加水分解でベタベタになったDELL XPSのキーボードパネルをクイックハック

父親から、貸していたDELL XPS 15 2-in-1(9575)のトラックパッドが浮いてきているという写真が送られてきました。

あ…これはアカンやつです。パームレスト下のリチウムイオンバッテリーが膨張してパームレストやトラックパッドを押し上げてますね。とても危険な状態なのですぐに使用を中止させ回収。バックパネルを外してバッテリーを取り外してみると形状は元通りになったので、破壊的な変形まではいかなかったし、動作も問題なさそう。バッテリーさえ交換すれば直せそうです。

このPCは2021年にいちど社外バッテリーの交換してました。

3年強ですね。貸し出してたので利用状況はわかりませんが、おそらく最近はほとんどAC電源つなぎっぱなしで使ってたはずで、なにか正常にシャットダウンせずに異常発熱してしまったか、社外品クオリティかってところですね。以前購入したショップは買えなくなっていたので、こちらから再注文。

(中華互換バッテリーのご利用は自己責任で。品質だけでなく廃バッテリーの回収をしてないと割と詰みます)

さくっと交換完了。

[本題] 加水分解が進行してベタベタになってた…

バッテリー問題は解決したんですが、久しぶりにみて驚いたのはパームレストなどキーボード面のパネルがベタベタになっていたこと。父は飲み食いしながら汚い手で使うタイプではないですが、一方でこまめにPCを掃除するタイプでもない。「もう…」と思いながら掃除しようとしてハタと気付く。これは汚れではなく加水分解によるネバ付きによるものだと。樹脂パネルはこれがダメですね。MacBookやSurfaceが金属パネルなのは高級感だけでなく地味にこういうところで耐久性に差が出ます。DELLのフラッグシップモデルであるXPSでこれはちょっとなぁ。

アルコールウェットシートで拭くくらいではどうにもならず。XPS9575は底面パネルはネジで簡単に外れますが逆にキーボード側のパネルはメインボードからなにから全て外さないとダメなので、分解洗浄はちょっと現実的ではありません。壊して追加修理代が発生したらたまらない。

AliExpressならカット済みのラップフィルムが2,500円くらいでありますが、配送に2週間くらいかかってしまう(国内ECにはナサゲ)。それだけPCがないと父も不便なので、一応注文だけしておいて次に帰省する時にでも施工しようかなと。ということで今回は間に合わせのクイックハックに挑戦。

3Dプリンターでトップカバーを作ってみる

ということで簡単に計測して図面を作り3Dプリンターで0.5mm厚の樹脂板を作ってみました。

写真は仮造形用の安いフィラメントで試作したもの。こっちの方が色がグレーで形状がわかりやすいので。こんな感じの板を左右2分割で造形し(プリンターのサイズ的な制約)、両面テープで固定。液晶パネルの開閉にも問題なさそう。電源ボタンやトラックパッドの外周の段差ははっきりわかるけど実用上問題はなさそうなのでデザイン重視でピッタリにしてみました。コンマ何mmの世界になるとDFM式の3Dプリンターだと斜めに設計しても階段状になってしまって綺麗には出ないんですよねー。

0.5mmはかなりペラペラです。もっと薄くもできますが、あんまり薄いと簡単に反ってしまう可能性があるので難しいところです。PC自体が発熱体なので。でもまぁ今回は最終的にはフィルムに貼り替える想定の一時凌ぎなのでまぁトライアルで。60℃くらいで変形してしまうPLAではなく70℃くらいまでは耐えられそうなPETG-CFがいいかなーと思ったんですが、やはり造形(面)の綺麗さでPLA Basicを採用。更に綺麗に出せるPLA-CFも在庫があったんですが耐熱性が通常のPLAより劣るっぽので今回は見送りました。本当はABSやASAなんかも使ってみたいんですけど匂いがキツいらしいのでなかなか手が出ません。またよりすべすべな底面(ビルドプレート面)を使うべく、反転して造形しています。上側はアイロン処理をしたとしてもやはり荒れが残ります。

仕上がりはこんな感じ。ちょっと左側がズレてるのはこの後で貼り直しました。

ところどころのシールは父のキー判別のライフハックなのでスルーしてくださいw

ビルドプレート面を使っても多少は造形線が残っちゃいますね。右上の電源ボタンの周囲の円とかははっきり見えます。手触りとしてはほぼわからない位スベスベしてますが将来的に細かい皮脂など汚れが溜まってくるかなどは要観察。

さて、次に帰省するまでに持つかな?

