X1-Carbon Combo、一ヶ月所感

Pocket

Bambu Labの3Dプリンター、X1-Carbon Comboを導入して一ヶ月ちょっと過ぎました。

改めて使用感などをまとめていこうと思います。

モジャリ事故ゼロ!

まず素晴らしいのは途中で造型物がプレートから剥がれてしまって以降のフィラメントが積層される場所を失ってスパゲティを生成してしまう事故が一度も起きていないという点。AIカメラがスパゲティ検知して造形を止めてフィラメントの浪費を防いでくれる機能がついてるはずですが一度も発動したことがない。

何時間も出力にかかった挙げ句のスパゲティは本当にガックリするので、まずここで失敗がないのは嬉しいです。

また剥がれは1層目の定着の問題が大きいわけですが、1層目が綺麗に造形できてない時に「失敗してるかもだけど続けますか?」的にポーズしてくれる機能は1,2回発動したかな?いずれも後述の社外フィラメントで正常にフィラメントを送れてなくて荒れてしまったんだったかと。純正フィラメントを使ってる限りノートラブルだった気がします。

ビルドプレートはスムーズPEIが最高か

純正だけでも数種類あるビルドプレートですが、初期付属の常温プレート(裏面はエンジニアリングプレート)、追加で高温プレート、スムーズPEIと試しましたが、いまのところスムーズPEIが最高です。めっちゃすべすべしていてPLAは糊を塗らなくても良いし、取り外しも楽々。キャリブレーション用のラインも気持ち良くスーっと剥がれます。

他は糊推奨ということでスティック糊や液体糊を塗ってますが、塗るのも面倒くさいし、定期的に洗わないと固着して凸凹してくるしで面倒。また常温プレートは結構強固に定着するので剥がす時も大変。高温プレートは剥がすのはやや楽だけど造形中の冷却ファンの騒音が大きい。スムーズPEIもPLA以外では糊が必要とのことですが、当面はほぼPLA運用だし、PLAはスムーズPEIを使い、PETGは高温プレートという感じかな。

いまんとこ常温プレートはコスト以外メリットがない印象。なんか高圧洗浄機ケルヒャーの(スタンダードモデルの)標準付属ホースがねじれで使い物にならなくて、ほぼ高いホース買い換え必須、みたいな話を彷彿とさせます。差額払ってもいいから最初からスムーズPEIつけといてほしい。スムーズPEIは冷ましてから剥がさないとダメージ入る可能性があるというのが難点。連続造形用にもう一枚買い足したいかも。

非純正スプール問題はビニテで解決?

先にも書いた非純正フィラメント、というかスプールに起因する問題。例えば紙スプールにプラリングを取り付けると滑って正常にAMS内で回転しないとか、0.5kgフィラメントの小径スプールもダメとかいった問題がX1Cを使ってて苦労したトラブルのほぼ全てだった気がしますが、最近ようやくプラリングではなくビニールテープを巻くというハックで解決した気がしています。ちょうどそのタイミングで紙スプールのフィラメントを使い切ってしまったんで追試ができてないんですが、3Dプリントしたリングよりも全然安定して動きます。

ちょっと高いけどなるべく純正フィラメントで運用していこうかなって思ってたんですが、これなら紙スプールのOVERTUREやeSUNを選んでもさほど苦労しないで済むかも?と期待。純正だとNFCチップでフィラメントの種類や色を自動判別してくれるのは便利ですが、価格も高いし、後述の通り公式ストアは品切れしてることが多くで、ほしいときにすぐ手に入らない問題などもあったりで、そこまでして純正にこだわらなくていいかなという気が強まってきました。

サポートフィラメント・デビューするべきか

品質的なことで気になってるのは、ブリッジ面(宙に浮いてる下側の面)が汚いこと。3Dプリンターは原理上、樹脂素材を下から積み上げて造形しますが、それ故に中に浮いた形状は作れません。その時はサポートといってダミーの構造物を積み上げて、あとからそれを除去する、という手法を採ります。サポート部分を本来の造型物の部分は後でスムーズに取り外しができるよう、密着度を粗にするので、どうしてもその面がザラついてしまいます。

そこでせっかくAMSがついているX1Cではサポート用フィラメントというのがあり、メインの造形樹脂とは異なる素材のフィラメントを使うことで形状的な密着度を上げても接着度は高まらないようにすることができます。これのサンプルフィラメントが付属してるんですが、もったいなくてまだ使ってません。Facebookグループの投稿などをみてても「ここが汚いのどうすればいい?」→「サポートフィラメント使え」みたいな会話が延々とされているので、それなりに効果はあるんだと思いますが、割と単価高いんですよね。造型物よりも捨てる部分が高いのはどうなのって思ってしまうw。でもまぁ造形品質上げるにはしょうがないことだろうし、ここぞという機会で使ってみたいと思います。

フィラメントドライヤー・デビューするべきか

同様にまだ踏み切れていないのがフィラメント・ドライヤー。文字通りフィラメントを造形前、あるいは造形中に換装させる装置。フィラメントは放置しておくと空気中の水分で湿気って劣化していきます。PLAはそれほどでもないですが、ABSとかTPUはヒドいらしい。

