Synology NASを買い換え DS1511+からDS1517+へ

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2011年にレビュー依頼とともにいただいたSynologyのNAS、DS1511+が次のOS、DSM7.xではサポートされない(現在の6.2で最後)ということで、まだまだ快調でしたがPayPay 20%バック祭りを機に買い換えることにしました。ただし結局比較の結果PayPayが使えるビックカメラなどで取り寄せるより普通にAmazonのマケプレ業者の方が2割以上安いことがわかり、PayPayは使わずに購入と相成りました。

Plusシリーズの5ベイモデルとしては、間に1512+、1513+、1515+とはさんで4世代ぶりの買い換えとなります。スペック差はこんな感じ。

DS1511+DS1517+
CPU1.8GHz, Dual Core, with floating pointIntel Atom C2538 Quad Core 2.4GHz
RAM1GB(最大3GB)2GB(8GBモデル有。最大16GB)
拡張性M.2スロットx2(キャッシュSSD用)
10GbE NIC用PCIeスロット
Btrfs対応NoYes
Read197.8 MB/sec (LA有効時) 1,165 MB/s (10Gbps時)
Write165.91 MB/sec (LA有効時)527 MB/s (10Gbps時)

吊しの状態でもメモリが1GB->2GBへと倍増し、最大容量も増えています。最近は単にファイルサーバーとしてでなくDockerによる仮想マシンの稼働とかまでできてしまうので、メモリは多い方がいいということでしょう。交換も簡単になってるっぽいので、PayPayポイントが返ってきたら増やしてみてもいいかと思案中です。ただまぁ今のところのリソース消費をみている限り特に不足はなさそう。

ミグレーションは思ったより簡単でした。こちらの公式手順に従い、設定のバックアップ、HDDの差し替え、設定のリストアという感じ。以前、室内で位置移動のためにほんの数分シャットダウンしただけでHDDエラーが出たトラウマがあったので不安でしたが、今回はすんなりいきました。今年9月にも1台交換したばかりなのでさすがに。ただしまだ2011当時からのドライブが2台残っているし、そろそろ容量も逼迫してきているので、時期をみて交換も検討していきたいと思います。

2018.12.26追記:追加でQuickConnectの再設定が必要でした。QuickConnectのホスト名自体は引き継がれてますが、再度Synology IDでログインと規約同意が必要になります。ホスト名が別機体で使用中という警告も出ましたがこれはそのまま新機体で横取りする形で進めることができました。

拡張性として、10GbE NICかM.2 SSDキャッシュのどちらかを追加できます。どちらにステ振りするか将来の楽しみです。10GbE化はまだハブやPC用NICも高いし、4ポートのリンクアグリゲーションもできるので、まずは対応ハブ(これ?)を買ってみるくらいでもいいかなと。先日買ったThecus 4800+も2ポートLAなので、あとはデスクトップPCにだけLA対応NICを入れてやれば実用上は充分底上げになりそう。

■ハード周り

ユーザビリティとしては、HDDトレイが刷新されて、

  • ネジなしで固定できる仕組みになった(でもなぜかネジが多数付属)
  • 鍵がついた

という改善がなされています。その他、電源スイッチの位置がセンターになり、フロントパネルが光沢仕様からマットに変更になりました(冒頭スクショ参照)。まぁ個人的には好みです。並べてみないとなんともですがファンノイズは多少大きくなったような?単に交換中の静かな状態を久しぶりに体験したのでそれとの落差が耳に付いているだけかも知れません。

ともあれ、NASの側だけこんなに簡単に交換できるというのは国産NASではあり得ない特長だと思います。これでまた数年は心強いです。

Synology DS1511+のHDDを交換

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SynologyのDSMにスクラブ機能があって使ってないことに気付いたので、いっちょ使ってやれと走らせたら不良セクターエラーがドドっと出てやぶ蛇だったでござるの巻。

スクラブとはまぁ経年劣化で磁気信号が劣化してきたのを上書きでしなおすようなもん(と理解しています)。古くなったキャッシュカードの磁気ストライプをATMに入れて復活させるようなもんかと。で、普段アクセスしない領域も含めてフルチェックする為、今回のようなエラーが露呈したというわけでしょう。まぁ突然出るよりは全然いい。実行中はかなり立て続けに通知が来てビビったんですが、終わってから見ると不良セクター数は2。これが代替できたものなのかできなかったものなのか不明。ただ実行中のエラーにI/Oエラーも含まれていて、これは以前にもディスク3,4に同時におきてエラい目にあった時と同じ。RAID5なのでもう一台が逝かないうちに予防的に交換。今月はXPSとかOrbiとかThecusとか出品が大変なんだけども、、

