マイナ免許証開始初日レポ@神奈川県

本日2025年3月24日(月)にいよいよマイナ免許証が開始されました。ちょうど運転免許証更新期間中だし、マイナンバーカードも更新したてだったのでせっかくだからとこの日をまって早速マイナ免許証にしてきました。

■マイナ免許証のメリデメ

保険証と違って移行は任意

マイナ免許は今後強制移行になるわけではなく、

  • マイナ免許証だけもつ(従来免許証は返却)
  • 従来免許証だけもつ(マイナ免許証は作らない)
  • 両方もつ

の3パターンから好きな持ち方を選択できます。手数料は講習区分で違いますが、基本的にマイナのみがもっとも安価で、両方持つ場合がもっとも高いですが、従来免許証に加えてマイナ免許証をとる時の差額は+100円です。またマイナ免許証を作っておくと次回更新時にオンライン講習を選択でき、対面講習と比べて300円(優良)~600円(一般)安くなるので長期的に見れば元はとれるかなという感じ。免許センターに行くと地味に駐車場代が高かったりしますが、それも不要になります(オンライン講習でも受け取りは出向く必要はありますが、その場合は最寄り警察署で良いかと)。

メリット

  1. 従来免許証と2枚持ちができる、またはマイナカードに集約し携行物が減らせる
  2. 更新時の講習がオンラインで受けられる(優良と一般区分のみ)
  3. 住所変更が市区町村役場の転居届けだけで済む(従来免許証がない場合)
  4. マイナ免許証だけの発行だと手数料がちょっと安い
  5. 住所地外での更新が早くなる

といった辺り。個人的に魅力に感じるのはやはり1番目と2番目です。普段免許証は財布に入れてますが、最近のキャッシュレス化であまり財布を出さなくなってるので、なんだかんだで持ってでかけるのを忘れがち。2枚持ちして運転免許証を車のとこかに隠しておけば、いざという時でも不携帯にならずに済みます(車上荒らし対策で隠し方は工夫が必要でしょう)。

また更新時の講習がオンライン受講できるようになるのも魅力。自宅近所の警察署では即日発行に対応してないので、いままでは基本的に免許センターに行ってました。これが混むし駐車場が少ないしで地味に大変。最近でこそ免許センターの駐車場(1,000円)が広くなって近隣の民間駐車場を使う必要は基本的になくなりましたが。オンライン受講の場合でも免許証の受け取りには行く必要がありますが、それだけなら別に後日警察署受け取りでも同じだと思うので、今後事故や違反をやらかさない限りは免許センターに行かなくて済みそう。あわよくば生涯最後の免許センターかと思って雰囲気を味わってきましたw。

デメリットと制限

必ずしもデメリットとまではいえないけど、現状の制約みたいな点も含めてまとめると、

  1. 2枚持ちの場合、従来免許証も同時に記載変更するので市役所ワンストップ転居手続きはできない
  2. マイナンバーカードに都度インストールするので、マイナンバー更新や紛失時は再度手続きが必要
  3. 現状ではスマホのマイナンバーカードには格納できない
  4. 身分証としての使用は各社まちまち

辺り。2枚持ちをすることで、メリットの3.は打ち消しになります。じゃぁ車に乗せっぱなしにしない人はマイナ免許証のみにするのが安いしいいか、ってとこなんですが、もしマイナンバーカードを紛失した場合、現状では再発行が1ヶ月程度かかり、そのあいだに免許証もないという状態になるのが普段から運転する人には致命的です。

3.はとっとと対応してほしいですね。そしたら基本不携帯にはならずに済みます。

4.に関しては基本マイナンバーカードを身分証として使えば携帯電話の契約などでeKYC認証するのには問題ないですが、例えばレンタカーを借りる時など免許証の提示が必要な時に、マイナ免許証で通用するかどうかは企業側の対応次第になるようです。なにかの記事で読んだ情報によると、日産レンタカーはカウンターに読取り装備(アプリを入れたスマホ?)を配備、トヨタレンタカーは自分のスマホで情報を読み出して提示、とのことです。まぁ各社追々対応はしていくでしょう。一番対応が難しそうなのは海外での国際免許証としての認定かも知れませんね。

■初日から特攻してみた@横浜市

まぁ混んでるだろうなと思いつつも誕生日も過ぎていたし、どうせなら初日にゲットしてやろう!と思っていってきました。最後に言ったのが5年前になるので、平日の人出はよく覚えてませんが、まぁまぁ人がいました。下の写真は①の申請書の発券機に並ぶところの様子。

従来ならこれが現地について最初に並ぶところなのですが、マイナ免許証を希望する人は、先に別室の⓪番に行く必要があります。初日だけあって係員が入り口で必死に連呼していたのでことなきを得ましたが、知らないと①に向かってしまうのが人情ですよね。今後リナンバーするんでしょうか。

