Synology DS1517+をext4→Btrfs移行

■Windowsのバックアップソリューション探索

同居人も含めWindows PCがだいぶ増えて来たので、コスパとユーザビリティの高いバックアップ方法を検討しました。以前はWindows Home Server/2011を愛用していましたがサポートが切れ、Windows Storage Server 2012のThecus製のNASに移行。こちらも今年でサポート終了です。

それ以前にThecusやその国内代理店のサポートもまともに機能してない様子でしたり、Windows ServerやActive Domainも使い勝手が悪く、管理画面もなにをするにもかったるくてほぼ使っていませんでした。

ただWHSやWindows Strage Serverの良かった点は複数PCのバックアップを重複排除して保存できる点。つまり、OSやアプリなどの重複ファイルを別個に格納せず、完全一致するファイルについては1つ分の容量でバックアップできるということです。何台もWindows PCをバックアップする際にはバカになりません。

そしてファイル単位のリカバリーとベアメタルリストア(OS環境まるごと復元)ができる点などを要件として検討しました。

またノートや携帯機もあるので個別にUSBなどでストレージをぶらさげるのは使い勝手が著しく悪いですし、それぞれの空き容量を無駄なく管理することもできないので最悪です。ということでNASによるバックアップ一択で考えました。

■Synology Active Backup for Businessという選択と障壁

もろもろ加味して調べると身近なところに良い選択肢があります。Synology製の上位NASで無料で扱えるSynology Active Backup for Businessです。重複排除やファイル単位/ベアメタルの両立、ファイルバージョン管理など必要な要件は揃っています。ハード自体も既に我が家にはあるので、ストレージ領域さえ用意すれば良いことになります。

実は存在自体はかなり以前から知っていました。しかし導入してこなかったのには理由があります。(昔は有料で結構高かったような気がするのと)ファイルシステムがBtrfsでないと使えないという点です。Btrfsは従来のext4よりも新しいファイルシステムで、重複管理やバージョン管理などの機能はこのファイルシステムに基づいた実装となっています。廉価モデルでは利用自体が非対応ですが、我が家のDS1517+はOK。ただ現在稼働しているext4のボリュームをそのままBtrfsにコンバートできないというのが問題でした。変換には一度ボリュームを削除して再作成する必要があります(裏技もあるにはあるっぽいですが上手くいかないリスクも)。つまり稼働しているNASに対して行うには、一度データをまるごと待避する必要があり、それをするだけの空きディスクを用意しなければなりません。これが手間やコストの問題で躊躇していました。DS1511+からDS1517+に乗り換える際に、HDD 5台をまるごと新調するコストもかけづらかったので、そのままディスクを刺し替えて移行し、ext4も引き継いでしまっていたくらい。

ちなみにBtrfs自体のメリットは公式ページにまとめられています。ext4よりわずかにパフォーマンスが劣るらしく、今でもext4はサポートされてますしBtrfsの機能を不要と考える人や非対応モデルの人はext4もまだまだ現役のようです。

今回ようやく重い腰を上げ、今のボリュームまるごとを待避できる12TBのHDDも導入し、Btrfs移行を敢行することにしました。

モデルはSynologyのサポートが手厚い(印象のある)IronWolf。今回は外付けで使うので同Proである必然性は薄いと判断してコスパ重視で。それでも同モデルを2021年に買った時は3万切っていたのが今回4万以上しており円安や部品不足の影響を強く感じました。

こちらを元々外付けにつかっていたeSATAケースに入れ替えてマウントし、これまたSynology謹製のバックアップツールHyperBackupでボリュームや各アプリ設定をまるごとバックアップしました。ちなみにUSB3.0の方が速いならケースもこの機会に買い換えようと思ったんですが、理論値とは裏腹にeSATAの方が速いという情報ばかりだったので継続して使用することにしました。USBに変換するオーバーヘッドの方がロスが大きいってことなんでしょうかね。まぁどのみちHDDのスピードが頭打ちになるのであんまり差は出ないのかも知れません。

これでバックアップが正しくできていなかったら復元もできないのでかなり不安です。整合性チェックなども走らせたりしました。まぁ最悪でも重要な共有フォルダは実家に遠隔バックアップもしているので、いつまでもはビビっていられずボリューム削除と再作成に踏み切りました。

