ですが、これまで24GBでたまに月末に不足する程度だったので、まぁいけるんじゃないかなと。また30GB以上プランなら高速通信分を使い切った後の速度も200kbpsから1Mbpsになるので、追加ギガを買わなくてもよくなるんじゃないかという可能性にも期待しています。

LinksMateはたくさんの回線で効率良くギガ(高速通信分)をシェアする用途にはなかなか便利で配信をU-NEXTでバリバリ見るなら特に最適な格安SIMだと思います。

(ちなみにAppleTVからのU-NEXT視聴はカウントフリー対象にならないようで、結局FireTV Stickに戻しました。FireTVは最近ホーム画面の広告がウザいのでAppleTVにしたかったのですが、、)