せっかくあるので新型Qrio Lockを設置してみた

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NUROで2.5Gbps LAN & Wi-Fi6対応ルーターが借りられるスマートセットを契約すると抱き合わせでついてくるスマートロックのQrio Lock Q-SL2を設置してみました。

正直初代モデルであまり良い印象がなかったり、今の家は非接触ICカードによる開閉ができるので、新型(SL2)の存在は知っていたものの手は出さないでいました。あとウチのサムターン(MIWA U1)は解錠時にツマミについた小さなロックボタンを押さえながら回す必要があり、Qrioで使うには別途1,650円のアダプタが必要なこともわかっていました。これは初代では使えないので、買い換えた上にこのアダプタを買う必要があり、そこまでして使わなくてもなー、というローテンションで見送っていたわけです。

ところが先日冒頭に書いたようにNUROを契約したら勝手についてきました。厳密にはルーターとセットで追加料金を払っているのですが目当てがルーターなので実質的に「勝手についてきた」という感覚。こちらの記事にも散々書きましたが、「使わない」という選択肢はなく(実際にはアダプタが用意されてないため機能しないにも関わらず)強制的に取り付けた状態の写真を撮って帰っていきました。

NURO光の屋内工事完了

5chをみてると取り付けせずに置いていってくれたケースもあるようですが、ウチに来た業者さんの話だと4月くらいから取り付けた証拠写真の提出を求められているんだとか。ユーザも施工業者も良い迷惑なサービスです。

ということでもう使わないつもりで証拠写真のための仮固定を外してもらい箱にしまって置いていってもらったんですが、まぁこのブログでも初代Qrioと競合製品のAkerunの比較レビューは比較的人気のあったコンテンツでしたし、当時どちらも不満が多かったこのカテゴリの商品がどれだけ進歩したのか試してレビューしてやろうかという気がおき、MIWA U1用の追加アダプタを自腹で注文し、設置をしてみました。

スマートロックのQrioとAkerun両方買ってみた。

スマートロックのQrioとAkerun両方買って見た(その後)

■初代モデルからの進化点

SL2は初代モデルQ-SL1と比べて、

  • モーターや通信方式の見直しで動作が高速化した
  • ハンズフリー解錠がGPSに加え電波(iBeacon)も使ってAND条件で動作するようになり精度向上
  • Akerunのような開閉センサーが追加されオートロックも精度向上
  • スマホ不要のキーホルダー型端末Qrio Keyがオプション設定
  • インターネット経由で状態判定や操作ができるQrio Hubは引き続き対応
  • 少し小さくなった
  • スマートスピーカー(Google Home/Amazon Echo)から施錠に対応(解錠は不可)
  • 色がシルバーからブラックに変更
  • スマホアプリも別の新規アプリを使用

という違いがあります。

動作速度とハンズフリー解錠(=自動であく)の信頼性が実用上の最大の不満だったので嬉しい、というか「これで普通に使えるようになるか?」という期待がもたれます。

オートロック(=自動で閉まる)については同居人がアパート通路で置き配された荷物をさばいたり、手ぶらでゴミ捨てに出たりするので、迂闊には有効化できません。締め出しのリスクが高いからです。一応、新型では解錠->施錠->解錠とおまじないをしておくと一定時間オートロックが無効化されるようですが、絶対に忘れると断言できます。のでこれは使いません。スマホも財布ももたないで締め出される恐怖についてはこちらの記事が参考になります。

オートロックは例え素っ裸で締め出されてもリカバリーできる技術が搭載されるまで使うことはないでしょう。

■取り付け方法

正直、ウチのケースは特殊すぎてあまり参考にならないかと思います。非接触ICカード式なので内側にボックスがあります。サムターンもその上です。なので、ボックスに更にQrioを重ねる形になり、飛び出し量が半端ないです(笑)。よくこれでドア開くな!と我ながら思います。ギリギリ大丈夫なんですが、想定しんてない突起なので同居人ともどもけっこう身体が接触しボキっと外れてしまいます…

