RTX1300の「エラーカウンターがカウントアップしています」警告対策で受信バッファーを拡大してみるメモ

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RTX1210時代からダッシュボードには常に「エラーカウンターがカウントアップしていいます」メッセージが出っぱなしでした。どうも受信バッファーのオーバーフロー(溢れ)によるエラーが一定数蓄積されると出るらしい。実際の動作としては送信元から再送信が行われ致命的な問題ではないものの、再送待ちが発生する分、スループットは落ちそうでもやもやします。

で、2023年4月リリースのファームウェアRev.23.00.05で、

との記載がありました。もしかしてこれを使えば前述のエラーも消えるのでは?!ということで少し設定を確認/変更してみました。

■バッファー状態の確認

などとすると、

などと表示されます。一番下にオーバーフローの回数が出ています。これが多いか少ないかはわかりませんが、たぶん0が理想なのでしょう。これの変化を見守っていきたいと思います。ちなみに再起動するとリセットされるぽいので、ある程度長期間でモニタリングしないと意味がないかも知れません。このステータスを表示する前日にファームウェア更新をしてるので、24時間程度の数値だと思われます。

また、今回は直接いじってないですが、「4.79 パケットバッファのパラメータを変更する」という設定項目もあり、場合によってはこちらもあわせて調整すると良いのかも知れません。

■受信バッファーサイズを変更する

ではリリースノートにある設定コマンドを使って値を変更してみます。デフォルトが1024で最大が16384らしいので、とりあえず倍にしてみました。

増やせば増やすほどいいかというと、メモリサイズは有限なのでこればかりに割いてもいられないんではないかと思います。ちなみに変更適用時点でメモリ使用量は29%です(変更前時点のを記録し忘れました…)。ここも見守って余裕があるようなら割り当てを増やすのもいいかも知れません。

一旦これで様子見してあまり変わらない様ならもう少し大きくしてみようと思います。

2023.4.27追記:

翌日、ほぼ24時間後です。やっぱりエラー出てました…受信オーバーフロー値は230848で倍増してるやん!まぁ少し前に仕事でギガサイズの動画ファイルを4本DLしたし。とりあえず更に倍ドン、ってことで4096にしてみます。

関係ないですが、その仕事のファイル、こちらのDirectCloudからのDLだったんですがめっちゃ速いですね。1GBがみるみる落ちてきます。自分も使ってみたいと思ったけど法人向けサービスでした。

2023.4.28追記:

上記追記から27時間くらい経ってしいましたが、エラーが出ていません!ギガサイズの動画DLも同じくらいしました。CUIでも受信オーバーフロー値もなし(再起動直後同様、行自体が出てない)。これは期待できるかも知れません。もうしばらく様子見しすつ、3072とかに減らしても平気かはそのうち検証したいと思います。

2023.5.6追記:

数日放置したらやっぱり出てましたw。うーん、関係ないのかなぁ。もうちょっと増やしてみるべきか。ルーターの再起動が必要なので、ゲームやってる家族に了解とったり面倒なんですよね。

RTX1300で光工事中の代替回線を構築する(失敗)

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明日はフレッツ光クロス(厳密にはドコモ光10Gbpsプラン)に切り替え工事です。事前書類を見るとCAF番号を変更になるので、プロバイダにはIPoEの切り替えというか追加申請済み。「2日前までに申請しておくと当日切り替えできる可能性が高まる」という記載で、5日前くらいに手続きしてあるので希望的には即時切り替わる、、のかな?でもまだ新しい設定とか送られて来てない…同じでいいんだろうか。

なんやかんやで当日はもちろん少しゴタついて数日つながらないという可能性も考慮して、自宅のネットワークが途切れないようにモバイルルーターと楽天モバイルSIMでバックアップ経路を構築することにしました。

■前提条件

ルーター:YAMAHA RTX1300

光回線:ドコモ光 単独プラン 1Gbps → 10Gbpsプラン変更

プロバイダ:オープンサーキット v6Direct/固定IP1 → v6Direct-X/固定IP1(v6プラス)

モバイルルーター:FUJISOFT FS050-W + GOPPA GP-CR45H/B(有線LANアダプタ)