DELL XPS 9575(i7/8705G)でOBS Studioのエンコードハードウェア支援VCEを使う

現状手持ち最強のノートPCは2018年に買ったDELLのXPS15 2-in1(9575)です。これはIntel Core i7の8705GというRadeon Vega M GLを統合したかなり珍しいプロセッサを搭載しています。物理的には”統合”されていますが立派なdGPUです。ハードウェアエンコード支援などもそれなりに使えるはず!Radeonシリーズの場合VCEというH.264エンコードを含むライブラリがあり、これを使えばOBS Studioの録画や配信の負荷が減らせるではないかと着目。

しかし、普通にOBS Studioの設定メニューのエンコーダーの項目を開いたところ、「x264」と「QuickSync H.264」しか出てきません。Radeon Settingを開いてOBS StudioでRadeonが使われるように固定してみても駄目。うーん、あいかわらず8705Gの挙動はよくわからんなと(一度Radeonを全く認識しなくなって修理に出したこともあり「触れるとロクなことにならない」イメージでドライバー更新とかも保留)。

ググった結果、OBS StudioはAMDのハードウェア支援に対応しているもののやや古いものが同梱されており、こちらのGitHubリポジトリにあるAMD Advanced Media Frameworkライブラリ(以下AMF)に置き換える必要がありそげ。VCEとAMFの違いがよくわからないですが、VCEがRadeonに搭載された支援機能で、それを利用するのがAMFなのかな?

てことで、早速最新版の2.6.0をインストールしてみると変化なし(;´Д`)。こちらの対応GPU一覧をみると、VegaはVCE4.0に対応してることになってるよなぁ。ノート用のM系はダメなん?と諦めかけるも、ふと2.6.0のリリースをみると、”Removed support for older drivers”の文字が目に入る。最低でも19.7.1、19.9.2以上推奨とのこと。「あっ」っと思い手元の9575のドライバーをみたところ18系のまま。DELLの公式サポートページにある最新版を入れても18.10.01.08止まりなんですよね。前述の通り、以前AMDからダウンロードしたより新しいのをぶっこんでからなんとなく不調になったトラウマがあり、DELL側で公式リリースされたもの以外はいれたくない。ということで、obs-amd-encoderの方を1つ古い2.5.1にしてみたところ、

キマシタワー!「H264/AVC Encoder (AMD Advanced Media Framework)」と「H265/HEVC Encoder (AMD Advanced Media Framework)」が出現しています(録画タブのみ。配信タブはH264だけ)。しかもQuickSyncもそのまま選べるので、例えば録画はAMFのH265/HEVCエンコーダー、配信はQuickSyncを使う様にすれば、GPUとCPUに負荷が分散していいかも。

ざっと試した限り、フルHDくらいのカメラと画面キャプチャをした映像を録画するのは問題なさそう。個人的は使い方としては配信サービスへの送信よりは、TeamsやZoomへ送ることが多く、こいつらがハードウェア支援を使うのかどうかよくわからないので、厳密にそれらと逆張りを指定できてるかは不明なんですが、タスクマネージャー読みでは心持ちCPU負荷が軽くなってるかなという感じ(劇的ではないし、冷却ファンはブン回る)。画質も画面キャプチャ部分が目立ってブロックノイズまみれになるということはなさそう。ただ厳密にビットレートを揃えて測定はできておらず。一般にハードウェア支援を使ったエンコードはVBRだとサイズが膨らみがちだったりしますが、そこら辺は検証しきれておらず。

とりあえず目立った不具合がない一方、ガツンとCPU利用率が下がったりファンが回らなくなったりというほどの劇的な変化もないという感じ。まぁ特にファンについてはRadeon側が熱くなればトータルの排熱はそう変わらないかもですね。

ともあれ最近なんとなくNvidia推しな感じ(というかNvidiaに推されてるといった方がいいか)のOBS Studioですが、無事手持ちのRadeon搭載機でもハードエンコができるようになりました。実のところ別の理由でRTX搭載ノートが欲しくなってはいるんですが、9575もまだまだ使えそうです。

 

XPS 15 2in1 9575のバッテリーを交換する

2018年に購入した購入したDELL のXPS 15 2-in-1 (9575)のバッテリーが死にました。100%になるまで充電しても、充電ケーブルを抜いて数分するとシャットダウンに入る感じ。コロナでノマドをしなくなって、してもSurfaceで済む軽作業が多かったりで、ほとんど使わずにいたんですよね。それで過放電が進んだかも。最近バッテリー交換の話ばっかですね…