いまのところ気になるほどの劣化は感じてないんですが、これから高湿な季節も来るし、3Dプリントを始めた昨年以上に多色、多種なフィラメントを買い置きするようになってきているので、在庫期間も長くなってくるし。明らかに造形に失敗するレベルの劣化をしてなくても、やはり仕上がりに差が出るとみんな言ってるんですよねー。失敗を防ぐというより、より品質が上がるならばという感じでちょっと気になってます。特に透明のTPUを使った時の透明度が違ってくる、というのは気になるところです。

X1Cはチャンバー内でフィラメントを乾燥させる機能もついてますが、それで何時間も専有してしまうのもなんだし、やはり「パンが焼ける電子レンジ」と同じで無駄に広いチャンバーを使うのは非効率だと思うので、ちゃんと乾燥運用をするなら専用ドライヤー買った方がいいんだろうなと。またABSとかTPUみたいな造形中ももりもり湿気吸うレベルの素材だと、X1Cの乾燥機能で乾燥しおわって造形するのではなく、ドライヤーからダイレクトに乾燥する端からプリンターに送る、くらいするのが良いとのこと。

たくさんあるPLAはすべて管理するのは大変なのでまぁあまり気にせずAMS内の除湿剤や、真空ビニールパックで済ますにしても、TPUをちゃんと活用するなら買おうかなと。

現状第一候補はこれ。

素材別の温度/時間プリセットを選択する方式。これの1スプール版かいっそ4スプール版に特攻するべきか、置き場所の問題も含めて思案中。

公式ストアの品切れ多すぎ問題

先に書いた公式ストアのフィラメントやアクセサリ、補修パーツの品切れ多い問題が気になっています。品揃えが良いのですが、いざ買おうと思うと品切れってことが何度も。再入荷通知登録とかもできるんですが、届くより先にフラっと見にいったら入荷してた、なんてことも。というか一度もメール受け取ったことない…

公式ストアは営業日ならだいたい翌日発送で佐川で来るので、中二日くらいあれば届くんですが、それでもAmazonお急ぎ便に慣れてる身からするともどかしい。一応Amazonにも公式ストアがあるんですが品揃えが少ない上に結構な価格差があって使い物にならないんですよねー。

この辺りがもう少し改善すれば純正品を使うモチベーションも高まるのになと。

まとめ

大きな買い物でしたが現状、非常に満足しています。楽しい。稼働率爆上がり。

社外フィラメントを上手く使う道筋もつきそうなので、これからますます活用し、更なる品質や効率、コスパを求めていこうと思います。

AMSで紙スプール使うにはもうビニールテープでいいんじゃないか?

Pocket

3Dプリンターのフィラメントはスプールと呼ばれるリールに巻き付けて売られています。このスプールが元はプラ製だったのが最近一部メーカーは段ボール的な紙で提供しています。OVERTUREとかeSUNといった大手も基本紙のようです。

これがBambu Lab X1-Carbonのフィラメントフィーダーシステム、AMSと相性が悪いです。

  • 摩擦の関係でローラーが滑って正常に送り/戻しができない
  • 紙が削れて粉塵となりギアなどに噛んで故障の原因となる

などと言われています。(と思っていました)。

そこで、写真のようなフレーム部品(緑色)を3Dプリンター自身で造形してとりつけるのが一般的です。

しかしこれがやってみるとなかなか上手く機能しませんでした。むしろ滑ってしまって巻き取りができず出力が止まりまくりです。ツルツルのPLAがダメなんかとPETG素材で出してみたり、外周がギザギザしたデザインのものを使ってみたりするもどれもイマイチ。「もう二度と紙スプールのフィラメントなんか買うもんかウワーン」と思いながらなんとかあるだけ使い切ろうと頑張ってきました。

しかしようやく写真の2スプールとも残りあとわずかというところで、なかばキレつつフレーム無しで使ってみたところ、ウソみたいにばっちり回転してくれるじゃないですか。「紙だと滑ってダメ」というのは都市伝説か自分の記憶違いで、普通に使えます。冷静に考えてみれば見るからに樹脂より摩擦高いよねと。

しかし、「紙が削れた粉塵が機械に悪い」というリスクは以前と残るのでそのまま使うわけにもいかず。あらためて海外掲示板なども含めてググってみると「electrical tape巻いときゃOKよ」という記述が。絶縁用のビニールテープのことですよね。

確かに摩擦だけでいうとパーマセルテープみたいなのがヨサゲですがこれも結局紙なので削れてしまいそう。早速手近にあったビニールテープを巻いてみました。

もうね、いままで散々苦労した紙スプールのフィラメントが魔法のように正常に使えちゃいましたよ。今までの苦労はなんだったのかと。多色出力すると層毎に何度も引き戻しして、その度にエラーになってで、つきっきりで手動巻き取りしないとだったのがウソのよう。これまでの造形トラブルはほぼすべて社外フィラメント(というかスプール)に起因するもの(紙スプール、小径スプールなど)だったので、「今度は(高いけど)Bambu Lab純正フィラメントでやってくぜ。少なくとも主要素材・カラーは純正NFCチップ入りスプール付きを揃えて、フィラメントを入れかえて使うぜ」と心に誓ってましたが、紙スプールでもこんな簡単なハックで普通に使えるならフィラメントの質としては問題なくコスパも良いOVERTUREやeSUNを使っていってもいいかなーとか。

Bambu Lab X1-Carbon、半月目

Pocket

X1-Carbon使用半月(2週間)目の近況レビューです。

■高温プレート解禁。高温=騒音

別売りオプションの高温プレートを開封して使ってみました。Bambu Studioの設定にプリセットがあるので切り替えるだけで最適設定で造形してくれます。らくちん。