覚えてる範囲で窓口(丸数字)の順番を書き出すと、

  1. ⓪マイナンバーカードに免許証APを搭載
  2. ①タッチパネル端末で申請書の発券
  3. ②手数料を払って印紙を購入
  4. ③視力検査
  5. ④写真撮影
  6. ⑤講習を受講、新しい免許証を受領
  7. ⓪マイナンバーカードに免許証データを書き込み
  8. ①タッチパネル端末に戻ってオンライン講習に必要な電子証明書の書き込み(希望者のみ)

つまり、マイナ免許証を発行する人は最初と最後に手続きが増えるという感じです。

⓪免許証APの搭載(インストール)

まず⓪番の部屋へいって写真のような無人のセルフ端末でカードリーダーにマイナンバーカードを置くと「免許AP搭載」という処理が実行されます(十数秒くらい)。

ちょっとボカしいれちゃいましたが、モニタ右にある箱がカードリーダーで上に乗せるだけです。おそらく初めての時だけでいいんじゃないかと思います。

「免許AP搭載」ってなんのこっちゃ?ってことですが、ようはマイナンバーカードのICチップの空き領域に免許証データを保存する区画を作成するということだと思います。おサイフケータイのFelicaチップにSuicaやiDのデータ領域をフォーマットするのと同じです。ICチップって実はプロセッサやストレージをもつコンピューターなんですよね。ただ自力で電力を供給する仕組みがないのでリーダーからの電磁波をうけてプログラムを実行します。AP搭載とはまんま「アプリをインストール」の意味と思って良いと思います。

実際にはそんな仕組みを利用者が理解する必要はないんですが、なんかこういう利用者に説明する気ゼロのワーディングがマイナンバーカード自体や役所手続きを得体の知れないものに感じさせる大きな要因なんじゃないかなと思います。「免許情報を書き込む下準備をします」とか一文書いてあるだけでも違うんじゃないですかねー。

これ初日だからマイナ免許証を使いたい全ての人がやる手続きになりますが、次回以降は「免許AP搭載済み」かそうでないかでまた順路が別れたりして、「自分はどっち?」ってなる予感しかしません(毎回必要かも知れませんが)。

①タッチパネル端末で申請書の発券

ちょっとうろ覚えですが、ここでマイナ免許のみ、従来免許のみ、2枚持ちの選択肢を選んで、マイナ免許証を作る場合はマイナンバーカードも挿入して署名用パスワードを入力させられた気がします。

それでこの後で各窓口で見せるA4の申請書が印刷されてきます。⓪のAP搭載もここで一緒じゃ駄目なん?と思わなくもないが、きっとなにか事情があるんでしょうとも…

あとは暗証番号2つを決めます。昔は2つとも自分で決めてた気がしますが、今回は1つ目は強制で決められて、2つ目だけ自分で4桁入力する感じでした。あわててスマホを取り出して撮っておきましたが、ちゃんとレシートみたいなのもプリントされます。これにはQRコードやバーコードも印字されており、最後のマイナンバーカードへの免許データ書き込みの時に必要になります。

ここから受講までは基本従来の手続きと変わりません。④の写真撮影時に係員が「二枚持ちですねー」と口頭確認をしていたくらい。聞こえた範囲で自分の前の人達はみんな「二枚持ち」を選択してたようです。

⑤講習

今日は初日のトラブルか、普通は講習聞いている間に出来上がってくる新しい免許証がなかなか出来上がってこず、前の講習も長引いて教室に入るまでに待たされたし、自分達の講習が終わったあとも20分くらい待たされました。

ようやく免許証が出来上がってきて配布となりますが、

  • マイナ免許のみの人(18人)
  • 2枚持ちの人(32人)
  • 従来免許のみの人(十数人)

の順番で配ってました。マイナありの人は追加手続きがあるからということかも知れません。()内はうろ覚えですが係員が言っていた人数比率です。結構な数の人がマイナ免許ありでしかも2枚持ちを選んでいたようでした。

⓪マイナンバーカードに免許証データを書き込み

新しい免許証を受け取って(マイナ免許証のみの人は手ぶらで)最初の0番の部屋に戻り、12台くらいある書き込み端末にそれぞれついている人に、免許証、マイナンバーカード、①で発券されたレシートを手渡します。途中マイナンバーカードをリーダーに置くよう言われるのでその通りにしたりすると数十秒くらいで書き込みが完了です。

てっきりこれで終わりかと思いきや、係員の方が「オンライン講習を利用したい人は、さらに①のタッチパネル端末に行って署名用電子証明書を書き込んでいってください」的なことを言ってきます。「ん?なんだそれは?」と寝耳に水状態。自分はe-Taxをしているので署名用電子証明書がなんなのかは理解してるつもりですが、今の段階で誰が何を証明するために署名するの??という感じ。

頭が「???」となりつつも次回オンライン講習は選択していので言われるままに①の端末に。そこで出てきた画面がコレ。最初と同じ端末なのに、時間的に切り替えてるのか、トップ画面からして違います。

さて、「次回オンライン講習を受けたいので証明書のなんとかをしろって言われるままに来て見た」って人が選ぶべきはどちらでしょう?(そもそも一番デカい枠付きなのはボタンじゃないんかい!)