こういう神経のすり減らしを避けたい方は、新ハードとHDD一式を買い揃えてコピー移行するのがオススメです…

■削除までの手順

ストレージマネージャーでボリューム(ストレージプール)を削除しようとすると、こんな画面が出ました。

削除しようとするボリュームが依存している(されている)パッケージがあり、先にそっちをどうにかしろ(消せ)という主旨です。一応これらもバックアップされてるんじゃないかと思いつつも、まぁ最近使ってないものばかりだったので粛々とパッケージをアンインストールしました。2番目のrsyncのエラーはコントロールパネルで無効化するだけで大丈夫でした。

DockerとNote Stationはなくなればなくなってもいいけど、復元されるならそれにこしたことはないなということで結果を見守りたいと思います。

いよいよエラー内容も克服し最終段階。警告や確認のパスワード入力を経て削除実行。そしてSHR & Btrfsで新しいボリュームを全容量で作成。その後、ドライブチェックが自動で走って終了まで15-20時間と出ました(総容量は17.4TB)。同時にHyperBackupからのリストアもできたかも知れませんが、余計な一時負荷をHADに与えて壊れてもイヤだし、仮にこのドライブチェックでエラーが出るようならドライブ交換も必要になるかもなので、大人しく一晩放置することにしました。

チェック完了後、さてリストアしようかと思ったらなぜかHyperBackupパッケージがなくて肝を冷やしましたが、パッケージセンターで再インストールをしたらきちんとeSATAドライブ上のバックアップを認識してくれました。ので、復元パッケージではHyperBackupのチェックを外してそれ以外を全部選択した状態で実行しました。パッケージ復元中は当該サービスが止まるよ、という警告が出たくらいなので、HyperBackupでリストア中にHyperBackupが止まったらアカンやろという判断です。まぁさすがになんも考えずに全部オンにしてリストアした時のことを想定してないわけはないでしょうが、もう少しリストアウィザードのUI表記がこなれてほしいなと思った点です。

リストは丸一日かかりました。一応抜けたデータはざっと見た限りなさそうですが、通知をみると「復元できませんでした」という不穏かつ役に立たないイベント記録があります。

具体的にどのファイルが、いくつくらい失敗してるのかわかりません。「詳しくはログを見ろ」とあるので、開いて見るも、情報は全く増えません。選択したら詳細画面に行くかと思いきやなにも置きません。1件1行の情報しか残ってないようです。

2行目はアプリのリストア失敗なので良いとして、その後の1行目が「リストアが失敗」となっていて影響範囲がわかりません。2行目のエラー発生を受けて、満点ではないという意味なのか、具体的にファイルに影響があるのか、もやもやが残るリストアです。

もやもやは残るけどもはやどうしようもないので、一応リストアできたと思って使って行くしかなさそうです。

ちなみにストレージの利用量がガサっと減ってるのも恐いですw。8TBくらいあったのが6.5TBとかになっています。ヒリヒリします(^^;)。軽くホラーです。ゴミが減ってクリーンアップされたのか、本当に復元できていないファイルがあるのか、はたまたext4とBtrfsの差やセクターサイズによる違いなのか、理由は謎。まぁでも6.5TBという数値はバックアップのサイズと同じくらいです。抜けができてるとしたらリストア段階ではなく復元段階なのかも知れません…だとすると復元はやりなおしても同じな可能性が高いです。気にしてもしょうがないので、空き容量が増えたことを喜んでおくしかなさそう。

■外付けドライブでBtrfsを使えるか?

今回、12TBという真っ新なHDDを用意した機会だったので一時的に待避ドライブとして使ってBtrfs化を図りましたが、実のところActive Backup for Businessのストレージとしては内蔵部分は使うつもりはありません。サイズの大きなバックアップ領域をSHR(RAID)で冗長化するのはコスパが悪いし、バックアップのバックアップまでは必要なかろうという判断です。最終的には待避に使ったHDD自体をBtrfsでフォーマットしてそこにバックアップできればいいんじゃないかと考えました。

ただ現行のSynology NAS(DSM7)は外付けドライブをBtrfsで初期化することはできない模様。公式ページによると、「Synology NAS は次のフォーマットを認識します。Btrfsext3ext4FAT32exFATHFS Plus、and NTFS.」とBtrfsを含む一方、「外部ドライブは Synology NAS で ext4 または FAT32にフォーマットできます。」という記載もあり、”使えるけど自分で初期化はできない”という状況ぽい。ということは、他のPCでBtrfsでフォーマットしてからもってくる必要がある。めんどくさー!