まー、こいつは当時日本の名前を売り込みたかったSynologyさんから光栄にもレビュー依頼された時にいただいたものでその時2011年(タイ洪水より前)に購入したWD GREENなのでさすがに良く保ったわ、、、と思って外してみたらREDでした…あ、これ2014に横浜から千代田区へ引っ越す前段階でコンセントの差し替えのためにほんの数分シャットダウンした時に再起動しなくなって交換したドライブだわ…2011のGREENより先に壊れるとかダメじゃん…。その後2016年に2ドライブを5TBに換装して、結果的に2011年産GREENがあと2台残ってる。うーん、不良セクターの出た2014 REDより先にそっちを交換したい気分だけど、やっぱちょっと金策が難しいので保留。

てことでREDの交換。3TB x 5から既に2台5TBにしているので今回も5TBにしたかったけど、プラッターの関係でコスパが悪いのかどこのメーカーも5TBはもう壊滅。4TBか6TBかとなった時に値段が倍違ったので仕方なく4TBをチョイス。そんだけ違うならむしろ近い将来2台交換した方がいいだろうと。Synologyご自慢のSHRなのでまぁ容量バラバラでも上手いこと使ってくれるはず。

ということで今回はREDを避けてこれまたSynologyのDSMが対応しているSeagateの健康度モニタリング機能目当てでIronwolfをチョイス。

交換してリビルドする負荷で2011年の2台が壊れないか心配だったけどエアコン強めにして放置したら無事換装。HDDは本当にわからん…

そろそろハード自体2011年モデルでDSMの更新対象からも外れるので本体ごとDS1517+辺りに買い換えも検討したいところだけれども、ちょいと別の事情で別メーカーのNASを1台導入することになったのでもう少し頑張ってもらうことに。新NASの件は別記事にて。

Synology DS1511+のHDDが二台同時に逝った時の復活記録

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去る4月頃、2011年からWD GREEN 3TB x 5発で稼働していたRAID5(正確にはSynology Hybrid RAID)アレイがかなりのピンチを迎えました。もともとDisk3とDisk4でエラー警告が出てたんですよ。正確にはDisk4は一度出た切りでその後あまり出なくなり、Disk3だけが定期的にバッドセクターを吐いてました。で、とりあえず替えのWD RED 5TBを調達したものの、普通に使えてるし最悪RAID5なのでいきなりDisk3が完全に動かなくなってからでも遅くはないだろうとか、横着心が勝って放置してました。(ちなみに2014年頃にも一台のHDDが再起動というか一度止めてコンセント移設した後のブート時にクラッシュ。同じ3TBに交換してます)

春めいてきてサーバー周りの室温も上がってきたなぁ、という折り、DSMの自動更新が振ってきて再起動。そのままピーピー音が出て起動不能に。「あー、ついに逝ったか。しかしこんな時の為にスペアディスクは買ってあるぜ」とばかりにDisk3を交換。無事に起動しRAIDのリビルドを始めました。ところが今度はその過程でDisk4がエラーでRAIDアレイがクラッシュとの表示。リビルドはディスクに連続アクセスをするのでその負荷でもともと予兆のあったDisk4もいったんでしょうか。もしくはたまたま普段アクセスしないので顕在化してなかったバッドセクター領域に、リビルドだけにアクセスが及んで発現?ともあれRAID5なので1台までは死んでも復旧可能ですが、2台同時に死んだらアウトです。一応、以前にDS215jを実家に置いて遠隔バックアップはしているので、大事なデータは保全できるのですが、バックアップ対象にしていない領域もあるし、手間もあるし(遠隔リカバリは転送量が大変なことになるので、実家からDS215jを運んでこないとならない)、(ノ∀`)アチャーという感じ。