高温プレートの方が対応素材が多いので、裏表を使い分けないとならない低温/エンジニアリングプレートよりも簡単でいいなと思っていました。ただ、デフォルトでは文字通り高温で印刷するせいかファンの音が低温プレートの時よりもかなりうなる気がします。しかもPLA素材の場合は温かくなりすぎるのでドアを空けておくよう指示が出ます。キャリブレーションの一時的な騒音と違って、プリントしてる間ずっとうるさいのでちょっと微妙。高温プレートでもPLAの時は温度をそこまで上げない設定とかできそうなもんですが、少なくとも自動ではそういう挙動はないようです。

糊は低温、高温とも結局塗ってます。液体糊が塗りやすいし平滑になるのでいい感じ。Migda使ってたことは意地でも糊は塗りたくない、くらいに思ってたけど、こちらは最初に糊塗りを怠るとプレート破損するまで書かれているので、洗った直後も含めて結局塗るしかないかなと。前のプリント物があったところが白く抜けるので、そこだけ塗り足す感じでだいぶ習慣化して気にならなくはなってきました。テクスチャードプレート以外では塗ってく方針かなと。

また特に高温プレートだとそうなんですが、造形完了直後は造形物もプレートもかなり熱くて、しっかり冷ましてからはがさないとスプールなどの大きい造型物なんかは反ってしまいそう。なので、連続して次の造型にかかりたい時なんかは予備のプレートがあると、終わった造形物を冷ましながら次がスタートできていいかなと思い始めました。種類を使い分けるのではなく、単純に数があるとサイクルをまわしやすい、という気付きです。

ただ買い足すならスムーズPEIシートかな。「造形後に数分覚ましてから剥がさないと損傷する、定期的に洗剤と水でクリーニングが必要」という短所については、どのみち今も気に掛けてるので、だったら糊不要になるメリットしかないかなとか。造形時の温度(=騒音)が低いならいいな。でもこれ公式サイトで売り切れ中。入荷次第試して見たいと思います。

■スプール周りのあれこれ

購入後、未定着とかスパゲティとか3Dプリンターあるあるの失敗は皆無なんですが、唯一起きているのがAMSでのスプール絡みの問題、しかも社外スプールのフィラメントに関してです。純正スプール(フィラメント)を使っておけば問題ないんでしょうが、今までのフィラメント資産もせっかくなので使い切りたいところです。

AMSの仕組みとして、フィラメントを引き込むのは一度フィーダーユニットの穴に先端を差し込んであげれば問題なく引っ張ってくれます。ただ異なるフィラメントに切り替える際、できるだけ無駄が発生しないようにエクストルーダーまで到達したフィラメント先端を巻き戻す動作が発生します。こちらはフィーダーユニットが逆向きに送り出すと同時に、スプールをローラーで逆回転させて巻き取っていくという2つの要素が同時に動く仕組み。後者の巻き取りで、ローラーの回転がきちんとスプールに伝わってくれないと、戻ったフィラメントが巻き取られず暴れて絡んだり、いつまでも巻き取りが完了しないのでエラーになって造形が中断したりします。ここら辺が非純正スプールだと正しく回転せずにトラブルになりがち。

こうした社外スプールのフィラメントは外部ホルダーから供給すれば問題なく使えるのですが、多色造形の1つとして使いたい時はAMSに入れる必要がある為、なにかしら工夫がいります。

紙製スプール

OVERTUREやeSUNなど純正より安くて評価も高いフィラメントメーカーは樹脂製にかわって段ボール製スプールを採用しています。コスト面、環境面で優位なようです。普通のホルダーにひっかけて使うプリンターならなんの問題もないのですが、AMSだと摩擦が足りなくて正しく回転してくれません。

これを解決する方法として、

  • 樹脂製スプールにつけかえる
  • 外周に樹脂製リングを取り付ける

などが一般的。どちらもモデルデータがあるので自分でプリントすれば良いのですが、とりあえず少ないフィラメントで作れる後者を試したところ、それでも滑って正しく巻き取れないケースが頻発。もしかするとPLAよりもPETGの方がザラつきがあって向いてるのかも?もしくは「ファジー壁面」をオンにして表面をザラザラにするとか。今はこのギザ十みたいな凹凸がついたリングアダプタを試しています。

小さいスプール

フィラメントは1kgスプールが一般的ですが、ちょっとだけこの色がほしい、といった時に500gのものだと安く済みます(コスパ的には割高でも)。こうした外径が小さく重量も軽いスプールもまたAMSと相性が悪いようです。このようなリングアダプタで外径を大きくしてやることで対応可能です。ただうちでもってた500gスプールは横幅も短いためこれでは充分に締め付けできませんでした。とりあえずセロテープでアダプタが空回りしないように固定してしのいでいますw

これらを使用する時は対応サイズをよく確認することをお勧めします。

残量が少なく軽くなったスプール

純正スプールでも起きうるかもなんですが、フィラメントの残量が残り少なくなってくると、重量も減るためにローラーとの摩擦も小さくなって上手く回転しないこともあるようです。中心の空洞部分に重りを入れるのが手っ取り早く、そうした目的のモデルもありますが、Facebookグループなどに「このフィラメントにはこのメーカーの缶詰がピッタリだぜ」みたいな情報も飛び交っていたり。自分は手近にある液体糊をつっこんだりしてますが、追々日本で入手可能な缶詰など代用物を模索してみたいと思います。