ざっと読むと「住所・氏名・生年月日を連携・解除する」と「本籍のみ連携」の二択に見えます。なんかよくわからないが全部連携しとけばいいやと左を選択したところ、「こっちはマイナ免許証のみ作った人向けです」みたいなエラーが出ました。そしたら消去法で右か?ってなるわけですが、マジで何言ってるかわからないので結局近くにいた係員に聞いちゃいました。やはり、マイナ免許のみの人は左、2枚持ちの人は右で正解だったようです。ならそう書けよとw。これ絶対近い将来テプラが貼られる奴やん。ユーザーは「なんちゃらかんちゃらを連携したい」と思ってここに立つわけではなく、「次回オンライン講習を利用できるようにしたい」と思ってるわけです。ユーザーコンテクストというものに基づいた表記をしてほしいものです。

帰宅して改めて神奈川県警のサイトをみるに、

オンライン講習を受講するには、事前に以下の手続が必要です。

  • 免許証とマイナンバーカードの一体化手続
  • 署名用電子証明書の運転免許センター又は警察署への提出
  • マイナポータルでのマイナンバーカードと免許情報の連携手続

とあります。係員が「署名用電子証明書」といっていたので2番目の話っぽいですが、端末にはそんな単語はどこにもなく、むしろ3番目の手続きをしてる感がありますね。うーん、わからん。

署名用電子証明書をなぜ提出するか自体もピンと来ない。次回オンライン講習を申し込む時点とかで電子申請書に”電子署名”して(申請書を)提出するとかならわかるんだけど、電子証明書自体をしかもこの段階で提出ってどういうこと??最大限想像を働かせるとしたら、自身の公開鍵情報をあらかじめ警察に渡しておくってことかな?そうすると次回申請書を自分の秘密鍵で署名と暗号化して送信した時に、警察がそれをチェックできる的な??いやホントわからん。マイナ免許のみと2枚持ちでやってることが全然違いそうな点もわからん。そしてなにより「これで本当に次回オンライン受講できる状態になったのか」がまったくわからん。更にいえば後でマイナポータルからでも手続きできたような気もする。なんだかなー。

2025.3.25追記:

itmediaの記事によると、ここから更にマイナポータルで免許証との連携手続きが必要なようです。その説明はなかったような?5年後にしたっけ?と悩むくらいなら今やっておくのが良さそう。ただしなんらかの理由で免許証が再発行になったらやり直しだそうで。

「マイナ免許証読み取りアプリ」で読み取って表示してみる

マイナ免許証の記載事項を確認できるアプリは一般にも配布されていて、AppStore/Google Play Storeから誰でもインストールできます。

読取りボタンを押すと出てくる画面はこんな感じ。

ここでまたブリ切れですよ(笑)。「免許情報を表示するための暗証番号」ってどれやねん、と…

4桁数字ってだけえもマイナンバーカードの暗証番号(4つ)、免許証の暗証番号(2つ)あるぞと。共通のもあるのでどれが正解かはわかりませんが、少なくとも免許証発行にに強制で決められた1つ目ではなさそう。

さらに先へ進むとマイナンバーカード上のいくつかの番号をイラスト付きでこことこことここのを転記せよ、となります。認証としてそれ必要か?ってなります。券面にそのまま書いてある数字なので。

で、カードをかざして読み取るとこんな感じで従来免許証の券面を模した画像がでてきます。

この画面はアプリ上に保存でき、都度マイナンバーカードを読み取らなくても閲覧できます。これで済めばマイナンバーカードすらいらない気もしますが、きちんといつ読み込んだデータか表示が入るので、保存したものは証明にはならないんでしょうね。

■まとめ

ということで、初日時点のフローなどを覚えている範囲で書き連ねてみました。これから手続きしようという方の参考になれば幸いです(あくまで神奈川県の例です)。

ユーザビリティ屋としてはITシステム回りには色々と不満も書き連ねましたが、総じて免許センターのスタッフの練度は高く、最大効率で人をさばくようにデザインされていたように思います。ここからまた日を追ってテプラや張り紙やアナウンスが最適化されていくことでしょう。多少トラブルで待ち時間が発生しましたが、きちんと即日でマイナ免許証を作ることができ一安心です。夢の「財布もたない生活」にまた一歩近づきました。

Vブレーキ用(Panasonicハリヤ)用Sesameサイクル2アダプタを改良

以前、ママチャリ用であるSesameサイクル2(自転車用スマートロック)をVブレーキであるPanasonicの電動アシスト自転車ハリヤ(2016年モデル)に取り付けるアダプタを製作しました。かこの経緯は以下の2記事に。

初期バージョン(Ver.1)

Sesame Touch対応バージョン(Ver.2)

ぶっちゃけ最近は自転車自体パンクを放置して乗ってなかったんですが、コメントで使ってみたいというご要望をいただき、改めて製作してみることに。せっかくなのでこれを機会にいくつか気になっていた課題も改善してみようと。

課題1: 埋め込みナットの強度問題

以前のバージョンではSesameサイクル2を固定するボルトの受け側として、埋め込み金属ナットを使っていました。下の写真のような部品を熱した半田ゴテでプラスチックを溶かしながらグニュっとインサートする手法です。