現状、自宅にLinuxが稼働しているPCがないので悩ましい。こういうフォーマット関係を仮想化PCでやるのもちょっと心配、というかめんどくさそう。調べてみるとWindowsでBtrfsを扱うオープンソースプロジェクトはあるみたい。いやーどうしようかなー。どれくらい枯れているのかわからない。

別PCでLinuxからBtrfsボリュームを作成

ということで、安全をとってPCでUSBブートでLinuxを動かしてBtrfsドライブを作成することにしました。手間を省くのに、最初からBtrfsパッケージを含んだUSBブータブルなディストリビューションを選びたいところ。Bing Chatで聞いたところ、openSUSEかFedoraは標準ファイルシステムとしてBtrfsを採用している、またArch Linuxはファイルシステムの選択肢としてBtrfsをもっている、ということがわかりました。なんとなくRedHat系に馴染みがあるので今回はFedoraを使ってみることに。UNetbootinで選べる最新の30_Live_x64を適当なUSBフラッシュドライブに書き込みました。

しかし当該ISOはDLできないとエラーになり、結局、ArcLinuxで実行。

Synology NAS単体でBtrfsボリュームを作成(SSH)

後から判明したんですが、SSHでログインしてコマンドラインからなら外付けドライブもBtrfsできました。普通にmkfs.btrfsコマンドが入っているので、

既存パーティションがある場合はfdiskなどで開放する必要があるかも知れません。

しかしマウントできず、Active Backup for Businessから使えない?

どちらの方法でフォーマットした場合でも、残念ながら現状でABBで使えていません。

まず物理的に接続すると通知で「外部デバイス External SATA Disk1 のパーティション 1 をマウントできません」と出ます。一方、ストレージマネージャーではきっちりBtrfsであることは認識してるっぽいんですが(下記画像)。またコンソールからみてもマウントできてるぽくlsして中身も見られます。

それでもFile Stationでは見えないし、当然ABBでもデスティネーションとして選択できません。

Synologyのコミュニティで4年前のスレッドで公式サポートに問い合わせてABBのストレージとして外部メディアはサポートしてない、と回答されたという書き込みがありました。情報も古いし、別途こちらでも問い合わせてみようかとは思いますが、ともあれ現時点ではBtrfsでフォーマットした外付けドライブ(eSATA接続)はABBの保存先として使えていません(マウントすらできてるかあやしい)。

残る選択肢としては、

  • RAID/SHRのメインボリュームを使ってバックアップ(管理は楽だが、冗長化されてる分、コスパは悪いし、本来のファイルストレージを圧迫する)
  • ドライブの1台を12TB HDDに交換して冗長化のないボリュームを作る(スワップして復旧した場合、元のTB数から増えた分がSHRでどう使われるんだっけ?任意設定できたかどうか不明。まと10TBフルでバックアップ領域に割り当てられず4TBくらい目減りしてしまう)
  • もう一台ハードを買ってバックアップ専用機にする

くらいです。

■今追加でバックアップ機を買うなら?

今回購入した12TB HDDを活かす想定だと、1ベイか2ベイ機になりますが、そもそもABB対応モデルでというと、現行ならDS224+、DS723+でしょうか。どちらもメモリ増設は可能ですが10Gbps NICを増設できるのはDS732+だけのようです。

んー、当座1Gbpsでもいいかもですが、数年使うことを考えると拡張性は残しておきたい気がします。

■まとめ

とりあえず当初の目的である、内蔵メインボリュームのBtrfs化は果たせました。これでABB自体は使えます。しかし目論みだった外付け12TB HDDへの保存は現時点ではできなそう。

とりあえずしばらくABB運用してみて問題ないか、どれくらいストレージを消費しそうかなどを検証して、対策を考えようと思います。

ABBの使用感もまた別途記事にできたらと思っています。現状気になってるのはバックアップから除外するフォルダーを指定できない点でしょうか。完全にテンポラリなフォルダや、OneDriveやDropboxで保全できてるフォルダ、Office、Adobe系、Steamのゲームタイトルなどクラウドから再インストールすればいいだけのものについては除外しておきたいところ。そこだけがWHSと比べて難点かなーと思っています。