いずれのパターンでもAMS内のローラーと外周部分の摩擦が足りないのが問題になるので、

  • ザラザラした表面にする
  • 重くする
  • リングとスプールが空回りしないようしっかり固定する

などの観点で工夫をしてやるのが有効そうです。

そもそも純正スプール/フィラメントならトラブルが少ないので、そういったものを使えばいいんですが、やはり値段差もあるので悩ましいです。ただ公式でもPLAベーシックなどのメジャーなフィラメントはスプール無しのものも購入できて、4,180円->3,580円と少しお安くなります。純正スプールにはNFCタグが仕込まれていて、AMSにセットするだけで素材や色を自動識別してくれる便利さもあるので、よく使うものは純正スプールで買い揃えていき、以降はスプール無しで補充したり、割安な社外紙スプール製品を買ってつけかえていく運用がいいかなーと思っています。

結局X1のタッチパネルは使ってるのか?

P1シリーズとX1の大きな違いとしてタッチパネル操作部の有無があります。PCやスマホアプリからもモデルデータを送り込んで印刷開始できるので、ぶっちゃけいらないんじゃないか?と思って購入時にかなり迷いました。

使い比べたわけではないですが、ありゃあったで便利だなと感じています。造形物出力中に次のモデルデータを送信しておいたり、同じものを複数回造形したい時など、本体前でプレートの糊を塗る作業などをして、そのままタッチパネルで次のデータを選んで開始できるとスムーズです。その際にグラフィックでモデルを識別できるとストレスがありません。その時の識別も楽だし、保存時にわかりやすい名前をつける、といった配慮からも解放されます。

保証もなくなるのでまだ導入する勇気はないですが、最近はカスタムファームウェアなども出ていて機能追加などもされているようです。

LiDARなど他のX1優位点が必要ない場合、P1Sを買ってこちらの外部GUIユニットを追加するのも手かもと書いたんですが、こちらの画面サンプルをよくみていてもモデルのプレビューはなくリスト形式っぽいですね。もしかしたらできるかも知れないし、将来実装されるかも知れませんが、現時点ではX1の優位性の1つかも知れません。

■まとめ

現時点では社外スプール周りのトラブルがある位で、全体的には非常に安定して高品質な造形が手軽にできる良モデルだと思います。その分、お高いので神モデルとまでは言わないですが、予算に余裕があれば自身をもってお勧めできる製品だと思います。

あとはAmazonの公式ストアでもう少し取り扱いラインナップが増えたらなぁ。純正フィラメントやプレート、ノズルが急ぎですぐほしい!Prime配送で送料無料で買いたい、ってニーズに応えられるといつでもなんでも出力できてエコシステムとしての完成度も上がるかなと。

3Dプリンターのために3Dプリンターで部品を作る ~Bambu Lab Mods(随時追加)

Pocket

3Dプリンターの面白いところは、3Dプリンター自身で部品を作れるところです。将来的に月面とか火星みたいな極地で現地の素材で材料で現地で部品をプリントすればイイジャナイみたいな研究もあるみたいです。それは極端な話としても、実際3Dプリンターが好きな人はDIYが好きなのか世界中のユーザが数多くの部品や改良パーツ(Modification = Mod)をリリースしています。3Dプリンターに食わせられるモデルデータの交換に特化した交換サイトもPrintablesとかYegiとか色々あります。特に今回購入したBambu LabはMakerWorldというサイト(自社運営?)と密接に連携しており、サイト上のダウンロードボタンのかわりに直接純正スライサーソフトであるBambu Studioに読み込んだり、スマホアプリのBambu Handyからプリンターに出力指示したりできるようになっています。またアップロードされたモデルデータが高評価(DL数?良いね数?)だとその貢献の報酬としてポイントがついて同社の公式ストアのギフト券と交換できるぽいです。

そんなこともあってかBambu Lab社のプリンター用のMODデータもとてつもない数がアップロードされています。本記事ではそんな中で「これは要る!」と思ったものを記録も兼ねて挙げておきます。いつか自分が「これ壊れたまた造形したいけどどのデータだっけ?」ってならないようにと、どなたかの参考になれば幸いです。

庫内を掃除しやすくするスロープ

X1Cは基本フィラメントくずは背面のダクトから放出されるのですが、少量はやはりエンクロージャー内に落下して次第に溜まっていきます。それを掃除するのを楽にするため、扉を開けた床面の段差をスロープ化するパーツがありました。

出力素材はPLAのマットシルバーで、いい感じに色が馴染んでくれました。他の方の2分割設計を1つにまとめたのが採用理由ですが、それ故か微妙に左右幅がピッチリで真ん中が浮いてきますので両面テープ接着必須です。

スロープの始まり(向かって奥側)が少し鋭さが足りず1mm弱の段差になってるのは、指定の0.1mm指定を見落としていたかも知れません。今度出し直してみようかな?