これでしっかりと金属ボルトを固定できるはずだったのですが、しばらくつかっていると、このナット自体が抜けてきてしまいました。アダプター側のインフィル(密度)が低かったのかも知れません。できるだけ強い力を掛けないようにしてましたが、振動のせいかわかりませんが、だんだんと緩んできて抜けてしまいます。

そこでブログには載せていませんでしたが改良版として下の写真のように受け部分(黒)をアダプター本体(青)と別体パーツにしました。意図としては積層方向をかえること。このアダプターは寝かせるように 造形するのでレイヤーが水平にできるため、ボルト方向に力が入ると剥がれやすいかなと。そこで黒い部分だけ別体でレイヤー方向が垂直になるように作っていました。

一応これにしてから破損することなく使えていたんですが、アイデアとしては「そもそも埋め込みナットやめて、長いボルトを貫通させて裏側にナットつけて両側から締め付ければいいんじゃね?」というのを思いついて、モデルまでは作ってありました。

今度破損したらこれで作り直そう、と思ったまま寝かせてあったので、今回あらためてこちらを試そうと。造形的には1パーツで作れる方が楽ですし。

課題2: 材質と耐候性

3Dプリンターでもっともメジャーなフィラメント素材はPLAですが、難点として熱に弱いというのがあります。60℃くらいでかつ荷重がかかっていると割と簡単に変形してしまいます。上記の青いのはPLA-CFというカーボンフィバーを練り込んで強化した素材だったんですが、今回あらためて外して眺めると軽く歪みが出てきました。

耐熱、耐紫外線などの耐候性の面ではABSやASAがあります。ABSは造形が大変で匂いがキツいというので我が家では未導入。それよりは匂いがマシというASAは使ってるんですが、これが調整が難しく、どうしても表面が綺麗にならずにダマができてしまいがち。ペーパーでヤスって平らにするも今度は黒い色がしらっちゃけてしまい、更に塗装したりと仕上げにかなり手間。

そこで今回は同じく屋外に向いているという高速PETGを採用。曰く、

「高速 PETG は、通常の PETG が持つ強度を維持し、水、紫外線、極端な温度に対する優れた耐性を提供します。PLA よりも丈夫で耐久性に優れており、プランター ポット、鳥かご、水やり缶、自動車部品などの屋外用アイテムの印刷に最適です。さらに、フリスビーやブーメランなど、長期間の屋外使用や衝撃、衝突、落下に耐える必要がある屋外用玩具にも適しています。」

とのこと。実際表面はかなり綺麗に仕上がりました。PLAには及びませんが、ヤスリ掛けまではギリギツ用ないかなくらい。

課題3: Sesame Touch固定のラッチ機構

上部にSesame Touch(指紋センサー)をとりつける部分があるのですが、上記の青い世代のものはレールの固さだけで固定してました。それがしばらく時間をおいたらガチガチに固着していて外すのに苦労しました。ハンマーで叩いたレベル。

本来はハンドルベース側に小さな突起がついていて少しだけ引っ込むバネ構造になっていてカチっと固定するようになっているので、その構造の再現にチャレンジ。もちろん金属バネを組み込むのは部品管理上手間なので、3Dプリントできる樹脂だけで実現すべく挑戦。

下の白っぽい部分がそれです。別パーツとして造形し差し込んで接着剤で固定しています。

Sesame Touch固定ラッチ
断面図

一応パチっと鳴ってはまるようにはなりましたが、正直強度とか保持力みたいなところは今後モニタリングが必要です。走行してるうちにTouchが緩んで落ちてしまわないかは不安です。

ちなみにSesame Touch単体だけでなく、別売りのタッチホルダー(自転車用)が必要になります。

完成したVer.3

そんなこんなで完成したのがこちらのVer.3です。

ボルトとナットはちょうど手頃なセットがなくて別々に買って組み合わせています。M5で25mmで六角4mmが使えるモノ(自転車いじる人ならHEXレンチの方が都合が良いですよね?)。ナットは別のボルトナットワッシャーのセット商品から取り出しています。

このマウントアダプターにSesameサイクル2をとりつけた状態がこちら。

裏のナット穴側はこんなです。

ボルトの長さが足りなくてナット穴を深めにしてしまったので、締め付けがちょっと大変になりました。この向きにしてナットを先に入れ込んで、下からボルトを差し込んで締め付ける形。

たぶん先にこの2つを合体させておかないと、Sesameサイクル2を最後にとりつける形だと、ナットが重力で落ちてしまうので大変だと思います。もっと長いボルトが調達できるなら、ナット穴をもっと浅くして指で押さえながら締め付けられるようにすればいいかも。

今回は先にこの2つを組み付けたあとでまとめて自転車に取り付けます。なお、このアダプタを自転車のVブレーキ部分に取り付けるのは元からついているボルトで共締めにします。こちらは六角5mmレンチ。同じレンチが使えると楽なんですが、Sesameサイクル側のボルト頭が大きくなると干渉しそうだったので、、