Synology NASを買い換え DS1511+からDS1517+へ

2011年にレビュー依頼とともにいただいたSynologyのNAS、DS1511+が次のOS、DSM7.xではサポートされない(現在の6.2で最後)ということで、まだまだ快調でしたがPayPay 20%バック祭りを機に買い換えることにしました。ただし結局比較の結果PayPayが使えるビックカメラなどで取り寄せるより普通にAmazonのマケプレ業者の方が2割以上安いことがわかり、PayPayは使わずに購入と相成りました。

Plusシリーズの5ベイモデルとしては、間に1512+、1513+、1515+とはさんで4世代ぶりの買い換えとなります。スペック差はこんな感じ。

DS1511+DS1517+
CPU1.8GHz, Dual Core, with floating pointIntel Atom C2538 Quad Core 2.4GHz
RAM1GB(最大3GB)2GB(8GBモデル有。最大16GB)
拡張性M.2スロットx2(キャッシュSSD用)
10GbE NIC用PCIeスロット
Btrfs対応NoYes
Read197.8 MB/sec (LA有効時) 1,165 MB/s (10Gbps時)
Write165.91 MB/sec (LA有効時)527 MB/s (10Gbps時)

吊しの状態でもメモリが1GB->2GBへと倍増し、最大容量も増えています。最近は単にファイルサーバーとしてでなくDockerによる仮想マシンの稼働とかまでできてしまうので、メモリは多い方がいいということでしょう。交換も簡単になってるっぽいので、PayPayポイントが返ってきたら増やしてみてもいいかと思案中です。ただまぁ今のところのリソース消費をみている限り特に不足はなさそう。

ミグレーションは思ったより簡単でした。こちらの公式手順に従い、設定のバックアップ、HDDの差し替え、設定のリストアという感じ。以前、室内で位置移動のためにほんの数分シャットダウンしただけでHDDエラーが出たトラウマがあったので不安でしたが、今回はすんなりいきました。今年9月にも1台交換したばかりなのでさすがに。ただしまだ2011当時からのドライブが2台残っているし、そろそろ容量も逼迫してきているので、時期をみて交換も検討していきたいと思います。

2018.12.26追記:追加でQuickConnectの再設定が必要でした。QuickConnectのホスト名自体は引き継がれてますが、再度Synology IDでログインと規約同意が必要になります。ホスト名が別機体で使用中という警告も出ましたがこれはそのまま新機体で横取りする形で進めることができました。

拡張性として、10GbE NICかM.2 SSDキャッシュのどちらかを追加できます。どちらにステ振りするか将来の楽しみです。10GbE化はまだハブやPC用NICも高いし、4ポートのリンクアグリゲーションもできるので、まずは対応ハブ(これ?)を買ってみるくらいでもいいかなと。先日買ったThecus 4800+も2ポートLAなので、あとはデスクトップPCにだけLA対応NICを入れてやれば実用上は充分底上げになりそう。

■ハード周り

ユーザビリティとしては、HDDトレイが刷新されて、

  • ネジなしで固定できる仕組みになった(でもなぜかネジが多数付属)
  • 鍵がついた

という改善がなされています。その他、電源スイッチの位置がセンターになり、フロントパネルが光沢仕様からマットに変更になりました(冒頭スクショ参照)。まぁ個人的には好みです。並べてみないとなんともですがファンノイズは多少大きくなったような?単に交換中の静かな状態を久しぶりに体験したのでそれとの落差が耳に付いているだけかも知れません。

ともあれ、NASの側だけこんなに簡単に交換できるというのは国産NASではあり得ない特長だと思います。これでまた数年は心強いです。

Synology DS1511+のHDDを交換

SynologyのDSMにスクラブ機能があって使ってないことに気付いたので、いっちょ使ってやれと走らせたら不良セクターエラーがドドっと出てやぶ蛇だったでござるの巻。