クラッシュ後にディスクをリマップする的なチェックボックスをONにして再起動すると、延々ディスクチェックというか修復は走ります。数時間放置しておくとまた起動してきてリビルドをするとこれまた数時間でピーピー鳴り出してRAIDクラッシュ。延々この繰り返しです。2,3日かけて数回位返した後、ラチがあかないってんでサポートに連絡。Synologyのサポートはなんとポート開放しておくと中の人が直接SSHでログインして診断してくれます。最悪、Disk4でバッドセクターでているところのファイルは復旧できなくてもそこだけDS215jから引っ張ってくるので、そこだけ回避してなんとかRAIDのリビルドを完遂させることはできないでしょうか?というお願いの仕方をしてみたんだけど、そこはあっさりスルーされて、「こりゃ治らないんで、HDDを市販のデュプリケーターツールで複製してそれを代わりに刺してみて」という至極一般的な結論を言い渡されました。

ただ、それをしようとすると3TBのディスクがもう一台必要に。まぁ、最終的にはそれもやむなしと思いつつ、もう少しなにかできないかとバッドセクターの復旧で検索してみると、HDD Regeneratorというオンラインソフトに行き当たりました。文字通りバッドセクターの回復ツールで60%の確率で直せると謳っています。いくつか日本語のレビュー記事もありさほど怪しそうでもないので導入。1セクタだけ修復できる試用版もありましたが、何度もやるうちにHDDが本当に死んだらその方が痛いので、最初から料金(当時のレートで1万円くらい)を支払ってフルバージョンで。Windows上でも実行可能ですが、USBメモリに専用ツールを焼いてブートして実行。ちなみにSATAモードをIDE互換モードにしておかないとパフォーマンスが大きく低下することがあると注意書きされていました。またリビルド同様HDDに連続的な負荷がかかるので発熱でとどめをささないよう、12cmファンの風をあてながらやりました。最初ファンを上においてたんですが「微振動がHDDに良くないんじゃね?」という指摘を受け適当な台を用意したり。

IMG_8039

結果として写真のように9時間半かけて305のセクターを修復。これをDS1511+に戻してリビルドしたところなんと完遂!もちろん継続利用はさすがに恐いので、もう一度、今度はあえてWD以外にしてみようということでHGSTのDeskstar NASの5TBをゲットして、再びDisk4を交換してリビルド。Synology Hybrid RAIDなので、2台で2TBずつ増えた分でRAID1を組んで全体のアレイを拡張するところまで自動でやってくれました。またおいおい残り3台も5TBかそれ以上のドライブにリプレイスしていこうと思います。

予算の関係で5TBを選びましたがプラッター的にハンパなのかどこもあまり在庫がなくちょっと困りました。もうちょっと奮発して6TBにしとけばよかったかな?

ともあれ1,2週間かかりましたがどうにか完全復旧できました。実は実家に寄るついでがあったのでDS215j持って来ちゃってたんですが結局使用せず。後日また愛知まで設置しに帰省したりで、HDD代も含めると結構な出費に…まぁ、でもまだまだ現役で働いてくれそうなので喜ばしい限りです。SynologyいいよSynology。オススメです。あとHDD Regeneratorも。救えるケースばかりとは限りませんが、体験版は試して見る価値あるかも知れません。

実はほぼ時を同じくしてWebやメールサーバーであるLinux機も10年以上つかってるHDDがついにダウンしてまた苦労した(してる)んですが、それはまた別記事で。室温があがってくるとなにかと不調になりやすいので皆様もバックアップや冷却にはくれぐれもお気を配りくださいませ。

 

最近の買い物まとめメモ

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最近色々買ったけど個別にレビュー書いてる時間がないので、とりいそぎの型番記録とかんたんレビュー、経緯など私的記録。

■冷蔵庫 SHARP SJ-GF50A-R

9月は冷蔵庫モデルチェンジシーズンで各社2014年モデルが投げ売り状態だったので、いいかげん容量不足で詰め込み過ぎてすぐに凍って色々ダメになっていた冷蔵庫を買い換え。310Lからいっきに501L。三菱だと600L級も狙えたけど、同居人がプラズマクラスターの脱臭機能を重視したり、冷凍室よりは野菜室の性能が大事かなってことで。Panaは中段引き出しドアの取っ手の向きが使いにくいと却下された。初値32万の製品が半額の15万程度で購入。今は12万台の店も。冷蔵庫ってヘンな商材ですな。

ヨドバシ.comにて注文。ヤマトの人が2人で設定してくれました。キッチンの間口がウエストくらいと足元で微妙に違っていて、足元はかなりギリギリ。最初からこの長さで伝えてたら作業距離されてたかもってレベル。それでもブランケットをはさんでどうにかしてくれました。引っ越しや買い換えでまた運び出す時のことを考えると憂鬱になります。

