7年目のPanasonic VX系洗濯乾燥機の給水弁を交換した

2016年購入の洗濯乾燥機、Panasonic NA-VX9600Lがまたまた不調になったのでDIY修理を敢行しました。

■不調の内容

今回の不調は給水に関する部分。同居人から給水ホースからジョロジョロと空気を多く含むような音がして、水がほとんど流れていってないとのこと。給水蛇口を絞ってあるかのような雰囲気。最初同居人は給水経路につけてあるSHARPの銀イオン発生ホースAS-AG1が詰まっているのでは?と主張しました。

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だいたい私が後付けしたものを疑ってくスタイルです。ならばと取り外したみたものの状況は変わらず。

ググってみると給水弁という文字通り給水を止めたり流したりするパーツの故障がPanasonic洗濯乾燥機のあるあるトラブルのようです。このシリーズ、消耗品でないのにしばらく使うと故障する実質消耗品的部位多すぎ…

パーツ自体はすぐに入手できてそれほど高額でもないんですが、背面パネルにアクセスが必要で、我が家の狭い脱衣所、しかも排水パンがあって手前に引き出しづらい環境ではかなり厳しい作業になりそうでしたが、いちかばちかでチャレンジしてみることに。

手配したパーツはこちら。

ドンピシャ同一機種ではないですが、特に参考にさせていただいたのがこちらの動画と、

こちらのブログ記事です。

とりわけ動画の中でやられていた「段ボールにネジを刺しておく」メソッドはめちゃくちゃ参考になりました。前回は紙の上にスケッチを描いてそっと置いていたんですが、うっかり紙を揺らしてしまったり猫がいたずらしたら破綻してしまいます。

今回はこのようにマーカーでパネルの概略図を描き、該当箇所にネジを刺していくという方法を採ったところ、猛烈に捗りました。梱包の内側に底板として使われる集めの段ボールでしたが片手で充分差し込めました。

トップパネルとバックパネル(上部)を外したところです。トップはこれまでにも何度も外しているのでお手の物です。背面は参照ブログ記事にあるように結構たくさんのネジがあります。洗濯機を手前に引き出せなかったので、グイっと傾けるようにしながらどうにか外しました。たぶん明日(明後日?)は筋肉痛です。

赤丸部分が問題の給水弁になります。後ろから見るとこんな感じ。

2つのパネルを外せばとりあえず露出はするんですが、このように白い樹脂パーツががっちり囲んであって邪魔をしています。動画のコメントにこれをノコでカットしたという猛者もいましたが、さすがに真似はしませんでしたw。つまりこの給水弁とそれにつながる白い大きなブロックを上にズラす必要があります。そうした上で給水弁を背面方向に引き抜くのが目標です。その為には、まず基板を取り外し、その下の黒いお皿というかボックスも取り外す必要があります。

基板のアップがこちら。数えてませんが非常に多くのコネクタがつながっているので、これをひとつひとつ外していきます。

多くはユニークな色と形をしているので後でどこに刺すんだっけ?とはなりにくいですが、いくつか悩ましいポイントだけ押さえておきます。

まずこの水色と白の2ペア。逆でも刺さってしまうので気をつけます。

さらにこちらの同色のコネクタ。配線の色が濃い方が奥側です。写真では黄色に見えますが、実際には薄汚れた白かベージュ、くらいで白と似ているので気をつけます。

またところどころこういう黄色いピンで配線が固定されています。写真では上方向でわかりづらいですが細いピンが生えているので、それをラジオペンチかマイナスドライバーで押し込んでやると外せます。

ようやく基板と黒いボックスが外れました。奥寄り左右の2つのネジを外すと、この白いパーツ全体が上に浮くので、これでようやく給水弁にアクセスできます。給水弁自体も左右2つのネジで止まっているので落とさないように中して外します。

ついに給水弁を取り外せました!

3つのゴムリングは交換部品に移植します。動画で「シリコンオイルを塗る」とあったので、こちらをホームセンターで買ってきてゴムリングの上と下に塗っておきました(コーナン店舗でゲット)。自動車用のタッチペンのようにフタにハケがついているのでペタペタと。

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必須かどうかわかりませんが、ゴムパーツの寿命が延びたり、水漏れが防げたりしそうです。

給水弁を交換したら全てを元通りに戻していきます。

このオレンジのコネクタだけ刺さるものが無くて悩みましたが、上の写真を見るとどうやら最初からなにも刺さっていなかったぽいのでそのままにしておきました。

■修理成功!

無事に組み戻せたので試運転。もはや音が違います。聞き慣れたジョバーっという勢いのある水音。念のため洗剤投入口の引き出しを外してみると、ドバーっと水が垂れています。今までこれがチョロチョロになっていたので、洗剤が充分に溶けなかったり洗濯に異常に時間がかかったりしていたワケです。

■まとめ

洗濯時に水がほとんど入っていかなくなり、給水弁というパーツを交換しました。3,000円弱+シリコンオイル500円くらいでジョバジョバに水が流れるようになりました。洗濯パンがあって持ち上げられず、洗濯機を手前に傾けながらどうにか達成。このアプローチは男手が必須かも知れません。しかも元々洗濯機の足元に落ちていた異物が、洗濯機の足を持ち上げたことでその下に入り込んでしまい、これを除去するのも傾けながら下に定規などをつっこんで掻き出すのに苦労しました。狭い場所でやる時は極力回りのものを片付けてから動かしましょう(^^;)。

Panasonicのこの洗濯機は定期的に分解して清掃や部品交換が必要になるのはなんだかなーと思います。ウチは洗濯量が多い方だし、他社をそこまでハードに使ったことがないのでわかりませんが、せめてもう少し分解や部品交換が楽な作りになっててくれたらなと思います。何年も続いたVXシリーズはフルモデルチェンジしてLX系統へと置き換えられましたが、あちらはこの辺り改善されてるんでしょうかね。

「7年目のPanasonic VX系洗濯乾燥機の給水弁を交換した」への2件のフィードバック

  1. 私の家のNA-VX8600Lでも同様の症状が発生し、吸水弁を交換しました。この記事がとても参考になりました。ありがとうございました!

    1. お役に立ててなによりです。
      うちではその後ヒートポンプも交換したりとなかなかに世話がかかるシリーズですがまだまだ活用していきたいですね!

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