取付時にはマッドガードに若干干渉しますが一度通過してしまえばギリギリ触れないで済むと思います。この辺りは自転車のモデルや年式によっても違うと思うので、今は自分の2016年式ハリヤ基準です。ご要望いただいた方の年式が微妙に違うので、実際にマッチングしてもらって必要なら調整していこうと思います。

今後、長期的に

  • 解錠/施錠がきちんと機能するか
  • ブレーキの動作に支障がないか
  • Sesame Touchの固定が緩んでこないか
  • アダプター全体が屋外放置で変形や劣化していかないか

などをモニタリングしていきたいと思います。ASAで作った試作品もあるので、どちらも日当たりの良いところに吊しておこうかな。

ハリヤ2017年モデル対応

ウチの2016年式とは違う2017年モデルにお乗りの方からご要望いただいたのでお送りしたところ、そのままでは合わず、Sesame受け部分を2cmズラして欲しいとのことでしたので、以下のバリエーションを作ってみました。

これで取付できたとのことです。やはり年式で結構違うものですね。ちなみに写真左のようにSesame受け部分を接合せずバラで造形してお送りし、どの位置が適正化探ってもらうようにもしたのですが、今回は不要でした。

今後また別モデルでお問い合わせがあった際にはこういう検証用バラモデルもお送りしようかなというところです。これで理想の位置を割り出していただきその数値を元に改めて一体版を作るという感じ。またSesame Touch取付部分も写真のように簡単に有無を選べるので、不要な方はスッキリデザインでお使いいただくことも可能です。

新年初衝動買いはホットサンドメーカー

ヨドバシ初詣中に目に留まって買ってしまったのがこちら。

電気式のホットサンドメーカーです。最近食パンにキャベツとソーセージを挟んで簡易ホットドッグにしたり、ハムチーズでアレンジトーストにするなどトーストライフをしている中で、ホットサンドメーカーが気になっていました。食パンに具材を挟んでプレスした状態でパンを焼き目をつけてカリカリに焼く調理器具です。天然たい焼き器のようにガスコンロで加熱するものと、電気ヒーター一体型のものがあります。ガスコンロ向けはこれとか。

キャンプギアとして受けてるイメージで、1枚を半分に折って焼くお一人様向けのものもあります。当初買うならガスコンロ用のものが安いしお手入れも楽でいいのかなという漠然としたイメージでしたが、たまたま寄ったヨドバシ調理家電コーナーで電気式でも5,000円しないで買えることを知り衝動買い。ホットクックや低温料理器の成功体験で、「やっぱ料理は電気式で放置しておけるのが一番よな」と(これは後でちょっと裏切られます)。

レコルトのRPS-2にしたのは、

  • 使わない時立てて置ける
  • 電源コードを巻き付けるスペースがある
  • なんとなくコロンとしたデザインが好き

といった点がヨサゲに思えたところ。特に使ってない時の収納性は重要です。こういうのは買うと絶対「まらいらんもん買って!」と怒られる前提みたいなとこあるので、少しでも普段邪魔にならないことはポイントです。

なお上述のようにパン1枚を半分に折るお一人様モデルもあって悩みました。

普段アレンジトースト食べる時は4~6枚切り1枚が基本です。2枚でサンドするとカロリーボリュームがまた増えてしまうぞと。それでもなんか最初にデザインが気に入ったRPS-2の外観とカラーが捨てがたく、別にそちらでも半分折り加熱は可能そうだった点、値段がほとんど変わらない点などを加味して決めました。

■実食レビュー

最初は焼きそばサンドにチャレンジ。ちょうど焼きそばがあったので。

使い方はまず電源を入れると2分の余熱タイムになります。2分経過するとカチっとサーモスタットが切れる音がして調理タイムです。ピーとかピンポーンとか音が出る親切機能はないので、近くで意識してないと聞き漏らす「カチッ」です。

再びトップカバーを開き高温になった鉄板に触れないよう注意しながらパンと具材を並べていきます。この辺り、なんとなく冷めた状態で用意してから加熱するイメージだったのでちょっとドキドキです。

そして思ったより具材が乗らず、隣のフライパンに1玉分作った焼きそばが余りまくってます。半分も乗りません。1人で食べるにはちょっと効率が悪いかな。

普段はスクランブルにして混ぜ込んでしまう卵もあえてフライパンで目玉焼きにしてから上に載せてみます。パンの厚みは2枚であることを考慮して8枚切りを使用。

プレスはロック機構が段階的にカチカチっと締まっていく仕組みになっていて、具材のパンパンさに応じてできるだけ締めるという感じ。開ける時は上の写真でちらっと映っている茶色のフットプレートを押さえれば安定する感じで、なかなかよく考えられたデザインだという印象。