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■RTX1300のフレキシブルLAN/WANポート

RTX1300は9,10番ポートが10Gbpsです。従来は内蔵8ポートスイッチである1-8番ポートとは独立のネットワーク(大抵はWAN)に使う用でしたが、RTX1300では10GbpsポートをLANに使ったりもできるよう、物理ポートを好きなLANネットワークに割り当て可能になりました。ウチでは10番ポートをLAN向けの10Gbpsスイッチにつなげており他のポートと同じLAN1グループに振り分けていました。そして今回のWAN 10Gbps化によって9番ポートも10Gbps対応ONUにつながることになります(LAN2)。そこで7番ポートを新たにLAN3として独立のネットワーク用ポートに設定し直しました。

Webインターフェイスで写真のようにGUI設定、確認できるので簡単です。

ここにLANアダプタを介してWFS050-Wを接続します。FS050-Wは据置モードとし、Wi-Fiは2.4GHz、5GHzともOFFにしました。ルーター本体とLANアダプタどちらが悪いのか不明ですが、バッテリーを入れないと起動せず、またLANアダプタのUSB-Cポートのうち片方の向きで挿した時しか充電しないというあやしい挙動があります。追々カーモードで車載利用する際にも困りそうですが、とりあえずバッテリー保護モードで70%までしか充電しないようにはできているので劣化は防げそうです。

■LAN3のネットワークを設定

これもRTX1300のWebインターフェイスからGUIでプロバイダ設定します。「プロバイダ設定」適当に名前をつけ、LAN3を選びます。ウチでは以前の設定が残っておりLAN3がグレーアウトして選べない状態だったので、SSHからログインして「show config | grep lan3」としてlan3関係で不要そうな設定行を削除したところ、GUI側でも選択可能になりました。

「ブロードバンド回線自動判別」は自動ですぐ失敗するので、DHCPを選んであとはデフォルトだったと思います。

■デフォルトルートの設定

LAN3に新しいWAN接続ができましたが、これだけでは活用されません。全て、または特定の条件のパケットをLAN3にルーティングする設定が必要です。

このルートの設定はGUIより設定コマンドの方が柔軟に設定できるのでSSHでアクセスして行いました。うちの場合もともとv6プラスがtunnel 4で、

のようになっていたのを、

とすれば全ての通信がlan 3、即ち楽天SIMの入ったFS050-Wに振り向けられます。光の移行工事が完了するまではこうしておけば、基本的に自宅の各端末はなにもしなくてもバックアップ回線でインターネットに出られます。

2023.03.26追記工事当日、この設定だけではうまく切り替えられませんでした。DNS情報が古いルートのままなのが原因だったようで、端末側で手動でDNSを1.1.1.1にすると通信できました。結局工事があっさり完了してしまったのでそれ以上の追求はできず終いでした。すみません…

■デフォルトルートの自動切り替え(失敗)

当日いつ既存回線がつながらなくなるかわからないので、本当はメイン回線(tunnel 4)が切れたら自動でlan3に切り替わり、tunnel 4が復活したら戻す、ということをする予定でした。その為に以下の設定をしたんですが、上手くいきませんでした。一応メモとして残しておきます。公式リファレンスのこちらを参照しました。

まずメイン回線の死活を監視するkeepalive設定を作ります。

2は適当な空き番号。3 5は3秒置きに5回チェックすることを意味します。

ハマったのは最後の宛先。マニュアルではpp 2などで説明されておりPPPoE接続などの場合はそれでいけるんですが、v6プラスの場合のtunnelインターフェイスはエラーになって指定できませんでした。結局、プロバイダ設定の中のtunnel endpoint remote addressで指定しているIPv6アドレスを指定したらOKでした(でもこれ固定IP接続プランの時に指定されたパラメータなので、通常のv6プラスプランの人は自分で調べる必要があるかも知れません)。

こんな感じで現在のステータスを調べられます。1はLAN3の設定(勝手に作られてました)、2が今回手動で追加したメイン回線のエントリーで、REACHがyesになっていれば通信が正常に確立している(pingが帰ってきている)ことを意味しています。試しにONUからのケーブルを引っこ抜いてから、何度かこのコマンドを叩いていると、しばらくして(3×5=15秒?)noにかわり、ケーブルを挿し直すとまたyesに戻ります。これでkeepaliveの2番エントリーにメイン回線の死活が検出されるようになったのでこれを使ってip routeコマンドを組んでいきます。