こころエンジンとやらでちょいちょいしゃべるんだけど、タメ口パターンと丁寧語パターンが混在していてキャラや世界観の設定がなってない感じでイラっとくる。キャラクタービジネスを甘くみてる感じ。遠からずオフにすることでしょう。

冷蔵庫としての性能はとくに不満なし。冷蔵庫内のものが凍らないのはもちろん、野菜室の野菜がしなびたりもせず。ただ冷蔵庫のチルド室はバターとか納豆とかつめこまれてあまり機能してないw。

あぁ、でもオシャレなガラスフラットドアにあったせいで、

  • 取っ手がなく開閉しづらい
  • マグネットがつかないのでキッチンタイマーやラップホルダーがつけられない

など不便になって部分も。

■Synology NAS 2台

σ(^^)がもっとも信頼し、推奨するSynologyのNASを立て続けに2台。まずは3.5inch x2ベイのDS251jを実家に設置。自宅のDS1511+のバックアップに。DS1511+は3TBx5のRAID5で現在7TB程度使用してますが、バックアップ不要なエリアもあるので、とりあえずDS215jに6TBドライブを一機のみいれてみました。足りなくなったらもう一台追加しようと。

実家もウチもIPv6 IPoE環境なので、固定IPv4アドレスがない実家へも問題なく接続。IPoEならIPv4 PPPoEの速度制限も受けないせいか、いまのところ無事に同期できてるようです。

そして同居人が自分用のNASが欲しいというのでSynologyを勧め、2.5inch x4ベイのDS414slimをチョイス。こちらもまずは2台だけディスクを搭載。寝室に設置したので、消灯後に電源ランプの青色LEDが眩しい。調べるとsshでログインしてコマンドラインで消灯させられるんですが、どうも再起動すると思ってしまうようで、結局我慢ならずテープ貼られて上から油性ペンで塗りつぶされちゃいましたw。これくらい設定で選べるようにしといてほしいですね。

そちらも相変わらずNASとしての機能や使い勝手には満足です。

■タンブラーボトル洗浄機 THERMOS APA-800

同居人が水筒女子なのでプレゼントしてみました。漂白剤と電気の力で汚れを浮かせて金属製タンブラーの内側がピカピカになるというシロモノ。もともとそんなに汚れた水筒がなかったので、フヨフヨがドバー!ってことにはならなかったんですが、やはり一目見てピカピカだ!ってくらいには綺麗になります。勢いで、自分用のマグタンブラーも買ってしまいましたw。

■Windows10(Windows Hello)対応指紋リーダー FP-RD2

Winows Vistaの頃はMicrosoft純正の指紋リーダーがあってWindowsログオン等の利用できていたのですが、64bit版ドライバーが出ないまま使えなくなって、デスクトップでの生体認証からは遠ざかっていたんですが、このほどWindows10にしたところ、各種生体認証の共通プラットフォームであるWindows Helloが使える用になり、それ用に動作報告があったFP-RD2を早速買って見ました。以前のMS純正のタイプのような指で押さえつけるタイプではなく、タブレットやノートでおなじみのライン型で指を滑らす必要があるので、リーダー本体を両面テープで卓上にガッチリ固定。その上で指を滑らすようにしたところイイカンジにログオンできるようになりました。サイズもスリムでいいです(ノートに側面などにインストールできるくらいなんだから、もっと小さくもできそうなもんですが)。はやく顔認証ができる後付けカメラが出ないですかね。

 

他にも色々買った気がしますが、とりあえず。大物2つは別記事にて。

TimeMachine環境の移植/統合

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同居人のMacBookがようやく納品され、我が家のMacが5台になったんですが、同居人が買って使ってたTime Capsule 2TBモデルが手狭になってきました。我が家は他にもMac mini ServerとSynologyのDS1511+がTime Machineサーバーとして利用可能で、色々紆余曲折であちこちに分散してバックアップしていました。Windows Home Serverと違ってTime Machineは別マシン間の重複ファイルはハードリンクで容量削減とかはしてくれないので、まぁ分散しててもいいのですが、ともあれ容量が足りないと。そこでこの機に整理をしようと思い立ちました。

で、OSX ServerのTime Machineサーバーが各マシンのバックアップ状況を一覧できたりして便利なので、当初その内蔵2.5インチHDD 500GBを2TBに換装しようと画策。しかし調べてみるとMac miniは上下2台のうち下側の1台(OSが入っている。ウチではSSDに換装済み)は比較的簡単に換装できるものの、上側はマザーボードや電源ユニットを引き出したりほぼ完全にバラさないと無理そげ。それに最大2TBではどのみち足りないということで断念。

