レーザー加工機xTool F2にはカメラが搭載されて、適当に並べた複数アイテムに同じレイアウトでAIが位置決めをしてくれる「バッチフィル」機能があり、量産に便利です。

ただ、やはり最初の1つは毎回手動で位置決めをしないとならないし、その1つ目はしっかり水平垂直を出して配置しないとだし、それをしても厳密な位置決めは難しい。1回学習させておけば、次のセッションでは見本無しでレイアウトしてくれればいいんですが、どうも現状ではそれはできないっぽい。
そうなると結局それなりの数量産するなら配置用の専用治具を作った方がよくね?という話になります。そうすれば物理制約通りにアイテムをはめ込んでいくだけで毎回固定位置に配置できるので、あとはxTool Studio上でも同じプロジェクトファイルで一発加工できます。
ということで早速作りました。xTool F1/F2のベースプレート部分を差し替える形にしたので、ネジ止めなども不要です。

実際にアイテムを並べてみた様子がこちら。

ちなみに今まではこんな感じで、付属のL字固定後をベースプレートにネジ止めしてそこにピタっと寄せるように1つ1つ位置あわせをしていました。

このアイテムは正方形なので割とあわせやすいですが、それでもコツンと当てたつもりでも反動で離れてしまったり、アクリルシールドを降ろしたショックでズレてしまったりと、慎重な作業を求められていました。3Dプリント品は軽いのでわずかな振動でもブレてしまいます。さらにこれがもっと複雑な形状のアイテムだと単純に沿わせるだけ傾きなども気にしなければならなくなります。そしてなによる一度に1アイテムしか加工できない。
これを配置プレートにすることで、
- 雑に配置してもズレない
- 一度に多数のアイテムを加工できる
ということで大幅に作業効率をアップできます。
ベースプレートのCADスケッチはできたので、後は3Dプリントアイテム毎にカスタマイズはすぐに作れます。F1/F2ユーザーさんからカスタムオーダーも受け付けようかな?
ただベースプレートの脱着って本体を浮かせて下から押す必要があり地味に面倒。近いうちに本体を少し浮かせて指をやRA2が通せるようにするリフターを作ってかませようと思います。