しばらくなくても困らないのでメーカー修理に出すことも考えたんですが、逆にそこまで困らないものにあんまり修理(交換)代かけるのもな、、と思い互換バッテリーをDIY交換することに。みんな大好きAliExpressだと一ヶ月とかかかるので割高でしたがAmazon.co.jpに注文。しかし「通常3〜4日に発送」表示で数日後が予定日で表示されていたのに、発送地が香港で大幅オーバー。結局16日間かかりました。お急ぎの方はご注意ください。

交換自体は割と単純でした。バックパネルをT-5ネジx8本外せばすぐにバッテリーが見え、両面テープ止めもないのでプラスネジ8本+2本とコネクタで交換できます。手抜きですが動画で撮ってみたのでよろしければそちらをどうぞ。

BIOS(F2)やDELLのDiagnosisモード(F12)から見るステータスが「Poor」から「Excellent」に変わりました。

交換前

 

交換後

最近のWindows10はmacOSにひけを取らない良OSだと思う

学生時代はMac派(Windowsはサブでゲーム用などでもってはいた)、そこから一度Windows派に転身しVAIOなど先進的なノートPCや自宅機を使いまくってきました。この頃は逆にG4 Cubeなどをサブでもっていて最新UIトレンドなどをチェックするくらいで、実用用途にはあまり活用してませんでした。そして2010年に出たMacBook Air 11’を機に再びMacOSXに目覚め、iPhoneとの親和性の良さやPHP開発に便利な環境が揃っていることもあり、メイン仕事機としてMBP15’、サーバーとしてMac miniなどを立て続けに導入し出戻りしました。Windowsは動画編集などデスクトップでマシンパワー、グラフィックパワーが必要な時とゲームをする時用という感じ。

そして最近はWindows開発の仕事もあったりで久しぶりにDELL XPS15 2-in1を導入。早々に故障があったもののハードウェアとしてはかなり満足しています。そして先月のSurface Go、今月のSurface Pro Xの導入を機にあれこれ環境整備をしてみて、かなり快適なセッテイングになってきたのでまとめてみます。

主な要求仕様としては、

  • ATOKで快適日本語入力、辞書同期
  • メモ&Web開発用エディタとしてVisual Studio Code(以下VSCode)
  • 各種サーバー/ルーター管理にターミナルエミュレーター

などがあります。ブラウザとかメーラー、Slack、Officeとかは普通にどちらでも使えるので割愛。とりあえずVSCodeとATOKという時点で、iPad+キーボードは選外です(使ってますけどペンノートとか電子書籍用)。

■Visual Studio Code

Mac/Winで違和感なく行き来できるエディタとして、これまではEmacsやSublime Textを使っていましたが、最近はこれ一本です。拡張機能でほぼなんでもできます。保存と同時にサーバーにアップロードする「SFTP」とか、PC間で設定、や拡張機能のインストール状態まで同期する「Setting Sync」が超絶便利。複数マシンを使い分ける私にはたまりません。ATOKでユーザ辞書が同期されるように、ちょっとした便利機能が1台から他へ自動伝播されます。また「あれどうやるんだっけ?」とググりなおさなくて済みます。またMarkdownも簡単に扱えるのが良いです。議事メモなども最近はこれです。必要に応じて「Markdown PDF」レンダリングされたPDFを書き出して相手に渡したりとか。

唯一不便だったのはWindowsで未だに多いShiftJISの.txtファイルを開いた時の文字化け(UTFとして開いてしまう)です。ちょっとしたREADME.txtなんかをダブルクリックで開いた時に不便なのでながらくVSCodeを.txtに対応づけるのは避けてきました。しかしこちらの記事を参考にして解決できました。

grep検索で問題が出るそうということですが今やREADME.txt的なファイルくらいしかSJISのテキストなんて扱わないので別にいっかと。さらにいえば拡張子毎に指定できるので、.txtにだけ適用しておけば問題なさそう。あとは.csvくらいですかね。Excelから書き出した.csvがSJISだったりしがち。そうそうCSVといえば「Edit csv」という拡張機能も欠かせません。VSCode上で簡易的な表形式表示ができます。ちょっとした内容確認ならExcelより手早くで重宝します。

 