焼き上がりがこちら。

目玉焼きが奥に寄ってしまったのがしっかりはみ出て固まっています。パンの焼き目は綺麗についていて食欲をそそります。

半分にカットした萌え断面がこちら。


加熱時間が足りなかったのか、8枚切りに対して具材を詰め過ぎたのか、外周が一部閉じてない箇所がありました。手を汚さず食べらるホットサンドの前提が崩れてしまいます。これ、そもそも2分や余熱タイマーが教えてくれますが、特にメニュー選択とかもなく、あとはオフにするまでひたすら加熱します。時々自分で開けて確認するなり、キッチンタイマーなどで計るなりせねばなりません。前述のホットクックや低温調理器ほどスマートな製品ではなかったです(^^;)

お味は上々。自分はパンの耳はさほど好きではなく、サンドイッチのようになければなくて全然惜しくないレベル。そんな自分でもプレスしてカリカリになってるお陰でスナック感が出て食べやすいのも〇かなと。きちんと具材をはみ出させずに両面の耳がピッタリ閉じる具材ボリュームを極める必要があるなと感じました。

翌日はスーパーのお値引き惣菜のチキンステーキとナポリタンをはさんでみました。

お味は上々でしたがまたも耳が全周完全密着せず。やはり8枚切りだと届きづらいとかあるんでしょうか。今度パン買う時は6枚切りにしてみようか。

追々別のメニューも作ったら追記していこうと思います。

■メンテナンス/収納方法

基本的に両面のプレートは取り外さず、冷めてから軽く拭き取るだけということです。卵とか汁物がはみ出して盛大に汚れた場合は気になりますが、普段はさほど手間がかからずヨサゲ。

電源コードが足に3,4周巻き付けるのは先に触れましたが、先端についた隣のケーブルに留めるクリップパーツがやや使いづらい(キツくてサッと留められない)。なんか3Dプリンターで補助パーツ作りたいです。

■まとめ

実はまだ同居人には言っていません。「絶対2,3回使って飽きてしまうヤツやん!」と言われるのが目に見えているので、こっそり2,30回くらい使ってからドヤろうと思います。それぐらいさりげなく置いておけるのが良き。

もしそれより前にバレたら「(同居人が買って)一度も使ってない綿菓子メーカーよりはマシだろっ」と反論しようと思います(もう2回使ったもんね!)。

Teraのバーコードリーダー6200のバッテリー交換

2020年に購入したバーコードリーダーの充電池が劣化して、満タン表示から数分で電池切れするようになってしまいました。

今だったらコレ辺りが代替品になるんでしょうが、ダメもとでバッテリー交換できないか分解してみることにしました。

■分解開始~ん

まず赤丸の4つのネジを外します。

すると上蓋がパカっと外れますが、中でディスプレイとメイン基板がリボンケーブルでつながっているので、ゆっくり慎重に開けておきます。

ピンセット等で下の写真の黒いパーツを矢印の方にズラしてやると、ディスプレイから来ているフラットケーブルの青いプレートがスルっと抜けます。

メイン基板の赤丸の4つのネジを外します。

むしろこちらを先に抜くべきですが、赤丸がバッテリーケーブルです。とても小さいので、ケーブルを引き抜いてしまったり、基板側のコネクタごともぎ取ってしまわないよう慎重に抜きます。

度々紹介しているこういうコネクタ抜き工具があると楽です。

ENGINEER エンジニア 基板コネクター抜き SS-10

ENGINEER エンジニア 基板コネクター抜き SS-10

859円(03/25 20:03時点)
Amazonの情報を掲載しています

バッテリーを押さえているプレートを固定しているネジ3つを外します。

外れたバッテリーがこちら。Li-ion(リチウムイオン電池)で18650がサイズ(直径18mm x 全長650という意味)で3.7V、容量は6.66Whのようです。mAhでいうと1800mAhということでしょうか。そして重要なのはコネクタ付きケーブルが溶接でついている点。なにもついていないバッテリーに自分でケーブルをつけるのは大変(半田とかでは無理)。買うならケーブルが溶接でついているものが良いです。

Amazonで探すと、ケーブル付きはかなりレアで、執筆時点でこれくらい。

ちょっとケーブルが長く、値段が高く、納期も長かったので見送り、アリエクで探して購入しました。3,800mAhが二個入りでも379円+送料1,017円でした。

しかしコネクタの大きさとケーブルの太さが全然違ったorz。

上が最初についていた電池のもの、下がアリエクで買ったもの

買う前から「もしコネクタが違ったらピン抜いて差し替えればいいや」と思ってたんですが、ケーブル径まで結構違って刺さらなそうだったので、ちょん切ってハンダ付けで繋ぎ直しました。

■とりあえず使えた

寿命などはもう少し使ってみて様子見ですが、とりあえずつきました。スペックを信じるならば容量も1,800mAhから3,800mAhになったので今までよりも一度の充電で使える時間も長くなったかも?