スクラブとはまぁ経年劣化で磁気信号が劣化してきたのを上書きでしなおすようなもん(と理解しています)。古くなったキャッシュカードの磁気ストライプをATMに入れて復活させるようなもんかと。で、普段アクセスしない領域も含めてフルチェックする為、今回のようなエラーが露呈したというわけでしょう。まぁ突然出るよりは全然いい。実行中はかなり立て続けに通知が来てビビったんですが、終わってから見ると不良セクター数は2。これが代替できたものなのかできなかったものなのか不明。ただ実行中のエラーにI/Oエラーも含まれていて、これは以前にもディスク3,4に同時におきてエラい目にあった時と同じ。RAID5なのでもう一台が逝かないうちに予防的に交換。今月はXPSとかOrbiとかThecusとか出品が大変なんだけども、、

まー、こいつは当時日本の名前を売り込みたかったSynologyさんから光栄にもレビュー依頼された時にいただいたものでその時2011年(タイ洪水より前)に購入したWD GREENなのでさすがに良く保ったわ、、、と思って外してみたらREDでした…あ、これ2014に横浜から千代田区へ引っ越す前段階でコンセントの差し替えのためにほんの数分シャットダウンした時に再起動しなくなって交換したドライブだわ…2011のGREENより先に壊れるとかダメじゃん…。その後2016年に2ドライブを5TBに換装して、結果的に2011年産GREENがあと2台残ってる。うーん、不良セクターの出た2014 REDより先にそっちを交換したい気分だけど、やっぱちょっと金策が難しいので保留。

てことでREDの交換。3TB x 5から既に2台5TBにしているので今回も5TBにしたかったけど、プラッターの関係でコスパが悪いのかどこのメーカーも5TBはもう壊滅。4TBか6TBかとなった時に値段が倍違ったので仕方なく4TBをチョイス。そんだけ違うならむしろ近い将来2台交換した方がいいだろうと。Synologyご自慢のSHRなのでまぁ容量バラバラでも上手いこと使ってくれるはず。

ということで今回はREDを避けてこれまたSynologyのDSMが対応しているSeagateの健康度モニタリング機能目当てでIronwolfをチョイス。

交換してリビルドする負荷で2011年の2台が壊れないか心配だったけどエアコン強めにして放置したら無事換装。HDDは本当にわからん…

そろそろハード自体2011年モデルでDSMの更新対象からも外れるので本体ごとDS1517+辺りに買い換えも検討したいところだけれども、ちょいと別の事情で別メーカーのNASを1台導入することになったのでもう少し頑張ってもらうことに。新NASの件は別記事にて。

Synology DS1511+のHDDが二台同時に逝った時の復活記録

去る4月頃、2011年からWD GREEN 3TB x 5発で稼働していたRAID5(正確にはSynology Hybrid RAID)アレイがかなりのピンチを迎えました。もともとDisk3とDisk4でエラー警告が出てたんですよ。正確にはDisk4は一度出た切りでその後あまり出なくなり、Disk3だけが定期的にバッドセクターを吐いてました。で、とりあえず替えのWD RED 5TBを調達したものの、普通に使えてるし最悪RAID5なのでいきなりDisk3が完全に動かなくなってからでも遅くはないだろうとか、横着心が勝って放置してました。(ちなみに2014年頃にも一台のHDDが再起動というか一度止めてコンセント移設した後のブート時にクラッシュ。同じ3TBに交換してます)

春めいてきてサーバー周りの室温も上がってきたなぁ、という折り、DSMの自動更新が振ってきて再起動。そのままピーピー音が出て起動不能に。「あー、ついに逝ったか。しかしこんな時の為にスペアディスクは買ってあるぜ」とばかりにDisk3を交換。無事に起動しRAIDのリビルドを始めました。ところが今度はその過程でDisk4がエラーでRAIDアレイがクラッシュとの表示。リビルドはディスクに連続アクセスをするのでその負荷でもともと予兆のあったDisk4もいったんでしょうか。もしくはたまたま普段アクセスしないので顕在化してなかったバッドセクター領域に、リビルドだけにアクセスが及んで発現?ともあれRAID5なので1台までは死んでも復旧可能ですが、2台同時に死んだらアウトです。一応、以前にDS215jを実家に置いて遠隔バックアップはしているので、大事なデータは保全できるのですが、バックアップ対象にしていない領域もあるし、手間もあるし(遠隔リカバリは転送量が大変なことになるので、実家からDS215jを運んでこないとならない)、(ノ∀`)アチャーという感じ。