まぁ、これはMacでもWindowsでも同じ話なんですが、逆にこれによってシームレスに行き来できるというところが素晴らしい、と。

■ターミナル

Macではシンプルながらなんの不足もない「ターミナル」が標準搭載されています。UNIX的なシェルやOpenSSHなども入っているのでなにも考えなくてもサーバーメンテナンスなどに使えて良かったです。かたやWindowsではPuTTYとかを自分で導入しなければならない時代が長く続きました。またcmd.exeでファイル操作をしたい時もついdirではなくls(UNIX作法)としてしまったりでイラっとすることも。しかしMicrosoftが方針転換をしてLinuxコミュニティと仲良くなってくれたおかげで、ここら辺の状況が随分かわりました。

まだベータ版ですがWindows Terminalが提供されています。これはタブ型のターミナルエミュレーターソフトです。cmd.exe、PowerShellはもちろん自前でインストールしたシェルを登録して使うことができます。Windows標準の仮想LinuxプラットフォームWSLのコンソールとしても使えるっぽいですが、仮想環境が使えないSurface Pro Xなどもあるので現状はGit for Windowsに付属するGit Bashを標準シェルとして登録して使っています。写真はタブで右からGit Bash、cmd.exe、PowerShellをひとつのウインドウで開いたところです。背景の透過度も指定できます。ターミナルエミュレーターは半透過に限りますw。Ctrl+ホイールでフォントサイズが動的に変えられるのも地味に便利。開発中はログをtailするウインドウとかデーモンを再起動する用、ファイルを編集する用といくつも開くので、都度最適化できると嬉しいんですよね。

Windows Terminal画面写真

場合によってこれらを使い分ける必要はまだありますが、それがワンストップで共通のフォントやサイズのUIからアクセスできるのはとても良いです。ちなみに「Settings」を開くとJSONファイルがエディタで開くので手で編集する必要があります。正式版ではGUIになるのかも知れませんが、これはこれでありかなと思います。

中にprofilesというセクションがあり、PowerShell、cmd、Azureコントール用の設定がデフォルトであり、ここに好きなものを追加すると写真にあるメニューに表示されるようになります(写真はGit Bashを自分で追加した状態)。さらにdefaultsというセクションを作っておけば、フォントや選択した範囲を自動でクリップボードにコピーするかなどの共通設定が作れます。詳しくはこちらが参考になると思います。

惜しい点としては、

 

  • 設定をPC間で同期する仕組みがない
  • タブを別ウインドウに分けたり合体させたりできない
  • 背景半透明化はフォアグラウンド時のみ(バックグラウンド時は真っ黒になる)

位でしょうか。もちろん複数ウインドウで開くことは可能ですが、ブラウザのようにタブを別ウインドウかしたりができません。これも正式版に向けて是非対応してほしいところです。

また最近のWindows10ならOpenSSH(sshコマンド)も標準で入っているのでここから他のマシンに入って作業も簡単。PuTTYやTeraTermを使うより、Macで作ったconfigやらをゴッソリ持ってこられるのでサイコーです。公開鍵認証ログインなんかも使えます。

最終的にWSLなんかも含めてシェルをどうするかはわかりませんが、とりあえずそれも含めて入り口として使えるWindows Terminalは個人的にはキラーアプリです。

■スマホ写真の同期

ノマド中にスマホから1枚だけ写真を撮りだしてPC上でブログなどに貼りたい、なんてことが多々あります。iPhone + MacだとiCloud経由で勝手に同期されて便利でしたが、WindowsやAndroidだとこれというソリューションはありませんでした。以前からサードパーティのサーバーを介して写真を転送するツールはいくつかあり、現役ではSendAnywareなどがそれにあたりますが、やっぱりちょっと面倒くさいし、第三者サーバーを介すというところが少し不安でもあります。またiCloudの写真同期は全ての写真(のサムネイル)を読み込んでしまうので各端末上でそれなりにストレージを食うのが気になります。モバイル機で今とった写真が欲しいだけなのに!