まだ掃除するほどくずが溜まってないですが間違いなくあった方がよいと感じます。

ゴミ箱(poop chout)

Bambu LabのX1シリーズ、P1シリーズはフィラメントの自動交換システムがあり、フィラメント交換時にノズル内のフィラメントを輩出して背面の放出口から捨ててくれます。なので、その下にゴミ受けを設置しておくのが鉄板になっています。このゴミをp〇〇p(ウ〇チ)と呼ぶそうで、poop choutやpurge bucketという名前で非常に多くのモデルが共有されています。主流は背面の放出口から左側面にスロープで転がり落ちてくるタイプのようですが、個人的にあまりサイドに張り出させたくなかったのと、多色整形をしない限りそこまで大量にp〇〇pが発生しないだろうという目算で、背面に隠れる小型のボックスを選びました。採用理由はボトムフレームが本体底部に連結する形になっており、背面が見えてない状態でボックスを再設置する時にパコっとはまるので位置決めがしやすいかなと思ったという点です。マグネットでくっつけるタイプもあったんですが、まぁ調達の手間もかからない方がいいかなと。

底フレームと本体底面との連結は一瞬持ち上げて差し込むだけで、ねじ止めなどはないので簡単ですし非破壊です。

Y字スプリッターサイドスプールホルダー

Y字スプリッターはこれまたBambu Lab製品の定番MODで、AMSからのフィラメントとそれ以外のフィラメントを入れ替えるのを楽にするパーツです。文字通りフィラメントの差込口をY字に分岐して入口を2個に増やすといったものです。もちろん同時使用はできませんが、差込口をサイドに飛び出させることで背面をゴソゴソしなくてよくなりますし、AMS側のチューブはつないだままで済みます。

なお差込部分は造形物直ではなく、継手コネクターというエアチューブをワンタッチ接続する部品を取り付けるのが習わし(?)のようです。日本のAmazonで指定サイズかつあまり入数が多くないものを見つけました。この銀色の方しか必要ないんですが、探した時点ではこれが一番安いからいっかと。

スプールホルダーはそのAMSの4つ以外のフィラメントを使う時にスプールをひっかけておくバーです。標準では背面に生える形のものが付属していますが、やはり使いづらそうなので、サイドにおけるものを選びました。これがあるのでゴミ箱は再度に出ないものにしたという経緯も。このモデルはスプールを受ける軸部分に市販のベアリングを入れるバージョンもあり、その方がスムーズに静かに回転してくれるかなと思って投資することにしました。これも海外Amazonリンクしかないので自分で日本Amazonで探しました。ちょうど二個セットで発見。

また固定には本体裏のM3ネジを外して少し長いネジに交換して共締めするので、この機会にいろいろな長さのM3ネジが入っているセットを買っておきました。

これら同士を接続するPTFEチューブも必要でした。外形が4mm、内径が2.5mmという純正使用は公式ストアに売ってますがなんと品切れ。Amazonで同じ仕様のものをゲット。純正品と比べると透明度が高い一方、固さはちょっと固い感じ。その分、少しフィラメントの通りが悪い気もします。公式サイトで再入荷したら買い直すかも。

チューブを切る際に変形してしまうとフィラメントがスムーズに通らなくなるようなので、専用カッターも購入。

新潟精機 BeHAUS 日本製 チューブカッタ TC-21

新潟精機 BeHAUS 日本製 チューブカッタ TC-21

988円(05/24 03:53時点)
Amazonの情報を掲載しています

ひとつひとつはたいした値段じゃないですが、こまごまと買い物が発生しますね(楽しい)。この手の工業部品はAliExpressで探したらさらに安いんでしょうが、今回ははやく環境を構築したかったので納期優先で国内調達したというところです。安く抑えたい人はアリエクで探してみると良いでしょう。

Y字スプリッターは数あるなかからフラットなものをチョイスしてスプールホルダーに両面テープで接着。

完成状態がこちら。下の白いチューブが純正品でAMSから来るもの、上の緑のフィラメントが通っているのが今回買った社外品のチューブで、外部スプールから入れる方です。

最近お気に入りのOVERTUREのマットオレンジで造形しました。左がスプールホルダー(+Y字スプリッター)、右側は次項のプレートスタンドです。だいぶフルアーマー仕様になってきました。

2024.3.31追記: A1用ホルダーを使った引き戻し機能付ホルダー

良さげなモデルデータを見つけたので外部スプールホルダーをアップグレードしました。同じくBambu Lab製モデルのA1シリーズ用AMS(AMS Lite)のホルダーパーツを流用するというもの。

このホルダーはスプリングが入っていてフィラメントを送った後少しだけ引き戻す動作が入るっぽいのです。通常スプールホルダーをフリーでぶらさげているだけでは、勢い余って余分に送り出して最悪フィラメントが絡むことがあります。それが防止/軽減できるならいいんじゃないかと。このスプリング機構入りのホルダーをX1/P1シリーズに取り付けて使おうというもの。パーツはBambu Labの公式ストアで保守部品として購入可能です(執筆時点1,980円+送料)。取り付け方向別に緑色と黄色という選択肢がありますが、このモデルに使うには緑色を注文する必要があります。

最初に作った方のスプールホルダーと部品構成は似ていて、ねじ込みで本体に固定します。なので大きな本体側は共通でAMS Spindle Holderという棒パーツだけ出し直せばいいかなと思ってたんですが、ねじが微妙にあわずにそのままは無理でした。元の方はネジ部分だけ独立していてそこに角柱を差し込む構造だったのでこの角柱部分を切り取ってAMS Spindle Holderのネジ部分とリプレース。これで本体側は流用することができました。