のようにしました。これでkeepalive 2がnoになった時に続くlan3が使われるはずです。weight 0は普段まったく使わないという指定です。つけないと2つのゲートウェイがロードバランスとしても使われてしまうようです。

この設定でエラーなく書き込めて、通常の通信も問題ないのですが、いざtunnel 4側のケーブルを引っこ抜くとちょっとおかしいことになります。というかほぼ通信できませんでした。一応IP確認サイトで楽天側のIPアドレスが見えたりしたんですが、めちゃくちゃ時間かかります。雰囲気的にはDNSが切り替わってないような感触。

どのみち新プロバイダの新設定を書き込むのにRTXにアクセスするし、まぁいっかということで今回はここで断念しました。いつかの参考に書き留めておくに留めます。

■一応速度記録

2023.3.26追記:初出時のベンチマークではモバイルルーターの速度が正常に測れてなかったので、以下再計測したものを貼ります。

時間は日曜日22時頃。週末の混雑しやすい時間帯かもです。

FS050-Wでdocomo(5G)

ただしこのSIMはデータプラスなので30GBまでしか使えません。工事がすんなり終わればこれでも足りるかも知れません。

続けて楽天モバイルSIM。UN-LIMIT VIIでエリア内なのでデータ使い放題です。

Suraface Duo2では5Gを掴む我が家もFS050-Wだと窓際でも4Gのままなんですよね…でもping、上り、下り全てでdocomo 5Gを越えてきました。LTEなのに上りがしっかり出るのは素晴らしいですね。携帯用としては使い道がなくてそろそろ解約かなと思っていたのがちょっともったいなくなります。

■まとめ

とりあえず光開通までは楽天モバイルSIMの方にしておけば良さそうです。

某オンゲーにハマっている同居人からクレームがないといいなw。

ルーターを買い換え RTX1210 → RTX1300

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数年前に導入したRTX1210を10Gbps対応を果たしたRTX1300に更新しました。自宅がフレッツ光クロスのエリアに入ったので、10Gbps化を見越してですが、現時点ではまだ申し込んでいません。以下、1Gbpsのフレッツ光(正確にはドコモ光コラボ、OpenCircuit v6Direct)環境でのベンチになりますのでご了承ください。

秋頃の発表では定価20万近くしており、ウゲーという感じでしたが家電量販店はともかくネット通販系では13万前半まで実売が落ちていたので特攻しました。RTX1210からISDN周りを省いたRTX1220が発売されており、ISDN環境が必要な人向けにRTX1210は高く売れるんじゃないか?という目論みがあったんですが、期待は外れました。むしろRTX1220にしか来てない機能追加があったりして、ISDNイラネって人には1220の方が価値が高まってしまった結果、1210はあまり値が付かないのが現状のようです。だったら実家にもっていてって拠点間VPNとか張ってみようかな、、、

■設定移行作業

同じRTX系列は設定ファイルの互換性が高く、今回変更のあったVLAN周りは使用していないので、基本的に設定まるっとコピーでいけるはずと思いつつ、この機会にゴチャゴチャしてきているフィルター周りの番号整理などしつつクリーンセットアップしようか悩みました。が、結局年末年始も色々やることあって腰を据えてとりかかれそうにないので、とりあえず丸コピーに(;´Д`)。

・管理者パスワード周り

従来、YAMAHAルーターの管理者ログインはユーザ名が空欄でしたが、セキュリティ強化のためユーザ名が必須になっており、気をつけれ、というペラ紙が同梱されていました。

なので、まずRTX1300を素で起動して設定用のMacを直結し192.168.100.1から管理画面に入って新規に管理パスワードも設定しました。その後にRTX1210からエクスポートしたconfigファイルをアップロードして再起動したんですが、パスワードはクリアされていました。新しいID/PWも1210で設定していたものも通じずに何度かやり直しているうちにロックされてしまったり。

結論としては、パスワード周りは初期化されるので、admin/adminで入って再設定する必要がありました。ので、最初の電源投入時のパスワード設定は適当でもヨサゲ(データ移行する場合)。