取り付けた様子

Qrioは原理的にサムターンの真上か真横かに取り付ける必要があります。これは真上に取り付けてますが、もし仮に真横に寝かせた形で取付ようとした時は、それはそれで今度はボックスの高さが仇になり直接はつかないです。オフセットを稼ぐために2つの厚みが違う部品が付属してますが、それを重ねてもまだ足りず、なにかしら下駄を履かせる必要があるでしょう。またドアノブのレバーの真上にかぶってくるので、そちらの操作性が落ちる懸念もあります。とりあえず身体が慣れてくれるか検証中です。ダメなら横向きに直してみるかも知れません。

またこのボックスの面倒くさいところがもうひとつあって、それはちょうどQrioを取り付けるところ(電池カバー)が平らではないところです。オシャレでやってるんでしょうけど、縦に折れ目があり山折り状になっている上、垂直にはちょっと湾曲しています。つまりQrioを貼り付ける面がフラットではないのです。仕方ないので、お湯で形がかえられる「手びねりプラスチック」を柔らかくして貼り付け、その上からグニっと押しつけて隙間を埋めるパーツを作りました。もちろんそれだけでは接着力としては弱いので、改めて両面テープを間に貼ってあります。

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さらに補強として、両サイドに薄いステンレス板を曲げたものを貼り付けてみましたが、まぁ人体が体当たりしたら気休めにもならないかなという感じです。まぁ、これでダメなら3Dプリンターでボックスまるごと囲むような専用アダプタでも作ろうかなと思います。ちなみに非接触ICカード制御の方の電池ボックカバーなので、開け閉めできないと困るので難しいところです。

以上、大変そうなのは我が家のMIWAの特殊なボックスのせいで、一般的な取り付けとしては調整部品も増えていて、サムターンの真横か真上にフラットで両面テープがしっかりくっつく面が確保できれば難しいことはないかなと思います。サムターン部分のパーツが独立、交換可能になったことでより多くのドアに取り付け可能になった点も良いですね。

あと見た目的に印象がかわったせいか開いてるのか閉まっているのか勘違いしがちだったので、テプラ貼りましたw。

なおバッテリーはCR123Aを使います。2つひと組ですが、バッテリー切れ防止のため2組入れておくことができます。が、付属は1組分のみw。まぁ常用を決めたら追加購入します。電池が減って(切れて)る組があるとスマホアプリに常に警告が出るので、2組とも消耗させて動かなくなることはよっぽどでないとあり得ないでしょう。

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■操作感

・動作速度

だいぶ速くなっているのは確かです。フェーズとして、

  1. スマホ操作をしてQrioが反応しはじめるまで
  2. モーターが動いてサムターンを回す

の2段階ありますが、2は充分速くなったと思います。不満なし。1も確実に速くはなってますが、ノーウェイトというほどではないかな。特にドアの外側に立った時にやっぱり電波が弱いのか少し待たされることがあるし、なんなら電波が届かないせいか、Qrio Hub経由のアプローチに切り替わって数秒待たされることも。鍵束を取り出して目的の鍵をピックして鍵穴に刺して回す、というよりは速いかなと思いますが、ウチの場合、元が財布をポケットから出してかざすだけなので、手動操作対決でいえば微妙な勝負です。

ただ、施錠については多少ラグがあってもドアから遠ざかっていくだけなので背後でカチャ!って聞こえる距離のうちに反応してくれればOKです。

・ハンズフリー解錠

そこで期待されるのは帰宅時のハンズフリー(無操作)解錠での使用感です。ドア前でノロクサせずにさっと解錠して入りたいので施錠時よりは反応時間が問題になります。また買い物帰りで手に荷物をもっていることも多いです。そんな時、きちんと勝手に解錠してくれれば評価爆上げなわけです。