とりつけた状態がこちら。スプールの固定自体にもスプリングで押し開いて固定する機構があるので、かなりしっかりと固定できます。見た目もかっこいいw

装着後まだ外部スプールを使う機会がなく評価は追々。

ビルドプレートスタンド

これもBambu LabプリンターMODとしては一大ジャンルな気がします。複数種類を使い分けることになりがちなビルドプレートの保管用スタンドです。卓上に置くもの、本体サイドに取り付けるもの、AMSや本体の下にはさむ形、ウォールマウントなどあらゆるソリューションが提示されていますが、今回は当面は最大でも3枚程度で常に1枚は本体にセットしているので、2枚保持できればいいかなと思い、スリムなこれにしました。これもゴミ箱と同じで本体底面の凸凹にあわせてはめ込む方式です。写真は左側についているのですが作者が写真を流用してあるだけのようです。きちんと右側用です。

しかしこれがどうやってもはまらない。どうもBambu Lab製品は時々サイレントに仕様やサイズがかわるらしく、今回もそれかもしれません。仕方なく固定箇所を物理で切断して、写真とは少し違う位置ですがとりつけできました。結果的に手前にきてオーライかなと。本当はFusion 360に取り込んでデータからいじればいいんですが、フィラメントがもったいないので力づくで解決。配布されてる.stlデータなどはメッシュデータといて面データにコンバートした後の状態なので、Fusion360で再編集するには変換が必要でちと面倒だったり重くなりがちだったりなので、あんまり凝った再編集はしたくないというのも。このあたり、もう少しノウハウを集めたいところ。

本体ビタ付けなので多少出し入れはしづらい面もありますが、フットプリントが小さく、倒れる心配はないのでいいかなと思います。

といっても既にプレートは2枚。あと1枚まではおけますが、それ以上増えたらまた物色ですね。

AMS用湿度計ホルダー

AMS内は乾燥剤をいれてフィラメントの防湿もできる仕組みになっていますが、きちんと湿度を保てているかをモニタリングするための湿度計をいい感じの場所に固定するホルダーです。Youtubeで3Dプリンター関連の動画を出しているかける氏の作品。

ちょうどこれ用の湿度計は以前に買ってもっていたので流用できました。4つセットなのでAMSの外側にも置いて対比してみようと思ってんですが1つしか見付からず。でも室内で30%くらいだったのが撮影時に20%、その後でみたら18%になっていたので頻繁に開け閉めしている割にはきちんと除湿できてるっぽいです。今は付属の除湿剤を入れてますが継続的に純正のを買うと高いので、後述のシリカゲルトレイを使っていく予定。

注意書きにあるように側面の壁がかなり薄く、サポート材を剥がす時に一部折れてしまいました…実害がないので放置。

トップガラスリフター

高温プレートを使う時にトップ面のガラスを開けるよう指定がありますが、上にAMSを積んでいる人はなかなかそうもいきません。そこでいくつかガラスを(AMSがズリ落ちない程度に)斜めにあけて、間にはさんで固定するパーツが提案されています。その中で、持ち手と一体化して普段は折り返しておけるタイプのものを導入。オリジナル版よりも角を丸めてあって良いのと、オリジナル版は最初から組み上がった状態で造形され外れなかったのに対し、こちらは別々に並べて造形するようになっていて良かったです。当初、下に挙げている換気用中間台をイメージしてましたが、こうして少し持ち上げるだけで済むならこれでいいかなとか。

■その他、気になっているMod

換気用中間台

X1/P1Sは素材によっては上面のガラス蓋を開けるてエンクロージャー内の温度を一定以下に保つことが推奨されています。しかしAMSが上に積んであるとそれが難しいので、このような間にはさむスタンドが考案されています(他にもAMSがズリ落ちない程度にちょこっとだけガラスを斜めに持ち上げるスペーサーなどもあります)。

かなりヨサゲですが、まだガラス開けないとなんともならない状況になっていないのと、大物で目立つので使うフィラメントや色をしっかり検討しようかなと思って保留にしています。消費フィラメントが1kgを超えているので2巻購入しなければならなかったり。すでに作ってしまったサイドパーツとあわせてオレンジはちょっと派手すぎるかなーとか、OVERTUREの段ボールスプールのフィラメントはできれば今後は避けたいなー、とかいろいろ思案してます。

シリカゲルトレイ

AMS内部には乾燥剤としてシリカゲルのバッグを入れておくスペースが2つあります。ただ使い捨てのバッグは再使用もできずコスト高いので、電子レンジ加熱で何度でも使える粒々タイプにしようと思っています。それを直接ザラザラっとくぼみに入れてしまうと取り出しが大変なので、こういうトレイが提案されています。(別途本体側の蓋があるにも関わらず)蓋付きが多い中、これは蓋無しなのと、つまんで持ち上げるための突起がついてるのがいいかなと思っています。

■まとめ

結構な部分が「なんで最初からこうなってないねん!」って気もしますが、まぁこれはこれで物色してプリントして試してってできるのも楽しいかなと。MakerWorldなんかはスマホで物色してそのままプリンターの送れるのでちょっとした隙間時間や布団の中で眺めるのもまた良しです。

今後もよさげなModを見つけたら追記していきます。

Bambu Lab X1-Carbon、三日目

Pocket

ThinkPadではない方のX1-Carbon、設置三日目のレビューです。どうでもいいですが、ThinkPadは「X1 Carbon」、Bambu Labの3Dプリンターは「X1-Carbon」とハイフンが入るっぽいので、準じていきたいと思います(A1 miniはハイフン入らないんだ…)。