ただしTFTPのパスワードは旧機種のままっぽい。

・プロバイダ設定が一部移らず

設定をコピーして再起動し、ONUなどの接続を切り替えた直後、何故かWANにつながりませんでした。プロバイダ設定を確認したところ、IPv4 over IPv6 トンネルの設定でIPv4アドレスが空欄になっており、プロバイダからの情報をみて再入力してやったら解決しました。うちは現在v6プラスでIPv4アドレスも固定になるプランなのでちょい特殊かも知れませんが、いずれにせよダウンタイムを最低限にした場合は、プロバイダの情報をすぐに参照できる準備をしておくか、旧機種にアクセスできるようにしておく、設定画面のスクショを撮っておくなどするのが無難かも知れません。

・フレキシブルLAN/WANポート設定

RTX1300の新機能として、LAN1/2/3と物理10ポートの対応付けを自由に設定できる「フレキシブルLAN/WANポート」という機能が追加されました。物理ポート9/10のみが10Gbps対応なので、これをWAN/LANのどこに使うかを切り替えるためのものです。

ウチでは当面LAN3を使用する予定がなく、LAN側に10Gbps接続したかったので、ポート10をLAN1に変更しました。これだけは引き継ぎ元にない設定なので改めて行う必要があります。

こんな画面があり、直観的に設定することができます。

ポート10をLAN1に変更した状態

ちなみに設定を移行する前に行いましたが、移行後もそのまま有効になっていました。

・LANマップの端末情報DBの移行

書き出したconfig含まれていないとしてLANマップ上でつけた機器名称などの情報(端末情報DB)があります。これの移行方法がよくわからず困りました。公式サポート情報によるとTFTPで流し込めるようなのですが、具体的な手順がわからず。ここで吸い出したCSVを投入するの?それとも吸い出しからTFTPを使うの??という感じ。

端末情報DBはRTFS領域に保存されるファイルであるため、TFTPを用いてファイル転送 (書き込み、読み出し)を行うこともできます。

http://www.rtpro.yamaha.co.jp/RT/docs/lanmap/#DEV_SEARCH

かなり試行錯誤の末、TFTPを使わずUSBメモリ経由でコピーできました。

  1. Web管理画面の「機器一覧」画面から「CSVで保存」でdevinfo_db.csvを取り出す
  2. USBメモリかmicroSDに保存しRTXに挿す
  3. RTXに管理者でログインする。
  4. 「show file list /」でルートディレクトリの一覧を表示
  5. 「lanmap」ディレクトリがない(dashboard等はみえる)場合「make directory /lanmap」で作成する
  6. 「copy usb1:/devinfo_db.csv /lanmap/devinfo_db.csv」でコピーする(microSDの場合は「usb1:」を「sd1:」に変更)
  7. もう一度「機器一覧」を読み込む(初回は変換で待たされるかも)

これでいけました。機器一覧に反映されても、すぐにはLANマップには見えないらしく、しばらくしてリロードしたら反映されてました。

■ベンチとCPU負荷観察

speedtest.netのmacOS用アプリで計測してみましたが、あんまり違いが出ませんでした。

RTX1210
RTX1300
RTX1300 休日午前9時台

むしろ遅くなっている気すらします。いずれにせよプロバイダ側がネックになってそうなので、また後日、平日昼間などに再測定してみようと思います(配線戻すのは面倒なのでRTX1300だけ)。

RTX1300交換後にfast.comで測ったら600Mbps出ました(すみません、RTX1210では未測定です)。

RTX1300

プラシーボかも知れませんがWebページを開くのはサクっと速くなった気はします。

では処理能力が上がって負荷率はどうなったかということで、CPUゲージのダッシュボードも眺めてみました。speedtest.net計測中の様子です。

RTX1210
RTX1300

RTX1300はクアッドコアらしく、コア別のゲージが出るようになってました。逆にトータルの負荷はわからないですが、まぁなんいせよ余裕はできた気がします。

■まとめ

取り急ぎ移行は完了しました。やはり1Gbps契約のままでは数値の上で大きな向上は感じられませんが、瞬間的なWebページの表示などはサクサクになった気がします。元々ルーター由来のトラブルはほぼなかったので、安定度なども比較が難しいですが、時々同居人がSplatoon3やってて切断エラーになるなど言っていたのが治るのか経過観察してみようと思います。

フレッツ光クロスへの移行は、もう少し下調べをしてから行うつもりです。戸建てですが賃貸なので光ファイバーの引き直しなどが発生するかなど。

WXR-5950AX12の再起動問題に耐えかねてネットワーク環境見直し

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昨年引っ越した我が家のネットワーク環境はドコモ光+オープンサーキットのv6プラス環境です。