コネクタが同じものが選べるならもう少し高くでもそちらがいいかも。コネクタの規格の見方を勉強しないとです。

低温コンベクションオーブンTSF61Aを買ってみた。ただし調理目的にあらず…

自室に低温コンベクションオーブンを導入してみました。オーブンの中でもファン付きで熱風でこんがり焼けるのがコンベクションオーブンで、更に温度設定が100℃以下に設定ができて低温調理やフードドライヤーとしても使えちゃうのが”低温コンベクションオーブン”です。

TescomのTSF61Aというモデル。1台6役の多機能モデル。外箱に大きく謳われているキャッチコピーは「低温でうまれる、温かい食卓」です。

がだスマン、お前の設定場所は写真の通り、3Dプリンターの横なのだ。キッチンではないし調理に使われることもない…

■3Dプリンターと低温オーブン

3Dプリンターとオーブンがどう関係するのか?実はPLAなどの素材は3Dプリンターで造形しただけでは完全体ではなく、さらに追い加熱することで分子構造が変化してより強固に結合して強度が増したり変形が抑えられたりするらしいです。これを”焼きなまし”とかアニール処理とか呼びます。

例えばBambu Labの純正フィラメントの仕様表の一番下の行みてみると、PLAでは「50~60℃で6~12時間」となっています。PETGは不要ですが、PETG-CFなら「65~70℃で6~12時間」という具合。高めのレンジだとABSやASAが「80~90℃で6~12時間」、よりマニアックなフィラメントで130℃まで指定があります。こうした数十度~百数十度前後の温度帯を保って加熱ができる安価なデバイスとして低温コンベクションオーブンが使われるようです。もちろんメーカー想定外の使途で自己責任ですし、食品調理とも兼用しない方が良いと言われています。この記事を参考にされる方も自己責任でお願いします。

他にも

  • フィラメントの事前乾燥
  • 乾燥剤(シリカゲル)の再利用のための乾燥

などにも使えたりします。フィラメントドライヤーとしてはSanluのこれを購入済みですが、シリカゲル乾燥がキッチンまで行かなくてできるのはヨサゲ。

そういう用途として、この機種はこちらの動画で紹介されていたものです。

100℃未満の低温帯に対応(35℃スタート)で、フィラメントのスプールが入る奥行きってのがポイント。ビックカメラ店頭では「25cmピザOK」のマークがついており、普通のトースターより奥行きがあって網や鉄板が正方形に近い形をしています。

一応競合価格帯の他メーカー品も比べて私なりの選定理由も挙げておきます。店頭で競合として置いてあったのが例えばこれ。

温度設定が細かい

HMO-F300は低温帯と高温帯のダイヤルが共通で、40℃~250℃の9段階で20℃刻みです。一方、TSF61Aは低温と高温のツマミが別れており、低温帯だと35℃スタートの5℃刻みで加減ができます。どれくらいの温度を常用するか未知数ですが低温用として買うならばこのレンジで細かく調整できるに越したことはありません。

またモードが分離しているので、うっかり高すぎる温度を設定してしまうリスクも避けられます(上記動画では100℃で加熱してPLAだと変形しまくってました)。

タイマー設定時間がデジタル表示で見やすい

長時間設定がある

HMO-F300は最長5時間までタイマー設定が可能。しかし上記フィラメント加熱表で6~12時間となっているので足りません。TSF61Aだときっちり12時間まで設定できてしまいます。調理用として見てもフードドライヤーとして乾燥フルーツやビーフジャーキーをがっつり乾かそうという時に心強いスペックです。

デザインがシンプル

またHMO-F300みたいに前面に「トースト」「ピザ」「焼きいも」みたいな調理メニューボタンがないのも今回の用途では無駄がないし、「食品調理用を転用してます」って罪悪感も薄れるので良いですw。

緻密な温度制御(オーバーシュート防止)

公式ページのグラフをお借りします。

ファンも使うせいか温度管理が緻密で、より設定温度に対して忠実な振れ幅で加熱ができるようです。コンベクションオーブンとして普通なアピールポイントなのかも知れませんが、テスコムはドライヤーの技術を応用しているとアピールしています。一方日立のHMO-F300のページでは特にこれに触れている箇所はありませんでした。

ただ、上記のかける氏の動画での実測では最初に一瞬設定温度を超過してしまったぽいですが、さてどうなんでしょう。

そんなこんなで、調理用としても期待できる製品ですが、仕様的に3Dフィラメント品のアニール処理用としても充分かつ使いやすそうということで自分もチョイスしてみました。他にもジップロック公認で低温調理に使えるというのもユニークです。通常の低温調理器やホットクックを使う場合、タンクに水を張ってジップロックに入れた肉や魚を沈めて加熱します。結構これが面倒だしジップロックに水が浸入したりしがち。熱媒体として水を使わずに直接ジップロックを更において加熱できるって地味にスゴい。なんか見てると普通にキッチン用にも1台欲しくなってきます。

■一応調理もしてみる

とりあえず初期不良時に「3Dプリント品を熱したら上手くできませんでした」だと通用しないでしょうから、動作チェックも兼ねて上記のジップロックを使ったステーキ調理を試してみました。ステーキは家庭のフライパンで焼く際に、中まで火を通し過ぎず柔らかく焼く火加減は難しいですが、「低温調理器でレアに火を通して、最後にフライパンでさっと両面に焼き目を入れる」という手法はお手軽でとても有効なのは(低温調理器やホットクックで)実証済みです。これを比較のためにやってみます。