この三日でかつてないペースでプリント(造形)しています。次々できあがるので楽しいというのと、Bambu Labのプリンターは有志によるModパーツが豊富で、MakerWorkdやPrintableを眺めてるだけで「お、これは便利そうじゃん」っていうモデルデータが見つかり、あれもこれも、となります。それらはまた別記事にまとめたいと思います。

とりあえずしばらく使ってみての印象としては、

  • キャリブレーション中以外はそこまでうるさくない
  • 糊はやっぱりめんどくさい
  • AMSでやたらひっかかるサードパーティスプールがある

など。

■騒音について

ファーストインプレではメチャメチャうるさいようなことを書きましたが、実施にうるさいのは最初のキャリブレーション中。振動による影響を抑えるためかこのプロセスであえてエクストルーダーを高速振動させるフェーズがあってそこがめちゃめちゃうるさいです。なにかの不具合かとビビるレベル。X1Cのキャリブレーションはベッドレベリングとかいくつかあるっぽいですが、それぞれどれくらいの頻度でやるべきかがあんまよくわからず。ベッドレベリングはプラットフォームが水平になっていることを確認するプロセスですが、設定条件は毎回そんなに違うわけではないので、そんなに頻繁でなくてもいいのかなと思います。厳密にはビルドプレートを付け外ししたら微妙な差は出るのかも知れないですが。MagicianXの時は気が向いた時って感じだったかな。月イチくらいではやってた気がします。ただX1Cの場合は造形前のチェックボックスでやるかどうか決めるって感じで、実施後にそのまま造形に進んでくれるのが便利。Magicianでは完全に別の操作で、改めて造形開始の操作をしにプリンターの前までいかないといけなかったので。

自在にフィラメントを出して造形している時の音は、速い分Magician Xより大きいんですが、エンクロージャーに囲われていることもあってそこまで耳障りではない気がしてきました。ノイキャンヘッドフォンをするほどではないかなと。ただ細い領域を塗りつぶすような高速な往復動作をするような場面ではそれなりに作動音も高まります。

まとめると、うるさいのは造形スタート時のキャリブレの数分間。設定でどこまでスキップしていくかの詰め方かなと思えて来ました。

■糊について

せっかく付属してきたり、公式にも使うことをプッシュされているので試しに1本使い切るまで使ってみようとやってます。やはりビルドプレートは汚れるので、造形後の写真撮るのに映えとしては微妙…

ただ塗ってるおかげか今のところ1層目の剥がれは一度もありません。逆に造形後にビルドプレートから剥がすのが大変はほど。新しくヘラを購入しました。

井上商会 INOUE カーボンはがしヘラ 40mm 17041

井上商会 INOUE カーボンはがしヘラ 40mm 17041

173円(05/23 11:30時点)
Amazonの情報を掲載しています

今まではカーボン強化ヘラを使ってましたが(というかほぼ出番なかったですが)、金属製で幅も広くしてみました。

曲斜刃という文字通り途中でブレードが曲がっていて、より水平に刃を差し込みやすい形状のものにしてみました。製品名はコレ↓なんですが、写真が曲がってるように見えないので違うものが届いたらごめんなさい。お近くにコーナン店舗があればそちらを探してみた方がよろしいかと思います。

やはり糊を何度も塗っていると厚みが不均一になってきて見た目が悪いのはもちろん、精度的にも心配になってくるので定期的に洗浄、清掃が必要になってきます。とりあえずスプレーボトルに無水エタノールを入れて常備したのと、いちどキッチンにもっていって中性洗剤で洗ってみました。上記ヘラでこそげるように落とすとピッカピカに。公式でOKとなっている無水エタノールはそこまで劇的には落ちなかったような。もしかしたらイソプロピルアルコール(IPA)だと違うかな?

洗った後は一度だけ液体のり(写真の緑のボトル)も使ってみました。塗りやすさはこちらの方がダントツに楽だし、凸凹も生じにくい気がします。高いだけある。今後塗り重ねていった時の様子次第ですが、今後買うなら液体のりかなと。

■ビルドプレートについて

Magician Xで使ってなかった糊を使うようになったのは、別段X1Cの短所というわけではなくて、テクスチャードPEIプレートではないからですね。Magician Xは標準のガラスプレートが速攻で定着しなくなったのでPEIプレートに買い換えて以降ずっとそれを使ってました。接面のシボのような模様を気にしないなら糊が不要で簡単にはがれるテクスチャードはやはり楽だったんだなと実感。ファーストインプレで「当面テクスチャードはいいや」って書きましたが、ちょっと気が揺らいで来てます。見えない場所に使う部品とかは別にテクスチャードでもいいので、やっぱ買っておこうかな?とか。

高温プレートはまだ封印してます。常温プレート/エンジニアリングプレートをもう少し噛みしめてからで。

PETGを使うのでエンジニアリングプレートを使いましたが、やはり多少剥がしやすかった気がします。PLAもこっちでいいんじゃ?と思うものの、Bambu Studioで警告が出るので試してません。ただ糊を塗ったプレートを裏返しながら使うと、プラットフォームに汚れが移っていくのが抵抗あります。簡単に外して洗えないパーツなので。やはり片面で万能に使えるプレートがあれば移行していきたいなと。

■タッチパネルは使わない?