前居ではYAMAHAの業務用ルーターであるRTX1210をメインルーターにして各種アクセスポイントでWi-Fi接続していました。しかし今の引越当時、Wi-Fi6でWANおよびLANポートに10Gbpsイーサネットを搭載するBUFFALOのWXR-5950AX12を買ったので、せっかくの10Gbpsを活用できるか?と両方をルーターとして速度比較をしたところ、なんとRTX1210だと150Mbps程度しか出ず、WXR-5950AX12だと600Mbpsくらい出るという結果になりました。光回線(ONU)は1Gbpsなので理論上は10GbpsのWANポートを使っても速くなることはないと思ったんですが、ルーターのCPUが10Gbpsを想定してパワーアップしてるのかな?とか思ってWXR-5950AX12をメインルーターにすることを選択しました。確かまだエアコンが使えずカーテンもない8月の新居で上半身裸にもなれず汗だくで設定しており、あんまり深く検証しないで「まいっか」と決めてしまった気がします。

しかし、当初から定期的にWXR-5950AX12が再起動を起こす不具合を孕んでおり、気付いただけで2,3日に一度は唐突にリブートします。放っておいても自動で再接続するんですが、一度再起動すると3,4分は待たされるので地味にフラストレーションです。それでも4倍の速さは捨てがたいなと我慢していましたが、最近リモートインタビュー調査の最中に発生してしまいちょっと看過できない状況になってきました。毎朝30分程度の定例ミーティングでも発生。少なくとも毎朝定例がある今の案件のあいだや、実査がある期間中だけでも安定優先のRTX1210ルーター体制にしたほうがいいかなと。とりあえずRTX1210にしたら改善するかどうかの検証だけは必要だなと。

というわけで、引っ越して10ヵ月経とうとしているこのタイミングで、もう一度RTX1210をメインルーターとした体制にトライしてみることに。まずは移行前の状態チェック。計測PCはWXR-5950AX12と10Gbpsハブを介して10Gbpsでリンク。土曜日の昼頃です。

環境移行前(WXR-5950AX12がルーター)

そしてこちらがRTX1210に切り替え後。WXR-5950AX12はアクセスポイントモードに移行(計測は有線なので関係なし)。

移行後(RTX1210がルーター)

うーん、やっぱり記憶通りの差が出ています。なんだろう?逆にRTX1210ともあろう御方がなぜこんなに遅い??

そこでふと思い出したのがファストパスの存在。YAMAHAルーターの機能で特定条件のパケットをより高速に処理するモードです。デフォルトはONのはずですが、ログが省略されたりするのでなにかの検証をする時には明示的にOFFしたりします。調べてみるとIPv4でしっかりOFFにしてあった!!IPv6側は指定無いなので多分デフォルト適用でON。改めてIPv4、v6ともに明示的にONに。

ファストパスを有効化したRTX1210

おぉ、だいぶ戻りました。上りでちょい負けてますが、下りは誤差の範囲?これくらいなら安定性のための犠牲としては許容できそうです。

なんともうっかりしていて10ヵ月を無駄にした気もしますが、実際にこれで安定してくれるかどうかまずは様子見してみようと思います。

据置型WiMax2+ルーター L01で自宅のネットワーク速度低下を補う話

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我が家や大和ハウスの賃貸物件で、D.U-Netというプロバイダのインターネット接続が無料で使えます。物件ごとに1Gbpsや200Mbpsがあるので、おそらくフレッツ光ベースではないかと思います。存在自体はまぁありがたく、昼間は数十〜100Mbps程度、午前中うなどは200Mbps超出るもの、夜20時過ぎから深夜1時過ぎくらいまでが2,3Mbpsまで落ち込むことがあり、NetflixやAmazonプライムビデオなどを観ていてもブツブツ切れたり画質が落ちたりします。ダウンロードなどもちっとも進まなくなります。もはや自腹でいいので戸建て向けのフレッツ光ネクストを引き込みたいところですが、引き込み済み物件だけに交渉がめんどくさそうでまだ着手していません(入居前には原則対応してないが個別相談、みたいな返答だった。まぁ二ヶ月半額とかやってたくらい入居者決めたかったぽいので、回答はボカしたという感じ)。