これについても新型は確実に精度が上がっていると思います。我が家はエレベーター無しの3Fで吹き抜けといえば良いのか半屋外の階段を上がっていきます。だいたい建物に入る前から階段の2Fくらいまで来たところでApple Watchがブルっと震えます。これがGPSで自宅圏内に入り、Qrioに解錠指示を出したことを意味します(アプリからの通知ですが、慣れるといちいち見ないです)。そしてまたカチャっという音が聞けるくらいの距離で実際にカチャっと空きます。速すぎず遅すぎずとても良い感じです。SL1ではドア前に立ってもスマホを取り出してもまだ開かない、結局手動操作するということが多すぎましたが、SL2は今のところ失敗なしです。素晴らしく快適で未来です。ようやっと実現したか!という感慨があります。

あとはまぁ誤動作で出かけた後に勝手に開かないか、ということですが、iBeaconで直接通信を利用しているのでまず心配ないと思っています。いちど家から離れて外出フラグが立ってからでないと解錠動作しないので、「家を出てすぐに最接近したと誤判定されて解錠」ということは起きないはずです(どれくらいの距離で外出判定になるかは不明)。またウチは初代の時に買った別売りのWi-FiユニットQrio Hubを通じてクラウド経由で状態を知ることができるので、もし意図しないタイミングで解錠されればスマホに通知が来ます(来るはずです)。

・アプリ & Apple Watch

色々微妙だったアプリも完全リニューアルして別アプリになりました。旧アプリはSL1専用で互換性ありません。評判悪かったスライド操作によるロック/アンロックも廃止され普通にボタンになりました。1つの大きなボタンがトグル動作する感じです。惜しいのはiOS版でウィジェットや、Siriショートカットなどに対応してない点です。たぶんカスタムURLスキーマとかも。その辺りが使えるとより簡便化できるのになと思います。特にSiriで操作できるといいなと思います。

元”中の人”のブログによるとデモデベルでは実装されていたようなので、是非リリーズに漕ぎ着けてもらえるといいなと思います。

ただ現状でもApple Watchの一番小さいコンプリケーションに起動ボタンを配置でき、それを文字盤に置いてあれば、起動->解錠(施錠)操作の2タップで済みます。新型ではスマホ本体(アプリ)を経由しないで直接BluetoothでApple WachからQrioに指示を送っているらしく、レスポンスも上々です。

・Qrio Hub(インターネット経由制御)

初代の操作性を少しでも上げたくて買ってみたものがそのまま新型でも流用可能だったのでなにも考えずに設定しました。これがあると、遠隔操作で鍵を開け閉めできます。例えば留守中にペットシッターさんみたいな人を家に上げるとかいう時に使えるわけですが、まぁ基本そういう使い方はしないのであまり得はしてないです。あとは賃貸アパートの内見用とかビジネスユースでしょうね。

あとは出先から状態を確認できるとか、家族の帰宅がわかる、というのと、目玉としては今回下記のスマートスピーカー対応があります。

・スマートスピーカー対応(Google Home & Amazon Echoスキル)

Qrio Hubを通じてインターネット経由で制御できるということで、Google HomeやAmazon Echoといった音声アシスタント経由のコントロールも実現しました。まぁ自宅内のスマートスピーカーでのメリットは限られていて、寝る前にベッドから「鍵閉めたっけ?」と気になった時に「自宅の鍵を閉めて」とかできる、というシチュエーションくらいでしょうか。どちらかというと出かける時にスマホのアシスタントからロックするのが便利かも知れません。我が家はクルマでもGoogle Homeが稼働しているのでそちらから念のために確認や施錠ができるのもいいかも。まぁわざわざ声でやる理由としては、なんといっても未来感ですねw。