しかしこれまた最新のWindows10ではソリューションが提供されました。現状Androidのみですが「スマホ同期」というアプリが備わっています。

これはスマホ側にも専用アプリを入れておく必要がありますが、最近の写真25枚(最新アップデートで2,000枚になった?)やSMSなどが同期されたり、電話の受発信をWindowsからできるようになったりします。ちょうどiPhoneとMacの連携を真似たような感じですね。しかも写真は全てではなく最新のみ。Macでいうと初期のPhotoStreamに近いですね。完全バックアップソリューションではないですがむしろそれがいい!2,000枚とか余計なお世話ですが探した限り設定で選べたりはしない様子(まだ対応版が手元に配信されてないのかも)。アプリを開いた時にストリームで読み込むならまだしも、常時最新2,000枚(サムネイルでも)はちょっとオーバースペックかなぁ。

ちなみにAndroidアプリ側で転送をWi-Fi接続時のみに制限するオプションはあります。まぁ使いたいのは出先なのでLTE時の同期もオンせざるをえないですが、そんなにバシャバシャとるわけでもないし、しばらくは影響を様子見かな。はやくiOSでも対応してほしいです。OneDriveやDropBoxのiOSアプリでもできてるので写真については問題なさげですが、SMSや通話の転送はAPI的に難しいかもですね。AppleとしてもmacOSの優位性を捨てることになるのでなかなか許可はしないかな?

 

もともと多様なメーカーが凌ぎを削るWindows機の方がハード的には抜きんでていたりコスパが良かったりしました。特に小型軽量化の面やインターフェイスの充実など。そこへAppleはRetinaディスプレイやスリープ復帰の速さ、快適なトラックパッド、そしてデザインなど独自開発の強みを活かした構成をかけ、個人的にもそこに魅力を感じてMacに出戻ってきていました。しかし近年MicrosoftもPCを自社開発しはじめ、ディスプレイやインスタントスリープ、トラックパッド、デザイン、全ての面で追いつき、更に2-in-1、電磁誘導ペン、LTE内蔵、常時接続、狭額縁などAppleが手を出していない部分を先んじるようになってきています。あとSurfaceが劣ってるのはキーボード(僅差)、塗装の強度と修理性くらい(Surfaceは壊れると修理せずリビルド品と交換)ですかね。それに加えてソフト面でもこれだけ盛り返してきてる。一昨年購入したPixel3XLをみて「長年iPhoneメインだったけどAndrodiでも十分やってけそう」と感じたのと同様、「もうWindowsオンリーでもそんなに困らないかも」と思い始めています。

 

USB-C時代にピッタリのモバイル用SDカードリーダー ELECOM MR3C-D011

先日買ったSurface Pro XにはSDカードリーダーがついていません。手持ちノートPCでいえばMacbook Pro 15′ 2016もなし、XPS 15 9575はmicroSDのみ。そしてどの機種もUSBポートがType-Cのみです。スマホはiPhone11 Pro Max、Pixel3XLともにSDスロットがないので、出先で写真転送などをする時にSDカードリーダーの出番はありません。が、たまーにOsmo PocketとかRX100M7、ビデオカメラ等で撮った写真をすぐに吸い出したいということがあるんですよね。ということで、Type-Cでできるだけ小型なSD/microSDカードリーダーを物色してみました。

買ったのがこれ。

USB Type-C専用なので非常に小型。キャップは使用中は反対側につけておくこともできます。そして決め手になったのはレアな特性としてUSB 3.1 Gen1に対応しているという点。

大抵のデジカメ、ビデオカメラは現行製品でもUSB microだったりします。つまりUSB 2.0です。昨年出たSONY DSC-RX100M7しかり、今年になって買ったばかりのPanasonic HC-VX992M(2019年5月発売)ですらそうでした。すぐに何GBというサイズになる4K動画を扱うというのに、、。USB2.0は規格上の上限が480Mbpsです。昨今の比較的高速なSDカードの読み出しが95MB/sなどで換算すると760Mbpsなので、UBS2.0のカメラとケーブルで接続した吸い出す場合は頭打ちになってしまうわけです。

ということでUSB3.0以上のリーダーにSDカードを差し替えてPCに直刺ししてやった方が速いというわけです(もちろんPC側のUSB端子も対応している必要があります)。Surface Pro XのUSB-C端子はUSB 3.2 Gen 2なので10Gbpsが規格上の上限値です。まぁ実際にはSDカードとしては意味のない速度なので、本製品のUSB 3.1 Gen1(5Gbps)で過不足ないと言えます。

キャップ付きでなにかを傷つける心配もなし

地味に嬉しいアクセスLED付き!

スペック、サイズ、ユーザビリティともに死角なしの製品だと思います。色は写真のブラックの他、ホワイトもありました。

microSDオンリーで構わない、という方はこちらの方がよりコンパクトで良いかも知れません。

2020.1.24追記iPad Pro 12.9 2018でも使えました。「ファイル」や「Lightroom Mobile」でSDカードからの写真を読み込み可能でした。