DS1511+には3TBx5のRAID5構成で10TBの容量があるのでまだ余裕はあるのですが、バックアップとしてRAID5を使うのは容量単価的に無駄だなってことで却下。

そして更にリサーチすると、Time Capsuleは割と簡単に換装できるみたい。システム領域はフラッシュメモリにあるらしく、ディスク交換後、AirMacユーティリティでディスクを初期化すればよさげ。分解も今の縦長の形状になってからは割と簡単ぽい。ってことで、純正の最大容量である3TBを越える4TB化にして使うことに。ディスクはWDのGreenかRedか悩んだ末、Greenをチョイス。バックアップなので最悪トンでも履歴を失うだけだし、Redが謳うようなRAIDの振動対策も基本必要ないだろうし、ということで。

■大失敗のTime Capsule換装

しかし結果からいうと失敗でした。

失敗1:WDでは形状があわずSeagateにするべきだった

買って帰った後でこちらのページをみて知ったんですが、HDDの下にはめるおそらく制震用ゴムパーツが、純正のSeagateドライブにピッタリに作られており、WDだとはまらないと…

SeagateにもNAS用ラインナップがあって悩んだんですが、数千円割高だったんですよね。

失敗2:そしてまさかのインターフェイス破損orz

仕方ないので、最悪ゴムパーツを加工するか無しで組み付けてやろうと分解作業に着手。しかし、SATAの基板側のプラスチックの固定具の仕組みがわからず無理して基板から端子ごとむしりとる形になってしまいました。完全に修復不能。上記リンク先でいうとステップの3のとこです。「水平に、手前に引っ張れば取れます。上に引っ張るのではではありませんので注意。」と書いてあるので、マイナスドライバーで水平に水平にと引きはがすようにしたのですが、正確には、「まず黒いプラカバーを上に動かして外した後で、」がつきます。プラカバーが爪で基板にひっかかっているので、これを持ち上げて外さないとコネクタははずれません。これからチャレンジするかたはお気を付けください。

SATAインターフェイスを失いHDDを認識できなくなったTime Capsuleはそれでも起動し、ディスクエラーは出るもののWi-Fiルーターとしては普通に動いてくれました。つまりAirMac Extreme相当としては普通に使えてしまいます(オレンジランプが点滅しっぱなしですがw)。不幸中の幸いということで、彼にはAMEとしての余生を過ごしてもらうことになりました。修理が1万円くらいなら出してもいいんですが、むしろその間、部屋間のWi-Fi幹線が使えなくなるのが致命的なので。

■最後の手段、Synology NAS

すでに3.5inchの4TB HDDを買ってしまったので、これを使う手を考えるしかありません。Mac miniかSynologyに外付けするしか。邪魔だし消費電力的にも不利なのでできれば避けたかったですが…

で、ウチのMac miniとDS1511+はどちらもUSB3.0非対応世代。前者にThunderbolt、後者にeSATAという選択肢があり、外付けケースが圧倒的に安い後者に。Logitecのもので3,000円強で買えました。

■既存バックアップデータの移行

既存の各Macのバックアップデータ(.sparsebundle)は、

  1. DS1511+のRAIDボリューム
  2. OSX ServerのHDD
  3. Time Capsuleから取りだしたHDD

に分散していました。それぞれ、(マシン名).sparsebundleというファイル形式です。結論からいうと単純コピーで行けました(いけてるっぽい)。

1に関してはWeb UIであるDisk Station Managerにログインし、ファイルマネージャーで内蔵から外付け領域にコピー。2はOSX Server上でDS1511+の外付けボリュームをマウントし、ドラッグコピー。3は普通にHFS+Jフォーマットらしく、USB外付けケースで同じくOSXにマウントしてDS1511+にコピー。そして各Mac側でTime Machine設定を書き換え。直後は「最古のバックアップ」「最新のバックアップ」ともに「なし」と表示されますが、一度バックアップをすると最古に去年の日付が出たし、バックアップされたサイズもフルサイズではなく数百MBくらいだったので、ちゃんと統合できたっぽいです。

 

Time Capsuleを壊してしまったことは痛手でいまだに立ち直れてないですが、ともあれ新しいバックアップ環境ができて無事5台ともバックアップが再開できたので一安心です。