なおできるのは施錠と状態確認のみで解錠は不可です。技術的制約というより安全面の配慮ですかね。外から大声で開けられても困りますし。

■まとめ

ともあれ、ソフトもハードも全体的にリニューアルされて、ようやく実用レベルに達したなという感慨深い状態です。これくらいなら自腹出して買っといても良かったなと。ただまぁ我が家のドアと相性が悪いところがあって、継続して使うことに同居人の同意が得られるかはまだなんともというところです。買い切りではなくルーターとセットでレンタルなので、もしより高性能なルーターを別の手段で調達/利用できる算段がつくならあえてお金払ってまで買うかというとちょっと悩むだろうと思います。

でも現状帰宅時にバッチリ精度でハンズフリー解錠してくれるのは魅力を感じます。時節柄ネットスピードを求めてNUROのスマートセットを契約したら抱き合わせでついてきて「なんだかなー」と思ってる方も少なくないと思いますが、とりあえず一度は試して見る価値があると思います。また、普通に自腹購入する場合でも、ようやく手放しでオススメできる品質を実現した感があるので、ガジェット好きな人にも試してほしいと思います。

 

スマートロック RemoteLOCKの設置状態を見学

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以前、スマートロック RemoteLOCKが実際に知人宅に取り付けられたので見学に行ってきました。


やや古いマンションの鉄製のドアだった為、取り付け可能かどうか写真を施工業者さんに送ったりして時間がかかりましたが、最終的には無事取り付けられたようです。金属ドアでも穴開け加工OKであれば使えるみたいですね。まるで最初から備え付けのように綺麗についていました。存在感もありますね。知人曰く、ご近所さんに「これなに?」とよく聞かれるそうです。

以前のレビューでは実際にドアに取り付けた状態ではなく、バラバラの部品を部屋で仮組みした状態で動作確認した程度だったわけですが、実際にドアにがっちり付いている状態で触るとやはり安定感が違います。グイグイ押してもビクともせずしっかりボタンが反応してくれます。ボタン間の間隔が広いので冬場に手袋などをしていても押しやすそうです。また自照式なので夜暗い場所での操作もやりやすいかなと。ただボタンの反応は少し固いかなという印象。グッ、グッと押してかないといけないので、もし安全の為にパスコードの桁数を多めにした場合、ちょっと手間に感じるかも知れません。セキュリティ的には時間当たりの試行回数を減らして、とっととウンザリして諦めようと思わせることも重要なので、あまり手軽にピポパポできない方がいいのかもは知れないですが。

ともあれ、我が家には付けたくとも付けられず悔しい思いをしたRemoteLock、新天地での活躍を祈るばかりです。

なお、6月末までに購入するとクラウドの使用料が1年間半額になるキャンペーンをやっているようです。もうあまり日数がないですが、気になる方は公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょう。

 

スマホのいらないスマートロック RemoteLOCKレビュー(クラウド管理編)

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前記事でローカルの動作確認をしたRemoteLOCK[製品サイト]の、クラウド管理サービスLockState Connectを試します。

LockState Connectは文字通りクラウド(Webサイト)から遠隔管理ができるサービスで、

  • 機器の設定(自動ロック、確認音、電子残量やWi-Fi強度の確認など)
  • アクセスユーザ(恒常的に利用するユーザ)の管理
  • アクセスゲスト(期間限定で利用するユーザ)の管理

などが行えます。前回使用したローカルPINを使えば本サービスを利用しなくても一時暗証番号は発行できますが、ヘルプによるとこちらは10番号までしか登録できないらしく、それ以上のユーザを管理しようと思ったらやはり本サービス利用が必要になります。

■基本画面

ユーザ登録をしてロック端末の登録などを済ませた基本画面はこんな感じ。元は海外製品ですが、きちんと日本語化されています。ヘルプも含め不自然な訳もなく、最初から日本語で開発されたとも思える仕上がりです。デザインもゴチャゴチャしてなくて良いですね。↓