ミドルグレードのP1Sと一番迷った点であるタッチパネルですが、やはりそこまで使用頻度は高くないかもなとorz。造形指示は当然モデリングをしていたPCから流れで行いますので、本体操作は不要です。タッチパネルは完了後に「異常はなかったかい?」みたいなダイアログが出てるのを閉じてるくらい(これすら実際には不要)。「あれー」という感じです。

ただ、まだちょっとできるかどうかわかってないですが、あらかじめ造形データだけをX1Cの内蔵ストレージに送り込んでおけるのであれば、造形待ちのものを送っておいて、あとは本体タッチパネル操作で開始キューを出せるといいかもなとは思ってます。プレートのお掃除などは本体前に行く必要があるので、「PCで出力設定→本体前にいってプレート準備→PCに戻ってスタートボタン」みたいな行程を踏んでるのが楽になるんじゃないかと。

出力したものが本体メモリの中に残っているのはわかるんですが、データだけ先にまとめて送っておくことができるや否や?

同日追記:内蔵ストレージではなくmicroSDカードですが、Bambu StudioからWi-Fi経由でデータだけ送っておくことはできました。通常「造形開始」となってるボタンの脇の矢印からプルダウンで「送信」を選ぶとボタンが「送信」になるので、それをクリックで造形開始することなくデータだけ(本体にささった)microSDにコピーできます。試してないですが「エクスポート」はSDがPCに刺さっている時にローカル保存するんでしょう。

これができるのであれば、造形予定のものを先んじてSDカードに送っておくことで、後の操作はPCレスで本体前で完結できます。何度も同じものを造形する場合はいったん送信しておいて本体側で出力するのがヨサゲですね。たぶんP1シリーズでもできるんでしょうがファイル名で見分けなければならず、その不便さはMagician X時代に感じていたので、やっぱりタッチパネル機にしてよかった、うむうむ(自分を納得させる)。

なお本体側での造形指示をする時にAMS内のフィラメント指定だけはできるっぽいです。

あとSD上にあるデータをBambu Studioから造形開始することももちろんできます。

ちなみにこのタッチパネル、結構指紋が目立つ気がします。毎度お世話になっているPDA工房さんに預けて防指紋フィルム作ってもらおうかな?タッチパネルだけ取り外せるけど、外したままPC操作で使えるのかな?数日とはいえ付かないと不便だし。

■AMSのフィラメント送りが絡む問題

OVERTUREのPETGフィラメントがやたら絡んで、「モーター過負荷」エラーが頻出して造形が止まってしまうことが多発。ひどいと数分置きにでて本体前を離れられないことも。

もともとOVERTUREのフィラメントはスプールが段ボール製なのでそのままではAMSがサポートしていません(樹脂製と摩擦が違うので正しく回転させられない)。そこで、こういったMODパーツを造形してスプール外周に取り付けているんですが微妙。n周目の巻がn+1周目のフィラメントに上から抑えられるみたいになって引っ張っても進んでいかないみたいな状態になります。ただ手の力でグイっと回してやるとバチっと外れて進んでいくので、本当に絡んでるわけではなさそうで謎。

最初、スプールの外周が増えてギリギリAMSの蓋に干渉してきちんと回ってないのかも?と思って、蓋を開けっぱなしにしてみたんですが、完全には解消せず。

フィラメントが減ってくると軽くなって送りローラーとの摩擦が弱くなって正しく送れなくなることがある、という海外掲示板の書き込みもみて、中心の穴に液体のりのボトルを置いてみたけどあんまし。

同じOVERTUREのマットPLAだと起きないので、OVERTUREかつPETGの問題か、はたまた巻の質が悪いロットなのか。いずれにせよなんとかこれを使い切ったらなるべく紙製スプールのフィラメントは避けていきたいです。ただOVERTUREは色も多いしお値段もお手頃なので悩ましい。いま使ってるマットオレンジは良い色出し。この外周リングの他に、樹脂スプールにまるっと移植するという手もあるし、AMSを使わないという方法もあるので、それらも検討しつつベストな解を探っていきたいです。外部スプールホルダーは標準では本体背面にとりつける形で不便そうなのでつけておらず、今後サイド取り付け型のホルダーとAMSとの切り替えを楽にするY字スプリッターを導入すべく必要パーツを揃えているところです。

2024.03.23追記:

写真のスプールリングですがやはりイマイチな気がしてきました。空回りしていることがあるのと、AMSの上蓋が微妙に閉まりきらないのが理由です。AMS内はフィラメントが湿気らないように乾燥剤をいれてあるんですが、密閉してなければ意味がありません。ということは蓋の内側が擦れて傷になるんじゃ?と思ったんですが、今のところ目立つ跡はありません。ただリング側の外周は黒ずんで来ていますので、どこかには擦れてるんでしょう。

やはり紙製スプールはプラ製のものにつけかえるか、AMSを使わずに外部供給するしかなさげ。

■まとめ

社外品のフィラメントで若干のトラブルはありますが、全体としては非常に満足度高くて楽しく造形できています。より安定、安心して使って行くには純正フィラメントを使い、各種ビルドプレートを正しく使い分け、のりは液体を使い、と公式ストアの買い物が捗る商品だなという印象w。ノズルも一般的な先端だけ交換可能な方式ではなく、ホットエンドというもう少し大きな単位でまるごと交換、みたいな仕組みなので、サイズ取りそろえるとお金かかりがち。なんだかんだで純正パーツを買わされるなって…

社外品でノズル交換可能なホットエンドパーツも出るっぽいので、それもアリかなぁ。品質が同等ならですが。