そんな折り、ふと「契約した翌日に引っ越し話が持ち上がり、ノマド用に買ったもののめっきり使わなくなったWiMAX2+ルーターを使ったらよくね?」と思い立ちました。W03にEthernetポートを増設できるクレードルを買って、RTX1210にぶらさげ静的ルーティング書いてやれば、自宅LANからそちらにパケットを振り向けられるなと。WiMAX2+は先日制限緩和されて3日で10GBまでは速度制限がかからなくなりました。これくらいあればほとんどの需要に耐えられるし、RTXのフィルター型ルーティングを使えば、特定のサーバー向け通信、特定の端末からの通信、特定のプロトコルの通信だけをWiMAX2+に振り向けたり、光に振り向けたりもできるはず。

ということで早速クレードルを取り寄せて実験したところ、混雑時間帯のWiMAX2+の速度はspeedtest.netで15Mbps程度とD.U-NetよりはマシだけどフルHDや4K動画とかには微妙かなー、というレベルでした。そこで220MbpsのW03にかわり、最新の440Mbps CA対応機であり据置型故に感度も良いと評判のHUAWEIのL01に乗り換えてみたらどうだろう?と思い本記事の試みが始まりました。

■L01概要とレビュー

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W03と同じHUAWEI製端末で、バッテリーを搭載せず据置専用モデルです。440Mbpsはモバイルルーターでもありますが、本機の方が内蔵アンテナが大きいのかWiMAXもWi-Fiも感度が良いと評判でした。また通常10台程度の推奨同時接続クライアント数が、2.4GHzで20台、5GHzで20台、有線ポートが2ポートで2台で合計42台と業務用ルーター級となっており、それに見合ったCPU(SoC)故か、実効速度もまずまずということでした。

機種変更手続きや、(端末0円契約のための)解約->新規契約するのが面倒だったので、白ロムで端末を手に入れてSIMを刺し替えて使うことにしました。固定代替契約のL01専用プランに変更するとプラスエリアモード(LTE)が7GBからさらに増えるという話もありましたが、基本LTEでは使わない予定なので、特にプラン変更もせず。しちゃうとモバイルルーターで使えなくなるらしいので、なにか用事でモバイルルーターに刺し替えて使いたいことがあるかもな意味でも現行プラン維持でいいかなと。

大きくて電源も必要ですが、同時接続台数が多いので、たまにセミナー業務などで会場にネットワーク接続を提供したい時に、持ち込んでコンセント挿すだけでそれなりの速度と接続台数を提供できるのは業務機材としてももっておいていいかなと思わせます。モバイルルーターの8台とか10台とかだとちょっと不足/不安でしたし。その意味でも結果オーライ感。

仕様としては同じHUAWEIのW03と良くも悪くも近い感じ。例えばWi-Fiの電波強度などが調節できません。今回の用途なら普段はWi-FiをOFFにしておきたくらいですが、残念ながらそれもできない。モバイルルーターと違い2.4GHzと5GHzが排他ではない点も一般的には良いことですが、今回の用途でいうと無駄なSSIDが2つも飛んでしまう点は気になります。MACアドレス制限や同時接続台数制限(最低1)は設定できるので、そちらで不正利用を防ぐ感じです。また据置なのにVPNサーバー機能などもない点は固定代替としては弱い部分かなと思いました。

ハード面ではLED消灯モードが良いカンジですが、まぁわざわざ消すほど目に刺さるような強い光を発する感じでもないです。NFCでAndroid端末などの利用設定がかざすだけで完了するのもセミナー会場利用なんかではいいかも。当分試す機会はないですが。

■自宅LAN(RTX1210)との接続

最初W03でテストした時に、同機のブリッジモードを試しました。RTXの2つあるWAN用ポート(LAN2と3)は使用済みだったので、SWX2200-8GにポートベースVLANを切って、そちに接続を試みたんですが、DHCPでIPアドレスが取得できたものの通信はできず。設定を煮詰めればできたはずなんですが、そこでふと同一ネットワークの方がメリットがあることに気づき方針転換。それはIPv6対応です。auのWiMAX2+回線なら無料でIPv6が使えます。フレッツのIPoEみたいにIPv4 over IPv6(DS-LiteやV6プラス)でIPv4通信を高速化できるわけではないですが、IPv6対応済みのクラウドVPSな自鯖や実家LANとの接続が便利になります。これをLAN2/3やVLANで別ネットワークにしてしまうとややこしいことになります。そこでW03/L01のLAN側のIPアドレスを自宅と同じ192.168.0.xのもの(仮に192.168.0.100とします)とし、RTXとかぶらないようにDHCPサーバーをオフにし、有線LANで接続。これだけでWiMAX2+側から自宅の各端末にIPv6アドレスが振ってきてなにも設定しなくてもIPv6が使える様になりました。