なお公認なのはジップロックのみで、他社製品だと保証はないのできちんと買って来ました。

ジップロック フリーザーバッグ M ×18枚

ジップロック フリーザーバッグ M ×18枚

262円(03/26 00:54時点)
Amazonの情報を掲載しています

公式レシピはローストビーフしかなかったので、より薄くて火が通りやすいステーキ肉ということも加味して、過去の経験から65℃で2時間。ジップロック使用時はファンOFFで良いようです。

いい感じにピンクのレアみが出ました(外側の仕上げはフライパンで焼いてます)。1枚1,000円するかしないかの豪州産お手頃肉ですが柔らかく仕上がりました。できあがりとしては水に沈める低温調理器やホットクックと同等かなという印象。

ソラチ ローストビーフのたれ 175g×12個

ソラチ ローストビーフのたれ 175g×12個

4,410円(03/26 00:54時点)
Amazonの情報を掲載しています

なおソースはこれがお気に入り(リンクは12個入りなので注意)。

もう一枚一緒に焼いた国産のお肉だとこんな感じ。

設置は下の写真の通り、直上にフィラメントラックがあって熱の影響が心配でしたが、加熱中の天板は触れなくはないくらいでとりあえず大丈夫かな?なんなら乾燥になっていいかも?

200℃とかまで上げればわからないですが、先に書いたフィラメント加熱の温度帯ならなんとかイケる?まぁしばらくは在室中に観察を続けていきます。

あと動作音としてはたまにカチっとリレー音がするのみで無音です(ファンがオフなので当然ですが)。

■3Dプリント品で使ってみる

さっそく3Dプリントしたものを処理してみました。使用したのはプロト用の激安フィラメントです。

ちょうど格子状で比較しやすい造形品があったので、これでテストします。かける氏の動画では100℃で加熱して縮みまくっていたので、今回はBambu Labのフィラメントガイドにある「50~60℃で6~12時間」というのを目安にして、50℃/6時間でやってみました。

結果、50℃でもめっちゃ縮みましたorz

写真の左がオリジナルサイズ。右が加熱後です。

(黄色いテープは識別用なので気にしないでください)
右下を揃えた時の左上の拡大

長辺方向が220mmくらいなんですが、6,7mmくらい小さくなっています。3%くらい縮んだ形。また折角に縮むだけならまだしも、歪みも出ていて、フラットな面に置いた時、一部が浮いていて指で押すとカタカタ動くレベルです。これだとちょっと正確なサイズが重要なCADモデルでは辛いですね。

今回試したのがBambu純正フィラメントではなく安物なので、後日BambuのPLA Basicでも比較してみようと思います。

仮にもっと低い温度、短い時間に留めて変形を防止できるとして、肝心のアニール処理の効果まで弱くなってたら意味がないですしね。うーむ。

Bambu純正のPLAフィラメント(PLA Basic)の場合

(追記予定)

シリカゲルの再乾燥をしてみる

坂本石灰工業所 なんでも除湿シリカゲル 1kg

坂本石灰工業所 なんでも除湿シリカゲル 1kg

792円(03/26 18:47時点)
Amazonの情報を掲載しています

AMSの除湿に使っているシリカゲルを加熱皿にあけて再乾燥してみました。シリカゲルには吸湿度を示すカラーがついた粒が含まれており、かける氏の動画によると130℃程度でこのカラーマーカーが破損してしまうらしく、触れないほど熱くなってしまう電子レンジやフライパンよりも安全かもとのこと。氏の動画では120℃で加熱してましたが、本オーブンは高温モードだと最長1時間までしか加熱時間をセットできないので、低温Maxの90℃で3時間にセット。1.5時間くらいで未使用品くらいの色味になったので加熱を終了しました。

加熱前(マーカー粒が紫)
加熱後(マーカー粒が青)

小粒のシリカゲルは油断するとすぐに跳ねて散らばってしまうので、AMS内の乾燥ボックスからこの皿にあけたり、逆に回収して乾燥ボックスに戻すのがちょっと大変。加熱皿の底は縦溝た多く入ってるので、かき集めるのもやりづらかったり。なにか代わりの耐熱でフラットな皿を物色したいところです。

2024.8.24追記:

これでいいんじゃないかと思っています。23x23cmのケーキ型です。鉄にシリコンカバーがしてある模様。シリカゲルは入れ込む時に跳ねてとびちったりしがちなので、ある程度深さがあるのもヨサゲ。

2024.8.28追記:

シリカゲル再換装に使う金属皿は結局DAISOで「ケーキ焼型」を買ってみました。ラベルのデザインが違いますがJANコードも一致するのでこれですかね。税抜き200円なので上に貼ったものよりかなり安いし、万一ダメでも諦めつくかなって。

表記のサイズは23cm x 22cmで25cm角が置けるはずの本機の網にほぼピッタリ。厚みは実測で54mmほど。シリカゲルのような跳ねて飛び散りやすいものを扱うにも余裕があると思います。

ちょうどこないだ再乾燥したばかりでまだテストできてませんが、とりあえずメモとして記録。結果はまた追記します。