Wi-Fiの電波強度や電池残量の警告はデフォルトでお知らせに登録されていました。問題が起きたらメールで通知がくるようです。↓

個別のロック端末の設定画面はこんな感じです。端末操作で登録されたローカルPINも一覧でき、無効化もチェック外すだけでできるようです。オートロックのスケジュール機能で、特にユーザが操作しなくとも一定の時間になったら解錠/施錠、といったこともできちゃうみたいです。↓

「AIRBNBとの連携」というメニューが見えますが、AIRBNBを利用していないのでよくわかりません。ヘルプによると予約者に自動でPINを通知したりといったことができるようです。

■アクセスユーザ管理

アクセスユーザの登録画面はこんな感じ。各ユーザが鍵を開ける度にお知らせを受けたりもできます。気が利いているのが、PINコードの自動生成機能です。↓

アクセススケジュールを有効にすると、こんな感じで曜日時間帯別に利用許可を設定することができます。平日昼間は出入りOKだけど、夜間と週末だけはNG、とかってこともユーザ毎に決められるわけですね。↓

■アクセスゲスト管理

同じくアクセスゲストの登録画面。こちらの場合は、利用期間(開始日、終了日)を指定して登録します。↓

また、いつ誰に利用許可を与えているか一覧できるカレンダー画面も用意されています。これは貸し会議室のような場所には便利そうですね。

ゲストを登録すると、こんな感じで登録メールアドレスに設定したPINと使用方法のメールを送信してくれ、ひと手間省けます。なんかもう至れり尽くせりですね!↓

■ログ閲覧

ログ画面では、いつどんなアクセスがあったか一覧できます。間違った番号の入力まで記録されるので、「開かないよ」とクレーム来た時に「あなたの打った番号が違いますよ」って言えるし、不正侵入やイタズラでどれだけ試行されたかなんかもわかりますね。

上の方の99999と4252はそれぞれアクセスユーザとアクセスゲストを登録直後に試してエラーになったものです。クラウドで登録してからロック本体に同期されるまでにタイムラグがある、というか、電池消費を抑えるために間欠的な同期と、ロック本体を操作した時に強制同期をするのみなので、登録直後だとこういうことになりがちなようです。1回拒否した時の操作で即時強制同期が行われるので、「あれ?」っと思って2回目を入れる頃には同期完了していて、あまり問題にはならないとは思います(そもそもそんなに登録直後に操作することもないでしょうし)。

 

以上、基本的な操作をざっと画面写真で紹介しましたが、思いつく必要な機能は一通り備わっていて、なおかつ画面もスッキリしていてわかりやすいよくできたシステムだと思います。月間利用料が基本アカウント1,500円+ロック1台毎に500円かかってしまいますが(1年分は本体価格に含まれる)、貸し会議室や民泊などビジネス用途で頻繁に鍵を貸し出すようなところでは効率化とセキュリティ強化で充分価値が出るんじゃないでしょうか。そうした場面にはQrio/Akerunよりも明らかに優位性がある気がします。一方、やはり残念なのは日本のドアに適合しづらく業者による工事が必要になる点。是非日本のドアや鍵と互換性のあるモデルや、Qrio/Akerunのようなポン付けモデルを開発してほしいなと思います(あと個人向けにもうちょっとお手頃なプランも…)。

スマホのいらないスマートロック RemoteLOCKレビュー(動作確認編)

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以前、QrioとAkerunの両方を買って比較するという物好きな記事を公開していたことがきっかけで、後発の競合機種RemoteLOCK[製品サイト]を試用させていただく機会をいただきました。

Qrio/Akerunと違いドアに埋め込んで設定する方式の為、賃貸の我が家には取り付けできず、まずは箱出し状態での動作確認。実際のドアに設置してのレビューは後日お届けできるよう準備中です。

(2017.06.26:掲載しました。)