クラッシュ後にディスクをリマップする的なチェックボックスをONにして再起動すると、延々ディスクチェックというか修復は走ります。数時間放置しておくとまた起動してきてリビルドをするとこれまた数時間でピーピー鳴り出してRAIDクラッシュ。延々この繰り返しです。2,3日かけて数回位返した後、ラチがあかないってんでサポートに連絡。Synologyのサポートはなんとポート開放しておくと中の人が直接SSHでログインして診断してくれます。最悪、Disk4でバッドセクターでているところのファイルは復旧できなくてもそこだけDS215jから引っ張ってくるので、そこだけ回避してなんとかRAIDのリビルドを完遂させることはできないでしょうか?というお願いの仕方をしてみたんだけど、そこはあっさりスルーされて、「こりゃ治らないんで、HDDを市販のデュプリケーターツールで複製してそれを代わりに刺してみて」という至極一般的な結論を言い渡されました。

ただ、それをしようとすると3TBのディスクがもう一台必要に。まぁ、最終的にはそれもやむなしと思いつつ、もう少しなにかできないかとバッドセクターの復旧で検索してみると、HDD Regeneratorというオンラインソフトに行き当たりました。文字通りバッドセクターの回復ツールで60%の確率で直せると謳っています。いくつか日本語のレビュー記事もありさほど怪しそうでもないので導入。1セクタだけ修復できる試用版もありましたが、何度もやるうちにHDDが本当に死んだらその方が痛いので、最初から料金(当時のレートで1万円くらい)を支払ってフルバージョンで。Windows上でも実行可能ですが、USBメモリに専用ツールを焼いてブートして実行。ちなみにSATAモードをIDE互換モードにしておかないとパフォーマンスが大きく低下することがあると注意書きされていました。またリビルド同様HDDに連続的な負荷がかかるので発熱でとどめをささないよう、12cmファンの風をあてながらやりました。最初ファンを上においてたんですが「微振動がHDDに良くないんじゃね?」という指摘を受け適当な台を用意したり。

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結果として写真のように9時間半かけて305のセクターを修復。これをDS1511+に戻してリビルドしたところなんと完遂!もちろん継続利用はさすがに恐いので、もう一度、今度はあえてWD以外にしてみようということでHGSTのDeskstar NASの5TBをゲットして、再びDisk4を交換してリビルド。Synology Hybrid RAIDなので、2台で2TBずつ増えた分でRAID1を組んで全体のアレイを拡張するところまで自動でやってくれました。またおいおい残り3台も5TBかそれ以上のドライブにリプレイスしていこうと思います。

予算の関係で5TBを選びましたがプラッター的にハンパなのかどこもあまり在庫がなくちょっと困りました。もうちょっと奮発して6TBにしとけばよかったかな?

ともあれ1,2週間かかりましたがどうにか完全復旧できました。実は実家に寄るついでがあったのでDS215j持って来ちゃってたんですが結局使用せず。後日また愛知まで設置しに帰省したりで、HDD代も含めると結構な出費に…まぁ、でもまだまだ現役で働いてくれそうなので喜ばしい限りです。SynologyいいよSynology。オススメです。あとHDD Regeneratorも。救えるケースばかりとは限りませんが、体験版は試して見る価値あるかも知れません。

実はほぼ時を同じくしてWebやメールサーバーであるLinux機も10年以上つかってるHDDがついにダウンしてまた苦労した(してる)んですが、それはまた別記事で。室温があがってくるとなにかと不調になりやすいので皆様もバックアップや冷却にはくれぐれもお気を配りくださいませ。

 

最近の買い物まとめメモ

最近色々買ったけど個別にレビュー書いてる時間がないので、とりいそぎの型番記録とかんたんレビュー、経緯など私的記録。

■冷蔵庫 SHARP SJ-GF50A-R

9月は冷蔵庫モデルチェンジシーズンで各社2014年モデルが投げ売り状態だったので、いいかげん容量不足で詰め込み過ぎてすぐに凍って色々ダメになっていた冷蔵庫を買い換え。310Lからいっきに501L。三菱だと600L級も狙えたけど、同居人がプラズマクラスターの脱臭機能を重視したり、冷凍室よりは野菜室の性能が大事かなってことで。Panaは中段引き出しドアの取っ手の向きが使いにくいと却下された。初値32万の製品が半額の15万程度で購入。今は12万台の店も。冷蔵庫ってヘンな商材ですな。