次にIPv4ですが、単純には各端末のネットワーク設定でデフォルトゲートウエイを192.168.100にすれば、L01経由でインターネットに出て行ってくれますが、ひとつひとつ設定をかえるのは面倒だし、先に書いたような柔軟な振り分けもできません。ここは一旦RTX1210に来た通信をフィルター型ルーティングで振り分けることにします。

・端末毎に振り返る

例えば、自宅内でももともと通信が遅くて構わないものは従来通り光で、よく使うPCやスマホなどをL01にするなど、端末のIPアドレスで振り分けたい場合。前提として、DHCPサーバー設定で各端末のMACアドレスに対する固定IPアドレスを適切に振ってあり、192.168.0.1〜192.168.0.99の端末はL01、それ以外は光にしたい場合、

ip filter 500001 pass 192.168.0.1-192.168.0.99 * * * *
ip route default gateway 192.168.0.100 filter 500001 gateway dhcp lan2

などとします。gateway 192.168.0.100がL01、gateway dhcp lan2がLAN2のプロバイダということです。PPPoEでプロバイダにつないでいる場合は、後者はgateway pp 1とかになるかも知れません。うちはさらに固定IPアドレスの別プロバイダもあるので、gatewayが三段構えになります…

・時間帯で設定を変える

混雑時間帯に激重になる光も、朝と昼間はさすがにWiMAX2+より遙かに速いです。ということで、夜間のみ上記の設定をして、昼間は普通に全て光を使うようにします。この場合、RTXにはscheduleコマンドがあるので、それを使います。いちいちLUAスクリプトなどを用意する必要すらありません。

schedule at 1 */* 02:00 * ip route default gateway dhcp lan3
schedule at 2 */* 20:00 * ip route default gateway 192.168.0.100 filter 500001 gateway dhcp lan2

とすれば、午前2時と午後8時にip routeコマンドが実行され、設定が切り替わります。atの後の数字はスケジュール番号なので、重複しなければなんでもOKです。その気になれば曜日毎に動作を換えることも簡単です。また時刻の後の*はppやtunnelなど個別のインターフェイスをselectしてない最上位階層でもコマンド実行を意味しています。最初これに気付かず不親切な「パラメータは整数で指定してください」というエラーメッセージに悩まされました。

・L01がダウンしたら光に振り向ける

先に書いた通り、L01は仕事で持ち出す可能性もありますし、WiMAX2+自体そもそも光よりは不安定なので、つながらなくなる可能性があります。そんなときに自動的に光(この場合LAN2)に振り返ることもできます。

ip keepalive 10 icmp-echo 10 5 192.168.0.100

ip route default gateway 192.168.0.100 filter 500001 keepalive 10 gateway dhcp lan2

一行目で監視設定を作ります。10は監視設定の通し番号です。既にプロバイダ毎に1や2を使ってる場合があるので、上書きしてしまわないよう確認するか大きめの数字を割り振ります。次の10と5は監視pingを打つ間隔と、何度普通になったらダウンと見なすかの基準。最後はL01のIPアドレスです。

これを最初のip routeコマンドのgateway 192.168.0.100に対して割り当てます。filter設定があるのでその後に続けて書けばOKです。scheduleの方への反映も忘れずに。

これでいきなりL01をぶちっとネットワークから外しても自動的に光に振り向けられます(さすがにsshやSkypeなどは切れるでしょうけど…)。

ただしあくまで192.168.0.100へのping到達性で判断しているので、L01は生きてるけどWiMAX2+接続がダウンしている、というケースには対応できないかも知れません。ちゃんとやるなら外部のどこかのサイト(IPアドレス)を指定して、そこへの接続はWiMAX+を経由する設定にするなどが必要かも知れませんね。

 

ともあれ、そんなこんなで「夜の光が遅い時間帯は主要端末はWiMAX2+を利用。ただしWiMAX2+ルーターがダウンしたら光を使う」設定が実現しました。RTXは便利すね。