さて、まずは本製品の概要です。

  1. ドアのシリンダーごと交換して取り付けるタイプ
  2. 通常の解錠/施錠はスマホ不要でテンキーによる暗証番号で行う
  3. クラウド管理サービス(有料)で鍵の集中管理
  4. 色はシルバーとブラックの2色(今回お借りしたのはシルバー)

といった感じ。Qrio/Akerunと比べたアドバンテージは、スマホも鍵も不要で暗証番号だけで済む点。Qrio/Akerunはスマホ1台毎にアカウント登録あのアプリインストールだの事前準備が必要で、民泊や不動産内見などの用途をアピールしている割にはちょっと現実的じゃない手間がかかっていました(Akerunは業務用デバイスを別途追加して有料プランを契約すればもうちょっと簡単になるようです)。一方、本製品なら暗証番号(PIN)をシェアするだけなので遙かに簡単です。もちろんPINはユーザ単位で登録削除できるので、用が済んだユーザの番号だけを無効化、といった管理が可能なわけです。

逆に難点としては設置性です。本製品はドアの既存のシリンダーと交換する方式な上、元が海外製品なので日本のシリンダー用の穴がほとんど合わず、国内販売元では既存の鍵はそのままに別途ドアに穴を開けて取り付ける工事を推奨しているようです。それ故に、賃貸物件などへの設置はかなり難しいということになります。ただし標準工事代金は製品料金に含まれています。

■基本操作イメージ

ドアの内側は手動開閉の為のサムターンがあるのみで、基本は外側の数字キー+「LOCKSTATE」ボタンで行います。LOCKSTATEボタンは基本的にENTER動作です。面倒なので以下ENTERと記述します。

・解錠

簡単です。

(暗証番号)→ENTER

暗証番号(ローカルPIN)の桁数は自分で決められます。ゴム製ボタンの印刷は経年劣化で使用しているボタンだけハゲてくるんじゃないかとやや心配なのですが、6桁くらいにしてあれば順列組み合わせだけでもそれなりになるので、ハゲてるボタンを見て解除するのも現実的ではなかくなるんじゃないでしょうか。また複数人が利用していれば更に読み取りは難しくなると思います。

・施錠

こちらも単純。

ENTER → ENTER

(ENTER 2回押し)だけです。

・各種設定

設定を行う操作部もドアの外に出ちゃってますが、他人が勝手に設定変更できないよう、プログラミングコードという設定専用の桁数の多い暗証番号が別に設定できます。これを使って、

(プログラミングコード)→ENTER→(設定コマンドコード)→ENTER→設定内容→ENETR

という感じで操作します。設定コマンドコードは3桁の数字で、ローカルPINの設定、削除、プログラミングコードの変更、Wi-Fi設定のリセット、など操作ごとに決まっています。

本体操作でローカルPINの追加/削除は可能なので、遠隔管理をしないのであれば有料のクラウドサービスを利用しなくてもスタンドアローンで運用可能、ということになります。

ちなみにWi-Fi設定は、上記操作でWi-Fi設定モードにすると一時的にRemoteLOCKがアクセスポイントモードになるので、PCなどからそのSSIDに接続して、表示されるダイアログで設定を入力します。よくある特定のIPアドレス(192.168.x.x)をブラウザで開いて〜、みたいな必要はなく、公衆Wi-Fiサービスでよくあるポップアップ認証ダイアログ(WISPrdしたっけ?)部分にフォームが表示されるので、ひと手間省け詳しくない人でも設定画面に辿り着き易くなっています。

■ファーストインプレッション

あくまで実際にドアに取り付けてない状態での簡易試用ですが、やはり数字打ってENTER押せば100%確実に動作するのは気持ちが良いです。施錠もENTER2回押すだけなので出かける時にスムーズ。Qrio/Akerunのようにアプリ起動したけどBluetoothがなかなかつながらなくてモタモタしたり、横から同居人に物理キーで施錠され「高いお金だして買ったのにやっぱりコレが一番ね」って顔をされなくて済みます(笑)。自宅に取り付けて使えないのが残念です。