ヨドバシ.comにて注文。ヤマトの人が2人で設定してくれました。キッチンの間口がウエストくらいと足元で微妙に違っていて、足元はかなりギリギリ。最初からこの長さで伝えてたら作業距離されてたかもってレベル。それでもブランケットをはさんでどうにかしてくれました。引っ越しや買い換えでまた運び出す時のことを考えると憂鬱になります。

こころエンジンとやらでちょいちょいしゃべるんだけど、タメ口パターンと丁寧語パターンが混在していてキャラや世界観の設定がなってない感じでイラっとくる。キャラクタービジネスを甘くみてる感じ。遠からずオフにすることでしょう。

冷蔵庫としての性能はとくに不満なし。冷蔵庫内のものが凍らないのはもちろん、野菜室の野菜がしなびたりもせず。ただ冷蔵庫のチルド室はバターとか納豆とかつめこまれてあまり機能してないw。

あぁ、でもオシャレなガラスフラットドアにあったせいで、

  • 取っ手がなく開閉しづらい
  • マグネットがつかないのでキッチンタイマーやラップホルダーがつけられない

など不便になって部分も。

■Synology NAS 2台

σ(^^)がもっとも信頼し、推奨するSynologyのNASを立て続けに2台。まずは3.5inch x2ベイのDS251jを実家に設置。自宅のDS1511+のバックアップに。DS1511+は3TBx5のRAID5で現在7TB程度使用してますが、バックアップ不要なエリアもあるので、とりあえずDS215jに6TBドライブを一機のみいれてみました。足りなくなったらもう一台追加しようと。

実家もウチもIPv6 IPoE環境なので、固定IPv4アドレスがない実家へも問題なく接続。IPoEならIPv4 PPPoEの速度制限も受けないせいか、いまのところ無事に同期できてるようです。

そして同居人が自分用のNASが欲しいというのでSynologyを勧め、2.5inch x4ベイのDS414slimをチョイス。こちらもまずは2台だけディスクを搭載。寝室に設置したので、消灯後に電源ランプの青色LEDが眩しい。調べるとsshでログインしてコマンドラインで消灯させられるんですが、どうも再起動すると思ってしまうようで、結局我慢ならずテープ貼られて上から油性ペンで塗りつぶされちゃいましたw。これくらい設定で選べるようにしといてほしいですね。

そちらも相変わらずNASとしての機能や使い勝手には満足です。

■タンブラーボトル洗浄機 THERMOS APA-800

同居人が水筒女子なのでプレゼントしてみました。漂白剤と電気の力で汚れを浮かせて金属製タンブラーの内側がピカピカになるというシロモノ。もともとそんなに汚れた水筒がなかったので、フヨフヨがドバー!ってことにはならなかったんですが、やはり一目見てピカピカだ!ってくらいには綺麗になります。勢いで、自分用のマグタンブラーも買ってしまいましたw。

■Windows10(Windows Hello)対応指紋リーダー FP-RD2

Winows Vistaの頃はMicrosoft純正の指紋リーダーがあってWindowsログオン等の利用できていたのですが、64bit版ドライバーが出ないまま使えなくなって、デスクトップでの生体認証からは遠ざかっていたんですが、このほどWindows10にしたところ、各種生体認証の共通プラットフォームであるWindows Helloが使える用になり、それ用に動作報告があったFP-RD2を早速買って見ました。以前のMS純正のタイプのような指で押さえつけるタイプではなく、タブレットやノートでおなじみのライン型で指を滑らす必要があるので、リーダー本体を両面テープで卓上にガッチリ固定。その上で指を滑らすようにしたところイイカンジにログオンできるようになりました。サイズもスリムでいいです(ノートに側面などにインストールできるくらいなんだから、もっと小さくもできそうなもんですが)。はやく顔認証ができる後付けカメラが出ないですかね。

 

他にも色々買った気がしますが、とりあえず。大物2つは別記事にて。