個人宅で使う場合は、非接触ICカード式が(感度良く動作してくれれば)一番楽だとは思いますが、オフィスや民泊など共有スペースの場合は、物理キー/カード/スマホがいらずにいつでも暗証番号を追加/削除してユーザ単位の管理ができる本製品のメリットが出てくるんじゃないでしょうか。

ローカルPINをクラウドから追加/削除できるオンライン機能について試してみた記事はこちら。

引っ越し先についてたICカード式ロック レビュー

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2月に引っ越したダイワハウスのアパートは新築で色々と新しいギミックが満載でした。浴室暖房、キッチンの浄水器内蔵カラン、脱衣所の曇り止めヒーター内蔵ミラー、照明はすべてLED、など。そして玄関はICカード式のスマートキー。同じカードで1Fのオートロックと集合ポストもあけることができます。カードは5枚貸与されますが、1枚は緊急時用にALSOCKに預けて実質4枚(管理会社は保持していないようです)。またダイワ物件入居時に作らされるEdy付きVISAクレジットカードのD-roomカードをカードキーとして追加登録することもできます。

残念ながらサムターンの形状が特殊(つまんでひねらなければならない)で、セキュリティ上は良いのですが、QrioもAkerunも取り付けできなくなってしまいました。イケてようがいまいが選択肢としては使うしかないという状況です。

■基本動作

玄関のオートロックの操作盤にテンキーがありますが、基本来客用で、住人はカードをリーダーにタッチするだけで開きます。

中に入って郵便ポスト。こちらは読み取りボタンをひと押ししてからあてる必要があります。閉める時はロック操作不要で、バタンと閉じるだけです。ちなみに一番下に小さな宅配ボックスもついていますが、ICカード連動はしておらず、表側で自分でダイヤル回してあける必要があります。まぁ配達員の方に特別な操作方法を憶えてもらうのも大変なのでということでしょうか。

で、自分の部屋のドアですが、こんな感じになっていてポスト同様まずはボタンを押す必要があります。電池式なので常時リーダーを起動していることが難しいということでしょう。

■感度に不満

カード単体であてた時はオートロック、ポスト、自室とも当然問題ないんですが、財布の一番外側のポケットにいれた状態ではやや問題ありです。オートロックは上述のように電源の心配がいらないせいか感度高めでほぼ問題なし(たまにエラー)。ポストと自室ドアはかなり厳しいです。感度が弱いというより財布内の他のいICカードが干渉してるという方が正しいのかもですが。他のカード抜いてもダメな時はダメだったりともあれ一発で気持ち良くあいてくれません。折り畳んだままタッチ->NG、財布を開いて(他のカードが遠ざかるように)タッチ->NG、諦めてカードを抜き出してタッチ、みたいなことが頻繁に起きます。

市販の電磁波遮断シートを入れてみると若干改善はするのですが、100%にはほど遠い感じです。

■カード追加

このMIWAのロックシステムPiACKは製品ページを見る限り専用カード、スマホアプリ、Edyカードをいずれか鍵にできるらしいのですが、管理会社からの情報では、入居時に渡される専用カードとD-Roomカード(Edy付きクレジットカード)となっていて、実際、Edyを使えるようにしたおサイフケータイなどは登録できなかったので、カスタマイズされてるのかも知れません。残念。

 

ともあれ、カードという物理キーは必要だし、感度の不満はあるものの、リアル鍵束のチャラチャラが増えることなく、いちいちスマホアプリを起動して操作することもなく鍵を開け閉めできるので気に入っています。D-Roomカードをメインのクレジットカードにするのであれば、実質荷物は増えないんですが、残念ながらポイント条件などはビミョーなので家賃専用と化していて、少なくともD-Roomカードか専用カードのどちらかを鍵として持ち歩くことにはなっています。

2019.06.01追記:内側の写真